通常のドローン・カメラで自分や友達のアップを撮ろうとした経験があれば、それはほとんど不可能だとわかったことと思う。
この問題を解決するために中国に本拠を置く Zero Zero Roboticsは2500万ドルの資金を調達して超小型の自動飛行ドローン・カメラ、Hoverの開発に取り組んでいる。IDGがシリーズAラウンドで2300万ドルを投資し、金額としては大部分を占めた。この他に中国のGSR Ventures、ZhenFund、ZUIGが加わっている。
今回のラウンドは同社として初の公開資金調達だったが、Zero Zeroは2014年から約70人のチームで自動飛行ミニ・ドローンの開発をスタートさせている。Hoverは最初の製品だが、Zero Zeroでは同じテクノロジーを用いた各種のドローンを開発する計画だ。
Hoverは1300万画素で4Kビデオ対応のカメラと多機能のソフトウェアを搭載しており、ほとんどユーザーの介入なしでさまざまなビデオが撮影できるという。
このドローンには他のもっと大型のドローン・カメラに見られるジンバル機構を備えていない。しかしZero Zeroでは独自の手ブレ防止ソフトによってビデオ画像は十分に安定化されるとしている。
振動キャンセルソフトの他にもHoverには多くのカスタム・ソフトが搭載されており、これまでにドローンを使ったことのない初心者でも容易に飛行させることができる。ソフトには空中の1点でホバリングする機能に加えて顔認識、顔追随、360度パノラマ撮影などの能力がある。
Hoverはきわめて軽量で折り畳むことができる。畳んだ状態の外観はホビー用のルーターにそっくりだ。
実際、重量はわずか240gなのでFAAに登録する必要がない。このことはFAAにドローンを登録した経験があるホビイストにはあまり関係ないが、ドローンにもFAAへの登録手続きにも不慣れな一般ユーザーには大きな魅力となるかもしれない。
Hoverはこの夏出荷の予定で、われわれはデモ機が入手でき次第テスト・レポートをお届けする予定だ。
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)