スウェーデン拠点のPolestarが電気自動車Polestar 2のリコールと約375kmのEPA格付けについて言及

スウェーデン拠点のPolestar(ポールスター)は、Volvo(ボルボ)と吉利汽車(Geely、ジーリー)からスピンアウトした若い自動車メーカーだ。現在、設立からわずか4年で2台の車を市場に投入しているが、間もなくさらに多くの車を発売する予定となっている。多くのスタートアップと同様に、同社も政府の規制当局と早期リコールの嵐を乗り切っている。

今週初め、米国環境保護庁(EPA)はPolestar 2の電気範囲に関する調査結果を発表し、フル充電で233マイル(約375km)の走行が可能であることを証明した。これは、競合するTesla Model 3よりも約90マイル(約k145km)少ない。Polestar 2のファーストインプレッション記事はこちら

PolestarのCEOであるThomas Ingenlath(トーマス・インゲンラス)氏はTechCrunch Sessions: Mobilityに登壇し「PolestarはドライバーがEPAの航続距離を超える結果を実際に目の当たりにしていることを知っています」と述べた。

「私たちは車が実際に何をしているかを知っています。大きな違いのように見えるかもしれませんが、実際にはそれほどの差ではないことも知っています。EVとしての日常生活には間違いなく十分だと考えています。また、これは私たちの電気自動車のバージョンの1つであり、今後Polestar 2にはより高いEPAを持つさまざまなバリエーションを追加していく予定です。航続距離は競合する電気自動車の中では本当に良いレベルだと思います」と同氏。

インゲンラス氏は、Polestarが航続距離でテスラに勝っているわけではないことを認めつつも、EPAの評価ではなく実際の性能の比較を奨励している。「紙の上では大きな違いのように見えるものは、実際にはそれほどではありません」と同氏。そして、より長い距離を走れるバージョンが開発されていることも明かした。

「来年、2021年にはシングルモーターバージョンを計画しています。もちろん、同じバッテリーでより良い航続距離を提供します。そして、その途中でソフトウェアの改良を行い、同じkW(キロワット)時のバッテリーでより効率を上げることができるようになるでしょう。私たちは旅に出ています。そこからスタートし、月々良くなっていくでしょう」と続けた。

インゲンラス氏はまた、走行中に突然停止した車両をめぐるPolestar 2の最近のフルリコールについて「これは非常にまれなケースで起きたことです」と述べ、「市場には2200台のPolestar 2しかなく、報告されたケースはいずれも米国では起きていません。影響を受けた車両が事故に巻き込まれたことはありませんでした」と説明した。なお、この問題はソフトウェアのアップデートで修正されている。

「私たちには学ぶべきことがたくさんあり、企業として改善すべきこともあります。私たちは駆け出しのスタートアップです。そしてもちろん、すべてがスムーズに進むことを期待することはできません。私たちは改善していかなければなりませんし、お客様ともその道をともに歩んでいかなければなりません。そして、自動車業界では、実際に誰も問題を起こさないようにするために非常に早い段階でリコールを行うというのは、本当に素晴らしい基準だと思います」と述べた。

早期リコールには大きな問題はないという。その代わりに現在は「リコールに関連してPolestar 2のオーナーと接する際に会社が顧客サービスに優れていることを確認することに注力している」と同氏は語った。

カテゴリー:モビリティ
タグ:Polestar、電気自動車

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(翻訳:TechCrunch Japan)