英国はWhatsAppを利用し新型コロナウイルス情報を共有する

3年前、英政府はデフォルトでエンドツーエンドの暗号化を有効にしたとして、WhatsAppを非難した。そして米国時間3月25日、新型コロナウイルスのパンデミックに関する情報を共有するための重要なサービスとして、同国政府はこの暗号化されたメッセージングアプリに頼ることになる。

英政府が提供するこの新しいチャットボットは、新型コロナウイルス(COVID-19)によるパンデミックに関する公式なアドバイスを誰でも購読できるようにすることで、国の保健システムへの負担を軽減することが期待されている。

WhatsAppを使って07860 064422(海外からは+44 7860 064422)に「hi」と送ると、更新情報の受信が始まる。

英政府の公式WhatsAppアカウントは、新型コロナウイルスのパンデミックに関する情報を共有するために使用される

英政府によると、このサービスでは必要に応じて購読しているすべてのユーザーにメッセージを送信することも可能だという。

現在英国には米国とは異なり、事件や緊急事態を国民に一斉に知らせる国家による非常警報システムがない。一方で韓国は最新の緊急警報を市民に送ることで、病院の負担を軽減し感染率を低下させ、ウイルス感染の「ピークを平坦化」したとして専門家に称賛された。

英国のBoris Johnson(ボリス・ジョンソン)首相は、3月24日に国家のロックダウンを宣言し、パンデミックの拡大と戦うために市民と住民の不要な移動を禁じ、自宅に滞在するよう命じた。

英国の当局は早期に自宅待機命令を出さなかったことで、批判を受けていた。イタリアやニューヨークなど感染率が急上昇している国や都市では、自宅にとどまるよう市民に命令している。

3月25日の時点で、世界中で43万8000人以上の新型コロナウイルスの感染が確認され、1万9000人の死亡が記録された。

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(翻訳:塚本直樹 Twitter

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TechCrunch Japan

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