Google 検索のイベントを沖縄と福岡で開催します

2016 年から 2018 年まで 3 年間、Google の検索チームと、ウェブマスターやサイト運営に関わる皆さんを結ぶことを目的に、東京や大阪で Google 検索のイベントを開催してまいりました。
今回、沖縄と福岡で Google 検索をテーマとしたイベントを開催します。イベントでは検索の仕組み、Google 画像検索、Search Console についてのセッションや Q&A の時間を設けるほか、Google 社員と参加者のみなさんの交流タイムなどを予定しています。開催概要は次のとおりです。


開催概要

1)沖縄会場
日時:2019 年 04 月 09 日(火)
13 時 00 分開場、14 時 00 分開始
19 時 00 分頃終了予定
20 時 30 分懇親会終了
スピーカー:
  • Gary Illyes
  • Idan Avraham
  • Anna Ogawa(小川安奈)
  • Takeaki Kanaya(金谷武明)
場所:沖縄青年会館
費用:無料
定員:120 名(招待枠含む)


2)福岡会場
日時:2019 年 04 月 12 日(金)
13 時 00 分開場、14 時 00 分開始
19 時 00 分頃終了予定
20 時 30 分懇親会終了
スピーカー:
  • Gary Illyes
  • Anna Ogawa(小川安奈)
  • Takeaki Kanaya(金谷武明)
場所:ACU Hakata
費用:無料
定員:120 名(招待枠含む)


お申し込みはこちらから!
(締め切り:2019 年 03 月 17 日(日) 深夜 24 時まで)
今回は一般の方による Lightning Talk を設ける予定です。登壇を希望される方は、ぜひお申込みフォームからお知らせください!
みなさまのご応募お待ちしております!
※ 応募多数の場合は、抽選とさせていただきます。
※ 参加者は 3/20 以降メールにてご連絡致します。なお、抽選の場合、参加者のみのご連絡とさせていただきます。
※ 会場までの交通費等のサポートはありませんのでご了承ください。

Google ウェブマスター公式ブログのコメント機能に関して

長年にわたり、Google ウェブマスター公式ブログの投稿に寄せられた何千ものコメントを読んできました。 思慮深いコメントや興味深いコメントもありましたが、同時に、内容に関係ないスパムのようなコメントも多く寄せられました。

本日から、Google ウェブマスター公式ブログのコメント機能は終了します。 今後、このブログのコメント機能に代わり、他のチャンネルでのコミュニティ活動に注力していきます。コメントやフィードバックなどがある場合は、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまたは Twitter でご連絡ください。

世界中のウェブマスター コミュニティに感謝を込めて

みなさま、あけましておめでとうございます!

本年もどうぞよろしくお願いします。


2018 年はウェブマスターのサポート コミュニティにとって大変重要な年でした。主な出来事として、プログラムの名称変更、グローバル サミット、様々な言語で数多くのウェブマスター オフィスアワーの実施、などが挙げられます。それぞれ軽く振り返ってみたいと思います。

10 月には、従来の「トップレベル ユーザー」が「ゴールド プロダクト エキスパート」に、「注目ユーザー」が「シルバー プロダクト エキスパート」に変わりました。この名称変更はすべてのプロダクト フォーラムで実施されたもので、バッジと名称も以下のような新しいものになっています。

シルバー プロダクト エキスパート: プロダクトに関する知識を習得中の新しいメンバー

ゴールド プロダクト エキスパート: 深い知識を持ち、信頼の置けるユーザーとして積極的にフォーラムに参加しているメンバー

11 月には、すべての Google ヘルプ フォーラム(Blogger や Google マイビジネスなど)のゴールド プロダクト エキスパートのみなさまをグローバル サミットにご招待しました。このイベントはカリフォルニア州サニーベールにある Google キャンパスで開催されました。世界中から集まった約 550 人の参加者のうち、ウェブマスターのゴールド プロダクト エキスパートは 約 70 人でした。出身国は 25 か国にわたり、イベントに参加したコミュニティの中で 2 番目に多い人数でした。11 月の後半には、モスクワでもう一つのイベントを開催し、こちらも大盛況でした。23 人のロシア語話者のプロダクト エキスパートが集まりましたが、そのうちの 10 人がウェブマスターでした。

多くの参加者から、「本当に価値ある時間だった」、「どのセッションも大変興味深く、ためになる内容だった」、「イベント全体が素晴らしかった」などの感想が寄せられています。

サニーベールで開催された昨年のグローバル サミットに参加したウェブマスターのゴールド プロダクト エキスパート

この知識豊富なユーザーのグループは、フォーラムにおいて、検索、構造化データ、Search Console に関するさまざまな事柄について、年間 200 万人以上のユーザーに対して 16 言語でユーザーの抱える問題を解決するのを助けてくれています。

このコミュニティの成り立ちはどのようなものでしょうか。シルバーやゴールドのステータスを持つプロダクト エキスパートの多くはサイト所有者で、参加のきっかけは(ユーザーによっては 10 年以上前に)ウェブマスター フォーラムに自分のサイトについての質問を投稿したことでした。自分の問題が解決した後も、彼らのほとんどは、自分の知識が他の人の役に立つかもしれないと考えて、コミュニティにお返しをしようと留まってくれました。すべてのエキスパートのみなさまの献身と、ウェブサイトで問題を抱えるユーザーを助けるために絶えず知識を共有してくださっていることに、感謝したいと思います。

今年は年間を通じて、Google Webmasters の YouTube チャンネルで公開のオフィスアワー ハングアウトを 75 回実施しました。英語、日本語、ドイツ語、ヒンディー語、フランス語で行いましたが、スペイン語でも開始しました。このハングアウトでは、双方向のやり取りが可能で、どなたでも Google チームに直接質問していただけます。日本語ではこちらの#ウェブマスターオフィスアワーのハッシュタグを使ってインタラクティブに行っており、また、ご質問はこちらのフォームで事前に集めています。

日本語のウェブマスターオフィスアワーは、 ほぼ毎月開催しており、その様子はこちらで過去のアーカイブをご覧いただけます。昨年 12 月にはプロダクト エキスパートのみなさんをご招待して Google のオフィスからオフィスアワーをお届けしました。後半プロダクト エキスパートのみなさんがどのようにフォーラムに取り組まれているかなど、インタビューしておりますので、その様子をぜひこちらからご覧ください。

このコミュニティに参加したい、ウェブマスター フォーラムで互いに交流したり、他のユーザーを支援してみたい、とお考えのみなさまは、プロダクト エキスパート プログラムのウェブサイトで詳細をご覧ください。多様な経歴やスキルを持つユーザーのみなさまをお待ちしています。

2019 年はコミュニティにとってどのような年になるでしょうか。またみなさまとお会いできることを楽しみにしております。

2018 年もありがとうございました!ブログのアクセスランキングで振り返る 2018 年

2018 年も残すところあと数日となりました。ウェブマスターのみなさまにとって 2018 年はどんな一年だったでしょうか?

今年もウェブマスター向け公式ブログをはじめ、ウェブマスター ヘルプ フォーラムウェブマスター オフィスアワーやイベントなど、多くの方にご参加、ご愛読いただきありがとうございました!また、特にイベントについては今年は全国で 10 ヶ所以上の地域のイベントに参加することができました。お声がけいただいたみなさま、ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!

さて、それでは 2018 年をウェブマスター向け公式ブログへのアクセスから振り返ってみたいと思います。今回は Search Console で計測したクリック数で振り返ってみたいと思います。
  1. モバイル ファースト インデックスを開始します
  2. 医療や健康に関連する検索結果の改善について
  3. 新しい Search Console をご紹介します
  4. Google Dance Tokyo 2018 開催のお知らせ
  5. reCAPTCHA v3 をご紹介します。Bot の活動を阻止する新しい方法
  6. Lighthouse Chrome 拡張機能に追加された SEO カテゴリのご紹介
  7. ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します
  8. Google Dance Osaka 2018 開催のお知らせ
  9. HTTPS ページが優先的にインデックスに登録されるようになります
  10. 複数ページにまたがる記事やコンテンツをお持ちの方へ。rel=”next” と rel=”prev” を使用したページネーションのご紹介
第一位は、2016 年の末に事前告知を開始したモバイル ファースト インデックス(MFI)開始の記事となりました。MFI については最近の記事(英語)でグローバルで MFI 移行率が 50% を超えたことを発表しました。まだ移行されていないサイトをお持ちでしたら、いま一度構造化データや画像の ALT タグなどがモバイルでもきちんと設定されているかどうかを確認して頂ければと思います。第二位には「医療や健康に関連する検索結果の改善について」が、第三位は 1 月に公開を開始した新しい Search Console のベータ版を公開した記事となりました。こちらは 9 月に正式版となり、旧ツールからの移行が進んでいます。

第四位は Google 主催による検索のイベント、Google Dance Tokyo の告知となりました。今年は Google Dance を大阪でも開催し、第八位にもランクインしているのは非常に嬉しいですね。開催報告(東京大阪)も公開していますのでぜひ合わせてご覧ください。2019 年も開催できればと思いますので、楽しみにしていてください。

第五位は、新しくなった reCAPTCHA の記事でした。スパムや不正行為を防ぎつつ、ユーザーの利便性も高めることができます。

第六位は Lighthouse に SEO カテゴリが追加された記事となりました。第七位に入った Speed Update に関連して、ページの読み込み速度を計測するツールとしてPageSpeed Insights とともに注目を集めました。新しくなった PageSpeed Insights では、Lighthouse の分析エンジンを使用していますので 2 つのツールで測定する必要がなくなりました。

第九位は https 関連の 3 年前の記事となりました。https の導入が進んでいくことでウェブの安全性が高まりますので非常に嬉しく思います。

そして第十位にページネーションが入ったのも見逃せません。こうした記事に注目が集まる事で、検索ユーザーが探している情報をより見つけやすくなります。

いかがでしたでしょうか?2017 年は検索結果やコンテンツの品質に関する記事が上位を占めていましたが、今年は 2018 年の様々な話題が散りばめられた結果となりました。見落としていた記事などありましたらぜひ年末年始の間にでもご覧いただければと思います。

それでは 2018 年もありがとうございました!
2019 年もよろしくお願いします!

Takeaki Kanaya, Senior Search Evangelist, Google

Google Dance Osaka 2018 を開催しました

2018 年 11 月 15 日、Google の検索チームとウェブマスターやサイト運営に関わるみなさんを結ぶイベント、Google Dance Osaka 2018 を開催しました(Google Dance は、米国 Google 本社で開催されている、検索などオンライン マーケティングの担当者を対象としたソーシャル イベントである Google Dance の日本版です)。
イベントには例年通り当ブログでの告知からご応募いただいた方々や、Advanced Hosting Meetup の参加者、ウェブマスター ヘルプ フォーラムプロダクト エキスパートのみなさんをご招待し、今回は関西の方々を中心に、170 名の方々にご参加いただきました。
イベントは Juan Felipe Rincón による Keynote Speech “Creating the Future of Search Together” から始まり、続く Special Session では Idan Avraham が “The New Search Console & Helping The Long Tail Web” と題して新しい Search Console についてお話しました。さらに Gary Illyes が Google Image Search 画像検索についてお話しました。
そしてQ&A タイムは、金谷武明小川安奈、そしてセッション スピーカーの 3 名も加わり、Search Console や検索結果に対する疑問など、多くのご質問に回答しました。
また、Google Dance Osaka でも地元大阪の方々を中心に多くの方に Lightning Talk や 15 分程度の短めのセッションを披露していただきました。スピーカーのみなさま、ありがとうございました!(セッション リストは告知の記事でご確認ください)
その他、当日の会場の様子に関しては、今年もハッシュタグ #GoogleDanceOsaka で多くの感想やコメントが投稿されましたので、ぜひご覧ください。
最後に、今回もみなさんから沢山のフィードバックやコメントを頂き、Google の検索チームとしても非常に有益なイベントとなりました。そして何よりもみなさんと楽しい時間を過ごせたことを非常に嬉しく思います。お越しいただきましたみなさん、ありがとうございました!頂いたフィードバックは今後の検索エンジンの改善に役立てていきたいと思います。
またイベントや #ウェブマスター オフィスアワーでお会いしましょう!
※ 残念ながら当日お越しいただけなかったみなさん、検索のご質問はウェブマスター ヘルプ フォーラムやウェブマスター オフィスアワーでも受け付けておりますのでぜひご利用下さい。また、様々なイベントに参加しておりますのでぜひ直接イベントにお越し頂き、その際にご質問いただければと思います。

本日より Google プロダクト エキスパート プログラムを開始します!

ウェブマスター フォーラムでの質問やフィードバックの受け付けを開始してから 12 年以上が経過しました(当初はサイトマップに関するご質問を Google グループで受け付けていました。その頃のブログ投稿はこちら)。小さなメーリング リストから始まったウェブマスター フォーラムも今では 15 言語に対応し、年間のスレッド数が 50,000 件を超える活発なフォーラムへと成長しました。Google にとってこのフォーラムは、ご報告いただいたさまざまな事例から多くを学び、フィードバックを収集してチームに伝えるプラットフォームとして欠かせない存在となっています。

ウェブマスター フォーラムで積極的にユーザーの力になってくれているのが、Google のトップレベル ユーザー tc と注目ユーザー tc です。ウェブマスター フォーラムだけで 100 人以上、すべてのプロダクト フォーラムを合わせると 1,000 人以上のメンバーからなるエキスパート コミュニティが、Google のプロダクトを誰もが最大限に活用できるよう知識を共有してくれています。

本日、このトップレベル ユーザー プログラムのブランドを変更し、Google プロダクト エキスパート プログラムとしてリニューアルすることをお知らせいたします。エキスパートのコミュニティはそのままに、新たなブランドとして生まれ変わることになります。

