ゲームやチャットを通じて新しい言語を学べるソーシャルロボ


言語学習で一番重要なのはなんといっても繰り返し練習することだ。ここで紹介する愉快なロボットは、この過程を楽しくし言語学習を助ける。TechCrunchのCatherine Shu(キャサリン・シュー)が開発元であるEMYS共同創業者のJan Kędzierski(ヤン・カジールスキ)氏にインタビューした。

EMYSはソーシャルロボットで、ゲームやチャットを通じて新しい言語を学ぶ手助けをする。ロボットは子供たちに親しみやすく表情を読み取りやすいデザインとなっており、ジェスチャーとタッチに反応する。カジールスキ氏はポーランドの大学ですでに10年近くソーシャルロボットを開発してきたためテクノロジーとノウハウは十分にあった。現在子どもたちが新しい言語を学習する手法は効率的とはいえない。そこでソーシャルロボットの商用化を目指す際、この分野は非常に大きくかつ有望な市場だと考えたという。

EMYSは3歳から7歳までの子供たちをターゲットにしている。ビデオの2:00前後でデモされているようにロボットはゲームを通じて楽しく言語を教えることができる。当面ヨーロッパと中国の市場を考えているが、これらはまったく異なった性格の市場なのでソフトウェアからマーケティングまでそれぞれに適したアプローチが必要だという。

中国では両親が子供たちの外国語習得にかける熱意は高い。欧米では子供たちは多数の科目を学ばねばならず宿題も出るため外国語学習に当てるられる時間が少ない。カジールスキ氏は「欧米向けではゲーム性を高めるなどの工夫をする」と語った。ビジネスとしてはきわめて初期の段階だが、ユーザビリティを最優先していくという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook