Huluが最大新しいウォッチパーティ機能を発表、仮想ビューイングとチャットが可能に

Huluは米国時間5月28日、Hulu Watch Party(フールー・ウォッチ・パーティ)と呼ばれる新しい機能を導入した。視聴者同士が離れた場所で仮想的にHuluを同時視聴し、Huluアプリ内で互いにチャットできるようにする、同サービス初のソーシャル機能だ。この機能は、まずHulu.com上でHuluの「広告なし」サブスクライバー向けにテストされている。

同社は、この機能はHuluのオンデマンドストリーミングライブラリの中にある多数の映画や番組に対して使うことができると述べている。番組の詳細ページに新しい「Watch Party」アイコンがあれば、その番組はウォッチパーティーでの視聴体験が可能だ。そのアイコンから家族や友人をウォッチパーティーセッションに招待するリンクが提供される。同時に8人まで参加できる。番組を見ながら、ユーザー同士は組み込みのチャット機能を介してリアルタイムでチャットを楽しめる。

さらに、ユーザーはグループの視聴体験に影響を与えることなく、自分のタイトルの再生を制御できる。つまり、類似のサービスのいくつかが提供するのと同じ種類の、共有ストリーム体験ではないということだ。この仕様により、接続不良に悩まされているユーザーやトイレ休憩が必要なユーザーは、準備が整ってからグループに再参加できる。チャットウィンドウに置かれた「Click to Catch Up」(クリックしてキャッチアップ)ボタンを押せば、簡単にタイミングを同期できる。

Huluによれば、ウォッチパーティーセッションを開始したりセッションに参加したりするには、視聴者は18歳以上である必要があるという。

ソーシャル機能は、パンデミックの中でストリーミングサービス中での仮想ウォッチパーティーを利用できるようにする、アプリや拡張機能への関心の高まりを受けて追加された。ブラウザープラグインの1つであるNetflix Partyも、新型コロナウイルスによるロックダウンで米国の消費者が在宅避難を余儀なくされたために人気が出た(Business Insider記事)。一方、HBOは最近、ブラウザ拡張Scenerと提携(未訳記事)し、最大20人をサポートする「仮想劇場」体験を提供している。

Huluのウォッチパーティは、これらの既存オプションとは異なり、ブラウザープラグインなどいかなる種類の拡張機能も必要としない。その代わりに、この機能はMacやPCを問わず、コンピューターのHuluのウェブサイト内で利用できる。これによってHuluは、サイト上で直接共同視聴体験を提供する最初の主要なストリーマーになる。

とはいえ、ほかの動画アプリもこれまでにも共同視聴の実験を進めてきた。ストリーミングサービスのPhilo(フィロ) はかつてこのアイデア試していたことがあるが、その機能は決してテスト段階から抜け出すことはなかった。YouTube(ユーチューブ)は数年前に共同視聴アプリUptime(アップタイム)をテストした。米国で提供されている韓国と中国のドラマアプリViki(ヴィキ)は、現在(非常に面白い)リアルタイムのコメント欄を提供しいて、グループチャットのような体験ができる。Amazon(アマゾン)傘下のTwitch(トウィッチ)は、Amazonプライムビデオ向けにウォッチパーティを開始(Variety記事)した。3月にはInstagram(インスタグラム)も共同視聴機能をロールアウト(未訳記事)し、HousePartyは今月イベントの共同視聴を開始した。

Plex(プレックス)も、共同視聴を可能にする独自のWatch Together(ウォッチトゥギャザー)機能を本日開始(未訳記事)した。

Huluウォッチパーティーは、Hulu.comで本日から開始される。

【Japan編集部注]現時点では日本のHuluでHulu Watch Party機能は提供されていない。

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(翻訳:sako)