弁護士事務所のサイトでSEOを効果的に実施するためのポイント

弁護士事務所 SEO

ユーザーは法律問題に直面したとき、検索して解決ができないかを探ることが多くあります。

ここでは、弁護士事務所がウェブサイトを活用して集客するために、SEOのポイントについて解説します。

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弁護士事務所のサイトでSEOが必要な理由

弁護士事務所のウェブサイトを開設したからといって、すぐに効率的に集客できるわけではありません。自社サイトを検索サイトでユーザーに見つけてもらう必要があります。そのための施策がSEOです。

法律問題に直面したとき、多くのユーザーはまずネットでの検索を行い、情報を集めようとします。そこで弁護士事務所のサイトでSEOに即した情報発信をしておくことで、法律問題に直面しているユーザーとの接点を生まれる可能性があります。

検索サイトで自社サイトが目立つようにする施策には、SEOだけではなくリスティング広告もあります。リスティング広告とは、ユーザーが検索したキーワードに連動して掲載される広告です。ウェブサイト側で設定しておいたキーワードでユーザーが検索すると、検索結果ページ内の目立つスペースに表示させることができます。

しかし、弁護士事務所サイトでおすすめしたいのは、リスティング広告よりもSEOです。実は検索ボリュームの多いビッグワードだけでなく、かなり細かいキーワードまでリスティング広告の対象になっており、競合が非常に多いのです。また、広告は広告費を支払い続けなければ消えてしまいますが、SEOは徐々に成果が蓄積され資産となるので、持続可能性に優れています。

弁護士事務所のサイトにおけるSEOのポイント

弁護士事務所サイト、特に後発のサイトがキーワード設定で勝ち抜くのは難しいと言えます。弁護士事務所サイトにおいて、最小限のリソースでSEOの効果を出すにはどうすればいいでしょうか。弁護士事務所サイトのSEOの基本戦略を解説します。

弁護士事務所 SEO

具体的な悩みに対応したキーワードを設定する

多くのユーザーが検索するであろう、「損害賠償請求」「慰謝料」「離婚調停」などのビッグワードの検索結果上位には裁判所や法テラスなどの公的機関や大手弁護士事務所のサイトが目立ちます。「損害賠償請求 埼玉 弁護士」のように、ビッグワードに地域名などを付け加えたロングテールで検索しても競合が非常に多くなっています。

基本的なキーワードを検討しながらも、さらに具体的な悩みに対応したキーワードを設定することをおすすめします。ユーザーは、直面している問題の状況によってさまざまなキーワードを組み合わせて検索しています。例えば相続問題なら「相続 話し合い 拒否」や「相続 親族 嫌がらせ」など、交通事故問題なら「交通事故 相手 ごねる」「交通事故 相手 たちが悪い弁護士」など、かなり細かい状況をイメージさせるキーワードの組み合わせが検索されています。

個別的な状況に応じたキーワードの組み合わせは種類が無数に存在するだけに、ニーズの高い組み合わせに対応するコンテンツを作成できれば、検索結果に上位表示されるチャンスです。また、ユーザーにとって有益なコンテンツであればSNSで拡散されたり、被リンクが増えたりする可能性も期待できるでしょう。キーワードに対して、課題を解決できるコンテンツをサイトで公開していきます。

また、取り扱い事例や相談内容で公開可能な案件があるなら、事例紹介ページのタイトルをキーワードの組み合わせを意識したものにしてみてください。例えば「話し合いを拒否する親族を除いて、遺産相続は可能か?」などとすることで、同様の問題に直面しているユーザーの検索にヒットする可能性が高まります。ただし、ユーザーの視認性を考慮して、タイトルは事務所名を盛り込みつつ、30文字程度に収まるように工夫したいところです。

得意分野に合わせたキーワードを設定する

需要の多い分野のキーワードによるSEOは競合が多いので、弁護士事務所のSEOとしてあまり優先度は高くありません。しかし、もし自社にニッチな分野に高い専門性を持つ弁護士が所属しているなら、その分野においてオンリーワンになれる可能性があります。対応可能なニッチな分野についての相談を求めているユーザーが検索しそうな言葉を想定し、キーワードに設定してみましょう。

ただし、自社がある程度の市場規模が見込める都市部に立地していることや、当該分野がインターネット検索で弁護士を探す傾向が強い一般消費者向けであることなど、採算が取れるかどうかの判断が必要になります。諸条件を鑑みて勝ち筋が見えるようであれば、キーワードによるSEO施策を検討してもいいでしょう。

Googleビジネスプロフィールを活用する

弁護士事務所サイトのSEO施策として、Googleビジネスプロフィールを活用することがあります。弁護士事務所のサービスの提供には、ユーザーに来所してもらう必要があるため、地域密着型ビジネスの側面があります。

Googleビジネスプロフィールは、ローカルビジネスを支援する無料ツールで、Google 検索や Google マップなどにローカルビジネス情報を表示し、管理できます。Googleビジネスプロフィールは検索エンジン上で事務所の看板のように機能し、ウェブサイトに訪問する前の、検索結果ページや地図上でユーザーからの認知が獲得できるメリットがあります。

追加できる情報には画像や動画もあるので、事務所の雰囲気を伝えることができますし、弁護士事務所のなかでもどんな分野に強いのか、詳細なカテゴリを選んで設定できるようになるので、ユーザーとのマッチング精度も高まります。情報を充実させ、ポジティブな口コミを集めることも重要です。

弁護士事務所のサイトで用意しておきたいコンテンツとは?

ここからは、弁護士事務所サイトに不可欠なコンテンツについて確認していきましょう。

FAQコンテンツ

よくある質問をまとめたFAQコンテンツは、法律相談に先立ってユーザーの課題や悩みを解消するのに役立ちます。検索需要の高いキーワードや実際に問い合わせの多い疑問に基づいて、Q&Aを作成することを検討してもいいでしょう。カテゴリページを作成し、借金、消費者問題、労働問題、生活保護、離婚、交通事故被害などニーズの高い分野をカテゴリに分け、それぞれのカテゴリの下によくある質問とその回答を掲載します。

別で記事を作成しているならば、回答を読んでさらに詳しく知りたいというユーザーの行動を促すために、記事リンクを設置してもいいでしょう。さらに、問い合わせ電話番号や相談予約フォームなどへの導線を設けておくことも忘れないようにしてください。

弁護士のプロフィールページ

悩みを抱えたユーザーは問題を個人では抱えきれなくなったとき、弁護士事務所での法律相談に踏み切ります。そのため、ユーザーは初めから不安感を抱えているケースが多いと考えられます。自分の悩みに親身に寄り添い、問題を解決に導いてくれる弁護士かどうか、信頼感や安心感が判断材料になります。

信頼感や安心感を演出する上でも、所属弁護士のプロフィールを充実させましょう。経歴に加え、関わった主な裁判の判例、著書、セミナー・講演歴、受賞歴、専門分野、弁護士としての思いや信念など、人となりがわかるように詳しく記載しましょう。ユーザーが詳細なプロフィールを読み、「この人に依頼したい」と思ったときにすぐにアクションが取れるように、プロフィールページにも問い合わせ電話番号や相談予約フォームなどへの導線を忘れずに設置してください。

お客様の声ページ

既存顧客から寄せられた「お客様の声」は、新規ユーザーにとって自社のサービスやホスピタリティを知ることができるコンテンツです。日頃から顧客満足度調査を行い、ウェブサイトに掲載できる事例を収集しておきましょう。顧客満足度調査は、案件終了時にメールでアンケートへの回答依頼をします。

弁護士事務所サイトは、さまざまな工夫でサイトを充実させよう

弁護士業界では需要のある分野が特定されているので競合が多く、さまざまな工夫をこらしたSEOが必要になります。自社の強みを把握し、立地も活かしつつ、ユーザーのニーズに応えるコンテンツを制作していきましょう。

なお、ナイルでは、ウェブサイトへの集客から法律相談につなげるためのSEOコンサルティングが可能です。

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ファッション・アパレル業界のオウンドメディアで成果につなげるための方法とは?

オウンドメディア ファッション

ファッション・アパレル業界の企業が、情報発信のためにオウンドメディアを運営するアパレル企業が増加しています。

ここでは、ファッション・アパレル業界の企業がオウンドメディアを立ち上げることで得られるメリットや、成果につなげるための方法を解説します。

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ファッション・アパレル業界におけるオウンドメディア活用のメリット

オウンドメディアを運営することは、成果に結びつくまでに一定の期間を要します。しかし、うまく運営すれば、オウンドメディア活用にはさまざまなメリットが生まれます。ファッション・アパレル業界でオウンドメディアを活用することは、どのようなメリットがあるのか、確認していきましょう。

オウンドメディア ファッション

自社のブランド力を高めることができる

ファッション・アパレル業界の企業がオウンドメディアを運営することで得られるメリットに、ブランディングがあります。有益な情報を記事として発信すれば、定期的にオウンドメディアにユーザーに訪れてもらうことができます。魅力的なオウンドメディアを運営することで、会社自体や自社商品への興味が高まり、ファンが形成されることが期待できます。

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SNSと併せて運営すれば相乗効果が生まれる

オウンドメディアを運営する際、記事を作っていくわけですが、SNSも併用することをおすすめします。せっかく時間をかけて記事を作るわけですから、さまざまな形で活用したいところです。ファッション・アパレル業界の企業が、SNSに加えて、オウンドメディアも併せて運営していれば、それぞれの特徴を活かした情報発信を行い、相乗効果を生み出すことができます。

ファッション・アパレル業界の企業の場合、SNSのなかでも、InstagramやTikTokといった視覚的に訴求するSNSと商品の相性がよい傾向があります。オウンドメディアでの記事の内容をSNS用にして情報発信していきましょう。さらに、SNSからオウンドメディアへの導線を設けることで、ユーザーの流入を図ります。

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ファッション・アパレル業界でオウンドメディア運営を成功に導くポイント

オウンドメディアを制作する上で、業界の特性を考慮する必要があります。ファッション・アパレル業界の企業が、オウンドメディア運営で成功するためのポイントをご紹介します。

ブランドの世界観に基づいてコンテンツ制作する

ファッション・アパレル業界において重要なのは、ブランドが持つ世界観を明確にすることです。ユーザーは自らの価値観に合う、もしくは憧れることができるブランドかどうかを見ています。オウンドメディアもまた、ブランドの世界観に基づいたものになっている必要があります。

ユーザーは「テーラードジャケット」「ワンピース」といったアイテム名や、「コーディネート」「トレンド」といった実用的な情報を求めて検索しています。そのため、ファッション・アパレル業界のオウンドメディアは、ユーザーの課題や悩みを解決する内容が求められていない可能性があります。

そのため、ファッション・アパレル業界の企業が運営するオウンドメディアは、課題解決型のコンテンツよりも、どういったアイテムがあるのか、写真やデザインといったビジュアルを含めたコンテンツで、検索ニーズに応えることが必要です。コンテンツ作りによって、ブランドに共感するファンを増やすことを意識しておきましょう。

ユーザーのニーズに合わせて目的別に制作する

ユーザーにとって有益なコンテンツを制作するには、ニーズに合わせてコンテンツの目的を明確にすることが鉄則です。例えば「トレンチコート コーディネート メンズ」というキーワードで検索した人は「トレンチコートのコーディネートの実例を知りたい」というニーズを持っています。「トレンチコート 1万円以下 メンズ」というキーワードで検索した人は、「なるべく安くトレンチコートを買いたい」というニーズを持っていることがわかります。

安く服を買おうとしている人とコーディネート例を探している人は、いずれも顧客になりえますが、ニーズが異なっています。1つのコンテンツ内で、安く服を買おうとしている人とコーディネート例を探している人両方のニーズを満たそうとするよりも、それぞれの目的に合ったコンテンツを提供するようにしてください。

オウンドメディアではなくECサイトで情報発信する方法も

ファッション・アパレル業界の企業においては、すでにECサイトを運営しているケースは多いでしょう。オウンドメディアを立ち上げるのは難しい状況であれば、すでに運営しているECサイトに読み物などのコンテンツを追加して、オウンドメディア化する方法があります。

オウンドメディア型ECサイトの代表的な成功事例として、大手セレクトショップSHIPSが運営する「SHIPS MAG」が挙げられます。「MAG」とはMagazineの略ですが、その名の通り「SHIPS MAG」は雑誌を意識した構成となっており、商品紹介だけでなく、対談やスタッフインタビュー、連載企画などさまざまなコンテンツが掲載されており、単なる宣伝ではない形で商品の魅力を発信しています。それぞれのページで紹介されている商品にはカートページへのリンクが付されているので、すぐに購入できるようになっています。

質の高いコンテンツはSEOで効果を発揮し、集客に貢献します。コンテンツによって集まったユーザーがそのまま商品を購入する可能性もあり、売り上げの向上も期待できるでしょう。

オウンドメディア運営はユーザーに有益な情報提供を考えるべき

ファッション・アパレル業界の企業が運営するオウンドメディアの成功の秘訣は、単なる宣伝ではなく、ユーザーに有益な情報を提供することです。モノだけでなく、そこにまつわるストーリーも含めて購入するという消費行動が一般的になってきたからこそ、ユーザーの興味と関心を惹きつけるコンテンツを作っていきましょう。

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IT企業のオウンドメディアで成果につなげるための方法とは?

オウンドメディア IT

IT企業において、オウンドメディアを立ち上げて成果につなげるにはどうすればいいのでしょうか。

ここでは、主にBtoBサービスを提供するIT企業のオウンドメディアで成果につなげるための方法について解説していきます。

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IT企業のオウンドメディアのポイント

ここからは、当社のオウンドメディア「ナイルのSEO相談室」を事例として、ユーザー目線に立ったオウンドメディアのポイントを紹介します。

オウンドメディア IT

ブログ記事を充実させてユーザーの課題に寄り添う

ブログ記事を充実させることで、検索やSNSからの流入が期待できます。情報収集の段階で、ユーザーの課題を解決してあげるブログ記事を作成していきましょう。その際、気を付けるべきなのは、自社の商品・サービスに興味を持ってもらえるユーザーとの接点が生まれるように設計すること。そこから、より詳しいホワイトペーパー(資料)を提供してダウンロードしてもらったり、自社への問い合わせをしてもらったりするように、導線を作っておきます。

例えば、弊社のように自社でSEO支援サービスを提供しているとします。そのとき接点を持ちたい対象ユーザーとして、求人サイトを運営しているものの集客の伸び悩みを感じているマーケティング担当者だとします。この担当者が、「求人サイト SEO」という検索行動を行うとして、それに対して、「求人サイト SEO」をキーワードにしたブログ記事を作成しておくのです。求人サイトでSEOを成功させるための考え方やメソッドを提示することで、マーケティング担当者が運営しているサイトの現状や問題点、不足している点を把握でき、さらに具体的な解決策を求めてホワイトペーパーのダウンロードや問い合わせへと進むことも期待できます。

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自社サービスをわかりやすく提示する

自社サービスをわかりやすく紹介したページを用意しておきましょう。ブログ記事で流入ができたとしても、肝心のサービスがどのようなものかがわからないと、さらなる興味につながりません。ブログ記事を読んでいるときでも常にサービスのリンクが見えるように、サイト全ページに共通して表示するように、グローバルナビゲーションにサービス紹介を設置しておいてください。

導入事例をインタビュー形式でコンテンツ化する

ユーザーの立場からすると、「高い技術力があるようにサイトには書いてあるけれど本当?」「導入企業が予算の潤沢そうな大手企業ばかりだなあ。中小企業でも誠実に対応してくれるのかな?」といった不安を抱きやすいものです。ユーザーの不安を解消するためには、クライアント企業の名前を紹介するだけでなく、実際にどんな施策を行ったのか、施策の結果どのような成果が出たのか、実例を示すことが重要です。

「導入事例」ページをつくり、さまざまな規模のクライアントと当社担当者を交えたインタビュー記事を掲載することはおすすめです。クライアントが抱えていた課題に対して、どのような施策を行い、どんな成果が出たのか、依頼して良かった点などもクライアントに語ってもらいます。

ホワイトペーパーを提供してユーザーと接点を持つ

ユーザーはウェブサイト運用について何らかの課題を抱き、解決策を求めて、オウンドメディアに訪問します。課題解決に役立つホワイトペーパーをできるだけ豊富に作成しておき、無償でダウンロードできるようにしましょう。

ユーザーはホワイトペーパーで課題を解消できたり、社内決済に役立てたりするかもしれません。何より、ユーザーはホワイトペーパーを通じて、自社のオープンな姿勢に興味と安心感を持ち、依頼に結びつく可能性もあります。

自社がこれまで培ってきたノウハウやメソッドをある程度ホワイトペーパーで公開しつつ、より個別的・具体的な事柄については相談してもらう導線をつくると効果的です。またダウンロードするために、ユーザーの会社名や部署名、担当者名、メールアドレスなどのユーザー情報の入力を義務づけておくと、ダウンロードしてくれた見込み顧客との継続的な接点を持つことができます。

セミナー開催でユーザーに安心と信頼につなげる

ユーザーの課題解決に役立つセミナーやウェビナーを定期的に開催するのも有効です。セミナーやウェビナーは、講義形式でわかりやすく自社サービスをアピールでき、自社の担当者の顔が見える環境のなかでユーザーとコミュニケーションを取ることができるので、信頼感や安心感につながる点が魅力的です。

コンバージョンポイントまでの導線をわかりやすく引く

オウンドメディアのコンバージョンポイントにつながる導線は、トップページのわかりやすい位置に設置しましょう。また、各カテゴリページやコンテンツページにもコンバージョンポイントへの導線となるバナーなどを設けておき、コンテンツを読んだユーザーがストレスなくホワイトペーパーのダウンロードや問い合わせに移れるようにしてください。

IT企業のオウンドメディアこそわかりやすく、ユーザーの視点に立った構成を

IT企業のオウンドメディアに訪問するユーザーは、現在抱えている課題を確実に解決してくれそうなパートナーを探しています。ユーザーの課題は、ITについての専門知識がないからこそ生じているものです。IT企業のオウンドメディアは、専門知識がない人にもわかりやすいものになっていることが大切です。

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  • 3.ネタ切れしてしまう
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アパレルECサイトでSEOを効果的に実施するためのポイント

アパレル SEO

ECのなかでも最大分野のアパレルでは競争が極めて激しく、集客の要としてSEOに力を入れる必要があります。ここでは、アパレルECサイトの現状を踏まえて、SEOのポイントについて解説します。

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アパレルECサイトは競合が多い

アパレルECサイトのSEOのポイントを解説する前に、アパレルECサイトの現状について整理しておきましょう。

アパレルはECサイトの最大分野なので、多数の競合がひしめき合っています。大手メーカー・ブランドやセレクトショップ、大型のファッションモールサイト、総合通販サイトがあります。

優れたブランドや商品であっても、ECサイトに商品を掲載するだけではユーザーに見つけてもらうのは困難です。アパレルECサイトにおいて集客するためにはマーケティング施策が不可欠。なかでもSEOは、ウェブ広告やインフルエンサーの起用などに比べると比較的に安価で実施できるため、まず取り組みを検討したい施策といえます。

大規模サイトと中小規模サイトのSEO戦略の違い

Googleをはじめとする検索エンジンは、消費者に多様な選択肢を提供しているECサイトを評価していると考えられます。

大手メーカー・ブランド・セレクトショップサイトや大型のファッションモールサイトは豊富な商品点数を持っているため、多様な選択肢の提供という点では圧倒的な優位性がありますので、SEOの基本を実施していくことで、集客につながる可能性が高いといえるでしょう。

中小規模のECサイトの場合、ユーザーのニーズに寄り添ったサイトになっているかどうかという別の評価軸で勝負したいところです。サイトのユーザビリティを高めることをSEOの方針とすることをおすすめします。

アパレルECサイトにおけるSEOのポイント

ここからは、アパレルECサイトにおけるSEOにポイントを紹介していきます。

アパレルECサイトのSEOのポイント

商品ページのタイトルを最適化する

商品ページのタイトルは、SEOに大きく影響します。商品ごとに個別設定して、重複しないように注意しましょう。

titleタグは、テキストの配列も重要です。検索エンジンの検索結果一覧が表示された際、ユーザーがクリックしやすいタイトルテキストの配列を心がけてください。titleタグの例として、「シャツ」や「ボトムス」などの商品ジャンルのキーワードを先頭に、「秋冬新作の予約受付中!」といったユーザーに訴求するキャッチを入れたり、「メンズファッション通販」といった自社ECサイトの簡単な特徴を入れたりするといいでしょう。最後にブランド名を入れる順にするのがおすすめです。

