有色人種女性起業家のために、1億ドルのファンドができた

Richelieu Dennisが祖国リベリアから米国に渡りバブソン大学に入学したとき、永住する気持ちはなかった。しかし、第一次リベリア内戦のために帰国が困難になり、この国に滞在することになると、彼はパーソナルケア製品会社、 SheaMoistureを大学のルームメイトだったハーレムのNyema Tubmanと立ち上げた。後により大きな持株会社、Sundial Brandsを設立し、有色人種女性をターゲットにした一連の商品を扱っている。

商品には、SheaMoisture、NyakioNubian Heritageなどがあり、Madame C.J. Walkerは、慈善家で社会活動家、かつ極く初期の有色人種女性起業家だった人物にちなんで名付けられている(Walkerは奴隷の娘で1919年に51歳の裕福な女性として死去した。彼女は黒人女性のための化粧品とヘアケア製品郡を開発した

あらゆる懸命の努力が昨年結実し、消費者製品の巨人UnileverがSundialを金額非公開で買収した。しかもこの契約は、独特な形で有色人種起業家の未来に希望を与えようとしている。

買収の発表と合わせてUnileverとSundialは、マイノリティー女性起業家に力を与える新しい投資手段、 New Voices Fundを作ると発表し、5000万ドルの初期投資を約束した。

木曜日(米国時間7/5)にニューオリンズ州で行われた2018 Essence Festivalで、Dennisはその2倍規模——1億ドル——のファンドを正式にスタートすると発表した。そしてすでに総額の約1/3は黒人女性起業家向けに確保されている(サイトの説明によると同ファンドはシード資金からシリーズCまでをカバーする)。

Black Enterprise誌が最初にこのニュースを報じた

こうした動きは、女性、特に国内で起業家の割合が急成長している有色人種女性にとって、間違いなく歓迎すべきニュースだと、ワシントンDC拠点の創立31年のNPO、 Institute for Women’s Policy Researchは書いている。記事によると、有色人種女性——18歳以上の女性人口の約35%を占める——は1997年に米国内で92万9445社の企業を所有し、女性が経営する会社の17%に相当していた。2014年には、企業数は293万4500社、女性経営企業の32%に達した。

もちろん、そのすべてがベンチャー支援の(あるいは支援可能な)会社ではないが、その数も増えており、ファウンダーたちはNew Voiceが約束する規模の資金を必要とすることになる。

黒人およびラテン系女性IT起業家を支援する組織であるdigitalundividedによると、2017年にスタートアップに注入されたベンチャー資金840億ドルのうち、女性が経営する会社に投資されたのはわずか2.7%であり、黒人女性ファウンダーが得た資金はわずか0.2%だった。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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