これがAmazon(アマゾン)の最新ハードウェア製品で、デザインを一新したAlexa(アレクサ)のワイヤレスイヤフォンだ。TechCrunchはこの発表を取り上げ、スペックと機能を紹介した。もちろん動作も問題ないだろうが、そのケースのデザインはApple(アップル)のAirPod Proをそっくり真似ている。
これはただの怠慢だ。
アマゾンは長い間、他の製品の類似品、模倣品、クローンを販売し宣伝してきた。同様に、アマゾンは同じ行為をしたとしてサードパーティーの販売業者を訴えている。同社はまた、企業に投資し後にその製品のクローンを作ったとして非難されている。2020年にJeff Bezos(ジェフ・ベゾス)CEOは議会の公聴会でこの件について証言したが、同社がこのプロセスを終わらせる保証はない。多くの場合、アマゾンがコピーする製品は同社のような巨大企業と戦うためのリソースを持たない、小さなスタートアップのプロダクトだ。
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2021年3月、カリフォルニアに拠点を置くPeak Design(ピークデザイン)は、アマゾンがピークデザインのトップ製品の1つを堂々とコピーしたことをYouTubeで抗議した。同社が指摘しているように、アマゾンのコピー商品は低品質な素材で作られた安価な模造品であり、ピークデザインのように倫理的な製造方法を採用していない。動画は瞬く間に拡散し450万回以上視聴され、アマゾンのいかがわしい慣行を浮き彫りにした。
最新のEcho Budsでは、アマゾンは小さなスタートアップではなく、マーケットリーダーをコピーした。要約すると、1兆ドル(約110兆円)以上の企業価値を持つ同社が2兆ドル(約220億円)の企業価値を持つアップルのベストセラー製品と、本質的に同じように見える製品をリリースしたということだ。
Echo Budsはアップルの250ドル(約2万7000円)のAirPod Proよりもずっと安い。標準のEcho Budsは100ドル(約1万1000円)、ワイヤレス充電機能つきのEcho Budsは120ドル(約1万3000円)だ。アマゾンがコピーしたのは、どこにでもあるAirPod Proケースだけだ。
ここでは消費者が敗者となる。多くの国よりも多くの資源を持っているため、アマゾンは世界レベルの製品を生産することができるが、ライバルの市場をリードする製品をコピーすることにした。結局のところトレンドを作るよりも、トレンドを追う方が簡単(かつ安価)なのだ。
カテゴリー:ハードウェア
タグ:Amazon、Apple、AirPods、ヘッドフォン
画像クレジット:Amazon
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(文:Matt Burns、翻訳:塚本直樹 / Twitter)