2020年以降に必要なSEOの考え方をまとめたチェックリスト41項目

もはや常識となりつつありますが、SEOのプロジェクトを行う際の対象範囲は、年々(日増し?)に増えていきます。

各施策についての知識はありつつも、優先順位は適切なのか、抜け漏れはないのか、常に確認を行うことが大事です。そのような場合、対象範囲を網羅したチェックリストがあれば非常に便利です。

今回はSEMrushが作成した、41の項目をまとめたチェックリストを紹介いたします。SEMrushの機能紹介が多めですが、内容も有用なものとなっています。

Googleの検索結果の上位に表示され、オーガニックのトラフィックを増加させる手助けとなるSEOのチェックリストをお探しだろうか。

我々は2020年にSEOで成功を収めるために必要な究極のチェックリストを作成した。あなたが知るべき、41のベストプラクティスを扱っている。

SEOの基本から、オフページのシグナルを分析する際に確実に知っておくべきことまで、このリストを使用することで、あなたのサイトがベストプラクティスに基づいていること、見過ごした問題によって足止めを食うことがないことを確証できるだろう。

このガイドで扱う、主要なカテゴリーは以下の通りである。

当SEOチェックリストの使い方

我々はこのチェックリストをSEOの主要な領域を扱ういくつかのセクションに分けている。基本、キーワードリサーチ、テクニカルSEO、オンページSEO、コンテンツ、そして、オフページSEOである。

あなたのWebサイトが、これらのポイントの多くをすでにカバーしている可能性もある。もしそうであれば、それは素晴らしいことだ。

しかし、あらゆるWebサイトは改善の余地があり、あなたが見落としているベストプラクティスの領域もいくつかあることだろう。

このチェックリストで扱うポイントの中に、あなたのWebサイトとは関係のないものも含まれているだろう。それでも問題はない。

このリストを一通り確認し、あなたのサイトと関わるポイントを調べ、課題を解決し、可能な限り、機会を最大化させよう。SEOの成功は、チェックリストを潰していくことだけで叶うものではない。

しかし、競合のWebサイトを凌駕するためには、少なくとも、このチェックリストで紹介されるほとんどのポイントを確実なものとすべきだ。

SEOの基礎のチェックリスト

SEOの基本的な部分をおろそかにしていれば、競争の激しいキーワードで上位に表示されることは難しいだろう。

ここで紹介するポイントは単調な作業が多い。しかし、こうした基本的な施策の実践が、SEO戦略の成功を導くのだ。

1.Google Search ConsoleとBing Webmaster Toolsをセットアップする

Google Search Consoleはオーガニックのビジビリティとトラフィックを成長させるために必要なデータ、また、サイトのパフォーマンスに関わる計り知れないほど重要なインサイトを提供してくれる、必須のツールである。

このツールがそれほどまでに重要な理由、セットアップの方法、その他の詳細は、こちらの決定版ガイドをご参照いただきたい。

Bing Webmaster Toolsもデータとインサイトを提供しており、Google Search Consoleと同様、重要なツールである。

これらのツールを使うことで、ユーザーがあなたのWebサイトを検索結果で見つけるために使用したキーワードの表示、サイトマップの送信、クロールエラーの特定、などが行える。

もし、セットアップが済んでいないのであれば、今すぐ行っていただきたい。

2.Google Analyticsをセットアップする

正しいデータが無ければ、正しい判断はできない。

Google Analyticsは「何人のユーザーがあなたのWebサイトに訪れたのか」「どういった人が訪問しているのか」「彼らはどのようにエンゲージしたのか」などのデータを提供してくれる無用の分析ツールである。

初心者がこのツールについて知るべき全ては我々の決定版ガイドを参照していただきたい。セットアップの方法、最も有用なレポートの見方などを扱っている。Google Analytics無しでは、SEO戦略を成功に導くことは難しいだろう。

また、Google AnalyticsとGoogle Search Consoleを連携し、データを互いにインポートすることも重要だ。

3.SEOのプラグインをインストールし、設定する(WordPressを使用している場合)

使用しているCMSがWordPressであるならば(Webサイトの35%がWordPressを使用していることを考えると、その可能性は十分にある)、SEOのプラグインをインストールし、設定することで、Webサイトを適切に最適化するのに必要な機能を手に入れることができる。

先日、WordPress SEOのチェックリストを公開したが、この記事では、おすすめのSEOのプラグインを紹介している。どのプラグインを選択するかは個人の好みに落ち着くことになるが、これら3つのプラグインは優れた選択肢だと考えている。

もし、WordPressではないCMSを使用している場合は、専用のプラグインか、モジュールか、あなたが必要な機能が含まれているものか、どれが必要かを開発者に相談しよう。

例として、Plug in SEOはShopifyアプリの中で最も人気のあるアプリの1つである。

4.サイトマップの生成と送信

サイトマップの目的は、検索エンジンがどのページをクロールするか、どのページが正規のページであるのか、を判断する手助けとなることである。

サイトマップはクロールされ、インデックスされるべき、あなたのWebサイトのメインコンテンツを特定するURLのリストである。

Googleは下記のように表現している。

サイトマップはサイト内のどのファイルが重要かを Google に伝えるだけでなく、重要なファイルについての貴重な情報(ページの最終更新日、ページの変更回数、すべての代替言語ページなど)も提供します。

引用:https://support.google.com/webmasters/answer/156184?hl=ja

Googleはサイトマップの複数のフォーマットをサポートしているが、XMLが最も一般的だ。また、通常、サイトマップは「 https://www.domain.com/sitemap.xml 」に置かれる。

WordPressを使用しており、前述したプラグインをインストールしているのであれば、サイトマップの生成は標準の機能として備わっている。

その他の場合は、XMLサイトマップを作成できる生成ツールが複数存在している。また、我々が最近公開したサイトマップの究極ガイドにおすすめのツールを紹介している。

サイトマップを生成した後、Google Search ConsoleとBing Webmaster Toolsから送信しよう。

また、robots.txtファイルにもサイトマップを設置しよう。

5.robots.txtファイルを作成する

非常に単純に言えば、robots.txtは検索エンジンへ、そのページやファイルがクロールやリクエストが可能かどうかを伝えるものだ。

一般的には、Webサイト内の特定のセクションのクロールを防ぐことに用いられる。Webページのインデックスや、Googleの検索結果に表示されることを防ぐためには使われない。

robots.txtファイルは、https://www.domain.com/robots.txtに設置される。

すでに設置しているか確認しよう。

まだ設置していないのであれば、作成しよう。現時点では、クロールを防ぐ必要のあるページがなかったとしても。

WordPressのSEOのプラグインの中には、robots.txtファイルの作成と編集機能があるプラグインもある。しかし、他のCMSを使用しているのであれば、テキストファイルを使用して手動で作成し、ルートドメインにアップロードする必要がある。

robots.txtファイルの使い方については、このビギナーズガイドが詳しい。

6.Search Consoleで手動アクションを確認する

珍しいケースではあるが、手動アクションを課されている場合、ネガティブな影響を受けていることがわかるだろう。

一般的に、手動アクションは、GoogleのWebマスターガイドラインに明らかに違反したり、意図的に操作しようとすると発生する。それは、ユーザー生成のスパム、構造化データの問題、不自然なリンク(リンク元もシンク先も)、内容の薄いコンテンツ、隠しテキストなど、スパムと呼ばれる行為だ。

ほとんどのWebサイトは手動アクションによる影響は受けたことがないだろうし、今後も受けないだろう。

いずれにせよ、Google Search Consoleの「セキュリティと手動による対策」タブでその状態を確認できる。

手動アクションを受けた場合、このセクションで確認することができる。また、新しいプロジェクトに参画したり、別のサイトを引き継いだ場合、手動アクションの有無はあなたがまず初めに確認すべきものの内の1つだ。

7.Googleが実際に自身のWebサイトをインデックスできることを確認する

WebサイトがGoogleにインデックスされないことはよくある。

実際、ステージング環境から本番環境へWebサイトを移す際、開発者が誤ってNoindexタグを設置してしまったことにより、そのサイトのインデックスが突然消されてしまうこともある。

あなたのWebサイトが実際にクロール可能で、インデックス可能であることを確認するために、SEMrushのサイト監査ツールを用いることもできる。

自身のWebサイトをクロールさせよう。もし、どこかのページがブロックされたのであれば、検索エンジンもクロールとインデックスができないだろう。

インデックスされるべきメインページが、本当にインデックス可能であるかをダブルチェックしよう。後になって問題が発覚するという自体を未然に防ぐことができるからだ。

自身のサイトが正しくGoogleにインデックスされるかわからないだろうか? ジェイソン・バーナードがYoutubeであなたのWebサイトを適切にインデックスさせるための手段を教えてくれる。

キーワードリサーチのチェックリスト

しっかりとしたキーワードリサーチのプロセス無しでは、正しいキーワードで上位に表示されることはないだろう。

そして、正しいキーワードで上位に表示されなければ、本来得られるはずの頻度で、トラフィックがコンバージョンにつながることもない。

ここでは、SEO施策の成功を得るために必要な、キーワードリサーチのチェックリストを紹介しよう。

8.競合サイトを特定する

キーワードリサーチを開始する最も素早い方法は、競合サイトがターゲットとしているキーワードを探すことだ。

競合サイトの分析に費やす時間に、無駄な時間など無いと考えている。

SEMrushのドメイン概要のページで、自社サイトと競合サイトのドメインを入力しよう。同じ領域で争っている競合サイトとの、ビジビリティの比較が簡単に行える。

9.主要な「マネー」キーワードを探す

あなたにとっての主要な「マネー」キーワードを知ることが必要だ。つまり、リード、セールス、コンバージョンを発生させるキーワードである。

これらは、ヘッドタームやピラーページのキーワードとも呼ばれる。

一般的に、こうしたキーワードは検索ボリュームが多く、トピックのレベルでもカテゴリーのレベルでも、あなたのオファーをまとめる競合性の高いキーワードである。例えば、「NFL ジャージ」のようなヘッドタームである。

キーワード概要の機能を使い、自社の製品やサービス周辺のキーワード調査を行うことで、あたなにとってのヘッドタームを特定することができる。

主要なキーワードに基づいた、コンテンツ戦略を学ぶための包括的なガイドをお探しの場合は、こちらのチュートリアルを参照していただきたい。

10.ロングテールのキーワードを探す

ロングテールのキーワードを含めないキーワード戦略をキーワード戦略と呼ぶことはできない。

ヘッドタームと比べるとボリュームは少なくなるが、ロングテールのキーワードは、コンバージョン率が高い。

SEO戦略は、ヘッドタームと同様、ロングテールのキーワードもターゲットにする必要がある。関連するキーワードも含めて上位表示されるよう、Webサイトを最適化するという意味で(あらゆるコンテンツで関連するロングテールのキーワードもターゲットとする)、また、鍵となるコンテンツをサポートするコンテンツの作成もするという意味でも。

ロングテールのキーワードの発見を手助けするために、キーワードマジックツールの使用を勧める。

主要なキーワードを入力し、対象の国を選んだら、キーワードのリストが表示される。全体、フレーズ、完全一致、関連キーワードなどの種類で絞り込むことも可能だ。

さらにロングテールのキーワードのアイデアが必要である場合は、トピックリサーチツールを使うことで、コンテンツ全体で使用可能なキーワードを発見できるだろう。

11.キーワードマップの作成

ターゲットキーワードを特定した後は、それらを自社サイトの各ページに割り当て、差異があるか確認しよう。

こちらのキーワードマッピングのガイドでは、下記と記載されている。

最もシンプルな形式では、キーワードマッピングは、あなたがターゲットに選んだキーワードのフレームワークであり、あなたのサイト構成を映し出すものだ。マップの最終的な目標は、どこの箇所を最適化すべきか、何のコンテンツを作成すべきか、より多くのトラフィックを獲得するために新しいページをどこに設置すべきか、などを判断する手助けとなることだ。
-アンドレア・ルール

適切なページで適切なキーワードをターゲットにしていることを確認するために時間を割くことは重要だ。この記事で紹介されているプロセスを踏むことは、正しいスタートを切り、SEO戦略を押し進める手助けとなるだろう。

12.上位表示されているページの検索意図を分析する

Webサイトのコンテンツが検索者の検索意図に合致していることを確認しよう。

ターゲットキーワードで表示されているページを分析し、あなたのコンテンツがそれに応えているか確認する時間を取ろう。

例えば、全国レベルでのキーワードをターゲットとしているとしよう。キーワードのボリュームは多く、難易度も高いはずだ。しかし、検索結果がローカルの結果を返しているのであれば、上位表示されることはおそらくないだろう。

Googleが上位に表示しているコンテンツの検索意図を理解していないのであれば、検索者の検索意図に合致したコンテンツを作成することは難しい。

このガイド内の検索者の意図を特定する方法を参照して欲しい。とっかかりとして、検索意図の種類ごとに分類している下記の図は役に立つだろう。

13.よくある質問を特定する

よくある質問を知ることで、あなたのサイト内のコンテンツによって、より良い答えを提供できるようになる。また、多くの人が検索エンジンを「アンサー・エンジン」と呼んでいることを忘れないで欲しい。

キーワード概要のツールでキーワードを入力すれば、月間の検索ボリュームと共に、それらに関連する質問のリストが得られる。

手始めに特定のキーワードを入力すれば、とっかかりとして、また、気づきを得るためのリストとして、有用なはずだ。

加えて、AlsoAsked.comのようなツールも有用だ。「People Also Asked」の結果を返してくれ、あなたのコンテンツで答えるべき質問やアイデアを発見することができるだろう。

14.ターゲットキーワードで上位表示されることが、どの程度難しいかを理解する

新しいWebサイトの場合、その領域の権威として認められるまでは、競合性の高いキーワード上位表示されるのに苦労するだろう。受け入れがたいことかもしれないが、事実なのである。

あなたのクライアントや上司の期待値との齟齬をなくすため、ターゲットとするキーワードで上位表示されることがどれほど困難であるかを理解する必要がある。

ここでも、キーワード概要の機能を使用する。ターゲットキーワードを入力すれば、それぞれのキーワードの難易度が表示される。新しいWebサイトが1ページ目に表示される難易度を示している。

テクニカルSEOのチェックリスト

テクニカルSEOは、しっかりとした土台を構築し、Webサイトがクロールとインデックスが可能であることを確かなものとする手助けとなる。

ここでは、あなたが注意を払うべき、ベストプラクティスの中でも最も共通の領域を説明する。

15.HTTPSを使用していることを確認する

今は2020年である。HTTPSがランキング要因となったのは、2014年だ。

WebサイトでHTTPSを使用しない言い訳などない。もし、未だにHTTPを使用しているのであれば、今が改善すべき時だ。

ブラウザに表示されるURLを見ることで、あなたのWebサイトがHTTPSであるかどうかを簡単に確認できる。

南京錠のマークが表示されていれば、あなたのWebサイトはHTTPSだ。表示されていなければ、HTTPSではない。

16.Googleのインデックス内であなたのWebサイトの重複バージョンを確認する

Googleが1つのバージョンのみをインデックスできるようにすることはとても重要だ。

  • https://www.domain.com
  • https://domain.com
  • http://www.domain.com
  • https://domain.com

これらは全て、あなたのWebサイトの異なるバージョンであり、全てが1つのバージョンを指す必要がある。

wwwの有りと無し、どちらかを選ぶのはあなた次第だ。しかし、最も一般的なバージョンは、https://www.domain.comである。

他の全てのバージョンは、主要なバージョンに向けた、301リダイレクトを設定すべきだ。ブラウザのアドレスバーにそれぞれのバージョンのURLを入力することで確認できる。

もし、リダイレクトが設定されているのであれば、何も問題は無い。しかし、異なるバージョンにアクセスが可能な状況である場合は、リダイレクトを可能な限り早く設定しよう。

17.クロールのエラーを発見し、修正する

Google Search Consoleのデータを見れば、クロールのエラーをすぐに確認できる。

カバレッジレポートを表示し、「エラー」と「除外」のページを見ることができる。また、「警告」と「有効」のデータも見られる。

ここで表示されるエラーの修正に時間を割こう。また、詳細を確認し、除外されているURLの原因を調査しよう(多くの場合、解決すべき理由が存在する。例えば、404エラーやcanonicalページの不備等だ)。

18.サイトスピードを改善する

遅いサイトはユーザー体験を損なう。

実際、Googleはページエクスペリエンスのアップデートをアナウンスしている。2021年の開始を予定しており、ユーザー体験をランキング要素として扱うようになるアップデートだ。

自身のWebサイトの読み込み速度を確認し、十分に速かったとしても、ユーザーはさらなる改善を求めることを認識しておこう。

読み込み速度の遅いWebサイトを待ってくれるユーザーはいない。今は、2020年だ。

サイト監査ツールを使用して自身のWebサイトをクロールすれば、読み込み速度の遅いページを特定できる。また、GoogleのPage Speed Insightsを用いれば、詳細な情報が得られる。さらに、我々が作成したガイドを読んでいただければ、改善についてのアドバイスも得られるだろう。

19.内部と外部のリンク切れを修正する

リンク切れもユーザー体験を損なう要素だ。予測していたページに遷移しないリンクをクリックする人は誰もいないだろう。

内部リンク、外部リンク共に、リンク切れのデータはサイト監査レポートで入手できる。指定されているURLを更新するか、リンク自体を削除するかして、修正しよう。

20.HTTPSページに設置されているHTTPのリンクを発見し、修正する

多くのWebサイトがHTTPからHTTPSへ移管しているが、内部リンクがHTTPページを指したまま、ということはよくある。

仮に、リダイレクトを設定しており、ユーザーをHTTPSのページに遷移できていたとしても、これは不要なリダイレクトである。可能な限り早く、アップデートするべきだろう。

これに該当するリンクの数が少ないのであれば、CMSで手動でアップデートしよう。しかし、サイト全体(状況としてはよくある)の場合は、ページのテンプレートをアップデートするか、データベースの変更が必要になるだろう。

状況が不確かな場合は、開発者に相談しよう。

21.Webサイトがモバイルフレンドリーであることを確認しよう

モバイルフレンドリーであることは、将来の導入が予定されている、ページ エクスペリエンス アップデートの鍵となる要素だ。

しかし、モバイルフレンドリーであることを重視する理由は、2020年9月から(※)全てのWebサイトを対象にモバイル ファースト インデックスへの移行を始めるからである。

※2021年3月に延期となりました(Prepare for mobile-first indexing (with a little extra time)

これにより、モバイルフレンドリーな体験を提供していないWebサイトは、オーガニックのビジビリティの獲得に苦労することになるだろう。

自身のWebサイトがモバイルフレンドリーであるかどうかは、Googleのモバイルフレンドリー テストで確認することができる。

22.SEOフレンドリーなURL構造を採用する

SEOフレンドリーなURL構造を採用すれば、検索エンジンがページをクロールしやすくなり、それらが何についてのページなのかを理解しやすくなる。ページURLはシンプルで、わかりやすいものにすべきだ。

SEOフレンドリーなURLは下記のようなURLだ。

https://www.domain.com/red-shoes/

また、わかりにくいURLとは下記のようなURLだ。

https://www.domain.com/category.php?id=32

  • 単語をわける場合はハイフンを使用しよう。アンダーバーは使用しない。
  • URLは可能な限り短くする(Backlinkoによる調査(※)では、短いURLは上位表示される傾向があることが示されている)

※参考:1,180万の検索結果を分析した結果、自然検索のランキング要因についてわかったこと

23.構造化データを追加する

GoogleがセマンティックWebを構築し続ける中で、構造化データのマークアップはますます価値が高まっている。

構造化データをまだ使用していないのであれば、実装してみよう。

Schema.orgのボキャブラリーには、人、場所、組織、ローカルビジネス、レビュー、など非常に多くの構造化データのフォーマットが含まれている。

構造化データを用いることは、検索結果であなたのWebサイトを目立たせることに役立つ。例えば、下記の画像のように、レビューや値段を表示させることが可能だ。

SEMrushが作成した、初心者のための構造化データのガイドを参照していただきたい。もしくは、Googleの構造化データ テストツールを使用し、自身のWebサイトが構造化データを実装しているかどうか分析しよう。

※注:リッチリザルトテストツールの正式リリースに伴い、構造化データテストツールの提供終了が予定されています。
リッチリザルト テスト – Google Search Console

24.Webサイトのページの深さを確認しよう

理想的には、Webサイト内のあらゆるページに到達するために、3クリック以上必要とさせないことだ。

そのためには、Webサイトの構造をフラットにするために再構築する時間を要することになる。ページの階層が深くなればなるほど、ユーザーや検索エンジンはそれらのページを発見する可能性が低くなる。

3クリック以上を必要とするページは、サイト監査のレポートで特定することができる。

25.一時的な302リダイレクトを確認する

302リダイレクトは、そのリダイレクトが一時的なものであることを示唆する。一方、301リダイレクトは、その移転は恒久的なものであるサインとなる。

301の代わりに302が使われることはよくある。Googleは、302リダイレクトがPageRankを受け渡すことを認めているが、302リダイレクトが将来のどこかのタイミングで除去されることがないのであれば、301に更新する必要があるという事実は変わらない。

302リダイレクトはサイト監査のレポートで、一時的なリダイレクトのページとして表示される。

26.リダイレクトチェーンとリダイレクトループを発見し、修正する

あなたのWebサイトは、ユーザーや検索エンジンを複数のリダイレクト(リダイレクトチェーン)を辿らせるべきではないし、リダイレクトループも発生させるべきではない。

単純に、リダイレクトは、AというページからBというページへ移動させるために使用すべきだ。

サイト監査レポートでは、リダイレクトチェーンとリダイレクトループによる問題を検知する。リダイレクト先のURLを更新、もしくは、リダイレクトループを発生させている要因の除去や更新によって、これらの問題を解決することができる。

オンページSEOとコンテンツのチェックリスト

優れたコンテンツと優れたオンページでの体験が無ければ、Webサイトを上位表示させ、オーガニックのトラフィックを増加させることは難しいだろう。

これは、Webサイト内のページでも、ブログの記事にもあてはまる。競争が激しい今、重要な検索キーワードで上位表示させるために、他のブログを凌駕する可能性のあるステップは全て踏むべきだろう。

下記で紹介するチェック項目を確認し、検索エンジンのためではなく、ユーザーのためのコンテンツを作ろう。

27.重複や切り捨てられるタイトルタグ、タイトルタグが設置されていないページを発見し、修正する

タイトルタグの最適化はSEOのとても基本的な項目だ。実際、ページの順位上昇を手助けするSEO担当者が真っ先に確認する項目だろう。

タイトルタグは、そのページが何についてのページなのかを検索エンジンに伝える。また、タイトルタグは固有な内容にすべきだ。

重複したタイトルタグはあるべきではなく、切り捨てられる(長すぎる)タイトルタグは検索結果画面では一部が非表示になってしまう(タイトルタグの後に3つの点が表示され、一部が非表示であることを示している)。

また、タイトルタグが設置されていない(空になっている)ページがないことも確認すべきだ。

これらの問題はサイト監査のレポートで確認でき、該当のページのタイトルタグを更新・改善することで、対応できる。

28.重複したメタディスクリプションと、メタディスクリプションが設置されていないページを発見し、修正する

メタディスクリプションは何年間も直接的なランキング要素として使われていないが、通常、検索結果画面のタイトル下に用いられる。

他のWebサイトではなく、あなたのWebサイトをクリックしようとユーザーが考える手助けとなり、オーガニックのCTRへ、ポジティブにもネガティブにも作用する。

メタディスクリプションが設置されていない場合、Googleは該当のページのコンテンツの一部を検索結果に表示させる。

しかし、これにはナビゲーションのテキストや他の要素も含まれるため、ユーザーの注意を引く文言とはならないだろう。重複したメタディスクリプションを設置している場合は、クリックを促すような固有の説明文を表示するようにしよう。

29.複数のH1タグの設置を発見し、修正する

H1タグは、コンテンツの主要な見出しとなり、ページごとに1つだけ設置されるべきだ。

サイト監査のレポートでは、H1タグが複数設置されているページを特定する。このレポートをもとに、各ページでH1タグが1つしか存在しないよう、修正すべきだ。

複数のH1タグが存在してしまう理由として、ページの主要な見出しに加え、ロゴもH1が設置されているケースが多い。

また、H1タグにはメインとなるターゲットキーワードを含めるべきだ。正しいコンテンツにタグ付けしていることを確認しよう。

30.タイトルタグ、メタタグ、ページコンテンツを改善する

ページタイトルとメタタグが最適化されていないのであれば、メインキーワードだけでなく、関連キーワードでの上位表示の機会を損失していることになる。

Google Search Consoleのパフォーマンスレポートを確認し、表示回数は多いが、クリック数と順位が低いページを探してみよう。

これらのページは、該当のクエリとある程度の関連があるとGoogleに認識されているということだ。しかし、こうしたキーワードをコンテンツやタグに含め、最適化するという行為を怠っていることも意味する。

これらを考慮し、該当のページの最適化を再度行うことで、クリック数と順位の上昇が期待できるだろう。

31.コンテンツの監査と削除

ここしばらくの間、SEO担当者はコンテンツの精査を行うことで良い効果を得ている。つまり、順位がつかず、価値を追加せず、サイト内に存在すべきでないコンテンツを削除するということだ。

コンテンツの監査と、内容が薄く、重複し、品質の低いコンテンツの削除に時間を費やすことは過小評価されているだろう。

あなたのWebサイトに価値を追加しないコンテンツがあれば、すぐにアクションを起こすべきだ。

ケビン・インジが作成した、SEMrushを使用したコンテンツの削除方法についてのガイドを読むことから始めていただきたい。この作業を効果的に行うために必要なアドバイスが得られるはずだ。

32.画像にはaltタグを付与する

画像最適化には気を配るべきだ。説明的なファイル名で画像に適切な名前をつけ、画像のサイズと品質を最適化することは、SEOの領域ではあるが、しばしばないがしろにされてしまう。

最低限、各ページのメイン画像が、その画像を適切に表すaltタグを使用していることを確認しよう。

33.内部リンクを改善する

内部リンクは、SEOマーケティングにおけるリンクビルディングの中でも、最もないがしろにされることが多い領域の1つだ。内部リンクの戦略を改善することに時間を費やすことで、目に見える成果を比較的早くもたらしてくれることが多い。

Webサイト内の権威のあるページから数本の内部リンクを追加するだけで、手早く成果を得られることもある。

内部リンク戦略の実行については、このガイドを参照していただきたい。他のページからのリンクが必要なページの特定や、Webサイトを横断して広めることができる権威性のあるページの特定などが可能になる。

また、サイト監査のレポートでは、内部リンクが1本しか設置されていないページのリストも手にすることができる。

関連トピック:アンカーテキストとは何か?あなたが知るべき全て

34.キーワードのカニバリゼーションを特定し、修復する

キーワードのカニバリゼーションはSEOにおいて最も誤解を生む領域の1つだ。多くの人が思うことに反し、キーワードのカニバリゼーションは各ページの検索意図にかかる問題であり、コンテンツ内やタイトルタグ内で使用されるキーワードという単純な問題ではない。

カニバリゼーションの問題を抱えている場合、検索エンジンがどのページを表示すべきか迷ってしまうため、競合性の高いキーワードでの上位表示は難しくなってしまうだろう。

カニバリゼーションについてのこちらのガイドを読めば、問題の特定と修正についての知識が得られるはずだ。

35.孤立したページを発見し、修正する

Webサイト内のページは、他のページからのリンクを少なくとも1本は受けるべきだ。

Googleがリンクをたどってクロールすることができなければ、本来では得られるはずの権威性や上位表示も叶わない。

内部リンクを辿って到達することができないページをサイトマップでGoogleに伝えているのであれば、サイト監査のレポートで「サイトマップに掲載されている孤立したページ」としてレポートで確認することができる。

こうしたページには、関連した他のページから、少なくとも1本の内部リンクを設置しよう。

36.コンテンツは最新の内容になっているか

コンテンツは古くなり、いずれ廃れてしまう。時間が経つにつれ、自然と起こることだ。

しかし、古いコンテンツを更新することは、大きな成果を得ることができる最も簡単な施策の1つである。

Search Engine Journalのダニー・グッドウィン氏は、こう述べている。

コンテンツを更新することにより、順位の上昇、リンクの獲得、トラフィックの増加、ソーシャルの共有、新規顧客の獲得、などの効果が期待できる。”コンテンツマーケティング”における”マーケティング”を忘れてはならない。

コンテンツ内の情報が古くなっていたり、新鮮な視点で情報を更新できるのであれば、すぐに実行しよう。

いずれにせよ、古い情報のコンテンツは最適な体験をユーザーに提供できない。そのため、Googleがそうしたコンテンツを上位に表示することはないだろう。

オフページSEOのチェックリスト

2020年、SEOを成功に導きたいのであれば、オフページのSEO要素について目をつむることはできない。リンク構築に限らず、オフページでやるべきことは多い。それぞれ説明しておこう。

37.競合サイトのリンクプロフィールを分析する

競合サイトのリンクプロフィールについての知識が無ければ、他サイトを出し抜く戦略を立てることはできない。

競合サイトのコンテンツを調査するのと同様、リンクプロフィールの分析にもリソースを割くべきだ。

バックリンク分析のツールを使えば競合サイトのリンクプロフィールの分析を行うことができる。競合サイトに向けられたリンクの品質や権威性を把握できるだろう。

38.リンク交差分析を行う

競合サイトへはリンクを貼られており、あなたのWebサイトへは貼られていないリンクはあるだろうか?