今後数日の間にフォーラムのバッジを更新し、プロダクト エキスパートを簡単に識別できるようにします。バッジの種類は以下のとおりです。

シルバー プロダクト エキスパート: プロダクトに関する知識を深めている、比較的新しいメンバー

ゴールド プロダクト エキスパート: 豊富な知識を持ち活発に活動する、信頼のおけるメンバー

プラチナ プロダクト エキスパート: ユーザーを助けるだけでなく、メンターとしての活動やコンテンツの作成などを通じてコミュニティに貢献している経験豊富なメンバー

歴代プロダクト エキスパート: 現在は積極的に活動していないが、かつて頼りになるメンバーとして認められた歴代のメンバー

新しいバッジと名称について詳しくはこちらをご覧ください。

プロダクト エキスパートは、Google プロダクトを積極的に活用していて、他のユーザーの質問や悩みの解決に喜んで手を貸してくれる方々です。また、Search Console など、ユーザー向けのツールのフィードバックをくれたり、Google が答えるべきだと思われる質問を知らせてくれたりもしています。ユーザーからのフィードバックは Google が重視している情報の 1 つであり、プロダクト エキスパートは何が多くのユーザーに影響するかをしっかり理解しています。その一例として、新しい Search Console(英語) の開発につながったプロダクト エキスパートからのフィードバックについてブログに投稿しています。

新しいプロダクト エキスパート プログラムのウェブサイトでは、プロダクト エキスパートになる方法をご紹介しています。ぜひウェブマスター フォーラムで共に活動しましょう。皆様の参加を心よりお待ちしております。

ウェブスパムに対する Google の取り組み – ウェブスパム レポート 2017

Google が常に心がけているのは、Google 検索で情報を探しているユーザーにできる限り質の高い検索結果を提供することです。しかし、検索結果の掲載順位を操作し、そこから利益を得ようとする悪質な行為も後を絶ちません。こうした行為は、「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」という Google の使命とは相反するものです。Google は長年にわたって、こうした検索における不正行為やスパムとの闘いに多大な労力を費やしてきました。ここでは、2017 年に Google がどのように不正行為と闘っていたかを紹介します。

Google では、ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)に違反するさまざまなタイプの不正行為をまとめて「スパム」と呼んでいます。独自に分析したところ、ユーザーが検索結果からアクセスしたサイトがスパムサイトだった割合は長年 1% を下回っており、さらにここ数年は 0.5% 以下に抑えることができています。

2017 年のウェブスパムの傾向と Google の取り組み

スパムとの闘いはまさにイタチごっこです。対策をとれば、スパマーたちがそれをすり抜ける方法を編み出してきます。2017 年を象徴する傾向の 1 つが、掲載順位の操作やマルウェアの拡散を目的とするウェブサイトへのハッキングの増加でした。ハッキングされたウェブサイトは、ユーザーにとって重大な脅威となります。ハッカーはサイトを完全な支配下に置いて、ホームページを改ざんしたり、有益なコンテンツを削除したり、マルウェアや有害なコードを挿入したりできるからです。また、パソコンなどのキー入力を記録したり、オンライン バンキングや金融取引のログイン認証情報を盗んだりすることもあります。2017 年はこの脅威を軽減することに力を入れ、ハッキングされたサイトの 80% 以上を検知して検索結果から除外できるようになりました。しかしハッキングは、検索を行うユーザーだけでなく、ウェブサイトの所有者にとっても深刻な脅威です。そこで Google では、所有者がウェブサイトを安全に運営できるよう、サイトのセキュリティを強化するための実践的なガイドを提供するとともに、サイトがハッキングされたときの対処方法をまとめたガイドも一新しました。このガイドは 19 の言語でご利用いただけます。

Google は、堅牢なコンテンツ管理システム(CMS)の重要性も認識しています。多くののウェブサイトは、主要な CMS のいずれかで運営されています。そしてスパマーは、ユーザー生成コンテンツを悪用する(たとえばコメント欄やフォーラムにスパム コンテンツを投稿する)方法を見つけることで、CMS のセキュリティ上の弱点を突いてきます。Google は、主要な CMS を提供している WordPress や Joomla がフォーラム、コメント欄、ウェブサイトを悪用するスパム行為への対策を取れるよう緊密に連携し、支援しています。

他にも典型的な不正行為として挙げられるのが「リンクの操作」です。リンクは、Google 検索での掲載順位を決める基礎的な要素の 1 つです。2017 年は、ランキング手法の改善と手動による対策の強化を通じて不自然なリンクの削除に力を注ぎ、スパムリンクを前年比でほぼ半数にまで減らしました。

より快適なウェブの実現に向けたユーザーやウェブマスターとの連携

Google は皆様からの報告を歓迎します。スパムの検出やブロックは自動化されたシステムにより常に行われていますが、「フィッシングの疑いがある」といった報告はいつでもお寄せください。検索スパムに関するユーザーからの報告は、昨年 1 年間で 9 万件近く寄せられました。

スパムやマルウェアなどの問題を Google に報告していただくことは、サイトの所有者や検索ユーザーを不正行為から守ることにつながります。報告フォームは、スパムフィッシングマルウェア用にそれぞれ用意しています。これまでにご報告いただいたすべての方に感謝するとともに、今後も引き続きご協力いただきますようお願いいたします。

さらに Google は、ウェブ エコシステムの健全性を維持するため、ウェブマスターのみなさまとも積極的に連携しています。

昨年は、ウェブサイトに問題があることが特定されたサイトの所有者宛てに、Search Console を通じて 4,500 万通のメッセージを送信しました。そのうち 600 万通を超えるメッセージが手動による対策に関わるものです。透明性のあるコミュニケーションにより、ウェブマスターのみなさまがウェブサイトが手動による対策の対象になった理由や問題を解決する方法を理解することができるようにしています。

新しい Search Console のベータ版をリリース(英語)したのも昨年でした。当初は一部のユーザーに限定してリリースし、その後すべての Search Console ユーザーに公開しました。ユーザーの皆様が何を必要としているかをお伺いして、検索パフォーマンス レポートや、インデックス カバレッジ レポートなど、要望の多かった機能から順に追加しています。こうした機能の拡充により、Google 検索での掲載の最適化がさらに簡単になっています。

Google は、セーフ ブラウジングの保護機能を強化し、不正なコンテンツ等からユーザーを保護しています。昨年は、この機能を大幅に改良しました。macOS 端末(英語)への保護対象の拡大、Chrome へのフィッシング予測保護機能(英語)の追加、望ましくないモバイル ソフトウェア(英語)への厳正な対処などのほか、不正な Chrome 拡張機能のインストール(英語)からユーザーを保護するために大幅な改善を加えました。

