カメラ付きサングラスのSnapchat Specaclesで撮影した気象変動ドキュメンタリー「First Person」の予告編が公開

Snapchat(スナップチャット)は、Snapchat Spectacles(スナップチャット・スペクタクルズ)で撮影した同社初のオリジナルシリーズ、 “First Person”(ファーストパーソン)をまもなく公開する。

AR目的のスマートサングラスを使ってドキュメンタリーを撮影するというのは、少々ウケ狙いにも感じられるが、”First Person”が挑戦するのは、気象変動という重いテーマだ。

シリーズを制作したのはジャーナリストのYusuf Omar(ユスフ・オマー)氏(Spectaclesを「2016年以来毎日の生活で」着用していると言っている)と彼のプロジェクトであるHashtag Our Storiesで、そこでは140か国の1万人以上に、各自がスマートフォンを使って作品をつくるための訓練を行った。

“First Person”は、あの、Spectaclesを6か国の人々に配布して、それぞれが気象変動と戦うために行っていることを記録できるようにした仕事の延長線上にあるように思える。

「COVID-19(新型コロナウイルス感染症)に襲われた時、世界のメディア制作者は撮影をやめました」とOmar氏が私宛のメールに書いた。「それでもわれらがイノベーターたちは手を休めませんでした。彼らにSpectaclesを送ることで、コロナウイルス禍の中では伝えるのが困難だった物語に私たちが触れることができるようになりました」

関連記事:
Snap announces new slate of Snap Originals

Spectaclesで映像を作ることは単なる制作方法のひとつではない、と彼は付け加えた。視聴者は文字通り、気象活動家の視点から物事をみることができる。

「こういう番組に一人称映像を使うことの素晴らしさは、変革を起こす人たちが実際に手を動かして、自分たちの見たい変化を生み、アップサイクルし、リサイクルし、実現するところを私たちが目撃できることです」と同氏は語った。「彼らが両手をつかって行う肉体的行為を本人の視点から見ることで、その行動は語ることのできる興味深く没頭的なものになる。若い視聴者が見れば、『自分でもできるかもしれない』と思うでしょう」

シリーズでは各話ごとにARレンズを使っている。あるレンズは地面にひび割れを付加して水不足を表現し、別のレンズは空に二酸化炭素の雲を付加して炭素排出を表現した。

“First Person”は10月24日土曜日に封切られる。予告編を下に貼ってある。

画像クレジット:Snap

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。