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質の高い商品画像を掲載する

商品画像は、アパレルECサイトにおいて商品をアピールする最も重要な要素です。商品画像のクオリティを高めつつ、1つの商品につき、さまざまな画像を掲載しましょう。

商品のフロント、バック、カラーバリエーションごとの物撮りはもちろん、モデルやスタッフによる着用画像も商品ページに掲載してください。着用画像は、さまざまなアングルや縮尺で撮影し、着用者の身長・体重も記載して、ユーザー自身が着用するイメージを思い描けるよう工夫をこらすと親切です。

商品説明文でユーザーのニーズに応える

商品説明文は、推したいポイントを中心にしながら、ユーザーのニーズに応える内容にしてまとめるといいでしょう。ある商品に対するユーザーのニーズは、Googleのサジェストキーワード(オートコンプリート)からある程度、推測することができます。

例えば、「フェイクレザー」で検索すると、「手入れ」というサジェストキーワードが表示されます。フェイクレザーは経年劣化しやすいので、手入れをして長く着たいというニーズがあると推測できます。そこで、フェイクレザーを使った商品には手入れ方法などをテキストで説明を加えると、ユーザーへの訴求を期待できるでしょう。

商品レビューを充実させる

商品を購入したユーザーによるレビューは、購入に際しての大きな判断材料になります。商品に対して高く評価し、ユーザーにとって参考になる良質なレビューを集めましょう。

実際の購入ユーザーのレビューを集めることが難しければ、着用モデルやスタッフによる感想でも構いません。着用モデルやスタッフにコメントしてもらう場合は、あくまでユーザー目線での使用感や長所を挙げてもらいます。また、着用モデルやスタッフ、購入ユーザーの着用サイズや体型も併記できるようにすると、ユーザーの参考になり親切です。

構造化マークアップを行い、リッチリザルトを追加する

検索結果に商品ページが表示される際に、評価やレビュー件数、価格などのリッチリザルトが表示されているものがあります。リッチリザルトは通常の検索結果より多くの情報をユーザーに伝えることができるので、集客上とても有利です。リッチリザルトを表示するには、構造化マークアップを行う必要があります。

構造化マークアップとは、検索エンジンのクローラー(ロボット)がページ上のテキストやコンテンツの内容をより適切に理解できるように記述する方法のこと。サイトのソースコードにある単語やテキストに特定のHTMLタグを付けることで、さまざまな情報をリッチリザルトとして検索結果に表示させることができます。

構造化マークアップを行い、リッチリザルトを表示しているアパレルECサイトも増えてきていますが、まだ対応していないサイトも少なくありません。まだ構造化マークアップに対応していないのであれば、ぜひリッチリザルトを表示させ、定期的な更新や見直しを行っていきましょう。

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特集ページを強化する

特集ページでは「人気ランキング」や「トレンド感のあるコーディネート提案」といったテーマを企画して、力を入れて販売したい商品を集めて掲載できます。商品一覧ページよりも自由に、企画次第で充実したページをつくることができるので、ユーザーからの注目を得やすく自社サイトへの入り口になる可能性が高いといえます。

アパレルECサイトでは、ユーザーは特集ページを経由して商品ページに移動し、購入に至るケースが多いとされています。特集ページの充実は、大手サイトに比べて商品数が少ない中小規模のサイトでも商品数を増やすことなく実施しやすい施策といえるでしょう。新規の特集ページを増やし、既存ページの内容をブラッシュアップしつつ、トップページや商品一覧にバナーを設置して、特集ページへの導線をつくるとより効果的です。

【ナイル事例】アパレルECサイトでSEOを実施

ナイルがコンサルティングに携わったアパレルECサイトの事例をご紹介します。携わったのは、若い女性向けのアパレル商品を取り扱うECサイトです。

ブランドの認知度は高くないものの、トレンドアイテムの品ぞろえが豊富でリーズナブルなこともあり、一定のユーザーから好評を得ていました。ビッグワードでの検索結果も良好でしたが、クライアントからはSEOによってビッグワード帯の更なる上位表示でサイト流入を向上させたいとの要望をいただきました。

ナイルは、検索流入の見込めるカテゴリページを短期間で改善していく施策を提案し、内部改善を進めていきました。その結果、約5ヵ月で、サイト全体でのセッション数(ユーザーの訪問回数)は46.6%、トランザクション数(商品の購入回数)は44.1%改善。カテゴリページをランディングページとした場合、セッション数は338%、トランザクション数は236%改善しました。

「ページタイトルを個別に設定できない」「カテゴリページにテキストを追加できない」といったシステム上の制約がありましたが、重点を置くべきポイントをしっかりと絞って基礎的な改善を継続すれば収益を上げていくことが可能となるのです。

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アパレルECサイトでSEOの実施しよう

大規模サイトであっても中小規模サイトであっても、アパレルのECサイトではSEO施策を実施することをおすすめします。検索からのユーザーとの接点を持つことで、効率的な購買に繋がる可能性が高いからです。

なお、ナイルでは、各社の課題に対応した施策をご提案し、サポートすることができますので、ぜひ一度、ご相談ください。

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テクニカルSEOの監査を行う方法

Webサイトの規模にかかわらず、SEOの基本は常に押さえておきたいものです。Webサイトの種類や目的によって、その影響度や工数に変化はありつつも、見るべきポイントは共通していると言えるでしょう。しかし、一口に「SEOの基本」と言っても、その内容は多岐にわたるため、抜け漏れも発生してしまうかもしれません。今回は、そうしたSEOの基本を「テクニカルSEOの監査」と銘打ったCXLの記事を紹介いたします。こうした取り組みをまだ行っていないWebサイトにとっても、定期的に行っているもののカバーしきれていない領域があるか不安なWebサイトにとっても、非常に有益な内容となっております。

SEOにおけるテクニカルな要素は、検索のパフォーマンスにとって非常に重要である。これらを理解し、維持することが、Webサイトのランキング上昇につながり、トラフィックを増加させ、売り上げの向上に寄与するのだ。テクニカルな要素を無視することは、検索結果に表示されなくなるリスクを意味する。

この記事では、Webサイトの構造上の問題を発見し、修正するためのテクニカルSEOの監査を行う方法を紹介する。コンテンツ、スピード、構造、モバイル対応などの主要なランキング要素を扱い、あなたのWebサイトがクロールされ、インデックスされる状況を目指そう。

また、オンページSEO、オフページSEOのパフォーマンスを向上させるために必要なツールと、その使用方法も紹介する。

テクニカルSEOの監査を活用し、SEOのパフォーマンスを改善する

テクニカルSEOの監査は、Webサイトの健康診断と考えてみよう。最大限の効果を引き出すために、デジタルマーケティングのキャンペーンを定期的に確認するのと同じように、テクニカルSEOの監査では、Webサイトのパフォーマンスを評価し、改善すべき点を特定する。

これらは、下記3つのカテゴリーに分類することができる。

1.技術的なエラー

パフォーマンスやSEOに悪影響を与える、Webサイトのバックエンドとフロントエンドの要素を特定しよう。技術的なエラーは、クローリングの問題、不備のあるリンク、サイトスピードの低下、重複コンテンツなどが該当する。後程、それぞれについて解説する。

2.ユーザー体験のエラー

ユーザーエクスペリエンスは、SEOの問題というよりも、デザインの問題として見られることが多い。しかし、Webサイトの構造がどのようになっているかは、SEOのパフォーマンスに影響しうるのだ。

どのページが重要であり、どのページの優先度が低いのかをより深く理解するために、Googleはページインポータンスと呼ばれるアルゴリズムを採用している。

ページインポータンスは、ページの種類、内部リンクと外部リンク、更新頻度、サイトマップなどによって決定される。しかし、ユーザーエクスペリエンスの観点からより重要なことは、ページの位置によって決定されるということである。言い換えると、そのページが、Webサイト内のどこに配置されているかということだ。

そのため、Webサイトのアーキテクチャは、テクニカルなSEO要素において非常に重要である。ユーザーがそのページを発見することが難しいほど、Googleがそのページを発見するために長い時間を要することを意味する。理想的には、可能な限り少ないクリック数で、ユーザーが発見できるようにしよう。

テクニカルSEOの監査では、これらを妨げるサイト構造やアクセシビリティの問題も対象としている。

3.ランキングの機会

テクニカルSEOとオンページSEOが融合する箇所である。Webサイトのアーキテクチャ内で重要なページの優先度を設定するのと同様、SEOの監査では、下記の方法でGoogleに対しページの重要度を伝える。

  • 同一、または、同様のキーワードをターゲットとしているコンテンツを特定し、統合する
  • 重要性を薄めてしまう重複コンテンツを削除する
  • 検索結果ページで、探しているものをユーザーが発見できるようにするため、メタデータを改善する

これらはすべて、GoogleがあなたのWebサイトをよりよく理解し、適切な検索結果に表示するよう、手助けをするためのものである。

我々が受診する健康診断と同様、テクニカルなSEOの監査は、一度行えば完了するといったものではない。Webサイトを構築したとき、デザインを変更したとき、構造を変更したときなど、定期的に実施する必要があるのだ。

簡易な監査を毎月行い、詳細な監査を四半期ごとに行う、といった頻度が目安となる。このような形で定期的に監査を行うことで、Webサイトに加えた変更がSEOのパフォーマンスにどのような影響をあたえるかを理解することが可能となる。

テクニカルSEOの監査を行う上で役立つ6つのツール

ここでは、テクニカルSEOの監査で使用するSEOツールを見ていこう。

これらのツールは無料であるが、Screaming Frogだけは例外であり、無料プランの場合、ページ数は500に限られる。

500ページ以上の大規模なWebサイトの場合、有料プランを契約すれば、年間149ドルで無制限のクロールが可能となる。

また、他の手段として、SemrushのSite Audit Tool(無料プランの場合100ページが上限)や、Ahrefs SiteのAudit toolも利用可能だ。どちらも同様の機能を有しているが、エラーや警告のフラグを立ててくれたり、技術的な問題を修正する方法を教えてくれるなどの利点がある。

1.robots.txtファイルを探し、エラーを特定するためにクロールレポートを実行する

あなたのWebサイトのページは、検索エンジンがクロールできた場合、初めてインデックスされる。そのため、クロールレポートを実行する前に、robots.txtファイルを確認しよう。ルートドメインの末尾に「robots.txt」を追加することで、見つけることができるはずだ。

https://yourdomain.com/robots.txt

robots.txtファイルは、検索エンジンのボットがあなたのWebサイトに訪れた際、最初に確認するファイルである。robots.txtファイルに書かれている「allowing」か「disallowing」によって、検索エンジンのボットは何をクロールすべきか、すべきでないかを伝える。

下記は、UnbounceのWebサイトの例である。

これを見る限り、Unbounceは、Webサイト内の特定の個所をクロールさせないよう、クローラーに要求していることがわかる。これらは、SEO目的でインデックスさせる必要のない、バックエンドのフォルダーである。

こうしたページのクロールを禁止することで、帯域幅とクロールバジェット((特定の期間内でGoogleボットがクロールし、新デックスすることができるページ数)を節約することができている。

ECサイトのような、何千ものページがある大規模なWebサイトの場合、インデックスする必要のないページへのクロールをrobots.txtによって伝えることで、Googleボットは重要なページに到達する時間を増やすことができる。

また、Unbounceのrobots.txtは、サイトマップの存在を検索エンジンに伝えている。GoogleやBingに発見してもらいたいページのすべてをサイトマップに記載することは、とても良い施策である(詳細は次のセクションで説明する)。

robots.txtの内容を確認し、プライベートなフォルダやページにクローラーが到達しないことも確認しよう。同様に、インデックスさせたいページのクロールを禁止していないか、確認すべきだ。

robots.txtの内容を変更する場合、robots.txtはWebサーバーのルートディレクトリにある(こうした作業に慣れていない場合は、開発者の助けを借りよう)。WordPressを使用しているのであれば、無料のプラグインであるYoast SEOを使用し、編集することも可能だ。Wixのような他のCMSを使用している場合は、CMSが提供しているSEOツールを使用して変更することもできる。

クロールレポートを実行し、あなたのWebサイトがインデックス可能かどうかを確認する

ボットに正しい命令を与えられていることがわかったため、次は、クロールレポートを実行し、あなたがインデックスさせたいページが防がれていないかどうかを確認しよう。

Screaming FrogにURLを入力するか、Google Search Consoleのインデックス>カバレッジにアクセスする。

これらのツールは、それぞれ異なる方法で指標を表示してくれる。

Screaming Frogは個々のURLを確認し、インデックスの状況を下記の2つのカラムで分けている。

1.Indexability:これは、該当のURLがインデックス可能か、インデックス可能でないかを示している。

2.Indexability status:これは、インデックスが可能でないURLの理由を示している。
Screaming Frog indexability check

Google Search Consoleのインデックスカバレッジレポートでは、Webサイトのすべてのページの状態が表示されている。

Google Search Console index coverage report

このレポートでは、下記4つの項目を表示している。

  • エラー:リダイレクトのエラー、リンク切れ、404ステータスコード
  • 有効(警告あり):インデックスされているが、意図的か、意図的でないか、何らかの問題があるページ
  • 有効:正常にインデックスされているページ
  • 除外:robots.txtによるブロック、リダイレクトなどの理由により、インデックスから除外されているページ

クローリングとインデックスの改善のため、リダイレクトエラーを特定し、修正する

Webサイトのすべてのページには、HTTPステータスコードが割り当てられている。それぞれのコードは、異なる機能を示している。

Screaming Frogでは、それらをStatus Codeの欄に表示している。

Screaming Frog internal checker

全てが順調であれば、あなたのWebサイトのページのほとんどがステータスコード200を返すはずだ。エラーのあるページは、3xx、4xx、5xxのステータスコードを表示する。

ここでは、SEO監査を行う際に見ることになるであろうステータスコードと、その修正方法を説明する。

3xxステータスコード

  • 301:恒久的なリダイレクト。コンテンツが新しいURLに移動しており、古いページからのSEOの値も引き継がれている。

301は、複数のリダイレクトを引き起こすリダイレクトチェーンやループでない限り、問題ない。例えば、リダイレクトAがリダイレクトB、リダイレクトCを経由してDに到達するという状況は、ユーザー体験とページスピードの低下につながる。この状況は直帰率を高め、コンバージョンにも影響するだろう。この状況を改善するためには、リダイレクトBとリダイレクトCを削除し、リダイレクトAが直接Dに向けられるよう、設定する。

Screaming Frogのレポート>リダイレクトチェーンにアクセスすれば、リダイレクトの経路をダウンロードすることができ、どの301リダイレクトを削除すべきか、特定することができる。

  • 302:一時的なリダイレクト。該当のコンテンツは、別のURLに一時的に移動している。

302は、新しいテンプレートやレイアウトを試す目的で、A/Bテストなどを行う際に便利である。しかし、302を設定して3か月以上経過している場合は、301に置き換えるべきだろう。

  • 307:送信元から送信先へのプロトコルの変更による一時的なリダイレクト

このリダイレクトは、移動が一時的なものであり、オリジナルのURLがまだ必要な際に使用されるべきだ。

4xxステータスコード

  • 403:アクセスが禁止されている。ログイン後に見られるコンテンツなどに使用される。
  • 404:リンク切れでページが存在しない場合や、ページが削除されたにもかかわらずリダイレクトされていない場合などで表示される。

リダイレクトチェーンと同様、404は優れたユーザー体験を提供しない。404ページを指している内部リンクを削除し、リダイレクトされた内部リンクで更新しよう。

  • 410:ページの永久削除。

410エラーのページをすべてチェックし、そのページが永久に削除されていること、また、301リダイレクトが必要なコンテンツがないことを確認しよう。

  • 429:短期間でのサーバーリクエストが多すぎる場合。

5xxステータスコード

5xxステータスコードのすべては、サーバーに関連するものだ。これらは、サーバーがリクエストを実行できなかったことを示している。これらには注意が必要であるが、あなたのWebサイトではなく、問題はホスティングプロバイダーやWebデベロッパーにある。

検索エンジンに重要なページを示すcanonicalタグを設定する

canonicalメタタグは、ページのコード内のセクションに表示される。

<link rel=”canonical” href=”https://www.yourdomain.com/page-abc/” />

Source code highlighting canonical tag

canonicalタグは、同一、または、類似のページがある場合、検索エンジンのボットがどのページをインデックスし、検索結果画面に表示させるかを知らせるために存在する。

例えば、ECサイトが青いパトカーのおもちゃを販売しており、「おもちゃ>くるま>青いパトカー」と「おもちゃ>パトカー>青いパトカー」のページが存在していたとする。

それぞれのページは、同一の青いパトカーのページである。唯一の違いはそのページに行くためのパンくずリンクだけである。

「マスターページ(おもちゃ>くるま)」にcanonicalタグを追加することで、このページがオリジナルのページであることを検索エンジンに知らせることができる。「おもちゃ>パトカー>青いパトカー」のページは、コピーページということになる。

canonicalタグの利用の別の例としては、URLパラメーターが追加されているページが挙げられる。

例えば、「https://www.yourdomain.com/toys」は、「https://www.yourdomain.com/toys?page=2」や「https://www.yourdomain.com/toys?price=descending」などの、フィルタリング用のページのコンテンツとほぼ同様となる。

canonicalタグがなければ、検索エンジンは各ページをそれぞれ固有のページとして扱う。この状況は、複数のページがインデックスされ、マスターページのSEOの価値が下がってしまうだけではなく、クロールバジェットの増加にもつながってしまう。

canonicalページは、追加ページ(メインページではない)のコードのセクションに直接追加することができる。また、WordPressやMagnetoのようなCMSを使用している場合は、Yoast SEOなどのプラグインを使用することで、設置のプロセスを容易にすることができる。

2.サイトのアーキテクチャとサイトマップを見直し、コンテンツをアクセス可能とする

サイトクロールを実行することで、テクニカルなエラーの大部分に対処することができる。次は、ユーザーエクスペリエンスのエラーを見ていこう。

冒頭で述べたように、数回のクリックでユーザーが目的のページにたどり着けるようにすべきだ。人間の行動にとって容易であるということは、検索エンジンのボットの行動にとっても容易であることを意味する(これもクロールバジェットの節約につながる)。

このように、Webサイトの構造は、論理的で、一貫性のあるものにすべきだ。これを実現するために、Webサイトのアーキテクチャをフラットなものとすべきだろう。

ここでは、複雑なWebサイトのアーキテクチャとシンプルな(フラットな)Webサイトのアーキテクチャの例を、Backlinkoのガイドから紹介する。

Infographic of complicated site architecture

Infographic of simple (flat) site architecture

2枚目の画像のほうが、トップページからあらゆるページに容易にたどり着けることがわかるだろう。

実例として、CXLのトップページを見てみよう。

Screenshot of CXL homepage + menu navigation

下記の3回のクリックで、「ジョアンナ・ウィービーによるMofoのように売れるコピー文の書き方」という記事にたどり着くことができた。

  1. Home > Resources
  2. Resources > Conversion rate optimization guide
  3. Conversion rate optimization guide > How to Write Copy That Sells Like a Mofo by Joanna Wiebe

トップページに近いほど、そのページの重要性は増すことになる。それゆえ、キーワードをベースにページのグルーピングを再度行い、オーディエンスに最も近しいグループをトップページの近くに配置するようにしよう。

フラット形式のWebサイトのアーキテクチャは、URLの構造にも反映すべきだ。

例えば、「cxl.com/conversion-rate-optimization/how-to-write-copy-that-sells-like-a-mofo-by-joanna-wiebe/」にアクセスする際、URLはユーザーが通った経路を辿る。そして、パンくずリストを使うことで、どのようにしてそこにたどり着いたのかがわかり、容易に戻ることができる。

一貫したSEOの戦略を作成し、コンテンツ間の関係性を組織するために、ハブ&スポーク方式を採用する。

Portent社はこの手法を「関連するコンテンツの複数のページ(”スポーク”と呼ばれることもある)を、中心的なハブページへリンクを戻すことを含む、内部リンクの戦略」と表現している。

