起業家のジレンマに陥らないための26のアドバイスとデータ

起業家である以上、一定の確率で避けられないのが失敗です。わかっていても、チャレンジしてしまうのが起業家の性なわけですが、今回はハーバードビジネススクールの教授が執筆した「創業者のジレンマ」という書籍から、気になる名言やデータを26まとめて抜粋した記事を。起業家ならずともビジネスパースンであれば、はっとする言葉やデータが見つかること間違いなし。 — SEO Japan

数年前、最近ハーバードビジネススクールの教授になったNoam Wassermanに会った。そもそも私がNoamと出会ったのは、彼がスタートアップ、特に創業者の人間関係の分野について、興味深い調査をしていたからだ。彼とランチで会った時、彼は、私が自分の起業家キャリアで遭遇した最も大変なことをいくつか指摘した:近しい友人または家族と会社を始めるべきなのか?創業者の間で等しく株を分けるのが賢いことなのか?もし選ばなければならないとしたら、お金(裕福になる)とコントロール(女王/王になる)のどちらが欲しいか?共同創業者はどうなのか?難しいトピックだ。

私は、あまりに多くのスタートアップが、共同創業者との衝突にもがき苦しみ失敗するのを目にしてきた。誰もが素晴らしい意図を持って出発する―そして、物事は破綻をきたし始める。これらのケースのほとんどは、創業者たちが可能性のある問題に対峙して、早くからお互いに疑問をぶつけあえば、衝突は避けられたはずだ―あるいは、少なくとも、もっと早くに表面化したはずだ。

私は以前このトピックに関して、“Important Questions Startup Co-Founders Should Ask Each Other(スタートアップ共同創業者がお互いにすべき重要な質問)”の中で書いたことがある。創業者間の透明性と理解の欠如がスタートアップの問題になる時はたったの2つしかない:物事がうまくいっている時と、物事がうまくいっていない時だ。

さて、Noamの話にもどろう。彼は、自分の長年の調査の結果と創業者との会話を基に、“Founder’s Dilemmas(創業者のジレンマ)”を書いた。これは、このトピックに関するもっとも信頼のおける本だと私は思う。もしあなたが創業者なら、または創業者になろうと思っているのなら、この本を読むべきだ。私は、Noamがこの本の中で言っていることの大部分に賛成だ。しかしながら、私が賛成しているかどうかは関係なく、私とは違って彼は実際にデータを集めたのだ。

以下は、この本から抜粋したいくつかのアドバイスとデータだ。

Founder’s Dilemmasからのアドバイスと見解

1) 創業者CEOの交代の73%は、創業者が自ら退任したのではなく解雇されている。

2) 創業者はルイス・クラークのように感じている:どこに進むか大まかなアイディアはあるが、この先の明確な道や来たる落とし穴は見えていない。

3) 創業チームの離職者数は、スタートアップが最初のラウンドで資金を集めた時に、劇的に増加する。

4) 残念な真実:起業家精神が戦いなら、大部分の犠牲者は、味方からの誤爆もしくは自ら招いた傷から生じる。

5) 創業者CEOの成功の可能性は、新しいラウンドでの資金調達ごとに上がっていく。

6) スタートアップの65%が、マネージメントチーム内の問題が原因で失敗する。

7) “人々の決断”は非常に簡単なことのように感じる?あなたは後でひどく驚かされるかもしれない。そのままにせず決断すること。

8) 起業家の決まりの悪い事実:道中の多くの決断が、裕福&王様になるという結末をますます手の届かないものにする。

9) 創業チーム内でのソーシャル関係が増えるたびに、共同創業者の離脱の可能性が30%増える。

10) 友人/家族の共同創業者は、話したくない重要な問題(リレーションシップ、ロール/役割、リワード/報酬)に取り組む可能性が最も低いことが多い。

11) 友人や家族と共同創業することによって火遊びをしている?注意深くファイアウォールを建設し、最悪のケースについて議論しておくこと。

12) 6か月のハネムーン期間が終わった後は、先にソーシャル関係のあったチームが最も安定性が悪い。

13) 創業者は、自分が決定的な決断をしようとしていることに気が付かないことがよくある。

14) 共同創業者になるかもしれない人のモチベーションをチェックして、自分のモチベーションと共生できるかどうかを確かめること。

15) モチベーションが両立するからといって成功が保証されるわけではないが、不適合はトラブルの元だ。

16) 創業者は、自分たちの株式分割の話し合いを“戦争”、“腹立たしい”、もしくは“ストレス”だと説明することがよくある。

17) ピボットする可能性があるのか?それならなぜチームの50%以上が調整なしで株式を分割するのか?

18) 73%のチームが、ファンディングの1か月以内に株式を分割する:彼らが直面する大きな不確実性を考えると、驚きだ。

19) 創業者ディスカウント:好きでする仕事が落とし穴になることがある。自分と対等の非創業者よりも給料が少ないのだ。

20) 3R(リレーションシップ、ロール、リワード)のそれぞれの中で、最も共通している選択が、最も危険を伴う。

21) スタートアップを創業することの厳しい試練は、強いチームを築くというよりもチームを火あぶりにすることがよくある。

22) 3つのR(リレーションシップ、ロール、リワード)を自己責任で無視すること。正しく整列されていない3つのRは、緊張と衝突と爆発を引き起こす。

23) 裕福な創業者は、王様の創業者とはかなり異なる投資家の選択をするべきだ:自分の中核となるモチベーションを理解すること!

