大人気の写真共有アプリFrontback、メジャーアップデートで日本語化―タイマーなど新機能も多数

ユニークな写真共有アプリ、 Frontbackがメジャーアップデートされた。 日本語など4ヶ国語がサポートされた他、通知画面と、写真撮影の際に画面内に表示させることができるタイマーなど多数の機能が追加された。

タイマー機能を有効にすると、フロントカメラはシャッターボタンを押してから5秒後に撮影される。スピード写真のブースのような仕組みだ。

このタイマー機能を使えばリアカメラをハンズフリーで撮影できるのでいろいろと面白い撮り方ができる。画面にはタイマーが表示されるのでポーズを決めたりジャンプしたりできる。自分でシャッターを押して自画撮りするよりずっと撮り方の可能性が広がるだろう。

共同ファウンダー、CEOのFrédéric della Failleは私の電話インタビューに答えて「これまで欲しかった機能をやっと実装できた」と語った。彼はまた「これでやっとバージョン1.0になった感じだ。通知パネル、人気の写真を見られるDiscoverタブ、それにコミュニティで人気の高い写真を選び出すアルゴリズムなどを追加することができた」と付け加えた。

実のところ、della Failleが「これがバージョン1.0だ」と私に言ったのはこれが3回目だ。実際、最初にApp Storeに公開されたバージョンは問題が多かった。4週間で開発されたというだけあって、コンセプトの実証プロトタイプのような出来栄えだった。写真撮影アプリとしてはよくできていたが、ソーシャル機能がまったく不十分だった。ユーザーのプロフィールも登録できず、フォローやフォロー解除の機能もなかった。

去年9月にやっとアップデートされ、こうしたソーシャル機能が追加された。 このときdella Failleは「これがバージョン1.0だ」と宣言した。しかしまだ重要な機能が欠けていた。コミュニティのサポートだ。

そこでFrontBackはコミュニティ・マネージャーとしてElissa Patelを、ユーザー関係担当者としてSpencer Chenをスカウトした。

この前後の数ヶ月、Frontbackはアプリの問題を解決するため意識的にPRを避けていた。たとえばDiscoverタブは先月追加されたのに、Frontbackからそれについての発表はなかった。

今回のアップデートではFacebookアカウントを利用したサインイン、日本語、スペイン語、中国語、フランス語対応、フルスクリーンでの写真表示、半透明ステータスバーなどが追加され、たしかに完成度が高くなった。

FrontBackは国際的に大ブームを呼んでいる。ユーザー数では日本、中国、ブラジルのほうがアメリカより多い。現在新規ユーザーの90%はアメリカ以外から来ているという。

最近のアップデートはユーザーの参加を促すのに非常に効果的だった。たとえばユーザーが1回アプリを起動するたびに12.5回「いいね!」を押している。12月から1月にかけてFrontbackのアクティブ・ユーザー数は2倍に伸びた。このスタートアップはいよいよ本格的な飛躍の時期を迎えたようだ。

Frontbackは短時間に熱心なユーザーのコミュニティを形成することに成功したが、中でも重要なのはアジアだ。日本のユーザーはアメリカのユーザーよりずっと熱心に利用しており、写真の共有数は4倍だという。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+