Hub and spoke model illustrations

我々の例では、「コンバージョン率の最適化」ガイドがハブにあたり、「ジョアンナ・ウィービーによるMofoのように売れるコピー文の書き方」がスポークにあたる。

Webサイトのサイズにもよるが、アーキテクチャをフラット化し、ナビゲーションを刷新するためには、開発者の協力が必要となるかもしれない。しかし、関連するページへの内部リンクを追加するだけで、簡単にユーザー体験の向上が可能となる。

例えば、「ジョアンナ・ウィービーによるMofoのように売れるコピー文の書き方」の記事の下部に、他のスポークコンテンツへのリンクが張られている。

Internal linking example (further reading)

また、特定のキーワードと関連するページを設置することで、ボディコンテンツ内でも行うことができる。

Internal linking example (contextual link)

上記画像の「optimization」は、CXLのコンバージョン率最適化ガイドへのリンクが設置されている。

Webサイトの構造を反映するためにサイトマップを作成する

WebサイトのURLは、XMLサイトマップ内のURLを合致させるべきである。XMLサイトマップは、Webサイトのクロールの案内として、robots.txt内に設置し、検索エンジンのボットに示すファイルである。

robots.txtと同様、ルートドメインの末尾に「sitemap.xml」を追加することで、XMLサイトマップを見つけることができる。

https://yourdomain.com/sitemap.xml

Webサイトのアーキテクチャを更新した場合は、XMLサイトマップも更新すべきである。WordPress、Yoast SEO、Google XML sitemapsのようなCMSでは、新しいコンテンツが作成されるたび、自動的にサイトマップが作成・更新させる。WixやSquarespaceのようなプラットフォームは、同様の機能を初めから備えている。

この作業を手動で行う場合は、XML-sitemapsで自動的にXMLサイトマップを生成し、それを自身のWebサイトの 「/」のフォルダに張り付ければよい。 しかし、こうしたファイルを扱うことに慣れている場合に限り、行うべきだろう。自信がない場合は、開発者の助けを借りよう。

サイトマップを更新した後、Google Search Consoleのインデックス>サイトマップから、サイトマップを送信しよう。

ここから、Googleはクローラビリティやインデックスにかかわる問題にフラグを立てている。

Screenshot of listed sitemap in Google Search Console

正常なサイトマップには「成功しました」というステータスが表示される。ステータスが「1件のエラー」や「取得できませんでした」と表示されている場合は、サイトマップのコンテンツに問題がある可能性がある。

robots.txtと同様、サイトマップには、検索結果に表示させたくないページを含めるべきではない。しかし、インデックスさせたいページのすべてを、Webサイト内で表示される状態と同じ状態で、サイトマップに含めるべきである。

例えば、「https://yourdomain.com/toys」というページをGoogleにインデックスさせたい場合は、HTTPSのプロトコルを含めた、そのドメインを正確にサイトマップにコピーする必要がある。「http://yourdomain.com/toys」や「/toys」では、ページがクロールされないのだ。

3.サイトスピードとモバイル対応のテストと改善

長い間、サイトスピードは検索結果のランキングに影響を与える要素である。2010年に、Googleは初めてこれを認めている。2018年に、モバイルの検索結果のランキング要素として、モバイルページのスピードを使用することになり、その影響は増している。

スピードに基づいてWebサイトのランク付けをする際、Googleは下記2つのデータポイントを見ている。

1.ページスピード:ページが読み込まれるまでにかかる時間

2.サイトスピード:ページビューのサンプルが読み込まれるまでにかかる平均の時間

Webサイトの監査を行う際、ページスピードに注目する必要がある。ページスピードが改善されれば、サイトスピードも改善されるからだ。Googleは、PageSpeed Insightsという分析ツールを提供しており、改善に非常に役立つだろう。

Google Page Speed checker

URLを入力すると、PageSpeed Insightsは0から100のスコアで評価を表示してくれる。このスコアは、Google Chromeのブラウザから収集したユーザーの実際のフィールドデータとラボデータに基づいている。また、改善点も提案してくれる。

画像、JavaScript、CSS fileの最適化、ブラウザのキャッシュなどが読み込みの遅いページの要因となりうる。幸いにも、これらは簡単に最適化することが可能だ。

Site speed opportunities from Google PageSpeed tool

  • OptimizillaSquooshを使用し、品質に影響を与えることなく、画像のサイズを縮小する。WordPressを使用している場合は、Imagify Image OptimizerTinyPNGなどのプラグインを使用しても、同様のことが行える。
  • Minifyにコードを張り付け、空白やコメントを削除し、JavaScriptやCSS filesのサイズを削減する。
  • WordPressを使用している場合は、W3 Total CacheWP Super Cacheを使い、クリックするたびにページが動的に生成されるのではなく、静的なページを作成し、検索者に表示できるようにする。WordPressを使用していない場合は、Webサイトのコード内で手動でキャッシュを有効にできる。

まずは、最も重要なページに優先度をつけることから始めよう。Google Analyticsで行動>サイトの速度と開けば、特定のページの異なるブラウザや国におけるパフォーマンス指標を表示することができる。

Site speed performance in Google Analytics

最も閲覧されているページと照らし合わせ、Webサイトを上から順番に見ていこう。

モバイル対応を確認する

2021年3月、Googleはモバイル・ファースト・インデックスをローンチした。これは、モバイル版のページをもとに、GoogleがあなたのWebサイトをインデックスすることを意味している。そのため、小さい画面でのパフォーマンスが検索結果の表示に大きな影響を与えることになったのだ。

Googleのモバイルフレンドリーテストを使用すれば、あなたのWebサイトがモバイルデバイスに最適化されているかどうかを、簡単に確認することができる。

Screenshot of Google’s Mobile-Friendly Test

レスポンシブデザインや、モバイルファーストのデザインを採用しているのであれば、大きな心配は無用だ。どちらも小さい画面で読み込まれるように設計されており、テクニカルSEOの監査の結果をもとに行った変更は、あらゆるデバイスにおけるWebサイトと検索のパフォーマンスを向上させる。

しかし、シャネル・ミュリン氏が「レスポンシブデザインがモバイル最適化を常に意味するものではない」という記事で示した通り、レスポンシブデザインは優れたユーザー体験を保証するものではない。

BrowserStackのレスポンシブツールを使えば、実際のデバイスでWebサイトをテストすることができる。

Screenshot of BrowserStack’s responsive tool

スタンドアローンのモバイルサイトも、Googleのテストに合格しなければならない。モバイル版とデスクトップ版で異なるWebサイトの場合は、両方のバージョンを監査する必要がある。

モバイルでのWebサイトのスピードを向上させる別の方法として、Accelerated Mobile Pages(AMP)が挙げられる。AMPは、Googleが支援するプロジェクトであり、HTMLよりも速く読み込めるように、余計なものを除いたバージョンのページをユーザーに提供するように設計されている。

Googleは、コードやCMSのプラグインを使用してAMPページを作成するためのチュートリアルやガイドラインを提供している。しかし、これらがあなたのWebサイトにどのような影響を与えるかについて、確認しておくことが重要だ。

すべてのAMPページは、オリジナルのページと共に存在する、新しいページである。そのため、AMPページが既存のURLのスキームにフィットするかどうかを検討する必要がある。Googleは、下記のURL構造を使用することを勧めている。

http://www.example.com/myarticle/amp

http://www.example.com/myarticle.amp.html

また、canonicalタグを使用し、マスターページを特定していることを確認しよう。これはAMPページでもかまわないが、オリジナルページのほうが好ましい。AMPページは、Webページの基本的なバージョンであるため、広告収入や深いレベルでの分析機能をもたないからである。

AMPページは、HTMLのページと同様、監査を行う必要がある。有料会員であれば、Screaming FrogはAMPページの発見と修正に役立つ機能を使用することができる。無料版でもこの機能は使えるが、ページのリストをアップロードをしなければならない。

5.重複コンテンツやキーワードの共食いを発見し、修正することで、SEOの微調整を行う

この段階では、コンテンツの監査はすでに始まっていることだろう。canoniaclタグを使用し、マスターページが類似のページ以上にSEOの価値があることを確認しよう。Webサイトのアーキテクチャをフラットにすることで、最も重要なコンテンツにアクセスすることが容易になる。ここで行うべきことは、SEOの「微調整」である。

重複コンテンツがないかを確認する

同じ情報を含むページが常に悪影響となるとは限らない。例えば、前述の青いパトカーのページは、ユーザーに関連した結果を表示するために必要なものである。

問題となるのは、検索結果で上位に表示させようとしているページと同じページがある場合である。このような場合、ページ同士が順位やクリック数を奪い合ってしまうため、それぞれの可能性を薄めてしまうことになる。

製品ページに限らず、重複コンテンツが発生する要因はいくつか考えられる。

  • 見出し、ページタイトル、メタディスクリプションを再利用し、本文が同一でないにも関わらず、同じページであるように見せてしまう
  • 過去のページやテスト目的で作成されたページの削除やリダイレクトを行っていない
  • 複数のURLを持つページでcanonicalタグを記載していない

サイトクロールは重複ページの特定に役立つ。下記の項目の重複がないか、確認しよう。

  • タイトル
  • Hタグ
  • メタディスクリプション
  • 本文

特定した後は、これらのページを削除したり、重複している要素を書き換えるなどして、それぞれのページを独自のものとする。

類似のキーワードを共食いしているコンテンツを統合する

キーワードの共食いは、重複コンテンツと同様、検索エンジンに類似のコンテンツの選択を強要するものである。

これは、Webサイト内に同じクエリでランキングされるコンテンツが複数ある場合に発生する。トピックが類似していたり、同じキーワードをターゲットにしているためである。

例えば、2つの記事を作成したとしよう。1つは「履歴書の書き方」であり「履歴書の書き方」というフレーズに最適化されている。もう1つは「履歴書 書き方 コツ」であり、「履歴書 書き方」に最適化されている。

この2つの記事は十分に似ているため、検索エンジンはどちらがより重要なページであるかを判断することが困難となる。

Googleで「site: yourdomain.com + キーワード」と検索すれば、キーワードの共食いの問題を簡単に調べることが可能だ。

あなたのWebサイトが1位と2位にランキングされているのであれば、問題ない。しかし、順位が非常に低い場合や、古い記事の順位が更新した記事の順位よりも上位である場合、それらを統合する価値はあるだろう。

  1. Search Consoleの「検索結果のパフォーマンス」のレポートを開く
  2. 「新規」>「検索キーワード」とクリックし、共食いしているキーワードを入力する
  3. 「ページ」タブの欄に、そのキーワードで最もトラフィックを獲得しているページが表示されている。これらのページが、ページの統合の対象となるページである。

Google Search Console query search

例えば、「履歴書の書き方」の場合、履歴書の書き方のアドバイスも対象にすることで、レジュメの書き方のガイドの決定版を作成することができるだろう。

これは、あらゆるページで行えるわけではない。関連性がなくなったコンテンツの削除を検討することもあるはずだ。しかし、キーワードが似ている場合、コンテンツを統合することで検索結果のランキングの向上につながることは、考えられる。

タイトルタグとメタディスクリプションを改善し、検索結果におけるクリック率を高める

タイトルタグとメタディスクリプションはランキングの要因ではないものの、Webサイトの魅力を左右することに疑いの余地はない。これらは、コンテンツを宣伝するための手段と考えることができる。

テクニカルSEOの監査を行う際、古いタイトルやディスクリプションを最適化しよう。検索結果におけるクリック率の向上で不足している箇所を補うための、理想的なタイミングである。

タイトルとディスクリプションは自然で、関連性があり、簡潔で、ターゲットキーワードを含めるようにしよう。下記はCopyhackerのコピーライティングのフォーミュラについてのガイド記事の検索結果画面の例である。

SERP result for Copyhackers copywriting formulas guide

コピーライティングのフォーミュラが有用である理由、また、それを実際に応用するための方法について、メタディスクリプションは、読者に伝えている。

SEOの観点から、タイトルは非常に強力ではあるが、ここではその一部が切り捨てられている。これは、Googleの制限である600ピクセルを超えているからであると思われる。タイトルを作成する場合は、この制限を意識しておこう。

ターゲットはタイトルの先頭近くに配置し、60文字程度に抑えよう。Mozの調査によれば、この制限を守れば、タイトルの約90%が正しく表示されるとのことである。

同様に、メタディスクリプションも155-160程度に抑え、一部が切り捨てられることのないようにしよう。

注意点は、Googleは常にメタディスクリプションを使用するわけではない、ということである。検索クエリによっては、Webサイト内のコンテンツを引用して、スニペットとして使用することもある。これは、あなたのコントロールの範囲を超えたものである。しかし、ターゲットキーワードがメタタグ内に含まれていれば、似たようなキーワードをターゲットにしている他の検索結果よりも優位に立つことができるのだ。

まとめ

テクニカルなSEOの監査を行うことで、Webサイト内のテクニカルな要素の分析の手助けとなり、検索でのパフォーマンスとユーザーエクスペリエンスを阻害する要因の改善につながる。

しかし、この記事で紹介したステップに従うだけでは、現在の問題を解決するに過ぎない。ビジネスが成長し、Webサイトが進化していく中で、Googleのアルゴリズムも変更され、リンク、サイトスピード、コンテンツなどに関する新たな問題が発生する。

そのため、テクニカルSEOの監査は、継続的な戦略の一部とすべきであり、オンページとオフページのSEOと並行して行われることが理想である。Webサイトの監査は定期的に行うものであり、もちろん、構造やデザインの更新を行う際も、監査を行うことが求められる。

ユーザーと検索エンジンに対し、高品質で関連性のあるコンテンツを提供することが、SEOの最大の目的であると言えます。目的は不変であっても、その方法や課題は、時間とともに変化していくものでしょう。Googleの新しい取り組みや、ユーザーのインテントの変化など、Webサイトとして対応すべき理由は複数存在します。そのため、この記事で述べられている通り、定期的な見直しと、見直し方法のブラッシュアップを心がけていければと思っております。

この記事は、cxl に掲載された「How to Conduct a Technical SEO Audit」を翻訳した内容です。

投稿 テクニカルSEOの監査を行う方法SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

noindexとcanonicalの併用に関して

本日のSEOニュース(2021年11月24日収集分)

こんにちは!ナイル株式会社の青木です。

引き続きコアアップデート展開中ですが、本日は「noindexとcanonicalの併用」に関する考え方など3つのニュースをお届けします!

※トピックは初級者~中級者くらいの方向けを想定して紹介します。

なお、本企画は取り上げるページを実際に読んでいただくことを想定しております。簡単なひとことコメントとお役立ち度(収集部隊の主観です)を参考に、該当ページを読んでみてください。

前回のニュース(2021年11月18日収集分)はこちらから

本日のSEOニュース

①noindexとcanonicalの併用に関して

記事紹介:When To Use Rel Canonical Or Noindex ...Or Both
(Search Engine Journal)

お役立ち度:★★★★☆

ナイルのひとこと
まとめると以下のようになります。

前提
noindex…検索結果に表示させないという指示。
canonical…検索結果に表示させるURLの提案(ヒント)。

議論1「重複ページの処理などどちらを使えばいいか?」
検索結果に一切出したくない時はnoindex。
個別のページが表示されてもある程度は構わないが、評価を統合したい時などはcanonical。

議論2「併用できるの?」
併用もできます。
例えば、外部リンクがこのページを指している場合、noindexとrel canonicalの両方を使用することで、このページをインデックスさせたくないが、別のページも指定しているということを把握するのに役立ちます。いくつかのシグナルを転送することができるのです。

上記の「前提」を正しく理解すれば、どういった場面でどちらを使えばいいかわかりやすくなるはずです。

②インデックスしてもらう時代から、インデックスさせる時代へ

記事紹介:Why Getting Indexed by Google is so Difficult
(Moz)

お役立ち度:★★★★☆

ナイルのひとこと
「インデックスされにくくなった」は今年の下半期のメイントピックの1つですが、実際にインデックスされにくくなるケースが目立ってきました。

検出、クロール、レンダリング、インデックスという検索エンジンのインデックスのプロセスを意識しながら、「検索エンジンがわざわざインデックスするようなページなのか?」ということを自問自答する必要があるように考えられます。

インデックスに課題があるという方は、

  • そもそも検索エンジンがインデックス対象のURLを見つけられているか?(検出)
  • そのページをクロールできるか?意図していないクロールブロックやステータスコードが返却されていないか?(クロール)
  • インデックスしてもしなくてもどちらでもいいようなページにばかりクローラーが訪れていないか?(クロール)
  • 検索エンジンがそのページを、ブラウザで見るように表示できているか?(レンダリング)
  • その上で、そのページがWeb全体でインデックスされるような、何らかの独自の情報などの価値を有しているか?(インデックス、ランキング)

など、フェーズに分けて、問題点を明確にし、対処してみて下さい。

③コアアップデート(November 2021 Core Update)に関するニュースまとめ

お役立ち度:★★★★★

ナイルのひとこと
引き続き展開中のNovember 2021 Core Updateですが、こちらに関するニュースを集めました。

順位変動に関して SEMRUSH-順位変動

SEMRUSH-順位変動
→公開直後の18、19日の変動が一番大きいものの、その後も変動は続き、24日に再度順位変動が大きくなる。

公開に関するニュース
Google Launching November 2021 Broad Core Algorithm Update

Google November 2021 Core Update rolling out today

Google November 2021 Core Update Rolling Out Later Today

コアアップデートの初動考察記事
Google’s November 2021 core update hit fast and hard; here is what the data providers saw
→23日時点でのニュースです。特筆すべきは公開後すぐに大きな変動がはじまり、その後順位変動が落ち着くまでの日にちも少なかった点。変動としても7月のコアアップデートよりも大きい。というトピックです。

Google Core Update November 2021: erste Daten und Analysen
→順位が入れ替わったサイトを比較し、著者情報を明記している点と、冒頭に設置した「最も重要なことの概要」の有無の違いを挙げている。すべてで当てはまらない可能性はあるが、YMYLカテゴリなどではコアアップデート後の施策として参考にできそうです。

最後に

みなさまのSEO施策にお役に立てるように、今後もSEOニュースまとめを平日数回更新する予定です。

また、SEO情報やセミナー情報などを配信しているメールマガジンもご用意しておりますので、よろしければご登録ください。

※もしSEOでお困りであれば、こちらのお問い合わせからお気軽にご相談ください!

前回のニュース(2021年11月18日収集分)はこちらから

また、ナイルではSEO内製化にも役立つ、「お役立ち資料」を公開しております。

今後も種類を増やしていきますので、よろしければご覧になって下さい。

noindexとcanonicalの併用に関して【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

コアアップデート実施(November 2021 Core Update)

本日のSEOニュース(2021年11月18日収集分)

こんにちは!ナイル株式会社の青木です。

とうとうやってきましたね。。本日は「コアアップデート」に関するニュースなど3点お届けします!