24) 急成長するスタートアップを率いることにおける創業CEOの成功は、彼もしくは彼女の廃退と交代を加速化することがある。

25) 創業者の52%は、スタートアップが3回目のラウンドで資金調達をする時までにCEOを交代している。

26) 創業CEOとして自分自身を解雇することは、自分が交代した後にスタートアップにより関わったままでいることを可能にする。

2つのお知らせ:この本へのリンクはアフィリエイトリンクである。私はこのようなリンクから稼いだお金を全て非営利団体に寄付する(Amazonの手に入るよりは、価値ある大義が5%を獲得する方が良いと思っている)。

さて、あなたはどう思うだろうか?困難な創業者問題に遭遇したことがあるだろうか?あなたはそれらを解決するためにどんなことをしただろうか?あなたが今苦戦している問題は何だろうか?


この記事は、OnStartupsに掲載された「Avoiding Founder Failure: 26 Quick Tips and Real Data」を翻訳した内容です。

名言風?な一言アドバイスとデータが入り混じった、面白く&興味深く読めた内容でした。しかし改めて見ると米国では創業者がファンディングの過程で交代してしまうケースがとても多いのですね。日本の場合、最近の上場企業を見てもほとんどが創業者が経営者を続けているケースが大半と思いますが、この辺は起業に対する考え方が日米では大分違う点もあるでしょう。

ただ私もプチ起業家として感じますが、新しい事業を創業する能力と事業を成長させる能力はまた違うと思いますし、企業が成長する過程で、特にそれが大きな拡大を目指せるものであるならば、創業者が経営者の座をその成長を目指せるプロ経営者に譲るという選択肢もあっていいとは思います。それができるプロ経営者が日本にどれだけいるかは知りませんが・・・。米国でもアンドリーセン・ホロウィッツのように創業者CEOにこだわるVCもありますし、一概に何が良いとはいえませんが、以前と比べ起業が驚く程、一般的になってきた最近の日本ではありますが、選択肢の幅はまだまだ少ないといったところでしょうか。

しかし、なんといっても最初の「創業者CEOの交代の73%は、創業者が自ら退任したのではなく解雇されている。」という一言が一番インパクトがあったかもしれません。起業家の皆さん、なるべくしてならともかく、不測の事態でそうならないよう、増資も事業運用も慎重に行っていきたいものですね。 — SEO Japan [G+]

検索結果を改善する10のコンテンツのアイデア

無茶な外部リンク設置やトリック的手法が通用しない2013年のSEO、これからはコンテンツマーケティングとわかっていても、発信するコンテンツの内容に関しては苦慮している方が多いのではないでしょうか。そんなあなたのために、今回は様々なウェブサイトに応用できる基本的なコンテンツマーケティングのアイデアを10まとめた初心者向けの記事を。冒頭の文章は飛ばして1番目のアイデアから直接読んでいただいて問題なしです。 — SEO Japan

過去のシリーズ記事では、ウェブサイトに既に機会をもたらしているキーワードを特定し、既存のページを最適化して、当該のキーワードに対する自然な結果のランキングを改善する取り組みに焦点を絞って説明した。

今回、そして、今後の数本の記事では、ウェブサイト、そして、その他のウェブのスポットに新しいコンテンツを加えて、自然の結果のビジビリティを高める試みを取り上げていく。

Process to Weight Recency, Quality and Relevance in Searchクライアントに代わって総合的なマーケティングプロジェクトに取り掛かる際、私達はまずクライアントのビジネスを理解し、次に競合者が用いているマーケティング戦略を発見する。

また、マーケティングを集中的に実施するウェブのスポットを探す試みも同時に行う。

次に、クライアントのサイトやその他のウェブサイト向けのコンテンツ、ソーシャルマーケティング、リファラーサイトの作成、そして、リンク構築を含む様々な戦術的なオプションを網羅する戦略を策定する。

そして、クライアントと共にどの方法を展開していくか決定する。

キーワードリサーチ

クライアントに対するコンテンツのアイデアの大半は、キーワードリサーチを実施することで浮かぶ。クライアントのトピック、製品およびサービスへの関連性が高いクエリ、そして、クライアントが活動するマーケットを私達は求めている。また、やや関連するクエリ、そして、「~するにはどうすればいいのか」や「~とは何か」のような質問も探し、新しいコンテンツで取り上げることもある。

それでは、早い段階で浮かぶ10個のコンテンツのアイデアを紹介していこう。

1. 関連する情報に関するコンテンツ

先程も申し上げた通り、キーワードリサーチを実施する際、私達は関連するクエリ、そして、質問を探す。

例えば、米国南東部で娯楽の拠点の一つに数えられる地域にある大きな高級キャンプ & RVリゾートのウェブサイトを私達は手掛けたことがあった。キーワードリサーチを実施したところ、大勢の人達がこの地域のアクティビティとイベントを検索していたことが判明した。

そこで、当該の地域のイベントとアクティビティを網羅する検索エンジンフレンドリーなディレクトリを作成し、ウェブサイトで最新の情報に更新するよう推奨した。検索結果でこのリスティングをクリックすると、キャンピングリゾートの情報も同時に得られる仕組みになっている。

