今日(米国時間8/8)Mozillaが、Firefox for Windowsの最新のアップデートをローンチする。そしてその最大の目玉であるWebVRのサポートにより、デスクトップのVRユーザー(ヘッドセットを持ってる人)がWebベースのVR体験を容易にエンジョイできる。
ブラウザーがWebVRをサポートしていれば、ユーザーはVRコンテンツのリンクをクリックするだけで、それらを体験できる。アップデートされたFirefoxでは、VRゴーグルの描かれているボタンをクリックし、ヘッドセットを装着すれば、もうあなたは仮想現実の中にいる。
デスクトップのFirefoxブラウザーではHTC ViveとOculus Riftがサポートされ、モバイルのヘッドセットのサポートは今準備中だ。今モバイルでは、ChromeブラウザーのモバイルバージョンでGoogleのDaydreamとCardboardのヘッドセットがサポートされ、またデスクトップではChromiumの実験的ビルドがヘッドセットをサポートしている。
AppleはMacのオペレーティングシステムの次のアップデートmacOS High SierraでVRがサポートされるが、その登場は今年の秋になる。
Mozillaは今日、WebVRの使い方を教えるハブを立ち上げた。そこでクールなVR体験の見つけ方や、同社のWebVRコンテンツ制作プラットホームA-Frameを使っての、VRコンテンツの作り方も学べる。
WebVRのサポートと併せて今回のFirefox for Windowsのアップデートではさまざまな改良が行われ、中でも、ユーザーがプロセス数を制限したり、大量のタブを一瞬で復旧出来たりする‘パフォーマンスパネル’はユニークだ。Mozilla自身の実験では、なんと同時に1691個のタブを開き、そしてそれらを15秒で復旧できたそうだ。それまでのビルドでは、8分を要した。
このほか、Windows用の64ビットリリースの安定バージョンもあり、Moaillaによると、めったにクラッシュしなくなったそうだ。機能のアップデートでは、アドレスバーからどんなWebサイトでも検索できるようになった。ツールバーの上を行き来しなくても、Google, YouTube, Wikipediaなどの検索もアドレスバーからできる。