リンク交差分析を行えば、競合サイトがすでに得ているリンクを、自身のWebサイトも獲得できる機会を得られるだろう。

バックリンク分析のツールでは、最大で5ドメインを選択し、競合サイトへリンクを張っているドメインのデータを見ることができる。

もしも、競合サイトの全てにリンクを設置しており、あなたのWebサイトにだけリンクを設置していないサイトがあれば、リンクの設置を依頼する好機と言える。

39.リンクが設置されていないメンションをリンクにする

プレスからの取材を受けているPRチームがあれば、あなたのビジネスには言及しているがリンクは設置されていない記事を発見できる可能性が高い。

これは、リンクの無いブランドメンションと呼ばれる。ブランドモニタリングツールは、リンクが設置されていないメンションを特定するのに役立つ。また、こちらのガイドを参照いただければ、リンク設置の依頼に至るまでの方法を学べるだろう。

40.新しいリンク構築の機会を発見する

新しいリンク構築の機会は常に探索し、実行すべきだ。しかし、これには時間がかかってしまう。

優れたリンクを構築する機会を常に探すべきだと強く思うが、適切なツールを使用すれば、それにかかる工数も削減できるはずだ。

リンクビルディングツールは非常にシンプルでわかりやすく、リンク構築の新しい機会を継続的に表示してくれる。それらのデータを見て、アプローチできるWebサイトを発見しよう。

数分間で、新しいリンク構築の機会が把握でき、その情報を自身の戦略に組み込むことができるだろう。

41.Googleマイビジネスの設定と最適化

オフページの要素は、単にリンクだけにとどまらない。もちろん、重要なランキング要素ではあるが。

ローカルビジネスを経営している場合、Googleマイビジネスの登録は必須と言える。さもなければ、競合サイトに訪問客を奪われてしまうだろう。

Googleマイビジネスの内容の最適化には時間がかかる。しかし、ビジネスを提供している範囲内の顧客に適切な内容を提供できれば、あなたのWebサイトに訪れてくれる機会も増えるだろう。Googleマイビジネスの最適化に費やす時間を確保すべきだ。

Googleマイビジネスによって、あなたのブランドのビジビリティを改善するために、こちらのガイドをご参照いただきたい。

以上が、初心者も上級者も確認すべき41のチェックリストだ。あなたのWebサイトの最適化に寄与する方法が少しでも見つかれば幸いだ。

すでに自身のワークフローとして用いている優れたチェックリストがあれば、ぜひ教えてほしい。

この記事は、SEMrushに掲載された「The Only SEO Checklist You Will Need in 2020: 41 Best Practices」を翻訳した内容です。
記事中にもある通り、チェックリストをなぞるだけでは、SEOを成功させるのは難しいです。

しかし、プロジェクトの進捗の確認や知識の共有など、こうしたチェックリストがあれば非常に便利ですね。

今回の記事に対し、不要な項目の削除や、独自の項目を追加するなどし、オリジナルのチェックリストの土台として利用する手もあります。ぜひ有効活用してみてはいかがでしょうか。

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GoogleがYouTube検索のアルゴリズムを解説。関連性・エンゲージメント・品質の3要素が重要

今やGoogle検索に次ぐ検索プラットフォームといっても過言ではないYouTube。

Googleは2006年にYouTubeを買収し、その後驚異的なグロースに成功しています。

今回はYouTubeの検索アルゴリズムについて、Googleが公式に発表した情報を紹介する内容となっています。いわゆる通常のSEOにも共通する要素が多分にあり、SEOにも役立つ内容となっております。

Googleは、動画共有プラットフォームの内部構造に特化した新しいドキュメントで、YouTube検索がどのように機能するかを説明した。

YouTubeの仕組みを説明するためのより大きな取り組みの一環として、GoogleはYouTubeの検索結果に関するよくある質問に回答するための新しいドキュメントを公開した。

Googleは、YouTubeプラットフォームのすべてのコンポーネントを詳細に紹介するHow YouTube Works(YouTube の取り組み)というまったく新しいサイトを作成し、公開している。

ここでは、検索と発見に関する様々なセクションのハイライトをいくつか紹介しよう。

YouTube検索

YouTubeの検索ランキングシステムは、毎分アップロードされる500時間を超えるコンテンツをソートし、クエリに対して最も関連性の高い結果を表示する。

YouTube検索では、検索結果を順位付けするときに、次の3つの主要な要素を優先して評価する。

  • 関連性
  • エンゲージメント
  • 品質

各要素の詳細は以下のとおりだ。

関連性

YouTubeのランキングアルゴリズムは、関連性を判断する際に多くの要素を調査する。

具体的な要素まで触れているわけではないが、タイトル・タグ・概要欄・動画コンテンツなどの要素について指摘している。

エンゲージメント

YouTubeの検索アルゴリズムには、特定のクエリに対する特定の動画の総再生時間など、ユーザーからのエンゲージメントシグナルの分析が組み込まれている。

「エンゲージメントシグナルは関連性を判断するための貴重な方法でもある」とGoogleは述べている。

品質

YouTubeは品質を判断するために、SEO担当者によく知られている信号を使用している。

最後に、品質のために、当社のシステムは、特定のトピックについて専門性、権威性、信頼性を示すチャネルを決定するのに役立つ信号を特定するように設計されています。

専門性・権威性・信頼性は、SEO担当者の間でもE-A-Tとして知られている。

Googleは、Google検索においてもこれらのシグナルの重要性を強調しているため、良く知られていることだろう。

※参照:Surprising Facts About E-A-T

その他の要因:パーソナライゼーション

上記3つの主な要素に加えて、YouTubeはユーザーの検索と視聴データを考慮し、各ユーザーにとっての関連性を判断しようとしている。

同じクエリに対して、検索結果がユーザーによって異なることは珍しくない。

例えば、スポーツの動画をよく見ているユーザーが「クリケット」を検索する場合、クリケットを含む自然の動画ではなく、スポーツクリケットを特集する動画をおすすめする場合があります。

YouTubeの検索と再生の履歴はいつでも消去可だ。消去した場合、YouTubeの検索結果にこれらのシグナルが反映されることはない。

信頼できる情報源を調達する

YouTubeは、適切なタイミングで、信頼できるソースからのコンテンツに優先順位を付けることについて言及している。

これには、ニュース・政治・医療情報・科学情報などのコンテンツのカテゴリを含めることができる。

これらの領域においては、信頼性が重要だ。

音楽やエンターテイメントなどの他の分野では、YouTubeは関連性・新規性・人気度などのシグナルを見る可能性が高くなる。

※関連:How YouTube Generates & Ranks Suggested Videos

YouTubeのレコメンド

動画投稿者(コンテンツクリエイター)がYouTubeで発見される検索以外の機会は、レコメンド(関連動画)だ。

YouTubeのトップページと「次の動画」セクションでは、次に何を見るべきかという提案としておすすめの動画を共有している。

レコメンドを決定する際には、次のような多くのシグナルが考慮される。

  • 閲覧と検索の履歴
  • 登録しているチャンネル
  • ロケーション
  • 時刻
  • 動画の視聴維持率
  • ランダムな調査によるユーザーからのフィードバック

ユーザーは、「興味なし」ボタンをクリックすることで、自分へのおすすめ動画を微調整することができる。これにより、今後、同様の動画をレコメンドしないようにYouTubeに指示できる。

YouTubeのアルゴリズムの詳細については、「YouTubeの取り組み」を参照してほしい。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「Google Explains How YouTube Search Works」を翻訳した内容です。
「YouTubeはGoogle検索よりアルゴリズムが単純」と言われることもありますが、正確には「ユーザー行動に最適化された独自のアルゴリズムを採用している」と言った方が良いでしょう。

Google検索は明確な目的を持って利用することが主だと思いますが、YouTubeは習慣として開いて見ることが多いはずです。

プラットフォームによってユーザーのニーズや行動は変わってくるので、そういったユーザーの背景を想像しながら活用していきたいですね。

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投稿 GoogleがYouTube検索のアルゴリズムを解説。関連性・エンゲージメント・品質の3要素が重要SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

SEOのエキスパートを目指すために最適な21の方法

「SEOのエキスパート」という肩書を考えるにあたり、そもそも検索アルゴリズムがブラックボックスであることや、対象範囲が拡大の一途を辿るという状況を考えると、どの段階までいけば「SEOのエキスパート」と呼べるのか、なかなか定義が難しいです。

もちろん、他の業種もそうではありますが、自分自身の力量を把握する際、悩ましい気持ちになったりします。

今回の記事は、「SEOのエキスパートになる方法」という記事ですが、自身のスキルアップを図る際の指針となりそうな内容です。初心者の方にはもちろん、中級者以上の方にも、SEOのレベルアップの参考になればと思います。

あなたはSEOのエキスパートを目指したいと考えているだろうか。

もしそうであるならば、それは素晴らしいことだ。

この記事では、真のSEOのエキスパートになるために、あなたが知るべき21の項目を紹介する。

あなたがSEOのエキスパートになることを望んでいるとするなら、その理由を私は十分に理解できる。

SEOを愛すべき理由は沢山ある。

SEOはとても魅力的だ。

SEOは変化が激しく、長期間の需要がある領域だ。

しかし、SEOは、お金儲けのための手段や、在宅ワークの手段として考える人も引きつけてしまう。

いくつかのブログ記事を読み、専門用語を学び、終了。Linkedinの役職を「SEOエキスパート」に変更する。

この変更は数日間で行われる。

数時間の場合さえある…(´・ω・`)

これは数冊の医学書を読み、自身を医者と呼ぶようなものだろう、上手くいくはずはない。

SEOのエキスパートになることは、他の領域と同様、時間や努力や経験が必要とされるのだ。

単に、自身をSEOエキスパートと名乗るだけでは十分でない。

SEOはもはや経験や歴史の浅い分野ではないのだ。

何十年もSEOに従事しているエキスパートもいる。

彼らの足跡をたどる準備はできているだろうか?

ここから、SEOのエキスパートになるために知るべき、21の項目を紹介していこう。

1.SEOの基本を理解する

SEOのエキスパートになるためには、まずは基礎から始めよう。オーディエンスと検索エンジンがどのように影響し合うのかを理解し、コンテンツを効果的に最適化する方法を理解する必要がある。

SEOの基礎は3つの要素に分割することができる。

・ユーザーが求め、期待し、必要とするコンテンツの種類。それらは、全てユーザーインテントに関係している。
・検索エンジンがどのように機能しているか、その内部的な仕組み
・Webサイトを最適化するために必要なツールやテクニック

これらのバックグラウンドが無ければ、「何」を説明できても、「なぜ」を説明することはできないだろう。

15年間、この業界で働いた者としての経験であるが、理由を知ることは、あなたを際立たせることにつながる。

SEOの高度な側面に入り込むにつれ、1つ1つの理由を知ることで、より効果的になる。

Search Engine JournalはこうしたSEOの基礎を扱った電子書籍を作成しているので、ぜひ、ご確認いただきたい。

2.自身のWebサイトを構築する

SEOの基礎を理解したら、その知識を実際に使用してみよう。

多くのプロフェッショナル達が、Webサイトを構築し、課題を克服することが、最も学びになると述べている。

Razorfishのライアン・ジョーンズ氏は、Search Engine Journal Showでのインタビュー時に、下記のように述べている。

ビッグブランドを相手に、いきなりSEOを始めるべきではない。自身のWebサイトでSEOを始めるべきだ。ブログでも、アフィリエイトサイトでも、アプリでも、何でもいい。自身のためにSEOを行い、腕を磨こう。

HTMLを学び、あらゆるタグを覚え、テストする。

コンテンツに調整を加え、検索結果画面にどう影響するかを知る。

興味のあるトピックを選ぼう。コンテンツが作成しやすいはずだ。

コンテンツのライティング以上に、最適化に時間をかけよう。

3.WordPressを学ぶ

Webサイトの1/3はWordPressで作られている。

そのため、SEOのエキスパートになるためには、WordPressについても学んでおく必要があるだろう。

WordPressは広く普及しているだけでなく、SEOにとって最適なCMSである。

WordPressはSEOのパフォーマンスに直接的(例:メタタグ)にも間接的(例:ユーザー体験)にも関係する多くの機能を有する。

Kinstaが作成した有益なリソースのリストを読むことから始めよう。

4.Google AnalyticsとGoogle Search Consoleを学ぶ

SEOのプロフェッショナルはコンテンツの最適化や、施策の効果を分析するために、複数のツールを使用している。

Google AnalyticsとGoogle Search ConsoleはあらゆるSEOの領域における、必須のツールである。

Google Analyticsは測定とレポートのためのツールだ。

Google Search ConsoleはWebサイトの最適化に役立つ。

SEOのエキスパートになるためには、これら2つのツールをマスターすることが求められる。

5.SEO関連の記事を毎日読む

SEOのエキスパートになるためには、「努力が必要である」と前述した。

SEOについての記事を毎日読むという決意が必要だ。

主要な検索エンジンは、日々、改良を加えている。それらの変更は、あなたのWebサイトのランキングにも影響してくる。

SEOについての記事を毎日読み、知識を最新のものにしておこう。

どの記事を読めば良いだろうか? まずは、この記事で紹介されている25のソースから始めてほしい。

6.検索エンジンの仕組みを理解する

あなたの運命の多くを、検索エンジンが握っているように感じられるかもしれない。まさにその通りだ。

これが、あなたがクローラーについて知る必要がある理由となる。

これらのボットが、あなたのコンテンツの品質や関連性についての決定を下すのだ。

いくつかの主要な要素は、こうした決定から派生する。

検索意図、関連性、コンテンツの品質、リンク、ユーザビリティについて理解することは、「アルゴリズムがなぜそのような方法で作用するのか」をより良く把握する手助けとなる。

検索エンジンはブラックボックスだ。その製品の背後に隠れている秘密のソースを明らかにすることはない。

しかし、既知の要素を用いることで、Webサイトを最適化し、自身を優位にさせることができる。

Googleの各種特許を理解したければ、ビル・スロースキー氏による、SEO by the Seaのブログを読もう。

もしくは、我々が作成した、検索エンジンの仕組みの記事を読んでいただきたい。

7.Googleの品質評価ガイドラインを読む

その背景をさらに深く理解するために、Googleの品質評価ガイドラインを確認しよう。

GoogleはWebサイトの評価者を雇用している。品質評価ガイドラインは、評価者が見るべき要素について書かれている。

品質評価ガイドラインは、短いガイドではない。

品質評価ガイドラインの要約バージョンのほうが親しみやすいかもしれない。いずれにせよ、E-A-Tとして知られる概念は覚えておくべきだ。

・Expertise(専門性)
・Authoritativeness(権威性)
・Trustworthiness(信頼性)

要約バージョンは初級者や中級者にとって有益だろう。しかし、エキスパートになるためには、オリジナル版を読むべきだ。

評価者はSEOのプロフェッショナルではない。一般の人々だ。

検索エンジンのボットと同様、評価者もあなたのWebサイトのパフォーマンスに影響を与える。

8.検索結果画面を確認する

検索結果画面は、全てのアクションが起こる場所だ。

検索結果画面 (SERPs:Search Engine Results Pages)の各要素を確認しよう。

・検索結果画面はどのように構成されているか?
・どのようなコンテンツを表示しているか?
・うまく立ち回っている人は誰か?

検索キーワードによって、検索結果画面が変化することに気がつくだろう。

「アルフレードソースの作り方」と「アルフレードソース」の検索結果画面の違いを見てみよう。

質問を検索ボックスに入力しているため、レシピの強調スニペットが表示される。

右側にナレッジパネルが表示されている。

Googleはキーワードの裏に隠れているインテントについての決定を下し、ユーザーが最も気にいるであろうフォーマットでコンテンツを提供している。

そのため、検索結果画面の確認を怠らないようにしよう。

可能な限り、多くの検索結果画面を見るべきだ。

9.テクニカルSEOを学ぶ

テクニカルSEOは、Webサイトのクロールとインデックスを容易にするために必要な作業である。

テクニカルSEOには、ユーザビリティ、サイトスピード、構造化データ、JavaScript、その他、Webサイトの仕組みに影響するあらゆるメカニズムが対象となる。

これらの要素は、「検索結果画面の何位に表示されるか」において、重要な役割を果たす。

優れたコンテンツがあったとしても、サイトスピードが遅かったり、多くのバグがあったりすれば、パフォーマンスに影響してしまう。

競合コンテンツが多数ある中、テクニカルSEOの確固たる土台があることは、SEO戦略を成功に導くことにつながる。

詳細は、テクニカルSEOガイドの記事を参照していただきたい。
※参考:テクニカルSEOガイド(基礎編)

10.コンテンツの戦略、作成、最適化、プロモーションについて学ぶ

テクニカルSEOは検索エンジンがより効果的にWebサイトをクロールし、インデックスする手助けとなるが、コンテンツの理解は、ユーザー体験、サイト滞在時間、リンクなどの改善の手助けとなる。

キーワードを第一としたコンテンツ戦略は過去のものだ。

ハミングバードとRankBrain以降、コンテンツはユーザーを第一とし、作成することが求められている。

しかし、コンテンツを公開するだけで、ユーザーがそのコンテンツを見つけてくれるとは限らない。

検索エンジンが、そのコンテンツをどのように分類するかを理解する手助けとなるために、コンテンツにはコンテキストを追加するという最適化が必要となる。

また、コンテンツをサポートするためのプロモーション戦略も重要だ。

SEOはそれ単体では不十分である。他のマーケティング・チャネル(例:ソーシャルメディア、Eメール)の貢献も、そのコンテンツの成功と失敗に影響するのだ。

11.リンク構築の戦略を採用する

リンク構築は、SEOを勉強する際、最初に学ぶものの内の1つだろう。

また、怪しげなアドバイスが多い領域の1つでもある。

リンク構築を成功させるためには、リンクの量ではなく、質が重要となる。

そのためには、優れたレポートと関係性の構築が必要だ。

リンク構築において、関係性は非常に重要である。私は、PointVisibleに「How To Write A Perfect Guest Post Pitch (We Asked 84 Editors)」を寄稿するよう依頼された。結果として、Search Engine Journalへの優れた被リンクを獲得することができた。

初心者の方は、我々が作成した「初心者のためのリンク構築」という電子書籍を参照していただきたい。

さらに詳細を知りたければ、リンク構築ガイドの上級編を確認していただきたい。

12.チェックリスト信者にならない

チェックリストの項目を追うことに集中し、柔軟性を欠いたり、ルーティン作業が意味をなさなくなったことに気が付かなかったり、といった事態は避けよう。

検索エンジンは常に変化している。

それに対応する力が求められるのであり、チェックリストの項目のみを追うことは、To-Doリストを盲目的に従うことを意味する。

時間が経つにつれ、To-Doリストの項目は古くなり、新しいアップデートに対応できない内容になってしまう。

その結果、チェックリスト信者であることは、Webサイトのパフォーマンスにネガティブな影響を与えてしまうだろう。

そうではなく、オープンなマインドで、結果重視の考え方を持とう。

Webサイトの順位が下がった場合、チェックリストの項目に固執するのではなく、クリエイティブに考えてみよう。

誰かに助けを求めたってかまわない。変化に備えよう。

チェックリストの考え方にのみ支配されるべきではない。

ここからは、あなたの継続的な成長を助けてくれる、優れた情報ソースを紹介していく。

13.Facebookグループに参加する

FacebookにはSEOプロフェッショナルのための、活動的で有益なグループが多数存在する。いくつか紹介しよう。

Global SEO Network

Digital Marketing Questions

SEO Tips, Tricks & Tools

Facebookグループに所属することで、既存の同業者とのネットワークにアクセスすることができる。

SEOのグループのみを探すのではなく、マーケター、コンテンツ作成者、ソーシャルメディアのプロフェッショナルなどが所属するグループも探してみよう。

ECサイトやBtoBマーケティングに興味があれば、そうした領域のグループを探そう。

Facebookでアクセスできるネットワークの数は、比類なきものである。

14.TwitterでSEOのエキスパート達をフォローする

たまには、典型的なブログやニュースサイトから一息つくことも必要だろう。

TwitterでSEOのエキスパート達をフォローすることで、彼らの知識に触れる機会を手にすることができる。

最新ニュース、議論への参加、判断が難しいトピックに対しての見解、などを得るためにTwitterを活用しよう。

まずは、有名なSEOブログがすでにフォローしているSEOのエキスパート達をフォローしよう。

Twitterで適切な人々をフォローすることで、あなたのSEOの知識が磨かれ、まだ聞いたことのない意見を得る機会となるだろう。

確実にフォローすべきSEOエキスパート達のリストを作成しているので、ぜひ、ご確認いただきたい。

15.SEOやマーケティングのカンファレンスに参加する

SEOのスキルをレベルアップさせるための手段として、イベントに参加するという方法がある。

カンファレンスやウェビナーは、コンテンツマーケティングの特定の側面について学ぶための優れたリソースだ。

対面のイベントは現在自粛されているはずだが、オンラインカンファレンスは多数行われている。

多くのSEOのプロフェッショナルが頭を悩ませるトピックに対し、エキスパートによる見解が語られている。

費用は高いかもしれないが、優れたカンファレンスへは投資する価値がある。

イベントへの参加は、業界のエキスパート達から直接意見を聞ける機会となる。

今年度と来年度に開催される有益なイベントをまとめた記事があるので、ぜひ、ご参照いただきたい。

16.ポッドキャストを視聴する

読むこと、見ることに疲れたのであれば、聞けばいい。

ポッドキャストは近年盛り上がりを見せている領域であり、SEOを扱うポッドキャストもある。

通勤時間、料理を支度しているとき、運動している時などで聞いてみよう。

ポッドキャストは、複数のタスクを抱えながら、頭に活力を与えるための優れた方法だ。

複数のフォーマットがあり、長さを表示してくれ、自分の好みに合わせることができる。

先入観があることは認めるが、The Search Engine Journal Showを、ぜひ、聞いてほしい。今日のSEOの様々なトピックに対するアドバイスや知見が得られるはずだ。

17.自身のネットワークを育てる

あなたは全てを知っているわけではない。全ての答えを持ち合わせているわけではない。

SEOにおいて、ずっとこの状態は続く。

しかし、問題は無い。

JavaScript SEOのエキスパートはリンク構築についての知識が全く無いかもしれない。

コンテンツの戦略とプロモーションに長けている人は、テクニカルSEOを苦手としているかもしれない。

ある時点で、あなたは他の人からの助けが必要となるはずだ。

そのため、コネクションの構築を始めよう。

関係性を作るために、ソーシャルメディアを活用しよう。TwitterやLinkedInなどのプラットフォームは非常に便利だ。

コネクションを構築し、ネットワークを育てるための優れた方法は、情報を積極的に共有することだ。

受け取るだけではいけない。情報を与え、受け取ろう。

関係性は、双方向であることをお忘れなく。自身の経験や専門性を共有してみよう。親密な関係を築き、それを持続することが大事だ。

時間が経つにつれ、こうしたコネクションは自身をエキスパートとして見てくれるようになるだろう。

また、他社が共有したコンテンツに対してのコメントや共有も積極的に行おう。

最終的に、信頼できる人達とネットワークを築くことは、トラブル対応、アドバイス、戦略などを学ぶ優れた機会となるはずだ。

18.無料のレッスンを受ける

SEOを学ぶ優れた方法の1つとして、豊富に存在する無料の情報を活用することが挙げられる。

もちろん、無益な情報も含まれている。

しかし、著名な会社や人物による品質の高い無料レッスンも豊富にあるのだ。

例えば、Mozは彼らの知見をトピックごとに分けて公開している。

また、SEMrushLynda.comのコンテンツも確認していただきたい。

19.継続的に学び、自身のスキルセットを育てる

エキスパートになるための終着点はない。

また、より有能なエキスパートになるための、SEOに適応する他のスキルは山ほどある。

Web開発、コピーライティング、グラフィックデザインなどもその対象だ。

特定の業界について学んだり、特定のタイプのコンテンツに特化したりすることも良いだろう。

継続的にスキルセットを拡大していくことは、あなたの専門性に磨きをかけ、自身を知識のソースとする地位を得られるはずだ。

また、あなた自身の価値向上にもつながる。より多く、稼ぐことができるだろう。

20.失敗からは学び、成功は繰り返す

SEOは科学ではない。そして、エキスパート達もトライ・アンド・エラーを繰り返し、学んできた。

失敗は避けることができない。失敗から学び、前へ進もう。

反対に、上手くいった経験があれば、それを書き留めよう。成功を再現するためだ。

その効果が見えなくなるまで、継続しよう。そして、それが失敗となった時、そこから学べばいい。

ポイントは、学習と改善を止めないことだ。

21.忍耐強くあれ

この記事の冒頭で述べた通り、SEOのエキスパートになるためには時間が必要だ。

アルゴリズムの変化の波に乗ろう。検索ツールのアップデートに振り回されないようにしよう。自身のコミュニティを形成しよう。

そのどれもが一朝一夕にして為しえるものではない。

しかし、SEOへの情熱があれば、いつか報われ、需要のあるキャリアを築くことができるはずだ。

まとめ

SEOのエキスパートになることは、世界を広げるきっかけとなる。

スタートアップでの主要な役割を果たすことができる。50年以上続く企業のWebサイトの露出を高めることができる。新興企業が新しいオーディエンスを獲得する手助けをすることができる。小売店が営業目標を達成する手助けをすることができる。

信頼される人物となるために、学ぶべきスキルは多くある。

しかし、忍耐強さ、誠実さ、学習への意欲から、その全てが始まるのだ。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「How to Become an SEO Expert」を翻訳した内容です。
具体的なテクニックやアドバイスというよりも、SEOのエキスパートとなるために学習が必要な領域の説明と紹介、といった内容でした。おそらく、紹介された領域の中で、「知らなかった」という領域はなかったかもしれません。

しかし、全ての領域を完ぺきに行える人は少ないのではないでしょうか? 記事内にもある通り、継続して、自分の領域を広げていきたいですね。

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検索結果1位のクリック率は25%超。Google検索のCTR最新調査データ

SEOによる流入予測を立てる際に重要になってくるのは、検索ボリュームと順位別のクリック率(CTR)です。

「1位が21.12%、2位が10.65%、3位が7.57%…」というデータを見たことがある方は多いと思いますが、これはInternet Marketing Ninjasが2017年に出した調査データでした。

2020年現在で3年ほど経っており、データとしては古くなってきた頃合いですが、この度シストリックス社から最新の調査データが発表されました。

今回は検索結果(SERP)のレイアウトがCTRにもたらす影響についての調査データを紹介した記事であり、参考となる内容となっています。

何十億人もの検索結果を調査した結果、Googleで検索するユーザーのうち、25%以上が自然検索結果の1位をクリックしていることが判明した。

新たに発表された調査データによると、Googleの検索結果の1位の平均CTRは28.5%であった。

シストリックスは、ユーザーがSERPに対し、どのように関与しているかを理解するために、8000万以上のキーワードと数十億の検索結果を分析した。

平均CTRは1位以降で急激に低下し、2位と3位のCTRはそれぞれ15%と11%となっている。

驚くべきことではないが、Googleの10位のCTRは2.5%という驚異的な数字になっている。

ユーザーが検索結果の2ページ目にほとんど進まないことはよく知られているが、あまり知られていないのは、1位から10位までのクリック数に大きな差があることだ。

この研究は、Google検索結果の1ページ目におけるCTRの理解を深めることを目的としている。

ここでは、1位のCTRが13.7%と46.9%の間で揺れ動く原因となる可能性があるものについての情報と、研究から得られたより多くの重要な知見を紹介したい。

Google検索のCTR

Googleの検索結果のCTRによってどのような影響を受けるかは、SEOにおいて特に重要だ。

結局のところ、多くのSEO担当者の仕事は、Googleの1ページ目にコンテンツをランクインさせることだ。

順位よりも重要なのは、それらのページへトラフィックを誘導することである。

誰もそのページでクリックをしない場合、最初のページの結果に何が表示されるのが望ましいのだろうか。

これは、1ページ目の順位によって生成されるトラフィックの量が大きく異なることを示しています。

例えば、2位のページは、6位のページよりも平均3倍以上のクリックを得る。1位のページは、10位のページと比べて、10倍以上のCTRを獲得する。

Googleの2ページ目においては、CTRが1%未満だ。そのため、この調査では検索結果の1ページ目のみに焦点を当てている。

1ページ目に表示されたページのCTRに影響を与える要因のいくつかを紹介したい。

Google検索のCTRに影響を与える要因

Google検索結果のCTRに影響を与える最大の要因は、検索結果(SERP)のレイアウトである。

ほとんどのクエリがよく見慣れた10個の青いリンクページを展開するが、一部のクエリでは別のレイアウトが展開される。

これまでに参照したデータはすべて、10個の青いリンクページレイアウト内での順位を指しています。

ここでは、その他のSERPのレイアウトとそれぞれのCTRについての情報を紹介する。

サイトリンクを含むSERP

検索結果のサイトリンクは、CTRを高めることがわかっている。

サイトリンクを持つ1位のページは、実に46.9%のCTRを誇る。

これは、特定のウェブサイトが検索されたときにサイトリンクがGoogleによって表示されるという事実に起因していると考えられる(指名検索)。

つまり、サイトリンクのあるSERPの1位が全クリック数のほぼ半分を占めるのは理にかなっている。

強調スニペット

強調スニペットが表示されているSERPのCTRは、平均より5.3%ポイント低い。

この研究では、検索結果に強調スニペットが表示されているWebページにはメリットがないとしている。

実際、検索結果の最初の1位に強調スニペットが表示された場合のCTRは、2位と3位が平均を上回っています。

ナレッジパネル

ナレッジパネルのあるSERPはCTRにも打撃を与えており、1位のクリック数は28%ではなく16%にとどまっている。

この研究では、検索者はナレッジパネルで必要な答えを得るため、これらのSERPはクリック数が少なくなるとしている。

1位と2位のCTRは、平均と比較して大幅に低下している。多くのユーザーは、探している情報をナレッジパネルで見つけているように見える – 特にスマートフォンでは、ページがロードされるたびに多くの時間がかかる

Google広告によるSERP

CTRは、SERPの上位が広告で埋め尽くされている場合、すべてのポジションで平均を下回っている。

しかし、Google広告のレイアウトは、ナレッジパネルのレイアウトよりも自然検索結果への影響が少ない。

ナレッジパネル付きのSERPでは12ポイントの減少であるのに対し、Google広告は10ポイントのCTRの減少をもたらす。

その他の注意事項

これらは、この調査の対象となった様々な検索結果のレイアウトの一部の情報である。

全体を通じて、この調査では、潜在的なクリックを評価する際に考慮すべき要素は、キーワードの検索ボリュームだけではないことが証明されている。

この分析からわかるように、キーワードに対する検索結果のレイアウトも評価に含める必要がある。検索ボリュームと検索結果のレイアウトの組み合わせにより、実際の潜在的なユーザー数を測ることができる。

検索結果のレイアウトがCTRに与える影響の詳細については、「Why (almost) everything you knew about Google CTR is no longer valid」を見てほしい。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「Over 25% of People Click the First Google Search Result」を翻訳した内容です。
1位が28.5%、2位が15.7%と、2017年に発表されたデータより、CTRのポイントが高くなる結果となっていました。

このデータを参考として、「平均よりCTRが低いページのタイトルを変えてみよう」「3位以内を目指そう(10%超)」といった意思決定に役立てることができそうです。

CTRの高め方については、「500万の検索結果を分析した結果、自然検索のクリック率についてわかった10の事実」も合わせてご覧ください。

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【無料Webセミナー】「ゼロから理解しなおすSEOの基本と、抑えておくべきポイント」を開催いたします

SEO Japan編集部の石戸です。

7/27(月)の15:00~16:00に、ZoomにてWebセミナーを開催いたしますので、本記事にて告知させていただきます。

「SEOは何から始めるべきか?」

これはお客様からよくいただくご質問のひとつです。

一口にSEOといっても、ユーザー調査・キーワード調査・コンテンツ制作・内部施策・アクセス解析と、やるべきことは数多く、「何から始めるべきか」を決めるのは簡単なことではありません。

また、SEOの情報は巷に溢れており、正しい情報を精査するのも一苦労です。

SEOの優先度を決めるには情報が必要であるのに対し、正しい情報を精査するのにも苦労する。なかなかにハードルが高い状況といえます。

そのような背景を踏まえまして、今回開催するセミナーでは、これからSEOに注力されたい企業様向けに、「ゼロから理解しなおすSEO」というテーマで、SEOの基本からファーストアクションまでお話しします。

  • これからSEOに取り組みたいが、何から始めるべきかわからない
  • 自社でSEOに取り組んできたが、行き詰まりを感じている
  • SEOコンサルタントの話を聞いてみたい

このような思いをお持ちの方は、ぜひご参加ください。

セミナーの概要

目次

  • SEOにおける3つの評価軸
  • かつて効果があったが、今は効果のないSEO施策
  • 検索市場の動向と今後のSEOに求められる考え方
  • SEOは何から始めるべきか

※当日までに内容は変更となる可能性がございます。

登壇者

アイオイクス株式会社Webコンサルティング事業部
石戸 翔麻

アイオイクス株式会社のコンサルタント/セールス。
「ユーザー理解に基づくWebマーケティング」をモットーに年間100以上のサイトを分析、Webマーケティングの課題解決の提案・コンサルティングを行っている。
また、海外の最新SEO情報を届けるメディア「SEO Japan」の運用も担当。

Twitter:@idist_410

日時

2020年7月27日(月) 15:00~16:00

タイムテーブル

  • 14:50~15:00:配信準備
  • 15:00~15:35:セミナー
  • 15:35~15:40:休憩
  • 15:40~16:00:質疑応答

※ご質問がなくなり次第、終了となります。

参加人数

80名まで
(応募者多数の場合は、抽選を行います。)

対象となる方

  • 企業のマーケティング担当の方
  • 今後Webマーケティングへの取り組みを検討されている企業の方

※恐れ入りますが、同業他社の方・個人の方・広告代理店の方の応募はご遠慮ください。

参加費

無料

会場

Zoomによるオンライン配信となります。
当選された方には、視聴可能なリンクをお送りいたします。

その他

後日、個別相談会もご用意しております。
ご希望の方は、別途お送りするアンケートよりお申し込みください。

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Googleはユーザーの”感情”をランキング要素としているのか?

Googleが検索順位を決定するアルゴリズムには、実に数百もの指標があると言われています。

それは外からは知る由もないことですが、「Googleはユーザーの感情を分析して検索順位を決定している」という説があるようです。最もらしく聞こえますが、果たしてそれは事実なのでしょうか。

今回は、感情分析=センチメント分析とGoogleの検索アルゴリズムについての記事をSearch Engine Journalよりご紹介します。少し堅い記事となっていますが、参考になる内容となっています。

Googleがセンチメント分析(感情分析)を使用して、Webページを順位付けしていることは事実だ。

多くのSEO担当者は、Webページの”感情”がGoogleがページを順位付けすることに影響を与えていると信じている。

検索結果(SERP)で順位付けされたすべてのページがポジティブな感情を含む場合、ネガティブな感情が含まれているとページを順位付けできないと考えられている。

センチメント分析の観点からは、Googleの調査がどこに焦点を合わせてきたかを示すのに有効なエビデンスとファクトがある。

Google関連の特許の専門家であるビル・スロースキ氏(@bill_slawski)に、Googleがセンチメント分析を使用してWebページを順位付けするというSEO理論について、彼がどう思っているかを尋ねた。

感情とは、バニラやチョコレートの味のようなものだ。それは記事の持つ情報提供能力を直接的に示すものではない。

情報提供能力は、NLP処理を使用してエンティティとそれらに関する知識を抽出することで理解でき、それは情報提供能力の算定に繋がる可能性がある。

感情の値は、記事がトピックにもたらす可能性のある情報の量を必ずしも反映しない。

ポジティブ、もしくはネガティブな感情それ自体は、ページにどれだけの知識が存在し、トピックに追加されているかを反映するものではない。

ビル氏は、Googleがレビュー関連のクエリに対し、様々な意見を示す傾向があることを確認した。

Googleが1つの感情を、他の感情より優先するとは思わない。それはトピックに潜在的な偏見を示すものだ。

Googleは感情に関して、ある程度の多様性の存在を望んでいると思う。

したがって、彼らがその意思に基づいて検索エンジンを動かしている場合、彼らはポジティブな情報もネガティブな情報も、どちらか一方だけを示すことはないだろう。

Googleの検索結果が感情の偏りをもたらした場合における有用性の欠如について、ビルは優れた点を示した。

一部のSEO担当者は、すべての検索結果にポジティブな感情が存在する場合、それは検索者が探しているものを反映していると考えている。しかし、それは単純な相関に過ぎない。

その結果が表示された理由を説明するためには、リンクなど、数多くのランキング要素がある。ユーザーが特定のクエリで特定のサイトを表示したがっているなど、他の要因もある。

1つの要素を取り出して、「すべてのサイトにこの要素があるので、このような検索結果となっている」と単純化すべきではない。「そうであってほしい」と願ったことを口に出しているだけだ。

例えば、同じSEO担当者がある検索結果を見て、すべてのサイトが同じSEOプラグインを使用していることを確認したとしよう。

その場合、SEOプラグインが上位表示に寄与していることを意味するだろうか? 答えはNoだ。

同様に、検索結果に表示される感情は、検索者が探しているものを必ずしも反映していない。

これが、感情などの1つの要素だけを見てランキング要素を判断することが未熟だと思う理由だ。

相関関係が見受けられるからといって、それ自体はランキング要素とイコールではない。

Googleは順位付けにセンチメント分析を使用しているだろうか?

