フェイスブックがファン購読プログラムを拡大、オンラインクリエイターの収益化を支援

Facebook(フェイスブック)が、ゲームストリーマーやその他のオンラインクリエイターの収益化を支援するツールの提供を拡大する。

フェイスブックは2018年初めにファンサブスクリプションサービスを開始(未訳記事)し、米国と英国の少数のクリエーターグループが限定コンテンツやプロフィールのファンバッジを月額4.99ドル(約540円)でファンに提供できるようにした。

サブスクリプションプログラムへの参加は、米国時間6月29日まで限定されていた。フェイスブックはブログ記事の中で、 現在はオーストラリア、ブラジル、カナダ、メキシコ、タイ、英国、米国在住で、サブスクリプションの参加資格(1万人以上のフォロワーまたは250人以上のリターンビューアーを持ち、過去60日間に5万回の投稿エンゲージメントまたは18万分間の視聴時間を持ち、フェイスブックの一般的な収益化ポリシーを遵守している)を満たしているクリエーターであれば、誰でも参加登録が可能だという。

フェイスブックはこれらのサブスクリプションを、その収益から最大30%徴収することで収益化する(未訳記事)。また、2020年1月1日以降に加入した会員のみから収益を徴収する。

画像クレジット:Facebook

フェイスブックはまた、ファンがお気に入りのクリエイターにチップを渡す際に利用できる仮想通貨「Stars」の提供を拡大する。オーストラリア、カナダ、コロンビア、インド、インドネシア、イタリア、スペイン、ドイツ、フランス、マレーシア、メキシコ、ニュージーランド、ペルー、フィリピン、台湾、タイ、英国、米国のクリエイターがこれに参加できるようになった。

「コメディアン、アーティスト、フィットネスインストラクター、アスリート、中小企業、スポーツ団体が動画やオンラインイベントを利用して視聴者とつながることで、従来のクリエイターという概念が進化しているのを我々は目の当たりにしている」とプロダクトマーケティングディレクターのYoav Arnstein(ヨーブ・アーンシュタイン)氏、プロダクトマーケティングディレクター兼クリエイター、パブリッシャーエクスペリエンス責任者のJeff Birkeland(ジェフ・バークランド)氏は述べている。「パートナーをより良くサポートするために、クリエイターがお金を稼いだり、フェイスブック上でのプレゼンスを管理したりするためのツールを我々は改善している」。

フェイスブックはサブスクリプションや仮想通貨以外にも、ショートフォーム動画(60~180秒)の画像広告やポストロール広告、ライブ動画の広告など、広告を通じてお金を稼ぐための新しい方法をクリエイターに提供するとしている。

最後にフェイスブックはCreator Studioツールを改善して、Comment Insights(投稿へのコメントがどのようにエンゲージメントやオーディエンスサイズに影響するのかを示す)や、Instagramの認証情報を使ってログインできるようにするとしている。

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画像クレジット:Alexander Koerner/Getty Images / Getty Images

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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