Twitterが「モバイル・ファースト(モバイル主体)の利用者」についての調査報告をリリースしている。「モバイル・ファーストの利用者」とは、Twitterに、デスクトップPCなどからでなく、モバイルデバイスを用いて利用することの多い人を指している。調査はTwitterが委託してKanter MediaのCompeteがまとめたものだ。その調査報告によるとTwitterの「モバイル・ファースト」利用者は、一般の利用者と比べて年齢が若めで、ブランドコンテンツについて寛容な態度を持つ傾向があるそうだ。
ちなみに、このモバイル・ファーストな利用者たちは、一般とくらべてデスクトップからTwitterにアクセスする率が57%低い。しかしそれでありながら、たいていの人よりも高い頻度でTwitterをチェックしているのだそうだ。普通の利用者に比べて86%程度もTwitterでの活動時間が長い。多くはスマートフォンアプリケーションを利用している。ちなみにモバイル・ファーストの利用者の中には、主にタブレットからアクセスするという人も15%程度含まれているのだそうだ。
また、先にも触れたようにモバイル・ファーストの利用者層は、一般的な利用者よりも年齢層が低めであるとのこと。18歳から34歳の層が、他の年齢層に比べて52%ほど、モバイル・ファーストのグループに属する確立が高いのだそうだ。また、こうした利用者は1日の節目毎にTwitterにアクセスする傾向も高いのだとのこと。まず、目覚めたときにすぐにTwitterにアクセスする率が157%高めになっていて、ベッドに入ってからTwitterにアクセスする率も129%高いのだそうだ。また、学校や職場でTwitterを使う率も160%高く、ショッピング中の利用率も169%上回る。移動中の利用率は3倍ほどで映画を見る前や見た後にも積極的に利用する。
他にもモバイル・ファーストの利用者たちは、自ら発言することが全体平均よりも57%高率で、リンククリック率も63%高いのだそうだ。リツイート率は78%高く、ツイートをお気に入り登録する率も85%高くなっている。一般的に言えば、他の人ないしはブランドからのメッセージとでも積極的に関係性を保つ傾向があるようだ。Competeのレポートを見ると、こうした利用者はTwitterの広告を記憶している率も58%高いのだそうだ。
まとめておこう。Twitterはモバイルでの広告を増やそうと努力しているところだ。今回の調査結果は、Twitterの目的にとって心強い味方となるものだ。モバイル・ファーストでTwitterを利用している人というのは、結局Twitterにとっての最良のお客様という位置付けになるわけだ。平均的利用者にくらべてより多くTwitterを利用して、コンテンツにも注意力をもって接している様子だ。また自らも積極的に発言する傾向がある(UGCが生み出されなければTwitterの魅力は減じ、そして広告主にとってのアピール度合いも下がってしまう)。ツイートを多く眼にして、そしてそのツイートに対して積極的に反応するというのが、モバイル・ファーストの利用者たちの特徴であるようだ。
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(翻訳:Maeda, H)