Disney+が米国で初めてライブストリーミングのテストを実施

Disney+は、米国時間2月8日、米国で初めてライブストリーミング機能のテストを実施し、オンデマンドのサブスクサービスの今後の変化を示唆した。今回のテストでは、大規模なイベントには挑戦せず、俳優でコメディアンのLeslie Jordan(レスリー・ジョーダン)と俳優でプロデューサーのTracee Ellis Ross(トレーシー・エリス・ロス)が司会を務める第94回アカデミー賞ノミネーションのライブストリームを実施した。このイベントは、Disney(ディズニー)傘下のHulu、さらにABC News Live、Oscars.comなどアカデミー賞が所有するさまざまなプラットフォームにもライブ配信された。

イベントの視聴者全員が1つのプラットフォームに視聴を合わせないので、このように幅広い配信はDisney+の負担を軽減することにもつながった。

同社は、Disney+でのライブストリーミングについて、今後どのような具体的な計画があるかについては言及を避けたが、同社のプラットフォームでライブコンテンツがどのようなものになるかを模索したいことは認めている。担当者は、これまでのところ、結果に満足していると述べ、Disneyは今後もこの種の体験をテストし続ける予定であると付け加えた。

「今朝のアカデミー賞のノミネーションで、米国のDisney+でライブストリーミングのテストを行いました。我々はその結果に満足しており、消費者に最高のユーザー体験を提供するための継続的かつ反復的なアプローチの一環として、テストを続けていきます」と、Disneyの広報担当者はTechCrunchに語った。

Disneyはすでに、Hulu with Live TVやESPN+など、ライブコンテンツを配信できる複数のストリーミングプラットフォームを持っているが、同社が米国のDisney+にライブスポーツを統合することを検討している可能性を示すヒントもある。あるスポッターは最近、例えばDisneyPlus.comサイトマップにリンク (https://www.disneyplus.com/espn/details/sport-event/)が追加されたことに気づいた。これは、同社がESPNの視聴者がDisney+からスポーツに容易にアクセスできるようなプランを検討していることの表れではないか、と彼らは推測している。また、インドのDisney+ Hotstarサービスではすでにスポーツのライブ配信を行っているため、Disneyが米国で同様のサービスを検討するのも無理はないだろう。

しかし、今日のテストが示すように、ライブストリーミングはスポーツのライブに限定されるものではない。すでにHuluでクロスストリーミングされている特別なイベントや、ファンに直接アピールできるようなイベント、たとえば人気のファンイベントD23 Expoからの配信など、Disneyが配信する意味があるライブイベントは数多くある。

また、ライブコンテンツが加わることで、記録的な成長が鈍化し始めた現在、サービスの魅力が増す可能性もある。

Disney+の加入者は、2021年第2四半期の1億360万人から第3四半期には1億1600万人に増え、第4四半期にはさらにわずか210万人増の1億1810万人になった。その鈍化は加入者増に関するウォール街の期待を裏切り、11月の最新決算発表の直後に株価を下げた。それでも、DisneyのBob Chapek(ボブ・チャペック)CEOは、2024年までにDisney+加入者数を2億3000万-2億6000万人にするという同社の目標は、依然として順調であると述べた。Disneyは米国時間2月9日に2022年第1四半期の決算を発表する予定だ。

画像クレジット:Patrick T. Fallon / Bloomberg / Getty Images

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(文:Sarah Perez、翻訳:Yuta Kaminishi)

米Hulu、ユーザーのストリーミング習慣に関する統計情報を含むパーソナライズされた年末まとめ機能を提供

遅ればせながら、米HuluもSpotifyの「S⁠p⁠o⁠t⁠i⁠f⁠y⁠ま⁠と⁠め⁠2⁠0⁠2⁠1」のような年末まとめを提供している。Huluが提供しているのは、ユーザーそれぞれの視聴習慣を「Your TV DNA」ツールを使って知ることができるというオプションだ。ツールは新しいウェブサイトからアクセス可能で、ユーザーは、2021年の自分の個人的視聴習慣のプロフィールにアクセスできる。ツールはユーザーのストリーミング習慣を分析して、最もよく観たジャンルや映画、テレビ番組のエピソードをいくつ観たのかといっや情報をシェアする。

まとめを見るためには、まずウェブサイトでHuluアカウントにログインする。するとツールがユーザーのデータを分析して、それから、最もよく観たジャンルが表示される。カテゴリー名は「エッジの効いたコメディー」や「ハラハラドキドキのドラマ」「犯罪ドラマ」といった感じだ。まとめには「ストリーミングペルソナ(ストリーミングの性格)」という項目があり、2021年の視聴習慣がわかる。

ツールには、次回、ユーザーが訪れた際、観るべきものを推薦する機能もある。このレコメンデーション機能には、ユーザーがこれまで観たものに基づいてコンテンツを薦めてくれる。また、自分のまとめをソーシャルメディアで他の人たちとシェアするオプションもある。

「2021年、Huluは初めて加入者が自分の視聴DNAの閲覧をリクエストする機会と、希望すれば自分のストリーミングペルソナを堂々と共有できるツールを提供します。本日より、加入者はYourTVDNA.comにアクセスし、2021年を通じてパーソナライズされたHuluの視聴習慣を見るようリクエストすることができます」と同社はブログで述べている。

画像クレジット:Hulu

同社がこの新機能をローンチしたのは、毎年行われるSpotifyの「S⁠p⁠o⁠t⁠i⁠f⁠y⁠ま⁠と⁠め⁠2⁠0⁠2⁠1」のおかげで、年末のまとめをシェアするという行為がますます人気になり、ソーシャルメディアで広くシェアされているためだ。その成功を見て、他社がその人気機能をマネるのも当然だ。Huluも多くのデジタル巨人たちに合わせて、自ら「まとめ」風機能をリリースした。先にFacebookとInstagramは、ユーザーがそれぞれの「Year in Review」機能を導入して、ユーザーにその年に思いをはせる方法を提供した。Redditもユーザー個人のまとめを展開し、ユーザーの習慣に関する統計を提供している。一方Snapchatは今週「Year End Story」機能をローンチした。

Huluは、個人のまとめだけでなく同プラットフォーム全般のトレンド情報も発表している。それによると、最も多く観られたコメディーは「Only Murders in the Building(マーダーズ・イン・ビルディング)」で、最も多く観られた連続ドラマは「Nine Perfect Strangers」が記録を更新した。そして、アダルトアニメが、Huluで最も観られた時間が多かったジャンルだった。

同社によると、2021年にストリーミング量が最大だった日は1月31日日曜日で、おそらくJohn Krasinski(ジョン・クラシンスキー)氏がホストを務める「Saturday Night Live(サタデー・ナイト・ライブ)」のエピソードを前夜から見ていたことが大きい。オリジナル以外の連続ドラマでは、もっとも多く見られた医療ドラマが「The Good Doctor(ザ・グッド・ドクター)」で、それは2020年にもこのカテゴリーのトップだった。ノンオリジナルで人気が高かった連続ドラマは他に「Law & Order:SVU(LAW & ORDER:性犯罪特捜班)」と「Modern Family(モダン・ファミリー)」だった。

画像クレジット:Hulu

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(文:Aisha Malik、翻訳:Hiroshi Iwatani)

Huluがオンラインショップ開店、クリスマスの「ダサいセーター」の売上はチャリティーへ

この夏、Netflixは独自のショッピングサイトオープンして、ファンが「ストレンジャー・シングス」や自分の好きなコンテンツのアパレル、アクセサリーやライフスタイルグッズなどが買えるようになった。

今度は、Huluが同じことをしている。ディズニーがオーナーを務めるストリーミングサービスが発表した「Shop Hulu」には、Hulu Originalsと同社のオンデマンドライブラリにあるその他のタイトル、およびさまざまなHuluブランドのアパレルやライフスタイルグッズの限定版コレクションが並んでいる。このサイトではHuluの例年発表する「Ugly Holiday Sweaters」を、初めて一般的に買えるようになる。

2019年から、Huluはプロモーションの一環としてそのアグリーな(ダサい)セーターをランダムに選んだファンに無料で贈っている。その無料提供の人気に乗じてHuluは2020年からそれを懸賞にし、セーターをもらえるチャンスが誰にでもあるようにした。その懸賞は「Little Fires Everywhere」や「Shrill」「The Handmaid’s Tale」などHuluの番組にも登場している

2021年のホリデーセーターは、米国時間11月30日に発売される。

2021年のラインナップには「Love, Victor(Love, ヴィクター)」や「Solar Opposites(ソーラー・オポジット)」「The Great(THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜)」「The Handmaid’s Tale」、そして「Wu-Tang: An American Saga」などがあり、その多くは人気作品だ。ただしNetflixのストアが同社の大きなリテール事業の一環としてのオンラインストアへの投資であるのに対して、Huluの主な製品はチャリティーの資金を得ることが目的だ。同社によると、12月31日までのダサいセーターの全売上は、税や送料を除いた全額が、フードバンクの巨大全国ネットワークであるFeeding Americaに寄付されるという。

なお、寄付金の上限はセーター1000着で価格は5万4950ドル(約628万4000円)となっている。

画像クレジット:Hulu

Huluのショップは、ホリデーのチャリティー目的だけでなく、年間を通じていろいろな商品が販売されている。たとえば「ソーラー・オポジット」のファンは、この番組のホリデー特集が放映される11月22日にはアパレルやガラス食器、ステッカーなどを買える。同社によると、これらのグッズのデザインには、プロデユーサーのMike McMahan(マイク・マクマハン)氏やJustin Roiland(ジャスティン・ロイランド)氏、そしてJosh Bycel(ジョッシュ・ビセル)氏が協力している。

また「The Orville」や「Wu-Tang: An American Saga」などの番組からはアパレルや家庭用品が出品される。Mitchell & Ness製のカプセルのコレクションの一部も買える。またHuluが放映権を買い上げた「Grey’s Anatomy(グレイズ・アナトミー 恋の解剖学)」や「It’s Always Sunny in Philadelphia(フィラデルフィアは今日も晴れ)」「American Horror Story(アメリカン・ホラー・ストーリー)」「What We Do in the Shadows(シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア)」などからは、それぞれの商品が売られる。

Huluは今後、同社のニュースレターの定期購読者には割引を提供し、1年を通じてときどき特選コンテンツを提供する。それは、2021年のブラックフライデーとサイバーマンデーから始まる。

画像クレジット:Hulu

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(文:Sarah Perez、翻訳:Hiroshi Iwatani)

Netflixが「ザ・クラウン」などでエミー賞を席巻、Apple TV+も最多10部門で受賞

Netflix(ネットフリックス)が制作スタジオ別で最も多くの賞を獲得してエミー賞を席巻した。「The Crown(ザ・クラウン)」での11の賞を含め、計44部門で受賞し、次に受賞が多かったHBO/HBO Maxに倍以上の差をつけた。2021年のエミー賞はまた、コメディ作品「Ted Lasso(テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく)」の7部門での受賞を含め計10部門で賞を獲得したApple TV+にとっても転機の年となった。

念のためにいうと、エミー賞でのNetflixの多数の受賞は2020年の34のクリエイティブアーツエミー賞だ。ただ、それでもThe CrownのOlivia Colman(オリビア・コールマン)氏、Gillian Anderson(ジリアン・アンダーソン)氏、Josh O’Connor(ジョッシュ・オコナー)氏、それから「HALSTON」に出演したEwan McGregor(ユアン・マクレガー)氏らの演技賞など計10部門でプライムタイム・エミー賞を獲得した。「ザ・クラウン」はまた、名誉あるベストドラマシリーズ賞を受賞し、さらには作品賞と監督賞も獲得した。Anya Taylor-Joy(アニャ・テイラージョイ)氏が出演したNetflixの「Queen’s Gambit(クイーンズ・ギャンビット)」がリミテッド・シリーズ部門の作品賞を受賞した。