※トピックは初級者~中級者くらいの方向けを想定して紹介します。

なお、本企画は取り上げるページを実際に読んでいただくことを想定しております。簡単なひとことコメントとお役立ち度(収集部隊の主観です)を参考に、該当ページを読んでみてください。

前回のニュース(2021年11月11日収集分)はこちらから

本日のSEOニュース

①コアアップデート実施のお知らせ(November 2021 Core Update)

お役立ち度:★★★★★

ナイルのひとこと

本日0時58分頃に今年2回目となるコアアップデート、November 2021 Core Updateが公開されました。

スパムアップデートが完了したのが先週の12日で、そこから1週間後の公開となりました。

https://twitter.com/searchliaison/status/1458859471783014404

今年の1回目は6、7月に2段階に分けて行われましたが、今回はそういった告知はされておりません。

いつも通りのアドバイスになってしまいますが、コアアップデートが公開されてから、完了するまでには通常2週間程かかります。

また、その間は順位変動が激しい為、今までの取り組みは大きく変えずに、自然検索流入にどの程度影響があったかを把握することを推奨します。

②コンテンツ数と権威性のヒント

記事紹介:Google: "Hard To Call A Site Authoritative After 30 Articles"

(Search Engine Journal)

お役立ち度:★★★☆☆

ナイルのひとこと

最初に流れを説明しますと、

自分のサイトが30以上の記事を公開しており、リンクを受けていることから権威あるサイトだと信じている質問者が、以前(※最後に公開した新規記事から3ヶ月が経過している)のように素早くインデックスされないことについて質問をしたところ、

「わずか30ページ程度のサイトでは、権威性を確立することは難しく、特にしばらく公開を停止していた場合は、Googleがインデックスを作成することに関して、少し保守的になるのは理解できます」と返答した。

そんな流れになります。

この話から分かる点としては、明確な本数の基準はないものの、権威性の確立には一定以上のコンテンツが必要である点と、インデックスはいつでも同じようにされるわけではなく、更新頻度やコンテンツのWeb全体における重要性のようなものによって、フローが変わるという点です。

多ければいいというものではありませんが、特に運用歴の短いサイトなどでは、多少コンテンツを追加するくらいでは足りないという理解ができればよいかと思います。

③適切に太字を使うことは、検索エンジンがページ内容を理解しやすくなる助けとなる

記事紹介:Google Confirms Again, Bolding Words Does Help With SEO

(Search Engine Roundtable)

お役立ち度:★★★★☆

ナイルのひとこと

太字や強調をページの中の非常に重要だと考えられるテキストに使用すると、「検索エンジンはたくさんのテキストの中でも、これはこのページの中で最も重要なポイントの1つである可能性がある」と判断しやすくなるという説明がされました。

すぐにランキングが上がるような話では当然ないですし、検索エンジンではなく読み手を意識して太字は設定するべきですが、全く太字や強調表現を使わないとか、逆にすべて強調するようなことはやめましょう。

最後に

みなさまのSEO施策にお役に立てるように、今後もSEOニュースまとめを平日数回更新する予定です。

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今後も種類を増やしていきますので、よろしければご覧になって下さい。

コアアップデート実施(November 2021 Core Update)【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

オウンドメディアの企画書を通すには?社内プレゼンのポイントを解説

オウンドメディア 企画書

オウンドメディアを立ち上げ、運営し、成果を上げていくには、長期的な視点と自社のリソースが必要となります。社内でオウンドメディアの立ち上げをプレゼンするには、しっかりとした企画書を作成する必要があります。

ここでは、オウンドメディアの企画書を社内で通すために必要なポイントを解説します。

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オウンドメディアをやる前に知っておきたいよくある課題と解決策の無料資料をダウンロードするにはここをクリック

オウンドメディアの企画書の骨子を組み立てよう

オウンドメディアの立ち上げに際して、企画書の骨子を整理していきましょう。オウンドメディアの目的やターゲット、掲載したいコンテンツ、成果の指標などが、企画書の骨子に当たります。

オウンドメディア 企画書

目的を明確にする

オウンドメディアを何のために立ち上げるのか、目的をはっきりさせてください。オウンドメディアの特性は、検索流入を通じた集客、企業側からの情報発信を介したユーザーとのコミュニケーション、自社や商品のブランディングなどに効果がある点です。従来の営業や広告の手法では行き詰まりを感じていたり、自社や商品のブランディングが不十分で潜在顧客も含めたリードの囲い込みができていなかったりといった場合に、オウンドメディア運用は力を発揮します。

ただし、オウンドメディアは広告と異なり、成果が出るまで時間がかかります。継続的な運用が必要なので、オウンドメディアの立ち上げに、社内で難色を示されるケースもあるでしょう。そこで自社の課題を洗い出し、従来の手法では解決できなかった課題に対してオウンドメディアが力を発揮しうることを企画書に盛り込む必要があります。

ターゲットを定める

オウンドメディアの目的とともに、ターゲットについてもはっきり説明しなければなりません。想定するターゲットユーザーに対して有益なコンテンツを発信することが、オウンドメディアの価値を高めます。

ターゲットはより具体的に掘り下げて設定してください。「働く女性全般」など漠然としたターゲット像にすると、ターゲットの抱える課題や悩みも特定しづらく、適切なコンテンツを制作できなくなり、成果も上がりません。

ターゲットとなるユーザー像を決めるには、ペルソナの設定が有効です。ペルソナとは、氏名や年齢、性別、出身地や住所、職業、年収、趣味、家族構成など、ターゲットユーザー像を実在する1人の人物のようにイメージしたものです。設定したペルソナは普段どのような課題や悩みを抱えているでしょうか。想定されるペルソナの課題や悩みに対応するオウンドメディアを企画しましょう。

なお、想像だけでペルソナをつくるのは避けてください。既存顧客にアンケートを取ったり、インタビューを行ったりして客観的なデータを集め、裏付けのあるペルソナ設定をすることをおすすめします。また、顧客との接点が最も多い自社の営業やカスタマーサービス担当者からヒアリングするのもいいでしょう。

コンテンツの方向性を決める

ペルソナを設定したら、ターゲットユーザーのニーズに応えるコンテンツの方向性を検討します。ユーザーは疑問や課題を解決するために、Googleなどの検索エンジンを使って情報を探しています。つまり、ユーザーのニーズは、検索キーワードに現れているのです。自社のオウンドメディアが特定のキーワードで検索上位に表示されるようにSEO(検索エンジン最適化)、すなわちキーワードを選定し、キーワードもとづいたコンテンツ制作が必須となりますので、設定するキーワードも企画書に盛り込んでおきましょう。

オウンドメディアに掲載するコンテンツの種類も考えておきましょう。オウンドメディアの目的とターゲットユーザーのニーズに合わせて、プレスリリースや告知、商品・サービス説明、購入申し込みページ、事例紹介、資料請求、申し込みページなど、ユーザーの訪問から成果に至るまでに必要となるコンテンツをリストアップしておいてください。

成功数値を設定する

オウンドメディアの企画書をつくる上で、目的に対応する成果について具体的に指標を設定しておく必要があります。売上や成約といったオウンドメディアの最終目的であるKGI(Key Goal Indicator/重要目標達成指標)に対して、いつまでに何を達成するかという各プロセスで中間的に測定する指標であるKPI(Key Performance Indicator/重要業績評価指標)を定めます。KPIを四半期、6ヵ月、1年などで区切って設定しておくと、何をすべきかが可視化されて運営しやすくなります。

KPIは、PVやUU、SSなどの数値で設定されることが多いです。

  • PV(ページビュー):ユーザーがページを閲覧した回数
  • UU(ユニークユーザー):ページに訪問したユーザーの数
  • SS(セッション):ユーザーがページに訪問した回数

PVだけではユーザーの人数まではわからないので、UUやSSを併せて確認することで現状を把握できます。なお、UUでは重複するユーザーをカウントしませんが、SSは訪問回数なので、重複するユーザーがカウントされることは把握しておいてください。

また、指名検索数もKPIで用いられやすい指標です。指名検索数とは、社名や店名、サイト名そのものがキーワードとして検索された数のこと。ブランディングがうまくいっていれば社名や店名、サイト名の知名度が上がり、指名検索数が増加していくので、ブランディングの達成度の指標と見なすことができます。

オウンドメディアの目的に合わせて適切なKPIを定めて、KPIを積み上げることでKGIが達成されるように、数値シミュレーションを設計しましょう。

なお、オウンドメディアはすぐに目的を達成できるものではないので、いきなり高いKPIを立ててしまうと失敗しやすいです。例えば1年計画の場合、KPIの数値を12ヵ月で均等に割った数を配分すると、初月の目標としては高すぎることになります。KPIは徐々に右肩上がりに上昇する形で計画することをおすすめします。

オウンドメディアの企画書で決裁者が気にするポイント

上司や決裁者はオウンドメディアの企画書に対して、どのような点を気にするのでしょうか。議論になりやすいポイントをあらかじめ想定しておきましょう。

どんな費用がかかるのか

オウンドメディアの運営には費用がいくらかかるのかは、上司や決裁者が気にするポイントです。オウンドメディアの運用には、以下のような費用が発生します。

  • 戦略設計・マーケティング費
  • デザイン・コーディング費
  • コンテンツ制作費
  • 分析調査費
  • 運用費(レンタルサーバー代、CMS投稿代など)

費用対効果については、現状の広告費やウェブマーケティング予算と比較して提案すると効果的です。オウンドメディアの場合、制作したコンテンツは資産として蓄積されていきます。人気記事は長期間にわたって集客に貢献して、制作費以上のコストパフォーマンスを発揮する可能性があります。コンテンツの持つ可能性もアピールポイントにしましょう。

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どんなチーム体制が必要か

オウンドメディアの立ち上げ・運営にあたっては、チーム体制を整える必要があります。社内の各部署に協力をあおいで人材を活用することも想定されます。社内の理解と協力を得るために、どのような作業が必要なのかを説明しましょう。

オウンドメディアの立ち上げ・運営には、「サイト構築」「コンテンツ制作」「運営」の3つの作業が発生します。それぞれどのような役割でどのような担当者が推進していくのか、明確にします。

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どれぐらいで成果につながるのか

オウンドメディアは広告のような短期的な施策ではなく、中長期で少しずつ成果に近づいていくものです。オウンドメディアは長期的な施策であることは、上司や決裁者にしっかり伝えましょう。

オウンドメディアを活用して、どれくらいの期間で成果につながるのかを提案して、上司や決裁者の理解を取りつけることが非常に重要となります。

オウンドメディア運営の企画書で社内理解を得ていこう

オウンドメディアの企画書を社内に通し、運営を成功に導くには、長期間にわたって運営していくための戦略を最初に確立する必要があります。しっかりとした戦略のもと、社内の理解と協力を得て、継続的な情報発信に必要なリソースを確保していきましょう。

なお、ナイルは、オウンドメディアの企画書をつくる上で必要な戦略設計からお手伝いできます。また、コンテンツ制作のリソースがないお客様には、コンテンツ制作代行のプランもご用意しております。お気軽にご相談ください。

また、ナイルでは、オウンドメディアでよくある課題と解決策をまとめた資料もご用意しております。

  • 1.成果を評価できない
  • 2.質を担保できない
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オウンドメディアマーケティングとは?メリットや成果につなげるポイントを解説

オウンドメディア マーケティング

どうすれば、もっと多くのユーザーを集めることができるかは、企業が抱える永遠の課題です。広告を出すにはコストがかかるうえに、SNSなどの浸透により、従来の広告では集客が難しくなってきています。そこで有効な手段となるのが、オウンドメディアをマーケティングに活用することです。

ここでは、オウンドメディアマーケティングを行うメリットや、さまざまな活用条件をご紹介します。

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オウンドメディアマーケティングとは

オウンドメディアマーケティングとは、オウンドメディアを活用したマーケティング手法のこと。オウンドメディアとは、企業が自社で運営・所有する媒体のことをいいます。自社でターゲットとするユーザー層が求める情報をコンテンツ化し、潜在ユーザーを獲得していく、それがオウンドメディアマーケティングです。加えて、膨大な情報サイトがSEOに取り組み、キーワード検索による流入を目指しています。狙ったキーワードに沿ったコンテンツ作成が重要になります。

オウンドメディア マーケティング

オウンドメディアマーケティングで実現できること

オウンドメディアマーケティングを実行することで、どんな効果を上げられるのでしょうか。メリットをいくつか紹介します。

メリット1 購買意欲の高いユーザーとの接点を持てる

オウンドメディアの場合、企画段階から「誰に向けたメディアを作るのか?」というコンセプトを明確することが大切です。潜在ユーザーとの出会いは決して偶然ではなく、明確な戦略にのっとって生み出されるものだからです。ユーザーは、欲しい情報を検索した結果として、オウンドメディアにたどり着きます。商品やサービスを購入する意欲の高いユーザーにリーチできるのは、オウンドメディアマーケティングの強みだといえるでしょう。

メリット2 コストを削減し、売上を伸ばすことができる

オウンドメディアを立ち上げて、自然検索で上位表示されることができれば、ユーザーとの接点を持ち続けることができます。SEOに関する工数こそ必要となりますが、広告費を大幅に削減することにつながるため、長期的に考えると費用対効果が非常に高い施策といえるでしょう。コンテンツも蓄積されていくため、資産を目減りさせることなく、売上向上につなげていくことが可能です。

メリット3 発信する内容をコントロールしやすい

オウンドメディアは自社運営なので、発信する内容をコントロールしやすいという特徴があります。オウンドメディアマーケティングの戦略をしっかり練ることで、自社の商品・サービスに興味があるユーザーと接点を持てる可能性が高いといえるでしょう。

オウンドメディアマーケティングに必要な3つのコト

オウンドメディアマーケティングを実行するのにあたり、何が必要となってくるでしょうか。新たにオウンドメディアを立ち上げる場合であっても、すでに運営をスタートしている場合であっても、重要となるべきポイントに大きな差異はありません。オウンドメディアマーケティングに必要な3つのことを、しっかり押さえていきましょう。

長期的な視野に立って運用する

オウンドメディアは、定期的に良質なコンテンツを発信することで、見込みユーザーとの接点を持ち、コンバージョンにつなげていきます。そのため、広告運用のようにすぐに効果が出るものではなく、長期的な視野に立って運用していかなければなりません。

直接的に商品やサービスの情報を発信して訴求するのではなく、周辺情報をコンテンツ化して発信し、徐々にエンゲージメントを高めていくという「地道な試み」を心がけてください。短期的な成果だけにとらわれていると、オウンドメディアマーケティングは成果に結びつくのが難しくなります。

継続的にコンテンツを制作する

長期的な視野を持って地道にオウンドメディアを運営するにあたって、最も重要となるのが「継続的にコンテンツを作り続ける」ことです。ある程度、コンテンツが蓄積されれば、しっかり効果測定を行い、コンテンツの制作方針やターゲットに関してブラッシュアップを図りましょう。

地道に更新を続ければ、新しい企画を常に生み出すだけではなく、アクセスがよい過去記事をリライトして前とは違う記事に見せるなど、コンテンツの蓄積を生かした運用が可能になります。

ユーザー層に合わせて施策を実施する

コンバージョンにつなげるにあたって、フェーズに分けた施策の実施が必要です。

  • SEOコンテンツを通じて潜在ユーザーにリーチする
  • より興味や関心を惹くコンテンツや資料を提示する
  • 自社の商品・サービスについて、詳細ページやよくある質問を提示する

といったように、ユーザーの状況に合わせたコンテンツを提供していきましょう。

オウンドメディアマーケティングの戦略を立てて実施しよう

オウンドメディアマーケティングのイメージできたとしても、実際にやってみなければ、ただの絵に描いた餅となってしまいます。しっかりと戦略を立てて、オウンドメディアマーケティングを実施していきましょう。

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オウンドメディアでSNSを活用するには?集客のためにそれぞれの特徴を紹介

オウンドメディア SNS

オウンドメディアまでユーザーを導くためにSEOは不可欠ですが、集客のために活用しておきたいのがSNSです。

ここでは、SNSを使ったオウンドメディアへの集客について解説していきます。

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オウンドメディアとSNS、それぞれの特徴は?

まずはオウンドメディアとSNSについて、確認しておきましょう。オウンドメディアは、企業がコントロールしやすいメディアですが、単体では拡散力に優れているわけではありません。

SNSとは、Social Networking Service(ソーシャルネットワーキングサービス)の略称で、FacebookやInstagram、Twitterなどがよく知られています。ユーザー側から情報が発信され、非常に拡散力に優れたメディアです。オウンドメディアとSNSを併用して、うまく活用すれば、強力なPR効果につながります。

オウンドメディアにおけるSNSの活用ポイント

オウンドメディアへの集客にSNSを活用する際には、いくつかのポイントがあります。SNSの注意点を踏まえて、SNSを活用するためのポイントを確認していきましょう。

オウンドメディア SNS

運用体制を整える

SNSを継続的に投稿していくのには、人的リソースがかかります。単にコンテンツを投稿するだけではなく、内容をチェックしたり、何かあった時には迅速な対応をとったり、やるべき業務は決して少なくありません。

また、成果につなげるには的確な効果検証が不可欠です。定量的に測れる指標はモニタリングしなければなりませんし、社内で「投稿→チェック→モニタリング」を無理なくできるように、運用体制を築く必要があります。

運用方針に沿って進めていく

SNSでは投稿頻度が重要となりますが、闇雲に投稿を繰り返すのではなく、目的やターゲットを決めたうえで、コンセプトに沿った運用が必要です。内容に統一性がなく、バラバラなテーマの投稿になっていては、ユーザーの心をつかむことができません。

また「認知度アップが目的なのに、集客を図る投稿しかしていない」など、目的と投稿内容のミスマッチも避けたいところ。一貫性のある運用を行うようにしましょう。

コミュニケーションに細心の注意をはらう

拡散力に優れたSNSですが、外部に広がっていくのはポジティブなものばかりではありません。不用意な投稿をすることによって、瞬く間にブランド力を損ない、評判を落としてしまう危険性もはらんでいます。仮に投稿を削除しても、スクリーンショットなどでデータは残ってしまいます。ユーザーとの距離も近いがゆえに、言葉遣いなどにも注意をはらい、発信内容のチェックは怠らないようにしましょう。

SNSをオウンドメディアへの集客にどう活かすか?

SNSによるオウンドメディア集客を行う場合、SNSの特性をしっかり把握する必要があります。オウンドメディアの運用方針にマッチしたSNSを選択すべきです。

主要なSNSの特性について紹介していきますので、参考にしてみてください。

Facebook:ビジネスパーソンにリーチしやすい

Facebookの特徴は、実名登録を原則としている点にあります。日本ではほかのSNSと比較してユーザーの年齢層が高いことも特徴で、30~50代の利用が多く、10代の利用率が低くなっています。実名の信頼性も相まって、ビジネスパーソンにリーチしやすく、いわゆる「炎上しづらい」SNSといえるでしょう。

企業がFacebookアカウントを取得していることが多く、プレスリリースをはじめ、フォーマルな情報発信や企業広報に活用される場面も多くみられます。

Twitter:拡散力に優れている

Twitterは、記事のシェア機能である「リツイート」が備わっており、即時性が非常に高く、拡散力は他のSNSと比較しても大きいといえます。ハッシュタグ機能により、自分の投稿が何に関する内容なのかをアピールしやすく、気軽に意見や好みを主張することも可能です。ユーザー層も10~40代が中心と幅広くなっています。

拡散力が高いということは、ネガティブな情報が広まりやすく、「炎上しやすい」SNSであることには注意が必要です。

Instagram:ビジュアルに訴えることができる

画像を共有することを主眼に置いたSNSがInstagramです。「インスタ映え」という言葉に象徴されるようにビジュアル意識の高いユーザーから支持を集めています。もともと若年層、特に10~30代の女性利用率が高いSNSでしたが、近年では40代以上にも浸透し、男性の利用率も増加傾向にあります。

また、投稿画像にタグをつけられる機能により、例えば紹介した商品をそのまま購入ページへ誘導することも可能です。見た目を重視した飲食やファッション、住宅リフォーム業界などの情報発信に適していますし、インフルエンサーを活用したマーケティングも実施しやすいSNSです。

自社のSNSアカウントを育てよう

SNSの特性をしっかり理解して、的確に運用すれば、オウンドメディアの集客につなげることができます。「どの時間帯に投稿するか?」「どれくらいの頻度で投稿するか?」を意識すると、より良いユーザーアクションを促すことが可能です。試行錯誤しながら、自社のSNSアカウントを育てていってください。

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チャットボットの効果とは?導入後の検証方法についても解説

チャットボット 効果

問い合わせに対し自動で返信してくれるチャットボット。自社にマッチしたチャットボットを導入することで、どのような効果があるのでしょうか。

ここでは、チャットボットの効果や導入後の検証方法について解説します。

チャットボット導入の効果・メリットとは?