ウェブマスターの皆様とコミュニケーションするためのチャンネルも多数ご用意しています。オンラインやオフラインで皆様のお話を伺う専門スタッフを配置するとともに、オンライン オフィス アワー、オンライン イベント、オフライン イベントは世界 60 以上の都市で 250 回以上開催し、22 万人を超えるウェブサイトの所有者、ウェブマスター、デジタル マーケティング担当者の皆様にご参加いただきました。また、公式のヘルプ フォーラムでは、さまざまな言語で寄せられた膨大な数の質問にお答えしています。昨年 1 年間にフォーラムで生成されたスレッドは 6 万 3 千件にのぼり、世界中の 100 人以上のトップレベル ユーザーが 28 万件もの回答を投稿してくれました(詳しくはこちらの投稿をご覧ください)。フォーラムブログSEO スターター ガイドに加え、Google ウェブマスターの YouTube チャンネルでもさまざまなヒントやアイデアを紹介しています。新たに SEO スニペットという動画シリーズも始まりました。SEO に関する具体的な質問に、スペシャリストが簡潔かつ的確にお答えしています。この機会にぜひチャンネル登録してください。

以上のように、昨年 1 年間でさまざまな改善を施しましたが、もちろんこれで終わりではありません。Google が追い求めるのは、不正行為を一切心配する必要のないユーザー エクスペリエンスの実現です。これからもウェブ エコシステムに関わる皆様のご協力をいただきながら、引き続き改善に取り組んでまいります。

Google I/O 2018 における Google 検索の発表内容をご紹介します

今年で 10 回目となる Google I/O(英語) が先日開催され、盛況のうちに終了しました。本日はそのハイライトを振り返ってみましょう。

I/O で検索チームが実施した内容

このイベントは、世界各地の様々なコミュニティの多数のユーザーと出会い、アイデアを交換し、意見を集める素晴らしい機会となりました。さまざまなウェブ セッション(英語)コードラボ(英語)、オフィスアワーに加えて、私たちは検索に関する 2 つのセッションでコミュニティと情報を共有しました。

これらのセッションでは、モバイル フレンドリー テスト ツールの JavaScript エラーレポートを発表し、ダイナミック レンダリングについて紹介し(これについては今後の投稿で詳しく取り上げる予定です)、CMS で Indexing API や Search Console API を利用してユーザーに情報を提供する仕組みについて説明しました。たとえば、Wix では、ユーザーがホームページをインデックスに送信(英語)すると、すぐに検索結果に反映されます。また、Squarespace では、見込みのあるユーザーが何を検索しているのかウェブマスターが理解するのに役立つ、Google 検索キーワード レポート(英語)を作成しました。

また、イベント開催中に、サンドボックス エリアで新しい Search Console を公開し、ユーザーに試していただきました。AMP ステータス レポートについて興味を持った方から、検索に適したコンテンツの改善方法を探している方まで、前向きなフィードバックを多数寄せていただき、嬉しく思います。

実践的なコードラボ、事例紹介など

構造化データの追加とテストを体験していただける構造化データ コードラボ(英語)を実施しました。I/O では完了回数の多かったコードラボのトップ 20 にランクインし、大変感謝しています。構造化データを使用するメリットについて詳しくは、事例紹介(英語)をご覧ください。

直接お会いするオフィスアワーでは、HTTPS、モバイル ファースト インデックス、AMP など、さまざまなトピックへの関心が高いことがわかりました。この形式のオフィスアワーは、毎月実施しているウェブマスター オフィスアワー ハングアウトに加えて、素晴らしい機会となっています。寄せられたご質問やご意見は、誰にとってもわかりやすく使いやすいようにドキュメントやツールを調整するために活用させていただきます。

ハイライトと主なポイント

ウェブ デベロッパーの皆様にウェブサイトを構築する際に注意していただきたい主なポイントもお伝えしました。

  • インデックス登録とレンダリングは同時には行われません。レンダリングは後に延期される場合があります。
  • 検索に表示したいコンテンツに、メタデータ、正しい HTTP ステータス、想定どおりの canonical タグが存在することを確認してください。
  • シングルページ アプリ ルーティング向けの JavaScript History API を採用するため、ハッシュベースのルーティング(「#」を含む URL)はサポートを終了する必要があります。
  • Googlebot がリンクを適切にたどれるように、リンクには URL を指す href 属性を指定してください。

サイトのインデックス登録、ダイナミック レンダリング、トラブルシューティングについて詳しくは、こちらのトーク セッション(英語)をご覧ください。CMS やテーマ作成者としてできることや構造化データについて詳しくは、こちらのトーク セッション(英語)をご覧ください。

今回の I/O や世界中で開催された I/O Extended(英語)で皆様とお会いし、検索に関する最新情報を共有できて嬉しく思います。今後の最新情報を入手するには、ウェブマスター フォーラムに参加してください。また、TwitterGoogle+YouTube で Google ウェブマスター チームをフォローしてください。

ウェブマスターとコンテンツ クリエイターの方々のお役に立つために

魅力的なウェブサイトは、有益なコンテンツやサービスを世の中に届けようとご尽力されている、サイトを運営する皆様の努力が実を結んだものです。ウェブサイトの運営は、数年前に比べれば効率化されましたが、それでも骨の折れる仕事であることに変わりありません。私たちが Google 検索の改良に膨大な時間と労力を費やしている理由はそこにあります。ユーザーがコンテンツを見つけるまでのところは Google にお任せいただき、皆様にはユーザーの役に立つ魅力的なコンテンツを作ることに集中していただきたいのです。

Google 検索でどんな処理が行われているかは、あまり気にしても仕方ないと考えていらっしゃる方が多いかもしれません。確かにコンテンツを公開しておけば、Googlebot が自動的に見つけてクロールし、コンテンツを理解してインデックス登録し、サイト内の適切なページにユーザーを誘導してくれます。しかし、技術的なことを理解しているのとまったく知らないのとで、大きな差が生まれることもあります。

Google は、サイト所有者様向けのサポートやリソースの充実に力を注いできました。Google に質問したいと感じたときや、なぜそういう結果になったのか疑問に感じたとき、技術的な問題を解決する方法がわからないときは、世界中の Google エキスパートが力を合わせて作成しているこれらのリソースをぜひご覧いただけたらと思います。

最初におすすめしたいのが Google ウェブマスターです。すべてのサポート リソース(多くのコンテンツは 40 の言語に対応しています)を 1 か所にまとめ、探している情報に簡単にアクセスできるようにしました。例えば次のようなコンテンツがあります。

サポートが必要なときの 2 つ目の選択肢が Google ウェブマスター ヘルプ フォーラムです。現時点では、16 か国語(日本語英語スペイン語ヒンディー語フランス語イタリア語ポルトガル語ドイツ語ロシア語トルコ語ポーランド語バハサ インドネシア語タイ語ベトナム語中国語韓国語)で運営されています。フォーラムには専任の Google 社員がおり、皆様の質問にきちんと回答が寄せられているかどうか目を配っています。フォーラムを管理する Google 社員のほかに、トップレベル ユーザー プログラムのメンバーとして、コミュニティを積極的にサポートしてくれるユーザーがいます。彼らには、個別のウェブサイトのコンテンツに関する情報提供や分析など、Google ではなかなか難しいきめ細かい対応をお願いしています。フォーラムは基本的に公開されたディスカッションの場ですが、必要に応じて非公開で個別に返信することも可能です。

