Appleの自閉症を扱った短編映画は、アクセシビリティー機能の重要性を証明する


【日本語版編集部:Appleの日本語ページで日本語字幕付きビデオを見られる】
Appleは週末にかけて2本のビデオを公開した。主役はDillan Barmacheという自閉症で言葉を発しない16歳の少年だ。それは迫力ある映像であり、アクセシビリティー機能や、自閉症の人々のための専用アプリ等の特長に焦点を当てている。

自閉症は,社会的なコミュニケーションや行動に影響を及ぼす。自閉症の人々は世界とのコミュニケーションに苦労している。しかし、それは彼らに言いたいことがない、という意味ではない。

この病気になると、周囲の人と話すのが困難なため殻に閉じこもりがちになり、人々の言っていることを理解していることをわかってもらえず、悪いときには、人々が本人に代わって話し、誤って伝えてしまうこともある。

Dillanの人生はテクノロジーのおかげで大きく変わった。映画にはiPadと3つのアプリが登場する ― Proloquo4TextAssistive Express、およびKeebleだ。彼はiPadでタイプしてまわりの人々と話すことができる。映画はiPadの基本的ユーザーインターフェースや、ノートPCと比べていかに簡単かを詳しく紹介している。

テクノロジーは驚くほど強力であり、われわれのコミュニュケーションや情報共有、あるいは学習の手段に大きな影響を与える。人々と物事とサービスを、従来不可能だった形で結びつける。多くの会社は、主要な消費者サービスを使う数億人の人々に関わる問題に焦点を当てている。しかし、われわれのまわりにいる人々の人生を変える機会のある大きな分野が他にあることを忘れないことも重要だ。

ITエコシステムには責任がある。われわれはコミュニティーとして、現実世界のためのテクノロジーにも注目する必要がある。アクセシビリティー機能によって大きな利益を受ける人たちにとっての、次なる目玉を見つけなければならない。

自閉症受容月間に、Appleがこうして自閉症に光を当てたのはとても良いことだ。この会社は iOSのアクセシビリティー機能に大きく力を入れている他、他の極めて重要な取り組みにもリソースを割り当てている。他の会社も注目してほしい。多くの起業家は、大衆のために小さな問題を解決している。しかし、人生活を変えるような問題を解決することもできるのだ。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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