アドバイス: 積極的に売り込む

質問に答える、もしくは製品やサービスに関する情報を提供するコンテンツを閲覧する人達は、クリックする時点では、提供する製品やサービスを求めていない可能性がある。そのため、このタイプのコンテンツをウェブサイトで見ている際に、迷惑にならない程度に積極的に製品やサービスを知ってもらおう。

例えば、提供する製品やサービスが目立つウェブページのテンプレートを選んでもらいたい。また、ページのコラムでメッセージを用意して、製品やサービスを知ってもらうことも、そして、製品やサービス等にリンクを張り、ページの一番下で当該の製品やサービスに関する要約を提供することも出来る。

関連する情報をウェブサイトで提供する取り組みの例をもう一つ紹介しよう。私はアフリカの数ヶ国を訪れる計画を立てていた。訪問する予定の国のパスポートとビザの決まりを調べていた時、世界の全ての国々のパスポートとビザが網羅された便利なデータベースを発見した。このデータベースを提供していたのは、世界中のパッケージ旅行を用意する旅行会社であった。

このデータベースを利用する際、ビジターはこの大規模な旅行会社、そして、この会社が提供する製品についても学ぶことになる。この会社がキーワードリサーチを行った際に、パスポートとビザの必要条件を検索する人達の存在に気づき、このデータベースを作って、ウェブサイトで提供すると言うアイデアが生まれたのだろう。

2. ブログを始める

当たり前のことだが、それでも触れておく必要がある。ブログの記事は、自然な検索結果のビジビリティを高める上で役に立つ。大半のケースでは、この理由、そして、その他の多くの理由を挙げ、ウェブサイトの一環としてブログを展開することをクライアントに薦める。

ブログをホスティングする場所の詳細は「最高の検索エンジンの結果を得るためのブログの置き場所」で確認してもらいたい。

3. 記事で質問に答える

キーワードリサーチで見つけた質問に関連する記事を使って答えることが出来る。

例えば、旅行かばんを販売しており、航空会社のスーツケースのサイズに関する様々な質問が尋ねられていることに気づいたら、この質問に答える記事を作成することが出来る。適切な製品のカテゴリーのページから該当する記事にリンクを張り、ソーシャルメディアで告知することも可能である。

アーティクルマーケティングは、多くのマーケットにおいてコンテンツ戦略の要になる可能性がある。一部の記事を自分のサイトで掲載しつつ、別のウェブの場所で他の記事を宣伝してもよい。効果的なオンラインアーティクルマーケティングの手順効果的なオンラインアーティクルマーケティングの手順 – パート 11)を参考にしてもらいたい。

後ほど、その他の検討してもらいたい記事のタイプを挙げていく。

4. 対象とするマーケット/業界向けのコンテンツ

サービスを提供する新規のクライアントの多くは、ウェブサイトを運営しているものの、提供するサービスの一般的な情報しか掲載していない。そのため、キーワードリサーチを実施する際に、クライアントがサービスを提供する業界やマーケットの関係者が、特定のマーケットに関連するフレーズを検索しているかどうかを確認する。

例えば、あるクライアントは施設管理のサービスを提供している。そして、サービスを行う業界内でこのサービスに関する検索が数多く行われている点が明らかになった。しかし、クライアントのサイトでは、このような業界に関する情報が全く取り上げられていなかった。

そこで、私達はサービスを提供する業界に絞ったコンテンツのページを展開していくことにした。まず、PPCキャンペーンで大量のキーワードをテストし、フォーカスするキーワードを特定した。次に業界に焦点を絞った新しいウェブページを作成した。

私達は、継続的に業界ページを作成し、業界向けの有益な記事、例えば、便利なガイドやリソース、ケーススタディ、推奨証言等のコンテンツを増やして、セクションにまとめていく計画を立てた。このコンテンツは、自然の結果でのビジビリティを高めるだけでなく、同時にリードへのコンバージョンも高めるはずである。

さらに、このタイプのコンテンツの大半は、クライアントが参加しているソーシャルサイト等のその他のウェブのスポットで利用/宣伝が可能である。

5. ケーススタディ

製品やサービスを利用し、メリットを得ている事例を示すケーススタディは、検索で見つけてもらえるだけでなく、重要な製品やサービスのページで、ケーススタディの要約を加え、記事に向かうリンクを掲載することが出来るメリットもある。この取り組みもまたコンバージョンを改善する可能性がある。

6. 用語集/辞書

業界用語を定義する用語集をウェブサイトに置くと、検索結果で見つけてもらえることがある。あるクライアントの競合者は、この取り組みを巧みに実施していた。この会社の用語集(インダストリーディクショナリーと呼ばれていた)は、1ページで少数の用語を取り上げ、様々なページに配置されていた。

こうすることで、それぞれのページが検索結果で取り上げてもらえる確率が上がる。また、ディクショナリーのページは、一部の重要なキーワードで上位にランク付けされており、プラスに働いている。この競合者は、製品を強調し、巧妙にセールスのメッセージと適切なコラムへのリンクが埋め込まれた優れたウェブページのテンプレートを使って、ディクショナリーのコンテンツを取り囲んでいる。

7. ホワイトペーパー

有益なホワイトペーパーは、自然な検索のビジビリティを高め、また、同時にコンバージョンを改善する効果が見込める。有益な記事やケーススタディと同じように、良質なホワイトペーパーは、専門知識を伝え、顧客候補の人達が決定を下す手助けをする。また、大半のホワイトペーパーは、様々なソーシャルサイトで効果的にプロモーションすることも可能である。

とりわけ有益なホワイトペーパーの要約と箇条書きのみを含め(インデックスされ、検索結果に反映されることもある)、ダウンロードした人達の連絡先の情報を集める試みを行うことが可能である。この取り組みは、ホワイトペーパーをソーシャルサイト、そして、検索広告を介して宣伝する際に特に有効である。

8. 製品マニュアル、説明書等

私達はオフィス製品のコマースサイトのデザインを支援したことがある。キーワードリサーチを実施したところ、クライアントが販売するオフィス製品のマニュアルや説明書を検索している人達の存在に気づいた。そこで、製品ページ上でダウンロードリンク付きのマニュアルのデータベースを提供する取り組みを提案した。

また、「xxxをxxxに設置する方法」等の指示書/動画を増やす試みも推奨した(他のメーカーが製造した製品を掲載する著作権を調べる必要がある。掲載が認められないなら、要約を作成し、別の場所からダウンロードするためのリンクを付け加える手が考えられる)。

さらに、大勢の人達が、一部の製品のカテゴリーに対する製品安全データシート(MSDS)を検索していることも判明した。そのため、特定の製品ページで、データベースを作成し、関連するMSDSにリンクを張る措置を薦めた。

9. 学習センター、How To記事/動画等

キーワードリサーチで、「…向けの最高のビデオカメラ」等、購入を決定する決断を下す際の判断材料を求める検索が行われているなら、有益な記事/動画の作成を検討してもらいたい。

検索結果で見つけてもらえる可能性があり、また、ウェブサイトで利用して、サイトのビジターが決定を下す上で手を貸すことも、そして、利用しているソーシャルメディアサイトで告知することも出来る。

電子機器の再販業者 Crutchfieldは、記事と動画の双方を学習センターで提供し、この取り組みを巧みに実施している。Crutchfieldはこの「ビデオカメラの選び方」に関する動画を含め、適切な製品ページおよびカテゴリーページで、リンク付きで要約を提供している。

動画のテキストによる要約に加え、動画の台本を検索フレンドリーなタブで掲載しており、どちらも検索結果にプラスの影響をもたらす。

10. トップ10リスト

リストはとても人気が高い。トップ5、トップ10、何でも構わない。必要に応じてリストを配信しよう(自然なビジビリティを改善するための10のコンテンツのアイデア等)。

私は自転車に乗る。先日の夜、フリップボードの旅行「雑誌」を閲覧している際、「VBTが選ぶ景色 トップ10」と言うタイトルが与えられた美しい景色を見つけた。

VBTは世界中を自転車で旅する企画である(私も何度か参加したことがある)。そこで私はこのリストをクリックした。私は冒険旅行を企画しており、クリフモハーを含むアイルランド旅行、そして、パタゴニア山を見に行くアルゼンチン旅行を候補に加えた。どちらもこの景色 トップ10の記事を見ている時に発見した。

なぜ、リストの人気が高いのか気になるなら、TheAwlのリストに魅せられる127の理由とNPRの リスト作りに夢中になる10の理由に目を通しておこう。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「10 Content Ideas To Improve Organic Visibility」を翻訳した内容です。

アイデア自体はこれまでに何度もいわれてきたものばかりですが、解説に書かれた具体例や考え方は改めて参考になる点もあったのではないでしょうか?9番の学習センター(簡単にいえばHowTo記事の大型版?)は日本では余りやっている所を見かけませんが、一度投資すれば長期的に大きなリターンが見込める気もするのですけどね。毎月の広告予算を削ってでもトライしてみる価値は十分あると思いますが、どなたかいかがでしょう。 — SEO Japan [G+]

セマンティックSEOで小売業者が売上を上げる方法

昨日、セマンティック技術に関する記事を紹介しましたが、今回はより具体的にセマンティックSEOを意識してEコマースの売上を向上させる仕組みについて解説した記事をサーチエンジンランドから。マークアップについての知識が必要となり、若干、難易度高めなのでその覚悟でどうぞ。 — SEO Japan

セマンティック SEOは、ウェブマーケティングの手法としては新しい部類に入り、SEOとセマンティックウェブの技術を組み合わせた取り組みである。セマンティック SEOには、検索アルゴリズムのテキスト、キーワード、そして、リンクに頼るだけでなく、人口知能に焦点を絞り、ユーザーの意図(クエリの意味)を理解する試みが含まれる。以前、「小売業者が構造化マークアップを使って製品のビジビリティを改善する方法」を投稿し、構造化マークアップを利用する取り組みを取り上げたことがある。

また、数週間前、「schema.orgを利用するeコマースSEO、細かくなる」の中で、アーロン・ブラッドリーは、グーグルがeコマースのschemaをGoodRelationsからschema.orgに導入した点を取り上げ、この方針により、コマースサイト向けのschema.orgのクラスとプロパティが大幅に増え、その結果、小売業者にインパクトおよびメリットがもたらされると指摘していた。