ウェブサイト所有者が利用できる 3 つ目のサポート手段が、オンラインのウェブマスター オフィスアワーです。現在のところ、日本語、英語、ドイツ語、トルコ語、ヒンディー語、フランス語で開催しています。ウェブマスター オフィスアワーでは、Google 検索でのウェブサイトの掲載についてなど、皆様からの質問に Google 社員ができる限りお答えします。カンファレンスやイベントの一番の醍醐味は参加者との質疑応答ですが、オンライン形式のオフィスアワーは、遠方でイベントに参加できない方々と意見交換できる貴重な機会となっています。今後のウェブマスター オフィスアワーやイベントの予定については、Google ウェブマスター カレンダーをご覧ください。

これらのリソース以外にも、How Search Works (検索の仕組み)というウェブサイトを頻繁に更新し、検索を利用したいと考えているすべての方が必要な情報を確実に見つられるよう、努力しています。

ウェブ上に公開したサイトは誰でも見ることができます。しかし状況によっては、ウェブサイトの問題についてフォーラムでオープンに議論したくない場合もあることは承知しています。特に慎重な対応が必要な問題で詳細を公にしたくない場合には、フォーラムの「非公開での返信」機能を使用して、経験が豊富な少人数のエキスパートに、必要最小限の情報を提供するかたちでサポートを受けることもできます。

Google 検索とウェブサイトに関連して他にご提案などございましたら、フォーラム、オフィスアワー、Twitter(@googlewmc)宛にお知らせください。

Google Dance Tokyo 2018 を開催しました

2018 年 4 月 3 日、Google 東京オフィスにおいて、Google の検索チームとウェブマスターやサイト運営に関わるみなさんを結ぶイベント、Google Dance Tokyo 2018 を開催しました(Google Dance Tokyo は、米国 Google 本社で開催されている、検索などオンライン マーケティングの担当者を対象としたソーシャル イベントである Google Dance の日本版です)。

Google Dance Tokyo 2018 Logo
イベントには例年通り当ブログでの告知からご応募いただいた方々や、Advanced Hosting Meetup の参加者、ウェブマスター ヘルプ フォーラムトップ レベル ユーザーや注目ユーザーのみなさんをご招待し、今年は昨年までの 2 倍を超える 220 名の方々にご参加いただきました。

イベントは徳生裕人(製品開発本部長)による Breakout Session から始まり、Google アシスタントを拡張する Actions on Google の最新情報をご紹介し、続く Special Session では長山一石(Ninja Spamologist)が「Webmastering 201」と題して、SEO 中級者になるために知っておくべき Tips をお話しました。

そしてQ&A タイムは、金谷武明(Senior Search Evangelist)と小川安奈(Mobile Solutions Consultant)が司会を務め、Gary Illyes (Webmaster Trends Analyst)と長山一石も加わり、今年はウェブマスター オフィスアワーとして会場からライブで中継しました。AMP や PWA に関するご質問から新しい Search Console、モバイル ファースト インデックスなど様々なご質問にお答えしました。

Google Dance Tokyo 2018 での #ウェブマスターオフィスアワーの様子

同時に開催した参加者によるライトニング トークはテクノロジーに関するもの、検索に関するもの、キャリアに関するものなど様々なトピックについて楽しいトークが披露され、大変盛り上がりました。イベント後に行ったアンケートでもどのライトニング トークも評判が高かったのですが、その中でも特に評判が高かったトークは「Google は教えてくれない「○○」のやりかた - 辻正浩」、「Twitter 廃人による Twitter フォロワー(オーディエンス)の増やし方(2018 年版) - 千代田まどか(ちょまど)」、「サーチコンソール + SNS を駆使した、読まれるコンテンツの作り方 - 湊川あい」(すべて敬称略)となりました。ご登壇いただきましたみなさん、ありがとうございました!

ソーシャル タイムでは大倉務(Software Engineer, Tech Lead Manager in Search)や今泉竜一(Engineering Director in Search)、長崎あずさ(Technical Program Manager in Google Assistant)も参加し、Google の検索チームと参加者のみなさんとで交流を深めました。

その他、当日の会場の様子に関しては、今年もハッシュタグ #GoogleDanceTokyo で多くの感想やコメントが投稿されましたので、ぜひご覧ください。

最後に、今年もみなさんから沢山のフィードバックやコメントを頂き、Google の検索チームとしても非常に有益なイベントとなりました。頂いたフィードバックは今後の検索エンジンの改善に役立てていきたいと思います。

お越しいただきましたみなさん、ありがとうございました!
またイベントやウェブマスター オフィスアワーでお会いしましょう!

※ 残念ながら当日お越しいただけなかったみなさん、検索のご質問はウェブマスター ヘルプ フォーラムやウェブマスター オフィスアワーでも受け付けておりますのでぜひご利用下さい。また、様々なイベントに参加しておりますのでぜひ直接イベントにお越し頂き、その際にご質問いただければと思います。

Posted by Takeaki Kanaya (Senior Search Evangelist), Kazushi Nagayama (Ninja Spamologist), Gary Illyes (Webmaster Trends Analyst), and Anna Ogawa (Mobile Solutions Consultant)

Google Dance Tokyo 2018 開催のお知らせ

Google Dance Tokyo を今年も開催します。本イベントは Google の検索チームと、ウェブマスターやサイト運営に関わる皆さんを結ぶことを目的にしたもので、今年で 3 回目の開催となります。

今年の Google Dance Tokyo では昨年に引き続き Gary Illyes、長山一石、小川安奈、そして金谷武明が参加し、Google 検索についてのセッションや Q&A の時間を設けるほか、Google 社員と参加者のみなさんの交流タイムなどを予定しています。開催概要は次のとおりです。

開催概要
日時:2018 年 4 月 3 日(火)
   13 時 00 分開場、14 時 00 分開始
   21 時 00 分頃終了予定
場所:Google 東京オフィス
費用:無料
定員:200 名(招待枠含む)

お申し込みはこちらから!
(締め切り:2018 年 3 月 5 日(月) 深夜 0 時まで)

今年も参加者のみなさんからの Lightning Talk タイムを設けたいと思います。
みなさまのご応募お待ちしております!

※ 参加者は抽選で決定し、3 月 8 日以降に当選者のみご連絡いたします。
※ 会場までの交通費等のサポートはありませんのでご了承ください。

Takeaki Kanaya, Senior Search Evangelist, Google

2017 年もありがとうございました!ブログのアクセスランキングで振り返る 2017 年

2017 年もいよいよ終わりが近づいてまいりました。今年もウェブマスター向け公式ブログをはじめ、ウェブマスター ヘルプ フォーラムGoogle ウェブマスター コミュニティ、そして ウェブマスター オフィスアワー やイベントなど、多くの方にご参加、ご愛読いただき、ありがとうございました!