Googleは2018年以降、センチメント分析にほとんど触れていない。

2018年7月、Twitterでこのような質問がされた。

「検索エンジンのアルゴリズムは感情を認識して、それを考慮しているようだ。感情検索の演算子は存在するのか?」

この質問に対し、ダニー・サリバンは以下のように答えた。

「検索エンジンのアルゴリズムは感情を認識しない。したがって、そのような演算子は存在しない」

ダニー・サリバンは、Googleの検索アルゴリズムが感情を認識しないことを明らかにした。

2018年の最初に、ダニーは感情を述べた強調スニペットに関するGoogleの公式発表を行った。

しかし、感情の文脈では、一部のクエリには多様な意見が存在する可能性がある。そのため、Googleは2つの強調スニペット(一方は肯定的、もう一方は否定的)を表示する可能性があるということだった。

「爬虫類は良いペットか?」を検索するユーザーは、「爬虫類は悪いペットである」と同じ強調スニペットを取得することになる。彼らは同じ情報を求めているためだ。

爬虫類はペットとしてどのように評価されるか? ただし、キーワードによって強調スニペットは矛盾しているように見えるかもしれない。

爬虫類は良いペットであると主張するページは、爬虫類が良いペットであると信じて検索する人々に適している。同様に、爬虫類が悪いペットであると主張するページは、爬虫類が悪いと信じて検索する人々に適している。

このような場合に複数の回答を表示する必要があると思うが、この課題の解決策を模索しているところだ。

このセクションのポイントは、Googleが複数の回答を示すことを模索しているということだ。

2018年以降、Googleは「爬虫類は良いペットか?」といった曖昧なクエリにおいて、強調スニペットの表示を停止している。そして、ユーザーに再考を勧め、より具体的な爬虫類について検索するように促す。

ダニー・サリバンは以下のようにも書いていた。

「サイト運営者によって提供される意見は多様性に富んでおり、ユーザーが複数の視点から情報を取得できるような経路を提供したいと考えている」。強調スニペットチームを率いるソフトウェアエンジニアであるマシュー・グレイは私にこう言った。

これらの声明は、検索結果の感情がどちらかに傾く場合、サイトを順位付けするためにはどちらかに寄せなければならないというSEO担当者の考えに矛盾している。

Googleはむしろ、意見の多様性を示したいと主張している。

レビューにおけるポジティブとネガティブ

Googleの研究論文である「Structured Models for Fine-to-Coarse Sentiment Analysis(微細なセンチメント分析のための構造化モデル)」では、質問応答システムには段落レベルでのセンチメント分析が必要であると述べている。

レビューを要約するシステムは、文または語句レベルでポジティブか、もしくはネガティブな意見を理解する必要がある。

これはオピニオンマイニングと呼ばれることもある。この種の分析のポイントは、意見を理解することだ。

研究論文では、センチメント分析の重要性を以下のように説明している。

「アプリケーションによって様々なニーズがあるため、感情を複数のレベルで分類する機能は重要だ。

例えば、製品レビューの要約システムでは、文または語句レベルでの極性分類が必要になる場合がある。

質問応答システムでは、おそらく段落ごとの感情の理解を必要とするだろう。そして、オンラインのニュース記事においては、どの部分が編集されたものなのかを判断するためには、文書レベルの分析を必要とする」

さらに、センチメント分析がどのように役立つかについても説明している。

「”解析と関係の抽出”,”エンティティのラベル付けと関係の抽出”,”品詞のタグ付けとチャンキング”。感情分析に関する興味深い研究のひとつは、Popescu and Etzioniによるもので、製品の機能に対して、フレーズ単位でのセンチメント分析を試みている。」

その研究が際立っているポイントは、厳密には「テキストが表している感情を理解しようとしている」ということだ。

よって、ユーザーの検索クエリに込められた感情に沿った検索結果を表示するためのコンテキストは存在しない。つまり、コンテキストは、感情によるテキストの順位付けに関するものではない。

しかし、感情がランキング要素に組み込まれていないことを知ってなお、一部のSEO担当者はこの種の調査を引用し、感情がランキング要素となっていることを主張する。

複数の研究論文は一貫して「テキストを理解すること」について述べており、そのテキストはランキング要素の文脈と外れたところにあり、その主張は間違っていると言えよう。

センチメント分析はポジティブとネガティブ以上のものを包括する

別の研究論文である「What’s Great and What’s Not: Learning to Classify the Scope of Negation for Improved Sentiment Analysis(何が正しく、何が違うのか:感情分析を改善するための否定範囲分類学習)」は、製品レビューの感情を理解する方法を示している。
※論文名は直訳

研究の範囲は、意見の表現方法の曖昧さに対処するためのより良い方法を見つけることだ。

これらの種類の否定文の例は次のとおりだ。

  • メーカーの評判が悪いことを考えると、このデバイスには期待できないだろうと考えていた。しかし、それは正しくなかった
  • このおいしいガーリックブレッドの注文をお忘れなく。
  • なぜ彼らはこの電話にまともなスピーカーを埋め込むことができなかったのだろうか?

上記の例は、この研究論文が、人間が特定の方法で発した言葉の意味を理解することに焦点を当てる方法を示している。

これがセンチメント分析が、ポジティブおよびネガティブな感情だけを分析しているわけではない理由だ。

センチメント分析で本質的に解読しようとしているのは、言葉・フレーズ・段落・文書の意味についてだ。

この論文は、質疑応答を含むいくつかのシーンにおけるセンチメント分析の有用性を述べることから始まる。

言語否定の範囲の自動検出は、医療データマイニング、一般的な事実または関係の抽出、質疑応答、感情分析など、さまざまな文書を理解するタスクで発生する問題に対応するものだ。

これらの種類の文を正確に分類することは、アンサーエンジンとしての検索エンジンにどのように役立つのだろうか?

検索エンジンは、順位付けしたいWebページを理解しないと、質問に正確に答えることができない。

そのデータをランキング要素として使用するわけではない。そのデータを使用してページを理解し、ランキングの基準にしたがってページを順位付けできるようにする。

センチメント分析の1つの捉え方として、ランキングの候補となるWebページを取得することと考えるものがある。Webページを理解できない場合、検索エンジンは候補を選択できない。

検索エンジンがWebページを理解できると、質問に回答できる可能性が高いページに順位を付けることができる。

これは、上記の研究論文で示されているように、否定形であるなどの理由で意図が曖昧となっている検索クエリに有効だ。

Googleがセンチメント分析を使用しているとしても、センチメント分析によって、Webページが直接順位付けされているわけではない。センチメント分析は、順位を付ける上でWebページを理解するのに役立っている。

Googleは理解できないものに順位を付けられない。Googleは理解できない質問に答えることができない。

その他のセンチメント分析に関する研究

感情分析のための監視対象のユーザー項目ベースのトピックモデル

https://www.aaai.org/ocs/index.php/AAAI/AAAI14/paper/viewFile/8663/8620

この研究論文では、ユーザーがWebサイト・フォーラム・ブログなどにコメントを投稿する際、何を意味しているかをよりよく理解する方法を研究している。

「既存のトピックメソッドは、感情的なテキストをモデル化するだけであり、感情を表現するユーザーや、感情が表現されるアイテムは考慮しない。

ユーザーごと、アイテムごとに異なる感情表現が使用される可能性があるため、センチメント分析を行う際はユーザーとアイテムの情報をトピックモデルに組み込むことを主張したい。」

End-to-EndのASR機能による音声感情分析

https://arxiv.org/pdf/1911.09762.pdf

ASRとは、自動音声認識を意味する。この研究論文では、スピーチを理解する上で、笑いや息継ぎのような言葉以外の抑揚に重きを置くことを示すものである。

調査では、重きを置く要素として、息継ぎと笑いを使用した例を共有しており、順位を付ける目的ではなく、音声感情分析のコンテキストによって感情を理解できるようにしている。

この論文では、音声感情分析が役立つ場所のコンテキストについて説明している。

音声感情分析は、カスタマーサービス・ヘルスケア・教育など、多くの業界で幅広いアプリケーションを備えたインタラクティブインテリジェンスシステムにとって重要な問題である。

音声感情分析が担うタスクは、発話された音声をポジティブ・ネガティブ・ニュートラルなどの固定セットのカテゴリのひとつに分類することだ。

この調査は、2020年以降に行われた非常に新しい調査であり、検索に限った内容ではない。

しかし、Googleが行っている調査の種類と、一般的なSEO担当者が単純化して捉えている”調査”よりもはるかに洗練されていることを示している。

Googleにはセンチメント分析バイアスは存在しない

Googleは一貫して、検索者の感情の意図をそのまま反映するページを表示しないようにすると述べた(「ヤモリは悪いペットですか?」に対するアンサー)。

実際、Googleはユーザーが求めていることと反対のことを示しており、多様な意見を示すことを試みている。Googleは検索クエリで表現された感情に対し、単純なアンサーを返さないようにしている。

上記のスクリーンショットからわかるように、Googleは検索クエリで表現された否定的な感情が、単純にネガティブな感情を抱かせるページを表示するトリガーになることを許可していない。

これは、検索クエリに感情バイアスが存在する場合、Googleが特定の感情に偏った検索結果を表示するという考えに矛盾する。

センチメント分析に関するGoogleの調査と特許は掘り下げることができる。そして、コンテキストは、検索クエリとWebページを理解することに関するものであることがわかる。

感情を分析して、その感情に沿ったページをそのまま順位付けするという調査は公表されていない。

Googleが上位に表示しているページの感情が偏っているからといって、その偏った内容が上位表示の要因であると決めつけないでほしい。

Googleの研究論文・公表された情報・検索結果から、Googleがサイトを順位付けする際に、検索クエリに含まれる感情をそのまま反映しているわけではないことは明らかだ。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「Does Google Use Sentiment Analysis to Rank Web Pages?」を翻訳した内容です。
Googleは検索結果に多様性を持たせたいと考えており、単にユーザーが望んでいる結果だけを表示しているわけではないという結果でした。

よくケースバイケースといいますが、検索するユーザーのその時々の感情や背景によって、適した内容は変わってくることでしょう。Googleとしても、検索結果の多様性・中立性を保つために尽力していることがわかる内容だったかと思います。

また、「手に入れた情報がすべてではなく、自分の望んでいる状態が事実とは限らない」という戒めを与えてくれる記事でした。感情を偏らせることなく、冷静に事実を判断して取り組んでいきたいですね。

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投稿 Googleはユーザーの”感情”をランキング要素としているのか?SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

【LIGブログ掲載】SEOの過去・現在・未来について、弊社遠藤のインタビュー記事が掲載されました

こんにちは、SEO Japan編集部です。

著名Webメディア『LIGブログ』に、弊社遠藤(@KouzaburouE
のインタビュー記事を掲載いただきました。

記事の内容

  • 日本におけるSEOの歴史
  • SEOがうまくいく会社の共通点と意識すべきこと
  • アイオイクスの特徴

遠藤が10年以上SEOの実務に携わる中で感じたこと、考えていることについて、LIGのまこりーぬさん(@makosaito214)にインタビューしていただきました。

SEOの過去・現在・未来を一瞥できる内容となっています。ぜひ以下のリンクからお読みいただければと思います。

SEOがうまくいく会社の共通点と、やっぱり専門家に頼った方がいい理由って?老舗のSEOコンサル会社・アイオイクス遠藤氏インタビュー
※記事広告となります。

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【30分で実践可能】優れたコンテンツのアイディアを出すための15の質問

コンテンツの作成がWebマーケティングにとって重要であることは明らかですが、実際は、どのようなコンテンツを作成すべきか悩むことも多いです。

オリジナルで、顧客の役に立ち、サイトの価値を高めてくれるコンテンツが望ましいですが、そのアイディアを出すことも一苦労かと思います。

今回は、そうしたコンテンツ作成の悩みについて、ポイントとなるシーンをまとめた記事を紹介します。単純なアイディアのリストではなく、そこから考えることで初めて役に立つような記事です。考え方の整理としても、非常に有用な内容となっています。

あらゆるマーケティングチームが新鮮なコンテンツのアイディアを求めている。

同じ題材でコンテンツを書き続け、遂にはアイディアが枯れ果ててしまった経験が、おそらく、あなたにもあるだろう。

もしくは、ターゲットキーワードに限界があり、アイディアは豊富なまま、ということかもしれない。キーワードの優先付けがままならず、最適なチャネルを探し出すことに苦慮しているかもしれない。

どのような事情であれ、この記事で扱うプロセスがあたらしいアイディアの獲得に役立つだろう。また、コンテンツ作成がマーケティングとビジネスの目標に沿ったものであることを、確かめられるだろう。

セールス/マーケティングの目標を達成するコンテンツプランニング

今になって、「従来のセールスファネルの各段階に対してコンテンツを作成する」という記事を読む気にはならないだろう。私もそういった記事を多く書いてきた。

そして、最初のファネルを通過して、一直線の経路をユーザーが辿ることはほとんどないことを、我々はすでに知ってしまっている。

しかし、コンテンツプランニングの観点から言えば、一直線のファネルモデルは、未だに価値がある。

大雑把と言えど、それぞれの段階は、複数のマーケティングやビジネスの目標に関連しているのだ。

そのため、コンテンツマーケティングのリソースをどこに、どのように割り当てるかを判断しようとしているのであれば、最も大きな目標(もしくは、明らかな弱点)を知ることが、優先度の決定に役立つはずだ。

下記の4つの段階のファネルを使用してみよう。

①認知(Awareness)
露出、教育、そして、新しい見込み客があなたの会社に対するエンゲージメントを発生する気づきに注力する

②評価(Evaluation)
競合他社との差別化を生まなければならない

③購入(Purchase)
この段階で、購入の意思決定が成される

④購入後(Post-Purchase)
購入者が、あなたから購入したことが正しい判断であったかどうかを決定する

このモデルの場合、あなたの目標がトラフィックの増加、ブランド認知の改善、エンゲージメントの発生であるならば、認知の段階に注力すべきだ。この段階では下記のタイプが含まれる(これらのみということではない)。

あなたの目標が、リードの総数、マーケティング活動で得られたリード、営業活動で得られたリードの増加であるならば、評価の段階に注力すべきだ。この段階では、下記のタイプが含まれる。

  • 非公開のケーススタディ
  • 非公開のホワイトペーパー
  • 非公開のリードマグネット
  • コンテンツのアップグレード
  • ウェビナー
  • 説明動画

収益の発生や新規顧客のサインアップの優先度が最も高いのであれば、購入段階をサポートするコンテンツを作成すべきだ。例えば、下記のように。

また、リファラやポジティブなレビューの増加、価値の認知の加速、解約の最小化などが目的であれば、購入後の段階の顧客のためにリソースを割こう。

健全なファネルは、各段階をサポートするコンテンツを有している。予算に限りがある場合は、下記をサポートするコンテンツ作成のために時間を費やそう。

  • 最も優先度が高いファネルの段階
  • 複数のファネルの段階

例えば、ケーススタディは評価と購入後の両方の段階に貢献するコンテンツだ。

30以上のアイディアを生むブレインストーミング

この記事の残りで、ブレインストーミングの演習として、15の質問を掲載する。

その全てが、あなた自身、所属会社、属する業界、顧客、そして、あなたのビジネスに当てはまるわけではない。

しかし、このエクササイズのために30分間を費やし、それぞれの質問に対し、最低でも2つのアイディアを出してほしい(ファネルの段階を制限しているのであれば、それ以上のアイディアを出してほしい)。

認知

1.顧客はどのような質問をしているか?

マーカス・シェリダン氏は質問の王様である。彼は質問ベースのコンテンツを用い、大不況下の2008年において、ビジネスの倒産を防いでいる。

彼の戦術についての詳細は、著であるThey Ask Your Answerにて述べられている。しかし、核となるコンセプトは非常にシンプルだ。

顧客の質問を特定し、コンテンツによって、それらに答える。

サードパーティー製のツールによると、ドメイン評価は72で、月間で90,000の自然検索からの流入がある。ローカルをメインとしたスモールビジネスにとってはとてつもなく大きな数字だ。

多くの顧客をセールスファネルに導くだけでなく、質問を中心としたコンテンツを作成することで、強調スニペットに表示させる可能性を高めることもできる。

潜在的な質問は多くのソースから得ることができる。

  • 自然検索からのトラフィックを発生させる検索キーワード
  • 内部検索のキーワード
  • セールスチームからの報告
  • カスタマーサービスチームからの報告
  • R&Dチームからの報告

周囲の人に尋ねてみよう。会社内の別の部署のメンバーから情報を得ることができれば、そのメンバーをコンテンツ作成の担当に抜擢することも可能だ。こうすることで、チーム内の創作能力の限界を無くすことができる。

2.顧客が経験する問題点はどこか?

セールスチームのメンバーと話す機会があれば、彼らがセールスをする際に感じる問題点について尋ねてみよう(まだ、バイヤーペルソナを用いてこれらを特定していないのであれば)。

問題点についてのコンテンツを作成することで、潜在顧客の共感を得る可能性が高まる。彼らの経験を語ることで自然と信頼性を構築できるからである。これらはTOFUコンテンツであるため、「売上目的」である必要はない。
※TOFUコンテンツ=潜在顧客に向けたコンテンツのこと

問題点に関して、役に立ち、教育的で、インスピレーションな観点からコンテンツを作成しよう。

このタイプのコンテンツの例を記載しよう。

※拡大可能な統合インフラの欠如が、製造業を脅かす理由(意訳)

さらに大きなインパクトを与えたいのであれば、コンテンツを作成した後に、再度セールスチームのもとを訪れよう。完成したコンテンツは、今後のセールスキャンペーンに活用できるかもしれない。

3.顧客があなたの製品やサービスを使用する際、どのような前提知識が必要か?

数歩下がり、顧客があなたの提供するものを使用するために必要な前提知識を確認しよう。

MailshakeというEメールマーケティングの自動プログラムを例に考えてみよう。顧客が必要とする学習系コンテンツの種類について考えた場合、Eメールキャンペーンの構築、メッセージのスケジューリング、自動返信機能などが候補に挙がるはずだ。

しかし、より基本的な段階では、優れたEメールの書き方を知る必要がある。MailshakeのCold Email Academyの柱となるページには、このニーズを満たすための優れたリソースの例が記載されている。

Eメールのコピーライティングの技術の習得が必要な新規顧客にとっての価値だけではなく、Eメールの自動プログラム機能を使用する準備ができているか定かでない見込み顧客にとっても価値がある。

彼らが購入を決断する際、この種のリソースは記憶に残ることだろう。

4.あなたの業界で利用可能な教育とリソースに、どのようなギャップがあるか?

Backlinkoのブライアン・ディーン氏は、単純なアドバイスではなく、調査と実験データに基づいたアドバイスを提供し、デジタルマーケティングのコンテンツへのニーズを引き出している。

翻訳記事:1,180万の検索結果を分析した結果、自然検索のランキング要因についてわかったこと

あなたの業界にも、似たようなギャップはないだろうか? どのようなリソースであれば、顧客は利益を得るだろうか?(彼らはその存在にすら気づいていないかもしれない)

このようなギャップを発見することで、認知段階での興味を引き起こすだけでなく、リーダーとしての認識も構築できるはずだ。

5.あなたにとっては既知の事実であるが、顧客が知りえない知識は何か?

TOFUコンテンツのアイディアを出す上で、これはお気に入りの質問である。多くの組織が、自身の「知識」を意識の外に追いやっているのだ。

これは、専門知識そのものにありがちな性質的な課題である。一度十分に成熟してしまうと、多くの初心者が最初に知っていること以上に、あなたが選択した主題について忘れてしまう。

例えば、私が共に働いたポッドキャストのホスティング会社では、制作やマーケティングのような、深い洞察に基づいた上級者向けのトピックの作成に多くのリソースを費やしてきた。

しかし、彼らがアプローチしていた認知段階にいる顧客は、より基礎的な内容を欲していた。

録音を開始するために買うべきツールや、ファイルのホスト先などを知る必要があった。これら2つのトピックは、このホスティング会社が、顧客はすでにそのことを知っているだろうと想定している内容だった。

こうしたトピックに関連したコンテンツを作成することで、見込み顧客のニーズを満たすことになり、意図せずにサイトを去ってしまうことを防ぐことができる。

初心者のニーズをコンテンツのアイディアに落とし込むことのメリットは、この種のコンテンツは作成が容易であるということだ。あなたも、すでにその専門知識を持っているはずだ。あなたがすべきことは、それらをパッケージ化することなのである。

評価

6.あなたの業界はどこに向かっているのか?将来のトレンドに対するあなたのコメントは何か?

人々はエキスパートの後を追いたがる。彼らは、そうしたエキスパート達と共に働きたいと思う。

あなた自身を権威のある存在にするための最速の方法は、あなたが属する業界に与える影響を予測し、それらに対する準備や対応についてのガイダンスをオーディエンスに提供することだ。

これは、ニュースのジャックや、付加価値を与えないリソースの使いまわしを意味するものではない。あなたがすでに持っている洞察力を用い、自身をエキスパートのポジションに置く機会を特定することだ。こうすることで、他社と競う場面において、あなたはリーダーとしてふるまうことができる。

そのためには、下記の項目を行おう。

  • エキスパート達へのインタビュー:Eメールでの回答はうまくいかない場合が多い。フォローアップの質問も確認してくれないだろう。
  • アイディアのリストではなく、物語を作る。何度も繰り返されるテーマは何か? どこに回答者は賛成し、反対するか?

7.業界の他社が犯した過ちは何か?それをバッシングすることなく、証拠として提示できるか?

以前、私はとある女性と仕事を行っていた。

彼女は個人向けのトレーニングスタジオを経営していたが、近くにできたCrossFitの施設によって脅威にさらされていた。ある時期、両方の施設を利用したことがある顧客が、私のクライアントにある情報を共有してくれた。

CrossFitジムのオーナーは彼に対し、「ストレッチは行う価値がない」とアドバイスをしたとのことだ。私のクライアントはそのアドバイスに賛同しなかった。

私はトレーナーではない。そのため、ストレッチの重要性についてコメントできる立場ではない(CrossFitのファンへの悪口は良くない)。私が勧めたのは、彼女のストレッチに対する考えをサポートする、良く調査された学術的な根拠のあるコンテンツを作成することだった。

結果はどうなったか? このトピックにおける権威性の構築に一役買うことができた。また、競合他社ではなく、彼女とともに運動すべきという強力な理由を、見込み顧客に提示することができるようになったのだ。

競合他社を貶めるようなコンテンツを作成するべきではない。しかし、あなた自身を際立たせる機会や、あなたの価値を伝え、強化する機会を探すべきだろう。

8.あなたの製品やサービスは、競合他社と同等であるか?

評価段階において、見込み客はあなたと競合他社とを比較している。そこで、彼らの比較を手助けするコンテンツを作成してみてはどうだろう?

下記はHubspotのWebサイトに掲載されているコンテンツであるが、競合他社であるMarketoと比較をしている。

実際のコンテンツはもっと長文であるが、上記のテーブルは、比較コンテンツが見込み顧客によるあなたのブランドへの見方を形成する一助となることを、鮮やかに表している。

比較コンテンツは、それぞれの選択肢を公平に扱うことで意味を成す。機能について偽ったり、意図的にミスリードを引き起こしたりすることは、見込み顧客があなたのブランドに対する見方を形成することを邪魔してしまう。

(一方で、自社製品と関連している製品の場合は、公平な判断者となる。これを利用し、他の企業ができないような、信頼できる比較コンテンツを作ることができる)

9.スタッフ、施設、コミュニティの中で、顧客の利益として還元できるものはあるか?

スミス・ノース葬儀社のセラピスト犬、ミート・ルーイーを紹介しよう。彼は、ビジネス関連で最も有名なFacebook投稿のスターだ。

十分理解できることに、葬儀社はコンテンツ作成という意味では、気をつけなければならない一線がある。スミス・ノース葬儀社が採用したアプローチは、スタッフ、コミュニティ、Facebookページを特集したストーリーの提供であった。

その結果、新しいコンテンツのアイディアが枯渇することはなく、コミュニティに属する家族によるブランド認知を高め、他の葬儀社よりも優位に立つことができた。

コンテンツの作成のみを目的として、地域活動にかかわるべきではない。

しかし、十分なスタッフや施設がある場合、コミュニティ活動(それが、ローカルのエリアであれ、業界内のネットワークであれ、アフィリエイトのグループであれ)に活発な場合は、これらをコンテンツ作成に活かし、差別化要素を際立たせよう。

購入

10.どのような反対意見を顧客は持っているか?そして、それにどのように対応するか?

ジョン・バローズ氏は営業トレーニングの中で、見込み客が反対意見を出す前に対応することが、どれほど重要であるかを語っている。嬉しいことに、営業担当が矢面に立ち、この難しい課題を率いる必要はない。あなたが作成するコンテンツがそれを行えるのだ。

下記は、高級車のサービスを扱うSAVOYAが投稿した記事である。ROIの観点から会話を導いており、価格に対する反対意見に対し、事前に対応することができている。

購入段階に至るまでに営業担当の話を聞きたくないという購入者が20%もいる」という算出もある。こうしたコンテンツは、営業担当では解決が難しい問題によって、あなたの会社が顧客の選択の対象外になってしまう可能性を減らすことができるはずだ。

11.顧客は、あなたの製品やサービスからどのような利益を得られるか?それについて、あなたはどのようなストーリーを伝えることができるか?

明らかに、ケーススタディがこの場合のコンテンツには適している。

しかし、多くの会社は、ケーススタディを1回きりのコンテンツと考えている。一度、顧客の成功体験を捉えることができれば、その価値を拡大させる方法はいくらでもある。例を挙げてみよう。

・複数の問題点に対するコンテンツや、複数のオーディエンスに対して関連のあるコンテンツなど、短いケーススタディを複数作成する(しかし、ソースは同一のものを使用する)

・あなたの会社が顧客の成功に貢献した、舞台裏の作業の詳細に言及したコンテンツを作成する

・ソーシャルメディアでのグラフやEメールの証明などを含む、Webサイトで用いると強い印象を与える引用を記載する

・ケーススタディの対象者を招き、カンファレンスでのプレゼンテーションやポッドキャストでのインタビューを行う

これらの戦略があらゆる状況で適応できるわけではない。

しかし、顧客は異なる方法でストーリーと関わるということは覚えておこう。顧客の成功を共有できる機会が増えるほど、彼らがあなたのメッセージを受け取ってくれる可能性も高まるだろう。

12.どういった種類のレビューやソーシャルでの評判を得ているか?なぜ、人々はそのようにあなたを言及するのか?

ソーシャルプルーフやお薦め文として、レビューや称賛をすでに使用しているかもしれない。しかし、そうした称賛の言葉をなぜ得ることができたのか、それを説明するコンテンツの作成は過小評価されているだろう。

例えば、カスタマーサービスの質の良さに称賛が集まっているとしよう。偶然、そのような状況になる可能性は低いはずだ。顧客のニーズを満たしていることを説明するコンテンツを作成しない手はないはずだ。

こうしたコンテンツには、下記のようなコンテンツが考えられる。

  • カスタマーサービスの提供方法の指針となる、会社全体で共有されている哲学
  • スタッフの雇用の際、評価しているポイント
  • スタッフが受けている特別なトレーニング
  • カスタマーサービスのスタッフを評価する指標
  • 過去に起こした過ちと結果として得た教訓

あなた自身の仕事を示そう。顧客に舞台裏を見てもらうことは、記憶に残りやすく、信頼される会社となるはずだ。

13.購入の意思決定のリスクを、どのように取るか?

30日間の金額保証のようなコンテンツは、針を動かすことすらない。購入に至らない理由となる、見込み客が抱えている目に見えない恐れとはなにかを考えよう。

  • 投資に対し、ポジティブなROIを得られないことを恐れているか?
  • 同様の製品を買ったことが過去にあり、良い思い出がないのか?
  • 正しいソリューションを選択しなかった場合、重要な目標を失ってしまうことを心配しているのか?

こうした恐れは、コンテンツ作成のアイディアとして非常に優れている。あなたの製品を購入して正解だった顧客が、それ以前に失敗したという話はあるだろうか?

あなたの製品を購入することで顧客が良い結果を得られるという確証を、システム、ポリシー、手順を通して、見込み客に説明することができるか?

何か新しいものを買う際、顧客が取りうるリスクについて、あなたが理解していることを示そう。そして、そうした恐れが不要であることを確認するため、必要なステップを踏んでいることを説明しよう。

購入後

14.可能な限り速く、新しい顧客がその価値を初めて見出すために、あなたについて知る必要がある情報は何か?

SaaSに携わる読者は、「Moment of Truth(真実の瞬間)」という考えをすでに知っているはずだが、これはあらゆるビジネスに関連している。

Baremetricsによると、「価値」とは、「あなたの製品から顧客が得ることを期待している利益」とされている。

新規顧客がこの価値を自覚するまでにかかる時間は、購入した製品に対する満足感に大きな影響を与える(また、それに応じて、返金の要求、他者からの言及ポジティブな評価の記載、などにも影響する)。

自社のMoment of Truthを特定することは、あなた次第だ。しかし、それを把握できれば、顧客を最初の価値を自覚する速度を高めるコンテンツの作成が可能となる。これを手助けするコンテンツには、下記の要素が必要だろう。

  • デモやチュートリアルのコンテンツ
  • 研修動画
  • 新規顧客向けのトレーニングメール
  • チェックリスト

下記はAsanaの研修メールのサンプルである。新規顧客がこのプログラムの価値をすぐに気づくことができるポイントについて、3つの具体的なアクティビティを紹介している。

Moment of Truthへ顧客を誘うことは、コンテンツの主要な役割ではないかもしれない。顧客が体験する障壁を乗り越えるため、(パーソナルの研修が必要となる場合では)実際に手取り足取り教えることが重要となる場合もあるはずだ。

しかし、こうした機会でさえ、ブログ、Web、動画などのコンテンツで、購入前の活動として新規顧客が期待している可能性もある。自身の研修プロセスを振り返り、明確にすべき箇所やコンテンツによる説明が可能であるか、確認しよう。

15.あなたの製品やサービスを使用した新規顧客が犯した最大のミスは何か?

