レブコムの音声解析AI電話MiiTelが受発信用電話番号として主要都市の市外局番を追加、03・06以外の地元の番号が利用可能に

レブコムの音声解析AI電話MiiTelが受発信用電話番号として主要都市の市外局番を追加、03・06以外の地元の番号が利用可能に

RevComm(レブコム)は2月28日、音声解析AI電話サービス「MiiTel」(ミーテル)において、従来より市外局番として提供している03(東京)と06(大阪)に加えて、主要都市の市外局番を追加することを発表した。これにより、主要都市の市外局番をMiiTelでの受発信用電話番号として利用できるようになる。

MiiTelは、会話の内容を解析し高精度のフィードバックを行う音声解析AI電話サービス。営業電話やコンタクトセンター業務において利用されており、商談獲得率・成約率の向上に寄与している。また、顧客と担当者が「何を」「どのように」話しているのかわからないというブラックボックス化問題を解消するほか、自動文字起こし機能によりアナログな議事録作成においても活躍している。

RevCommは、MiiTelでの受発信に利用できる電話番号として、050や0120、0800、また市外局番としては03と06で始まる番号を提供しており、2月28日より主要都市の市外局番の提供も開始した。そうした主要都市に本社や拠点を持つ企業・団体は、該当する市外局番をMiiTelの受発信用電話番号として利用できるようになる。

すでに利用している電話番号を変更せずにそのままMiiTelでの受発信用電話番号として使える可能性があり、その場合は地元で慣れ親しまれている電話番号を変更せずMiiTelを導入できるという。

MiiTelが市外局番を提供開始した主要都市一覧

  • 北海道:札幌市
  • 宮城県:仙台市
  • 埼玉県:狭山市、所沢市、入間市、さいたま市、川口市、戸田市、朝霞市、鳩ケ谷市、志木市、新座市、草加市、越谷市、三郷市、春日部市、和光市、八潮市、川越市、富士見市、ふじみ野市
  • 神奈川県:相模原市、川崎市、横浜市、平塚市、綾瀬市、鎌倉市、藤沢市、茅ケ崎市
  • 千葉県:千葉市、船橋市、浦安市、市川市、松戸市、習志野市、柏市、我孫子市、流山市
  • 東京都:あきる野市、昭島市、稲城市、清瀬市、国立市、国分寺市、羽村市、西多摩郡、多摩市、東大和市、日野市、八王子市、福生市、立川市、武蔵村山市、狛江市、三鷹市、小金井市、町田市、小平市、西東京市、調布市、東村山市、府中市、武蔵野市
  • 愛知県:名古屋市、清須市、日進市、みよし市、愛知郡、瀬戸市、春日井市、一宮市
  • 京都府:京都市
  • 大阪府:摂津市、門真市、八尾市、茨木市、池田市、堺市、箕面市、高石市、寝屋川市、枚方市、和泉市
  • 兵庫県:尼崎市、明石市、神戸市、三田市、西宮市、宝塚市
  • 広島県:広島市
  • 福岡県:福岡市、春日市、太宰府市、筑紫野市、大野城市、北九州市

【コラム】今現在も「ストーカーウェア」の大流出で数千人の携帯電話データが危険に晒されている

何十万人もの人々の個人的な電話データが危険にさらされている。通話記録、テキストメッセージ、写真、閲覧履歴、正確な位置情報、通話録音など、広く使われている消費者向けスパイウェアにおけるセキュリティ上の問題から、人の電話からすべてのデータが引き出される可能性がある。

しかし、私たちが伝えることができるのはその程度のことなのだ。TechCrunchは、身元が明らかになっていない開発者に、判明しているメールアドレスと非公開のメールアドレスすべてを使って何度もメールを送ったが、この問題を明らかにするための糸口は見えなくなってしまった。メールが読まれたかどうかを確認するために、オープントラッカーを使ってメールを送ったが、これもうまくいかなかった。

この問題が解決されるまでは、何千人もの人々のセキュリティとプライバシーが危険にさらされていることになるため、我々はスパイウェアの開発者へ連絡を試みた。スパイウェアやその開発者の名前を出すと、悪意のある者が安全ではないデータにアクセスしやすくなるため、ここで名前を出すことはできない。

TechCrunchは、消費者向けのスパイウェアに関する広範な調査の一環として、このセキュリティ問題を発見した。これらのアプリは、子どもの追跡や監視のためのソフトウェアとして販売されていることが多いのだが、本人の同意なしに人を追跡したり監視したりすることから「ストーカーウェア」と呼ばれることもある。これらのスパイウェアアプリは、無言で継続的に人の携帯電話のコンテンツを吸い上げ、その運営者が人の居場所や通信相手を追跡できるようにしてしまう。これらのアプリは、発見されたり削除されたりしないように、ホーム画面から消えるように設計されているため、多くの人は自分の携帯電話が危険にさらされていることに気づかない。

関連記事:「システムアップデート」を装ったAndroidの新たなスパイウェアはデバイスを完全に制御する

電子フロンティア財団のサイバーセキュリティ担当ディレクターで、ストーカーウェア反対連合の立ち上げを主導したEva Galperin(エヴァ・ガルペリン)氏は、TechCrunchとの電話で「失望しましたが、少しも驚いていません。このような行為は、怠慢であると考えるのが妥当だと思います。悪用を可能にする製品を作っている企業があるだけでなく、流出した情報を保護するための対策があまりにも不十分なため、悪用された情報をさらに悪用する機会を与えてしまっているのです」と述べている。

