Amazonが粗悪品のUSB-Cケーブルの販売を停止

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【抄訳】
スマートフォンやラップトップに深刻なトラブルをもたらす悪質なUSB-Cケーブルが問題になっていたが、今日(米国時間3/29)Amazonが、販売するケーブルのタイプを厳しく規制するようになったので、事態はやっと快方へ向かうことになった。

Amazonは粗悪なUSB-Cケーブルを、同社のWebサイト上で売らない品目のリストに加えた。そのリストにはすでに、海賊版のDVDとか、標準規格を無視している電気製品などが載っている。今度の粗悪ケーブルをAmazonはこう記述している:

“USB Implementers Forum Inc”の標準規格の仕様に準拠していないUSB-C™(USB Type-C™)ケーブルまたはアダプター。

つまり、ついにやっと、デバイスを壊したりクラッシュさせる非標準のUSB-CケーブルがAmazonでは売られなくなる。しかしこれはあくまでもポリシーのアップデートにすぎないから、今後Amazonは販売者のコミュニティを取り締まって、粗悪ケーブルをまだ売ってる業者を排除しなければならない。

この小さいけど重要なアップデートを見つけたBenson LeungはGoogleのエンジニアで、USB-Cに自分のPixelを破壊されて以来、悪質なケーブルの危険性をみんなに知らせ回っていた。LeungはUSB-CケーブルとPixelの互換性を、仕事でテストしていたのだが、いろんなものの中でもとくに、OnePlusのタイプC充電用ケーブルに欠陥を見つけた。そしてその後、製品の標準規格準拠に関するみんなの注意を喚起する活動を開始した。

USB-Cはメーカーにとっても消費者にとっても便利な接続規格だが、ケーブルの粗悪品はラップトップなどのデバイスを再起不能に破壊することもあるから厄介だ。Amazon一社が規制に踏み切っても、まだまだ問題は各所に残っている。Amazon以外で買うときには、十分に気をつけよう。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

投稿者:

TechCrunch Japan

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