チャットボット導入にはさまざまな効果・メリットがあります。どういった効果やメリットがあるのか大きく分けて4つご紹介します

チャットボット 効果

24時間365日即時対応してくれる

チャットボットなら24時間365日対応が可能なため、人件費を削減すると同時に、顧客満足度のアップも期待できます。

有人カスタマーサポートのみだと、24時間365日対応するのは難しく、休日や深夜は営業時間外になっている企業もあり、スタッフを雇う場合はコストがかかってしまいます。

コンバージョン率が向上する

チャットボットは、問い合わせだけではなく、ECサイトや予約サイトにおけるウェブマーケティングのサポートツールとしても活躍しています。顧客との円滑なコミュニケーションを増やしていくことで、コンバージョン率(CVR)の向上が期待できます。

顧客エンゲージメントが向上する

チャットボットはユーザーとのやり取りを代替してくれるため、顧客エンゲージメントが向上する可能性があります。顧客エンゲージメントとは、企業と顧客の間の信頼関係のこと。

「チャットボットキャラクター」と呼ばれるチャットボットに企業のキャラクターを連動させた導入手法もあります。親しみのあるキャラクターを活用することで、顧客へのアプローチに役立ててください。

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チャットボット導入事例

企業や各業界によるチャットボットの導入事例を紹介します。どのような効果が出るのか、参考にしてみてください。

D2Cビジネス

自社のECサイトを通じて、製品を顧客に直接販売するD2Cビジネス(特にアパレルや化粧品など)でもチャットボットが用いられています。チャット型接客とD2Cビジネスは相性がよく、ユーザーの満足度にもつながりやすくなっています。なかには、申し込みフォーム内を会話形式で入力してもらうことで、コンバージョン率がアップするケースもあります。

金融業界

金融とテクノロジーを活かした企業の間でもチャットボットは数多く導入されています。システムが複雑になりやすい金融サービスでも、チャットボットを導入することで問い合わせを自動化でき、人件費削減が期待できるためです。

SaaS業界

SaaS(Software as a Service)と呼ばれる、サイト上で利用できるソフトウェア・ウェブサービスとチャットボットの相性はよく、自然と導入する企業も増えています。サービス導入を検討しているお客様が、事前にチャットボット経由で気軽に質問できることで、商談獲得や契約の成約率アップが期待できます。

自治体

チャットボットを自治体が活用することで、多数の住民への問い合わせに柔軟に対応できるようになります。チャットボットは多言語で対応できるため、日本語を話せない人も安心できるうえに、職員の負担も軽減できます。チャットボットの種類によっては、自治体のアカウントをLINEで「友だち追加」するだけでサービスが利用可能になります。各種証明書発行の案内や、市民への総合窓口などでもチャットボットは広く使われています。

チャットボットの効果検証の方法

チャットボットは導入するだけではなく、導入効果を測定・検証することが重要です。どのような方法で検証していけばいいのか 見ていきましょう。

効果検証の基本的な進め方

効果検証の基本的な進め方は以下の通りです。

  • 検証期間・KPIの指標・測定方法の選定
  • 適切な目標値の設定
  • データの収集・測定
  • チャットボットの導入前後や前回測定分のデータとの比較検証
  • 改善された部分と悪化した部分を特定し、その要因を調べて改善方法を検討

定性的な評価だけでなく、複数の指標で定量的・客観的に測定することがチャットボットの効果検証において重要です。PDCAを回し、改善を繰り返していくことでチャットボットの効果的な運用を実現できるようになります。

チャットボットを効果的に活用しよう

チャットボットの導入にはさまざまなメリットがあり、各業界や自治体などで幅広く利用されています。チャットボットを効果的に活用するには、導入後に継続して効果を測定・検証し改善活動につなげることが重要です。この記事を参考に、チャットボットを効果的に活用するための有効な指標を作成してみてください。

チャットボットの効果とは?導入後の検証方法についても解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

チャットボットの費用はいくらかかる?相場と内訳を解説

チャットボット 費用

人間に代わり、ユーザーの質問や疑問を解決してくれるチャットボット。問い合わせやカスタマーサービスにかかる負担を軽減してくれるため、さまざまな用途でチャットボットが導入されています。実際にチャットボットを導入する際、どのくらいの費用がかかるのかは気になるところではないでしょうか。

ここでは、チャットボットにかかる費用の相場や内訳を詳しくご紹介します。

チャットボット導入費用の相場とは?

チャットボット導入費用の相場は、求める性能と提供会社によって大きな開きがあります。例えば、格安のチャットボットであれば初期費用0円、月額1万円程度で導入できますが、AI型でカスタマイズ性もあるチャットボットでは初期費用に数百万円、月額100万円程度まで高額になる場合もあります。

チャットボットの費用感を大きく左右する要素は「AI(人工知能)を搭載しているか」「個別のカスタマイズ開発ができるかどうか」の2つと考えるといいでしょう。

・AI(人工知能)を搭載しているか

チャットボットにはAI搭載型と非搭載型があり、AI搭載型のほうが高額になります。また、AI搭載型のなかでも性能に違いがあり、導入費用としての差額につながります。

・個別のカスタマイズ開発ができるかどうか

チャットボットのシステムには、企業に合わせたカスタマイズができるものとできないものがあり、個別のカスタマイズができるほうが高額になります。

チャットボットの費用の内訳は?

チャットボットの導入時にかかる費用の内訳は、大きく分けて下記の4つです。 それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

チャットボット 費用

初期契約費

チャットボットを導入する際には、サービス利用料として初期費用が必要になる場合があります。こちらは初回の1回だけ支払うことになります。チャットボットで設定できる項目が少なかったり、提供会社とのやり取りを必要としなかったりする簡単なシステムの初期費用は数万円程度あるいは無料というケースがあります。本格的なAI搭載型チャットボットの場合、導入後に提供会社とのやり取りが多く発生するため、初期契約費を50~100万円程度で設定しているケースが多いです。

運用費

運用費は、半年契約・1年契約など期間を定めて、固定の金額を支払う方法が一般的です。AI非搭載のシナリオ型は、月額5万円以下のリーズナブルなものもありますが、だいたい月額10~30万円程度が相場です。AI型や、カスタマイズ可能なチャットボットの場合、さらに運用費が高額になるケースもあります。

カスタマーサポート費

カスタマーサポート代がかかるケースがありますので、把握しておきたい項目です。導入したチャットボット内のデザインやシナリオの追加・修正、エラーや不明点があった際の対応などを行ってもらえます。初期費用や月額費用のなかにすでに含まれており、カスタマーサポート自体は無料で実施してくれるベンダーもあるため、導入検討時に必ず確認するようにしましょう。

そのほかの費用

そのほかの費用としては、シナリオ・FAQ作成の代行を依頼する場合に発生する費用が挙げられます。また、ベースの機能だけではなく、オペレーターに対応を引き継ぐための有人切り替え機能などを付加する場合に、カスタマイズ費用が発生することもあります。そのほか、自社だけでは運用リソースが足りない場合に備え、チャットボットの運用コンサルティングサービスをオプションとして提供している企業もあります。

各サービスによってさまざまなオプションが用意されているため、オプション次第で価格は大きく変わってきます。主なオプション機能としては以下の内容が挙げられます。自社に必要な機能は何か、あらかじめ検討しておきましょう。

  • SNS連携機能
  • プッシュ通知機能
  • 無人対応から有人対応への切り替え機能
  • アンケート機能
  • 外部システムとの連携機能(API)

チャットボット導入での費用の考え方

チャットボット導入でどのように費用を考えればいいのでしょうか。

費用をなるべく抑えながら使い勝手を確保したい場合には、基本料金に必要な機能があらかじめ盛り込まれているサービスを選ぶといいでしょう。また、途中から機能を追加したい場合に備えて、サービスが充実しているところを選ぶという選択肢もあります。「自社に必要な機能は何か」「将来的に必要になりそうな機能は何か」を精査することが、チャットボット導入を成功に導く秘訣とも言えます。

チャットボット導入時に気をつけたいポイント

チャットボット導入を成功させるための4つのポイントをご紹介します。

自社の課題に合ったチャットボットを導入する

チャットボットを導入するにあたって必要なのは、課題の整理です。まず自社の課題を整理して、そのうえで課題を解決するための手段としてチャットボットは適切なのか検討する必要があります。

チャットボット導入が自社の課題解決に適切な場合、目的に合ったタイプのチャットボットを導入しましょう。チャットボットによって機能が異なるため、自社に適していないチャットボットを導入してしまうと期待していた効果を得ることが難しくなります。

また、同じタイプのチャットボットでも、AIが搭載されているかどうかや、他のサービスとの連携度合いなどで費用も大きく変わってきます。チャットボットの導入を検討する際には、それぞれのタイプや機能、費用などの多角的な観点から、どのチャットボットが自社に合っているか検討しましょう。

チャットボットの担当範囲を明確にする

チャットボットはまだまだ発展途上なツールです。時代とともにできる範囲や回答精度は向上していますが、まだまだ対応できないことが多いのも事実です。そのため「チャットボットを導入したから問題が即解決した」ということにはなかなかなりません。チャットボットを有効に活用するためにも、どこまでをチャットボットが担当し、どこから人間が担当するのかという線引きの認識をあらかじめ社内で統一しておきましょう。

社内に担当者を設置する

社内でチャットボットの担当者を決めておくことが大切です。チャットボットを提供しているベンダーの多くはカスタマーサポートがあり、そこと社内をつなぐ窓口が必要となります。社内に担当者を配置すると、スピーディな問題解決と改善につながり、チャットボットの効果を発揮しやすい環境を作ることができます。

KPIを自社の課題に合わせて設定する

自社の課題に応じたKPIも設定しましょう。問い合わせ対応が目的であれば「回答率」「回答数」「起動率」などを、CVR向上による売り上げアップが目的であれば「CVR」「CV数」「CPA」などを、自社の課題に合わせて設定していきます。これらの数値を継続的に分析、改善することによって、チャットボットの導入を成功へと導きます。

チャットボットの費用対効果を最大化するには

チャットボットの費用対効果を最大化するには、チャットボットのタイプやプラン、機能を吟味して、自社に本当に最適なチャットボットは何かを見極めることが重要です。自社にマッチしたチャットボットと最適なプランを選んで、効率のいい運用が行えるようにしましょう。

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チャットボットツールとは?どんな特徴があるのか基礎知識を解説

チャットボットツールとは、チャットを通してユーザーの問い合わせに自動で答えるプログラムのこと。ここでは、チャットボットツールの基礎知識や人気の理由、チャットボットツールの種類について、より理解が深まるようにご紹介します。

チャットボットツールとは?

「チャットボット(Chatbot)」とは、会話を意味する「チャット」とロボットを意味する「ボット」を組み合わせた言葉で、自動的に会話を行うプログラムのことを指します。AI(人工知能)と自然言語処理技術の発展により、ウェブサービスにおいてさまざまなチャットボットツールが登場して​​います。通販サイトやスマホのキャリアサイトにアクセスした際に「何かお困りですか?」とチャットボットツールに話しかけられた経験はないでしょうか。

すでに、LINEやFacebook、TwitterといったSNSにもチャットボットツールが取り入れられています。今後さらにさまざまなサービスでチャットボットツールが搭載・利用されるようになるでしょう。

チャットボット ツールとは

チャットボットツールが注目されている背景

チャットボットツールは、大量のデータをインプットできるIT機器の普及や、AIの進化などにより精度が向上し、人の業務の一部を代替できる手段として注目されています。これまでコールセンターなどで人間が担当してきた問い合わせ対応を、チャットボットツールが行うことにより、人的リソースの確保や人件費を抑えることが可能になったのです。また、リモートワークや働き方改革の推進もチャットボットツールの導入が進んだ一因といえるでしょう。

チャットボットツールとAIの関係

チャットボットツールとAIは、混同されがちですが実は別物です。AIは人間のような知的行動を行うソフトウェアで、チャットボットツールに組み込まれていることもあります。対してチャットボットツールは会話形式のインターフェイスです。

チャットボットツールにはAI搭載型とAI非搭載型がある

チャットボットツールには大きく分けて「AI搭載型」と「AI非搭載型」の2種類があります。どういった違いがあるのか見ていきましょう。

AI搭載型チャットボットツールの特徴

AI搭載型のチャットボットツールが得意としていることは、ユーザーからの質問に対して正解となる確率の高い回答を、アルゴリズムによって算出し答えることです。AIが会話の回数を重ねるにつれて、より正確な回答ができるようになります。そのため、AI搭載型チャットボットツールは「複雑なマニュアルの説明」や「時間のかかる問い合わせ対応」「FAQ数の多いサービスへの導入」などに適しています。

AI非搭載型チャットボットツールの特徴

AI非搭載型のチャットボットツールは「ルールベース型」や「シナリオ型」チャットボットツールとも呼ばれています。「何かお困りですか?」といった漠然とした質問ではなく、「スマートフォンの機種変更がしたい」「税金の払い方を知りたい」といった的を絞ったテーマの質問に対して、あらかじめ定められたシナリオ通りにのみ対応できます。こちらはAI搭載型とは違い、単純な回答を継続的に提示することに長けています。

チャットボット ツールとは

AI非搭載型(シナリオ型)の種類

AI非搭載型は「辞書型」「選択肢型」「辞書&選択肢型」の​​3種類に分類されます。それぞれの違いを見ていきましょう。

辞書型

辞書型と呼ばれるチャットボットツールは、運営側があらかじめ登録した単語やテンプレートをもとに会話を行います。メリットは、ユーザーが問いかけた会話に含まれるキーワードと返答が合致することにより、正確な情報収集につなげられる点です。デメリットは、事前に登録済みの単語やテンプレートでの返答しかできない点です。そのため、ユーザーの質問に対してスムーズに回答するには、膨大な数の辞書登録が必要になります。

辞書型は、ECサイトでの注文や配送方法についての問い合わせなど「ユーザーからの問い合わせ内容や、質問に含まれるキーワードが予想可能なサービス」と相性がいいのが特徴です。

選択肢型

選択肢型と呼ばれるチャットボットツールは、運営側があらかじめ「aという選択にはAと返答する」といった形式的なリストを用意し、ユーザーが選択肢を選ぶことで会話が成立します。メリットは、ユーザーが「自ら選択した」という満足感を得られる点です。逆にデメリットは、決まったシナリオでの会話しかできないため、多くのシナリオと選択肢を用意する必要がある点と、シナリオにない質問は人間による対応が必要になる点です。

選択肢型は、銀行や生命保険会社などが例として挙げられます。生年月日・性別などの決まった情報を入力すると、その内容から月額保険料やおすすめ商品を紹介する、といった「入力された顧客の情報から、適したサービスを提案・提供」するのに向いています。

辞書&選択肢型

辞書型と選択肢型を組み合わせたタイプのチャットボットツールもあります。質問内容や項目に応じて、辞書型と選択肢型を使い分けるため、両者のメリット・デメリットをどちらも内包します。使い勝手がよく、現在多くのサービスで利用されています。

チャットボット ツールとは

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チャットボットツールのメリット

チャットボットツールのメリットは大きく分けて「対応時間の短縮」「CVR向上による売上アップ」「回答レベルの均一化」の3つが挙げられます。それぞれの内容を見ていきましょう。

対応時間の短縮

チャットボットツールのメリットに、問い合わせへの対応時間の短縮があります。よくある内容の問い合わせをチャットボットツールで対応することにより、対応時間の短縮や人的リソースの軽減が期待できます。

CVR向上による売上アップ

従来のコールセンターなど人が対応するシステムでは、24時間365日稼働させることはリソース的にも費用的にも難しい面がありました。しかし、チャットボットツールであれば夜間・休日を問わずいつでも回答でき、顧客満足度の向上にも貢献できます。

また、コールセンターなどと比べて気軽に質問できるため、顧客と企業の接点を増加させコンバージョン率の向上も期待できます。

回答レベルの均一化

コールセンターなど人間が対応する場合には、初期教育はもちろん、定期的に教育を行わなければ一定レベルのオペレーターにはなり得ません。しかし、チャットボットツールを導入することで、顧客対応への専門的なスキルが不要となり、すべてのユーザーに均一な対応をすることが可能になります。また、オペレーターへの教育を簡略化できることで、スキルアップに必要な工数・コスト削減も期待できます。

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チャットボットツールを活用しよう

チャットボットツールはこれからさらに精度が上がり、実用化が進んでいくでしょう。ビジネスの可能性を広げるために、まずはチャットボットツールの特徴を押さえておきましょう。

チャットボットツールとは?どんな特徴があるのか基礎知識を解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

チャットボットの失敗パターンから学ぶ成功させるコツ

チャットボット 失敗

人の代わりにユーザーと会話をしてくれるチャットボットは、顧客対応や社内サポートなどさまざまなシーンで欠かせない存在となっています。しかし、導入したもののうまく使いこなせず失敗してしまうケースも少なくありません。

ここでは、チャットボット導入でよくある失敗パターンから、チャットボット導入を成功させるポイントまでを紹介していきます。

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チャットボットでよくある失敗パターンとは?

まずは、チャットボットの導入でよくある失敗パターンを見ていきましょう。

チャットボット 失敗

失敗パターン1:あまり利用されていない

チャットボットを導入しても、成果をつなげることができなければ意味がありません。導入したにもかかわらず「利用率が低い」「電話での問い合わせが減らない」という場合には、原因を突き止める必要があります。

よくあるのが、チャットボットを導入したこと自体が、ユーザーに知られていないケースです。このような事態を防ぐためには、マーケティング担当者やサイト担当者との連携が欠かせません。サイト内にポップアップでわかりやすい導線を作るなど、チャットボットの利用率を高めるための施策を考えておきましょう。

失敗パターン2:運用に手が回らない

チャットボットの運用には、メンテナンスが必要不可欠です。特に導入した直後は、内容を充実させ、会話の精度を高めることが求められます。導入後のメンテナンスを怠って、「求めていた返答が得られない」「的を射た返答が来ない」と利用を避けられる事態を防ぐためにも、導入直後にはある程度の工数をチャットボットの運用に割けるよう事前に調整しておきましょう。

ちなみに、チャットボットのシステム自体の保守は、サービス提供会社に任せることも可能です。しかし、運用や会話の精度に関するメンテナンスについては、スピーディーな対応を行うためにも自社に担当者を置いたほうがいいでしょう。

失敗パターン3:適していないチャットボットを導入した

適していないチャットボットを導入してしまったという失敗パターンがあります。

チャットボットは、定型的な質問に対して素早く回答することは得意ですが、個別に調査が必要な質問へ回答するのは苦手です。例えば、家電サイトやスマートフォンのキャリアサイトでの、「家電の使い方」「スマートフォンのプランについて」といった定型の質問には素早く回答できますが、「家電が故障した原因がわからない」「スマートフォンの表示がおかしい」といった個別案件への対応は得意ではありません。ある程度会話を重ねても解決できない場合、人間のオペレーターによる対応が必要になります。

自社でチャットボットを導入する際には、課題がチャットボットで解決できそうかどうかを見極めてから導入を決定することが大事です。

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チャットボットの導入を成功させるために

チャットボット導入での失敗パターンを踏まえて、導入を成功させるためのポイントをご紹介します。

ポイント1:チャットボット導入の目的を明確にする

チャットボットを導入する際には「何のためにチャットボットを導入するのか」を明確にしましょう。自社の課題や問い合わせがチャットボットに適しているのか確認し、その上で「チャットボットの導入が必要である」と判断した場合には、目的に合ったタイプのチャットボットを導入します。

同じタイプのチャットボットでも、AIが搭載されている・いない、他サービスとの連携度合いなどで費用や機能が変わってきます。自社にマッチしたチャットボットはどういったタイプなのか、精査してから導入するようにしましょう。

ポイント2:導入後のメンテナンスを怠らない

チャットボットは運用を開始して終わりではなく、必要に応じて修正対応を行い、回答精度を上げることが大切です。メンテナンスを怠ると、正確な回答を得られない場面が増え、ユーザーの離脱を招いてしまうため、必ず自社内に担当社員を設置し、導入後の定期的なメンテナンスを行いましょう。

ポイント3:チャットボットが不得意な部分を理解してサポートする

チャットボットは、ユーザーからのよくある質問や単純な質問への回答を得意とする一方で、インプットされていない質問には対応できず、回答が間違っていたとしても気付くことができません。そのため、状況や問い合わせの内容によっては有人対応に誘導することが必要です。チャットボットだけで完結させようとせず、人的対応と上手に組み合わせて対応していくようにしましょう。

ポイント4:KPIを自社の課題に合わせて設定する

KPIとは、業務管理評価のための重要な指標です。あらかじめKPIを設定しておくことで、チャットボット導入による変化が明確になり、コンバージョンや売上への貢献度、チャットボットで得られた成果などを的確に報告できるようになります。問い合わせ対応が目的であれば「回答率」「回答数」「起動率」など、CVR向上による売上アップが目的であれば「CVR」「CV数」「CPA」などを、自社の課題に合わせて設定しておきましょう。

これらの数値を継続的に分析・改善することによって、チャットボットの導入が成功につながる可能性が大きく高まります。

適したチャットボットを導入しよう

チャットボットの導入を成功させ、効果的に運用していくためには、失敗の要因を知っておく必要があります。今回紹介した失敗パターンを参考に、自社の課題を明確にし、解決の手段としてチャットボットが適しているのかを判断しましょう。その上で、目的に合致したツールを導入し、定期的なメンテナンスを行うことで、チャットボットの効果的な運用が期待できます。

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オウンドメディアの戦略の立て方は?6つのステップで解説

オウンドメディア 戦略

オウンドメディアを立ち上げたものの、運営に失敗し、成果を上げられず閉鎖に追い込まれる事例は少なくありません。

ここでは、オウンドメディアを適切に運営し、成果を上げるにはどうすればいいのか、その戦略について解説します。

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オウンドメディアをやる前に知っておきたいよくある課題と解決策の無料資料をダウンロードするにはここをクリック