みなさんにとって今年はどんな一年だったでしょうか。今年は Google Analytics によるセッション数ランキングトップ 10 でウェブマスター向け公式ブログの 1 年を振り返ってみたいと思います。
  1. 日本語検索の品質向上にむけて
  2. 医療や健康に関連する検索結果の改善について
  3. モバイル ファースト インデックスに向けて
  4. Google 検索における最新の品質向上について
  5. HTTPS をランキング シグナルに使用します
  6. Google の検索結果からコンテンツを削除するには
  7. 3/24 開催イベントのお知らせ「オンラインメディアのための Google 検索入門&コンテンツ制作のベストプラクティス」
  8. Chrome の HTTP 接続におけるセキュリティ強化に向けて
  9. HTTPS ページが優先的にインデックスに登録されるようになります
  10. 良質なサイトを作るためのアドバイス
2016 年はモバイルの話題が中心でしたが、2017 年は検索結果の品質に関連する記事が 1 位、2 位、4 位、そして 10 位と数多く読まれていたようです。モバイルの記事は昨年 11 月にアナウンスしたモバイルファーストインデックスの記事が 3 位に入りました。また、HTTPS 関連の記事もトップ 10 に 3 つの記事が入っており、ホットな話題だったことが伺えます。

また、2017 年は Google Dance Tokyo#GoogleDanceTokyo) など主催イベントを 2 つ開催しました。特に今年初めて開催したオンラインメディア向けのイベント(#読者ファースト)はランキングでも 7 位と多くの方に関心を持っていただいたようで、来年もまた何か開催できたら、と思っています。

そして残念ながらランキング入りは逃したものの、ブログ ホスティング サービス運営者のみなさまと取り組んでいる Advanced Hosting Meetup プログラムは、参加サービスが増えるなど、活動の幅も広がっております。来年も少しでもユーザーのみなさまが快適にインターネット上の情報にたどり着けるように努力していきたいと思います。

最後となりますが、みなさんが年末年始も安心してオンライン ショッピングをご利用いただけるよう、昨年に引き続き #NoHacked キャンペーン(Twitter はこちら)を実施しましたので、ぜひご覧ください。みなさまの Tips も #NoHacked をつけてご投稿いただければと思います。

それでは、2017 年もありがとうございました!2018 年もどうぞよろしくお願いします。

Takeaki Kanaya, Kazushi Nagayama and Anna Ogawa, Search Quality Team

#NoHacked 3.0: 役立つリソース

#NoHacked キャンペーンを開始して 3 週間経ちました。今回は、サイトを安全に保つために役立つリソースをいくつかご紹介します。

  • 興味深い研究成果:
    ハッキング手法は常に進化しており、最新の傾向を把握してより効果的に対処するためには日々の研究が欠かせません。情報セキュリティ研究サイトでは、Google の最新の研究成果を公開しています。このうち、ウェブサイトへの不正アクセスに関する研究成果の一部をご紹介します。
  • ハッキングされたサイトに関するよくある質問
  • ハッキングされたサイトに関する用語集
  • #NoHacked 3.0 はこれで終了しますが、さらにコンテンツを用意して近いうちにまた開催する予定です。それまでの間、ご不明な点がありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムにご投稿ください。また、サイトへの不正アクセスに関してフィードバックやご質問があった場合もぜひ、ウェブマスター ヘルプ フォーラムまでお寄せください。Google 社員やセキュリティに詳しいユーザーからアドバイスを得られると思います。

    この投稿で #NoHacked キャンペーンは終了します。このキャンペーンを通じてコンテンツをお楽しみいただき、ハッカーの攻撃を防いでサイトの安全を確保していただければ幸いです。

    #NoHacked 3.0: 一般的なハッキングのケースを修正する

    これまで #NoHacked では、ハッキングの検出と防止に関するヒントをご紹介してきました。ハッキング攻撃を検出できるようになったところで、今度は、一般的なハッキング手法とその修正方法をご紹介いたします。

    • キーワードとリンクのクローキングによるハッキングを解決する
      キーワードやリンクのクローキングによるハッキングでは、意味不明な文、リンク、画像を含む大量のページが自動的に生成されます。これらのページには元のサイトのテンプレート要素が使用されていることがあるため、一目見ただけではターゲット サイトと区別がつきにくく、コンテンツをよく読むまで気付かないこともあります。通常このタイプのハッキングでは、クローキング手法を用いて悪意のあるコンテンツを隠し、挿入したページを元のサイトの一部として表示するか、404 エラーページを返します。
    • 意味不明な内容によるハッキングを解決する
      意味不明な内容によるハッキングでは、キーワードが埋め込まれた意味不明なページがターゲット サイト内に大量に自動生成されます。このハッキングの目的は、ハッキングしたページを Google 検索結果に表示し、訪れた人を無関係なページ(たとえばアダルトサイト)にリダイレクトすることです。
    • 日本語キーワードによるハッキングを解決する
      一般に、日本語キーワードによるハッキングでは、ランダムに生成されたディレクトリ名で、ターゲット サイト上に日本語テキストを含む新しいページが作成されます。こうしたページは、偽ブランド品を販売するストアへのアフィリエイト リンクを収益源としているのが特徴です。また、Google 検索への表示も目的としています。ハッカーのアカウントがサイト所有者として Search Console に登録されているケースもあります。

    最後に、サイトをクリーンアップして問題を修正したら、Google チームがサイトを審査できるように、再審査リクエストを送信してください。

    ご不明な点などありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムでお気軽にご投稿ください。それでは、また来週お会いしましょう。

    #NoHacked 3.0: ハッキング防止のヒント

    #NoHacked(英語) では先週、ハッキングの検出と、サイトがハッキングされる原因について解説しました。今週はハッキングの防止に焦点を当て、ヒントをいくつかご紹介します。

    • スパマーがウェブサイトのハッキングでよく利用する手段:
      攻撃からサイトを守るためには、サイトへの不正アクセスがどのように発生したかを把握することが重要です。ここでは、スパマーが主にどのような方法でサイトに不正アクセスするかを説明します。
    • 提供元に注意を払い、無料提供の有料テーマやプラグインに十分気をつける
      有料のプラグインが無料で提供されているサイトを見かけたことがある方もいらっしゃるかと思います。通常は購入しなければならないプラグインを無料で提供しているサイトに遭遇した場合は、十分にご注意ください。多くのハッカーは、人気のプラグインをコピーしておとりに使い、「バックドア」(マルウェア)を設置して対象のサイトに侵入できるようにします。同様のケースについて詳しくは、Sucuri 社のブログ(英語)をご覧ください。
      また、質の高い正規のプラグインやテーマであっても、次のような場合は危険なものとなる可能性があります。
    • 新しいバージョンが入手可能となったときにすぐに更新しない
    • テーマやプラグインのデベロッパーが更新を行わないので、時間の経過とともに古くなる