TechCrunchは、開発者のスパイウェアのインフラににホスティングを提供しているウェブ企業のCodero(コデロ)にも連絡を取ったが、Coderoはコメント要請に応じなかった。Coderoはストーカーウェアのホスティングに精通している。このウェブホストは2019年にストーカーウェアメーカーの「Mobiispy」に対して、数千枚の写真や電話の記録を流出させていたことが発覚し「行動を起こした」という。

「あるストーカーウェア企業をホストしているウェブホストが、他のストーカーウェア企業をホストするのは当然だと思いますし、以前に反応を示さなかったのであれば、今回も反応を示さないのは当然でしょう」とガルペリン氏は述べている。

このように簡単に手に入るスパイウェアが蔓延していることから、業界全体でこれらのアプリを取り締まる取り組みが行われている。アンチウイルスメーカーは、ストーカーウェアを検出する能力の向上に努めており、また、Google(グーグル)は、スパイウェアメーカーに対して、配偶者の携帯電話を盗み見る方法として製品を宣伝することを禁止しているが、一部の開発者は、Googleの広告禁止を逃れるために新たな戦術を用いている。

関連記事:グーグルがスマホのスパイアプリを宣伝した「ストーカーウェア」広告を停止

モバイルスパイウェアは、セキュリティ上の問題として他人事ではない。ここ数年の間に「mSpy」「Mobistealth」「Flexispy」「Family Orbit」など、10社以上のストーカーウェアメーカーがハッキングされたり、データが流出したり、人々の携帯電話のデータを危険にさらしたりしたことが知られている。別のストーカーウェア「KidsGuard」では、セキュリティの不備により何千人もの人々の電話データが流出し、最近では、配偶者のデバイスをスパイできると宣伝している「pcTattleTale」が、推測されやすいウェブアドレスを使ってスクリーンショットを流出させていた。

連邦規制当局も注目し始めている。2021年9月、米連邦取引委員会は、2000人以上の電話データを流出させたストーカーウェアアプリ「SpyFone」の使用を禁止し、被害者に電話がハッキングされたことを通知するよう命じた。これは、当委員会がスパイウェアメーカーに対して行った2回目の措置で、1回目は、何度もハッキングされ、最終的に閉鎖に追い込まれたRetina-Xだ。

関連記事:米連邦取引委員会がスパイウェアSpyFoneを禁止措置に、ハッキングされた被害者に通知するよう命令

あなたやあなたの知り合いが助けを必要としている場合、日本の内閣府のDV相談+ (0120-279-889)は、家庭内の虐待や暴力の被害者に対して、24時間365日、無料で秘密厳守のサポートを提供しています。緊急事態の場合は、110に電話してください。

また、ストーカーウェア反対連合では、自分の携帯電話がスパイウェアに感染していると思われる場合に役立つ情報を提供しています。この記者の連絡先は、SignalおよびWhatsAppでは+1 646-755-8849、Eメールではzack.whittaker@techcrunch.com。

画像クレジット:Bryce Durbin / TechCrunch

原文へ

(文:Zack Whittaker、Akihito Mizukoshi)

米国アマゾン、プライム会員はメールアドレスや電話番号だけでギフトを送れるように

Amazon(アマゾン)は米国時間10月4日、ホリデーショッピングシーズンに向けて、モバイルアプリでギフトを送る際に使える便利な新機能を発表した。デジタル化された現代では知らない人が多い受取人の住所を入力する代わりに、プライム会員は、電話番号やEメールアドレスを使って友人にギフトを送ることができるようになった。

この機能は、チェックアウト時に配送先の住所を入力する代わりの手段を提供するもの。相手の住所を知らない場合は「Let the recipient provide their address(受取人に配送先住所を提供してもらう)」という新しいオプションを選ぶことができるようになる。そして、相手のメールアドレスまたは携帯電話番号を入力する。

チェックアウトが完了すると、ギフトを受け取った人は、あなたが提供した情報に応じてEメールまたはテキストを受け取り、自分のAmazonアカウントから希望する配送先をAmazonに伝えることでギフトを受け取れる。または、ギフトで受け取った商品と同額のAmazonギフトカードと交換するオプションもある。これは、ギフトの送り主がチェックアウト時に「ギフトレシートを追加する」オプションを選択することで可能になる。もちろんこの交換は実店舗のショッピングと同じように、ギフトを贈った人に通知することなく行える。Amazonはギフトを受け取った人にもともと購入された商品を表示するため、ギフトを選んでくれた人にはそのアイテムに対する感謝の気持ちを伝えることができる。

この機能は、Amazonで買い物をしたい人なら誰でも利用できるというわけではない。同社はその代わりにこれを、ユーザーにプライム会員(年額119ドル / 月額12.99ドル、約1万3200円 / 1440円)への登録を促すための新たなプロモーション手段として利用している。ギフトシーズンの煩わしさを解消することで、会員登録を躊躇していた人たちの背中を押す可能性はある。しかしおそらく、これまでAmazonプライムの利用を検討していなかった人に入会を促すほどの理由にはならないだろう。家族や友人、同僚に住所を教えてもらうだけなら、いつでもできるからだ。しかし、すでにプライム会員になっているユーザーにとっては、特にギリギリのタイミングでのプレゼントや贈り物を忘れた時など、有益なリテンション戦略として役立つかもしれない。

アマゾンによると、この機能は10月4日から米国のプライム会員向けにモバイルアプリで展開される予定だ(今のところ、米国本土に配送するギフトのみが対象)。

同社は4日、ブラックフライデーの早期割引情報や、複数週にわたりさまざまな商品が割引になるビューティーホール(買い込み)イベントも発表した。

画像クレジット:Thomas Trutsche / Getty Images

原文へ

(文:Sarah Perez、翻訳:Aya Nakazato)