米Huluがみんなで一緒に楽しむ共同視聴機能Watch Partyを正式にローンチ

Hulu(フールー)のソーシャル視聴機能Watch Party(ウォッチ・パーティ)が、すべてのオンデマンド契約者に提供を開始されたことが、米国時間12月2日に発表された(Huluリリース)。この共同視聴機能が最初に導入されたのは、2020年のパンデミックの初期の頃だ。これを使うことでHuluユーザー同士が異なる場所から一緒に同じ番組を視聴したり、画面の側面にあるグループチャットのインターフェイスの中で、チャットをしたり、視聴中のものに反応したりすることができるようになった。

当初この機能は、Huluの「広告なし」契約者のみに提供されていたが、その後、Huluの広告付き契約者に対してもより限定的な機能でテストが行われた。同社は、Huluオリジナル作品「Pen15」のシーズン2プレミア公開を記念して、9月18日から10日間、広告付き顧客にウォッチパーティ体験を提供していた。

2020年11月には、Huluは選挙ニュースのライブストリームで(未訳記事)Watch Party機能のテストを開始したが、ライブコンテンツでの共同視聴を提供したのはこれが初めてのことだった。

米国時間12月2日、HuluはWatch Partyが「テスト」段階を終了し、広告なしプランと広告付きプランの両者を含むオンデマンド顧客から、正式に利用可能になったことを発表した。

立ち上げにともなって、Watch PartyはHuluの何千ものライブラリに対して適用可能になる。これには、Hulu独自のオリジナルコンテンツだけでなく、「The Golden Girls(ゴールデン・ガールズ)」、「This Is Us」、「Family Guy(ファミリー・ガイ)」、「The Bachelorette」のようなライセンスを受けた他の番組や放送番組も含まれている。これらはすべてテスト期間中にWatch Partyの人気タイトルだったとHuluはいう。

Watch Partyを使用するには、Hulu.comのタイトル詳細ページに表示される新しいWatch Partyアイコンをまず探す。そこから、18歳以上の他のHulu加入者と、最大7人まで共有できるリンクが提供される。この体験はブラウザのプラグインを必要とせず、Huluのウェブサイト上で直接動作する。

プログラムが再生されると、ユーザーはグループチャットウィンドウの中で絵文字を使ってチャットしたり、反応したりすることができる。またちょっとした休憩をとる場合には、再生を一時停止することもできる。これは、一部の他社が提供する共同視聴体験のように、他の視聴者のストリームを一時停止することはない。その代わりに、ユーザーはグループに再参加して遅れたまま視聴するか、チャットウィンドウの「Click to Catch Up(クリックして追いつく)」ボタンを使用して同じところを見るようにすることができる。

共同視聴は、直接一緒に過ごす時間をとることができないこの時期に、友人や家族とのつながりを保つ方法を探す人たちによって、人気のあるパンデミック中の活動となっている。Huluに続いてAmazon Prime Video(アマゾン・プライム・ビデオ)も共同視聴を開始し、さらにTwitchも独自のWatch Parties(ウォッチ・パーティズ)を開始した(Variety記事)。HBOはScener(シーナー)と提携し(未訳記事)、Plex(プレックス)はWatch Together(ウォッチ・トゥゲザー)を開始し、Instagram(インスタグラム)(未訳記事)とFacebook(フェイスブック)も共同視聴機能をロールアウトした。ただし、Netflixのユーザーは現時点ではまだ、サードパーティ製のツールを使用する必要がある。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Hulu

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(翻訳:sako)