‘JOLED’は、空中浮遊する小さな球体で作られたディスプレイ

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液晶ディスプレイはもう古い! これからは、超音波で宙に浮かぶ数十個の小さな球体だ。サセックス大学とブリストル大学の研究者らが作ったのはまさしくそれで、想像する通りの奇妙な代物だ。もっともこの汗かきロボットほど奇妙ではない。

このディスプレイは “Janus objects” と呼ぶ小球体を、「音波浮遊」によって「物理的ボクセル(3次元ピクセル)」として使用する。これでおわかりいただけただろうか? 多分もう少し説明が必要だろう。

Janus objectsは、ポリスチレン製のビーズだ。上下に設置されたスピーカーから出る超音波によって空中に留まっている。それぞれのビーズが、自分専用の小さな超音波ポケットに収まっている。音を変調することによって、ポケットを移動し、ビーズの位置を変えることができる。

白いドットだけを表示するならこれで十分だ。しかし、研究者たちはさらに一工夫して、ドットの片側に色を塗り(こうして2つの顔を持つことからJanus[ヤヌス:土星の衛星の1つ]と呼ばれる)、二酸化チタンでコーティングすることによって帯電させた。こうすることによって、電場を調節して球体の向きを細かくあるいは一気に変えることができる。

こうしてできあがったのは、空中浮遊するビーズのグリッドだ ― 6 x 7なのでRetina解像度とはいかない。その場で回転して色を変えたり、モノクロ画像を表示することができる。実際これは、宙に浮かぶEペーパー以上と言えるかもしれない。

チームはこれをJOLEDと呼んでいるが、何の略かはわからない。Janus Objects Levitated and Electrostatically Driven? 悪くない予想だ。

ビーズの位置と回転は、入力に応じて変えることができ、トラックの周囲や障害物の間を動かすこともできる。十分な数があれば、空中に浮かぶタッチ式フィギュアが作れそうだ。モニターの上に浮かべて、少々粗いセカンドモニターにするのもいいかもしれない。

サセックス大学のSriram SubramanianとDeepak Sahooは、来週のACM User Interface Software and Technology Symposiumで成果を発表する予定。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook

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TechCrunch Japan

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