数年前、Googleでは、衛星写真を貼り合わせるときに雲を除去する技術を開発し、Google Earthやマップのユーザーは以前より広い範囲を衛星写真で見ることができるようになった。今日(米国時間6/27)、Googleはさらに進歩した雲などの除去技術を開発し、NASAとランドサット8(USGS)の撮影した衛星写真に適用を開始した。
Googleが最初にこのテクノロジーを適用したのはランドサット7号のときだった。以來Googleは 雲などの自然現象だけでなく写真のノイズのような邪魔物も取り除く画像技術を進歩させ続けている。
ランドサット7号が撮影を始めたのは2003年以降だが、ハードの不具合により、対角線状に画像データの欠損が生じていた。それでも当時入手できる最良の衛星画像てあったため、Googleは画像の欠損を補完する技術を開発せざるを得なかった。Googleでは膨大な数の画像を解析して欠損部分を他の画像で補うことに成功した。この地表のタイムラプス映像にほ同様の技術が用いられている。
2013年に打ち上げられたランドサット8からの衛星画像は「はるかに精細度が高く、色も自然で、撮影回数はこれまでになく多い。ランドサット7の2倍の映像を毎日送ってくる」とGoogleは今日のマップのブログで発表した。
これまで同様、Google Earthの映像には雲が映らないが、この処理にはペタバイト級のデータ・マイニングが行われている。これは700兆ピクセルのデータ処理であり、「われわれの銀河に存在すると推定されている星の数の7000倍のピクセルだ」と数字を愛好するGoogleはユーモラスに付け加えている。
アップデートの結果、Googleの衛星写真はこれまでよりずっと鮮明になり、ぼやけていた箇所がはっきりした。たとえばニューヨーク市を見下ろすと、高層ビルだけでなく、高層ビルが落とす影やセントラルパーク内の野球場などを見ることができる。ランドサット・プログラムは1972年の運営開始以來、地表の変化をモニターし続けており、データを広く一般に公開している。Googleが常に最新の衛星画像を利用できるのはこのためだ。
新しい衛星画像はGoogle Earthで公開済み。Googleマップでも衛星画像のレイヤーを開けば見ることができる。
[原文へ]
(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)