オウンドメディアの正しい戦略を導き出すための考え方

オウンドメディアで成果を上げるためには、戦略を正しく設計する必要があります。ただし、オウンドメディアでできることは多様です。そのため、すべてのオウンドメディアに当てはまるような唯一の戦略もまた存在しません。そこで、自社の課題に合った戦略を導き出すための考え方を紹介します。

オウンドメディア 戦略

オウンドメディアの目的を明確にして成果を定義する

オウンドメディアが失敗に終わる最大の原因は、目的が明確でないこと。目的が定まっていないと、オウンドメディア運営の方向性がブレて迷走し、何をもって成果とするのかさえわからなくなる可能性があります。

オウンドメディア運営の成果は、目的が明確になっているからこそ定義することができます。そして、成果が定義されれば、達成のためには何が必要なのかがわかり、目的達成までのルートを敷くことが可能になるのです。

オウンドメディアの目的は「集客」「ブランディング」「売上」「採用・求人」などがあります。ブランド力を高めるコンテンツを発信しつつ売上を伸ばすなど、1つのオウンドメディアに複数の目的を持たせることも可能です。

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オウンドメディアはフェーズに分けて運営する

オウンドメディアの目的の達成状況を客観的に示してくれる指標は、いくつか存在します。そして、目的によって重視する指標も変わってきます。

目的が集客であればPV・UU・SS、ブランディングであれば指名検索数、売上の向上であればCV率、採用・求人であれば求人へのエントリー数が、指標になるでしょう。

目的が集客の場合について、主な指標を簡単に説明します。

  • PV(ページビュー):ユーザーがウェブページを閲覧した回数
  • UU(ユニークユーザー):ウェブページに訪問したユーザーの数
  • SS(セッション):ユーザーがウェブページに訪問した回数
  • 指名検索数:社名や店名、サイト名そのものがキーワードとして検索された数
  • CV(コンバージョン):「変換」や「転換」といった意味で、ウェブサイトの最終的な成果
  • CV(コンバージョン)率:コンバーションの割合のことで、オウンドメディアに訪問したユーザーのうちコンバージョンした人数の割合
  • 求人エントリー数:採用オウンドメディアの場合の指標で、求人に応募してくれた人の数

以上の指標を意識しながら、オウンドメディアに複数の目的を持たせることもできます。

また、オウンドメディア運営ではフェーズに分けて、指標を変更していくことが必要になってきます。例えば、最初のフェーズでは、コンテンツの定期的な発信を習慣づけることが挙げられるでしょう。社内環境の整備や外部スタッフの選定、スケジュールの設定などを行い、まずは安定したサイト更新を目指します。

「ブランド力を高めながら、売上を伸ばしたい」という目的ならば、第2フェーズとしてPV数・UU数・SS数の追求に移行します。ユーザーの視点に寄り添い、有益なコンテンツ作りに努めてください。PV数・UU数・SS数が増えてきたら、指名検索数も確認してブランディングの達成度をモニターすることが考えられるでしょう。

ブランド力をつけたら第3フェーズに移り、売上の向上を目指します。追求する指標はCV数やCV率になります。コンテンツの質と量をさらに高めて、訪問したユーザーの行動を促すようにしてください。

オウンドメディアに投下するリソースは「選択と集中」を徹底する

オウンドメディアに投じることのできるリソースには限界があります。効果がありそうだからと、無計画に動画やSNSなど、あれこれ施策を打ってしまいがちですが、コストをかけた割には成果が上がらないことはよくあります。

オウンドメディアの運用においては、リソースの選択と集中を徹底して、無理なく無駄なく成果を出すことを意識してください。適切な戦略を立てたら、やるべきことをやるだけでなく、やらないことはやらないと判断することも非常に重要です。

オウンドメディア戦略設計のポイントと6つのステップ

続いて、オウンドメディアの戦略を設計するための6つのステップを解説します。戦略を立てる上でポイントとなるのが、いかにターゲットとするユーザーの立場に寄り添うかということになります。

オウンドメディア 戦略

STEP1 ユーザーニーズを把握する

まずは、ユーザーの考えと市場のトレンドを知ることから始めます。意識調査や顧客満足度調査、インタビューなどを行い、ユーザーと市場の実態を調べましょう。

調査結果から、どのような顕在および潜在ニーズがあるのかを分析してください。既存のデータを活用しながら、戦略に影響を与える可能性のある市場特性や外部要因も把握するようにします。

STEP2 ペルソナを設定する

ターゲットユーザーのニーズや市場の動向がわかったら、ユーザー像をより具体的に掘り下げていきましょう。ターゲットユーザー像を具体的に掘り下げるためには、ペルソナを設定することをおすすめします。

ペルソナとは、氏名や年齢、性別、出身地や住所、職業、年収、趣味、家族構成など、ターゲットユーザー像を実在する1人の人物のようにイメージしたものです。

具体的に設定されたペルソナが抱える課題や悩みを考え、それを解決するようなオウンドメディアを目指してください。

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STEP3 カスタマージャーニーを設定する

ペルソナを設定したら、カスタマージャーニーを設定します。課題を抱えるターゲットユーザーは何を考え、いかに自社のオウンドメディアに出会い、どのような行動を取るでしょうか。カスタマージャーニーとは、ターゲットユーザーが時系列的に体験する思考や感情、行動のプロセスを「旅」とみなしたもの。

ターゲットユーザーの思考・行動プロセスをカスタマージャーニーマップとして可視化しましょう。カスタマージャーニーマップを俯瞰し、いつどんな場面で自社との接点が生まれる可能性があるのかを洗い出します。あくまでターゲットユーザーの思考や行動を客観的に捉えるように努め、自社に都合の良いカスタマージャーニーマップにならないよう注意しましょう。

STEP4 集客チャネルを検討・吟味する

ターゲットユーザーの行動を踏まえて、どのようなチャネルを通じてオウンドメディアに流入してもらうのかを想定します。検索エンジンやSNSといった複数のチャネルのうち何を重視するかで、コンテンツの制作方針も変わるので、しっかりと検討・吟味してください。

例えば、検索エンジンならSEOを重視します。必要になるコンテンツは、ターゲットユーザーが抱える課題に関連するキーワードに基づいたものになります。SNSを重視するのであれば、商品・サービスにマッチしたプラットフォーム選びと、プラットフォームの特性に合わせたコンテンツ作りに力を入れます。

ウェブ広告がオウンドメディアとの接点となる場合もあります。ペルソナやカスタマージャーニーに基づき、ターゲットユーザーの目に触れそうな経路を考えて、リスティング広告やSNS広告を出稿しましょう。

STEP5 コンテンツの制作方針を決める

コンテンツの制作方針を決めます。カスタマージャーニーのどの部分に対応するコンテンツなのか、オウンドメディアの目的達成に必要なのはどのようなコンテンツなのかを明確にして、それぞれ内容を決めて制作に入りましょう。

設定したペルソナやカスタマージャーニー、コンテンツ制作方針は言語化して制作チーム内で共有しておくと、オウンドメディアの方向性が明確になります。オウンドメディアの運営メンバーが共通認識を持って、コンテンツを制作できるようにしてください。

STEP6 KGI・KPIを設定する

オウンドメディアは中長期的に取り組むものですから、方向性や着地点を見失わないために、ゴールや中間目標を設定することが重要です。KGI(重要目標達成指標)やKPI(重要業績評価指標)を設定して、定期的に効果を測定するようにしてください。

  • KGI:オウンドメディアの最終的な目標値。売上数や成約数など
  • KPI:KGI達成のために、いつまでに何を達成するかという各プロセスで中間的に測定する指標。PV数やSS数など

オウンドメディアの目的に合わせて適切なKPIを定めて、KPIを積み上げることでKGIが達成されるように計画を立てましょう。

オウンドメディア運営は腰を据えて取り組む

オウンドメディアが成果を上げるまでには、まとまった期間が必要です。オウンドメディア立ち上げ当初に決めた目的のもと、正しい戦略を設計し、成果を焦ることなく常に現状把握と改善を地道に積み重ねていくことが重要です。

なお、ナイルでは、オウンドメディア全体の戦略設計から対応することができます。また、さまざまなコンテンツを作成して、情報発信していきたいけれど、記事を書くリソースがないお客様に、コンテンツ制作代行のプランをご用意しております。まずはお気軽にご相談ください。

また、オウンドメディアでよくある課題と解決策をまとめた資料をご用意しております。

  • 1.成果を評価できない
  • 2.質を担保できない
  • 3.ネタ切れしてしまう
  • 4.人手不足・スキル不足

具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

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オウンドメディアの戦略の立て方は?6つのステップで解説【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

葬儀会社のサイトでSEOを効果的に実施するためのポイント

葬儀会社 SEO

近年、葬儀を取り巻く事情は大きく変化しています。葬儀会社のサイトにおいて集客を考えるには、SEOを検討しておきたいところです。

ここでは、葬儀会社のサイトでSEOを実施するポイントについて解説します。

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葬儀会社のサイトがSEOを実施すべき理由とは?

葬儀会社のWebサイトがSEOを行うべき業界特有の理由が存在します。まずは、葬儀業界を取り巻く近年の状況とSEOの関連について説明します。

高齢者のインターネット利用率が増加している

社会のデジタル化の進展に伴い、高齢者のインターネット利用率も高まっています。65歳以上のインターネット利用率は53.9%に上っています(総務省「2020年 通信利用動向調査」)。

今や多くの高齢者がインターネットを利用しているわけです。葬儀の情報は、家族が調べるケースのほうが多いでしょうが、生前から自身の葬儀の準備のために情報収集している人も少なくないと考えられます。葬儀会社は自社サイトのSEOを強化して、インターネットを利用する高齢者の需要に対応する必要があるのです。

葬儀スタイルが多様化している

ライフスタイルの多様化に伴い、葬儀もさまざまなスタイルが登場しています。小規模な家族葬や自宅葬、従来的な葬儀の形式にとらわれない直葬や自然葬などが挙げられます。また、元気なうちから親しい人にお別れを告げるために、生前葬を選ぶ人もいます。

ユーザーは自身の希望する葬儀スタイルに応えてくれる葬儀会社をインターネットで探しています。SEOを実施しておくことで、より多くのユーザーに自社サイトへ訪問してもらいましょう。

葬儀会社のサイトにおけるSEOのポイント

葬儀会社のサイトのSEOを強化するために、どのようなサイト作りを心がけ、どのような施策を取ればいいのでしょうか。葬儀会社におけるSEOのポイントを解説します。

葬儀会社 SEO

初めて葬儀を行うユーザーに寄り添う

1つ目のポイントは、初めて葬儀を執り行うユーザーを意識するということです。自身の葬儀は一生に一度であることは言うまでもありません。また、喪主となる近親者にとっても人の葬儀に参列することはあっても、葬儀を執り行う経験が少ないことが一般的でしょう。

そのため、結婚式とは異なり、予算や口コミが葬儀会社選びの基準になることは稀です。葬儀会社のサイトの役割は、初めて葬儀を行うユーザーに寄り添い、安心感を持ってもらうことがとても大切になります。自社はどのような葬儀会社なのか、ユーザーに理念を伝えつつ、併せて「なぜ安心できるのか」を伝えられるよう努めてください。

地域名による検索を意識する

もう1つのポイントは、「地域名+葬儀会社」で検索するユーザーが多いことです。地域名を対策すべきキーワードとして考えておくのは必須です。

全国規模の大手葬儀会社だけでなく、地域密着型の小規模な葬儀会社も数多く存在するのが、葬儀業界の特徴です。自社サイトでは、必ずtitleやページ内に地域名を記載するようにしましょう。

葬儀会社のサイトで用意しておきたいコンテンツとは?

葬儀会社のサイトで用意しておきたいコンテンツをご紹介します。ユーザーの多様なニーズを満たし、大切な葬儀をトラブルなく執り行えることをアピールするコンテンツ作りを心がけましょう。

葬儀会社選びにおいて必要な情報を提供する

ユーザーの目線に立って、葬儀会社選びにおいて必要な情報を提供してください。

費用を詳しく知りたいユーザーのために、葬儀プランについてのコンテンツを用意します。明朗会計を意識して価格をわかりやすく記載するとともに、各プランでどのような規模の葬儀になるのか、葬儀はどのような流れで進むのかを記載して、ユーザーがイメージできるようにしましょう。プランごとにページを分けると、ユーザーにより詳しい情報を提供できます。

全国展開していたり、広い地域をカバーしていたりする葬儀会社の場合は、サイト内検索ができるようにするのもおすすめです。地図や都道府県名、フリーワードなど、さまざまな方法で検索できるといいでしょう。

初めて葬儀を執り行うときに必要な情報を提供する

初めて葬儀を執り行うユーザーのために、葬儀マナーや段取りの解説といったコンテンツを設けるのも効果的です。

また、ユーザーは葬儀会社について口コミから情報を得にくいので、「自社がお客様から選ばれる理由」を紹介するのも、ユーザーの安心につながるでしょう。すでに自社で葬儀を行った顧客からアンケートを取るなどして、普段から自社に対する評価データを得ておくこともおすすめです。さらに、スタッフブログを作って、スタッフのホスピタリティをアピールするのもユーザーからの安心や信頼を高めるのに役立ちます。

各宗派の情報を提供する

仏教やキリスト教といった宗教ごとの対応に留まらず、それぞれの宗派にまで掘り下げて、情報を提供するようにします。サイトでは、「どの宗教にも対応可能」と一括りにアピールするよりも、具体的に各宗教のどの宗派までカバーしているのかをわかりやすくして、ユーザー目線で必要な情報をすべて盛り込むようにしてください。

故人(もしくはユーザー本人)が特定の宗教・宗派を信仰している場合もあります。故人の遺志を尊重したいというユーザーの立場に寄り添う情報を盛り込みましょう。

対応可能な葬儀形式を詳しく提示する

一般的な葬儀のほか、どのような葬儀形式があるのか、自社ではどのような形式に対応できるのか、必要な情報を明記してください。さらに、それぞれの費用や式次第、所要時間、開催場所など、これまでの事例と併せて記載しましょう。可能であれば、実際に行われた葬儀の写真なども掲載できれば、ユーザーはイメージしやすくなります。

終活を意識した情報を盛り込む

終活ビジネスの市場規模は増加傾向にあり、2023年には2.1兆円に上るとの予測が出されています。拡大する市場規模を背景に、終活ビジネスは葬儀会社選びやお墓選びなどに留まらず、「人生の締めくくりをよりよくしていくにはどうすべきか」というニーズを対象としたものに転換していくと考えられます。

こうした市場のトレンドに対応するため、終活に関連したコンテンツを作成し、「遺言」「エンディングノート」といったキーワードの情報を盛り込んでもいいでしょう。終活でさまざまな情報を収集しているユーザーの目に触れることが期待できます。

問い合わせへの導線をわかりやすく設ける

問い合わせや資料請求への導線はわかりやすく、ユーザーが迷うことなくたどり着けるように設計することが重要です。親族が急逝して、急いで葬儀を行わなければならないというケースも多々あります。葬儀会社のサイトはこうしたユーザーのニーズに対応できるように整えておくことが必須です。自社の電話番号、問い合わせフォームや資料請求へのリンクが、フッターなどに固定で表示されるようにするなど、ユーザーが必要なときにすぐ問い合わせできるような工夫を施してください。

葬儀会社のサイトでSEOを実施した事例

ナイルがコンサルティングに携わった事例として、「いい葬儀」「いいお墓」「いい仏壇」(株式会社鎌倉新書)があります。それまでサイト別に分かれていたチームの上に「SEO推進チーム」が新設され、それに伴ってナイルがサポートを行いました。

株式会社鎌倉新書が掲げたプロジェクト目標は「コンバーションにつながる自然検索流入を増やすこと」と「SEOのスキルを底上げすることで、自立自走してSEOを実施できる組織にすること」の2つ。目標達成のため、プロジェクト発足時の密接なコミュニケーションや人的リソースのサポートなど、二人三脚でプロジェクトを進行しました。

その結果、3サイトのリニューアルを行ったところ、月間の自然検索流入が昨対比で37~267%向上(2018年11月時点)。3サイトのウェブサービス事業の四半期売上は、昨対比71%増となりました。

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鎌倉新書の村山宗栄氏(写真右から2番目)と、写真左からナイルの岸、押谷、横尾。この記事では以下についてお話しています。 昨年対比売上71%増...
【インタビュー】経営直下のプロジェクトでSEOを推進。昨対比売上71%増を実現した3つの秘策 - 株式会社鎌倉新書 - www.seohacks.net

葬儀会社サイトはユーザーの不安解消とニーズ対応が鍵

葬儀会社のサイトは、初めて葬儀について検討するユーザーの不安を解消しつつ、多様なニーズに応えていくことが求められています。また、料金表や問い合わせ窓口など、特に重要なコンテンツはわかりやすく設計しましょう。

なお、ナイルでは、初めてのお客様にどう訴求するかをはじめ、各社の課題に対応した施策をご提案し、サポートすることができますので、ぜひ一度、ご相談ください。

なお、ナイルではSEOを内製化する支援も行っており、SEO内製化の4つのプランをご用意しております

  • A.編集部強化プラン
  • B.編集部立ち上げプラン
  • C.ウェブ制作強化プラン
  • D.ウェブマーケティング強化プラン

具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

葬儀会社のサイトでSEOを効果的に実施するためのポイント【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

ブライダル業界のサイトでSEOを効果的に実施するためのポイント

ブライダル SEO

これまでの結婚式場の集客といえば、ブライダルの専門誌を活用した方法が主軸でした。しかし、少子化・晩婚化の影響で、今後はさらなる熾烈な顧客獲得競争が見込まれているため、自社サイトで集客を考えておくべきでしょう。

ここではブライダル業界のサイトで、SEOを効果的に実施するためのポイントを解説します。

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ブライダル業界のサイトでSEOが効果的な理由

まずは、ブライダル業界のサイトで、SEOが効果的な理由を確認していきましょう。

ユーザーのニーズをつかみやすい

SEOを実施する上で大切なのが、「検索をするユーザーが知りたい情報は何か」を理解することです。例えば、「結婚式 費用」で検索をしたユーザーは、結婚式を挙げる際の金額を知りたがっています。また、「結婚式場 選び方」で検索しているユーザーは、式場見学の際にどのような点を重視して選ぶべきかを知りたがっています。

このように「結婚式」と関連するキーワードから、そのユーザーがどんな目的で検索をしているのかが明確にわかります。ここからニーズを探り、それに合わせた質の高いコンテンツを準備しておくことで、サイトへの集客が期待できます。

情報が必要なタイミングは人それぞれ

結婚をするタイミングは、人それぞれです。例えば、大々的にテレビCMで宣伝をしたとしても、結婚式と無関係な時期のユーザーにはまったく響かない情報になります。それよりも、サイト上にニーズに合わせたコンテンツを用意してSEOを実施することで、ユーザーが必要なときに必要な情報を得られるような接点を作るほうが、効率がいい可能性があります。

ブライダル業界のサイトで意識しておきたいキーワード

「結婚式」について、インターネットで調べるユーザーは、4つのフェーズに分けられます。それぞれのフェーズごとに、よく検索されるキーワードがありますので、確認していきましょう。

ブライダル SEO

情報収集のためのキーワード

まずは情報収集のためのキーワードを考えていきます。

例えば、「結婚式 費用」「結婚式 準備」などで検索しているユーザーは、結婚式を挙げること自体を検討し始めた段階で、まだ具体的なことが決まっていないといえます。どんなサービスがあるのか、予算はどれくらい必要なのか、式場はどんなタイプがあるのかなど漠然と情報収集をしています。この層は、サービス内容がマッチすれば見込み顧客になりうるため、記事のキーワード選定を精査して、ユーザーの接点を増やす必要があります。

比較検討中のキーワード

比較検討中のキーワードは、「地域名 結婚式場 比較」「地域名 オリジナルウエディング」などが該当します。すでに具体的な検討段階に入っている「顕在層」です。

ユーザーは、他社を含めて数社に絞って検討している段階で、自社も候補のひとつになります。この段階の顧客は、結婚式場比較サイトなどから見学の予約につながることが多いですが、自社サイトでも式場の特徴やプランの詳細ページを作っておくことで、取りこぼさないようにしたい層です。

