上場後の暴落で憂鬱な月曜日を迎えたLyft

米国時間4月1日、投資家たちは赤色のメガネ(とピンク色の付け髭)を外し、金曜日(3月29日)の鮮烈なデビュー後初めて新鮮な目でLyftの株価を見た。そして彼らが見たものは、(同社の終値から判断するに)必ずしも見たかったものではなかったようだ。

Lyftの株価は、かなり憂鬱な月曜日に見舞われ、NASDAQ証券取引所での終値は9.28ドル(11.85%)安だった。ひとたびピンクの紙吹雪が床の上から掃き出されると、アナリストや投資家たちはユニコーンとして上場デビューを果たした数少ない会社の1つである同社について前とは違う話をしていた。

暴落の一因は、Guggenheim PartnersのアナリストであるJake Fuller氏のレポートに、ライドシェアリング会社の黒字化への道について懐疑的な意見が書かれていたことだ。Lyftの財務状況は常に厳しかった。そのことは上場前に証券取引委員会に財務諸表が提出されたときから明白だった。

当時TechCrunchはこう書いている。「提出書類によると、Lyftは2018年に売上22億ドルを記録し、2017年の10億ドルを2倍以上に増やした。一方、損失は目に見えて増え続けている。本年度同社は売上22億ドルに対して純損失9.11億ドル、2017年は売上10億ドル、損失6.88億ドルだった」。

Fuller氏の分析は、Lytfの黒字化への道が同社にとって極めて実現が難しいいくつかの手順に依存していることをわかりやすく説明したものだ。

「我々は、Lyftには黒字化に向けて4つの方法があると見ている。ドライバーへの支払いを減らす、インセンティブをなくす、保険料を削減する、あるいは自動運転車に切り替える」とFuller氏がMarketWatchの記事で語った。「最初の2つは競争の激しい分野では困難であり、3番目はそれ自体効果が十分ではなく、4番目はまだ10年早いと言わざるを得ない」

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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