第73回プライムタイム・エミー賞授賞式でポーズを取るコメディ作品「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」の出演者ら。(左から右へ)フィル・ダンスター氏、ブレット・ゴールドステイン氏、ハンナ・ワディンガム氏、ジェイソン・サダイキス氏、ジュノ・テンプル氏、ニック・モハメッド氏、ブレンダン・ハント氏:9月19日、カリフォルニア州ロサンゼルス(画像クレジット:Rich Fury/Getty Images)

一方、Apple TV+はプライムタイムでの7受賞を含め計10部門で賞を獲得し、これまでで最多となった。Apple TV+の作品は、Brett Goldstein(ブレット・ゴールドステイン)氏とHannah Waddingham(ハンナ・ワディンガム)氏の助演賞、Jason Sudeikis(ジェイソン・サダイキス)氏の主演男優賞を含め、「テッド・ラッソ」が7部門で受賞するなどコメディシリーズ部門を独占した。「テッド・ラッソ」はまた、コメディ部門の作品賞も受賞した。

「テッド・ラッソ」のおかげで、Apple TV+はライバルよりも好成績を収めた。Disney+は計14部門で受賞し、これは2020年の8部門での受賞よりも増えたが、プライムタイムエミー賞での受賞は1つだけだった(事前収録のバラエティスペシャル賞を「Hamilton(ハミルトン)」が受賞)。AmazonとHuluはどちらも2020年にエミー賞を獲得したが、2021年は皆無だった。

ライバルがひしめく中、HBO/HBO Maxが130ものノミネーションで群を抜き、プライムタイムでの9部門を含め、計19部門で受賞した。最も大きな賞を獲得したのはコメディ部門での主演女優賞に輝いた「Hacks」のJean Smart(ジーン・スマート)氏と、リミテッドシリーズ部門で主演女優賞を受賞した「Mare of Easstown(メア・オブ・イーストタウン / ある殺人事件の真実)」のKate Winslet(ケイト・ウィンスレット)氏だ。ゴールデングローブ賞ではノミネーションを逃して物議をかもしたMichaela Coel(ミカエラ・コール)氏が「I May Destroy You」でリミテッドシリーズ部門の作品賞を受賞した。

2018年にNetflixがケーブルネットワークのHBO (HBO Maxになる前)とエミー賞の受賞数で最多タイだったのは特筆すべきことだった。2021年は、Netflixがライバルを凌駕し、ストリーミングプラットフォームであるNetflixは4部門で最高賞を獲得した。この勢いがパンデミックが落ち着き始めても続くのかどうか、契約者数の成長が翳りをみせるのかはまだわからない。

画像クレジット:Rich Fury / Staff / Getty Images

編集部注:本記事の初出はEngadget。執筆者Steve DentはEngadgetの共同編集者。

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(文:Steve Dent、翻訳:Nariko Mizoguchi

米Huluがオンデマンドサービス月額料金を10月8日から約110円値上げ

2020年のLive TVサービス値上げに続き、Hulu(フールー)は今、再度の値上げを準備中だ。10月8日からオンデマンドプランのHulu、Hulu with No Adsの価格を上げる。しかし2つのLive TVプランで月額10ドル(約1100円)を超える前回の値上げと違って、今回の値上げ幅はわずか1ドル(約110円)だ。

つまり広告が入るバージョンは月額5.99ドル(約660円)から6.99ドル(約770円)に、Hulu with No Adsは月額11.99ドル(約1320円)から12.99ドル(約1430円)にアップする。この新料金は既存会員と新規会員のどちらにも適用される。10月の値上げは同社のLive TVサービスや、HuluがDisney+とセットになっているプランには影響しない(Disneyは2019年にComcastの持分を買収してHuluを完全子会社化した)。

今日ではHuluはDisney+とESPN+とともに月額13.99ドル(約1540円)で提供されている。HuluのライブTVのマーケットに含まれていない人にとって、Hulu独立サービスの価格でのわずかな変動ではセットサービスが魅力的なものに映るかもしれない。

Huluのオンデマンドサービスは同社の会員数の大部分を占めている。2021年8月に発表されたDisneyの会計年度第3四半期決算では、Huluのオンデマンドのビデオサブスクの会員数は前年同期比22%増の3910万人に達した。その一方でLive TVサービス(オンデマンドサービスを含む)の会員数はわずか同9%増の370万人にとどまった。合計でHuluの会員数は同21%増の4280万人だった。

関連記事:Disney+の第3四半期の契約者数は予想を上回る1億1600万人、アジア市場が下支え

しかしながらこの数字はDisney+よりも緩やかな成長だ。Disney+の会員数は2020年第3四半期の5770万人から、2021年第3四半期には1億1600万人へと大幅に増加し、前年比成長率は100%を超えた。

Disney+のESPN+を含め、同社の消費者直接取引事業の会員数は第3四半期末までに計1億7400万人近くになった。

しかし、Huluは会員数でDisney+の後を追っているが、ユーザー1人あたりの月間事業収入(ARPU)ではDisney+を上回っている。

第3四半期にARPUは、Disney+ Hotstar会員との混合割合が前年同期よりも増えたために、4.62ドル(約510円)から4.16ドル(約460円)へと減少した、とDisneyは述べた。一方、HuluのオンデマンドサービスのARPUは11.39ドル(約1260円)から13.15ドル(約1450円)へ増加し、Live TV サービス(+SVOD)は68.11ドル(約7510円)から84.09ドル(約9270円)へと成長した。

Huluのオンデマンド事業には、使用権が与えられたコンテンツと、新作品「Nine Perfect Strangers」「Only Murders in the Building」「Vacation Friends」のようなオリジナルのプログラムが含まれる。同社はまた、9月1日に何千ものHotstar Specialsとボリウッドのヒット作品を加えたばかりだ。

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画像クレジット:Hulu

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(文:Sarah Perez、翻訳:Nariko Mizoguchi