構造化データの重要性

つまり、今まで以上に小売業者にとって、構造化データに対する語彙およびシンタックスに力を入れる取り組みが重要になりつつあるのだ。アーロン・ブラッドリーも説明していたように、構造化データは、ウェブページのコンテンツの意味の詳細を、検索エンジン、そして、データを消化するその他のコンピュータに対して、容易に処理することが出来る仕組みで送信する。

様々な語彙が公開されているが、小売業者に主に影響を与えるものは2つだけである。その2つの中でも、GoodRelationsのオントロジーがより重要であり、その次にオープングラフのプロトコルが続く。そのため、GoodRelationsに焦点を絞って説明していく。

とりわけ人気の高いシンタックスは、GoodRelationsのオントロジーで用いられるRDFa、そして、Schema.orgの階層で用いられるMicrodataの2つである。

構造化マークアップの語彙およびシンタックスは、セマンティックマークアップと言い換えることが出来る。

セマンティック SEOには、セマンティックマークアップをウェブページに導入し、ドメインおよびページの意味を補い、コンピュータが容易に処理することが出来るようにする取り組みが含まれる。その結果、検索エンジンは、クエリに対してユーザーにより良い結果を提供することが出来るようになる。

私は、小売業者に対して、GoodRelationsのオントロジーを2010年から推奨してきたが、現在、セマンティック SEOをSEOのベストプライクティスとして採用することが不可欠になっている。その理由を説明していく。

ビジネスのデータ & デジタルコンテンツに容易にアクセスすることが出来る

ビジネスのデータには、リッチメディアの動画コンテンツ、製品のレビューや評価、場所および連絡先の情報、専門的な情報、特別販売、製品情報、医療情報等が含まれる。セマンティック SEOにより、このようなデータは次のような状態になる:

  • コンピュータが読み取り可能な検索エンジン、ウェブアプリ、カーナビ、タブレット、モバイルデバイス、アップルのマップ、SIRI、イェルプのマップがアクセス可能になり、また、Linked Open Dataによって消化される。
  • セマンティックマークアップによって、ビジネスのデータは、検索エンジンにとってチョコレートのような存在になる。つまり、検索エンジンに気に入られ、すべて取りこんでもらえる。
  • 検索エンジンはこのデータを理解し、ユーザーエクスペリエンスを改善するため、どのように集めればいいのかを理解している。
  • 検索エンジンは構造化データを使って、SERP内でデータを表示し、CTRを高める。

グーグルはGoodRelationsの語彙に対応する

2011年7月、グーグルはGoodRelationsのサポートを開始すると発表した。予備調査では、GoodRelationsの拡張子を持つ検索結果では、クリックスルー率(CTR)が30%高くなった点が証明されている。セマンティックマークアップを加えると、検索エンジンは当該の情報を使って、ページを直接SERPに表示する取り組みを強化する。

GoodRelationsは、製品やサービスの詳細を検索エンジン、モバイルアプリ、そして、ブラウザに親切な仕組みで配信する強力な語彙である。RDFaをウェブのコンテンツに加えることで、顧客候補の人達に、すべての機能、サービス、そして、得られるメリットを提供し、その後、顧客候補のコンピュータは容易に情報を取り出し、提示することが出来るようになる。検索エンジンは、このような情報を集めたがっている。

GoodRelationsによって、レストラン、ホテル、レンタカー会社、そして、小売業者が容易に1日限定の特価、営業時間、そして、メニューを様々なスマートフォンアプリに直接送信しやすくなる。サポートを望むそれぞれのアプリに別々にフィードを用意する必要はなくなる。

どこから手をつければいいのか?

モバイルがウェブの小売ビジネスにおいて欠かせない存在になっている点は、ご承知の通りだ。モバイル = ローカルである。ローカルは、誤解されることが多く、軽視されることが多い検索の分野である。よく調べると、大半の小売業者は、ローカルおよびセマンティック SEOの複数の分野で不十分な取り組みを行っていることが分かる。

まずは、Store LocatorとMobile Store Locatorを変更しよう。次に、ローカルSEOのベストプラクティスの導入、地図の最適化、そして、IYPのリンクの最適化を実施する。

Rio SEOで製品開発部門のシニアディレクターを務めるビル・コナード氏は、「このような重要な自動ローカルSEOの手法を実装すると、SERPでの1ページ目で複数のリスティングを掲載してもらえる可能性がある」と指摘している。実際に、クライアントのサイトが上位にランク付けされるように、コナード氏はschema.org[place]とMicrodata[local business]を全てのウェブサイトに挿入している。

まず最適化、次にデータをマークアップ

すべてのローカルのビジネスデータを集め、最適化したら、次にGoodRelationsを使って製品をマークアップする作業に移る。 まずは、ローカルデータを集め、最適化し、オンラインのデジタルな店舗と実際の店舗を結びつける必要がある。

すべてのデジタルおよび実際の店舗をシンクさせたら、検索エンジンと情報サービスは、同じデータを消化するようになる。これは「データフィデリティ」と呼ばれる。データフィデリティは、信頼性およびオーソリティを作り出し、その結果、見返りとして、SERPの1ページ目に複数のスペースを与えてもらえることがある。

GoodRelationsのセマンティックマークアップをページに加えると、1ページ目のリスティングを強化し、CTRを高める効果が見込める。RDFaの詳細は、GoodRelationsのコミュニティウィキを参考にしてもらいたい。このウィキには、GoodRelationsの語彙、コンピュータ、モバイルアプリ、そして、検索エンジンが理解することが可能なeコマースの情報を配信する取り組みに関する情報が掲載されている。

教訓

セマンティックマークアップを利用することで、SERPのビジビリティが改善され、CTRが30%改善される可能性がある。GoodRelationsの語彙は、コンピュータ、モバイルアプリ、そして、検索エンジンが理解することが可能なコマース情報の配信において、標準として認められている。まずは、ローカルおよびモバイルの分野での整理および最適化を行う必要がある。最適化を行った後、構造化マークアップを加えると、ビジビリティ、そして、ウェブ小売サイトの利益が共に改善される可能性がある。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Web Retailers Can Profit With Semantic SEO」を翻訳した内容です。

肝心のGoodRelationsの詳細ページが英語ですし、正直、これだけ読んで即導入というわけにはいかない内容でした。。。今年セマンティックSEOで一歩進んだSEOを実現していきたい人はこのページを起点に一度じっくり勉強してみては。 — SEO Japan [G+]

オバマ大統領はA/Bテストでホワイトハウスを勝ち取った?

色々と問題を抱えながらも2期目継続を昨年勝利した米国のオバマ大統領。選挙にかかる費用や綿密に計画されたプロモーション戦略が特に話題になりますが、その一つにA/Bテストを精力的に実施していることをご存じの方はどれ位いるでしょうか?今回は、オバマ大統領が前回の選挙戦で実際に活用していたメールマーケティングにおけるA/Bテストの活用事例を紹介します。 — SEO Japan

2012年大統領選挙は終わったが、だからと言って私たちがもうそこから学ぶことができないというわけではない。

ソーシャルメディアとオンライマーケティングがこれまで以上に重要になっている今、統計データと詳細が、大統領のEメールマーケティングとソーシャルネットワーキングチームがどれくらい効果的だったかについて明らかにしている。

オバマキャンペーンメールの背景にある科学

オバマ/民主党のファンもしくは支持者だった方々、あなたは恐らく選挙までの数か月の間にたくさんのEメールを受け取ったことだろう。また、彼らのキャンペーンにお金を寄付する絶好の機会もあっただろう。

私が“絶好の機会”と言うのは、送信された全てのEメールが、極めて効果的になるような方法で構築され書かれたからだ。

Business Weekが、EメールキャンペーンのEメールの異なるタイトルと言葉遣いのA/Bテストがいかに効果的であるかについて示した素晴らしい記事を出した。

この情報はキャンペーンの最中に発表されることはなかったが、選挙が終わった今、全ての情報が公開されている。それは読んでおくべき優れた記事で、あなたの膨大なリストにメール送信をする前に少ないグループでA/Bテストをすることの重要性を示している。

全てに目を通さずにこの記事から大切なことだけを知りたい?

結論:オバマの資金集めを目的としたEメールチームは、何百もの魅力的な件名をテストした。そして、最も成功したのが、何百万ドルももたらした“Hey”というカジュアルな挨拶だった。

そして、選挙は終わったが…今すぐにでもホワイトハウスからのメールを見ることを止めようなんて思わないこと!


この記事は、Zac Johnsonに掲載された「How Split Testing Won the White House」を翻訳した内容です。

Business Weekで紹介されたオバマ大統領のメールキャンペーンのA/Bテストの結果を紹介しただけの記事でしたが、ここまでリアルなデータを公開していることにまず驚きです。Business Weekの記事により詳細な解説があったので紹介しますが、前回の選挙戦で集めた600億円以上の選挙資金の大半をメール経由で集めたそうです。何百万人というリストに一斉配信する前に18種類前後のサブジェクトの文言を一定のリストで配信テストし、その後、最も効果が高いサブジェクトを採用して一斉配信していたようですね。さらにサブジェクトの文言以外にも募集している金額もテストしていたとか。

20人の専属ライターを抱えていたらしいこの選挙チーム、「テスト前に私たちが予測したサブジェクトラインが勝つことは滅多になく、それが私たちにテストを続けさせた」というコメントも書かれていましたが、どれだけ優秀なライターチームがあっても、きっちりテストをして科学的なマーケティングを実践しているのが日本より一歩も二歩も先を進んでいる感じです。 — SEO Japan [G+]

B2Bコンテンツマーケティングを効果的にする15の秘訣

コンテンツマーケティングがB2Bのマーケティングに効果的という意見がたまにありますが、実際にどう実践していくかということについては具体的なアドバイスが少なかったりします。そこで今回は米国の人気マーケッター、ハイディ・コーエンによるB2B向けのコンテンツマーケティング活用のアドバイスをまとめた記事を。 — SEO Japan

なぜB2Bコンテンツマーケティングの効果が問題なのか

あなたのB2Bコンテンツマーケティングは効果的だろうか?もしあなたが5分の4のB2Bマーケッターと同じなら、その答えはノーだ。最近のCorporate Visionsの調査では、自分のリード生成プログラムが効果的だと考えているB2Bマーケッターは20%しかいないということが分かった。

