昔のシリンダー型オルゴールの軽くはじくような音は、ノスタルジーや子どものころの記憶など、いろんなものを思い出させる。かと思うとその音は、ホラー映画のサウンドトラックの定番でもある。オルゴールは1曲しか鳴らせないのが多いけど、今週Computexカンファレンスで展示されていたMuro Boxは、アプリで曲を変えられるし、自分が作曲した曲でも鳴らせる。しかも、スマート目覚ましとしても使える。
台湾のスタートアップであるTevofy Technologyが作ったMuro Boxは、主要部品が木の板に乗っていてカバーはガラスだ。だから、20音のスチールのコーム(櫛)がシリンダー上のピンにはじかれて音楽を作り出す様子を見学できる。Muroと従来のオルゴールの重要な違いはしかし、Muroのシリンダーがプログラマブル、すなわちプログラミングできることだ。
従来のオルゴールはピンのパターンが一定だが、Muroが特許を取った可変シリンダーはステンレスのギアが20あり、その一つ一つがコームの歯(オルゴールの櫛歯)に対応する。各ギアは電磁石にくっついていて、内蔵のマイクロコントローラに(ギアの突起の位置を)命令される。だからMuroは、ほとんどどんなメロディーでも鳴らせる。
2018年のゴールデン・ピン・デザインアワードを受賞したMuro Boxは昨年、台湾のクラウドファンディングサイトZec Zec(嘖嘖、これはいいね!)で成功し、今度はIndiegogoに出る予定だ。
画像クレジット: Catherine Shu
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)