主要ストリーミングコンテンツ横断調査の結果、2020年人気1位は「ジ・オフィス」

ストリーミングサービスは視聴者数データを一部しか公表せず、会社によって測定方法も違うため、ストリーミングの番組や映画の人気を直接比較するのは難しい。

そこで、伝統的テレビ番組の視聴率(レーティング)を提供している(そしてその視聴率をストリーミングデータと統合しようとしている)Nielsen(ニールセン)は、同じ土俵で比較を行うべく、Netflix(ネットフリックス)、Amazon Prime(アマゾン・プライム)、Disney+(ディズニープラス)、Hulu(フールー)を横断した2020年人気ストリーミングコンテンツの独自ランキングを米国時間1月13日にCES 2021で発表した。

データは米国での視聴に限られる。Nielsenの従来型テレビ視聴率と異なり、今回のデータは視聴した総人数のみに基づくものではなく、視聴時間の合計に注目している。これは、Neflixが発表している数字とは著しく対照的でもある。Netflixが数えているのは「2分以上見た世帯」であり、見た時間が2分でも2時間でも20時間でも区別しない。

それでもテレビシリーズ部門のランキングはNetflixが完全に支配し、映画ではDisney+が好成績を示した。他のサービスは、3種類のトップ10ランキングのいずれにも入らなかった。

オリジナルシリーズ部門で(少なくとも私にとって)意外な1位は Neflixの「Ozark(オザークへようこそ)でストリーミング時間は305億分だった。同じく「Lucifer(「ルシファー)」が190億分、「The Crown(ザ・クラウン)」が163億分で続いた。パンデミック下の決定的ヒット作といえる「Tiger King(タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!」)」は、157億分で4位だった。ただし、Nielsenの測定方法は8回しか放映回のなかった同番組には不利だ。おそらく同じことは、ランキング中唯一の非Netflixシリーズである145億分ストリーミングされたDisney+の「The Mandalorian(マンダロリアン)」にもいえるだろう。

画像クレジット:Nielsen

ライセンス作品ではさらに数字が大きくなる。ランキング入りしたのはすべてNetflixで2020年に配信されたシリーズだが、第1位の「The Office(ジ・オフィス)」(ストリーミング時間571億分)はつい最近Peacock(ピーコック)に移った。トップ5の他の作品は「Grey’s Anatomy(グレイズ・アナトミー 恋の解剖学)」(ストリーミング時間394億分)、「Criminal Minds(クリミナル・マインド FBI行動分析課)」(354億分)、「NCIS(NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班)」(281億分)、「Schitts Creek(シッツ・クリーク)」(238億分)だった。

映画部門で最大のヒットは「Frozen II(「アナと雪の女王2)で、早くにDisney+で配信され、149億分ストリーミングされた。「Moana(モアナと伝説の海)」(105億分)、「The Secret Life of Pets 2(ペット2)」(Nitflix、91億分)、「Onward(2分の1の魔法)」(Disney+、84億分)、および「Dr. Seuss’ The Grinch(グリンチ)」(Netflix、62億分)が続いた。このカテゴリーは、子どもたちふぁ何度も見る可能性が高くファミリー向け作品に有利なようだ。

これらのランキングに加え、Nielsenはオンデマンド劇場作品、つまりオンラインでレンタルまたは購入用に公開された映画の視聴者数を測定するための新しいサービスを発表した。制作会社はすでにこうした作品の基本購入データを有していたが、Nielsenは「メディア食物連鎖全体」を表す情報を提供できると語った。視聴者の年齢、性別、民族、地域などに関する詳細情報だ。

Nielsenの視聴者測定担当ゼネラルマネージャー、Scott N. Brown(スコット・N・ブラウン)氏は声明で次のように語っている。

過去に例のないこのパンデミックが消費者行動に影響をおよぼし続ける中、測定を可能にすることによって顧客が新たな収入源を適切に収益化するために役立てることは、これまでになく重要です。重要なのは、いくらかでも回復した後、視聴者が何をするか、ステイホーム期間中に身につけた行動が映画館に行けるようになった時の行動にどう影響するのか、コンテンツクリエーターはこのデータを使って将来の配信プラットフォームに関して最良の判断を下せるのかということです。

関連記事:Nielsenが現状に合わせて従来のテレビ放送とデジタル配信の視聴率調査統合を準備

カテゴリー:ネットサービス
タグ:NielsenNetflixHuluDisney+Amazonプライムビデオ

画像クレジット:Bryce Durbin / TechCrunch

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

バイアコムCBSとの契約合意で、HuluのLive TVに米国で14の新チャンネルが追加に

Hulu(フールー)とViacomCBS(バイアコムCBS)の間で新たに結ばれた契約は、HuluのLive TVストリーミングサービスに14の新しいチャンネルをもたらすと同時に、Huluで様々なCBSの放送局やShowtime(ショウタイム)の視聴も引き続き可能になる。

バイアコムCBSによると、この新たな複数年の配信契約によって、Hulu + Live TVの加入者はBET、Comedy Central(コメディ・セントラル)、MTV、Nickelodeon(ニコロデオン)、Paramount Network(バラマウント・ネットワーク)、VH1、CMT、Nick Jr.(ニック・ジュニア)、TV Land(TVランド)、BET Her、MTV2、NickToons(ニックトゥーンズ)、TeenNick(ティーンニック)、MTV Classic(MTVクラシック)などのケーブルネットワークをストリーミング視聴することが可能になるという。

このHuluとの契約により、米国で利用できる2つの大手ライブTVストリーミングサービスが、バイアコムCBSのチャンネルラインナップを配信することになる。その中で最大のHulu + Live TVは、ディズニーの第4四半期決算時点で410万人の加入者を獲得。一方、YouTube TV(ユーチューブTV)はAlphabet(アルファベット)の第4四半期決算時点で300万人が加入している(9to5Google記事)。

バイアコムCBSは2020年前半に、Googleが所有するYouTube TVにも同じチャンネルのラインナップを導入し、CBSの各放送局と有料チャンネルであるShowtimeのストリーミング放送を可能にすることで、YouTube TVとの契約(DEADLINE記事)を強化してきた。Hulu + Live TVも、CBS Sports Network(CBSスポーツネットワーク)、Pop TV(ポップTV)、Smithsonian Channel(スミソニアンチャンネル)、The CWを含むCBSの放送局を、Showtimeと共に継続して配信できることになった。

