Yahoo、2013年Q4売上は12.7億ドル6%ダウン、EPSは0.46ドル31%アップ、ディスプレイ広告は6%ダウン

今日(米国時間1/28)Yahooは2013年第4四半期の収支を報告した。GAAP売上12.7億ドル、非GAAP1株当たり利益0.46ドルだった。トラフィック獲得コスト(TAC)を除いた売上は12億ドルだった。売上は6%減少したが、EPSは31%増加した。

非GAAP経常利益は3.3億ドル、前年比3%減だった。

First Callのアナリストの予測 ― TACを除く売上12.01億ドル、非GAAP利益2.497ドル ― に基づくと、この結果は悲喜半ばだ。アナリストの合意予測による1株当たり利益は0.38ドルだった。昨期Yahooが与えた指針と比赫すると、TACを除いた売上は11.8~12.2億ドルの予測範囲内、非GAAP経常利益は2.4~2.6億ドルの予測を上回った。

同じく本日報告された年間業績は、売上が47億ドルで6%減、利益が5.9億ドルで4%増だった。

Q4のディスプレイ広告(除TAC)は4.91億ドルで、2012年Q4の5.20億ドルから6%減。2013通年では17.37億ドルで、前年の1.899億ドルから9%減だった。

検索はやや明るい兆しを見せた。Yahooによると、2013年4Qの検索売上(除TAC)は4.61億ドルで、前年同期の4.27億ドルから8%増だった。2013通年では16.99億ドル、6%増。

昨期Yahooは、売上10.8億ドル、ディスプレイ広告(除TAC)7%減の4.21億ドルとギリギリ予測達成したことから、注目はYahooがこの主要収益源の流れを取り戻せるかに集まっていた。その意味で今期は相半ばする結果だった。

今月同社は、新たに広告配信および広告管理のユニットを立ち上げた。同社はTumblrのスポンサー付投稿もサポートしている ― これは同社が今年Tumblr広告における存在感を高めるための全体計画の一部だ。ただし、こうした取組みの効果が出るまでにはしばらく時間がかかるだろう。

CEO Marissa Mayerの下、同社は買収ブームにあり、昨期だけで8社を買収した ― Aviate (ThumbsUp Labs)、PeerCDN (Instant IO)、Evntlive、Ptch、SkyPhrase、LookFlow、Bread Labs、およびHitpost。自社サービスおよび株式買い戻しへの継続投資と合わせ、同社の現金保有高は約50億ドルとなり、1年前から10億ドル減少した。

現金持ち高を伸ばす方法の一つが、今後の特許売却だ。CFO Ken Goldmanは収支会見中、同社は今年中に特許の売却を始める計画であると語り、同社が運営会社であること ― 執行機関ではない ― を強調した。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook


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TechCrunch Japan

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