徳島大学発のバイオ系スタートアップ「セツロテック」にせとうち観光活性化ファンドが出資

徳島大学発のバイオ系スタートアップ「セツロテック」にせとうち観光活性化ファンドが出資

せとうちDMOを構成する瀬戸内ブランドコーポレーションは11月9日、徳島大学発のバイオテクノロジー系スタートアップ企業「セツロテック」に対する支援を決定し、せとうち観光パートナーズ管理運営の「せとうち観光活性化ファンド」を通じて優先株式出資を実施したと発表した。

同投資にあたり、瀬戸内ブランドコーポレーションは観光関連事業を通じて、ゲノム編集に対する社会的な認知度向上に取り組み、今後のゲノム編集技術を活用した地域産品の開発支援、瀬戸内地域の企業、地方公共団体との連携を推進することにより、瀬戸内地域の経済発展への貢献を目指す。

セツロテックは、徳島大学発ベンチャーとして、同大学先端酵素学研究所 竹本龍也氏(PI:Principal Investigator)らが2017年2月に設立したバイオテクノロジー系スタートアップ。創業以来同社は、ゲノム編集技術を活用した研究支援事業において、ゲノム編集マウスやゲノム編集培養細胞を提供。また、ゲノム編集基盤技術を発展させ、畜産分野における新品種開発の事業も進めている。

せとうちDMO(Destination Marketing / Management Organization)は、せとうち観光推進機構と金融機関・域内外の民間企業が参画する瀬戸内ブランドコーポレーションで構成。観光需要の創出と商品やサービスの供給体制の強化を行いながら、多様な関係者とともに持続可能な観光地域づくりを推進している。

せとうち観光活性化ファンドは、瀬戸内地域7県(兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県)の地方銀行および日本政策投資銀行と海外需要開発支援機構の出資により組成。

瀬戸内ブランドコーポレーションは、せとうち観光活性化ファンドを活用した資金調達や事業者支援の決定・実行を行い、せとうち観光パートナーズは、せとうち観光活性化ファンドの管理運用を行う。徳島大学発のバイオ系スタートアップ「セツロテック」にせとうち観光活性化ファンドが出資

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カテゴリー: バイオテック
タグ: セツロテック資金調達(用語)日本

徳島大学発スタートアップが6300万円調達、ゲノム編集受託サービス提供のセツロテック

セツロテック

ゲノム編集受託サービスを提供する徳島県拠点のセツロテックは7月1日、第三者割当増資による6300万円の資金調達を発表した。引受先は、えひめ地域活性化投資事業有限責任組合(えひめ活性化ファンド)、産学連携1号投資事業有限責任組合、産学連携キャピタル。2020年4月以降の累積調達額は総額5億2900万円となった。

セツロテックはゲノム編集技術を提供する徳島大学発のスタートアップ企業。徳島大学で受精卵エレクトロポレーション法(GEEP法)による高効率ゲノム編集技術を開発した徳島大学教授の竹本龍也氏(代表取締役会長CTO)と、培養細胞のゲノム編集技術を開発した徳島大学特任講師の沢津橋俊氏(取締役CSO)らの技術を事業化し、2017年2月に会社設立を行った。

創業以来同社は、ゲノム編集技術を活用した研究支援事業において、大学などの研究機関や製薬会社の研究開発部門に対しゲノム編集マウスやゲノム編集培養細胞を提供。また、ゲノム編集基盤技術を発展させ、畜産分野における新品種開発の事業も進展している。海外でもゲノム編集技術に対するニーズがあることから、調達した資金により海外展開も強化していく。

えひめ活性化ファンドは、愛媛銀行、ゆうちょ銀行、ひめぎんリースおよびフューチャーベンチャーキャピタルが共同で設立。愛媛県内の創業・第二創業期および成長性の高い未上場企業など。

産学連携1号投資事業有限責任組合は、徳島大学発ベンチャー企業の創業・経営支援を目的として、徳島大学、阿波銀行、地域経済活性化支援機構(REVIC)および大学支援機構の協力により設立されたファンド。

産学連携キャピタルは、阿波銀行および大学支援機構の出資により、産学連携1号投資事業有限責任組合の運営母体として設立された。徳島大学発ベンチャーや大学が保有する人的資源、研究シーズを発掘し、投資と事業化へ向けたハンズオン支援を行うことで、徳島から新産業創出の実現を目指している。