バイアコムCBSが、そのケーブルチャンネルのラインナップをHulu + Live TVに提供することは、2019年にCBSと統合する(未訳記事)のバイアコムとは異なる戦略を表している。以前は、現在閉鎖されたPlayStation Vue(未訳記事)のような他のストリーミングサービスと同様、Huluにこの契約を見送らせることになった(Variety記事)。当時、Huluは有料テレビ事業者との契約を、より伝統的なキャリッジ契約に絞っていた。

新たに統合された会社としての最初の1年間で、バイアコムCBSは異なる方向を追求するようになった。2020年以降の同社は、Comcast(コムキャスト)、Dish(ディッシュ)、Verizon(ベライゾン:TechCrunchの親会社)、Nextstar(ネクストスター)、Meredith(メレディス)、Cox(コックス)、Sinclair(シンクレア)との主要なキャリッジ契約を完了させただけでなく、YouTube TVやHuluとの増分収益に関する契約も取り決めた。

しかし、ストリーミングサービスの顧客にとって、これらの契約は必ずしも歓迎されるものではない。新しいチャンネルへのアクセスが得られるのは嬉しいことだが、このような契約は月額料金の値上げにもつながるからだ。例えばYouTube TVは、バイアコムCBSのチャンネルが追加されたことで、2020年6月に30%の値上げを行った(Fortune記事)。

Huluは2020年11月、番組制作費の高騰を理由に、2020年12月18日から米国でLive TVサービスの料金を月額65ドル(約6700円)に値上げすることも発表した。当時は値上げを特定の契約に起因するものとはしていなかったが、バイアコムCBSが主導するLive TVサービスの拡大がその決定の要因となったことは、今となっては明らかだと思われる。

バイアコムCBSのYouTube TVと今回のHuluとの契約は、同社が今後予定しているストリーミングサービスParamount+(パラマウントプラス)にどのように顧客を引き付ける方法を計画しているのかという疑問を提起する。CBS All Access(CBSオールアクセス)を拡張してリブランドしたこのサービスは、2021年に開始予定だ。もっとも、バイアコムCBSのチャンネルだけがその売りというわけではない。そのライブラリ・コンテンツは、CBSの各チャンネルに加え、新しい「スタートレック」のようなオリジナル・シリーズで、かなりの部分が構成されているからだ。

「我々はHuluと契約拡大で合意に至ったことに興奮しています。この新たに結ばれた契約は、次世代のTVプラットフォームと視聴者に向けて、各ブランドが持つ強力な資産の価値を明白に示すことになるでしょう」と、バイアコムCBSの米国ネットワーク配信担当社長であるRay Hopkins(レイ・ホプキンス)氏は、今回の契約に関する声明の中で述べている。「Huluは引き続き素晴らしいパートナーであり、今回の契約によってHulu + Live TVのご契約者の皆様は、ニュース、スポーツ、エンターテイメントを網羅した当社の優れたコンテンツをお楽しみいただけるようになります」。

バイアコムCBSは、新チャンネルがHulu Live TVで視聴できるようになる時期を明確に述べていない。

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(翻訳:TechCrunch Japan)

米Huluがみんなで一緒に楽しむ共同視聴機能Watch Partyを正式にローンチ

Hulu(フールー)のソーシャル視聴機能Watch Party(ウォッチ・パーティ)が、すべてのオンデマンド契約者に提供を開始されたことが、米国時間12月2日に発表された(Huluリリース)。この共同視聴機能が最初に導入されたのは、2020年のパンデミックの初期の頃だ。これを使うことでHuluユーザー同士が異なる場所から一緒に同じ番組を視聴したり、画面の側面にあるグループチャットのインターフェイスの中で、チャットをしたり、視聴中のものに反応したりすることができるようになった。

当初この機能は、Huluの「広告なし」契約者のみに提供されていたが、その後、Huluの広告付き契約者に対してもより限定的な機能でテストが行われた。同社は、Huluオリジナル作品「Pen15」のシーズン2プレミア公開を記念して、9月18日から10日間、広告付き顧客にウォッチパーティ体験を提供していた。

2020年11月には、Huluは選挙ニュースのライブストリームで(未訳記事)Watch Party機能のテストを開始したが、ライブコンテンツでの共同視聴を提供したのはこれが初めてのことだった。

米国時間12月2日、HuluはWatch Partyが「テスト」段階を終了し、広告なしプランと広告付きプランの両者を含むオンデマンド顧客から、正式に利用可能になったことを発表した。

立ち上げにともなって、Watch PartyはHuluの何千ものライブラリに対して適用可能になる。これには、Hulu独自のオリジナルコンテンツだけでなく、「The Golden Girls(ゴールデン・ガールズ)」、「This Is Us」、「Family Guy(ファミリー・ガイ)」、「The Bachelorette」のようなライセンスを受けた他の番組や放送番組も含まれている。これらはすべてテスト期間中にWatch Partyの人気タイトルだったとHuluはいう。

Watch Partyを使用するには、Hulu.comのタイトル詳細ページに表示される新しいWatch Partyアイコンをまず探す。そこから、18歳以上の他のHulu加入者と、最大7人まで共有できるリンクが提供される。この体験はブラウザのプラグインを必要とせず、Huluのウェブサイト上で直接動作する。

プログラムが再生されると、ユーザーはグループチャットウィンドウの中で絵文字を使ってチャットしたり、反応したりすることができる。またちょっとした休憩をとる場合には、再生を一時停止することもできる。これは、一部の他社が提供する共同視聴体験のように、他の視聴者のストリームを一時停止することはない。その代わりに、ユーザーはグループに再参加して遅れたまま視聴するか、チャットウィンドウの「Click to Catch Up(クリックして追いつく)」ボタンを使用して同じところを見るようにすることができる。

