空飛ぶカメラLilyが$14Mを調達、発売は2016年夏へと延期

screen-shot-2015-05-11-at-8-01-59-pm

これがあればどんなセルフィーでも撮れる*ドローンLilyが今日(米国時間12/18)、シリーズAで1400万ドルの資金を調達したことを発表した。投資家はSpark Capital, SV Angel, Stanford-StartX Fund, Steve Aoki, そしてJoe Montanaだ。〔*: セルフィー, selfie, 自撮り写真〕

しかし同じ発表の中で同社は、発売を2016年の夏に延期する、と言っている。

Lilyは最初、2014年5月に、その空飛ぶカメラの予約販売を(同社のWebサイトで)開始した。

Lilyのカメラは1080p60fpsのビデオを最大20分、スローモーションでは720p120fpsで撮影でき、スチルなら12メガピクセル撮れる。

しかし混みあうドローン市場で自己を差別化しなければならないLilyには、操縦者を追跡したり、彼/彼女のまわりの周回軌道を飛行する機能がある。完全防水なので、プールやビーチでも使える。

LilyのCrunchbaseページによると、同社は今回の1400万ドルの前に100万ドルのシード資金を獲得している。今回のラウンドをリードしたSpark CapitalのBijan Sabetは、Mediumのポストで、発売の遅れについて書いている:

この遅れが顧客にとって正しいことである、と確信している。これによって同社は、最良の製品を顧客に届けるための時間を稼ぐことができる。彼らがそうするものと、信じている。

気になる人は、LilyのWebサイトを訪ねてみよう。

[原文へ]。
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。

Lilyから自撮り用の手軽なドローン登場―ユーザーの周囲を自動飛行する

2015-05-13-lilydrne

自撮り棒の氾濫に顔をしかめている読者には悪いニュースかもしれない。自撮りの追求はさらにいっそう高度な領域へと進んでいる。

アルゴリズムによって予め決められた軌道を飛行して美しい動画を撮影する業務用ドローンのテクノロジーはもっと手軽な価格帯の消費者向け製品に応用され始めた。家族や友達の集まりで全員を残さず撮影するのに誰かが自撮り棒を振り回す必要がなくなりそうだ。

Lilyが狙っているのがまさにこのマーケットで、ファミリー向けガジェットのイメージを確立しようとしてロゴマークもニコちゃんマークに似せてある。 このロゴマークはドローン本体にも印刷されており、どちらが正面か識別しやすくすると同時に、ドローンが笑いかけているような印象を与える。

Lilyのドローンは1080p、60fpsまたは720p、120fps(スローモーション)で動画撮影が可能だ。ただしLilyが差別化を図っているのは動画の画質ではない。このドローンは防水なのでプールサイドでも使える。また離陸と同時にユーザーの周囲を円を描いて飛ぶように設定されている。

lily drone

飛行時間は20分なので、よいシーンが撮れそうなチャンスを選んで飛ばすようにしたほうがよいだろう。飛行時間自体は他の入門ドローンとそう変わらないが、Lilyのバッテリーは本体に密封されていて取り外しができないので、いったん電力を使い果たすと充電されるのを2時間待たねばならない。ピクニック先ではちょっと困ったことになる。.

Lilyのドローンにはミニ・コントローラーが付属しており、手動で飛行の制御もできるが、通常はこのリモコンはユーザーの位置を示すビーコンの役割を果たし、ドローンはオートパイロットで飛ぶ。リモコンにはマイクが付属していて周囲の音やユーザーの音声による説明などを録音することができる。手にもつのにちょうどよいサイズで、いちいち見ないでも親指で各種のコントロールができるし、ポケットにも入る。.

Lily drone remote

Lilyのドローンは今朝からこのスタートアップのウェブサイトで先行発売されている。最初の一月はキャンペーン価格で499ドル、その後の定価は899ドルになるという。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+