Googleの「A.I. Duet」は人間に合わせて即興演奏してくれる

2017-02-16_0955

Googleは今日(米国時間2/16)、楽しい機械学習実験を新たにスタートした。ウェブベースで行われるこの実験では、パソコンのキーボード(または対応するMIDIキーボード)でメロディーを奏でるとコンピューターがデュエット演奏してくれる。

しくみはこうだ。まずいくつか音階を弾いてコンピューターがレスポンスするのを待つ。ただしコンピューターから戻ってくるサウンドはデタラメに聞こえることが多い。演奏した音階と演奏の速さが何かしら関係しているのは確かだが、その「関係」は何らかのメロディーにも演奏のタイミングやリズムに近いものにも変換されない。まあそれがコンピューターにとっての音楽の楽しみかたなのだろう。

しかし、時にはアルゴリズムの理解が正しいこともあり、マシンとのすてきなやりとりが、音楽らしきものに感じることもある。

Googleによるとこの実験は機械学習ライブラリーTensorflowのMagentaというオープンソースプロジェクトに基づくもので、機械学習を音楽とTone.jsに持ち込むことが狙いだ。システムでは事前にプログラムされたアルゴリズムは使っておらず、既存のメロディーを使った訓練を受け、そこで得た知識を使ってレスポンスを返す。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi / facebook

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。