共同視聴は、直接一緒に過ごす時間をとることができないこの時期に、友人や家族とのつながりを保つ方法を探す人たちによって、人気のあるパンデミック中の活動となっている。Huluに続いてAmazon Prime Video(アマゾン・プライム・ビデオ)も共同視聴を開始し、さらにTwitchも独自のWatch Parties(ウォッチ・パーティズ)を開始した(Variety記事)。HBOはScener(シーナー)と提携し(未訳記事)、Plex(プレックス)はWatch Together(ウォッチ・トゥゲザー)を開始し、Instagram(インスタグラム)(未訳記事)とFacebook(フェイスブック)も共同視聴機能をロールアウトした。ただし、Netflixのユーザーは現時点ではまだ、サードパーティ製のツールを使用する必要がある。

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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Hulu

画像クレジット:Hulu

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(翻訳:sako)

Huluが米国でのLive TVサービス料金をさらに約18%値上げ、12月18日から

値上げシーズンがやってきた。

Netflix(ネットフリックス)が一連のプランで料金を値上げしてからわずか数週間後、Hulu(フールー)はまもなく米国でのLive TVサービスを値上げするようだ。

Huluは米国時間12月18日から、Hulu + Liveの月額料金を54.99ドル(約5750円)から64.99ドル(約6790円)に約18%値上げすると確認した。値上げは既存の加入者と新規加入者の両方に適用される。一方、「Hulu(広告無し)+ Live」プランは、月額60.99ドル(約6370円)から70.99ドル(約7420円)に値上げされる。

​はっきりさせておくと、この価格上昇はLive TVを含むプランにのみ影響するようだ。​現在のところ、Huluのオンデマンドサービスの価格変更については何も発表されていない。

Hulu + Liveは2017年にスタートし、当初月額40ドル(約4180円)だった。

関連記事:Netflixが米国で多くのプランを約100〜200円値上げ

カテゴリー:ネットサービス
タグ:Hulu
画像クレジット:Hulu

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(翻訳:塚本直樹 / Twitter

米Huluが一緒にコンテンツ閲覧できる機能「Watch Party」の利用対象者を拡大

Hulu(フールー)は友達や家族がそれぞれの場所から同じコンテンツを一緒に閲覧することができる「コビューイング」機能をいち早く導入した大手ストリーミングサービスの1つだ。その機能、Hulu Watch Partyは当初、Huluの広告なしサービス購読者のみに提供されていた。そしていま、同社は広告入りサービスの利用者にも対象を広げようとしている。ただし、利用できるコンテンツはかなり制限されている。

Hulu Watch Partyが5月に始まったとき(未訳記事)、オンデマンドストリーミングライブラリーにある何千もの映画やテレビ番組でこのサービスが利用できた。その際Huluは、もし番組がコビューイング対応のものであれば「Watch Party」アイコンが作品の詳細ページに表示されると説明した。ユーザーは一緒に視聴したい人にコビューイングのリンクをシェアできる。現在のところ、Watch Partyは8人までの対応だ。

Huluのコビューイングがライバルサービスのものと異なっている点は、視聴者が自分たちのWatch Party体験をコントロールできるところにある。たとえば、視聴している人の中で誰かがスナックを取りに行きたい時、あるいはトイレに行く必要がある時、コンテンツの再生を一時停止できる。しかしそうすることでグループが共有するストリームは影響を受けない。席を外していたメンバーは戻った時に見逃した部分を閲覧したり、「Catch Up」ボタンをタップしてグループのストリーミングに合流することもできる。

視聴者はムービーナイトを催したり新作を鑑賞したりするのにWatch Partyを活用している、とHuluは話す。コビューイングで最も視聴されているのは「Palm Springs」「Parasite」「Love, Victor」だ。

そしていま、Huluはこの機能を広告入りのサービス利用者にも提供する。

画像クレジット:Hulu

同社は9月18日にシーズン2が始まった「Pen15」でコビューイングをテストしている。今後10日間、Huluの広告なし・広告あり両サービスの購読者はこの専用プログラムでWatch Partyを利用できる。

Huluはまた、このテストでのWatch Partyでブランド特有の視聴体験も試す。番組に合わせて、Watch Partyインターフェースは昔のインスタントメッセンジャーチャットルームに似せたデザインとなり、シリーズから引っ張ってくるスクリーンネームもある。このデザインはWatch Partyが「Pen15」をストリームするのに使われたときにだけ表示される。視聴者のためにチャットインターフェースをユニークな作りにすることで、Watch Partyがいかに番組のファンコミュニティを増やすことができるか、興味深い例ととなる。

Watch Partyを使うには18才以上が要件とのことだ。「Pen15」のコビューイングは9月16日から利用でき、さらに10日間提供される見込みだ。コビューイングを正式展開または少なくとも認めているサービスはいくつかあるが、Huluはそのうちの1社だ。

Amazon(アマゾン)のTwitch(トウィッチ)はプライムビデオそのもののビルトイン機能に続いてAmazon Prime VideoのためのWatch Partiesを立ち上げた。Plex(プレックス)は5月にWatch Togetherを追加し、HBOはコビューイング体験でScenerと提携した。3月にはInstagram(インスタグラム)がコビューイング機能を展開し、Watch Partyは5月にイベントのコウォッチングをデビューさせた。直近では、Instagram MessengerとMessenger RoomsがFacebook Watchコンテンツのコビューイング機能を追加した。

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(翻訳:Mizoguchi

米ベライゾンの無料Disney+提供サービスにHuluとESPN+が追加

Verizon(ベライゾン)とDisney(ディズニー)は米国時間8月17日朝、前者の携帯電話事業であるVerizon Wireless(ベライゾン・ワイヤレス)の一部の契約者に、ディズニーのストリーミングサービスを追加料金なしで提供する両社のパートナーシップを延長し、拡張すると発表した(Verizonリリース)。

両社は2019年秋に、TechCrunchの親会社Vrizonが、携帯電話の無制限プランの顧客にDisney+へのアクセスを無料で提供すると発表した(未訳記事)。また2020年2月の決算報告では、当時のディズニーのCEOであるBob Iger(ボブ・イガー)氏が、Disney+の会員の約20%はベライゾンからだと語っている。