新しい製品やサービスにサインアップし、使い方を間違え、すぐに購入を後悔してしまった。そんな経験はないだろうか? 仮に、その原因が明らかにユーザー側にあったとしても。

あなたの顧客も、ミスを犯すかもしれない。そうした場合、彼らは機嫌を損ねるだろう。

潜在的な問題を事前に解決するようコンテンツを作成し、また、顧客が直面する可能性が高い状況を先取りして提示するなどして、彼らが使い方を覚えるまでの時間を短縮しよう。

あなたが使用している分析ツールにもよるが、エンゲージメントの指標を分析することで、顧客が問題に直面しているというメッセージを受け取ることも可能だ(例えば、購入後1週間以内で3日間もアプリにログインしていない、など)。

こうしたソリューションがなければ、営業、マーケティング、カスタマーサービスなどからフィードバックを得てみよう。

顧客が犯しやすいミスを察知する感覚があれば、気分を害する経験をポジティブな結果へと変えてくれるだろう。それは、あなた自身と顧客にとっての利益となる。

まとめ

長文の記事となったが、この記事は、包括的な内容にする予定はなかった。あなたのマーケティングとビジネスの目標に基づいた、適切なコンテンツを形成する無数のフォーマットや新しいアイディアは他にも沢山ある。

アプローチの方法にかかわらず、下記のステップを踏むことで、新しいコンテンツのアイディアを得ること、また、それらに対する優先度を設定することに役立つはずだ。

1.企業にとって最も熱心なニーズと、それに伴うマーケティングとビジネスにおける指標を特定する

2.それらの指標を適切なファネルの段階に当てはめる。また、それらをサポートするために、最もよく使われるコンテンツの種類を特定する。

3.あなたが選択したファネルの段階に対し、コンテンツのアイディアを得るため、前述の質問に答える。すでにアイディアがある場合は、ターゲットとするファネルの段階と実現するために必要なリソースに応じて優先度をつける。

4.少なくとも四半期ごとに、このプロセスを用いて作成したコンテンツのパフォーマンスを評価する。全体のセールスプロセスのファネルの各段階に、何らかの成果が割り当てられていることを確認する。

5.新しいアイディアの特定だけでなく、ひらめきや偶然の出来事など、今後のブレインストーミングで役立つような、アイディアをキャッチするための努力を怠らない

この記事は、CXLに掲載された「30+ Killer New Content Ideas in 30 Minutes (and How to Prioritize Them)」を翻訳した内容です。
コンテンツマーケティングに取り組む際、最初に出したアイディアが枯渇し、無理を重ねた内容になり、「作成すること」が目的となってしまう・・・。こうした状況に陥らないよう、常にフレッシュなアイディアを出す意識は持ちたいところです。

漠然と、Webサイト全体への寄与というテーマで始めてしまうと、テーマが散らかってしまう可能性もあります。そのような場合、今回の記事で紹介されたポイントから考えを整理することで、効果的なコンテンツが作成できるはずです。

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投稿 【30分で実践可能】優れたコンテンツのアイディアを出すための15の質問SEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

Googleの新アルゴリズムとページエクスペリエンスについて

5/11にGoogleはユーザー体験をランキングシグナルとするCore Web Vitalsを発表しました。

平たく言えば、ユーザー体験が順位に影響することになりますが、その実装は2021年以降になるとのことです。

ただし、Googleから正式に告知された以上、一度「自身のサイトのユーザー体験(UX)は良いものかどうか」を確認しておきたいですね。

今回の記事は、ニール・パテル氏がユーザー体験とSEO、そしてその具体的なチェック方法を述べたものになります。ぜひ今のうちに確認してみてはいかがでしょうか。

まだ心配は無用だ。

ページエクスペリエンスアルゴリズムのアップデート(Core Web Vitals)はまだロールアップデートされておらず、トラフィックへの影響はまだない。

Googleによると、そのアップデートは2021年になるということだ。

新型コロナウイルスが原因で、Googleは将来のアルゴリズムアップデートと、それに伴うものについて、予告することを決定した。

つまり、Webサイトを見直す時間ができ、それによってトラフィックの急激な減少を防ぐことができる。

本題に入ろう。ページエクスペリエンスアップデートとは何だろうか?

ページエクスペリエンス(Page Experience)

ページエクスペリエンス(Page Experience)とは、Googleによると次のとおりである。

ページ エクスペリエンス シグナルは、ユーザーがウェブページの操作体験をどのように感じるかという側面を測定するものです。

これらの側面を最適化することは、すべてのウェブブラウザおよびサーフェス全体でユーザーにとってウェブをより快適なものにし、モバイルに対するユーザーの期待に沿ってサイトを進化させるのに役立ちます。

ユーザーはもっとサイトを利用するようになり、よりストレスを感じずに操作できるようになるので、そうした取り組みはウェブでのビジネスの成功に寄与すると考えています。
※参照:より快適なウェブの実現に向けたページ エクスペリエンスの評価

言い換えれば、彼らは「Webサイトの使いやすさ」を探しているということだ。

以下の動画は彼らが望まない例だ。

この動画からわかるように、ユーザーは「No, go back」をクリックしようとしたが、インストールバーが上部にポップアップされたため、ページ全体が押し下げられ、ユーザーが誤って「Yes, place my order」をクリックしてしまった。

ページエクスペリエンスアップデートの目的は、上位に表示されているサイトが、ユーザーが嫌う体験を作成していないことを確認することになる。

このアップデートについて考える最も簡単な方法は、「ユーザーフレンドリーなサイトがユーザーフレンドリーでないサイトよりも上位表示されること」だ。

しかし、この変化はSEOにとって大きなものとなる。

なぜこのアップデートはそれほど重要なのか?

Googleが上位に表示したいと思うサイトは何だろうか。考えてみてほしい。

  • 最高のバックリンクを持っているサイトか?
  • ページのコードが丁寧に整理されているサイトか?

実際には、そのどちらでもない。Googleは、ユーザーが最も愛するサイトを上位表示したいと考えている。

例えば、運動靴を買いたいとき、どんなブランドが思い浮かぶだろうか。

おそらく、NIKEが真っ先に思い浮かぶことだろう。

クレジットカードなら、Visa・Amerikan Express・Mastercardが思い浮かぶのではないか。

これがブランドクエリ(指名検索)がランキングに影響を与える理由だ。これは私が学んだ最も重要なSEOの教訓の一つとして分類している。
※参考:3,000万ユーザーを集客した結果わかった、SEOに関する30の教訓

Neil Patelの指名検索が時間と共にどのように成長しているのかを見てほしい。下のグラフは、時間の経過と共に私の名前を検索している人々の数を示している。

そして、これが私のSEOの成果推移である。

ブランドが成長するにつれて、自然流入数も増加する。

しかし、それは古い情報であり、何年もの間Googleのアルゴリズムの一部であった。

一方でこちらは事実となるが、ほとんどのサイトはブランドと呼べるほどのものではなく、Googleもそれを理解している。そのため、ブランドがなくても順位は付く。

私のクライアントとその成長を見てみると、有名な大規模ブランドを持つ企業はわずか4%に過ぎない。しかし、残りの96%は依然として流入数の増加が見られる。

Googleが行っていることは、「ユーザーが最も愛するサイトを1位に表示する」という使命により密接に一致するようにアルゴリズムを適応させることだ。

そして、指名検索を増やすというのは方法のひとつであるが、ユーザー体験はまた別の指標である。

今後数年間で、ユーザー体験に焦点を当てた多くのアルゴリズムアップデートが発表されることだろう。

それでは、ユーザー体験をどのように最適化していくべきだろうか。

個別ページの最適化から始めよう

Googleが将来のアルゴリズムアップデートについて述べた記事を見ると、「ページエクスペリエンス」、または「Webサイトエクスペリエンス」が強調されている。

「Webサイト全体が良いユーザー体験を持っていなくてはならない」という意味ではないが、その代わりに彼らは個別のページの評価から始めることだろう。

Webサイトにユーザー体験の悪いページがいくつかあるものの、他は良い場合において、サイト全体のランキングを下げることはGoogleにとって意味がない。

特に多くのページが競合よりもはるかに優れた体験を提供する場合は。

ユーザー体験を最適化する方法は以下のとおりだ。

①速度を最適化し、400エラーを減らす

Webサイトの読み込みが速いほど、より良い体験が得られる。

SEOアナライザーでURLを入力してみてほしい。

すると、次のようなレポートが表示される。

上記のスクリーンショットで強調したユーザーエクスペリエンスに影響を与えるレポートの2つの重要性に気づくだろう。

このヘルスチェックボックスでは、壊れたページがないことを確認する必要がある。壊れたページは悪い体験を生み出す。

ページスピードのボックスには、サイトの読み込み時間が表示される。ページスピードが速いほど、読み込みが速くなる。デスクトップとモバイルの両方で、Webサイトのロード時間を3秒未満にしよう。

理想を言えば、1秒未満に留めたいところだ。

②ユーザー体験を競合他社と比較する

あなたのサイトは素晴らしいユーザー体験を提供しているかもしれないが、それはあなたのSEOにどう関係しているだろうか?

Ubersuggestで、競合相手のURLを入力してほしい。

ナビゲーションに移動し、トップページをクリックする。

すると、次のようなレポートが表示される。

トップページのレポートは、SEOの観点から、競合サイトで最も人気のあるページを示している。上に行くほど、流入数の多いページとなる。つまり、適切な処理が行われているということだ。

彼らの上位50ページを見てほしい。それらのページをくまなく、真剣に見て、ユーザー体験を確認してみよう。

彼らは何をしているのだろうか。コンテンツの品質はあなたのサイトとどう違うだろうか。あなたと彼らのサイトの違いは何だろうか。

順位付けされた各ページについて、「View All」をクリックすると、各ページがどのようなキーワードで順位が付いているかが表示される。

競合のユーザー体験を評価する際は、それらのキーワードで検索するユーザーが、どのように喜んでいるかを考えてほしい。考えることで、「何をすべきか」という示唆が与えられることだろう。

ただし、「競合に合わせること」ではなく、「競合より優れること」であることを忘れないでほしい。

③デザインを分析する

この動画を覚えているだろうか。設計に課題を抱えているUIだ。

多くの場合、そのような問題が生じることはないが、他のユーザビリティの問題がある。

ユーザビリティの問題を見つけるには、ヒートマップを使用することだ。

ユーザビリティの問題を見つけるためには、Crazy Eggでテストを実行すると良い。

Crazy Eggにログインすると、次のようなダッシュボードが表示される。

右上の「Create new」をクリックして、「Snapshot」を選択しよう。

次に、「Multiple Snapshots」を選択する。

そこから、少なくとも3つのポピュラーなURLを追加する必要がある。やがて、すべてのページでテストを実行することになる。

次に、以下の画像のような設定が表示される。ここでは何もする必要がないため、「Next」をクリックする。

すると、すべての設定を確認できるようになる。問題がなければ、右下の「Create Snapshots」ボタンをクリックする。

最後に重要なこととして、トラッキングスクリプトをインストールする必要がある。

「Install  Tracking Script」をクリックしよう。

次にオプションを選択しよう。例えば、NeilPatel.comではWordPressを使用しているため、WordPressオプションを選択する。

セットアップが完了すると、結果が表示されるまでに少なくとも1日待つことになる。その期間はサイトの流入数によって前後する。

もし、1日に何千ものアクセスがあるなら、数時間以内に結果が得られるだろう。

テストを設定して数日が経過したら、Crazy Eggに再度ログインして、サイドバーの「SNAPSHOTS」をクリックする。

移動すると、作成したスナップショットのリストが表示される。

スナップショットのいずれかをクリックすると、人々があなたのページにどのように関与しているかというヒートマップが表示される。

砂プショットの優れた点は、1回クリックするたびに表示されることだ。NeilPatel.comのサイトの例を見てほしい。

ご覧のように、人々はテキストの上にある画像をクリックしている。しかし、問題がある。その問題を推測できるだろうか?

これらの画像をクリックしても何も起こらない。しかし、クリックされるということは、「クリックすると何かが起こるはずだ」と思われていることに他ならない。

簡単に修正するなら、それらをクリック可能にすることだ。ユーザーがクリックした時に、各機能の詳細を説明するページに移動させる。もしくは、各機能についての説明を加えることもできるだろう。

ページに修正を加えたら、同じページでCrazy Eggのスナップショットを撮り直し、その修正がユーザー体験の向上に役立ったかどうかを確認する。

④UbersugesstのChrome拡張機能をインストールする

UbersuggestのChrome拡張機能をインストールしていない場合は、ぜひインストールしてほしい。

インストールすると、Google検索を実行した際に、各URLのデータが表示される。

1日を通して自然にGoogleを使用しており、業界に関連するキーワードを検索している際、Ubersuggestの2つの主要な指標を確認してほしい。

  1. ドメインスコア – 数値が高いほど、Webサイトのオーソリティが高い
  2. リンク – リンクが多いほど、通常は順位が高くなる

したがって、検索を行う場合はドメインスコアが低く、バックリンクが少ないサイトを探すことになるが、それでも上位に表示されているサイトがある。

これは推測だが、ユーザー体験が良いなどの理由で上位に表示されている。

彼らのコンテンツは競合のものより魅力的なのかもしれない。そのページの直帰率は競合より低いのかもしれない。

様々な理由が考えられるが、そういったサイトはぜひ分析したいところだ。

上野画像では、AMAの順位がHubspotより高くなっているが、リンクの数もドメインスコアもHubspotより劣っている。そのため、AMAの方がより高品質なページと言え、分析する価値はあるだろう。

まとめ

ユーザー体験は、この先ますます重要になっていく。

あなたが自身のサイトを愛していて、他の誰もがそのサイトを愛しているなら、Googleは最終的にそのサイトが上位表示されることを確認したいだろう。

反対に、誰もがWebサイトのユーザー体験が悪いと感じている場合、Googleはそのサイトを長期的には評価しないだろう。

Googleのアルゴリズムアップデートと同様に、時間の経過と共に複数のアップデートが行われることを期待してほしい。彼らが学ぶにつれて、アルゴリズムをより効果的にするように適応するだろう。

しかし、今回のアップデートのユニークな点は、事前の通知があることだ。この機会を利用して、ユーザビリティの問題を修正しよう。

あなたのWebサイトをより使いやすくする方法には、何があるだろうか?

この記事は、NEILPATELに掲載された「Google’s New Algorithm: Page Experience」を翻訳した内容です。
ページエクスペリエンス、ユーザー体験を良くする上での考え方や具体的な方法がわかりやすくまとまった記事でした。

特にヒートマップを使ったサイト改善は有名ですが、「まだヒートマップは使ったことがない」という方はぜひ導入してみてはいかがでしょうか。

ページを改善することは、コンバージョンの改善にも繋がります。やるべきことは多いですが、アップデートの告知をひとつの機会として、施策を整理してみるのも良いかもしれません。

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投稿 Googleの新アルゴリズムとページエクスペリエンスについてSEO Japan|アイオイクスのSEO・CV改善・Webサイト集客情報ブログ に最初に表示されました。

3,000万ユーザーを集客した結果わかった、SEOに関する30の教訓

SEO Japanでもたびたび紹介しているNeilpatel.com。多数の有益な記事が記載されており、ニール・パテル氏自身の知名度も抜群です。大量のトラフィックを獲得していることは想像に難くないですが、その成功の秘訣はどこにあるのでしょうか。

今回は、氏が特に重要と考えているだろう30個のアドバイスを共有している記事を紹介します。

単にSEOの施策リストというわけではなく、ブログ運営で必要な姿勢や考え方、繰り返すべきでない失敗など、広範囲に渡り扱っています。

上記のスクリーンショットでお分かりの通り、私はSEOから私のWebサイトへ、3,000万のトラフィックを獲得している。

細かく言えば、その数はもっと増えるのだろうが、誰が正確にカウントすることができようか?

面白いことに、Googleが継続的にアルゴリズムのアップデートを行っているにもかかわらず、私は自身のサイトへのトラフィックをめったに確認しない。

あなたがSEO担当者であれば、私は矛盾しているように思えるかもしれない。なぜ、トラフィックに注目しないのかと。

なぜなら、私は過去数年間で大きな教訓を得たからだ。多くは、自身のミスに原因がある。

今回の記事では、私はそのことをお伝えしようと思う。私の失敗から、あなたが学ぶものがあるはずだ。

1.固執するのはコンバージョンであり、ランキングではない

かつて、私は文字通り毎日、ランキングを確認していた。

さらに、Google Analyticsを日に4~5回訪れ、常にトラフィックを確認していた。

当時、私が気にしていたのはそれだけだった。自然検索からのトラフィックを増やすことだけに注力していたのだ。

しかし、このような状況に陥ってしまった。ランキングとトラフィックは時をかけて上昇していったが、収益はそれに比例してあがることはなかったのだ。

例えば、2017年の第1四半期では、SEOからの流入は39.52%上昇したが、収益の上昇はたったの4.29%だった。

私はそこで、トラフィックが全てではないことを学んだ。トラフィックを収益に変換できなければ、意味がないのだ。

コンバージョンを発生させる適切なキーワードに注力すること、コンバージョンのためにWebサイトを常に最適化し続けること、これらが必要であると学んだのだ。

あなたがまずすべきことは、Crazy Eggをインストールすることだ。そして、ヒートマップを確認し、ユーザーがクリックする箇所を探そう。そこからWebサイトのデザインやコピー文を、もっと売上に寄与するよう、調整していくのだ。

2.SEOからのトラフィックを上昇させる最も簡単な方法は、他国への展開である

このWebサイトがSEOからのトラフィックを多く獲得していることはご存知だろう。しかし、どの国からのトラフィックが最も多いか、ご存知だろうか?

もし、アメリカからだろうと考えているのであれば、それは間違いだ。

ブラジルが私のWebサイトにおいて最も人気のある地域だ。インドがその後に続く。

インターナショナルSEOは、トラフィックの拡大と成長のための最も簡単な方法である。SEOをグローバルに展開する前に読んでおくべき記事を紹介しよう。
※注:全英語

3.キーワードは、とても、とても、とても、とても重要だ

かつて、私はコンテンツを執筆する際、その記事で使用すべきキーワードについて、それほど注意を払っていなかった。

私のチームは、それが間違っていることを証明した。

以前、私はコンテンツを人に対して書くことに注力しており、検索エンジンについてはそれほど気にしていなかった。反対に、私のチームはキーワードを非常に注力していた。

ブラジルからのトラフィックの成長を見てみても、正しいキーワードに注力した結果であると考えている。

コンテンツを書く前にUbersuggestに行き、使用する予定のあるキーワードをいくつか入力すること。これだけでも大きな助けとなる。

Ubersuggestでは上記のようなレポートが手に入る。また、左側にある「キーワード候補」をクリックして欲しい。

そこには、あなたのターゲットとなりうるキーワードのリストが表示されているはずだ。

「関連」、「疑問」、「比較」などのタブもご確認いただきたい。何百というキーワードが得られるだろう。

関連するキーワード、また、理想的にはCPCが高いキーワードを全てピックアップしよう。これらはトラフィックだけでなく、収益も発生させるキーワードなのだ。

私はブログ記事を書く際、常にこの作業を行っている。毎回だ。

4.AMPページはより多くのSEOトラフィックを発生させる

AMPページは非AMPページよりも、モバイルデバイスでの読み込みが速い。

AMPのフレームワークに馴染みがないのであれば、こちらを読んで欲しい。

AMPページについて、多くの人が伝えていない項目は下記である。

  • アメリカ、カナダ、イギリスなど、インターネットのインフラが整っている地域では、トラフィックの大きな上昇は見られない。
  • ブラジルなど、インターネットのインフラが整っていない地域では、AMPページを持つことで、モバイルの検索結果からのトラフィックは10~15%ほど上昇する。
  • AMPページでは、通常のレスポンシブデザインのページほど、訪問客を顧客へとコンバートしない。そのため、AMPページを採用する際は、コンバージョン率が上昇するか、テストを行うべきだ。

5.SEOはペイド広告ほどコンバージョンしない

SEOの取り組みを始めたばかりのころ、どの程度のトラフィックを得られるか、見込みを算出していた。

しかし、上位に表示されたとしても、目標の数字にはいつも届かなかった。

大きな原因はこうだ。自動車保険のようなキーワードを広告で入札した場合、多くの人々を下記のようなランディングページに連れてくることができるだろう。

しかし、自然検索で上位表示されるためには、コンテンツによってそれを叶えなくてはならない。そのため、そうしたページは下記のようになるはずで、コンバージョンは低くなるだろう。

SEOが悪いというわけではない。実際、長い目で見れば、ペイド広告よりも安くなり、ROIも良くなるだろう。

しかし、広告では100人の訪問客と3つの契約を獲得できたとしても、それと同じコンバージョン率を、SEOからのトラフィックで得られることはできない。

おそらく、SEOは広告と比べてコンバージョン率は2~3倍ほど低くなる可能性がある。しかし、SEOは広告より安く施策できるため、収益性は高いはずだ。

6.リマーケティングはSEOからのROIを発生させる、最善の方法の1つである

SEOからの流入が多く獲得できていれば、コンバージョンを増やすために実施する簡単な戦略がある。

Facebook、Google、YouTubeにいるユーザーへのリマーケティングだ。

あなたのサイトに訪れ、コンテンツを読み、あなたとブランドへの信頼を築いてくれるはずだ。

そして、彼らに対し、あなたの製品やサービスを宣伝する広告を提示しリマーケティングすることにより、彼らをランディングページに遷移させ、売上の上昇が見込める。

私は何年もこの方法を採用している。過去のリマーケティング用の広告を記載しよう。

私がリマーケティングを行った地域は、リードの内、46%を占めている。

7.過去のコンテンツのアップデートを怠らない

私は週に1度、新しいブログ記事を投稿している。時間があれば、投稿頻度を増やすよう努めている。しかし、今の所、週に1度としている。

私が日々、どのくらいの数のブログ記事をアップデートしているか、想像できるだろうか? 実質的には、0である(少なくとも、私にとっては)。

しかし、私のチームは毎日3つの過去のコンテンツをアップデートしている。1ヶ月で約90記事だ。

すでに数百ページのコンテンツがあるならば、過去のコンテンツのアップデートを怠らないでほしい。さもなければ、トラフィックが急激に落ちてしまうかもしれない。

Content Decayを使用すれば、どの記事をアップデートすべきかを示してくれる。

こうすることで、SEOからのトラフィックを継続的に伸ばすことに役立つ。停滞期に陥ることや、大規模な下落を防ぐことができるはずだ。

8.タイトルタグの最適化を怠らない

ランキングを上昇させる最も簡単な施策の1つは、タイトルタグの最適化である。

説得力のあるコピー文と多くのクリック数を得られれば、Google検索の順位もすぐに上昇するだろう。

我々は、アメリカ以上に、ブラジルに対し、この最適化作業のために多くの時間を費やしている。

ブラジルでのインプレッション数はアメリカでのインプレッション数と同程度であるが、タイトルタグの改善とテストに注力しているメンバーが多くいるため、ブラジルではSEOのトラフィックは95%も多い。

クリック数を上昇させるためのアドバイスが必要であれば、「500万の検索結果を分析した結果、自然検索のクリック率についてわかった10の事実」を参照して欲しい。

他の方法として、Ubersuggestの「コンテンツ候補」のレポートを使用するという手もある。

このレポートの右側に、FacebookとPinterestの共有数が表示されている。左側には、その記事のタイトルが表示されている。

一般的に、ユーザーはタイトルが気に入れば、それをシェアする傾向が強くなる。そのため、多くのシェアを獲得しているタイトルを確認し、それらからアイデアを得て、自身のWebサイトのクリック数とランキング上昇のためにどう使用できるかを考えてみよう。

9.URLに日付は含めない

かつて、私は下記のようにURL内に日付を含めていた。

Neilpatel.com/2017/12/title-of-post/

こうすることで、そのコンテンツが特定の日付と関連していると、検索エンジンが想定してしまうことになる。その日付が古くなるにつれ、検索エンジンはあなたのコンテンツの関連性は低く、古いコンテンツであると想定してしまうだろう。

タイトルから日付を削除したタイミングで、SEOからのトラフィックは30日間で58%上昇した。

URL内に日付を含めているのであれば、コンテンツに変更を加えたタイミングで、古いコンテンツから新しいコンテンツへの301リダイレクトを設定しよう。さもなければ、ランキングが下落してしまうかもしれない。

10.ポップアップの使用を恐れない

ポップアップを嫌いだろうか? むしろ、嫌いではない人はいるだろうか?

しかし、ポップアップを使うWebサイトは多い。なぜなら、効果的だからだ。

上位表示されているページの多くが、ブログ関連のコンテンツだろう。

そして、ブログ記事はダイレクトのコンバージョンが少ない傾向がある。なぜなら、ユーザーはコンテンツを読むために来ているからだ。

SEOからのコンバージョンを最大化させるために、イグジット(出口)のポップアップの使用を検討しよう。そうすれば、より多くの訪問客を顧客へとコンバートできるはずだ。

私のサイトを離れる際、多くの場面で下記のポップアップを目にしているはずだ。

こちらのクイズにユーザーを遷移させることも、私にとっては、SEOからの訪問客を顧客へとコンバートすることになる。

Hello Barを使用すれば、すぐにこの施策を真似ることができる。B2B、ECサイト、また、リードジェネレーションのサイトにとっても、この施策は効果的だ。

11.ブランドクエリはランキングに影響する

ランキングの上昇のためにはリンクが必要であると、皆が口をそろえて言う。

しかし、ブランドクエリについて言及する人は僅かだ。

Googleの元CEOと元Webスパムチームのトップは、ブランドの重要性を強調している。

私のSEOの成長の大きな理由の1つが、私のブランドの成長である。私の名前を検索し、私のWebサイトを発見する人が多くなるにつれ、より多くのSEOからのトラフィックが発生するという、直接的な相関関係が確認できている。

私のブランドの成長の経過を見てみよう。

私の名前に関連したキーワードでのGoogle検索は、過去16ヶ月で190万を超えている。

12.有料リンクにお金を費やさない

私は16歳の頃からSEOを行っている。非常に長い時間だ・・・。

SEOを始めたばかりで、私がまだ若かった頃、私は有料リンクに手を出していた。そして、「オンラインカジノ」、「オンラインポーカー」、「ウェブホスティング」、「自動車保険」、「クレジットカード」、などのキーワードの上位表示を独占していた。

こうしたWebサイトからアフィリエイト収入を得ていたのである。

しかし、その全てが短命に終わった。

なぜだろうか?

なぜなら、私はリンクを購入していたからだ。そして、ついにGoogleは私の全てのサイトにペナルティを与えた。

もし、私がリンクを全く購入していなければ、こうしたサイトが上位表示されるまでに、より多くの時間がかかってしまっていたはずだ。しかし、今日でも上位表示されており、そこからの収益も得られていたはずだ。

リンクは購入してはいけない。悪習であり、近視眼的な考えだ。

13.ゲスト投稿は、リンクの構築ではなく、ブランド構築のために行う

ブランディングの重要性については、すでに述べた。

そして、ブランド構築のための優れた方法であり、間接的にSEOからのトラフィックを獲得する手段として、ゲスト投稿が挙げられる。

しかし、ゲスト投稿をリンク構築の手段として使用すべきではない。

ゲスト投稿のオファーを出すサイトの殆どは、そのリンクをnofollowにしており(そうすべきだ)、また、Googleはそれがゲスト投稿であると十分に理解しているため、Forbesのようなサイトからでも、ゲスト投稿へのリンクを無視するようになっている。

人間にとっても、アルゴリズムにとっても、それがゲスト投稿であると理解することはたやすい。

しかし、ゲスト投稿をブランド構築の手段として使用するのは、優れた考えだ。注力するのはリンクではなく、コンテンツの品質である。

14.内部リンクを忘れるべからず

私のWebサイトで最も順位の高いページは何か、ご存知だろうか?

内部リンクが設置されているページである。

内部リンクの効果が見られるまでに6ヶ月から1年ほどかかるが、それでもなお、この施策は効果的である。

コンテンツを作成する際、それが意味を成す場合は常に、過去に作成した記事へ発リンクを設置している。

しかし、私は大きな失敗をしていた。過去に作成したコンテンツから、新しく作成したコンテンツへのリンクの設置はしていなかったのだ。

この変化は私にとって非常に大きかった。その影響が出るまでには時間がかかるが、非常に効果的なのだ。

私の記事は「Eメールマーケティング」のような競合性の高いキーワードでも上位表示されているが、この施策がその原動力となっている。

15.Googleが唯一の検索エンジンではない

Googleは最も知名度の高い検索エンジンではあるが、あなたが注力すべきたった1つの検索エンジンというわけではない。

YouTubeが2番目に巨大な検索エンジンであるということをご存知だろうか。

また、Bingからも多くのトラフィックが見込める。

Bingでの上位表示を目指すのであれば、こちらの記事を読んでいただきたい。

もしくは、下記の動画をご視聴いただきたい。

YouTubeについては、【2020年版】YouTubeチャンネルを伸ばすための厳選された17のテクニックが詳しい。ここで説明されている施策はとても効果的だ。私のYouTube SEOのトラフィックを見て欲しい。

28日間で、429,501のビューをYouTube SEOから獲得している。

16.スピードは正義

サーバーが速く、Webサイトが最適化されているほど、より多くのトラフィックを獲得できる。

数年前、知人のオティス氏は、GoodReadsという彼のWebサイトのサーバーを追加した。

その後1ヶ月以内で、SEOからのトラフィックは20%以上アップした。

スピードの評価は、Googleのアルゴリズムに組み込まれている。デスクトップとモバイルの両方で最適化しよう。

自身のWebサイトのスピードを計測する簡単な方法は、SEOアナライザーにURLを入力することだ。

モバイルとデスクトップの両方のロードタイムに分割され、改善箇所も記載されたレポートが手に入る。

17.質は量を凌駕する

かつて、SEOは質よりも量が重要だった。

現在は、このような状況ではない。何百万のブログの中から、Googleは公平に選ぶようになっている。

About.comの例を見てみよう。彼らは最終的にDotdashと名前を変え、その戦略も変更した。

彼らはAbout.comで掲載されていたコンテンツを、6つのバーティカルなサイトに移動させ、900,000の低品質な記事を削除した。

この施策によりトラフィックが回復し、収益は140%も増加した。
※参考:「SEOは死んだのか?」、データから考えるSEOの滅亡論

高品質なコンテンツの作成に注力しよう。これが、記事数を抑え、素晴らしい内容を作成しようと、私が努めている理由である。

18.コンテンツマーケティング以上にツールは効果的

かつて、私はコンテンツマーケティングに全ての労力を注いでいた。多くのリンクとトラフィックをもたらしてくれるからである。

しかし、時間がたつにつれ、無料ツールが最も多くの自然リンクを獲得することに気がついたのである。

Ubersuggestを例に挙げよう。作成に数年を費やしたが、獲得したリンク数を見て欲しい。

30,603本のバックリンクだ。非常に大きな数字と言えよう。

私のようにツールを作成するリソースが無いのであれば、Code Canyonから$10~$20でホワイトレーベルのツールが購入できる。文字通り、あらゆる業界のツールが揃っている。

19.SEOに依存しすぎない

私がSEOに着手し始めた頃、私が考えうる物事はSEOのみであった。

私にとっては、それが最善のマーケティング・チャネルだったのだ。大企業とも競争できる可能性があったためである。

今日でも、私は他のあらゆるマーケティング・チャネルよりも、SEOが好きである。

しかし、他のマーケティング・チャネルをないがしろにしているわけではない。

数年前であれば、1つのマーケティング・チャネルにより、ビジネスを行うことは可能であった。

YelpはSEOで、Dropboxはソーシャルメディアで、FacebookはEメールの招待で。

こうした日々はかつての存在となっている。たった1つのチャネルからトラフィックを構築することはもはや不可能だ。

SEOは行うべきだが、同時に、ペイド広告、ソーシャルメディアマーケティング、Eメールマーケティング、プッシュ通知など、他のチャネルも活用すべきだろう。

トラフィックのソースを分散させ、SEOに依存することはやめよう。

20.人々はデータにリンクすることを好む

独自のデータ構築のためにお金と時間を費やすことは、リンク構築のおける簡易な方法である。

私が作成した、コンテンツマーケティングのトレンドと、ソーシャルメディアのトレンドの記事を見て欲しい。

これらの記事には、多くのデータ、統計、チャートなどを記載している。

結果はどうだったか? 多くの被リンクを獲得できた。

コンテンツマーケティングのトレンドの記事は447本以上のリンクを獲得している。

独自のデータを収集する時間がないのであれば、手助けしてくれる人をUpworkで探すことができる。

21.インフォグラフィックの存在を忘れてはならない

今日でも効果を発揮するSEO戦略の中で、私が好きなものとして、インフォグラフィックが挙げられる。

NeilPatel.comのブログ記事に多くインフォグラフィックを掲載している。

インフォグラフィックはこのブログから始めたわけではない。過去のブログである、Quick SproutKISSmetricsでも掲載していた。

KISSmetricsに掲載したインフォグラフィックが上位表示されていた際の、興味深い統計がある。

2010年から2912年の間で、47のインフォグラフィックが2,512,596の訪問と、3,741のユニークなドメインからの41,142本の被リンクを獲得している。また、41,359のツイートと20,859のいいねも獲得している。

デザイナーを雇う余裕が無いのであれば、InfogramCanvaを利用すれば、独自の作成も可能だろう。

22.Googleは重複コンテンツにペナルティを与えない

多くの重複したコンテンツをWebサイトに掲載したくはないだろう。ユーザー体験としてベストではないからだ。

しかし、「重複したコンテンツを理由にGoogleがペナルティを与えることはない」ということは覚えておくべきだ。

ただし、Googleは重複したコンテンツを上位に表示させない。

そのため、時間を費やして作成した、素晴らしく、ユニークなコンテンツは、自身のWebサイトで最初に公開すべきだろう。

数時間後、もしくは、安全策を取る場合は数日後、FacebookやLinkedInなど、あなたのコンテンツを受け入れてくれるあらゆる場所で公開すればいい。

文字通り、作成した全ての言葉を、ソーシャルメディアに投稿するのだ。こうすることで、認知とブランディングに貢献してくれるだろう。

また、自身のWebサイトで公開したコンテンツがすでにGoogleにインデックスされている状態にしよう。

そうすれば、GoogleはそのコンテンツがあなたのWebサイトで最初に公開されたものであると理解できる。

それでも、LinkedInで公開したコンテンツが上位に表示されることを懸念するかもしれない。それでも、ブランディングとしては優れているのだ。

言い換えれば、重複コンテンツという状況を作るとしても、コンテンツの再利用について、心配することはない。

例えば、まさにこの記事を見て欲しい。私は、このコンテンツを4つのシリーズにわけたポッドキャストで再利用している。

23.車輪の再発明はしない

私は週に数時間、キーワード調査のために時間を割いている。新しいキーワードで順位がついているか、把握するためだ。

そして、私は新しいコンテンツのトピックや使用すべきキーワードを発見するための簡単でより良い方法を思いついた。

Ubersuggestに行き、競合サイトのドメイン名を入力し、検索しよう。

左側のナビゲーションで、「トップページ」をクリックしよう。

競合サイトの中で人気のあるページの全てが記載されたレポートが表示される。このリストから、あなたのWebサイトで作成すべき種類のページのアイデアを得られる。

また、「流入見込み」の下の「全て見る」をクリックしよう。すると、そのページへのトラフィックを発生させている全てのキーワードが表示される。

今後作成すべきトピックと、そのトピックに対するキーワードが得られるのだ。

24.一般的なドメイン名は使用しない

No.11で、ブランドクエリがランキング上昇の手助けになるという解説をした。

これを学んだ後、私はドメイン名がキーワードとなる完全一致のドメインの購入を決断した。

その結果、大きな努力もなく、ブランドクエリを大量に獲得することができた。

しかし、問題もあった。たとえ上位に表示されたとしても、多くの場合、クリック率が非常に低かった。

クリック率が低いという状況は、Googleに対し、「あなたのブランドが強力ではなく、人々が好んでいない」ということを伝えることになる。その結果、ランキングに悪影響を与えるだろう。

そのため、Hotels.comのようなブランディングに費やすお金がない限り、完全一致のドメインに注力するのではなく、人々の記憶に残るようなブランド戦略に注力しよう。

ユニークで、書きやすく、覚えやすいものを考えてみよう。

25.ブラックハットSEOから学ぶものもあるが、ダークサイドに足を踏み入れてはならない

ブラックハットSEOも興味深いデータと実験を提供してくれる。

多くの場合、長くは続かない施策だ。しかし、興味深い施策ではある。

ブラックハットSEOの施策を行うことは推奨しないが、彼らの動向を追うことは、強く推奨する。

彼らの動向を追う最も簡単な方法は、Blackhat Worldを閲覧することだ。

ここでは、多くの人々が自身の見解を共有している。大規模なGoogleのアップデートがあるタイミングは特に。

繰り返すが、彼らの手法を実践することを、私はおすすめしない。

しかし、彼らの動向を追うことで、順位上昇に寄与する「ホワイトハット」のテクニックを発見する手助けとなるかもしれない。

彼らが行う全てが、悪い行為というわけではない。彼らの多くが、効果的な施策を行ってもいるのだ。

26.短いURLは長いURLよりも上位に表示される

かつて、私は記事のタイトルをURLに使用していた。

例えば、下記のようなURLを使用していたのだ。

Neilpatel.com/blog/30-lessons-after-30-million-seo-visitors/

その後、私はURLを短くすることにした。

Googleは短いURLの方を好む。私自身、それを実感している。短いURLを使用しているのも、そのためだ。
※参考:1,180万の検索結果を分析した結果、自然検索のランキング要因についてわかったこと

1位に表示されているURLの文字数の平均は、10位に表示されているURLの文字数の平均よりも、9.2文字短い。短いURLの使用を心がけよう。

27.リストのパワー

Googleの検索結果の上位に表示されたいのであれば、あなたのコンテンツがより多くの人に読まれる必要がある。

ソーシャル経由であれ、プッシュ通知であれ、Eメールのお知らせであれ、より多くの人々があなたのコンテンツを読めば、より多くのエンゲージメントが発生し、より多くのリンクが集まる。

かつて、私はコンテンツを作成するたびに、手作業でこれを行っていた。また、そのコンテンツへのリンクを設置するよう、皆に依頼していた。

効果はあった。しかし、時間はかかるし、作業も大変だ。

今日では、私はより良い方法を採用している。コンテンツを新しく作成するたびに、多くのEメールを送付しているのだ。

今では、20,000から50,000のクリックを、Eメールから獲得している。

もちろん、あなたもすぐにその数のクリックを獲得できるわけではないだろう。この数に至るまで、私もEメールのリストの作成に数年かかっている。

しかし、Eメールアドレスの収集は、今日から開始することができる。Hello Barを使用すれば、それも容易いだろう。

そして、リストが増えるにつれ、あなたの記事へのクリックとリンクの数も増え、結果的に、ランキングの上昇へとつながるはずだ。

28.足元をすくわれるな

これは、私が学んできた中でも、最も厳しい教訓だ。

ブログを書き続け、自身のSEOを行うことは、本当に骨が折れる。時には、休憩も必要だろう。

私の昔のブログであるQuick Sproutでは、私は月に12個のブログ記事を公開していた。それを、3年間続けたのだ。

ある日、私は1ヶ月間、ブログの更新をストップすることにした。30日間の休憩だ。

トラフィックはどう変化しただろうか? 32%も減少したのだ。

その後、私はブログを再開した。トラフィックはどう変化しただろうか?

以前の水準にすぐに戻すことはできなかった。

かつて獲得していたトラフィック数を再び獲得するまでに、3ヶ月間かかった。

物事がうまくいっている間は、その速度を緩めるべきではない。疲れていたとしても、公開し続けよう。あなたが止まってしまった瞬間、下落が始まってしまう。

そして、以前いた場所に戻ってくるまでに、多くの労力が必要となってしまう。

29.最高のSEOのアドバイスはカンファレンスで得られる

ここ数年で私が学んだSEOの最高のアドバイスは、カンファレンスで得ることができた。

ただし、各セッションに座り、聴講するだけで良いというわけではない。もちろん、それでも多くの学びを得られるが。

最高のSEOのアドバイスは、ネットワーキングで得られるのだ。カンファレンスに赴けば、数千ではないにしろ、数百人のSEO担当者と交流できる。セッション後にバーに行き、参加者と交流すれば、様々な話しが聞けるだろう。

そうしたアドバイスの中には、驚くべきものもあるはずだ。これが、私が今までSEOの戦術を学んできた方法であり、それは今日においても有効である。

30.学ぶ姿勢を止めない

明らかだと思われるかもしれないが、人々はうまくいっている間、自己満足をしてしまう。

Googleは平均して毎年3,234回のアップデートを行っており、時が経つにつれ、その数は増えている。

少し考えてみて欲しい。1日で約9回もアルゴリズムは更新されているのだ。

その変化はとても速いため、あなたの知識が最新の状態でなければ、生き残ることは難しいだろう。

もちろん、理想としては、ユーザーや訪問者にとって長期的な目線で最善となる施策を行うことだ。GoogleはそうしたWebサイトを上位表示するだろう。

しかし、だからといって、この業界で起こっていることを無視していいわけではない。

SEOについてのあらゆるブログを読む、(前述の通り)カンファレンスに参加する、テストサイトで実験を行う。自身をより良くしていくべきである。

常に改善し、常に学ぶ姿勢が、私を大きく支えてきた。何年もの間、私が順位を上昇させ続けることができた理由の1つである。

まとめ

ランキングが上昇するにつれ、SEOに費やす時間が増えるにつれ、学ぶことは増えていくだろう。

しかし、願わくば、あなたに無駄な時間を費やしてほしくないし、私が犯したミスを繰り返さないで欲しい。これらの学びを、苦しい方法で得る必要はないだろう。

これが、今回の記事を作成しようと決意した理由である。あなたの時間を節約し、目標とするトラフィック数にいち早く到達できるよう、願っている。

この記事で紹介したどのレッスンがお気に召しただろうか?

この記事は、NEILPATELに掲載された「30 Lessons After 30 Million SEO Visitors」を翻訳した内容です。
今回の記事を読み、思うところは、やはり「SEOは複数の小さな施策の積み重ねだ」といったところです。多くの有益なアドバイスが共有されていましたが、この中の数個を行えばすぐにランキングが上昇するわけではないでしょう。

ついついサボってしまいがちな施策や気遣いが、結果として大きな違いを生むのだろうと感じました。SEO Japanもニール・パテル氏の姿勢を見習い、長期的に愛されるブログを目指していきたいと思います。

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今回はそんなテクニカルSEOについて、Backlinkoの許可を得まして、「テクニカルSEOガイド」を翻訳・リリースいたしました。
(翻訳元:Technical SEO: The Definitive Guide

サイトの技術的なSEOの課題を解消する上での基礎や、方向性を示したガイドとなっています。

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※ダウンロードはこちらからお願いいたします → テクニカルSEOガイド(基礎編)

ホワイトペーパーの目次

  1. テクニカルSEOの基礎
  2. Webサイトの構造とナビゲーション
  3. クローリング・レンダリング・インデキシング
  4. 内容の薄いコンテンツ・重複コンテンツ
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SEOの成果が出るまでには、どれだけ待てばいいのか?

「SEOには時間がかかる」とはよく言われることですが、「果たしてどれくらいで成果が出るのか?」はよくある質問のうちのひとつです。

投資するのもタダではない以上、芽が出るまでの期間を知っておきたいというのは当然の心情でしょう。

今回はそんなよくある質問に対して、SEOコンサルタントがSEOの3つの変数を取り上げて語った記事となります。

既にSEOに取り組んでいる方も、これから取り組まれる方も参考にしていただければと思います。

SEOで成果を得られるまでにかかる時間を左右する3つの要素がある。

それは、競合の取り組み・被リンク・コンテンツだ。

私がSEOの専門家としてよく受ける質問のひとつに、「SEOにはどれくらいの時間がかかるか?」というものがある。

クライアントが明確な回答を求めていることは当然ではあるものの、SEOには関連する変数がいくつもあるため、そのすべてを明確に回答する方法がなく、質問を受けるたびに私は困ってしまう。

SEOの成果が出るまでの時間を推測するには、「Webサイトの最適化」「競合の最適化への取り組み」にかかわる変数をすべて評価しなければならない。

これにより、ただでさえ複雑な質問への回答が余計に複雑さを増す。

「Pawn Starsから検索シェアを奪うにはどれくらいの時間がかかるか?」
「推測ではあるが・・・」

SEOの成果が出るまでの期間を見積もる上では、4ヶ月から1年ほどの範囲で答えざるを得ない。

その期間は、3つの主要な変数に基づいている。

  • 競合の取り組み
  • 被リンク
  • コンテンツ

これらの変数の背後に何かデータがあったとしても、この質問に答えるための公式はないことを伝えることは重要だ。

回答を導きだすためには、シンプルな要素だけではなく、複雑な要素も検討しなければならない。

SEOの成果が出るまでの期間を推測するためには、まずどれだけ迅速に取り掛かれるか、その結果を評価できるようになるかが重要だ。

そして、得られたデータの外の要素からもヒントを得て、特定のポジションに到達するのかをかかる時間を把握する。

SEOの成果が出るまでの時間に影響する3つの要素

①競合の取り組み

サーモン風味の朝食用シリアルなどのニッチな商品を扱っている場合は、競合することはないだろう。

しかし、人が実際に購入する製品やサービスを扱う場合は、人の需要に基づいて程度の差はあれ、様々な競争に直面することになる。

例えば、小さな地元の市場にサービスを提供する配管工は、大規模な都市にサービスを提供する不動産ブローカーよりも競争が激しく、国の住宅ローン会社より競争は激しくない。

ご想像のとおり、競合するWebページが多いほど、検索結果の上部に到達するまでの時間は長くなる。

これは一貫性のあるパターンとなるが、下位のページを上回る方が簡単かつ高速だ。

しかし、検索結果を登っていくにつれ、各ステップにおいて多くの労力と時間がかかることなる。

これは競合他社が増えることと、上位ページがその背後にSEOの専門家を携えている傾向があること、その両方の事実によるものだ。

競争の見過ごされがちな側面に、競争率と、上位のWebページの背後についているSEO専門家の能力との相関関係がある。

次のように想像してみてほしい。

ユーザーのニーズにより、企業はニッチな市場に追い込まれ、競争が激化していく。

その競争は、彼らに競争力のある取引を提供するように促す。

それは、彼らが利益を維持するために市場のより大きなシェアを取らなければならないことを意味する。

これは、通常より多くのリソースを投下できる大企業に有利な環境であり、彼らは業界で最高峰のSEO専門家を雇う余裕がある。

もし、この状況に直面している場合、長く険しい戦いが待ち受けるだろう。

したがって、競合他社のSEOの全要素を評価する必要があるが、それは現在の状況のみならず、その先をも見据える必要がある。そしてそれは出発点に過ぎない。

また、過去数か月間の彼らの活動を見て、その後も彼らの活動を追跡し続ける必要がある。

競合を追い越すために、そして、追い越したいのであれば、彼らよりも多くの努力をすることが求められる。

②被リンク

SEOにおいて、リンクが依然として大きな役割を果たしていることは公然の事実だ。

しかし、リンクがSEOの成果にどのような影響を与えるかどうかは、より深いいくつかの要因に依存する。

まずは、Webサイトへのリンクの量だ。

一般的に、より多くのリンクを獲得することはSEOの迅速な成功に役立つが、ただ多ければいいわけではない。

関連性の高いWebサイトからの高品質なリンクが少ないと、低品質なリンクが大量にある場合よりも、結果に大きな影響を及ぼす。

高品質なリンクは獲得するのが難しく、競合が真似するのも難しくなるため、そういったリンクの獲得は重要だ。

また、自動化して生成されたリンクとは対照的に、高品質なリンクの効果は長く続く傾向がある。

一方で、リンクを獲得する速さと、これまでにリンクを獲得してきたペースも要因となり得る。

リンクの急激な増加は、ランキングを操作する不自然な試みを表す可能性があるからだ。

Googleのウェブマスター向けガイドラインに準拠しない方法を使用している場合や、急激な被リンクが増加した場合は、手動対策を受けることもあり得る。

以下はリンクの増加量を表したグラフだが、自然な形に見えるだろう。

以下は自然に見えないかもしれないが、メディアへの露出、新製品の発売、キラーコンテンツによるマーケティングプロモーションなど、他の要因によっては自然な増加になり得る。

以下は到底自然に見えないだろう。

したがって、一般的に関連性の高い高品質なリンクを早く獲得するほど、順位付けも早くなるが、注意が必要だ。

リンクを獲得する速度は、比較的安定した成長が求められる。

リンクビルディングの戦略がGoogleのガイドラインに従っている場合、リンクの増加は自然になる。

ブラックハットな戦術を使用した場合にのみ、不自然なパターンが見受けられる。

③コンテンツ

Webサイトに公開されたコンテンツは、上位表示の速度にも影響する。

最初に知っておくべきは、品質が非常に重要であることだ。

幸いなことに、Fiverr(クラウドソーシング)に依頼して用意した短文の記事を精査し続けたとしても、ランキングに影響を与えることはない。

一方で、長文コンテンツが良いという解釈もしないでほしい。

実際、SEO上有効な最低限の文字数や理想的な長さはない。コンテンツは、ユーザーの課題を解決するのに十分な長さである必要がある。

「新規のコンテンツを一度に大量公開するとGoogleに不自然とみなされ、ランキングに悪影響を与える可能性がある」という神話がある。

人々がこの神話を信じるのも無理はないが、Googleによって公式に否定されている。

すぐに使えるすばらしいコンテンツがある場合は、SEOの観点からいっても、すぐに公開しない理由はない。

早く公開すればするほど、ランキングに良い影響を与える。

公開を待つだけで、成果が出るまでに時間がかかってしまう。

Webページのランキングが、その年齢(ページエイジ)と相関していることは注目に値する。

新しいページは古いページほど良い順位になりにくい傾向にあるが、これはページエイジではなく他の要因によるものだ。

一方で、次の2つの理由から一度に公開するのではなく、一貫した公開スケジュールを維持することを推奨する。

  • 新しいコンテンツが定期的にWebサイトへ追加されることをGoogleに示す。これによって、クローラーがコンテンツをより頻繁にクロールするようになる
  • コンテンツが定期的に公開することで、ユーザーが頻繁にWebサイトへ訪れやすくなる。それにより、UXを向上させるシグナルがGoogleに送られる

また、コンテンツを作成することだけが良いわけではない。

コンテンツを削除することも、成果を出すための時間を早めることに役立つ。

重要なのは、保持するコンテンツ・改善するコンテンツ・削除するコンテンツを決めることだ。

ダニー・グッドウィンはこのトピックに関するウェビナーを主催し、Search Engine Journalが特定のアプローチを使用して、パフォーマンスの多数のページを間引いた方法を説明した。結果として、サイトの全体的なパフォーマンスは向上したとのことだ。

最終的に重要なのは、ユーザーのニーズを満たす独創的かつ有用なコンテンツを作成し、継続的に改善することだ。

また、高品質で長文のコンテンツは、低品質、または短いコンテンツと比較してより多くのリンクを獲得する傾向がある。

実際、Backlinkoのブライアン・ディーンは9億1,200万のブログ記事を分析し、長い形式のコンテンツは短い記事よりも平均して77.2%多いリンクを獲得していると判断した。

コンテンツはそれ自体でも重要な役割を果たすが、リンクビルディングにも良い影響を与えるため、一石二鳥と言えるだろう。

「それで、その推測は正確なのでしょうか?」という質問

我々の仕事は気象学者の仕事によく似ている。

持てる限りの知識・経験・ツールをすべて用いても、我々はしばしば判断を間違う。

クライアントの望むような成果が迅速に出ないとき、私は厳しい目を向けられることになる。

気象予報士が「雨は降らない」といったのにもかかわらず雨が降り、私のビーチプランが台無しにされた時のように。

SEOの専門家の仕事のひとつは、クライアントの期待に応えることだ。

しかし、これは多くの専門家にとって困難な仕事ともいえる。

非常に多くの営業マンが都合の良いことを並べてきたせいで、多くのクライアントは非現実的な期待を抱くことになっている。

その結果、多くの企業はSEOを数週間、または数か月程度しかかからないものだと考えている。

確かに競争のほとんど見られない領域であれば、わずか数週間で順位が上がり、流入が増加するケースもある。

一方で、それなりに競争が発生する領域では数か月かかる場合があり、競争の激しい領域では1年以上かかることもある。

例えば、我々のチームは「マーケティング会社(marketing company)」というキーワードでWebサイトを1位にすることができた。

しかし、我々の高度なスキル・人材・リソースにもかかわらず、1年の地道な作業が必要となった。

他方で、ほとんどオンラインでの優位性を持たないクライアントが最適化されていないWebサイトの公開後に我々のもとへ相談しにきたことがある。

彼自身の名前で1位を取っていたため、これは彼に対し、かなりの取引をもたらした。

幸い、彼自身の名前では競争がほとんど発生せず、競争相手のWebサイトには権威性がほぼなかったため、検索結果の数ページを数週間で思いどおりに埋めることができました。

また、クライアントや代理店でさえ、SEOの成果を早く出すためにウェブマスターガイドラインに違反する戦術を使用しているケースを見てきた。

ブラックハットな戦術は短期的にうまくいくかもしれないが、最終的にはペナルティを受け、開始当初より順位を下げる結果になるだろう。

Googleから語られたこと

SEOの成果を確認するためには、数か月から1年を投資する準備が必要となる。しかし、それでも良い成果を得られるとは限らない。

GoogleがSEOの成果について触れた動画は以下だ。

実際、ティム・サウロによる包括的な統計分析によると、新規公開されたページが1年以内にトップ10にランクインするのは、全体の5.7%のみということだ。

そして、一度上位表示を達成したとしても、その栄光がいつまでも続くわけではない。なぜなら、競合他社は常にその地位を狙って施策しているからだ。

言い換えれば、SEOは終わることのない継続的な取り組みと言えよう。

まとめ

SEOに取り掛かるまでの間に、SEOの成果が出るまでの時間を正確に予測することはできない。

ただし、特定の変数に基づいて裏付けのある推測を行うことはできる。

そして、時間の経過と共に、特定の領域において競合他社と比較し、どれだけの時間がかかるかをより良く理解できるようになるだろう。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「How Long Does SEO Take?」を翻訳した内容です。
SEOは広告出稿と比べて、成果を感じられるまでの期間が長い取り組みです。

記事の中には4ヶ月~1年とありましたが、実際にはそれ以上かかるケースも少なくないでしょう。特に新規で取り組む場合であればなおさらです。

しかし、「SEOには時間がかかる」という言葉を逃げ道にすることなく、時間がかかるからこそしっかりと仮説を立てて取り組んでいきたいですね。

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検索結果全体を意識するSEO、「On-SERP SEO」について

デバイスやテクノロジーの進化、ユーザー行動や嗜好の変化により、Googleの検索結果も以前とは大きく変化しています。

こうした状況の中、SEO担当者が行う仕事が従来のまま、というわけにはいかないでしょう。「10本の青いリンク」以外の検索要素に目を向ける必要がありますが、こうした現状を「On-SERP SEO」と呼び、各項目を解説した記事をCXLよりご紹介いたします。

SEO戦略全体の考察のために、きっと役に立つはずです。

SEOは日々変化している。

かつて、1ページ目に表示させる方法は、正しいキーワードの選択と、わずかなバックリンクが全てであった。そのような日々は、すでに過ぎ去っている。

Googleの検索結果は、もはや「10個の青いリンク」だけではなくなっている。

検索結果に表示されるリンクはよりリッチに、よりインタラクティブになっており、Webサイトへ与えられるクリック数は減少している。

新しいコンセプトが、従来のSEOのアプローチに取って代わっている。

自然検索の順位のモニタリングと改善のみではなく、より総合的な戦略を受け入れる必要がある。つまりは、「On-SERP SEO」である。

On-SERP SEOを行うことで、あらゆるWebサイトへのクリックを発生させるかどうかにかかわらず、各キーワードから得られるビジネス上の価値をより多く受け取ることができるだろう。

では、話を進めていこう。

「On-SERP SEO」とは何か?

「On-SERP SEO」とは、ターゲットとなるGoogleの各検索結果の表示領域を、可能な限り占めることに注力した、多角的なSEO戦略である。

また、特定の順位を最適化し、モニタリングするのではなく、各検索クエリ全体についての戦略でもある。

具体例を挙げながら、これを説明してみよう。モバイルデバイスで[ピザ]と検索した場合、下記の検索結果が表示される。

完全な検索結果はこちらから見られる。

従来の自然検索結果のリンク(青い、クリック可能なリンク)を発見することが非常に難しい。

自然検索の順位は、もはやビジビリティを獲得するために十分な要素ではなくなっているのだ。

そのため、自然検索の順位内に表示されるための努力をするのではなく、下記の項目を検討することが重要である。

  • 強調スニペットでの表示(さもなければ、検索結果の下部に押しやられる)
  • 動画カルーセル内に表示される動画コンテンツを保持する
  • 関連するエンティティ(ブランドなど)での表示を狙う
  • ユーザーが「関連する検索」のいずれかをクリックした場合、あなたのサイトが表示されるようにする
  • 「Interesting finds」の枠に表示されるコンテンツを保持する
  • ピザレストランを経営しているのであれば、近くのユーザーが検索した場合、ローカルビジネスとして表示されるようにする

キーワードによってGoogleの検索結果は変化するため、自身のブランドを可能な限り露出させるために、固有のアプローチが求められている。

なぜ、「On-SERP SEO」はホットな領域なのか?

「On-SERP SEO」自体は、新しい考えではない。

しかし、Googleの検索結果がよりリッチに、よりインタラクティブになるにつれ、従来の10個のポジションのみに注力することへの価値は低くなっており、その傾向は今後も続くはずだ。

ユーザーがあなたのブランドに関連する検索を行った際、いつでも、どこでも、あなたのブランドを際立たせる必要があるのだ。

状況はさらに複雑になっている。

例えば、2019年にGoogleが強調スニペットの重複をなくして以降、「ターゲットキーワードで1位をとるべきだろうか?」という非常にシンプルなこの質問に対し、簡単に答えることはできなくなった。

Googleによる強調スニペットの重複の削除は、強調スニペットに採用された場合における、自然検索結果からの排除を意味している。

そのため、かつて、あなたのWebサイトが1位に表示され、また、強調スニペットにも採用されていたとしても、今は強調スニペットのみに表示されるようになっている。

これは大きな問題なのだろうか?

「検索結果の1番上に表示されているではないか」と感じるかもしれない。

しかし、残念ながら、全ての自然検索に表示されるリンクが平等に作られているわけではない。

各強調スニペットの表示はそれぞれ異なっているため、どれがクリックを発生しやすいのか、それを知る術はないのだ。

実際、自然検索結果の上位に表示されている場合より、クリック率がずっと低くなる強調スニペットも存在する。

  • 左側:強調スニペット無し。クリックの26%は1位のURLで発生する。
  • 右側:強調スニペット有り。クリックの8.6%は強調スニペットで発生する。クリックの19.6%は強調スニペットのすぐ下に表示される自然検索結果で発生する。

現在、強調スニペットに採用されることで、結果として得られていたはずのクリック数の50%を失う可能性もある。

強調スニペットに採用された場合、例え実質の2位と考えられていたとしても、通常の自然検索結果内に含まれる方が喜ぶかもしれない。

非常に判断が難しい選択を求められているのだ。

あらゆる自然検索結果の上位に表示される強調スニペットに採用されるべきか?
それとも、通常の自然検索結果内にとどまることを好むべきか?

そこで、「On-SERP SEO」の出番である。上記の選択を検索結果ごとの基軸で判断すべきなのだ。

より多くのクリックを獲得できるのは何か?

  1. 検索結果の上位に表示される、サードパーティの情報(誰かの画像、関連するトピックなど)を付与された情報型の強調スニペット
  2. 商業インテントを満たしたリッチスニペット。クリック可能であなたのWebサイトに遷移させる

検証にはテストが必要であるが、この場合では、強調スニペットの下部に表示されるとしても、私はリッチスニペットの方を好む。

次の質問だ。この特有の検索結果において、どの要素を最適化すべきだろうか?

関連する検索、人気の商品、レシピ、検索サジェストなど、これら全てが(自然検索結果以外の)最適化すべき要素である

こうした分析が、我々の核となるターゲットキーワードのために必要なことになるのだ。

「On-SERP SEO」への最適化

まずすべきことは、どのようなコンテンツと戦術が、各クエリにとって最適化の手助けとなるかを特定することだ。

最も有益なコンテンツのタイプは、検索結果によって異なる。

そのため、最初のステップは、ターゲットキーワードを実際にGoogleで検索することである。モバイルとデスクトップの両方で検索し、あなたが取るべきアクションを特定しよう。

もし、この作業をスケールさせたいのであれば、クエリ単体ではなく、クエリの構文について考えてみよう。ケビン・インディグ氏が詳細をこちらに書いている。

現状、Googleの検索結果は2つのグループの要素で構成されている。

  1. 我々が最適化できるOn-SERPの要素
  2. バイヤージャーニーを変更するOn-SERPの要素

1.我々が最適化できる、On-SERPの要素

Googleは、Googleが保持するデータをベースとした、検索者にとって有益な機能を検索結果に追加している。

とある検索結果では、それが画像であるし、別の検索結果では、ニュース枠やショッピング枠かもしれない。

では、1つの検索体験でブランドの露出をより発生するために最適化が可能な、最も頻度の高い要素について見てみよう。

動画カルーセル

動画カルーセルは、モバイルとデスクトップの両方において、非常に多くの検索クエリで表示されている。

特にモバイルにおいて、動画カルーセルは検索結果の大きな面積を占めている。

モバイルの検索結果では、Googleはクリック可能な動画のタイムラインを表示しており、その動画内の特定のポイントを見られるよう、ユーザーを遷移させている。

「On-SERP SEO」においては、動画カルーセルは明らかにターゲットとなる要素だ。YouTubeの動画はカルーセルの最適化にとって非常に容易であるため、私はあらゆるコンテンツの動画バージョンを作成することを勧めている。

InVideoのようなツールを用いれば、このプロセスは容易となる。テキストベースのコンテンツをプロフェッショナルが仕上げたような動画に落とし込むのに、数分とかからない。

  • 「Article-to-Video」を選択し、重要点をコピー&ペーストする
  • テンプレートを選択する
  • ツールが動画を生成したら、独自の画像(スクリーンショットなど)を追加し、見栄えが良くなるよう、編集する

デフォルトでは、サブタイトルとトランジションだけでなく、ストックフォトとBGM(これはあまり素晴らしくはない)も含まれている。どこまで時間を費やせるかによるが、全ての変更と調整が可能である。

※参考:ストックフォトと、自ら撮影したオリジナルの写真。どう使うべき?

