TechCrunch Disrupt NY 2013の優勝が決定…パブリックデータマイニングのEnigmaだ

レディーズ、アンド、ジェントルメン! それでは、優勝作品を発表いたします。

今年のDisrupt NY(Disrupt NY 2013)では、Battlefieldの出場者たちがみな強者(つわもの)揃いだったが、30社中7社が決勝に残った: HealthyOut、Enigma、Floored、Glide、HAN:DLE、SupplyShift、Zenefitsの面々だ。

彼らは決勝のステージでもう一度プレゼンをしなければならない。より厳しい審査員たちの面前で: Sequoia CapitalのパートナーRoelof Botha、Allen & Co.の常務取締役Nancy Peretsman、SV Angelの常勤役員David Lee、KPCBのパートナーChi-Hua Chien、CrunchFundのパートナー(でTechCrunchのファウンダ)Michael Arrington、そしてTechCrunchの編集長Eric Eldonだ。

そして、Manhattan Centerの楽屋裏にしばらく引きこもった彼らは、ついに同意に達した。

Disrupt NY Battlefieldの優勝は: Enigmaである

Enigmaは、Marc DaCosta、Hicham Oudghiri、Jeremy Bronfmann、Raphaël Guilleminotらにより創業され、Webサービスとしてのデータマイニングを提供する。その対象データは一般に公開されている(が取得が難しい)ものだけで、すでに同社は10万あまりのデータソースを確保している。そして、これら大量のデータをふるいにかける処理が、一見すると、とてもシンプルだ。たとえば人名や社名で検索すると、瞬時にして複数の表が出力される。そしてよく見るとそれが、十分な思慮に基づくデータ処理であることが分かる。

Wolfram Alphaが公開データだけを扱ったらEnigmaになる、と考えるとほぼ当たっているかもしれない。しかしEnigmaは、一見関係のないような複数のデータ間の関係を見つけ出すのがうまい。Enigmaがこれまでに獲得したシード資金は145万ドルで、すでにHarvard Business Schoolや、調査会社Gerson Lehrman Group、S&P Capital IQ、それに最近ではThe New York Timesともパートナーしている。

Enigmaを紹介している本誌の記事はこれだ。


   
   

そして準優勝は: Handleだ

Shawn CarolanとJonathan McCoyが共同で立ち上げたHandle (ないしHAN:DLE)は、いわゆる“プライオリティエンジン”だ。それはWebアプリケーションおよびiOSアプリとして提供され、ユーザの仕事の生産性を高める。で、一体何をやるのかというと、メールクライアントとタスクマネージャが合体したような機能で、ユーザのメールをそれらの優先度で分類し、あとでざっと見れるように保存する。また、タスクとスケジュールを作り、その完了の日までの通信を…ほかのメールにまぎれないように…追跡管理する。

便利なキーボードショートカットが提供されていて(’A'を押すと保存、’R'を押すと今すぐ返事を書く、など)、しかも、毎日忙しい人が、「その日に何と何をすべきか」が明確に分かるようになっている。Handleはこれまで、Menlo Venturesから400万ドルを調達している(CarolanはMenloの常務取締役だ)。

Handleに関する本誌の記事は、ここにある。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))