Uberがドライバーの本人認証用セルフィー技術をマスク着用チェックに活用

Uberは2016年に、詐欺防止のためにドライバーのセルフィーを撮るシステムを導入した。このシステムは本来、ドライバーがマスクを着けていることの確認にも使われるのだった。

Uberが今週初めに発表した内容をCEOのDara Khosrowshahi(ダラ・コスロシャヒ)氏が米国時間5月7日に繰り返した。米国など数カ国で、ドライバーと乗客の両方にマスクの着用を義務付ける計画だ。感染拡大防止の努力によって、新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミックで揺らいでいるライドシェア事業を回復させることを狙う。

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コスロシャヒ氏は米国時間5月5日の決算報告のとき「ロジスティクスとテクノロジーを組み合わせて、ドライバーが正しく保護されていることを乗客が確認できるようにしたい」と述べた。「ドライバーには大量の防護服とマスク、消毒液などを支給して、Uberの車はいつ乗っても安心と乗客に思っていただける状態にしたい」と同氏は続ける。

ShiptやUber、Lyft、Instacartなどで働く一部のギグワーカーは、「マスクや手袋、その他の防護装備が足りない」と不平を表明していた。これらの物資のサプライチェーンは、病院や保健衛生施設、オフィスに社員を復帰させたい企業など顧客網が多様で、品物の入手をめぐる競争も熾烈だ。

テクノロジーの面では、コスロシャヒ氏は同社の既存のプロダクトに活用に期待している。「テクノロジーの面では、例えばUberのセルフィー技術は、登録したドライバーと運転手が同一人物であることを確認するために使っている。その技術をドライバーがマスクを着用していることを確認するために使えるだろう」と語る。

ドライバーにマスクの着用を義務付け、その義務遵守をセルフィーシステムで確認することをいつ開始するのか、それはまだ明らかでない。このドライバーのセルフィーシステムはReal-Time ID Checkと呼ばれ、料金を受け取る前にセルフィー(自撮り写真)をシェアすることをドライバーにときおり要求する。ドライバーがUberに登録したときの写真とセルフィーが一致しなければ、アカウントを一時的に停止する。この技術の目的は、乗客と本物のドライバーを保護することだ。

画像クレジット: David Paul Morris/Bloomberg/Getty Images

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa