ピント合わせ不要カメラメーカーのLytroがバーチャルリアリティーに参入する。今日(米国時間11/5)同社は“Immerge” と呼ばれる製品を発表した。これは「世界初の映像VR用プロフェッショナル光照射野システムだ。
それはどういう意味なのか?
つまり、Lytroは動画VRを撮影するためのツールを提供したい。彼らはこの「光照射野(light field)」方式を一から作り上げた。CEOのJason Rosenthalによると、Lytroは旧カメラ製品のサポートと販売は続けるが、今後はバーチャルリアリティーに切り替えていき、それが「会社の未来」であると言っている。
装置は球体でリング状の光照射野カメラ/センサーを5組備えている。ポイントは、あらゆる地点で全方向から来るデータを収集すること。映像の試聴者は上から下まで、左から右までをシームレスに、まるでVRヘッドセットを着用しているかのように見ることができる。基本的に現在のVR体験では、「動き回る」ことはできず、利用者は定位置にいる。だから倒れることはめったにない。
私はあるが。
今一番話題のVR装備メーカー各社が、Lytro Immergeについて語っている:
“Six degrees of freedom”[6-DoF/6つの自由度]がImmergeのおたけび。
カメラの出力は、Oculus、HTC、Sonyを含めあらゆる主要なプラットフォームと機器に対応している。発売時期は? これからテストをしてフルスペックが明らかになるのは2016年になり、安くはないと思われる。しかし、こういうカメラを使おうという人なら、この手の最新技術を買う予算を持っているに違いない。
同社はこれまでに1.5億ドルの資金を調達しており、バーチャルリアリティーに賭けることは決して悪いアイデアではない。まあ、少なくとも彼らはポラロイド写真か何かを再発明しようとしているのではない。これは「ピボット」だ。しかし、ひどく賢いピボットだ。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)