XPサポート終了で、アンチウィルスメーカーが穴を繕う

【本稿のライターは、Ron Miller】
ご存じの通り、MicrosoftはWindows XPのサポートを今日で終了し、これは同社がセキュリティーパッチを発行しなくなることを意味する。われわれのおよそ30パーセントが度重なる警告を無視して今も使い続けている。頑固な連中だ、まったく。

一般通念では、セキュリティーパッチのない状態でビジネスユーザーがXPを使い続けるのは愚行である。ウィルスやマルウェアの餌食になり、会社を機能不全にする恐れがある。
だが、それは本当なのか?

おそらく違う。Microsoftがパッチの提供を停止することは、アンチウィルスメーカーがXPのサポートを止めるという意味ではない。実際は、むしろ逆だ。McAfee、Symantec、およびKasperskyは、揃ってXPサポートの継続を約束している ― 当面は。

McAfeeは、技術的に実現可能な限り、XP向けソフトウェアを更新すると言っている。Symantecは、XP向けの更新を「予知可能な未来」まで行うと言っている ― それが何を意味するかはともかく。Kasperskyは、もっと具体的に、XPを、現バージョンおよび今後2回のアップデートまでサポートすると言っている。その後は白紙だ。

要するに、どれほどXPに愛着があろうとも、XPから移行することを考える必要があるということだ。あなたのアンチウィルスメーカーがサポートを止めたら、安全ネットなしで作業することになる。それは望まないはずだ。

多くの企業が長年にわたりカスタマイズを行いXP組み込みのプログラムにリンクを貼ってきたことを私は認識しており、「壊れていない物は直すな」というスローガンを唱えるのが聞こえてくる。しかし、どこかの時点で、歯を食いしばり、負けを認め、少なくとも、Windows 7に移行しなければならない。

Windows 8とMetroスタイルのタイルインターフェースに対する世界の蔑視を踏まえれば、そこへ行きたくない理由は理解できる。あなたの会社の、〈知っていることは知っているがそれ以外は殆ど知らない〉ユーザーたちが、タイルインターフェースがもたらす全く新しい仕事のやり方へと、スムーズに移行する可能性は極めて低い。

裏方にとって、すべてを確実に動かし、互換性のある最新バージョンのアプリを揃えることは困難かつ高価である。社員が新しいやり方を学ぶためにかなりの教育期間を取る必要がある。どちらのWindowsバージョンを選ぶにせよ。

必然的に起きることを、当面回避することはできるかもしれないが、あなたはXPのない将来を計画し始める必要があり、かつ急ぐ必要がある。なぜならアンチウィルスメーカーのうち2社は、サポート期間があいまいで、1社は期限を切っているのだから。

これまでは警告を無視して来られたかもしれないが、もしあなたが常識のかけらでも持っているなら、現時点で運を使い果たしつつあることに気付くだろう。そして賢いあなたは、移行を非常に急ぐ必要がある ― 本当に手遅れになり、ビジネスが深刻な危機に曝される前に。

画像提供:Flickrユーザー、Graeme Maclean under a CC BY 2.0 license

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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