さらなる調査によって以下の問題が明らかになった:

  • 37%が、興味をそそらないもしくは退屈なコンテンツである。
  • 37%が、マーケティングとセールスが一致していない。
  • 12%が、予算制限がある。
  • 9%が、コンテンツが不足している。
  • 8%が、エグゼクティブの責任範囲が欠如している。

これらの調査結果は驚くことではないが、根本的な問題は、同じ製品を眺めて来る日も過ごしていることが、マーケッターが自分の提供しているものを新しい視点から見る能力をむしばむということだ。もっと言うと、マーケッターは一度うまく機能するものを見つけると、その効果が減少するまでそれを使いすぎる傾向がある。新しいクリエイティブとアプローチが必要なのだ。

ここでは、あなたのB2Bコンテンツマーケティングをより効果的にするための15の秘訣を3つの異なるカテゴリに分けて紹介する。

新鮮な見解を得ること。B2Bコンテンツマーケッターにとって課題の1つは、自分の提供しているものに他の視点を取り入れることだ。

  1. フリーランスまたは新しいクリエイティブ職を引き入れる。ここでの目的は、他の視点、経験、アプローチを手にすることだ。あなたがマーケティングやコミュニケーションにアプローチする方法を変化させるのだ。
  2. ゲストの視点を利用する。外部の専門家やインフルエンサーにあなたのコンテンツマーケティングに貢献してもらう。彼らは、知識レベルとファンをあなたの製品に持ってくる。実際のコンテンツ以外にも、彼らは、あなたのコンテンツを広範囲に、または異なるソーシャルメディア愛好者に配信するのに役立つ。
  3. 他の部署からの意見を自分の組織に取り入れる。マーケティングやコミュニケーション部門の外に出て、あなたの製品や顧客を取り扱う他の従業員を見つけるのだ。例えば、エンジニア、製造、サービス、セールスなどを検討しよう。
  4. フォーカスグループを実施する。オンラインにしろ対面にしろ、見込み客や顧客からの意見を聞いて、彼らが答えを求めている疑問や情報の種類を把握する。
  5. 新しいアイディアをブレインストームするために従業員のグループを集める。コーヒーを飲みながら、もしくはピザを食べながら、新しい視点およびあなたのコンテンツマーケティングを提示する異なる方法を思い付くために、部署を超えて従業員を集める。

異なる種類のコンテンツマーケティングを提供すること。今日のメッセージ過多の世界では、強く印象付けるためには何度もマーケティングメッセージを聞く必要がある。もっと言うと、それは異なる形の情報を伴う。(あなたを助けるために、セールスをサポートする42のコンテンツマーケティングのアイディアがある。)

  1. カスタマーサービスやセールスの疑問に答える。顧客に直面している部門に目を向け、見込み客がどんな種類の情報を求め、必要としているかを把握する。このアプローチの大きな長所は、当て推量が全くないことだ。
  2. 顧客を教育する。特に複雑な製品に関して言えることで、見込み客は教育を必要としている。あなたの製品に関してより多くの情報とより良い理解を求めている見込み客を助けるために、あなたにできることだ。
  3. 動いている製品を見せる。百聞は一見にしかず!多くのB2Bセールスでは、製品を経験せずにはすることが難しい見解を提供することが重要だ。
  4. ケーススタディを提供する。顧客がどのようにあなたの製品を使用しているかを理解しやすい問題と行動と結果と共に短い例を具体的に示す。
  5. 顧客とエグゼクティブにインタビューする。あなたの製品と環境に関して異なる見解を集める。人々に関与してもらったり、疑問に答えてもらうことにクリエイティブになる。

コンテンツの形式を変える。今日のマルチメディアコンテンツの世界では、ターゲットオーディエンスに様々なコンテンツの選択肢を提供することが重要だ。そのためには、自分のソーシャルメディアペルソナをよく考えることが大切である。

  1. 製品を写真に撮る。特に、Pinterest、Tumblr、Flickrのような写真に適したソーシャルメディアを使うと、コンテンツを視覚的に提示するのに便利だ。
  2. 動画を作る。トピックによっては、動画がターゲット市場にあなたの製品に関わる方法を示す効果的な方法になることがある。
  3. インフォグラフィックにまとめる。インフォグラフィックは多くのソーシャル共有を引き付ける消費し易いコンテンツだ。もしあなたの情報がこのタイプのプレゼンテーションにうってつけなら、それはソーシャルメディアプラットフォームに急速に広がる可能性がある。
  4. プレゼンをする。それが現実世界でのイベントにしろ、カンファレンスにしろ、ウェビナーにしろ、プレゼンテーションの力を活用するのだ。たとえスライド共有サイトに投稿するだけだとしても、役に立つ。
  5. コンテンツに声を与える。コンテンツが会話やストーリーテリングにうってつけなら、コンテンツを提示するもう一つの方法としてオーディオを使用することを検討する。それが人間の声の響きを加えて、あなたのコンテンツに命を吹き込む。

全てのB2Bコンテンツマーケティングは、新鮮味に欠け、その効果が失われているため、微調整もしくは本格的な変更が必要とされている。そのため、新しい視点を得ること、トピックを切り替えること、異なるコンテンツ形式を使用することを検討することが重要だ。

B2Bコンテンツマーケティングの効果を上げるためのあなたからのアドバイスは何だろうか?