    どのような場合でも、サイトのソフトウェアをすべて常に最新の状態にしておくことは、ウェブサイトをハッカーから守るうえで不可欠です。

  • WordPress のボットネット
    ボットネット(英語)とは、第三者の管理下にあるマシンやデバイス、ウェブサイトの集まりで、多くの場合、悪意のある行為(ウェブスパムのキャンペーン、クリックボット、DDoS など)を働くのに利用されるものです。サイトがボットネットに乗っ取られていても、サイトには明確な変化が生じることがほとんどないため、見つけるのは困難です。しかし、サイトがボットネットに取り込まれると、サイトの評判、リソース、データが危険にさらされることになります。ボットネットの詳細や、ボットネットの検出方法、ボットネットがサイトに及ぼす影響について詳しくは、WordPress や Joomla! のボットネットに関する記事(英語)をご覧ください。
  • ご不明な点などありましたら、ウェブマスター ヘルプ フォーラムでお気軽にご投稿ください。それでは、また来週お会いしましょう。


    #NoHacked 3.0: サイトがハッキングされているかどうかを確認する方法

    先週、#NoHacked が Google+Twitter に帰ってきました!#NoHacked とは、ハッキング攻撃に対する認識を高め たり、サイトをハッカーから守るためのおすすめの方法をお知らせしたりすることを目的とした、Google のソーシャル キャンペーンです。今回はこのブログで、#NoHacked キャンペーンの内容についてご紹介します。

    サイトがハッキングされる原因とは何でしょうか。ハッカーがウェブサイトに不正アクセスする目的はさまざまであり、ハッキング攻撃はそれぞれまったく異なるため、いつも簡単に見つかるとは限りません。ハッキングされたサイトを見つけるのに役立つヒントをいくつかご紹介します。

    • はじめに:
      Google や他のサービスからセキュリティに関する通知を受け取った場合は、まず、「サイトがハッキングされているかどうかを確認する方法」のガイドをご覧ください。このガイドでは、サイトに不正アクセスの形跡がないかチェックするための基本的な手順をご案内しています。
    • Google 検索で表示されるアラートについて:
      Google は様々な方法でマルウェアや不正なハッキングを検出しています。マルウェアの検出ツールでは、不正なハッキングは検出されません。つまり、セーフ ブラウジングのサイト ステータスで問題がなくても、それはあなたのサイトがハッキングされていないとは限りません。
    • 「アクセス先のサイトで不正なソフトウェアを検出しました」と表示された場合、サイトがマルウェアの配布に利用されていることが Google で検出されています。
    • 「アクセス先のサイトには有害なプログラムがあります」と表示された場合、サイトで望ましくないソフトウェアが配布されていると見なされています。
    • 「偽のサイトにアクセスしようとしています」という警告は、サイトでフィッシングやソーシャル エンジニアリングが行われている可能性があることを示しています。サイトがハッキングされ、このような行為に利用されているおそれがあります。
  • マルバタイジングとハッキングの違い:
    マルバタイジング(悪意ある広告)による悪質なサイトへのリダイレクトは、あなたのサイトに掲載している悪質な広告によって引き起こされます。サイトの閲覧者を他のサイトにリダイレクトしてしまうため、あなたのサイトがハッキングされたと感じるかもしれませんが、実際には悪質な広告による仕業です。
  • オープン リダイレクト: サイトでオープン リダイレクトが有効になっていないかどうかを確認する
    ハッカーは、自身の URL を隠すために正規のサイトを悪用する場合があります。その方法の 1 つに、オープン リダイレクトを利用して、サイトにアクセスしたユーザーをハッカーの選んだ URL にリダイレクトさせるという手法があります。こちら(英語)で詳細をご覧いただけます。
  • モバイル チェック: 必ずモバイル ブラウザからシークレット モードでサイトを表示してみましょう。不正なモバイル広告ネットワークがないかチェックしてください。
    広告や他のサードパーティ要素などの不正なコンテンツによって、知らないうちにモバイル ユーザーがリダイレクトされることがあります。こうした行為は、特定のブラウザからしか見えないため、検出されにくいものです。必ず、サイトのモバイル端末向けバージョンとデスクトップ向けバージョンで同じコンテンツが表示されることをご確認ください。
  • Search Console を利用して通知を受け取る:
    Search Console は、Google がウェブサイトについてウェブマスターと連絡をとるための手段となります。また、Search Console には他にも、ウェブサイトの改善や管理に役立つさまざまなツールが含まれています。サイトの主要な開発者でない場合でも、必ず Search Console でサイトの確認手続きを済ませてください。Search Console のアラートやメッセージは、サイトで重要なエラーが検出された場合にウェブマスターに知らせるためのものです。
  • 上記の方法をお試しになってもハッキングの形跡を見つけられない場合は、セキュリティ担当者にお問い合わせいただくか、ウェブマスター ヘルプ フォーラムに投稿していただき、再確認してください。


    #NoHacked キャンペーンは、今後 3 週間にわたって実施されます。毎週初めにここで 1 週間のまとめを掲載しますので、Google+Twitter で Google をフォローしていただくか、このブログの内容をチェックしてください。今後ともよろしくお願いいたします。

    ユーザーに高品質の AMP ページを

    AMP 形式の検索結果に関するユーザーの利便性を改善するため、AMP のコンテンツの同一性に関するポリシーの適用方法を変更します。2018 年 2 月 1 日以降、AMP ページのコンテンツを(オリジナルの)正規ページのコンテンツと同等にすることがポリシーによって義務付けられます。AMP はランキング要素ではなく、AMP に関する掲載順位のポリシーに変更はありません。

    オープンソースの Accelerated Mobile Pages プロジェクト(AMP)は 2015 年に開始されて(英語)以降急速に成長しており、2,500 万超のドメイン(英語)で AMP 形式が導入されています。AMP を導入することで、最終的にはコンテンツへのエンゲージメントの促進につながる利便性が高まります。この急成長には、コンテンツを利用するユーザーにしっかりとこの利便性を提供し続けるという責任も伴います。

    サイトによっては、非 AMP の正規ページと AMP ページという 2 つのバージョンのコンテンツが公開されている場合があります。このような場合、ユーザーが同じコンテンツを利用できるよう、両方のページでコンテンツを同等にしつつ、AMP ページ経由では利用が高速かつスムーズになるようにするのが理想的です。しかしながら、一部のサイトにおいて AMP ページのコンテンツとオリジナル(正規)ページのコンテンツが異なるケースが見られます。

    ごく少数ながら、AMP ページがティーザー ページとして使用されている場合があります。そうしたページでは最小限のコンテンツしか含まれていないため、ユーザーの利便性が著しく低下してしまっています。そのような場合、ユーザーは実際のコンテンツにアクセスするためにもう一度クリックしなければなりません。次の画像は、AMP ページではメインの記事のテキストが少しだけ表示され、記事全体を読むにはクリックして別のページにアクセスするよう要求される、といったページの例となります。

