サムスンがGalaxy Budsのバッテリー寿命を最長22時間に大幅改善

Samsung(サムスン)のGalaxy Budsは、現在のBluetoothイヤフォンの革命の中では、あまり成功していないプロダクトの1つだ。AirPodsのような鮮烈さはないが、形状と機能はうまく融合されている。そしてその後継機が、同社の最新スマートフォンとともに発表された。

名前が示すように、Galaxy Buds+は完全なモデルチェンジではなく、機能強化モデルだ。その外観はオリジナルのものとよく似ている。しかし最大の違いとして、初代モデルのバッテリー持続時間は13時間だったが、新バージョンではほぼ終日利用できる(イヤフォン本体で11時間、ケース充電により11時間追加)。

これなら、どんなに長いフライトでも乗り切れるだろう。

音質についても、シングルダイナミックドライバからデュアルドライバへと改善され、通話中のノイズを除去するために3個のマイクが追加された。ただし、ノイズキャンセリング機能は搭載されておらず、AirPods Proやソニーの最新イヤフォンと競合するものではない。しかし、それらと比べて価格もかなり安い。

価格は149ドル(約1万6000円)で、標準のGalaxy Budsより20ドル(約2,200円)高い。アップグレード内容を考えれば、妥当な価格だろう。今年後半にGalaxy Noteが発売されたときに、サムスンが「Proモデル」でもっと競争力のある製品が登場しても驚かないが、現時点では単なる憶測に過ぎない。

とにかく、Galaxy Buds+はこの分野で最もコスパの高い製品の1つのようだ。

[原文へ]

(翻訳:塚本直樹 Twitter

Razerからゲーマー向け低遅延ワイヤレスイヤフォン

最近は誰もがワイヤレスイヤフォンを使っている。そしてトレンドを追い続けるRazer(レイザー)は今週、ゲーマーをターゲットにした完全なワイヤレスイヤフォン 「Hammerhead True Wireless」 (ハンマーヘッド・トゥルー・ワイヤレス)を発表し、このカテゴリに参入する。

同製品が競合製品との差別化を図る方法は、低レイテンシー(低遅延)性能を重視している点だ。ゲームプレイでワイヤレスイヤフォンを使った経験がある人なら誰でも、市場の大部分の製品でラグが問題になることを知っている。当然のことながら、ほとんどの製品は音楽再生をほかの機能よりも優先している。

これを実現するためにRazerはBluetooth 5.0を採用し、同社によれば60ミリ秒のGaming Modeを提供する。さらにHammerhead True WirelessはAmazon(アマゾン)の新しいEcho Budsよりも安く、100ドル(約1万1000円)と非常に手ごろな価格だ。いわずもがな、今週登場したApple(アップル)AirPods Proよりもずっと安い。

本体スペックは価格的を考えれば十分なレベルで、イヤフォン本体のバッテリー持続時間はまずまずの3時間、充電ケースを利用した場合の合計再生時間は15時間だ。また、音楽を再生したり一時停止したりするためのタッチコントロール機能も搭載されている。正直なところ、ゲームモードを除けば見た目は一般的なイヤフォンだ。HammerheadsはRazerの公式サイトから購入できる。

[原文へ]

(翻訳:塚本直樹 Twitter

Apple、イヤホンを同時に2人で使うための特許を取得

apple-earbuds

Appleはイヤホンの日常的使い方を便利にする巧妙な方法の特許(via AppleInsider)を取得した ― 特許書類に書かれたヘッドホンは、それぞれのイヤホンを複数のユーザーが使っていることを検出し、ステレオからモノラルへ自動的に切替えたり、全く異なるオーディオストリームを流したりする。

一つのヘッドセットを2人で使うのは公共交通機関等でよく見かける光景だ。Appleの特許によって、リスナーは単一トラックで最大限高品質な音楽(左か右どちらかのチャンネルではなく)を聞いたり、好みの異なる音楽やポッドキャストやラジオ局を2人が別々に聞いたりできる。

イヤホンはどうやって一人ではなく複数の人が使っていることを知るのだろう? 特許によると、複数のセンサーを用いて、単一あるいは複数ユーザーモードで動作すべきかどうかを判別する。例えば、ケーブルのY分岐点にかかる張力センサーや、光検知器、静電容量センサーなどを使って、装着状態や角度を推測する。

Appleの発明が最初に特許として出願されたのは2012年のことで、おそらく製品として出荷される可能性は高くない。しかし、このアイデアの陰には、人々が生活する中で実際に使っているやり方に、Appleの研究開発部門が目を配っている様子が表われている。実際これが必要となる場面に遭遇すれば、便利であることは間違いない。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook