GoogleのCloud PlatformのCustom Machine Types(カスタムマシンタイプ) は、ユーザーが自分のアプリケーションを動かすために必要なCPUのコア数やメモリ容量を自由に指定できる。このマシンタイプが発表されたのは昨年の11月だったが、今日(米国時間2/17)ついにベータを終えた。
さらに今日Googleは、これらのマシン上でRed HatのLinuxディストリビューションとWindowsの運用をサポートする、と発表した。この二つが、これまでGoogleがサポートしてきたCentOS, CoreOS, Debian, OpenSUSE, およびUbuntuに加わる。さらに独自のセットアップが必要なら、自分が使っているLinuxディストリビューションを持ち込むこともできる。
今日のアップデートに伴い、GoogleのContainer EngineとDeployment ManagerもCustom Machine Typesをサポートする。
Custom Machine Typesのアドバンテージは、仮想CPUコアとメモリの料金が定率になることだ(合衆国で1コア1時間あたり0.03492; 1GB1時間あたり0.00468ドル)。たとえば、3コアのCPUと15GBのメモリが必要なら、これまでの段階的なマシンタイプの中から無駄で高価なタイプ(4コア;20GBなど)を選ばなくても、必要なリソース量をそのまま指定できる。
Googleによると、カスタムマシンタイプに切り替えることにより、顧客は最大で50%、平均で19%の費用節約ができる。ただしもちろん、それらは個々の具体的なユースケースによる。同社によると、たとえばWixのメディアプラットホームのコンピューティングコストは18%節減でき、マーケティングの個人化サービスLyticsは20〜50%の費用節減を実現した。
このマシンタイプの料金はGoogleの標準モデルに従い、分単位の課金とsustained use discounts(持続的利用の割引)が適用される。