    AMP は、ウェブのパフォーマンスの大幅な向上と、高速で一貫したコンテンツ利用のエクスペリエンスの提供を目指して導入されました。こうした目標を踏まえて、今後、ページを Google 検索結果に AMP ページとして表示するためには、AMP ページと正規ページのコンテンツを同等にすることを要件として義務付けます。

    非 AMP ページに含まれる重要なコンテンツが AMP ページに含まれていない場合、ユーザーには非 AMP ページが表示されます。検索結果での掲載順位には影響しませんが、こうしたページは AMP を必要とする検索機能(AMP のトップニュース カルーセルなど)の対象にはなりません。また、ウェブマスターには Search Console を通じて手動による対策のメッセージで通知され、サイト運営者が問題を修正すると AMP ページが再び配信されるようになります。AMP オープンソース プロジェクトのウェブサイトでは、高速で見やすく、成果の高い AMP ページの作成に役立つガイドを掲載しています。

    今回の変更によって、正規ページと AMP ページの間でコンテンツ の同一性を保つ流れが促進されることを願っています。コンテンツの同一性を実現することによってサイトの利便性が高まり、最終的にはユーザーの満足度の向上につながるのです。

    Google Dance Tokyo 2017 を開催しました

    2017 年 8 月 25 日、Google 東京オフィスにおいて、Google の検索チームとウェブマスターやサイト運営に関わるみなさんを結ぶイベント、Google Dance Tokyo 2017 を開催しました。

    Google Dance Tokyo は、米国 Google 本社で開催されている、検索などオンライン マーケティングの担当者を対象としたソーシャル イベントである Google Dance の日本版です。昨年行った第一回が大変好評でしたので、今年も開催する運びとなりました。

    昨年同様、イベントには当ブログでのオープンな告知からご応募いただいた方々や、 Advanced Hosting Meetup の参加者、ウェブマスター ヘルプ フォーラムトップ レベル ユーザーや注目ユーザーの皆さんをご招待し、約 100 名の方々にご参加いただきました。

    イベントはセッション タイムとソーシャル タイムの二部構成で行いました。セッション タイムでは製品開発本部長の徳生裕人が AI First の観点からアシスタントなどの最新情報をご紹介した後、Ninja Spamologist の長山一石が「Webmastering 101」と題して初心者ウェブマスターが知っておくべき検索エンジンとウェブ、そして SEO に関わる知識をご紹介しました。また、Live Q&A では、金谷武明と小川安奈が司会を務め、Gary Illyes (Webmaster Trends Analyst)、大倉務(Software Engineer)、徳生、長山が参加し、Mobile First Indexing や AI First などに関して活発な質疑応答が行われました。

    Q&A で回答しきれなかったご質問は、後日実施したウェブマスター オフィスアワーで回答いたしましたので、ぜひご覧ください。

    ソーシャル タイムでは会場を拡大し、Gary の乾杯音頭の後、Google の検索チームと参加者のみなさんとで軽食をつまみながら交流を深めました。同時に開催した参加者によるライトニング トークは大変盛り上がり、特に、「役に立たない検索結果の探し方(バカ毛)」、「私の考えるこれからの SEO (サイバーエージェント 木村 賢)」、「Twitter 廃人による Twitter 活用術(ちょまど)」(すべて敬称略)などのセッションが好評を博し、笑いと関心を誘っていました。

    その他、当日の会場の様子に関しては、ハッシュタグ #GoogleDanceTokyo を作成しましたので、ぜひ Twitter をご覧ください。

    みなさんから様々なご意見やご質問、コメントを直接いただき、Google の検索チームとしても、非常に有意義なイベントとなりました。頂いたフィードバックはできるだけ検索エンジンの開発に役立てていきたく思います。

    お越しいただいた皆さん、ありがとうございました!また、当日お越しいただけなかった方々も、どこかのイベントでお会いできることを楽しみにしております。

    Advanced Hosting Meetup プログラム、その後の経過報告と新規参加企業のお知らせ

    ホスティング サービス運営者のみなさまと、Google 検索と相性の良いサービス運営や、サービス上のスパムサイト対策について情報交換、対策実施を進める Advanced Hosting Meetup プログラム。本プログラムについて前回のご報告から 1 年が経過しました。その間、参加メンバーも増え、スパムサイト対策もさまざまな進展がありました。そこでこの 1 年間の活動報告と新規参加企業についてご報告いたします。


    2016 年 Advanced Hosting Meetup プログラムの成果

    昨年 1 年間を通し、スパム対策手法の情報交換やスパムサイト情報の相互共有にとどまらず、共同でスパム手法の分析やスパムサイト対策を実施するなど参加メンバーの力を合わせさまざまな対策を実施しました。その結果、それぞれのサービス単独では実現できないような成果が、それぞれのホスティングサービスや、Google の検索結果上で確認できました。個々の取組み詳細については、スパム対策のための手の内を明かすことになってしまうので、ここで詳細を語ることはできません。ただ、参加企業が運営するブログサービス上ではスパム行為はやりにくくなっており、そして今後もますますやりにくくなっていくということです。今後も共同でのスパム対策を継続していきます。

    新規参加企業のご紹介


    前回のアナウンス以降、エキサイト株式会社、ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社、LINE 株式会社の 3 社が新たに参加されました。そこで改めて現在の参加企業をご紹介します。

    ※ プログラム参加企業一覧 (敬称略・50 音順、カッコ内は主な提供サービス名)
    プログラム参加メンバー

    Google とプログラム参加企業は、情報を探す検索ユーザーと情報を発信するウェブマスターのどちらにとってもより良い、より健全なウェブ エコシステムの維持、発展を目指して、Advanced Hosting Meetup プログラムを 2017 年も継続して実施していきます。

    Google Dance Tokyo 2017 開催のお知らせ

    Google Dance Tokyo を今年も開催します。本イベントは Google の検索チームと、ウェブマスターやサイト運営に関わる皆さんを結ぶことを目的にしたもので、昨年、米国以外では初めて東京で開催されました。昨年は約 100 名の方々にご参加いただき検索をテーマに交流を深めることができました。

    今年の Google Dance Tokyo では昨年に引き続き Webmaster Relations から Gary Illyes、長山一石、金谷武明が参加し、Google 検索についてのセッションや Q&A の時間を設けるほか、Google 社員と参加者のみなさんの交流タイムなどを予定しています。開催概要は次のとおりです。

    開催概要
    日時:2017 年 8 月 25 日(金)
             17 時 00 分開場、18 時 00 分開始
             22 時 00 分終了予定
    場所:Google 東京オフィス
    費用:無料
    定員:100 名(招待枠含む)

    お申し込みフォームはこちら!

    今年は参加者のみなさんからの Lightning Talk タイムも設ける予定です。みなさまのご応募お待ちしております!

    ※ 応募多数の場合は、抽選とさせていただきます。
    ※ 当選者は 8/1 以降メールにてご連絡致します。なお、抽選の場合、当選者のみのご連絡とさせていただきます。