世界のOSの2月の市場シェアが発表された。 これによると、サポート終了間近のXPが依然としてデスクトップの3分の1近いシェアを占めている。 NetMarketShareの調査によると、2月のデスクトップOSのWindows XPのシェアはインストール・ベースで29.53%だった。
Windows XPのサポートは今年4月8日で終了する。つまりあと34日しかない。Microsoftがサポートを終了する日でもWindows XPのシェアは優に2桁を維持しているだろう。
昨日(米国時間3/3)の公式ブログでMicrosoftはユーザーがWindows XPから乗り換える手助けをするツールを発表した。
サポートが終了した古いOSを搭載した大量のパソコンが市場に取り残されることは何を意味するのか? Ars TechnicaのPeter Brightが「大勢が痛い目に遭う」として、次のように説明している。
相当数のユーザーがInternet Explorer 6-8を使い続けるだろう。つまりこれらのWindows XPユーザーはサポートされないOSでサポートされないブラウザを使うことになる。
悪意あるハッカーがこれにつけ込むことは避けられない。どう考えてもひどいことになりそうだ。
私はクラウドのセキュリティー企業 QualysのCTO、Wolfgang Kandekに話を聞いた。それによる状況は想像していたよりずっと悪くなりそうだ。Windows XPのサポート終了後、当然ながらMicrosoftはWindows7の脆弱性にパッチを当て続ける。これが悪意あるハッカーに絶好の情報となるという。KandekによるとWindows 7で発見される脆弱性の70%はWindowsXPにも影響するからだ。悪い連中はWindows 7のバグフィックスを調べるだけでWindows XPを攻撃する方法を知ることができる。空前のペースで悪用が行われることになるわけだ。
Kandekによると、こうした攻撃はサポート終了の直後から始まるわけではないが、6月か7月には影響が出てくるだろうという。
企業はWindows 7へのアップグレードを進めているが、そのスピードは十分とはいえない。Kandekの会社の推計によると、サポート終了の時点でエンタープライズ市場のパソコンの14%がWindowsXPだろうという。
画像: FLICKR USER AUSTEN SQUAREPANTS UNDER CC BY 2.0 LICENSE (IMAGE HAS BEEN CROPPED)
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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+)