Spotifyのビジネスは順調だ。昨年は売上を50%もアップさせている。同社のミュージック・ストリーミングは総額で33億ドルを稼ぎ出した。これは木曜日にRecodeが報じた決算書類〔PDF〕で確認された。Spotifyのユーザー数も有料、無料合計して昨年の1億2600万人から1億4000万人に成長している。
しかし良いニュースの陰には悪いニュース、というよりむしろSpotifyは今後も成長を続ける必要があることを示すニュースもあった。同社は今後数年の間に少なくとも20億ドルをレコード・レーベルに支払う必要がある。この金額はユーザーが実際に音楽を聞いたときに支払われる曲単位のライセンス料とは別個で、レーベルが今後もSpotifyに協力していくとことを保証するものだ。
売上が大きい割合にSpotifyが確保した利益が比較的少ないのは主としてこの巨額の支払いがあるためだ。レーベルを始めとする著作権者の協力を確保するために、売上の大部分は用いられている。われわれのJosh Constine記者が指摘したとおり、Spotifyは最近著作権者に対する交渉力を強めつつある。しかし急に利益率をアップさせるようなものではない。
Spotifyが5000万の有料ユーザー(これは3月の数字で、その後アップデートされていない)を確保したことはたしかにレーベルに対する立場を強化したはずだ。しかし今日明日にも力関係に劇的な変化が起こると期待すべきではないだろう。
e画像: Thomas Trutschel/Photothek/Getty Images
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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+)