もっと最近では、このエンターテインメント大手が、8月3日現在でDisney+の会員は6050万人あまりであると公表している。他と比較すると、Huluは至近の四半期の終わり時点(6月26日)で会員数は3550万、ESPN+は850万だった。

8月17日の発表では、ベライゾンの「Play More」と「Get More Unlimited」のワイヤレスプランに加入していれば、Disney+だけでなくHuluとESPN+(そしてApple Musicも)にも無料でアクセスできるようになる。この3つのビデオストリーミングサービスのディズニーの正規料金は、The Disney Bundleの契約であれば12ドル99セント(約1370円)である。

「The Disney Bundleがベライゾンとの契約に追加されたことで、ベライゾンの契約者にDisney+とHulu、ESPN+の高品質なエンターテインメントへのアクセスを提供する弊社のコミットメントが強化された。我々は常に消費者が弊社のコンテンツを体験するときの最も良い方法を模索しており、今回、ベライゾンと強力してこれらの魅力的な新サービスを提供していけることを嬉しく思っている」とディズニーのプラットフォーム配給担当執行副社長であるSean Breen(ショーン・ブリーン)氏は声明で述べている。

関連記事:ESPN launches its streaming service ESPN+(未訳記事)

カテゴリー:ネットサービス

タグ:メディア Verizon Disney Disney+ Hulu ESPN+

画像クレジット:Hulu

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

Huluが最大新しいウォッチパーティ機能を発表、仮想ビューイングとチャットが可能に

Huluは米国時間5月28日、Hulu Watch Party(フールー・ウォッチ・パーティ)と呼ばれる新しい機能を導入した。視聴者同士が離れた場所で仮想的にHuluを同時視聴し、Huluアプリ内で互いにチャットできるようにする、同サービス初のソーシャル機能だ。この機能は、まずHulu.com上でHuluの「広告なし」サブスクライバー向けにテストされている。

同社は、この機能はHuluのオンデマンドストリーミングライブラリの中にある多数の映画や番組に対して使うことができると述べている。番組の詳細ページに新しい「Watch Party」アイコンがあれば、その番組はウォッチパーティーでの視聴体験が可能だ。そのアイコンから家族や友人をウォッチパーティーセッションに招待するリンクが提供される。同時に8人まで参加できる。番組を見ながら、ユーザー同士は組み込みのチャット機能を介してリアルタイムでチャットを楽しめる。

さらに、ユーザーはグループの視聴体験に影響を与えることなく、自分のタイトルの再生を制御できる。つまり、類似のサービスのいくつかが提供するのと同じ種類の、共有ストリーム体験ではないということだ。この仕様により、接続不良に悩まされているユーザーやトイレ休憩が必要なユーザーは、準備が整ってからグループに再参加できる。チャットウィンドウに置かれた「Click to Catch Up」(クリックしてキャッチアップ)ボタンを押せば、簡単にタイミングを同期できる。

Huluによれば、ウォッチパーティーセッションを開始したりセッションに参加したりするには、視聴者は18歳以上である必要があるという。

ソーシャル機能は、パンデミックの中でストリーミングサービス中での仮想ウォッチパーティーを利用できるようにする、アプリや拡張機能への関心の高まりを受けて追加された。ブラウザープラグインの1つであるNetflix Partyも、新型コロナウイルスによるロックダウンで米国の消費者が在宅避難を余儀なくされたために人気が出た(Business Insider記事)。一方、HBOは最近、ブラウザ拡張Scenerと提携(未訳記事)し、最大20人をサポートする「仮想劇場」体験を提供している。

Huluのウォッチパーティは、これらの既存オプションとは異なり、ブラウザープラグインなどいかなる種類の拡張機能も必要としない。その代わりに、この機能はMacやPCを問わず、コンピューターのHuluのウェブサイト内で利用できる。これによってHuluは、サイト上で直接共同視聴体験を提供する最初の主要なストリーマーになる。

とはいえ、ほかの動画アプリもこれまでにも共同視聴の実験を進めてきた。ストリーミングサービスのPhilo(フィロ) はかつてこのアイデア試していたことがあるが、その機能は決してテスト段階から抜け出すことはなかった。YouTube(ユーチューブ)は数年前に共同視聴アプリUptime(アップタイム)をテストした。米国で提供されている韓国と中国のドラマアプリViki(ヴィキ)は、現在(非常に面白い)リアルタイムのコメント欄を提供しいて、グループチャットのような体験ができる。Amazon(アマゾン)傘下のTwitch(トウィッチ)は、Amazonプライムビデオ向けにウォッチパーティを開始(Variety記事)した。3月にはInstagram(インスタグラム)も共同視聴機能をロールアウト(未訳記事)し、HousePartyは今月イベントの共同視聴を開始した。

Plex(プレックス)も、共同視聴を可能にする独自のWatch Together(ウォッチトゥギャザー)機能を本日開始(未訳記事)した。

Huluウォッチパーティーは、Hulu.comで本日から開始される。

【Japan編集部注]現時点では日本のHuluでHulu Watch Party機能は提供されていない。

原文へ]

(翻訳:sako)

Huluが数年ぶりにデザインを刷新、Netflixにより近づいたデザインに

Huluは米国時間5月20日より、ここ数年で最大規模のデザイン変更を展開し始めた。同社のデザインはより標準化された、いわばNetflix(ネットフリックス)のようなユーザーインターフェイスに一新される予定だ。コレクションはホーム画面内に縦方向に配置され、コレクション内のタイルはスクロール可能で、横並びに配置されている。しかし、同社はNetflixのクローンを目指したわけではない。Huluは編集画像を用いて選択した作品を強調表示するこれまで通りの機能に加え、さまざまなタイルサイズでおすすめのコンテンツ情報を伝える新たな機能を追加した。

Huluはまた「TV」、「映画」、「スポーツ」などのカテゴリーを画面の上部に移動させ、トップ部分のナビゲーションを簡素化。ユーザーが視聴したいコンテンツタイプが簡単に絞り込めるようになった。