この戦略が悪用されているのを見ることは簡単だが、大量のスクリーンショットやGIFを伴った、プロセス重視の投稿に価値を見出すことも容易であるのだ。

画像検索結果

画像も頻繁に表示される検索要素であり、検索結果のファーストビューの大部分を占めることもある。

自然検索結果の上位を占めているのは画像だけ、という検索もある

基本的な画像検索のSEOを実施することや、Webサイトの各ページに画像を記載するということを省けば、このセクションに表示させるための特別なトリックは存在しない。

ビジュアルに対しての包括的なブランド戦略という考えは良いと思う。

それらの画像がクリック数を保証してくれることはないが、検索者が認知し、あなたのブランドを覚えてくれる手助けとなってくれる。

Webサイトの全ての画像にあなたのロゴを配置し、認知しやすいスタイルになっているか、確認しよう。

レシピカルーセル

レシピカルーセルは、食べ物に関連したクエリにのみ、表示される。

自身のサイトでレシピの記事を投稿している場合、レシピの構造化データを使用することが、レシピカルーセルに表示される手助けとなる。

ここで紹介されているプラグインの全てがschemaをサポートしている。こうしたツールを使えば、最適化の作業は非常にたやすいだろう。

ローカルパック

ユーザーが近くの場所を訪れたり、何かを行ったりしたいと考えているとGoogleが判断した場合、ローカルパックは検索結果の大部分を占める。

Googleがクエリと検索者のロケーションに最も関連していると判断した3つのビジネスがローカルパック内に表示される

Googleマイビジネスの認証を受けたローカルビジネスの場合に限り、ここに表示される。

Googleショッピング検索

ショッピング検索は、Googleが商業的(購買)インテントがあると判断したクエリに対し、一般的なGoogleの検索結果に表示される。通常、「スポンサー」とラベルがついたボックスの中に表示される。

自身の商品をこのボックス内に表示させるためには、Google Actionsのプロジェクトの一員になる必要がある。

Interesting finds(注:日本未導入と思われる)

「Interesting finds」は、モバイルデバイスのみで表示される、若干、不可思議な検索要素である。

その業界内で評判を得た記事がランダムに表示される。従来のランキング要素というよりは、優れたコンテンツをGoogleが集めようとしているように見える。

ここで表示される可能性を高めるために、ターゲットとするトピックに関連するあらゆる興味深い記事(変遷、ハウツー、まとめ記事など)を作成しよう。

2.バイヤージャーニーを変更する、On-SERPの要素

実際の検索結果とは別に、表向きはユーザーが検索を完全に行う手助けとして、Googleは検索のサジェストとインタラクティブなセクションを追加している。

現実は、ユーザーを検索結果のクリックから遠ざけ、Googleの検索結果ページに彼らを留まらせる施策となっている。

こうした検索要素はさらなるGoogle検索の引き金となる。これらをクリックすることで、検索結果に表示されたパブリッシャーのサイトではなく、ユーザーはさらに別の検索結果に遷移される。

最適化を測るためにあなたがすべきことは、ユーザーがあなたのターゲットキーワードを検索した後に辿るであろう経路を特定することだ。こうした余分な検索は、キーワードデータの追加のソースとなるはずだ。

我々の強調スニペットのツールは、あなたにとって重要なクエリに関連して表示されるサジェストデータを集めているため、こうしたキーワードに対応するコンテンツを作成する手助けとなるだろう。

ターゲットカスタマーの検索行動を変容しうる検索サジェストを発見し、それらに対してコンテンツを最適化させる。

このような無料のプラグインを使用することで、この種の検索サジェストを確認できる。各検索結果ページの下部にある全ての検索要素の優れたまとめを作成できるだろう。

[amazon]という検索クエリでGoogleが表示する検索サジェスト

検索セクションのいくつかは、最適化のための要素にも、検索結果で行われるアクションの引き金となる要素にもなりうる。

例えば、「People Also Ask」は、非常にインタラクティブである反面、気を散らす要素にもなっている(私はより多くの質問を発見するために多くの時間を費やしている)。

各質問に対しての答えを提供しているページにはいくらかのクリックが発生しているため、可能な限り、この枠に表示させたいものだ。

「People Also Ask」はクリックが発生する追加要素にもなりうるし、キーワードの新しいアイデアのソースともなる

「People Also Ask」に表示させる可能性を高めるため、質問の最適化の戦略を採っていただきたい。

  • 特定のトピックについてのコンテンツを作成した場合、常に質問を調査する
  • 記事、商品ページランディングページにFAQのセクションを含める
  • ヘッダータグを戦略的に使用し、関連した質問に答えているサイトのセクションへ、Google(とユーザー)を誘導する。

質問の調査と最適化のために、Text Optimizerのようなツールを使用することもできる。あらゆる検索クエリに関連する質問を特定し、それらに対してコンテンツを作成することを手助けしてくれる。

Text Optimizerはセマンティックなリサーチプラットフォームであり、よくある質問と、それに対するコンテンツ作成の手助けとなる。

「On-SERP SEO」の施策の効率化とモニタリング

最後に、あなたのコンテンツマーケティング戦略を多様化する方法をまとめたいと思う。

  • 記事を書く際、動画と図を追加する
  • かつて、見込み客をセールスファネルに落とし込む記事のみに集中していたのであれば、ターゲットオーディエンスを教育し情報を与えるため、トピックの幅を広げる必要がある

バイヤージャーニーはますます複雑化し、多様化している。

そのため、あなたのマーケティング戦略もそれに合わせる必要がある。

ブランドはより多くのコンテンツとコンテンツの種類を求めているため、コンテンツマーケターにとっては良いニュースだろう。

コンテンツマーケターの仕事は、より統合的で、エキサイティングなものとなるはずだ。

しかし、その成果を測定し、報告することはずっと困難になる。あなたのサイトへのランディングとコンバージョンの経緯はより複雑となるため、解析が難しくなるのだ。

Google Analyticsでファネルの設計に苦労しているのであれば、Fintezaのようなツールが役立つ。複数のチャネルとデバイスをまたいだコンバージョンファネルのモニタリングが可能だ。

このツールで重要なコンバージョン指標を設定すれば、どのステップでトラフィックが漏れるか、コンバージョンへの経路を省略できるか、などを示してくれる。

Fintezaはあなたのサイト上のユーザーの経路のモニタリングに役立つ。また、ユーザーがコンテンツにどのように関わっているか、それを理解する手助けとなる。

トラフィックのソースやランディングページによる結果を限定することができ、「On-SERP SEO」の施策がどのような効果をもたらすか、深く理解することができるだろう。

まとめ

Googleの検索結果はよりリッチに、よりインタラクティブになり、コンテンツマーケティングとSEO戦略はそれに追随しなければならない。

もはや、自然検索結果の順位のみをターゲットとし、モニタリングすることだけでは不十分となっている。

それぞれの検索結果全体で評価することが求められるだろう。自然検索結果以外の検索のセクションで表示される方法も模索するべきだ。

1つの検索結果画面に含まれる要素に対し、可能な限りの最適化を行うという戦略は新しい基準となり、これが、「On-SERP SEO」の核となる部分だ。

それぞれの検索結果に対し、下記のような疑問を持とう。

  • 強調スニペットに表示されるべきか? もしくは、現在の自然検索の順位を維持すべきか?
  • 画像のブランディングをより良く行うことは可能か? 明確にメッセージを述べるのか? 一貫したデザインを採用しあいまいな表現によって伝えるか?
  • どのようなコンテンツの種類や構造化データの要素が、検索結果画面の各セクションに表示されるために必要なのか?
  • ターゲットキーワードに対し、Googleが関連するトピックや検索クエリは何か? それらを、「People Also Ask」、「Interesting finds」などのセクションから調査する。

最後に、こうした変更をモニタリングすることも必要だ。それは、かつてのように、キーワードの順位と検索からのトラフィックを単純に報告する以上の作業が必要となる。

まとめると、「On-SERP SEO」は課題と可能性の両方を秘めている。

On-SERP SEPには、コンテンツの品質の改善、ブランドの評判、ロイヤリティ、エンゲージメントなどが含まれているのだ。

この記事は、CXLに掲載された「On-SERP SEO: The Future of SEO」を翻訳した内容です。

SEOの業務の複雑化と対象の拡大は今に始まったことではありません。その傾向は今後も続くと思いますが、「効果検証」も複雑化することは悩みの種であると思います。

記事中でも言及されていましたが、施策ごとに目的を設定し、それを周知するという作業も今後増えていきそうです。

ますます変化していくSEOという業務ですが、こうした変化を楽しみつつ、業務を行っていきたいですね。

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【2020年版】YouTubeチャンネルを伸ばすための厳選された17のテクニック

動画コンテンツは、直近で最もニーズが増加している表現方法と言えるでしょう。

マーケティング観点からも決して目が離せない存在になりつつありますが、動画マーケティングでYouTubeを外すことはできません。YouTubeから多くの視聴数を獲得することも夢ではありませんが、そのハードルが高いこともまた事実です。

今回は、Backlinkoから様々な施策をまとめた記事を紹介させていただきます。自身のYouTubeチャンネルの成長のヒントに慣れば幸いです。

この記事では、YouTubeでより多くの再生数を獲得する方法を説明したいと思う。

ここで紹介するのは、私のチャンネルが月間で276,000の再生数を獲得した際にに、実際に使用したテクニックである。

それでは始めよう。

1.「BOGY」サムネイルを使用する

動画のサムネイルが重要であることは、言うまでもない。

実際、YouTubeによれば、YouTubeで最も視聴されている動画のうち、10個中9個がカスタムされたサムネイルを使用しているとのことだ。

また、YouTubeは下記のようにも述べている。

サムネイルは、YouTube をブラウジングしているユーザーが通常最初に目にするものです。

目立つサムネイルはどのように作ればよいだろうか?

BOGYサムネイルだ。

BOGYサムネイルとは、下記4つの色を使用したサムネイルのことである。

  • 青(Blue)
  • オレンジ(Orange)
  • 緑(Green)
  • 黄色(Yellow)

なぜ、これが重要なのか?

YouTubeを回遊していると、このWebサイトが赤と黒と白を基調としていることがわかるだろう。

もし、サムネイルに赤と黒と白を使用してしまうと、YouTubeのレイアウトと混ざってしまう。

しかし、BOGYサムネイルを使用すれば、サムネイルが目立ち、視聴者の注意を惹きつけることができる。

例えば、私はサムネイルのメインカラーに緑を使用している。

これは、ブランディングの一環でもある(緑は私のブログとYouTubeチャンネルのメインカラーなのだ)。

しかし、YouTubeというプラットフォームで私の動画を目立たせることにも一役買っている。

他の例はどうだろう?

The Bright Side Channel(チャンネル登録者数3千万以上)は、黄色、オレンジ、青、紫を多くのサムネイルに使用している。

もちろん、少しならば、赤や白や黒を使用してもよいだろう。

それらの色をサムネイルのメインカラーにしなければいい。

私も、サムネイルに白と黒を使用することがある。

しかし、80%以上はサムネイルに緑を使用している。

それでは、次のテクニックに移ろう。

2.説明文のテンプレート(実績あり)を使用する

「動画の説明文は、YouTubeのアルゴリズムにその動画が何についての動画なのかを知らせてくれる」とYouTubeも述べている。

それを念頭に置いた上で、1つのお知らせがある。

私は、非常に効果的なYouTubeの説明文のテンプレートを作成したのだ。

それが下記である。

  1. 強いイントロ(2-3センテンス)
  2. 詳細なアウトライン(500文字以下)
  3. Webサイトとソーシャルへのリンク

それぞれのセクションにわけて説明しよう。

まず、強いイントロが必要だ。

ディスクリプションの最初の数行は、とても重要である。

特に、最初の1~2センテンスにターゲットキーワードを1度は含めるべきだ。

なぜなら、YouTubeは説明文の最初の方にあるキーワードを重視するからである。

説明文の最初の方で、ターゲットキーワードに言及するようにしよう。

下記に、私のチャンネルの例を記載する。

また、自身の動画を売り込むような文章にしよう。

なぜだろうか?

説明文の最初の数行は、YouTube検索に表示されるからである。

もし、スニペットが非常に強力ならば、より多くのユーザーがクリックしてくれるだろう。

また、動画ページにランディングしたあとに、説明文を読むユーザーもいる。

そのため、「もっと読む」より上のコンテンツは、あなたの動画を売り込むために非常に重要なのである。

次は、500文字のアウトラインだ。

ここであなたに必要なのは、ユーザーがあなたの動画から学べる概要を書くことである。

動画の内容を詳細に書くことをためらわなくて良い。実際、ここでは最低500文字程度を書くことを推奨する。

そして、あなたの動画を上位表示させたいキーワードを使用する。

こうすることで、YouTubeは動画のコンテンツを十分に理解することができる。

例えば、下記、私の動画の説明文を見てほしい。

合計で233単語だ。

こうした完全な説明文は私の動画が現在まで401,297再生を獲得したことに一役買ってくれている。

最後はリンクの設置だ。

私はこのアドバイスをYouTubeから学んだ。

画像内のテキスト:残りの部分([もっと見る] をクリックすると表示される内容)は、自分のチャンネルやソーシャル リンクなど、追加情報のために使います。

ここでの目的は、ユーザーをあなたのWebサイトやソーシャルメディアに遷移させることだ。

私は、Twitterで主に活動している。そのため、私のTwitterプロフィールへのリンクのみ、ここに記載している。

しかし、あなたがアクティブに運用している複数のサイトへのリンクを設置しても、それは悪いことではない。

また、チャンネル登録者数を増やしたいのであれば、チャンネル登録を促すCTAを加えることをおすすめする。

それでは、次のテクニックに進もう。

3.プレイリストのレイアウトを入れ替える

多くの人と同様、あなたも自身のチャンネルページにプレイリストを含めているはずだ。

最近、私はより多くの人があなたのプレイリストを見てくれる簡単な方法を発見した。

プレイリストのレイアウトを縦と横で入れ替えるのだ。

例として、私のチャンネルを記載しよう。

なぜ、これが重要なのだろうか?

もし、プレイリストのレイアウトを1つしか使わなかったら、他のプレイリスト以上に目立つことはできなくなってしまう。

しかし、レイアウトを入れ替えれば、それぞれのレイアウトを目立たせることができる。

レイアウトを変更するには、まずは自身のチャンネルページに行こう。そして、「チャンネルをカスタマイズ」を選択する。

そして、プレイリストの隣にある鉛筆のアイコンをクリックしよう。

そして、レイアウトを選択する。

そして、「縦に表示」と「横一列に表示」を入れ替えるのだ。

非常にシンプルだ。しかし、とても効果的である。

4.動画タイトルのCTRを上昇させる

動画の成功において、タイトルは非常に重要である。

実際、YouTube内のデータも、タイトルは動画の成功に導くこともあれば、破滅させてしまうこともあることを認めている。

画像内のテキスト:動画が視聴されたりシェアされたりするのか、またはスルーされてしまうのかは、タイトルが左右する。

ここでは、多くのクリックを獲得するための動画タイトルの作成法を説明しよう。

まず、タイトルの最後に角括弧と丸括弧をつけよう。

HubSpotの調査によると、角括弧を追加すればクリックが38%(*)増加するとのことだ。

公平を期すために述べると、この調査はブログポストのタイトルを調査している。

しかし、同じことがYouTubeの動画にも当てはまることを私は発見している。

例えば、私のチャンネルにあるこの動画(https://www.youtube.com/watch?v=aZCIbskIFkk)は、401,297再生を獲得している。

タイトルの最後にある[New Checklist]がこの動画の成功の大きな要因となっているのだ。

次に、タイトルには数字を含めよう。

数字の対象は下記のようなものが考えられる。

  • その動画で説明するアドバイスや戦略の数
  • 現在の年
  • ハウツー動画のステップ数
  • 数値の減少(増加)量

その他、あなたの動画の中で意味を成す、あらゆる数字が対象となる。

例えば、キーワードリサーチについての私の動画を見てみよう(https://www.youtube.com/watch?v=TaOA_Zy2XUw)。

もともとのタイトルは、「上級編 キーワードリサーチのチュートリアル」という単純なものだった。

このタイトルは非常に平凡だ。

そのため、私は「【5つの詳細なステップ】」をタイトルの最後に追加したのだ。

190,000以上の再生数を獲得したこの動画の助けとなっている。

最後に、タイトルの文字数は40~50文字としよう。

ジャスティン・ブリッグ氏による調査では、50文字より少ないタイトルの動画の方がYouTube検索の順位が良いことがわかっている。

5.「おすすめの動画」からの再生数を増やす

ここ数年、私は多くのYouTubeチャンネルを研究した。

そして、私はとある成功法則に気がついた。

成功しているチャンネルは「おすすめの動画」から多くの再生数を獲得している。

「おすすめの動画」とは、YouTubeがプロモートする、あなたが視聴した動画の次に表示される関連した動画である。

今の所、「おすすめの動画」はYouTube検索以上の再生数をもたらしてくれている。

例えば、私のチャンネルの再生数の34.8%はSEO経由である。

そして、38.2%は「おすすめの動画」経由である。

そこで、「おすすめの動画」から多くのビュー数を得るにはどうすればよいか?

あなたの競合と同じタグを使用するのだ。

実際、YouTubeは「おすすめの動画」のランキングにビデオコンテンツのメタデータ(タイトルや説明文やタグ)を使用していると述べている。

つまり、あなたのタグが人気の動画のタグと合致していれば、その動画の次にあなたの動画が表示されるチャンスがあるのだ。

画像タイトル:「おすすめの動画」で表示されるために人気の動画とタグを合致させる

下記に、この仕組みを全て解説した動画を記載しよう(https://youtu.be/2bMbdWn1x-U)。タグについて、解説している動画だ。

6.ビデオタグに「MVC式」を使用する

動画SEOにおいて、タグが重要であることはご存知のはずだ。

なぜなら、動画のトピックを理解するため、YouTubeはタグを使用しているからである。

実際、我々が100万以上のYouTube動画を分析した際、YouTube動画のタグとランキングは相関していることを発見した。

では、タグを正しく使用するにはどうすればよいだろうか?

そこで、MVC式の登場だ。

どのようなものか、お見せしよう。

MVCとは、「メインキーワード(Main Keyword)」、「バリエーション(Variations)」、「カテゴリー(Category)」の略である。

それぞれを具体的な例を用いて説明しよう。

まずは、「メインキーワード」だ。これは、読んで字のごとくだろう。

メインキーワードを最初、もしくは2番目のタグに使用する。

例えば、私のこの動画のメインキーワードは、「リンクビルディング(link building)」である。

そのため、私はこのフレーズを最初のタグに使用している。

次は、「バリエーション」だ。

ここでは、メインキーワードを数種のバリエーションに分けてみよう。

例えば、上記のリンクビルディングの動画では、いくつかのバリエーションを作成している。

最後に、動画の全体的なカテゴリーを表すタグを1つか2つ含めよう。

こうした一般的なキーワードは、YouTubeがあなたの動画全体のトピックとカテゴリーを理解する手助けとなる。

画像タイトル:動画全体のトピックを表す一般的なタグを1つか2つ含める

例えば、私の動画には、「SEO」、「オンラインマーケティング」、「デジタルマーケティング」の3つの一般的なタグを含めている。

7.Quora、Reddit、Forumsで動画をシェアする

オンラインのコミュニティはYouTube動画をプロモートする絶好の場所である。

こうしたコミュニティにいる人々は、様々な質問を投げている。

その中には、あなたの動画が答えられる質問もあるはずだ。

例えば、Redditではこのような質問がされている。

「誰か冷凍食品やミールバッグのアイデアある?」

もし、冷凍のパレオ料理についての動画があるのであれば、そのリンクを貼ってあげればいい。

実際、私の動画をプロモートするために、これと同じアプローチを使用している。

こうすることで、私の新しい動画が多くの高品質な再生数を獲得できたのである。

8.Google検索に動画を表示させる

Google検索にあなたの動画を表示することができれば、非常に多くの再生数が期待できる。

実際、Googleは私のチャンネルに月間8,396再生をもたらしてくれている。

では、どうすれば、Google検索に動画を表示することができるだろうか?

YouTubeで1位に表示させることが全てではない。

実際、ストーン・テンプル・コンサルティング社の調査によれば、Google検索でのYouTube動画の55.2%は、YouTube内の検索結果のランキングとは異なるとのことだ。

例えば、「上級者 編み物 コツ(advanced knitting tips)」とYouTubeで検索した場合、下記の動画が1位に表示される。

しかし、同じキーワードをGoogleで検索した場合、上記の動画はどこにも表示されていない。

これを念頭に置いた上で、あなたの動画をGoogle検索で上位に表示させる機会を高める方法を説明しよう。

まず、ターゲットキーワードを動画内で、声を大にして言おう。

例えば、先日、私はSEOのチュートリアル動画を自身のチャンネルで公開した(https://youtu.be/B9x3IkU8eaw)。

そして、「SEOチュートリアル」というフレーズを動画内で4回述べている。

このキーワードで3位以内に表示されている大きな理由だろう。

次に、あなたの動画のトランスクリプト(自作の字幕)をYouTubeへアップロードしよう。

これにより、Googleは動画内のコンテンツを100%理解できるだろう。

画像タイトル:トランスクリプトをアップロードすることでGoogleがコンテンツを100%理解することができる

もちろん、私のSEOチュートリアルの動画にもトランスクリプトを加えている。

9.コメント、いいね、チャンネル登録に動画を最適化する

YouTubeのアルゴリズムにおいて、動画の再生数は重要だ。

しかし、ユーザーによるあなたの動画へのエンゲージメントも見ている。

実際、私はYouTubeの検索エンジンのランキング要素の調査を行っており、YouTubeのランキングとユーザーのエンゲージメントに強い相関があることを発見した。

下記は、コメントについてのデータだ。

いいねについてのデータは下記だ。

チャンネル登録者数についてのデータは下記だ。

全て、YouTube検索のランキングと相関している。

あなたの動画により多くのエンゲージメントを発生させる最適な方法はなんだろうか?

それは非常にシンプルだ。ユーザーにあなたの動画へエンゲージメントを発生させるよう、依頼すればいいのだ。

例えば、私のチャンネル内のこちらの動画を見てほしい(https://youtu.be/h-3eJn89StI

動画の最後に、私はコメントを残す、チャンネル登録をしてもらうよう、依頼している。

こうすることが、4,348のコメントを獲得する手助けとなっている。

チャンネル登録者数は11,500だ。

トータルの再生数は396,0000だ。

10.チャンネルの「セッション時間」を改善する

視聴維持率はどうだろうか? 重要だ。

視聴時間は? とても重要だ。

しかし、これら2つの指標は、セッション時間と同じほど重要ではない。

説明しよう。

セッション時間(「セッションウォッチタイム」としても知られている)とは、あなたの動画を視聴した後、そのユーザーがYouTubeで過ごしたトータルの時間である。

また、これはYouTubeが重視する指標の1つである。実際、YouTubeも、そう述べている。

YouTubeの検索システムには2つの目的があります。1つは視聴者が見たいと思う動画を見つけられるようにすることで、もう 1つは視聴者のエンゲージメントと満足感をできるだけ長く持続させることです。

つまり、ユーザーがあなたの動画を視聴し、その後YouTubeを去ってしまったら、あなたのチャンネルのセッション時間を傷つけてしまうことになる。

しかし、そのユーザーがYouTubeにとどまり続けた場合、あなたのセッション時間は増加することになる。

セッション時間の改善の最適な方法は?

あなたの最高の動画をチャンネルページで宣伝することだ。

こうすることで、ユーザーが視聴し続けてくれる動画をユーザーに表示することができる。

例えば、私は自身最高の動画をチャンネルページ(プレイリストの中)のトップに表示させている。

YouTuberのエバン・カーミカエルですら、以前からあったチャンネルトレーラーを彼の人気の動画に置き換えている。

さらに、セッション時間を増加させる簡単な別の方法を説明したいと思う。

次のセクションを読み進めてほしい。

11.終了画面を最適化する

終了画面を活用して、より多くの再生数を獲得する方法だ。

まずは、自身のチャンネルから人気のある動画をピックアップしよう。

YouTube Studioに行き、過去90日間で多くの再生数を獲得した動画を探そう。

次に、あなたの人気の動画を見終わった後、さらに視聴したくなるような動画を探そう。そして、そのコンテンツを動画の最後に紹介しよう。

例えば、こちらの私の動画は過去90日間で上位10位に入る動画の1つである(https://youtu.be/TaOA_Zy2XUw)。

そして、私は自身に尋ねた。

「キーワードリサーチについて学んだユーザーが次に学びたいことはなんだろうか?」

それらキーワードを自身のコンテンツで使用する方法だ。

幸運にも、数ヶ月前に、まさにそのトピックの動画を公開していた。

最後に、その動画へのリンクを終了画面に記載しよう。

「次の動画」がまさにユーザーが視聴したい動画であるため、視聴してくれる可能性は高いはずだ。

12.YouTube SEOの基礎をマスターする

YouTubeでより多くの再生数を獲得したいのであれば、YouTube SEOについて学ぶ必要がある。

特にマスターしておきたい基本項目は下記だ。

  • 動画用のキーワードリサーチ
  • タイトル、ディスクリプション、タグの最適化
  • オーディエンスの視聴維持率と視聴時間の改善
  • YouTubeのエンゲージメントのシグナル

YouTube SEOを短期集中で学びたいのであれば、下記の動画を視聴してほしい(https://youtu.be/oR3DQRDoTVI)。

13.アイ・キャッチングをプレイリストのタイトルに使用する

以前、私はプレイリストには、頭に浮かんだ名前をただ付けていた。

例えば、最初のプレイリストには、「上級編SEO戦略」という名前にしていた。

悪い名前ではない。しかし、訴求力のある名前でもない。

そのため、「とケーススタディ」という言葉を足し、タイトルをより興味深いものとした。

そして、同様のルールをすべてのプレイリストのタイトルに適用したのだ。

例えば、最も人気のあるプレイリストの1つには「Googleで上位を獲得する方法」というタイトルをつけている。

もともとのタイトルは「SEOのアドバイスと戦略」であった。

しかし、私のオーディエンスが学びたいのは「Googleで上位表示を獲得する方法」であることに気づいた。

そのため、まさにその内容をプレイリストのタイトルにしたのだ。

14.動画をブログで紹介する(埋め込む)

この記事に多くのYouTube動画を埋め込んでいることにお気づきだろうか。

これには大きな理由がある。

動画を埋め込みすることで高品質なビューを多くもたらしてくれるのだ。

また、多くの再生数を獲得できるだけでなく、動画を埋め込むことはYouTube検索での上位表示の手助けとなってくれる。

ある業界調査によると、1位に表示されている動画は、2位以下の動画と比較し、78%以上のリンクと埋め込みを獲得しているとのことだ。

15.ソーシャルメディアで動画クリップをシェアする

かつて、私はYouTube動画のすべてをソーシャルメディアで共有していた。

もちろん、これにより多くの再生数を獲得できた。

しかし、私が望むほど多くはなかった。

ちょうどそう思ったころ、あることに気がついた。

Facebook、Twitter、その他ソーシャルメディアは、自身のプラットフォームにユーザーをとどまらせたいと思っているはずだ(ちょうど、YouTubeと同じように)。

そのため、YouTubeの動画へのリンクを投稿した場合、彼らのアルゴリズムはあなたの投稿をフォロワーから隠してしまうだろう。

では、解決方法は何か?

YouTube動画をネイティブ動画としてアップロードすればよいのだ。

例を挙げてみよう。

このクリップはFacebookのネイティブ動画としてアップしているため、驚くほど多く表示された。

(結果として、Facebookの再生数が2万3千を超えている)

そして、クリップを投稿する際、最初のコメントにフル動画へのリンクを記載しよう。

こうすることで、クリップを楽しんでくれたユーザーがすぐにフル動画のあるYouTubeへ遷移することができる。

16.オーディエンスがYouTubeにいるときに動画をアップする

YouTubeへ動画をアップロードする最適な時間はいつか?

火曜日の午後3時だろうか?

土曜日の午前6時はどうだろうか?

答えは、あなたのチャンネル登録者がYouTubeにいる時である。

不幸にも、チャンネル登録者の多くがオンラインであるタイミングをYouTubeは伝えてくれない。

そのため、あなたのチャンネルにとってベストな時間はいつか、日や時間を変更して試してみることをお勧めする。

また、VidIQのようなツールを使用し、投稿におけるベストな時間を分析するのも良いだろう。

17.「カード・ブリッジ」テクニック

セッション時間と再生数を上昇させる、簡単な方法だ。

内容を説明しよう。

まず、あなたの動画の視聴維持率のレポートを確認しよう。

下記は、私のチャンネルの例である。

こちらの動画は、6:16あたりで大きな視聴維持率の下落があることがわかった。

次に、その時間に表示させるカードを用意しよう。

(これが「ブリッジ」だ。)

このカードは、ユーザーが離脱したいと思うタイミングで、あなたのチャンネル内の別の動画へと彼らを遷移してくれる。

ボーナス1.YouTubeのトップページの特集枠を狙う

YouTubeのトップページは再生数獲得の重要なソースとなる(特に新しい動画にとっては)。

例えば、公開後1週間が経過したこちらの動画のトラフィックのソースを見てみよう。

すべての再生数のうち、39.4%が「ブラウジング機能」からのものである。

(そのほとんどがYouTubeのトップページからである。)

トップページに表示されることで、公開後最初の1週間で3,097の再生数を導いてくれた。

悪くはない。

ご存知のとおり、YouTubeのトップページは非常にパーソナル化されている。

そのため、「トップページに表示されるようにする」とは、サインインしているユーザーのトップページに対して、という意味合いである。

あなたの動画がユーザーのトップページに表示される確率を高めるための方法が2つある。

1つ目は、公開後48時間であなたの動画を宣伝することだ。

YouTubeのトップページのアルゴリズムは、下記2つの特徴を持つ動画を表示させる傾向がある。

  1. 新しい動画
  2. 人気の動画

あなたの動画が多くの人の目に触れられていれば、YouTubeは喜んであなたの動画をトップページに表示するだろう。

例えば、私は新しく公開した動画をソーシャルメディアでプロモートしている。

また、メールマガジンでもプロモートしている。

こうすることで、公開初日に多くのユーザーを案内できている。

次に、チャンネル登録者数を増加させることだ。

YouTubeのトップページには、あなたが登録しているチャンネルからの動画が表示される傾向がある。

そのため、より多くのチャンネル登録者がいれば、より多くのトップページからの流入を獲得できるのである。

ボーナス2.効果のあった施策を活用する

言い換えると、以下の2つだ。

  1. 平均以上の視聴維持率を獲得している動画を自身のチャンネルから探す
  2. 将来の動画に活かせる要素を使う

具体例はあるだろうか?

下記の動画は、私が初めて成功した動画だ(https://youtu.be/L_6zAGJ-JO4)。
(その他、初期の動画の結果は散々であった。)

この動画の中で活かせる要素を将来の動画に適用したのだ。

そして、実際にそれは上手くいった。

すでに効果のあった要素を活用していたため、私は記録的な速さで自身のチャンネルを成長させることができた。

特に、視聴維持率が平均よりも高い箇所を探した。

そして、すでに上手くいっていた要素をさらに行った。

例えば、3:51の箇所で大きな視聴維持率があることに気がついた。

3:51では、この動画で紹介した戦略のステップを表示していた。

そのため、その後に作成した動画では、ステップをテキスト形式で表示させることにしたのだ。

ボーナス3.コミュニティタブのプレビュー

チャンネル登録者に対し、次に公開する動画を見てもらうための簡単な方法だ。

その内容を説明しよう。

まず、あなたのコミュニティタブで公開間近の動画について投稿する。

下記はプレビュー画像だ。

クイズもある。

あなたの動画に期待を抱かせる内容であればなんでもよい。

いずれにせよ、コミュニティへの投稿は、あなたが次にアップする動画に対し、ユーザーへ期待を抱かせることができる。

(つまり、それは公開された際、実際に視聴してくれる可能性が高まるということだ。)

まとめ

以上がYouTubeの再生数をより多く獲得する方法だ。

私は、この記事についてのあなたの意見を聞きたいと思う。

この記事で紹介したどの戦略を、あなたは最初に試したいと思うだろうか?

BOGYサムネイルだろうか?

コミュニティへの投稿だろうか?

いずれにせよ、下記にコメントを残し、あなたの意見を聞かせてほしい。

この記事は、BACKLINKOに掲載された「17 Ways to Get More Views on YouTube In 2020」を翻訳した内容です。
コロナウイルスの影響もあってか、著名人もYouTubeチャンネルを開設したという話題をよく耳にします。

ますます個人による動画配信が浸透していきそうですが、企業からの情報発信としてもメジャーな存在になるのではないでしょうか。

競争性はどんどん高まっていきますが、その中で少しでも抜きん出た存在になるべく、必要な施策は可能な限り行っていきたいですね。

アイオイクスでは、YouTubeSEOも行っております。少しの工夫で伸びる余地があるため、興味のある方はぜひお問い合わせフォームよりお問い合わせください。

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2020年5月のGoogleコアアップデートの第一印象と、注視すべきポイント

Googleのコアアップデートがリリースされて2週間ほど経ちましたが、ロールアウトは終了したようです(Google公式)。

ただし、コアアップデートはその後に大きな調整が入る可能性があるため、まだ落ち着くには早いかもしれません。

今回の記事は、Googleコアアップデートの現状について、まとめられた記事となります。

コアアップデートの直後に投稿されたものであり、現在の感覚と違う箇所もあるかもしれませんが、ひとつの指針として参考にしていただければと思います。

Googleが5月に行ったアップデートにより、多くの業界が影響を受けた。現在、我々が把握していることをまとめる。

Googleが2020年5月4日にアップデートを行うことを発表してから3日経っても、検索結果は変動し続けている。

Googleはアップデートの影響が落ち着くまでに数週間はかかるかもしれないと警告した。これは喜ばしいメッセージではない。

ほとんどのアップデートは、小さな変更が主となっており、迅速に終了する。しかし、このアップデートは異なるようだ。

このアップデートが大きいものであることが明らかになってきている。

Googleコアアップデートの影響を受ける領域の一部

  • ローカル検索
  • 健康に関するサイト
  • 全世界に展開しているサイト
  • 同時に複数の言語を展開しているサイト

変化は多くの人が感じており、検索結果は1時間ごとに、そして毎日変化しているように見受けられる。

2003年以降、これほど広範囲に影響するアップデートを見た覚えはない。

アップデートが順位変動を引き起こす理由

検索結果が不安定になる理由のひとつは、すべてのデータセンターへの変更をグローバルに展開するのに時間がかかるケースがあるためだ。

ブラウザがデータセンターに到達した際は、古いデータか新しいデータのどちらかを受信している可能性がある。

この絶え間ない変化を説明するもうひとつの理由は、変化する複数の要因があるためだ。

一般的に発生することとして、アップデートがロールアウトされた後、比較的落ち着いた期間が続き、その後、損失を取り戻すかのような反転の変動が起きることがある。

これは誤って検知されたものが逆転する現象として知られている。

関連するサイトがアップデートによって、意図しない影響を受けた場合、Googleのエンジニアはデータを測定し、検索結果を確認して微調整を行う。

関連:How to Analyze the Cause of a Ranking Crash

今回のアップデートに対する第一印象

話を聞いたところによると、人々はこのアップデートを「大虐殺」のような言葉を用いて説明している。

このような(新型コロナウイルスによる)悲惨な時期に、アップデートが行われることは企業にとっていかに辛いことか述べていた。

SEM担当者のトニー・ライト氏は、次のように述べている。

今回のアップデートは、ここ最近あった中で最も重要なアップデートのひとつであるようだ。分析するには時期尚早ではあるが、複数の領域におけるサイトが影響を受けるのが確認できた。

「勝者が誰になるのか」はまだ明らかになっていない。

まだ早い段階ではあるものの、有識者の何人かは、多くの業界で、特に健康関連のトピックにおいて変化が見られていると述べた。

誰がGoogleのアップデートの影響を受けるのか?

ローカル検索結果の変動

ローカル系の検索結果の変動について言及する多くのレポートがある。

一人が2020年4月下旬以降、ローカル検索が流動的であることを示す画像をツイートした。

関連:Google Publishes Core Algorithm Update Guidance

新型コロナウイルス(Covid-19)が検索アルゴリズムに影響したのか?

「新型コロナウイルス(Covid-19)がGoogleアルゴリズムの一部に影響を与えた可能性がある」と考えるのが合理的だ、と理論づけている人もいる。

このパンデミックが検索結果に影響を与えたことは、疑いの余地がないだろう。

今回の影響を受けて、Googleがアルゴリズムを慎重なものにする変更を追加した可能性はあるかもしれない。私達にそれを知るすべはない。

また、もうひとつの要因として、実際に認知度の高いサイトは順位を上げ、認知度の低いサイトは順位を下げているという報告があった。

世界的規模のアップデートがロールアウトされた

Googleのアップデートは、世界中の検索結果に影響を与えているようだ。

WebmasterWorldのレポートは、アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリアの順位変動を同時に示している。

また、日本のSEMエキスパートである鈴木謙一氏(@suzukik)は、このアップデートは日本でも大きな影響が見られると語った。

【May 2020 Core Update】Googleがコアアップデートを実施。大きな順位変動が発生か?

低品質なコンテンツで順位が下落しているのか?

別の観点としては、低品質なコンテンツが順位を失っているという複数の報告があることだ。

内容が薄いためか、その他の理由で順位を失っているかどうかはまだ検討されていない。

関連:WTF Is Thin Content? (And How Do You Fix It?)

アップデートの対象は何か?

Googleの大規模なコアアップデートは、通常特定の業界を対象したものでないことを理解することが重要だ。

アルゴリズムのアップデートは、特定の業界に大きな影響を与える可能性があるが、それはその業界が具体的に対象にされたことを意味するわけではない

Googleは最近、ユーザーの検索意図の理解や、「どのWebページがどのようなものか」、「それらのページが検索クエリにどのように関連しているか」などを理解する仕組みに影響を与える、大規模なコアアップデートを展開してきた。

例えば、検索の目的をよりよく理解するためのアップデートは、Googleが医療関連サイトを順位付けする方法に影響を与える可能性がある。

Googleが、検索社は健康に関するクエリに対して科学的な回答を求めていると判断した場合、それは民間療法を載せているサイトにマイナスな影響を及ぼす。

したがって、医療関連のサイトが過度に影響を受けている場合、それは検索意図の理解における変化の影響である可能性がある。

リンクに関連する要素も、最近のGoogleアルゴリズムのアップデートの一部となっている。例えば、Googleがランキングシグナルとして、nofollowリンクをヒントとして扱うことを決定したことが挙げられる。

アップデートは特定のサイトに報酬を与えるものではない

Googleは、特定のサイトに報酬を与えることはない。Googleは、検索クエリとの関連性が高いWebサイトを順位付けしている。

また、Googleはリンクシグナルを使用して、サイトの評価と関連性を判断している。

アップデートは品質の評価に重点を置いているのか?

Googleは常に低品質のサイトを順位付けしないことを目指している。

最も重要なのは、Webページがユーザーを満足させるかどうかだ。

高品質のサイトだからといって、Googleはそのページに順位を付けるわけではない。関連性が高いから、順位付けするのだ。

関連:Google Redefines What is Considered Low Quality Content

最後に

サイトに変更を加える前に、検索結果が落ち着くまで待機することが重要だ。

今回のアップデートで上がったサイトを観察し、そのサイトが上がった理由を理解すること。ただし、わかりやすい理由だけに囚われないでほしい。

「サイトが検索意図の変化に、どのように対応しているのか」という観点から、変化を確認することが最善だ。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「Google May 2020 Update – What We Know」を翻訳した内容です。
Googleコアアップデートの初動を受けて、「何に注意すべきか」がまとめられた記事でした。

コアアップデートも恒例行事となりましたが、今回のアップデートはかなり大きいものだと感じます。

もはや”SEOだけ”で上がることは困難になりつつある中で、どのようにSEOと向き合うべきか、Webマーケティングをしていくべきか、を考えなくてはなりません。

最後に宣伝となりますが、最近の検索結果やGoogleの動向を受け、「アフターコロナでSEOはどう変わるのか?」というテーマでWebセミナーを開催いたします。

参加費は無料ですので、ぜひご参加ください。

詳細はこちら:【Webセミナー】アフターコロナでSEOはどう変わるのか?これからのSEOとWebマーケティングを考察する

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【5/28Webセミナー】「アフターコロナでSEOはどう変わるのか?」を開催します

SEO Japan編集部の石戸です。

この度、5/28(木)の15:00~16:30に、ZoomにてWebセミナーを開催することになりました。

新型コロナウイルス、Googleコアアップデートなどにより、Webを取り巻く人々のニーズや検索市場は着実に変化しつつあります。

SEOが年々複雑に、かつ難易度を増しているのは周知の事実ですが、ここに来てより一層の変化が感じられます。

  • 思うようにSEOで集客できなくなってきた
  • これからWebでの集客に注力したいが、何を意識すれば良いのかわからない
  • SEOはまだ順調だが、気を付けておくべきことは何か

今回は、このような課題や疑問をお持ちの企業の方向けに、「アフターコロナでSEOはどう変わるのか?」というテーマで、今後のSEOとWebマーケティングの展望についてお話しします。

セミナーの概要

目次

  • Googleのコアアップデートから見る検索エンジンの動向
  • 新型コロナウイルスは企業のマーケティングにどう影響するか
  • 見えてきたSEOの限界と次の打ち手
  • 企業のマーケティング担当者は何から始めるべきか

登壇者

アイオイクス株式会社Webコンサルティング事業部
石戸 翔麻(いしと しょうま)

アイオイクスのSEOコンサルタント・セールス。
年間100以上のサイトを確認し、企業のサイトや、Webマーケティングの課題解決の提案・コンサルティングを行っている。
また、海外のSEO情報を届けるメディア「SEO Japan」の運用も行っている。

Twitter:@idist_410

日時

2020年5月28日(木) 15:00~16:30

参加人数

80名まで
(応募者多数の場合は、抽選を行います。)

対象となる方

  • 企業のマーケティング担当の方
  • 今後Webマーケティングへの取り組みを検討されている企業の方

※恐れ入りますが、同業他社の方・個人の方・広告代理店の方の参加はご遠慮ください。

参加費

無料

会場

Zoomによるオンライン配信となります。
当選された方には、視聴可能なリンクをお送りいたします。

その他

後日、個別相談会もご用意しております。
ご希望の方は、別途お送りするアンケートよりご回答ください。

お申し込みフォーム

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1,180万の検索結果を分析した結果、自然検索のランキング要因についてわかったこと

GW中の5/5、Googleによるコアアップデートが行われました。

今回のアップデートは、かなり広い領域で大きな順位変動を引き起こしたこともあり、アップデートを受けてSEOの情報収集を急いでいる方も多いと思います。

この記事は、Backlinkoが1,180万の調査結果から得られたGoogleのランキング要因に関するデータを発表したものです。

コアアップデート前の記事ではありますが、優れた洞察が得られる内容ですので、ぜひ参考にしていただければと思います。

我々は、Googleの1,180万の検索結果を分析し、以下の疑問に対する回答を得た。

検索エンジンのランキングと相関するのは、どの要素か?

我々はページの内容、被リンク、表示速度のすべてを確認した。

また、データパートナーであるAhrefsの協力を得て分析したところ、興味深い発見があった。

今回は、我々が分析した結果を共有したいと思う。

調査結果の概要

1.我々のデータは、サイトの全体的な権威性(※)が検索結果におけるランキングと強く相関していることを示している。
※AhrefsのDomain Ratingで測定

2.被リンクが多いページは、被リンクが少ないページより上位にランキングされる。実際、Googleの検索結果における1位のページは、2~10位のページが受けている被リンクの平均よりも、3.8倍ほどの被リンクを受けている。

3.「コンテンツグレード(※)」が高く、包括的なトピックを含んだコンテンツは、包括的でないコンテンツの結果を大幅に上回っている。
Clearscopeによって測定

4.ページの読み込み速度(※)と、1ページ目のランキングの間に相関関係は見受けられなかった。
Alexaで測定

5.複数の異なるサイトから被リンクを受けることは、SEOにとって重要であるように見える。リンク元のドメインの数は、ランキングと相関関係があることがわかった。

6.検索結果で表示されるタイトルタグのほとんどは、対象となるキーワードと完全に、または部分的に一致している。ただし、タイトルタグでのキーワードの使用有無と、1ページ目のランキングの相関関係はほぼ見受けられなかった。

7.ページの権威性(※)は、ランキングと弱く相関している。
※AhrefsのURL Ratingで測定

8.単語数(文字数)は、上位10位の結果において、ほぼ等しく分散していることがわかった。Googleの1ページ目の検索結果には、平均して1,447語(※)が含まれている。
※日本語に直すと、約6,000~8,000文字になる

9.ページのHTMLの容量は、ランキングと相関関係がない。言い換えると、容量が大きいページは小さいページとほぼ順位が変わらないといえる。

10.URLの長さとランキングの間には、非常にわずかな相関関係があることがわかった。具体的には、短いURLの方が長いURLよりも、ランキングがわずかに有利になる傾向がある。

11.我々のデータは、構造化マークアップの使用は上位表示と相関しないことを示している。

12.平均的な「滞在時間」を超えるWebサイトは、Googleで上位表示される傾向がある。具体的には、サイトの滞在時間が3秒増えることは、順位が1つ上がることと相関している。

調査結果の詳細なデータと情報を以下に示す。

信頼性の高いドメインは、Googleの検索結果で上位に表示される傾向がある

Webサイトの全体的な権威性(Link Authority)は、1ページ目のランキングと相関していることがわかった。

そして、一般的に平均のドメインレーティングはSERPsにおける位置が上がるにつれて、増加する。

つまり、1ページ目に近づくほど、ドメインレーティングは高くなる傾向がある。

実際、Webサイト全体の権威性(Authority)は、ページ自体の権威性(URL Rating)よりもランキングとの相関が強かった。

■重要なポイント
ドメインの評価が高いほど、1ページ目における順位は高くなる。したがって、評価が高いドメインは検索結果で上位表示する上で有利である。

被リンクの数が多いページは、被リンクの数が少ないページよりも順位が高くなる傾向がある

今回の分析から得られた最も興味深い発見のひとつとして、全体を通じてリンクを受けているページが非常に少ないことが挙げられる。

実際、すべてのページのうち、約95%がリンクを受けていないことがわかった。

この調査結果は、9億1,200万のブログ記事を分析した結果と一致しており、すべてのコンテンツの94%がリンクを受けていないことがわかった。

実際、「ゼロバックリンクページ」がデータを歪めていたこともあり、このセクションでは、被リンクがゼロのページを除外して分析を行うこととした。

驚くべきことではないと思うが、総被リンク数が最も多いページがGoogleで1位を獲得する傾向があることを発見した。

また、1位のページは、2位~10位のページよりも平均して3.8倍多いリンクを受けていることがわかった。

■重要なポイント
Googleはアルゴリズムに多様性を加え続けているが、リンクは依然として重要なランキングシグナルであるようだ。

包括的なコンテンツであることは、上位表示されることと強く相関している

多くのSEOの専門家は、包括的なコンテンツはSEOにおいて、最高のパフォーマンスを発揮すると主張している。

別の言い方をすれば、単一のページにおいてトピック全体をカバーすることは、ランキングにおいて直接、または間接的に関係している可能性があるということだ。

この仮説をテストしてみることにした。具体的には、コンテンツの分析ツールであるClearscope.ioを使用し、1,180万のURLを分析した。

我々の分析では、デスクトップとモバイル、両方の結果で「コンテンツグレード」とGoogleのランキングとの間に、明確な相関関係があることが分かった。

実際、上位30件の結果を見ると、コンテンツグレードを1つ上げると、ランキングが1つ上がることとほぼ同義になる。これは重要な関係を示唆している。

例えば、PaleoLeap.comの以下のページを見てみよう。

このページには、通常、Googleの高いランキングと相関する多くの指標が含まれている。

例えば、ページのタイトルタグとh1タグにおいて、正確なキーワードを使用すること。また、AhrefsのDomain Rankが73と、ドメインの信頼性が高いことだ。

ただし、このページが検索結果の1ページ目にあるのは、「Paleo diet Breakfasts」の9位のみだ。

案の定、このページのコンテンツグレードは比較的低い値を示している。

包括的なコンテンツが、順位付けに直接影響するかどうかはわからない。

Googleは、包括的とみなすコンテンツを好む傾向があるのかもしれない。また、ユーザーが検索キーワードに対する包括的な回答を提供する検索結果に、より満足していることも考えられる。

これは相関性の研究であるため、データのみからこの関係の背後にある根本的な理由を特定することは不可能である。

■重要なポイント
包括的で詳細なコンテンツを作成すると、Googleにおける順位を上げることができる。

ページの読み込み速度は、順位との相関関係がない

Googleは2010年以降、サイトの速度を公式のランキングシグナルとして使用している。

また、Googleの最新の速度関連の記事である2018年の「Speed Update」は、モバイル検索ユーザーに対し、ページの読み込みを高速化するように設計されている。
ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します

しかし、我々は「サイトの速度は実際のランキングと相関関係があるのか?」という質問に対する答えを知りたいと感じた。

そこで、AlexaのDomain’s Speedを使用して、100万のドメインの読み込み時間の中央値を分析した。

データセット内の個々のページの読み込み速度は直接測定していない。あくまでも、ドメイン全体の平均的な読み込み速度を確認しただけである。

全体を通じて、サイトの速度とGoogleのランキングとの間には、相関関係がないことがわかった。

一見すると、この発見は驚くべきことかもしれない。

PageSpeedはよく知られたGoogleのランキングシグナルである。その前提に基づくと、一般に速いページは遅いページより優れた結果になるはずだ。

しかし、データは別の結果を提供している。そして、少し掘り下げると、相関関係がないことは理に適っている。

Googleがスピードアップデートを発表した際、彼らはこのアップデートが極端に遅いページへと大きく影響することを指摘した。

「スピードアップデートは、極端に遅いユーザー体験を提供しているページに影響するであろう」

そして、全体へはそれほど影響がないことも指摘している。

「スピードアップデートは、検索クエリのうち、わずかなものに影響するであろう」

要するに、Googleのアルゴリズムは非常に遅いページの順位を下げる一方で、速いページへは利益をもたらすようだ。

また、分析の結果、検索結果の1ページ目の平均読み込み時間は1.65秒であった。

以前行ったサイトの速度分析では、平均的なページはデスクトップでの読み込みに10秒、モバイルでの読み込みに27秒かかっていた。

それをベンチマークとすると、1.65秒の平均読み込み速度は非常に高速だ。

また、上位10位の結果は、比較的早く読み込まれる傾向があるため、Googleの様々なスピードアップデートによる影響は受けないようだ。

■重要なポイント
Googleの検索結果の1ページ目にあるページの読み込み速度は、平均1.65秒である。しかし、サイトの速度とGoogleのランキングとの間に相関関係は見られなかった。

参照ドメインの数が、順位に影響を与えているように見受けられる

多くのSEOの専門家は、同じドメインから複数のリンクを受けると、その恩恵は逓減する傾向にあることに同意している。

つまり、同じドメインから10個のリンクを受けるよりも、10個の異なるサイトから10個のリンクを受ける方が良いということだ。

我々の分析によれば、これは事実であるように思われる。ドメインの多様性は、順位に大きな影響を与えることがわかった。

被リンクと同様に、上位の結果には、下位にあるドメインよりも多くのドメインからのリンクを受けている傾向にある。

■重要なポイント
多様なドメインからリンクを取得することは、SEOにとって重要であるように思われる。

Googleの1ページ目のタイトルタグには、検索キーワードと完全一致、または部分一致であるキーワードが含まれている

検索エンジンの初期の頃からは、タイトルタグはページ上で最も重要なSEO要素とみなされてきた。

タイトルタグは、ユーザー(および検索エンジン)にページの全体的なトピックの概要を提供するため、タイトルタグに表示される単語は、おそらくランキングに大きな影響を与えるはずだ。

実際、Googleによる独自の検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイドでは、そのページの内容を証明するタイトルタグを記述することを推奨している。

案の定、Googleの1ページ目のほとんどのタイトルタグには、対象となるキーワードのすべて、または一部が含まれている。

対象となるキーワードにおいて順位付けされるほとんどのページでは、タイトルタグにそのキーワードが含まれているが、キーワードに最適化されたタイトルタグは、1ページ目の上位表示と相関しているようには見えない。

実際、我々の線形モデルでは、タイトルタグのマッチングとランキングの間には、ほとんど関係がないことが予測されている(1位と10位の違いは1%のみ)

キーワードが豊富に含まれているタイトルタグは、1ページ目にアクセスするのに役立つ「エントリーチケット」のようだ。

しかし、1ページ目に移動すると、タイトルに正確なキーワードを使用しても、それ以上順位を上げることには役立たない。

1ページ目においては、他の要因(被リンク・UXシグナル・ドメインの権威性など)が大きな役割を果たすように見受けられる。

■重要なポイント
Googleの上位10件の結果には、タイトルタグに対象となるキーワードの65%~85%が含まれている。ただし、キーワードに最適化されたタイトルタグと、1ページ目の上位のランキングとの相関関係はほとんどなかった。

キーワードに最適化されたh1タグは、上位の順位と相関しない

タイトルタグの結果と同様に、Googleの結果のほとんどのページには、ページのh1タグに対象となるキーワードが含まれている。

また、h1に対象となるキーワードが含まれていることは、基本的に上位表示されるかどうかということとは関係がない

■重要なポイント
タイトルタグの最適化と同様に、h1タグは、Googleがページを解読するのに役立つ「エントリーチケット」の要素を持つ可能性がある。ただし、h1にキーワードが豊富に含まれていても、上位表示されることを助けるのに十分なランキングシグナルではない場合がある。

Webページの権威性(URL Rating)は、上位表示とわずかな相関関係がある

Domain Ratingに加えて、次の質問にも答えたいと思う。

ページの権威性(Link Authority)はランキングに影響するのか?

言い換えれば、「特定のページへの被リンクを取得することは重要になるのか」、それとも「サイト全体の権威性がより重要になるのか」ということになるだろう。

この質問に対する答えを導くために、ページの権威性とランキングの相関関係を調べた。

URLの評価(Domain Rating)とランキングが関連していることがわかったが、その関係はわずかだった。

具体的には、上位6位に順位付けされたページは、7位から10位に順位付けされたページ(11)に比べて、URL Ratingがわずかに高くなっている(12)。

ただし、この相関関係は、ランキングに対するサイトのDomain Ratingの影響ほど強くはなかった。

全体として、ほとんどのURL Ratingは上位10位で類似している。

また、データセットにおけるすべてのページで、Googleの1ページ目にランクインしているURLの平均評価は11.2であることがわかった。

■重要なポイント
サイト個々のページの権威性は、サイト全体の権威性と比較して、ランキングへの影響が比較的小さいようだ。

検索結果の1ページ目にあるページの平均単語数は1,447語である

長い形式のコンテンツは、200ワードの短いブログ記事よりも優れているか?

他の調査によると、短いコンテンツに比べて、コンテンツは長いほど多くのリンクが蓄積される傾向があることがわかっている。

確かに、Googleでランキングされているコンテンツは比較的長いことがわかった。

全体を通じて、Googleの上位10位に位置するページの平均単語数は1,447語である。
※日本語に直すと、6,000~8,000文字程度

ただし、長い形式のコンテンツはリンクビルディングに最適であるという事実にもかかわらず、単語数と順位との間に直接的な関係は見受けられなかった。

これは、キーワードに最適化されたタイトルタグと同様に、長い形式のコンテンツは1ページに表示されることに役立っている可能性がある一方で、上位表示の要因となっていないことを意味している。

あくまでもこれは相関研究であるため、長い形式のコンテンツが10位以内に表示される傾向がある理由を特定することは不可能である。

■重要なポイント
単語数が多いページは、単語数が少ないページと比較すると、上位表示される可能性は高いと思われる。また、検索結果の1ページ目にあるページの平均単語数は1,447語である。

ページのHTMLの容量と順位に関係はない

ボリュームの小さいページ(リーンページ)があると、Googleのランキングに影響するだろうか?

調査によると、そのような結果はないことがわかった。

ページサイズとランキングとの間に相関関係は見当たらなかった。

SEOコミュニティでは、HTMLが肥大化したページは不利であると推測している。

ただし、分析した結果によると、ページサイズを順位に関連付けることはできない

■重要なポイント
ページサイズは、Googleのランキングに影響を与えていないようだ。

短いURLは長いURLよりもわずかに順位が高くなる傾向がある

Googleは「シンプルなURL」を使用することを推奨している。また、特に「非常に長いURL」は推奨できないともしている。

ただし、これらの推奨事項は、SEOよりもUXの観点からURLを最適化することを目的としているようだ。

これが、URLの長さと順位との関係を調査するために着手した理由だ。

実際、短いURLは長いURLよりも順位が高いことがわかった。

具体的には、1位のURLは、10位のURLよりも平均で9.2文字短くなっている。

また、Googleにおける上位10件のURLの平均は66文字である。

ただし、全体として、Googleの1ページ目におけるほとんどのURLは、ほぼ同じ長さ(40~100文字)である。

短いURLは、いくつかの理由でSEOに良い影響を与える可能性がある。

まず、URLが短いと、オーガニックのCTRが高くなる可能性がある。実際、我々の大規模なCTR調査(500万の検索結果を分析した結果、自然検索のクリック率についてわかった10の事実)では、短いURLは長いURLもCTRが高いことがわかった。

次に、短いURLは、Googleがページの内容を理解するのに役立つ場合がある。

例えば、backlinko.com/my-postのような短いURLは、backlinko.com/1/12/2022/blog/category/this-is-the-title-of-my-blog-post pageid=891/よりもGoogleが理解しやすい。

最後に、長いURLはトップページから数回クリックした先のページを指す傾向がある。これは通常、そのページに流れる権威(Authority)が少ないことを意味する。権威が少ないと、順位は低くなる。

例えば、花瓶製品ページへの次のURLは、サイト内の信頼性の高いトップページから遠く離れているページを表している。

■重要なポイント
短いURLは高いランキングと相関関係がある。Googleの1ページ目にあるページの平均URLは66文字である。

構造化マークアップと順位との間に相関関係はない

ここ数年、SEOコミュニティではSchema.orgについて多くの議論がなされている。

Google自身は、構造化データがランキングに与える影響度合いについては明言していない。

多くの人は、構造化マークアップにより、検索エンジンがコンテンツの意味をよりよく理解できるようになると信じている。

このより深い理解は、Googleが自身のサイトをより多くのユーザーに見せることを奨励する。

例えば、構造化データにより、「トイストーリー」という単語を使用する場合に、フランチャイズ全体ではなく、元の映画のタイトルを参照していることをGoogleに通知できる。

多くのサイトでは、Schema.orgを使用してSERPでリッチスニペットを取得している。

しかし、これらの潜在的な利点にもかかわらず、Schema.orgを実装しているサイトはほとんどないことがわかった。

Googleの1ページ目の72.6%だけがSchema.orgを使用していることがわかった。

また、我々の分析によると、構造化データの有無はGoogleの順位とは関係がなかった。

■重要なポイント
構造化マークアップを使用することもできる。しかし、Googleで上位表示できるかどうかという観点からは、直接相関しているわけではない。

平均以上の「滞在時間」を持つWebサイトは、Googleで上位表示される傾向がある

SEO界の多くの人々は、Googleがランキング要素として「ユーザーエクスペリエンスシグナル」(直帰率・滞在時間・CTR・ポゴスティックなど)を使用していると推測している。

この理論をテストするために、Alexaを介してデータセットからドメインのサブセットを実行し、サイト全体の滞在時間を決定した。次に、滞在時間と1ページ目のランキングの間に相関関係があるかどうかを調べた。

実際、滞在時間とランキングとの間には強い関係があることがわかった。

具体的には、滞在時間が上位のランキングと強く相関していることを発見した。

一般に、Googleの1ページ目にあるサイトの平均滞在時間は2.5分である。

注意してほしい点として、滞在時間が上位にランキングされるかどうかという観点と直接の関係があるとは言っていない。

もちろん、Googleは滞在時間や直帰率などをランキングシグナルとして使用する場合がある(ただし、以前は否定していた)。

あるいは、高品質のコンテンツが人々の関心を高めているのかもしれない。したがって、サイト内の滞在時間は高品質なコンテンツの副産物であり、Googleはこれを測定している。

これは相関研究であり、データのみから判断することは不可能だ。

■重要なポイント
Googleの1ページ目におけるサイトの平均滞在時間は2.5分である。

まとめ

この調査を可能にした多くのデータを提供してくれたAhrefsに再度感謝する。

また、データの収集方法と分析方法について詳しく知りたい場合は、こちらの調査方法へのリンクを見ていただきたい。この分析で使用したデータもGitHubにアップロードしている。

そして、私はあなたの考えを聞きたいと考えている。

この分析から得た最も良い気づきは何か。または、調査結果について質問があるかもしれない。

いずれにせよ、ぜひコメントを残してもらいたい。

この記事は、BACKLINKOに掲載された「We Analyzed 11.8 Million Google Search Results. Here’s What We Learned About SEO」を翻訳した内容です。
SEOの基本がデータによりわかりやすくまとめられた記事でした。

なお、内容はあくまでも「相関関係」のデータであり、「因果関係」のデータではないことに注意してください。

この内容を鵜呑みにするのではなく、「なぜこのような結果になったのか?」という背景まで想像することが重要です。

また、アイオイクスではSEOのコンサルティングサービスを提供しておりますので、ご希望の方はお問い合わせフォームからお問い合わせください。

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構造化データを使用して、WebサイトのE-A-Tをサポートする方法

「いかにしてWebサイトのE-A-Tを高め、検索エンジン(Google)に認識してもらうか?」は、ここ数年で最も関心の高いトピックと言って良いでしょう。

特にYMYL領域において重要になるE-A-Tですが、今回は構造化データを活用してGoogleのE-A-Tの理解を助けるという内容になります。

適切に実施するにはそれなりの工数がかかるものの、実施すべき価値がある内容となっており、ぜひ参考としていただければと思います。

Googleの提唱する概念であるE-A-T(専門性・権威性・信頼性)は、近年のSEO界隈で話題になり、多くの神話や誤解の源となっている。

E-A-Tを取り巻く最も顕著な疑問と怪奇のひとつは、「E-A-TがGoogleのアルゴリズムにおける直接的なランキング要素かどうか」、そしてその程度である。

しかし、Googleは、E-A-Tがアルゴリズム内で果たす役割と、それが「検索品質評価者によってどのように使用されるか」については一貫しており、E-A-T自体が定量化できることとは対照的に、「Googleのアルゴリズムは、ページの権威性及び信頼性に関連するシグナルを識別する」と述べている。

この点について明確にするために、Googleは最近この疑問に対しての回答を更新した。
参考:Google のコア アップデートについてウェブマスターの皆様が知っておくべきこと

この回答では、E-A-T自体は直接のランキング要素ではなく、Googleが優れたコンテンツを評価し、順位付けするために使用する多くのシグナルを含むフレームワークであることが示されている。

2020年3月のアップデートでは、Googleは次のように述べている。

E-A-Tを基準とした観点から自身のコンテンツを評価することは、アルゴリズムがコンテンツの順位付けに使用するシグナルと概念的に一致させるのに役立つ場合がある。

GoogleのE-A-Tに関するメッセージには、解釈と議論の余地が多く残されている。その結果、多くのSEO担当者の間で、ひとつの共通する質問が生じる傾向がある。

「E-A-Tが非常に重要である場合、E-A-Tを改善するためにコンテンツをどのように最適化できるのだろうか?」

E-A-Tに関連する質問に対するGoogle公式の回答では、次に何をすべきかを多くのSEO担当者が悩んでいる。

しかし、E-A-Tだけでなく、全体的な検索パフォーマンスを改善するために使用できる方法が1つある。

それは構造化データ(Schema.org)を最大限活用することである。

構造化データはE-A-Tの改善にどう役立つか

構造化データの適切な使用は、いくつかの理由でE-A-Tの改善に役立つ。

まず、構造化データはエンティティ間の関係を確立し、固めるのに有効だ。特にオンラインで言及されているものの関係を確立する上で機能する。

Google独自の言葉で言い換えると、こうだ。

「ページに構造化データを含めて、ページの内容についての明確な判断材料を提供すると、Google でそのページをより正確に理解できるようになります。」
引用:構造化データの仕組みについて

構造化データを利用して、エンティティ間の関係を確立すると、特定のページ・Webサイト、またはエンティティのE-A-Tを評価するGoogleの働きを合理化することができる。

  • エンティティ間の繋がりの曖昧さを減らす
  • Googleがナレッジグラフで作成しなかった新しいコネクションを作成する
  • 構造化データなしでは、Googleが取得できなかった可能性のあるエンティティに関する追加情報を提供する

ナレッジグラフとGoogleの特許専門家であるビル・スロースキ氏は、次のように述べている。

構造化データは、検索エンジンが人間の常識を持っていないがために把握できなかったことで必要としている正確さのレベルを補う

検索エンジンがページに含まれているエンティティについて確固たる情報を持ちえない場合、検索エンジンがそれらのエンティティの専門性・権威性・信頼性を正確に評価することは困難な場合がある。

構造化データは、同じ名称を持つエンティティを明確にするためにも役立つ。そして、これはE-A-Tを評価するにあたって間違いなく重要だ。

スロースキ氏は、構造化データがどのように機能するかについて、いくつかの興味深い例を提供してくれた。

ページの主体となる人物がいたとして、その人物が他の誰かと同姓同名だった場合、sameAsプロパティを使用して、Wikipediaなどのナレッジベースでその人物に関するページをマークし、参照する場合に明確にすることができる。

例えば、一般的にマイケルジャクソンは元国土安全保障局長ではなく、Popの王を意味する。彼らはまったく異なる人物だ。

バンドボストンのように、企業は都市や他の人物と共通する名前を持っているケースがある。

構造化データは、基本的にサイトのトピックやトピックに貢献した個人に関するGoogleの重要な情報を補う方法として機能する。

これはGoogleがページを認識するにあたって重要なファーストステップであり、次にサイトとそのコンテンツ作成者の権威性と信頼性を正確に評価できるようになる。

E-A-Tの構造化データの実装

構造化データを実装する方法はいくつかある。

Googleが推奨しているJSON-LD、Microdata、RDFaだ。

Googleは最近、JavaScriptとGoogleタグマネージャーを使用して、動的に構造化データを追加することに関するドキュメントをリリースした(JavaScript を使用して構造化データを生成する)。

WordPressで作られたWebサイトの場合、ポピュラーなSEOプラグインであるYoastには、多くのスキーマ組み込み機能があり、ここ数ヶ月で新しいスキーマタイプと機能を積極的に拡張している。

E-A-Tを改善するために構造化データを実装する方法は、Webサイトでマークアップされたスキーマのタイプほど重要ではない(スキーマタイプ>実装方法)。

E-A-Tを改善するには、Webサイトにコンテンツを提供して会社を構成している著者や専門家の信用、評判、信頼性に関する情報を検索エンジンに提供する必要がある。

またE-A-Tは、ブランドの評判と、ユーザーがWebサイト・製品・サービスを使用する際に体験することを網羅している。

これらの側面は、可能な限りスキーマでマークアップを施すためには特に重要だ。

スキーマを適切に構造化することも重要だ。適切に構造化することで、検索エンジンは、特定のエンティティの様々な属性と、他のエンティティとの関係を理解できる。

アレクシス・サンダース氏が、JSON-LDに関する記事で、スキーマのネストの利点とそれを正しく行う方法に関する素晴らしい説明を提供してくれている(A Guide to JSON-LD for Beginners)。

例えば、以下に示すスキーマは私の個人サイトのトップページからのものであり、正しく行われた場合のネストの様子を示している。

(以下は、Yoastプラグインを使用して、サイト設定を「個人」に設定し、プロフィールのすべての関連フィールドに入力することによって行われたものである)

スキーマを適切にネストすることで、次のことが可能になる。

  • 構造化データテストツールから、本質的な結果のスキーマを読み上げる
  • ページ上の主要なエンティティと、他のエンティティ間における関係を把握する

また、ネストにより、同じページに複数の冗長または競合するスキーマタイプが存在するという問題が解消される(多くの場合、複数のプラグインが同時にスキーマを挿入するため)。