購入・申し込みのキーワード

購入・申し込みのキーワードは、「会社名 評判」「式場名 評判」が該当し、成約検討の最終段階です。すでに自社を見学済みで、見積もりを出している新郎・新婦もいるかもしれません。

「結婚式場」「式場名」「地域名」は、ページの「title」「description」「h1」に入れるようにしてください。「結婚式場」「式場名」は、検索サイトにページに書いてある内容を理解させるために必要なキーワードです。また、希望している地域から外れてしまうと、結婚式を検討しているユーザーにとっては、求めていない情報になってしまいます。「地域名」を明確に伝えることで、ユーザーが求めている情報だと認識してもらえる確率を上げていきましょう。

認知度拡大のためのキーワード

認知度を拡大するためのキーワードも、考えておきたいところです。例えば、「結婚式 招待された」「結婚式 お呼ばれ」などで検索しているユーザーが知りたい情報は、列席時のマナーや服装などです。直接的な見学予約、成約には現段階では至らないユーザーは「潜在層」となります。潜在層に対しては、サイトを通して式場の認知度を高めておくことで、今後ニーズを持つ可能性が高まるでしょう。

ブライダル業界のサイトで制作しておきたいコンテンツ

ブライダル業界のサイトで、制作しておきたいコンテンツについて確認していきましょう。

よくある質問ページを用意する

ブライダル業界のサイトには、よくある質問ページを設置することをおすすめします。費用や準備期間など、結婚式全般に関する疑問に答えるページは潜在層、準顕在層と接触をするためのコンテンツとして有効です。新郎新婦用だけではなく、服装のマナーや、祝儀袋の書き方、スピーチを頼まれたときの原稿の作り方など、列席者用のQ&Aのページも用意するといいでしょう。

結婚式場の特徴が伝わるページを用意する

結婚式場にどのような特徴があるのか、情報を盛り込んだページを用意してください。ロングバージンロードが魅力のチャペル、おしゃれなバンケット、オリジナルの料理やケーキなど、写真とともに紹介するといいでしょう。また、家族だけの少人数パーティや、授かり婚ウェディングなど、提案できるプランがある場合も、紹介ページを作ることをおすすめします。

継続的に更新する

サイト自体を継続的に更新することも、SEOにつながります。ブライダルフェアの案内や、流行中の演出の提案、実際に挙式をした新郎新婦からの感謝の声など、一般的な内容でいいので、継続的に更新するようにします。プランナーの人柄がわかるような文体にすると、新郎新婦からの信頼度も高まるでしょう。

自社サイトでSEOを実施しよう

自社サイトでしっかりとSEOを実施することで、集客につながる可能性があります。中長期的な視点で、サイトを運営していくようにしましょう。

なお、ナイルではSEOを内製化する支援も行っており、SEO内製化の4つのプランをご用意しております

  • A.編集部強化プラン
  • B.編集部立ち上げプラン
  • C.ウェブ制作強化プラン
  • D.ウェブマーケティング強化プラン

具体的な内容については、ダウンロードの上、ご確認ください。

ブライダル業界のサイトでSEOを効果的に実施するためのポイント【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

介護業界のサイトでSEOを効果的に実施するためのポイント

介護 SEO

高齢化に伴い、介護業界の市場規模は急速に拡大しています。介護業界のサイトに集客するために、実施すべきSEO施策がいくつかあります。

ここでは、介護業界のサイトでSEOを効果的に実施するためのポイントを解説します。

\SEOで成果につなげる!資料ダウンロードはこちらから/

介護業界のサイトで実施すべきSEO施策

介護業界のサイトにおいて、どんなことに注意を払い、SEOを実施する必要があるのでしょうか。しっかり把握しておきたい介護業界サイトのSEOについて確認していきましょう。

介護 SEO

「地名 老人ホーム」が最重要キーワード

まず意識したいのは、掲載する高齢者施設が開設されている「地名」をしっかりとキーワードに盛り込むことです。ポータルサイトであればカバーする地域すべての地名ということになり、施設サイトであれば所在地の都道府県や市町村名がキーワードになります。特に「都道府県名 老人ホーム」は重要キーワードです。ほかにも、「介護施設」や「デイサービス」といったキーワードとの掛け合わせもポイントとなります。

また、施設の場合は、Googleマイビジネスへのオーナー登録は必須です。Googleマイビジネスならば、費用をかけることなく、外観などの画像掲載をはじめ、施設の詳細情報を管理・更新ができるようになるといったメリットがあります。Googleマイビジネスを活用することで、Googleマップにも表示されやすくなり、SEOにも高い効果があると考えられます。

提供するサービスをわかりやすく紹介する

高齢者施設の情報を集めるユーザーは、立地や施設の規模にはじまり、利用料やスタッフの雰囲気など、さまざまな項目をチェックします。その中でも必ずチェックするのが「どんな施設で、どんなサービスが提供されているか」です。

食事やレクリエーション、見守りや声がけ、機能訓練、生活相談、医療体制といった項目は入居を判断するうえで重要なポイントとなりますので、特にわかりやすく記載する必要があるでしょう。

コラム系のキーワードを強化する

コラム系のキーワードを強化することで、潜在層のユーザーとの接点が生まれる可能性があります。

例えば「親 介護 疲れた」「介護 難しい」など、介護者の気持ちに寄り添ったコラムをコンテンツとして発信してもいいでしょう。

介護業界サイトでのコンテンツ作りのコツ

家族の決断を後押しし、ユーザーに寄り添ったコンテンツを作るにはどうしたらいいのでしょうか。ここからは、コンテンツ作りのコツを紹介していきます。

内観や外観の写真を充実させる

まず必要となるのは、どんな施設なのかをビジュアルで示すことです。内観・外観のフォトギャラリーが用意されていると、ユーザーが施策についてイメージしやすくなります。また、施設マップや各部屋の間取り、共有施設、防犯・災害用の各種設備について、併せて紹介するといいでしょう。

日常が伝わる内容にする

施設の日常が伝わる内容で、コンテンツ作りをしていくことで、ユーザーの安心感につながる可能性があります。例えば、食堂で食事している様子、レクレーションの開催風景などをサイトに掲載することで、施設で働くスタッフの雰囲気を伝えていくことができます。

利用料金や入居条件を記載する

どの施設を利用するかの判断材料として、料金や入居条件は欠かすことができません。入居費用・月額費用・オプション料金・施設内の設備やサービス利用料をきちんと掲載し、条件面も明確に示す必要があります。

施設見学案内への導線を明確にする

実際に高齢者施設の利用を決断するにあたって、施設見学が必要になります。問い合わせフォームや見学申し込みへの導線は、わかりやすく提示するようにしてください。

【事例】老人ホームのポータルサイトのSEO施策

老人ホームのポータルサイトについて、弊社がSEO施策の支援を行ったケースを紹介します。

【課題】

  • 検索経由での流入が少ない
  • 「都道府県×老人ホーム」など、狙いたいキーワードで上位表示ができていない

【改善施策】

  • キーワードを選定し、ユーザーニーズを満たすコンテンツを企画
  • 集客につながるキーワードで検索上位に表示するためのLPO(ランディングページ最適化)を実施
  • タイトルタグのチューニングや老人ホーム一覧ページの情報量を改修

【結果】

  • 「都道府県 老人ホーム」や「親 介護 疲れた」といったコラム系キーワードで、検索の上位表示されることで、自然検索流入の増加を達成

わかりやすいサイト作りと明確なSEOを実行する

介護業界のサイトは、わかりやすい構成にすることが必須です。また、ユーザーの役に立つ優良コンテンツやビジュアルで伝わる工夫が必要となります。そこに的確なSEO施策が加わることで、高い集客効果が期待できます。

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介護業界のサイトでSEOを効果的に実施するためのポイント【SEO無料相談実施中!】ナイルのSEO相談室で公開された投稿です。

注文住宅会社や工務店のサイトでSEOを効果的に実施するためのポイント

注文住宅会社 SEO

注文住宅を建てる際には、全国各地に住宅展示場を構えるハウスメーカーから、地場に根ざした注文住宅会社や工務店まで、さまざまな選択肢があります。注文住宅会社や工務店では、ウェブサイトを通して、顧客と接点を持つことが重要になってきています。では、ウェブサイトの流入を増やすために、どのようなSEO施策を実施すればいいのでしょうか。

ここでは、注文住宅会社や工務店がSEOで集客するコツについて解説していきます。

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注文住宅のニーズに応じたキーワード設定を行う

注文住宅会社や工務店がSEOを実施するにあたり、まず考えなければならないのは的確なキーワード設定です。自社の特徴や優位性など「何を強みとしているか?」を踏まえたキーワードが求められます。また、営業エリアをどのように設定しているかによっても、実施すべきSEOは変わってきます。

具体的なキーワード設定について確認していきましょう。

注文住宅会社 SEO

鉄板キーワード「地名+注文住宅/デザイン住宅」

「地名+注文住宅」「地名+デザイン住宅」は、注文住宅を扱う会社であれば、押さえなければならない鉄板キーワードです。注文住宅というキーワードだけではあまりに範囲が広く、競合も多くなってしまうため、地名と組み合わせることが重要です。

なお、地名には、都道府県名や商圏としている都市名・地域名が入ります。トップページのtitleタグやdescriptionタグ、本文には必ず地名を入れるようにしてください。できれば都道府県名と商圏都市名の両方と「注文住宅」または「デザイン住宅」の文字を含めるようにしましょう。

重要キーワード「地名+新築/一戸建て」「地名+工務店」

「新築」や「一戸建て」といったキーワードも重要です。トップページの本文やdescriptionタグに含めると効果的でしょう。ただ、「地名+新築/一戸建て」というキーワードだと、不動産会社や建設会社も多くヒットするため、競合が多いので注意が必要です。また、「地名+工務店」も有力なキーワードのひとつとなるでしょう。

具体的なニーズをキーワードに加える

「地名+注文住宅/デザイン住宅」「地名+新築/一戸建て」「地名+工務店」はメジャーなキーワードなので、検索上位を獲得するためのハードルは決して低くありません。そこで、複数のキーワードを組み合わせたニッチなSEOキーワード、つまりスモールキーワードでいかにヒットさせるかは大事なポイントです。

「地名+注文住宅+○○」のうち、「○○」には「耐震」「断熱」「自然素材」「無垢材」「ローコスト」などが入ります。自社が得意とする領域、具体的な顧客ニーズを具現化したキーワードを用いて、検索上位獲得を目指すといいでしょう。

デザインや施工方法をキーワードに加える

注文住宅のデザインやスタイルを絡めたキーワードも有効です。地名に「和風住宅」「北欧住宅」「RC住宅」といったキーワードを組み合わせたり、地名+注文住宅に「和モダン」「バリ風」といったキーワードを加えたりすると、いいでしょう。ほかにも「狭小地」「変形地」といったキーワードも考えられます。施工事例ページの中に、これらのキーワードを用いた文章を付け加えていくと、文意に沿ったかたちで、重要キーワードを含めることができます。

リアルな暮らしに連動したキーワードを加える

ほかにも、リアルな暮らしに紐づいたキーワードは効果的です。例えば、「子育て」「ペット」「二世帯住宅」といった特定のニーズに応えるキーワードが考えられます。

指名検索に対応する

指名検索とは、会社名や人名などの固有名詞を入力して検索すること。注文住宅会社や工務店の社名、もしくは、独自サービスの名称などが該当します。正式な表記だけが検索されるとは限りませんので、Google Search Consoleを使って、流入キーワードやサジェストキーワードの確認を行うようにしましょう。また現状の検索順位をチェックしておくことも大切です。

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注文住宅会社や工務店のサイトで必要なコンテンツとは?

注文住宅会社や工務店がウェブイトを立ち上げたり、リニューアルしたりする際、どんなコンテンツを用意すればいいでしょうか。必要なコンテンツについて具体例を紹介していきます。

自社のサービスを詳しく解説する

注文住宅という一生に一度の買い物を行うにあたり、どのような会社かは必ずチェックされる項目です。「具体的にどんなサービスを提供しているか?」はもちろんのこと、代表者や建築士のプロフィール、保有資格を記載しておくようにしましょう。また、実際に注文住宅が完成するまでのフローを記載するのも必要です。

Q&Aページを作成する

注文住宅を依頼すべきか、ユーザーの不安を解消するために、Q&Aページを作成するのは効果的です。

  • これまでの施工実績はどれくらいですか?
  • 建築士は何名いますか?
  • 注文住宅のコンセプトはどのような内容ですか?
  • 提携ローン会社はありますか?
  • 施工後のアフターフォローはきちんとしていますか?

といった質問に対して、ていねいな回答を記載することで、ユーザーに安心感を与えられるでしょう。

施工事例を紹介する

これまでどんな注文住宅を手がけてきたか、実際の施工事例をまとめていくことで、ユーザーに実績を伝えていきましょう。外観・内観をさまざまなアングルの画像で掲載したり、注文住宅ができるまでを「土地→家の完成」まで画像付きで掲載したりする方法があります。また、お客様の声をコンテンツとしてまとめるのも有効な手段といえます。

SEOでの集客を目指すために

注文住宅会社や工務店で、SEOを強く意識したサイトを制作することで、集客につながる可能性があります。検索行動を行っているユーザーであるため、注文住宅の購入に意欲のある見込み顧客との接点となりえます。

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Google Analytics 4の決定版ガイド

Webサイトの分析を行う際、必ずと言ってよいほど必要となるGoogle Analytics。SEOの文脈においても、必須のツールと言えます。そんなGoogle Analyticsですが、後継となるGoogle Analytics 4の導入をGoogleは勧めています。まだまだ仕様が変更されたり追加されたりなどの状況ではありますが、将来的には確実に主流のツールとなるはずです。Universal Analyticsをメインで使われている方も多いと思いますが、Google Analytics 4を網羅的に解説したCXLの記事を紹介いたします。

Google Analytics 4は次世代のGoogle Analyticsだ。プラットフォームをゼロから再構築し、Webサイトやモバイルアプリの全体的な測定を可能とするため、データの収集方法を変革した。これは、Googleにとっても初めての試みである。

過去のアップグレードとは異なり、GA4は、まったくの新製品と言えるだろう。これは、新たな学習を伴う、新たなスタートを意味する。

この記事では、Universal Analyticsとの違い、使用すべき理由、使用の開始方法など、あなたが知るべき内容を説明する。また、ユーザー行動をより良く理解することができる、新しいレポート機能も紹介する。

Google Analytics 4とは何か(また、あなたが移行すべき理由は何か)?

Google Analytics 4は、Googleが2019年にロールアウトした、アプリとWebのプロパティの、再構築、リブランド、そして、拡大版である。Analyticsの未来を約束するものであり、クロスプラットフォームでのトラッキング、AIによるデータ、プライバシー重視の設計、などの特徴がある。

これらの機能や能力は、ユーザーをより深く理解することに役立つだけでなく、ユーザー体験を向上させるためにユーザー行動を予測できるよう、構築されている。

GA4はUniversal Analyticsと何が違うのか?

GoogleがGA4のローンチをアナウンスした際、彼らは次のように述べている。

「新しいGoogle Analyticsは、次のことに向けてあなたが準備するために必要な、重要なインサイトを提供する。」

すでに発生していることへの対応だけではなく、「次のことに向けての準備」の助けとなるよう設計されていることが、大きな違いなのである。

その方法については、下記となる。

1.ユーザーとイベントに基づくモデル

GA4はユーザーにフォーカスしており、各インタラクションをイベントとしてラベル付けしている。

これは、セッションとページビューが、イベントであることを意味している。例えば、page_viewのイベントには、page_location、page_referrer、page_titleというパラメーターが含まれる、といった具合だ。

この変更により、Webやモバイルアプリ間でのユーザージャーニーを正確に測定できるという恩恵を、マーケターは受けるようになるのだ。従来のGoogle Analyticsでは、測定はURLに縛られており、インタラクションは時間によって区分されていた。

イベント基軸の新しいモデルでは、相互参照のインサイトの作成が容易となる。また、ユーザーがWebサイトやアプリをどのように回遊しているかを把握できるようになるため、経路分析も向上される。

例えば、ユーザーがニュースレターに登録するたび、generate_leadのイベントがGA4に送信される。このイベントをエンドイベントに設定することで、経路分析が可能となり、申し込みボタンをクリックする前にユーザーが行っていたことを把握できるのだ。こうした行動は、将来の活動を予測するために使用することができ、より多くの登録を促すよう、Webサイトやアプリを調整することができるのだ。

GA4のイベントは4つのカテゴリーに分類される。

  1. 自動的に収集されるイベント。GA4のベースコードをインストールした後、自動的にトラッキングされるイベントである。これには、page_view、session_start、first_visitなどの、初期のアクションが該当する。
  2. 拡張計測機能。スクロール、サイト内検索、動画のエンゲージメント、アウトバウンドのクリックなどが該当する。これらは自動的に収集されるイベントであり、Webサイトやアプリにあわせ、有効化・無効化にすることができる。こうしたイベントにより、ページビューよりも深く、ユーザーの行動やコンテンツの成功を測定することが可能となる。
  3. 推奨イベント。あなたのWebサイトの業界に基づき、Googleが設定を推奨するイベントだ。例えば、ECサイトの場合、カートへの追加、購入、チェックアウトの開始、などが該当する。
  4. カスタムイベント。あなたのニーズに基づき、自身で設定することができるイベントやパラメーターである。例えば、ECサイトを運営している場合、チェックアウトの開始以降にエラーイベントを設定し、ユーザーがエラーに出くわした際、どのような行動を取るかを確認することができる。こうしたユーザー行動を把握することができれば、チェックアウトのプロセスの改善に役立つだろう。

    カスタムイベント以外でも、グローバルサイトタグ(gtag.js)やタグマネージャーを使用し、個々の設定を行わずとも、関連するイベントの多くを自動的に記録してくれる。

2.機械学習がクッキーの代替となる

ヨーロッパでGDPR法が導入され、オンライン上でのプライバシーが強化されていく中、クッキーによるユーザーの追跡は困難となっている。その結果、サードパーティー製のクッキーは徐々に廃止されている。FirefoxとSafariはすでにデフォルトでサードパーティー製のクッキーをブロックしており、Googleも2023年までに、同様の措置をとる予定だ

機械学習を用いることで、GA4はクッキーの必要性を無くしている。GoogleのAIを活用したインサイトが、製品データのトレンドを自動的にあなたに伝えてくれるのだ。また、購入につながる可能性のあるユーザーやアクションの特定に役立つ、予測指標を参照することもできる。具体的には下記の通りだ。

  1. 購入の可能性。過去28日間でアクティブであったユーザーが、次の7日間で購入する確率。
  2. 離脱の可能性。過去7日間でアクティブであったユーザーが、次の7日間でアクティブではならなくなる確率。
  3. 収益予測。過去28日間でアクティブであったユーザーからの、次の28日間における収益の予測。

こうしたデータを活用することで、顧客のアクションを予測し、価値の高いオーディエンスに焦点を当てたキャンペーンを作成することができるのだ。

3.デバックの改善

UAのデバッキングにおいて、問題がTag Managerに関連しているものなのか、Webサイト自体に関連しているものなのか、それを特定することは困難である。

DebugViewと呼ばれる、ライブレポートをインターフェースに導入することで、GA4はこの課題を解決しようとしている。このレポートでは、カスタムパラメータと同様、リアルタイムでのイベントデータの監視をすることや、ユーザープロパティの設定などが行える。

また、デバックが有効になっているデバイスから、ユーザーデータを隔離することもできる。さらに、Crome拡張機能のTag Managerを使用している場合、DebugViewにデータを直接インポートすることができるため、課題を素早く把握することが可能となる。

4.BigQueryとの接続が無料

BigQueryは、大規模で複雑なデータセットを扱うことができる。そのため、Google Analyticsで複雑なセグメントを作成した際に発生する、サンプリングの問題を解消することができるのだ。

現状では、この機能はGA360のユーザーのみが使用できる機能であった。しかし、GA4では、各イベントのローデータをエクスポートしてクエリを実行したり、外部ツールへのエクスポートが可能となるのだ。

5.新しいレイアウト

ユーザーインターフェースの変更は、最もわかりやすい変化である。新しいデータ収集方法に合わせ、ナビゲーションがユーザーパスとイベントに沿って配置されている。

GA4のインターフェースは下記である。

Universal Analyticsのインターフェースは下記である。

視認性が向上し、データテーブルもアップデートされている。また、リアルタイムのデータの全体像もすぐに把握できるようになっている。

また、データを動的に操作することもでき、比較要素を追加することもできる。例えば、デスクトップとモバイルのデータを比較したり、すべてのユーザーと特定の国のユーザーを比較することができるのだ。

Universal Analyticsのインターフェースとは大きく異なるため、慣れるまでに時間がかかるかもしれない。しかし、GA4の新しいインターフェースに慣れてしまえば、ユーザー行動の把握と予測がより容易になるはずだ。

なぜ、GA4のデータ収集を開始すべきなのか(すべてのシステムが稼働しているわけではないのに)?