ライブTVのローンチと共に実施された、同社にとって初となる2017年の大規模デザイン変更に続いて行われる今回のリニューアル。当時のアップデートはHuluを他のストリーミングサービスと差別化させるのに一役買ったが、ユーザーインターフェイスが複雑になりすぎるという問題も併発した。Huluの顧客フィードバックフォーラムには、インターフェースの操作が難しすぎてレイアウトがわかりにくいという苦情が多数寄せられた

今回の変更は、Huluのインターフェースに改善の余地があったことを十分に理解した上でのものだろう。また、Disney+(ディズニープラス)やESPN+(イーエスピーエヌ・プラス)など、ディズニーが所有するその他のサービス間を行き来するユーザーにとって操作が簡単になるようデザインされたものだと同社は述べている。

「約3年前に展開したデザインリニューアルはかなり大胆なものでした」と同社の製品管理ディレクター、Jason Wong(ジェイソン・ウォン)氏は言う。「人々がストリーミングにより慣れ親しむにつれ、スタンダードが形成されたのだと思います。これはディズニーファミリーのみに言えることではありません。大多数のユーザーが3つから5つの異なるサービスを使用していることが分かっており、これらのサービスの全てがリビングルームにあるデバイスにこの方向性を採用しています」。

ディズニーの他のストリーミングサービスとの統一性を高めるという考えはリニューアル計画の一部としてあったが、Huluによると全体的な再設計プランは1年半前から進んでいたと言う。1年半前と言うと、ディズニーがFoxを買収Huluの運用管理をするようになる前である。

今回再設計されたユーザーインターフェイスは、他のストリーミングサービスで使用されている方法とHulu独自の機能を組み合わせたものだ。

たとえば、コンテンツ整理には横にスクロールできる一般的に馴染み深いデザインを取り入れたが、以前と同じようにタイトルは印象的な映画風の画像とともに目立たせて表示し、タイトルデザイン、カラーサンプリング、大きなタイルにあしらわれたグラデーションデザインなどはそのまま維持している。ただし、新しいインターフェースでは、Huluのコンテンツのすべてがこの大きなテンプレートに組み込まれるわけではない(以下を参照)。

huluの新しいインターフェイス

代わりに、Huluのオリジナル作品や人気番組などの新しいコンテンツにユーザーを引き付けるために、大きなテンプレートが使用されている。現在視聴中の番組や「お気に入り」に入れたコンテンツなど、より身近なコンテンツは通常そのようには表示されない。

Huluの新ホーム画面を下にスクロールしていくと、コンテンツがさまざまなサイズのタイルに分割されていることが見て取れる。大きな冒頭のテンプレートに加え、ミディアムサイズやより小さな標準サイズのテンプレートなどが全体を通して現れる。このデザインによってユーザーを効果的に引きつけ、ユーザーは大量の作品のリストをむやみにさまようことなく、おすすめの作品などを簡単に見つけることができるようになる。

タイル状に並べられた作品

さらにHuluは、推奨エンジンを用いてコレクションとタイルの選択に役立てている。画面上のすべてのモジュールには編集キュレーションやアルゴリズム、またはその両方の組み合わせが使用されている。

ホーム画面の上部に「あなたにおすすめの映画」や「あなたにおすすめのTV」などのコレクションが全ユーザーに向けて表示されるが、下にスクロールするにつれ、提案されるコレクションは個人の興味に合わせてよりパーソナライズされたものになる。Netflixにある「〜をご覧になったあなたへ」ほどHuluのコレクションは細やかではないが、ユーザーが視聴しているコンテンツに基づいた提案ができるよう強化し続けている。

たとえばSF映画の一覧において、SF映画を頻繁に観るユーザーにはそのユーザーがすでに視聴したSF映画やマイナス評価をした映画がそこから取り除かれている場合がある。また、SF/ホラーのような見たことのないサブジャンルからもそれらを削除し、より頻繁に見ている別のサブジャンルからそれらを宣伝する場合もある。

Huluの編集画面では、特定の作品を最初にランク付け(または範囲内で)をすることもできる。あるジャンルにとって目玉になるような作品が新たにリリースされる場合など、その作品を大きく宣伝したい場合などにこの機能が活躍する。

この結果として、個人の好みに基づいてパーソナライズ、ランク付けされた、ヒューマンキュレーションからも恩恵を受けた一連の提案が実現するわけだ。

Hulu副社長兼製品管理責任者であるJim Denney(ジム・デニー)氏によると、ユーザーインターフェースのデザイン変更によって、ユーザーがストリーミングサービスをより簡単にナビゲートできるようになるだけでなく、作品の検索方法も改善すると言う。

「私たちが改善したかったことの1つは見た目の密度に関する点です。既存のサービスの中でもHuluは最大のカタログ数を誇っているので、カタログをより見やすくしたいと考えていました」とデニー氏は説明する。「現在のユーザーインターフェイス上では、あることを実行するための方法がいくつか存在します。ユーザーが迷子にならないように、どの方法をとるべきかがより明確になるように、こういったギャップを埋めたいと考えています」。

これらの変更は何年も前からのユーザーの苦情をもとに取り組んできたものであり、今後のさらなる改善のための土台を築き上げた。

将来的にHuluは個々のユーザーに向けて、おすすめしたい作品だけでなくその表示方法にも推奨エンジンを活用しようと考えている。つまり推奨エンジンが大きいモジュールや小さいモジュールに表示される作品を選択したり、それらのモジュールがいつどのように表示されるかを選択したりするということだ。例えば新規ユーザーの画面には既存ユーザーの画面と比べて、Huluの人気番組を宣伝するためより多くの大きなタイルが表示されるかもしれない。Huluは2021年中にこの機能を展開できるようにする予定だ。

Huluの新たなインターフェース展開は今週から始まり、最初はtvOSとRokuに登場する。7月には他のプラットフォームや、より大きなユーザーグループに向けて拡大する予定だ。

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Category:ネットサービス

Tag:Hulu 動画配信 サブスクリプション

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(翻訳:Dragonfly)