2周年を迎えた「VINE」のチームが初来日し、日本ユーザーが過去3カ月で3倍に増えていることを明かした。世界でのVINEの1日のループ数は15億回、月間アクティブユーザー数は1億人(アプリとウェブ含む)に上るという。TwitterでVINEを率いるJason Toffらが報道陣からの質問に答える形で、VINEの現状を語った。
――日本のユーザーが3カ月で3倍になった要因は?
正直なところわからないが、理解を深めるために来日した。考えられる要因としては、日本のスマホ浸透率の高さと、通信速度の速さ。特に通信は地下鉄を含めて高速にネット接続できるのが大きい。
――Twitterの「30秒動画」との住み分けは?
TwitterとVINEは目的が違う。Twitterについては「今この瞬間」のリアルタイム性が重視。一方、VINEは物語性がある。フォーマットも違う。世界は広いので両者が共存できるスペースはある。
――Instagramにユーザーを奪われない?
心配していない。VINEはエンタメを提供している。Instagramは、個人的な出来事を友達と共有するために使っている。VINEもそういった要素はあるが、少人数が大勢にエンタメ作品を発信している部分がある。
ご飯を食べるときに、1つのレストランだけで事足りる人はいない。動画関連プロダクトは増えているが、それと同じことが言える。VINEチームにもInstagramを使っている人がいる。
――日本ではVINEでの著作権違反はどう対応してる?
コンテンツオーナーから、違法アップロードされていると報告があった場合、確認し次第削除している。米国ではメディアが、VINEにコンテンツを提供する例もある。
――広告展開やマネタイズはどう考えている?
模索はしているが、現時点で発表の予定はない。今はクリエイターの満足度を高めることに注力しているし、Twitterも寛大でそれを認めてくれている。
――VINE発のスターをサポートしているというが、具体的には何をしている?
まだ始めたばかりで、特定のVINEスターにリーチしはじめたところ。試みとしては、VINE発のスターたちとイベントを共催している。そうすることで彼や彼女らも、VINEに後押しされる感覚を持ってもらえる。VINEには5人からなるキュレーターチームがいて、VINEのスターの卵を発掘して、「オススメ動画」としてプッシュしている。