例えば、製品ページにおいては、Webサイトの運営者と製品の製造者を明確に区別することが重要だ。

それらを入れ子構造として正しく配置することで、両方が「ページ上に存在すること」だけでなく、役割の違いを明確に説明できる。

E-A-Tを改善するために使用するスキーマタイプ

組織のE-A-Tについて、検索エンジンに適切なシグナルを送るためには、Webサイトへの提示が重要である様々なスキーマタイプとプロパティがある。

以下は、スキーマを使用して適切なE-A-Tを通知するために最も優先度の高い5つの例だが、これらは多くの要素から成り立っている。

①人物スキーマ

品質評価ガイドラインでGoogleがE-A-Tについて最初に言及したのは、評価者に「専門知識」と「コンテンツ作成者の信頼性」について検討するように求めることだ。

この情報は、人物スキーマを使用して検索エンジンに伝達することができる。

  • affiliation(所属機関名)
  • alumniOf(出身組織)
  • award(賞)
  • brand(ブランド)
  • hasCredential(資格)
  • hasOccupation(職業)
  • honorificPrefix(敬称)
  • honorificSuffix(学位)
  • jobTitle(役職)
  • sameAs(参照URL)

サイト上で創設者・コンテンツ作成者・専門家などの貢献者が記載されている場所に、上記のプロパティを持つ人物スキーマを少なくとも1回含めることを検討してほしい。
(これらの情報がページにも表示されている場合。これは構造化データコンプライアンスの前提条件である)

著者の経歴ページは、このスキーマタイプを掲載するのに適した候補である。

Googleによるガイドライン違反通知を避けるために、スキーマでマークアップされたコンテンツをページに表示する必要があることに注意してほしい(構造化データに関するガイドラインに準拠する)。

人物スキーマの仕様を拡張するもうひとつの方法は、人物スキーマを使用して、Googleのナレッジグラフ上、同姓同名間の人物間における個人の名前を明確にすることだ。

その個人がナレッジグラフに掲載されている場合、sameAsプロパティを使用して、ナレッジグラフのURLにリンクすることを検討してほしい。
(ナレッジグラフに掲載されているかどうかは、Knowledge Graph Searchで確認できる)

適切に構造化データをマークアップすることで、適切な個人のナレッジパネルが特定のクエリに対して確実に表示されるようにするために必要な根拠をGoogleに与えることができる。

ソーシャルプロフィールとして、ふさわしくないsameAsマークアップがあることをGoogleがアナウンスしているにもかかわらず、本来の用途ではない形でsameAsプロパティが使われているケースが存在する。

  • 個人のナレッジグラフURL
  • 彼らのWikipediaページ・freebase・Crunchbaseプロフィール
  • オンラインで言及されている他の信頼できる情報源

さらに、Googleに限らず、スキーマを使用する検索エンジンは多いため、sameAsを使用してソーシャルプロフィールを表示することも、おそらく良いアプローチであることを覚えておく価値はある。

②組織スキーマ

組織スキーマは、E-A-T向上の取り組みをサポートするための最良のスキーマタイプのひとつだ。

このスキーマタイプは、会社やブランドに関する追加のコンテキストを追加できる様々なプロパティを提供する。以下に例を示す。

  • address(所在地)
  • duns(認可)
  • founder(創設者)
  • foundingDate(設立年月日)
  • hasCredential(資格)
  • knowsAbout(専門性の表示)
  • memberOf(所属組織)
  • parentOrganization(親組織)

多くの企業は、これらのフィールドや、このスキーマタイプを使用して他の多くのプロパティを活用せずに組織スキーマを実装している。

このすべての情報を組織に関する最も関連性の高いページ(aboutページやコンタクトページ)に組み込み、それに応じてページのマークアップを検討しよう。

③著者(スキーマプロパティ)

著者(Author)スキーマは、ArticleやNewsArticleなど、CreativeWorkまたはReview分類に該当するスキーマタイプに使用できるスキーマプロパティだ。

このプロパティは、コンテンツの一部に対する著者の署名欄のマークアップとして使用する必要がある。

著者プロパティが該当するタイプは、個人または組織のいずれかであるため、サイトが会社に代わってコンテンツを公開する場合は、個人として著者を掲載することが重要だ。

④監修者(スキーマプロパティ)

監修者プロパティ(reviewedBy)は、Webサイトの優れたE-A-Tをアピールする絶好の機会だ。

医療や法律記事のレビュアーなど、コンテンツに専門のレビュアーを使用している場合は、コンテンツの正確さを確認した個人として、ページにその名前を表示することを検討しよう。

次に、reviewedByプロパティを利用して、その人(または組織)の名前を一覧表示できる。

これは、作成者がE-A-Tやオンラインでの存在感を欠いている可能性がある一方で、レビュアーがオンラインでの存在感がある真の専門家である場合に使用する優れたアプローチだ。

Yoastを使用しているWordPressのWebサイトのreviewBy機能は、現在ロードマップ内で検討されている。これにより、WordPress内で著者を選択し、コンテンツをレビューした個人を示すことができる。

⑤引用(スキーマプロパティ)

引用スキーマプロパティ(citation)を使用して、コンテンツが引用またはリンクしている他の出版物、記事、または作品を掲載できる。

これは、信頼できる情報源を参照していることを検索エンジンに示すのに最適な方法だ。これはE-A-T向上における優れた戦略である。

さらに、スキーママークアップに引用を掲載すると、関連付ける他のブランドとの間でブランドを位置付けるのに役立ち、Googleへ信頼性に関する定性的な情報を提供できる可能性がある。

構造化データを使用して、E-A-Tの理解を助ける

Schema.orgライブラリは、継続的に拡張されている。

また、構造化されたデータ自体は直接のランキング要素ではないが、Googleは一貫して採用しており、検索エンジンがサイトを理解するのに役立つよう、可能な限り多くのデータを使用することを推奨している。

構造化データを通じてコンテンツとサイトに含まれるエンティティをGoogleがよりよく理解できるようにすることで、Webサイトの品質とE-A-Tを評価するための取り組みを合理化し、改善することができるだろう。

進化し続けるSchema.orgライブラリに注意を払い、そこに掲載されている多くのスキーマタイプとプロパティを、コンテンツを構造化する上でのガイドとして採用しよう。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「How to Use Structured Data to Support E-A-T」を翻訳した内容です。
構造化データを活用したE-A-Tのサポート方法について、根拠から具体的な方法までがわかりやすくまとめられた記事でした。

サイトのE-A-Tを担保するためには、その情報をユーザーにわかりやすく提示することも重要ですが、検索エンジンに伝えることも同様に重要です。

現状構造化データは、直接的なランキング要因とはされていないものの、その重要性が今後増していく可能性もあり、可能ならば対応しておきたいところです。

構造化データに関する情報はGoogleからも数多く提供されているため、一度公式ドキュメントを見ておくことを推奨します(https://developers.google.com/search?hl=ja)。

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Googleは記事の著者をどのように特定しているのか?オーサーベクトルと特許について

何らかの情報を得るために記事を読む際、「記事を書いている人は誰か」ということは、マーケティングとしても情報の信頼性の担保としても非常に重要だと思います。かつて、Googleはオーサーシップ・マークアップを用い、それを特定することを試みていました。

しかし、すでにオーサーシップ・マークアップは廃止となっています。それでは、Googleはどのようにして、コンテンツの著者を特定しているのでしょうか?

あくまで、Googleが申請した特許の内容の紹介であり、実装しているかどうかは不明ではありますが、非常に興味深い記事を紹介させていただきます。

GoogleはWeb上の特定のコンテンツを誰が作成したか、気にかけているのだろうか?

また、そのような情報を検索結果の順位付けに使用しているのだろうか?

我々にそれを知る術はない。

しかし、Googleはコンテンツの著者についての特許を出願しており、そこには、コンテンツの作成者が何かをどこかで公開したことを指し示す方法について書かれている。

私自身の”著者”への興味

私はSEOに関わる以前からずっと、著者に対しての興味があった。検索関連の特許も多く目にしている。

最も有名であり、私が最も好きな英語の物書きは、ウィリアム・シェイクスピアである。彼は有名な舞台劇を多く書き、今日においてもそれらは上演されている。ハムレット、マクベス、テンペストなどが有名だろう。

シェイクスピアは英語という言語の一部となるようなフレーズを多く生み出した。例えば、「光るものすべて金ならず」のように。

しかし、彼を有名たらしめたそうした舞台劇や詩の作者が本当にウィリアム・シェイクスピアであったかどうか、それを示す確固とした資料は存在しない。

そのため、脚本家のクリストファー・マーロウなど、「シェイクスピアが書いたとされる作品の本当の作者が別にいるのではないか」という疑惑は何度も発生している。

私が大学で英語学を専攻していた頃、我々は多くの著者と、彼らが物を書くうえでのスタイルを研究してきた。

学生としての我々の役割は、各作者の癖を知ることだった。その癖をよく知るようになれば、とある作者が書いた作品を読むだけで、その著者の情報がなくとも、誰が書いたかを特定できるのだ。

その著者の作品を十分に読み込むことで、だんだんと特定できるようになる。

英語学の授業で我々が学んだ作者とその作品例をいくつか挙げてみよう。

トーマス・カーライル

イギリスのルネッサンス時代の著者だ。哲学や歴史について書き、「衣装哲学」という本が有名だ。

この国の文化の現状、そして、科学の灯火が2千5百年以上も、誇示されながら一定の効果がでていること、特に最近は、その灯火が、変わることなく、猛々しく燃えさかっているだけでなく、そこから火を与えられた無数の灯心草ろうそくや硫黄のマッチも、あらゆる方向で閃めき、自然界や芸術の世界のどれほど小さなすき間や小穴も、光の届かない場所がないことを考える際、衣装の題目について、哲学でも歴史の観点からでも、基本となる書物が今でさえほとんど書かれていないことは、分別のある人にとっては、多少不思議に感じるのは当然のことだ

アーネスト・ヘミングウェイ

アメリカの小説家であり、読みやすいコンテンツで知られている。「老人と海」という本が有名だ。

彼は年老いた男で、メキシコ湾流にて、小型船で釣りをしていた。一匹も魚が釣れないまま、84日が経っていた。最初の40日間は、小さな少年が彼と一緒にいた。

しかし、魚が釣れないまま40日が経過した後、その少年の両親は、その年老いた男は確実に”サラオ”であると、少年に伝えた。

”サラオ”は最大級の不幸であり、そして少年は他の船に乗り込んだ。そこでは、最初の1週間で3匹の素晴らしい魚を釣り上げた。

ウィリアム・フォークナー

アメリカの小説家であり、意識の流れのスタイルで書かれた、長いセンテンスで知られている。「響きと怒り」という本が有名だ。

7時から8時に間に、サッシの影がカーテンにあらわれると、私はやがて、時計の音を再び耳にする。それは祖父のものであり、父がそれを私に与えた際、彼は私に「あらゆる希望と願いの霊標を与える」と私に伝えた。これを使うことで、自身が求めるものと同じである全ての人間の経験を、彼や彼の父親のものと同じくらいに素晴らしいものにするのは非常に耐え難い。

私がこれを与えるのは、時間を忘れないようにするのではなく、時間を征服することに時間を使わないために、たまには時間を忘れるようにするためである。

なぜなら、そこには、勝利に値する戦いはないのだから。と彼は言った。彼らは戦ってすらいない。そのフィールドは彼自身の愚かさと絶望を人々の目にさらすだけであり、そして勝利とは、哲学者と愚者の幻想に過ぎないのだ。

Googleの”著者”への興味

私は2007年に、エージェント・ランクの特許についての記事を書いた。

エージェント・ランクは、そのページの著者、編集者、コメンテーター、批評家の身元に基づき、ランキングを上昇させる可能性があるレピュテーション・スコアについて述べている。

その後、ソーシャルネットワークのGoogle+が登場した際、コンテンツとGoogle+のプロフィールを結びつけることができる、オーサーマークアップをGoogleは導入した。

私がSEOに初めて出会った頃、Googleが私ほどの著者への興味があるとは思ってもなかった。しかし、Googleが申請した特許を見ることで、彼らも著者への興味があることを知った。

Googleがコンテンツの著者を見る際に用いるプロセスやアルゴリズムの簡単な変遷を振り返ってみよう。

ページに関連付けられたエージェントに基づき、ランキングに寄与するエージェント・ランクとレピュテーション・スコア

2007年、私はエージェント・ランクの特許についての記事をSearch Engine Landで公開した。

エージェント・ランクの原案では、ページ内のコンテンツの作成に関わった全ての人々(著者、パブリッシャー、編集者、批評家)は、そのページのコンテンツにデジタルの署名を残すことができた。

それらエージェントのレピュテーション・スコアは、そのコンテンツのランキングに寄与する。

エージェント・ランクの特許は何回か更新されたが、実際にリリースや実装された形跡はない。

その特許の考案者は、今でもGoogleにいる。

エージェント・ランクがオーサーシップ・マークアップの実装に影響を与えた可能性はあるだろう。

もちろん、それを知る術を我々は持っていないが。

Google+のオーサーシップ・マークアップ

オーサーシップ・マークアップは、Google+のプロフィールを用いる形で実装された。Google+であなたとつながっている誰かによって作成されたコンテンツのランキングに影響を与える可能性があった。

Googleはオーサーシップ・マークアップに関連したいくつかの特許を申請している。

それらについては、「申請されたオーサーシップ・マークアップの特許」、という記事を私は書いている。

オーサーシップ・マークアップの詳細、その使われ方、そして、その終焉については「Googleのオーサーシップ・マークアップの終焉」という記事をSearch Engine Landで公開している。

オーサーシップ・マークアップの代わりは何か?という疑問

Googleがオーサーシップ・マークアップの使用をやめるとアナウンスした数年後、とある発表がGoogleのスポークスパーソン達から告げられた。

彼らは、オーサーシップ・マークアップを削除することは問題ないと告げ、その理由を下記とした。

我々はもうこれ以上、オーサーシップ・マークアップを使用しない。それを上回るアルゴリズムを持っている

これ以上の情報を、我々は伝えられていない。

このことについては、「オーサーシップ・マークアップの削除は問題ない。Googleはもうこれ以上使用しないのだから」という記事を読んでいただきたい。

オーサーシップ・マークアップの正当な後継者は何なのだろうか?

Googleの品質評価ガイドラインにはコンテンツの作成者の評判に言及している

Googleは品質評価ガイドラインを公開しており、度々更新されている。

Googleは人間の評価者へ、Googleが評価するコンテンツについての情報を提供しており、我々は品質評価ガイドラインを通して、その考えに触れることができる。

品質評価ガイドラインには作成者の評価について書かれたセクションがある。それは、前述のエージェント・ランクの特許で言及されているレピュテーション・スコアを私に思い起こさせる。

こちらについての詳細は、「Googleの品質評価ガイドライン:新しいGoogleによる作成者への評価:サイトオーナーと作成者のためのガイド」、という記事を参照いただきたい。

この記事と品質評価ガイドラインを読む限り、「コンテンツの作成者」とは、どうやらGoogleが理解しようという興味の対象であるようだ。

Googleでのオーサー・レピュテーション

この記事内で紹介したいくつかの記事やGoogleが申請した特許の中で、Googleは著者情報について言及している。

この記事は、新しいトピックを追加することを目的としているため、その歴史についての情報を扱っている記事をいくつか紹介したい。

著者情報の歴史についての情報、また、それはGoogleがランキングに使用しているものではないと伝えるいくつかの記事を追記しよう。

こうした記事を紹介することで、明らかにしたいことがある。

Googleによる著者情報はSEO業界で頻繁に議論されているトピックであり、多くの見解が存在するということだ。いくつか見てみよう。

なぜ、オーサー・レピュテーションは検索にとってかつてないほど重要なのか(英語)
SEOの3本柱:権威性、関連性、信頼(英語)
Google:我々はオーサー・レピュテーションをベースにWebサイトを順位づけしない(英語)

誰が何を書いたのかを理解するためのオーサー・ベクトルについての新しいGoogleの特許

Googleはこの3月、ニューラルネットワークのアプローチを用いた、テキスト分類のトピックについての特許を与えられた。

これは、「専門性と権威性を分類するためにWebサイトの表現ベクトルをGoogleは用いる」という記事で言及した特許を私に思い起こさせる。

表現ベクトルの特許は、ニューラルネットワークを用い、該当のサイトで発見された特徴をもとに、複数の業界や専門性のレベルに分類するというものだ。

オーサー・ベクトルの特許は、どのようにWebサイトを分類するかについて書かれている。

テキスト分類システムは、電子テキスト(例:電子ドキュメント)の一部を分類することが可能だ。例えば、テキスト分類システムは、テキストの一部を、予め定められたトピックのセットや特定のトピックに関連するものとして分類することができる。

テキスト分類システムの中には、テキストの一部の特徴をインプットとして受け取り、その特徴を用いてテキストの一部の分類を生成する。

また、この特許では、ニューラルネットワークの作用についての言及もある。

ニューラルネットワークは機械学習モデルであり、1つ、または複数のモデルのレイヤーを使用し、アウトプットを生成する。例えば、インプットとして受け取ったものに対する分類だ。

アウトプットのレイヤーに加え、1つ、または複数の隠れたレイヤーを含むニューラルネットワークもある。それら隠れたレイヤーのアウトプットはネットワーク内の次のレイヤーのインプットとして使用される。

例えば、次の隠れたレイヤーやネットワークのアウトプットレイヤーである。ネットワークの各レイヤーは各パラメーターの現在のバリューと一致したインプットからアウトプットを生成する。

この特許のプロセスはどう作用するのか?

まずは、単語のシーケンスのセットの取得から始まる。この単語のシーケンスのセットは、複数の第1の単語シーケンスを構成する。

これら第1の単語シーケンスに対し、第2の単語シーケンスは第1の単語シーケンスに続く。

それら第1と第2の単語シーケンスは、特定の著者によって書かれたものであると分類される。

ニューラルネットワークのシステムは特定の著者を判断するためにこれらの単語のセットで訓練され、オーサーベクトルは特定の著者を特徴づけるために使用される。

特許の内容は、そのプロセスに従うことの利点を説明している。

特定の著者を効果的に特徴づけるオーサーベクトルは、そのテキストが誰によって書かれたかというラベルが無くとも、その著者によって書かれたテキストから生成される。

一度生成されれば、オーサーベクトルは、その利用の文脈によって、その著者の異なるプロパティを特徴づけることができる。

オーサーベクトルをクラスタリングすることで、似通ったコミュニケーションスタイルと個性を持つ著者のクラスタが、効果的に生成される。

一度生成されれば、オーサーベクトルと、副次的にそのクラスタは、複数の目的で効果的に使用される。

この特許の情報を記載しよう。

  • Generating author vectors
  • Inventors(発案者): Brian Patrick Strope and Quoc V. Le
  • Assignee(受託者): Google LLC
  • US Patent(米国特許): 10,599,770
  • Granted(付与日): March 24, 2020
  • Filed(出願日): May 29, 2018

概要

オーサーベクトルを生成するための、コンピューターのストレージメディアに保管されているコンピュータープログラムを含む、手法、システム、装置。

手法の中には、単語のシーケンスのセットの獲得方法を含み、単語のシーケンスのセットは複数の第1の単語シーケンスと、それぞれの第1の単語シーケンスに続く第2の単語シーケンスから成り、ここで、各第1と第2の単語シーケンスは第1の著者によって書かれたものとして分類される。そして、第1の著者用のオーサーベクトルを決定するために第1と第2の単語シーケンスをもとに、ニューラルネットワークのシステムを訓練し、ここで、オーサーベクトルは最初の著者を特徴づける。

前述したトーマス・カーライル、アーネスト・ヘミングウェイ、ウィリアム・フォークナーの例では、どの文章を誰が書いたかを特定することは、比較的容易であった。また、彼らが書いた他の作品も同様だ。

ある程度は、この特許のポイントもここになる。

Googleは、著者のスタイルを学び、理解し、それらを区別できるようになるため、ニューラルネットワークを活用している。

この特許には下記の内容が書かれている。

特定の著者のためのオーサーベクトルのシステムから生成されたオーサーベクトルは、著者を特定する数的価値のベクトルである。

特に、オーサーベクトルの使用の文脈によっては、オーサーベクトルは、著者の1つ、またはそれ以上のコミュニケーションのスタイル、著者の個性、その著者が選択する特定の表現の可能性、また、それら以外のその著者の特徴を特定する。

この特許は特定の著者によって書かれたコンテンツのうち、下記の項目を見ている可能性がある。

  • センテンス
  • パラグラフ
  • 複数のパラグラフの集積
  • 検索クエリ
  • その他、複数の自然言語の集積

オーサーベクトルの観点からのアドバイス

Googleはコンテンツを作成した著者についてのデータを収集している。

それらは下記の複数のアプローチを含む可能性がある。

・レピュテーションスコアなどの生成

・Google+のようなソーシャルネットワークで他の人と結びついているかもしれない人々によって構成されたオーサーシップのようなアプローチをベースとした、コンテンツの順位付けへの寄与

また、Googleは下記のアプローチを発達させるためにニューラルネットワークの活用を模索している可能性がある。

  • クエリ内の言葉の文脈をよりよく理解する
  • Webサイトをより良く分類する
  • コンテンツの著者が誰であるかを理解するのを容易にする

全ての著者がウィリアム・シェイクスピアではないが、我々はウィリアム・シェイクスピアが誰であるかを本当に知っているわけではない。

それぞれの著者が異なるライティングスタイルを持ち、専門性のレベルも異なり、トピックへの興味も異なる。

Googleはこの特許によって、彼らがラベル付けされていない著者を特定できる可能性があることを、我々に伝えている。

この新しいアプローチが、オーサーマークアップの代替となるのだろうか?

少なくとも、とあるGoogleの社員は、「オーサーシップのマークアップは不要であり、Googleはどの著者が何のコンテンツを書いているかを十分に理解するほど賢い」と我々に伝えている。

これは、2016年の話だ。

オーサーベクトルの特許は、2018年に米国特許商標局へ出願されている。

それがいつ開発されたものなのか、我々が知るすべはない。

Googleがどの程度オーサーベクトルを用いているのか、それについての確証もない。

しかし、「Googleはコンテンツの著者が誰であるかをより良く特定できるようになっているのかもしれない」ということを我々は知ってしまっているのである。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「Author Vectors: Google Knows Who Wrote Which Articles」を翻訳した内容です。
コンテンツの著者を特定する方法をGoogleが試みているようだ、という記事でしたが、非常にGoogleライクなアプローチだと思いました。とても難解なプロセスを経ているという感覚ですが、あくまでも特許の内容であることは心に留めておこうと思います。

検索とは別の話になりますが、記事中にもあったシェイクスピアの件に関して、なんらかの証明ができたとすれば、それはそれで非常にワクワクしますね。

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SEOの課題を特定し解決する4つのフレームワーク

サイトへの自然検索流入が増減する理由は多々あるため、「何が課題なのか」を特定するのに苦労しているWeb担当者は多いでしょう。

言い換えると、「SEOには変数が多い」ともいえますが、その変数を一つ一つ紐解いていくのは骨が折れる作業です。

今回の記事は、SEOの課題を4つに分類し、分析から解決策までをまとめたフレームワークについての記事となります。

チェックすべきポイントがわかりやすく抑えられているため、多くの方に参考になる内容かと思います。

最近、サイトへの自然検索流入が減少、または上昇した際、あなたはどのように感じただろうか。

よくあるケースとしては、Googleのアルゴリズムが誤っているという結論をすぐ出すことだろう。

しかし、Googleが誤っているという結論をすぐに出してしまうと、SEOにおける成功を獲得できなくなる。さらに悪いケースでは、過ちを繰り返すことになる。

この記事で紹介するSEOの問題を特定するための体系的なフレームワークは、SEOの4要因のうち、どれが実際にパフォーマンスへ影響を与えているのかを特定し、主となる問題と迅速に特定して解決するのに役立つはずだ。

SEOの4つの要因

これらの要因は、検索トラフィックに影響を与える主なものを指している。

以下の各要因について、定義・原因・診断ツール、および主要な問題を解決する方法について解説しよう。

①アルゴリズム

定義:検索アルゴリズムの変更が、検索パフォーマンスに影響を与えている

具体例

  • Googleのアルゴリズムに対する大規模または小規模なアップデート
  • 検索エンジンの結果(SERPs)の表示に影響を与える協調スニペットの増加
  • 特定のトピックにおけるSERPsの広告割合の増加

アルゴリズムの問題の診断

1.トラフィックが増加、または減少した日付を特定しよう。タイムラインはアルゴリズムアップデートと一致しているだろうか。

以下は、MozとSEMrushのタイムラインの例だ。

2.アップデートがない場合は、Googleサーチコンソールで手動による対策(ガイドライン違反)を検討しよう。

3.手動による対策がない場合、トラフィックはSERPsの機能変更と同時に発生してはいないだろうか。

アルゴリズムの問題を解決する

1.ランキングまたは自然検索流入が急に減少/増加したタイミングを特定する。

2.日付をアルゴリズムの変更と紐づける。相関関係がある場合は、問題の規模・詳細・重大さを確かめる。

GoogleWebマスターのYouTubeチャンネル、業界の記事、または親密なSEOerから情報を収集して、最適な解決策を特定しよう。

残念ながら、アルゴリズムのアップデートに対応するための特効薬は存在しない。

ファーストアクションとして最善なのは、アップデートがページの内外、どちらに主として影響するかを理解することだ。

3.相関関係が存在しない場合は、Googleサーチコンソールで手動による対策のペナルティを確認するか、MozCastでSERPsの機能に動きがないかどうかを確認しよう。

②技術的課題

定義:Webサイトへの変更が検索パフォーマンスに影響を与えている

具体例

  • コンテンツに新しいセクションを追加した
  • 2つのWebサイトを1つのドメインに統合した
  • 安全でないホスティングから、安全なホスティングに移行した

技術的課題の診断

サイトの技術的な変更のタイミングを特定しよう(フロントエンドorバックエンド)。

Googleアナリティクスの注釈や、CMS内のチェンジログは分析に役立つ。

これらの課題は、少なくとも定期的にトラッキングする必要がある。

  • 再設計(Redesign)
  • ドメインの統合
  • 大規模なコンテンツの追加、または削除
  • CMSの移行
  • ホスティングの切り替え
  • 大規模なマーケティングキャンペーン

サイトに大規模な変更が実装された時から、検索パフォーマンスに突然の変化が起こるまで、どのような相関関係を描くことができるだろうか。

技術的課題を解決する

技術的課題は、様々な原因から生じる。

テクニカルSEOの監査は、課題を解決するための最高の解決策になるだろう。

監査を行うためには、Screaming Frog、またはお気に入りのクロールツールを使用して、サイトのフルクロールを実行する。

すべてのSEOツールが完全にクロールできるわけではないことに注意してほしい。一部のツールは、クロールするURLの量やタイプを適切に制限する。

クロールの結果を出力したら、次のチェックリストに従ってサイトの各URLを確認しよう。

1.リンク切れの監査(404)

404エラーは時間の経過と共に自然に発生するが、サイトの大部分が「壊れている」場合は、その修復に時間をかけるべきだ。

2.一時的な302リダイレクト、または長いリダイレクトチェーンを特定する。

3.低品質、または内容が薄いページを特定する。

順位がついていない・流入がない・コンバージョンに繋がらないページがある場合は、他のページにリダイレクトするか、統合しよう。

4.重複するページを特定し、canonicalまたはnoindexを設定する。

重複を解消し、1つのページに評価が向けられるようにしよう。これは、重複する要素を複数持つサイトにおいて有効だ。

5.robots.txtによって、サイト内の重要なページがクローラーを弾いていないかどうかを確認する。

6.クロール深度の高いページを監査する。

クロールの深さとは、特定のページがトップページからどれだけ離れているかを計測したものである。トップページから4~5クリック以上離れているページは、クロール頻度が低い可能性がある。

これらのページがビジネスにおいて重要である場合、情報構造の再設計が必要になることがある。

繰り返しになるが、これらはテクニカルSEOの監査の始まりに過ぎない。

ただし、SEOのテクニカルな課題の70~80%は、Webサイトをフルクロールすることで見つけることができるだろう。

③季節性要因

定義:季節性要因が検索パフォーマンスに影響を与えている

具体例

  • 年末年始
  • 祝日
  • 季節性要因(需要期・閑散期)
  • 景気(経済サイクル)

季節性要因の診断

Googleトレンドは、ターゲットとなるトピックの季節的な検索トレンドを特定するのに役立つ。

主要な製品、またはサービスについて、過去5年間の(対象地域における)検索トレンドを引き出すことができる。

次に、業界の検索需要と自然検索流入の相関関係を特定する。

以下の例では、「テラスの家具」に関連するキーワードの年間の検索パターンを示している。

季節性要因を解決する

社内のマーケティングスケジュールと休日によって、季節性のあるキーワードをスケジューリングしよう。

1年を通じてトラフィックの大規模な変動に悩まされている場合は、購入者となるペルソナが検索するキーワードのうち、閑散期でもビジネスと近接しているキーワードを特定することだ。

上の例では、暖かい季節にニーズのある商品を扱っている家具店は、季節ごとのキーワードに合わせたコンテンツを制作する必要があるだろう。

顧客が製品を購入するタイミングは周期的かもしれないが、それでも顧客と繋がるためのきっかけを見つけることができる。

例えば、人々は涼しい時期でも屋外でバーベキューをすることをやめない。

1年を通じて、顧客の季節的な興味関心に合わせに行こう。

④競合的課題

定義:競合の取り組みが検索パフォーマンスに影響を与えている

具体例

  • 市場に参入する新しい競争相手・合併・吸収
  • キーワード単位で競合する火競合サイト
  • 有料広告の増加

競合的課題の診断

SEOに競合的な課題があるかどうかを理解するための鍵は、ビジネスに影響を与えるマクロの傾向や、補完または代替製品、そして顧客となるペルソナの購買行動への知識を深めることだ。

競合が発生することで、自然検索の伸びに影響を与えている2つの指標は次のとおりだ。

  • 複数月/年のGoogleトレンドのデータ
  • 自己解析によって得られたデータ

以下の例は、過去5年間の「食事キット」の人気の高まりを示している。

トピックが右肩上がりに成長していることは、より多くのプレイヤーが参入していることを示している。

さらに、Googleトレンドのデータが全体の自然検索流入のデータと一致している場合は、この仮説を検証することができる。

最後に、自社と競合他社による有料広告への取り組みは、自然検索への流入を奪い合うという意味も持つ。

もし、他社と競合していると感じられる場合は、自社の置かれている業界における有料広告への投資が増えたことによるものなのか、それともSEOに投資する競合他社の増加によるものなのかを特定しよう。

競合的課題の解決

1.キーワードの競合調査を実施する

競合他社に勝っているキーワードと負けているキーワードをリサーチすることで、サイトにおける個別ページの課題を詳しく分析することができる。

競合他社が自社より秀でている最大の要因は、他社のサイトにより多く、より洗練されたコンテンツがあるためだ。

以下の例は、キーワード分析の一例だ。最初にすべてのランキングキーワードを分類してから、それらをピポットテーブルに入れると、キーワードごとの勝ち負けが確認できる。

この例は、代理店の「カスタマージャーニー」に関連するキーワードと、他のMartechソリューションの結果を示したものである。

すべてのキーワードをタグ付け、または分類した後、これらのリストをピボットテーブルにかけることで、1~3ページ目におけるランキングしているキーワードや、ほぼ圏外にあるキーワードの量を把握できる。

以下のサンプルレポートは、上記のシンプルなピボットテーブルから収集できる「ブログ」関連キーワードの強さを示している。

コンテンツの品質に次いで、情報構造は競合他社をしのぐために重要な要素である。

Screaming FrogのForce Directed Crawl Diagramレポートは、サイトの情報構造を視覚化して、コンテンツがキーワードとユーザーの意図によって整理され、どのページにも簡単にアクセスできることを確認するのに役立つ。

2.競合のバックリンクを分析する

コンテンツと情報構造の要素を検討した後、バックリンクの状況を競合他社と比較する必要がある。

これにより、検索結果における競争力を高めるために取得する必要のあるリンク元ドメインの量と質を確認できる。

まとめ

アルゴリズム・技術的課題・季節性要因、そして競合的課題が自然検索流入に変動を及ぼす原動力となっている。

この記事で紹介した体系的なアプローチを使用してSEOの課題を診断することで、SEOの課題を迅速に特定し、組織のマーケティング活動における優先度付けを支援できることだろう。

この記事は、Search Engine Journalに掲載された「A 4-Part Framework for Diagnosing & Solving SEO Problems」を翻訳した内容です。

フレームワークというだけあって、順位変動や流入数の増減に関して、わかりやすくまとめられた記事でした。

このフレームワークをそのまま活用するのもよいですが、自分なりにカスタマイズして持っておくと、使い勝手が良くなるでしょう。

SEOに関する情報は、普遍的なものとトレンド的なものがありますが、普遍的な内容を抑えておくと溢れる情報に右往左往せずに済みます。

SEOを体系的に理解するためにも、まずは基本的な内容から抑えてみてはいかがでしょうか。

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