ニューヨークで開催されたハードウェア・イベントでAppleはiPadからMacBook Airまで各種の新製品を発表した。すでに報じたものも含めて、今朝のイベントでデビューしたプロダクトを以下にまとめた。
MacBook Air
MacBook AirにやっとRetinaディスプレイが採用された。MacBook Proがハイレゾになってから6年後にAppleのスリム・タイプのノートもRetina化された。
新しいMBAは13.3インチのスクリーンを備え、ベゼルは細くなった。色もアルミのシルバーからブラックに変わった。キーボード右上部にTouchIDセンサーが装備されて指紋を読取る。ちなみに新しいキーボードではApple独自のバタフライ・キーが採用されている。またファンクションキーも物理キーになった。バカバカしいタッチバーは廃止された。
Force Touchトラックパッドは面積が20%広がった。Appleによれば、スピーカーの音量も25%アップし、低音は2倍に増強された。またMBAの筐体はリサイクル・アルミニウム100%だという。
Thunderboltポートを2つ備え、CPUはIntel i5で最大16GB、 2133MhzのRAMを備える。ストレージは最大1.5TBで重量は1.25kgだ。価格は1199ドルから。予約は今日から受付を開始し、11月7日にから出荷される。
Mac Mini
Mac Miniが最後にアップデートされたのは4年も前になるので、Appleはこのシリーズを見限ったのかと思ったユーザーも多いだろう。さいわい、そんなことはなかった!
新しいMac Miniは4コア、6コアのモデルがあり、メモリーは64GB、SSDのストレージは最大2TBだ。冷却システムは一新され、空気の流量は2倍になった。ギガビットイーサネット対応(アップグレードで10ギガビットイーサネットにも対応する)。ポートはThunderbolt x 4、HDMI、USB-A x 2だ。新しいMacBookと同様、100%リサイクル・アルミニウム製だ。
ベースモデルは799ドルから。出荷は11月7日から。
iPad Pro
いちばん目立った変化はホームボタンがなくなったことだ。新iPad Proはベゼルが大幅に細くなり、これにともなって現行iPhone同様ホームボタンは廃止された。
ベゼルの縮小により、筐体のサイズは変えずに従来10.5インチだったスクリーンが11インチになった。 従来同様、12.9インチのディスプレイを搭載した大型モデルもある。
搭載チップはApple製のA12X Bionicで8コアCPUと7コアGPUを備える。 Appleのセキュア・エンクレーブを装備し、新しいストレージ・コントローラーは最大1TBまで管理できる。Appleによれば、新しいiPad Proは「パソコンの92%の機種より速い」という。
FaceIDを搭載するので覗き込むだけでiPadをアンロックできる。フロントカメラは7メガピクセル、背面カメラは12メガピクセルだ。
もう一つ重要な点はiPad ProがLightningポートを捨ててUSB-Cを採用したことだ。このUSB-Cポートは5Kディスプレイに接続できる。また必要があればiPhoneにも充電できる。
11インチのiPad Proは799ドルから、12.9インチは999ドルからとなる。.今日から受付開始、出荷は11月7日からというのはMacと同様だ。
Apple Pencil
新しいApple PencilはiPad Proに磁力で吸着する。取り付けられると自動的にペアリングされ、ワイヤレスで充電される。 iPadからスタイラスが突き出したり置き場に困ったりすることはない。Apple
PencilでタップするとiPad Proは即座に起動し、Notesが開く。またPencilではジェスチャーがサポートされ、側面をダブルタップするとツールの切り替えができる。これでPhotoshopでのズームイン、ズームアウトなども簡単になった。
iOS 12.1
すでに報じたとおり、新しいiOS 12も今日から一般公開される。新機能としてはFacetimeでのチャットがグループをサポートしたことだろう。32人の相手と同時にビデオチャットが可能だ。また新しい絵文字も70種類導入された。iPhone XS、iPhone XS、Max、iPhone XRではデュアルSIMがサポートされた。
〔日本版〕Appleの日本語公式ページによれば、Touch ID搭載の13インチMacbook Airは134,800円(税別)から、11インチiPad Proは89,800円(税別)からなどとなっている。アメリカ同様、11月7日発売予定。
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