長年、話だけが先行した5Gが、やっとMWC 2019に到着した、かのようだ、あくまでも。バルセロナは、今年後半に発売される数種の5Gハンドセットの打ち上げ台になった。と、これもあくまでもぼくの個人的感想だけど。
もうひとつ、話題が先行していたスマートフォンの技術、フォルダブルディスプレイも、ついに日の目を見た。数社がフォールダブル機を発表し、中にはハンドセットとして価格が決まってるものもあったが、コンセプトだけというところも多かった。そしてその多くは、ガラスケースの中に鎮座していた。
そのほかの注目すべきトレンドは、カメラ、AR/VR、そしてありとあらゆるセキュリティだ。以下に、この世界最大のモバイルショーの傑作と駄作の両方をご紹介しよう。そして今年はその両方が、これから先の変化に賭けていたのだ。
5Gの成熟
MWCの話題としては長年主役級だったが、今年は実物の5Gハンドセットがついに登場した。
–Huawei Mate X
–LG V50 ThinQ 5G
–Samsung Galaxy Fold
–Samsung Galaxy S10
–Xiaomi Mi Mix 3
–ZTE Axon 10 Pro 5G
昨年、5G列車に最初に飛び乗ると約束していたOnePlusはハンドセットを発表しなかったが、プロトタイプをデモし、クアルコム(Qualcomm)や英国のEEと共催する5Gアプリのコンテストを発表した。
未来は折りたたまれていたか
折りたたまれていたのは、顧客のお財布だろう。最初のフォルダブルが、平均2000ドル弱という価格で登場した。それはまるでスマートフォンを2台買うようなお値段だが、確かにスマートフォンが2つあると考えてもよい。でも実際に2000ドルの価値があるのか? それはまた、別の問題だ。
–Huawei Mate X
–Samsung Galaxy Fold
TCLはプロトタイプを出品して、来年中にはもっとスペース効率の良い製品を出す、と約束した。オッポ(Oppo)も、まだまだプロトタイプの段階だ。
AR/VR/MR
世界最大のスマートフォンショーの最大のヒットは、スマートフォンではなかった。マイクロソフト(Microsoft)はこのイベントを利用して、同社HoloLensの第2世代機をローンチした。それは、ビジネスにしっかりフォーカスしたヘッドセットだ。
–Microsoft HoloLens 2
–Microsoft Azure Kinect
–Vive Focus Plus
–Qualcomm XR chips
セキュリティ
同社の5G機器をめぐってセキュリティの脅威が喧伝されているHuaweiには、言いたいことが山のようにあった。その点では欧州委員会(EC)のデジタルコミッショナーも同じだ。一方、Androidは今後ますます、パスワード不要のログインを目指すようだ。
その他
–Energizerの18000mAhスマートフォン
–Lightはスマートフォンのカメラから自動運転車に事業拡張
–HTCのブロックチェーンフォーンを法定通貨で買える
–Sprintが5月に4都市で5Gサービス開始
–Facebookがインターネットインフラプロジェクトを拡張
–microSD Expressフォーマットは超高速な転送と長いバッテリー寿命を約束
–スマートフォン全体がウェアラブルになるNubia