まず、Universal Analyticsはなくなったわけではない。バド・へネケス氏もCXLの記事で下記のように説明している。

GA4がGoogle Analyticsのデフォルトのプラットフォームになるまでに、どんなに短くとも、数か月はかかるだろう。

しかし、GA4はGoogle Analyticsの未来である。また、クッキーが徐々に廃止されるいまだからこそ、データ収集を始め、GA4の機能に慣れていく良いタイミングであると思う。

また、GA4は前向きのデータのみである。つまり、作成した瞬間からデータの収集が始まり、Universal Analyticsから過去に遡ってデータを引き出すことができない。

今から設定しておけば、機械学習とAIがユーザー行動を正確に予測する手助けとなる。そして、GA4に完全に切り替えた際、収集したデータがより意味のあるデータとなるはずだ。

Google Analytics 4の設定方法:シンプル、かつ、わかりやすい説明

Googleは、既存のUniversal Analyticsに沿ってGA4を可能な限り簡単に設定するための、セットアップ・アシスタントを用意している。

ここでは、その使い方を説明しよう。

基本

1.Google Analyticsのアカウントにログインする

2.ナビゲーションの左側の下部にある、ギアマークのアイコン(管理)をクリックする

3.プロパティ内で、アカウントが間違っていないことを確認し、「GA4 設定アシスタント」をクリックする

4.「Google Analytics 4のプロパティを作成する」内の「ようこそ」をクリックする。

5.gtag.jsを設定している場合は、既存のタグを使用してデータの収集を可能とするため、Googleウィザードを使用するかどうか選択することができる。

ウェブサイトビルダーやCMS(例:WordPress、Wix、Squarespace、Shopifyなど)、Googleタグマネージャーを使用している場合や、analytics.jsのタグを使用しているWebサイトの場合は、新しいタグをインストールする必要があることを通知するメッセージが表示されるはずだ。

Google Analytics 4を適切に追加するためのGoogleのガイドでは、この方法を説明している。

6.「プロパティの作成」をクリックする

Universal Analyticsのプロパティを使用して、Googleは既存のGoogle AnalyticsとGA4を接続し、新しいプロパティを設定する。強化された測定が有効になるため、すぐにユーザー行動の詳細を確認できるようになる。これらはすべて、既存のUniversal Analyticsのデータと一緒に行われるため、既存の設定内でもデータの測定を維持することができる。

7.GA4 設定アシスタントのページから「GA4 プロパティを確認」をクリックし、設定のための新しいアシスタントに進む。


画像のソース

Googleは、下記のカスタマイズを提供してくれている。

  • タグの設置:新しいプロパティ内のイベントデータを収集するため、グローバルサイトタグを追加する。
  • カスタムイベントの測定:自動測定や拡張測定では扱われていないイベントを追加する。例えば、フォームの送信や、特定のコール・トゥ・アクションのリンクのクリックなどが挙げられる。
  • ユーザーID:Webサイトの訪問者に固有のユーザーIDを割り当て、プラットフォームやデバイス間で追跡することを可能とする。
  • 拡張計測機能:デフォルトのイベントを有効にし、GoogleのAIの力を活用する。
  • Google シグナルを有効にする:広告のパーソナライゼーションを使用しているユーザーの、クロスデバイスのレポートとでもグラフィックデータを有効化できる。
  • Google広告にリンク:GA4をGoogle広告のアカウントと連携し、広告データをトラッキングする。
  • BigQueryにリンク:GA4をBigQueryのデータベースと連携し、分析データのエクスポートとクエリを行える。
  • オーディエンスを定義:ユーザーをオーディエンスに分類し、レポートと分析に活用できる。例えば、特定の地域のユーザーをグルーピングしたり、Facebookの投稿をクリックして訪れたユーザーをグルーピングしたりできる。これらのオーディエンスに対し、地域限定のキャンペーンや、リマーケティング広告のキャンペーンなどを展開することができるのだ。
  • コンバージョンを設定:重要なインタラクション(例:ファイルのダウンロード、フォームの送信、ニュースレターのサインアップなど)に値を割り振る、カスタムコンバージョンを作成できる。
  • e コマース測定を設定:ECサイト特有のイベントに対し、測定を設定することができる。例えば、プロモーションバナーのクリック、商品をカートに入れる、などが該当する。
  • ユーザーを管理:GA4へのアクセスを管理する。チームメンバーに対し権限を付与する必要がある場合、非常に便利だ。

新しいデータストリームを追加する

GA4のセットアップアシスタントは、セットアップ時にあなたのWebサイト用のデータストリームを自動的に作成してくれる。iOS、Android、Web用のデータストリームを追加する場合は、下記を行う。

  1. 管理 > データストリームと進み、「ストリームを追加」をクリックする
  2. iOS app、Android app、Webのいずれかをクリックする
  3. アプリのデータストリームを追加する場合は、iOSのバンドルID、もしくは、Androidのパッケージネームを入力し、「アプリの登録」をクリックする。ガイダンスに従い設定ファイルをダウンロードし、アプリにFirebase SDKを追加する。「完了」をクリックする前に、インストールを確認するために、一度実行しておこう。Webのデータストリームを追加する場合は、プライマリURLを入力し、拡張測定を有効にしてから、「ストリームの作成」をクリックしよう。

コンバージョンとイベントトラッキングの設定

セットアップアシスタントを使用すれば、一般的なイベントを測定し、それらをコンバージョンとしてトラッキングすることが可能だ。

「イベント」レポート内で、コンバージョンとイベントを手動で管理することができる。ここから、「コンバージョンとしてマークを付ける」の下にあるスイッチをオンにすることで、既存のすべてのイベントをコンバージョンとしてトラッキングすることが可能だ。そして、それらは「コンバージョン」レポートに表示されるようになる。

特定のページをトラッキングするために新しいイベントを作成したい場合は、「イベント」レポート内の「イベントを作成」をクリックする必要がある。

例えば、サンキューページを閲覧したユーザー数をトラッキングしたい場合、パラメーターにpage_locationを、値にthank_youを指定してイベントを設定するのだ。

ユーザーが該当のページを閲覧した場合、レポート内でイベントとして表示される。ここから、コンバージョンとしてそれらをマークすることができる。

最後に、Google Tag ManagerでGA4のイベントタグを使用することで、イベントとコンバージョンをトラッキングすることができる。これは、ボタンのクリックなど、特定のアクションをトラッキングしたい場合、非常に便利である。

これを行うために、まずはGoogle Tag Managerを設定しよう。

Google Tag Managerを設定する

Google Tag Managerは下記2つのタグでGA4のプロパティをサポートしている。

  • Google アナリティクス: GA4 設定
  • Google アナリティクス: GA4 イベント

GA4 設定タグ

「Google アナリティクス: GA4 設定」タグは、GA4のプロパティのデータを取集したいすべてのページに設置する必要がある。また、イベントを設定するまでに配信できる状態にする必要がある。

GTMでの設定方法は下記の通りだ。

1.[タグ] > [新規] をクリックする。
2.[タグの設定] をクリックする。
3.[Google アナリティクス: GA4 設定] を選択する。
4.[測定 ID]を入力する。


画像のソース

5.設定するパラメータがある場合は、[設定する項目] で追加する。最適な結果を得るためには、推奨イベントパラメータ名を使用することを、Googleは勧めている。

6.設定するカスタムユーザープロパティがある場合は、[ユーザー プロパティ] で追加します。アナリティクスでは、一部のユーザープロパティが自動的にログに記録される。Google アナリティクス 4のプロパティごとに、最大で25個のユーザープロパティを追加設定できる。


画像のソース

7.[詳細設定]で[タグ配信の優先度]を設定するか、[タグの順序付け]で、設定タグが、その設定タグを必要とする他のイベントタグの前に配信されるようにする。

8.[トリガー]をクリックし、タグを配信するイベントを選択する。例えば、[全てのページ]を選択すれば、全てのページでタグが配信されるように設定される。

9.タグの設定を保存してコンテナを公開する。

GA4 イベントタグ

GA4 イベントタグは常に必要とされるわけではない。例えば、UAタグを使用して、新しい拡張計測機能を使って収集できるイベントをトラッキングしている場合は、このオプションを使用すべきだろう。

このタグを追加するのは、拡張計測機能が提供する内容よりも詳細な内容が必要な時だ。Googleは下記の例を挙げている。

「たとえば、測定機能の強化で指定したよりも短い間隔でスクロール距離のデータを収集したい場合は、タグ マネージャーのスクロール距離トリガーに基づいて、Google アナリティクス 4 のイベントタグを呼び出すよう設定できます。」

GA4 イベントタグをGTMで設定する方法は下記である。

  1. [タグ] > [新規] をクリックする。
  2. [タグの設定] をクリックする。
  3. [Google アナリティクス: GA4 イベント] を選択する。
  4. [設定タグ] で、先ほど作成した設定タグを選択する。
  5. [イベント名] で、イベントの名前を指定する。最適な結果を得るには、推奨イベント名を使用する。
  6. [イベント パラメーター]でイベントパラメーターを入力する。最適な結果を得るには、推奨イベント パラメータ名を使用する。
  7. カスタムユーザープロパティを追加する。
  8. [詳細設定] で [タグ配信の優先度] を設定するか、[タグの順序付け] で、設定タグが、その設定タグを必要とする他のイベントタグの前に配信されるようにする。
  9. [トリガー] をクリックし、タグを配信するイベントを選択する(例:「購入」がイベントである場合は、トリガーはユーザーが購入を完了した時点となる)。
  10. タグの設定を保存してコンテナを公開する。

デバックモードを有効にする

デバックモードを有効にすることが、設定の検証の最終ステップである。ケン・ウィリアムズが述べているように、これも重要なステップである。

デバックモードを有効にしなければ、GA4はイベントをまとめてネットワーク上に送信してしまうが(これが、プロキシを使用すべきでない理由の1つである)、デバックモードを有効にしておくと、テストを実行した後にすぐにデータが送信される。また、デバックモードが有効になっている間に取得されたデータは、他のレポートから除外されるため、指標が人為的に増加してしまうことはない(言い換えると、プロダクションとステージングで別々のプロパティを使用する必要がなくなる)。

デバックモードを有効にする方法は、Webサイトとアプリでは異なる。

Webサイトでデバックモードを有効にする

Webサイトのイベントのデバックを有効にするには、Chrome拡張機能のGoogle Analytics Debuggerをインストールし、有効にするだけである。

iOSアプリでデバックモードを有効にする

iOSのデバックモードを有効にするために、Googleの公式ドキュメントでは、下記のように説明している。

開発用デバイスでアナリティクスのデバッグモードを有効にするには、Xcode で次のコマンドライン引数を指定します。

-FIRDebugEnabled

次のコマンドでデバッグを明示的に無効にするまで、デバイスはデバッグモードのままになります。

-FIRDebugDisabled

Androidアプリでデバックモードを有効にする

エミュレートされた Android デバイスでアナリティクスのデバッグモードを有効にするには、シェルまたはターミナル ウィンドウで、次のコマンドラインを実行します。

adb shell setprop debug.firebase.analytics.app

次のコマンドでデバッグを明示的に無効にするまで、デバイスはデバッグモードのままになります。

adb shell setprop debug.firebase.analytics.app .none.

マーケティングのインサイトを得るために最適な5つのレポート

先ほど、GA4はイベントベースのモデルであり、機械学習を活用してレポートが改善され、より包括的なユーザー行動を把握できると述べた。

ここからは、実際のレポートを活用してマーケテイングを強化する方法を見ていこう。

1.レポートのスナップショット

レポートのスナップショットは、GA4にログインした後、最初に表示されるページである。ここでは、トラフィック、エンゲージメント、コンバージョン、収益などの、主要な情報がまとめられている。

モバイル向けの指標をトラッキングしている場合は、 “Firebase”がアプリ向けの同様の統計情報を提供する。

スナップショットを活用し、上位のキャンペーン、ページ、トラフィックなどを素早く確認することができる。また、全体の視点から、全てが正常に機能しているかどうかを確認することができる。

2.リアルタイム

リアルタイムのレポートは、過去30分間のイベントを表示する。直近でローンチしたプロダクトのトラフィックを確認するのに便利だ。

例えば、公開して間もないブログ記事、動画、プロダクトなど、リアルタイムのレポートを活用すれば、そのパフォーマンスをすぐに分析することができる。

また、最大で5つの比較を行うことができ、セグメントごとのパフォーマンスをリアルタイムで並べて確認することができる。

Universal Analyticsでは、リアルタイムのレポートで横並びの比較ができなかったため、大きな変更点と言える。つまり、パフォーマンスを確認するためにフィルターを追加する必要がなくなったのである。

比較(これはすべてのレポートで使用できる)だけでなく、リアルタイムレポートでは、 [ユーザー スナップショットを表示]を使用することができる。これは、ランダムで選ばれたユーザージャーニーを追跡し、発生したすべてのイベントを表示してくれる。

このレポートを活用することで、ユーザーがどこから来て、どのようなアクションを取ったかなど、ユーザーがWebサイトやアプリを利用する方法をリアルタイムで把握することが可能となる。

3.ライフサイクル

ライフサイクルのレポートでは、従来のコンバージョンファネルに沿ったレポートが作成される。

  • 集客
  • エンゲージメント
  • 収益化
  • 維持率

これらのレポートで、ユーザーがどのようにコンバージョンファネルに入ってくるか、また、入ってきた後にどのような行動を取るかなどを、素早く確認することができる。

例えば、集客のレポートを使用することで、どのチャネルが新規顧客を獲得しているかを確認することができる。エンゲージメントとリテンションのレポートは顧客の行動把握に役立ち、コンバージョン後に継続してあなたのWebサイトにかかわっているかどうかを理解することができる。

こうしたデータを参照し、下記の質問に答えてみよう。

  • ユーザーが最後にあなたのWebサイトと関わったのはいつ?
  • ユーザーが最後に購入したのはいつ?
  • 最も高いライフタイムバリューを提供しているユーザーを導いているトラフィックソースはどれ?
  • 最も高いライフタイムバリューを提供しているキャンペーンはどれ?

4.ユーザー属性とテクノロジー

[ユーザー]のセクションでは、Universal Analyticsの[ユーザー]と同じレポートが並んでいる。主要なユーザー属性、ニッチなユーザー属性、失ったユーザー属性などの特定が可能だ。

例えば、フィットネスブランドを経営している場合、主要なユーザー属性が30歳以下でフィットネスに関心のある女性だとする。この情報を活用し、スポーツウェアを着た30歳以下の女性の画像をWebサイトやアプリに掲載することで、関連性やエンゲージメントが高められるだろう。

また、特定のオーディエンスの市場に存在するギャップを発見することにも使用できる。例えば、ジムでの運動を楽しむ65歳以上の女性が挙げられる。このようなオーディエンスをターゲットにし、パーソナライズされたコンテンツやパフォーマンスの向上に役立つ製品の情報などを掲載しても良い。

さらに、パフォーマンスの低いユーザー属性を発見することも可能だ。例えば、若い世代のユーザーは高額商品には興味がないことがわかるかもしれない。また、年配のユーザーは電話での購入をより好むことがわかるかもしれない。こうしたデータを活用することで、アクセシビリティを向上させたり、パフォーマンスの低い層からの脱却を促すことができるはずだ。

5.データ探索ツール

データ探索ツールはマーケターのために導入された、GA4におけるもっとも重要な機能であろう。ここでは、標準的なレポート以上の分析が行え、ユーザー行動をさらに深く把握することに役立つ。

Googleによると、このレポートでは下記が可能となる。

  • アドホック クエリを簡単に実行
  • 各種の分析手法を手軽に設定、切り替え
  • データの並べ替え、リファクタリング、ドリルダウン
  • フィルタとセグメントを使用して、最も関連が深いデータに絞り込む
  • セグメントとオーディエンスを作成する
  • 同じ Google アナリティクス プロパティを使用する他のユーザーとデータ探索を共有する
  • 他のツールでも使えるようにデータ探索のデータをエクスポートする

データ探索ツールでは、下記の6つのテクニックを実行できる。

1.データ探索。データ分析の最も一般的な方法だ。様々なスタイルでの可視化が行え、棒グラフ、円グラフ、折れ線グラフ、マップ形式などが選択できる。クライアントがより深く納得できる形でデータを提供することが可能となる。

2.共通の特徴(イベントやコンバージョンなど)を持つユーザーのグループを分析することができる。例えば、セールス用のページを読んだ後にユーザーがコンバージョンするまでの時間のコホートレポートを作成し、他のユーザーと比較して、行動を分析することが可能だ。

3.目標到達プロセスデータ探索。ユーザーがイベントを完了するまでに取るステップを視覚化する。例えば、コースに申し込む前のユーザーがとる行動を把握することで、ユーザーがどの程度成功しているか、失敗しているかを確認することができる。こうした情報を活用し、コンテンツやファネルを調整しよう。

4.経路データ探索。イベントの流れをツリーグラフの形式で可視化し、ユーザーがあなたのWebサイトやアプリで通過するパスを把握できる。ユーザーがWebサイトやアプリにランディングした後にクリックするトップページ、ユーザーの行き詰まりを示すループ行動、イベントがその後のユーザーの行動に与える影響、などの特定に役立つ。

5.セグメントの重複
異なるユーザーセグメントが、お互いにどのように影響しているかを分析できる。この技術を活用することで、Webサイト上の新しいセグメントを発見することに役立つ。例えば、新規ユーザー、購入者、モバイルトラフィックのセグメントを作成し、3つの属性の重複を確認したり、どの程度の新規ユーザーがモバイルで商品を購入しているかがわかる。

6.ユーザーエクスプローラ
顧客として、その生涯にどのような行動を取るかを可視化することができる。ここでは、特定の月におけるもっとも高いライフタイムバリューを提供するユーザーを導いたソースやキャンペーンを発見したり、Webサイトからユーザーが最後に購入したのはいつか、アプリと最後にかかわったのはいつか、などを把握することが可能となる。

新規の分析を作成する方法

1.サイドバーの「探索」をクリックする

2.使用したい種類がわかっている場合は、あらかじめ用意されたテンプレートをクリックすると、すぐに開始することができる。そうではない場合は、「+」をクリックし、新しいデータ探索を作成する。

データ探索のインターフェースで、左側の列にセグメント、ディメンション、指標が表示されている。これらは、分析対象としたいオーディエンス、イベント、数字を表している。

右側の列には、レポートで表示したいビジュアルの種類と値を選択することができる。

データは画面の右側に可視化される。ここから、最大で10個のタブを追加することができ、データポイントをクリックすることで、さらにデータを操作することができる。

Googleは、「[GA4] データ探索ツールを使ってみる」のガイド記事で、詳細な方法を説明している。

まとめ

Google Analytics 4はまだ完全に実装されているわけではないが、それが提供する機能について調査するには、今が良いタイミングである。

段階的に実装を進めることで、マーケテイング担当者がこれらの機能に慣れ、過去のデータを収集するための時間をGoogleは提供している。

Webサイトやアプリにデュアルタグを設定し、GA4とUniversal Analyticsを並行して実行しよう。こうすることで、GA4が必要な機能のすべてを実装するまで、Universal Analyticsを使用することができる。

また、新しいプラットフォームでオーディエンスを成長させ、最終的にGA4に切り替えた際、デジタルマーケティングやデジタル広告に活用することが可能となるのだ。

Webは常に変化するものであり、それを使用するユーザーの行動も変化します。ユーザーの行動が変化するとなれば、測定方法も変化せざるを得なくなり、Google Analytics 4もそうした流れの1つと言えるかもしれません。Universal Analyticsがメジャーな状況ではありますが、一足早く、Google Analytics 4について学んでおくことは、将来的に決して無駄なことではないはずだと強く思いました。

この記事は、cxl に掲載された「The Definitive Guide to Google Analytics 4」を翻訳した内容です。



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