AppleはFinisarに対する多額の投資を発表した。AppleはFinisarに対して、テキサス州シャーマンに70万平方フィート(約6万5000平方メートル)の新しい製造工場を建設するために、3億9000万ドルを提供する。Finisarは、iPhone Xで使われているTrueDepthカメラの中の、レーザーセンサーの開発のために新たに500人を雇用する。
今回の投資は、AppleのAdvanced Manufacturing Fundから、米国を拠点とする企業に合計10億ドルの投資を行うとしていた約束の一部である。
Appleは、Finisarは光通信コンポーネントの研究開発と大量生産の、両方に取り組むことになると述べている。最も複雑なコンポーネントは、iPhone Xの中で、Face ID、Animoji、Portraitモード、その他のフェイスマッピング技術のために使われている面発光レーザー(VCSEL)である。Finisarはまた、AirPodの中に使われている近接センサーに関する開発も行う。
AppleがなぜFinisarに投資するのかを理解するのは簡単だ。単純に、現在この分野のサプライヤーが不足しているからだ。2017年の第4四半期だけでも、同社は2016年の第4四半期に世界で行われたVCSEL生産量の、10倍以上のVCSELウエハーを購入しようとしている。そのためAppleは生産を助ける必要があるのだ。
新しい工場は、2018年後半のある時点には稼動しているはずだ。
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(翻訳:sako)