YouTube上のビデオの再ロードは、ほかの人の作品で利益を得ようとする詐欺的チャネルが好む手段だ。著作権保有者が自分のコンテンツを守る方法はいろいろあるが、しかし今日(米国時間7/11)は、このサービス自身が新しいツールを導入した。それは、アップロードされたビデオをスキャンして、既存のビデオとの同一性や類似性をチェックするツールだ。
この“copyright match,”と呼ばれるツールは、短いクリップは対象とせず、ビデオ全編だけを対象にする。またYouTubeの重要な注記によると、ビデオの作者がそのビデオを最初にアップロードする/した人物でなければならない。ツールは単純な時間順で“再利用”を判断するからだ。
そのツールがマッチを見つけたら作者は、自分のつまらない猫のビデオを誰かが気に入ってくれた、と満足して何もしないか、偽作者に連絡して事情を聞くか、あるいはYouTubeにそれを削除してもらう。この最後のオプションが、たぶんいちばん多いだろう。
しかしこれは、YouTubeの既存のプログラムContent IDによく似ており、使われている技術もほぼ同じではないかと思われる。しかしYouTubeによると、このツールは無断の再アップロードの検出に力点が置かれている。これに対してContent IDは、音楽や音楽ビデオや、トレイラー、演奏の録画などの著作権保有者のためのツールだ。
来週からこのコピーライトマッチツールは10万あまりのクリエイター/サブスクライバー向けに展開される。そして数か月後には、一般ユーザーも使える予定だ。