この記事は、Heidi Cohenに掲載された「B2B Content Marketing – 15 Tips to Make You More Effective」を翻訳した内容です。

どれもシンプルながら、実際に実践しているかと尋ねられると全く取り組んでいないものも多いのではないでしょうか。コンテンツマーケティングというと、まずブログが頭に思い浮かぶ人も多いと思いますが、記事にもあるように様々な形式があるわけです。自分や社内だけの発想では限界もあるでしょうし、時に外部の意見を取り入れながら、ニーズ・価値のあるコンテンツを多種多様な方法で提供していけば、リード生成に貢献するコンテンツマーケティングがきっと実現できるはず?– SEO Japan [G+]

セマンティック技術と検索エンジンの進化、SEOへの影響

ウェブの進化と共に注目されてきたセマンティックの概念ですが、それが検索エンジンに与える影響については余りわかっていない検索マーケッターも実は多いのではないでしょうか。ということで、今回はそんなセマンティック技術と検索エンジンの関係について解説した記事をサーチエンジンランドから。セマンティック検索の歴史はもちろん、最近の検索エンジンの進化を理解したいという人にも最適な内容になっています。 — SEO Japan

「セマンティック検索」はホットな話題ではないが、検索および検索エンジンに対して、新たな一面、そして、影響をもたらしてきた。さらに、的を絞ったセマンティック広告に大きなインパクトを与えてきた。

セマンティック検索に関する今回の一連の特集記事では、セマンティック技術の発展の経緯、そして、商業ベースで存続可能となり、話題を集めるようになった理由を探っていく予定だ。また、このテクノロジーが単純な検索エンジンを超えた「答えを提供するエンジン」に進化し、ユーザーエクスペリエンスを改善した経緯にも触れていく。

例えば、グーグルでクエリ[Barack obama birthday]を検索した際の直接的な回答を以下に挙げる。

グーグルのインサイドサーチブログで行われた告知によると、これは「人工知能」エンジン、別名「スタートレック」エンジンの構築の序章に過ぎないようだ。

ナレッジグラフの告知を行うブログの最後に記されたアミット・シンガル氏のコメントは注目に値するものであった:

「グーグルは、はじめの一歩 – ナレッジグラフ – を踏み出し、検索をより知的にレベルアップし、私が思い描いてきた「スタートレック」のコンピュータへ近づくことに成功した。」

セマンティック検索

多くの人工知能、自然言語処理(NLP)、または、機械学習技術は「セマンティックテクノロジー」と言い変えることが出来る。セマンティックとは、「意味」を意味する。そのため、通常、セマンティック技術は、セマンティック検索だけを指すものではない。

しかし、例えば、セマンティックにターゲットを絞った広告、自動的なトピックの認識等、その多くは、検索の改善に活用することが可能である。多くのセマンティック技術は、語彙集や用語集と考えられる基本的なオントロジーを解読する。

「セマンティックSEO」をテーマとして挙げているため、今回は、セマンティックウェブに関連するコンセプト、そして、グーグルやその他のメジャーな検索およびソーシャルエンジンによる、セマンティック技術の採用をおさらいし、利用されているオントロジー – セマンティックやコンセプトを網羅する – そして、オンページの構造化マークアップを介してメタデータで定義される構文を紹介する。

セマンティック検索は、メタデータを使って(活かして)文書の検索を改善する考え方を指す。検索エンジンにおいては、メタデータをHTML 5で埋め込む行為を具体的に示している(セマンティックマークアップ、検索エンジンが現在対応しているフォーマットまたはHTML 5の構文: RDFa ライトとマイクロデータを使って)。

検索エンジンがメタデータを活用する仕組みとは

SERPのエンハンストディスプレイもその一つである(グーグルのリッチスニペット、ビングのタイル、ヤグー!のサーチモンキー)。また、エンハンストディスプレイは、ビジュアルの面でより魅力的なディスプレイおよびインターフェースを提供し、CTRを高くする傾向が見られる。

さらに、Sindice.com、グーグルのナレッジグラフおよびナレッジカルーセル等 – 消化されたメタデータを使って直接検索を実施する行為も、この情報を活用する一つの形である。

これは、一連の確率的な結果(青いリンク)を提供するエンジンから、“答えを提供するエンジン”への進化に大きく貢献している。ユーザーは、複数のクエリを実行して、一つのクエリに対する答えを得る(または得られない)行為を面倒に感じている。クエリに対する答えの関連性は最も重要であり、この目標を達成するために、セマンティック技術を活用することが出来る方法が幾つか存在する。

また、機械学習技術は、トピックの妥当性確認を裏付ける/改善する上でも活用することが可能である。それでは、過去のセマンティックウェブの採用を振り返っていこう:

  • ヤフー!がサーチモンキーを立ち上げる: 2008年2月
  • ビングがパワーセットを買収する: 2008年7月
  • グーグルがリッチスニペットを用いたレビューおよびレビューのアグリゲートを導入する: 2009年5月
  • グーグルがRDFaを使ってイメージのライセンスを特定する技術を導入する: 2009年8月
  • グーグルが動画のRDFaのサポートを開始する: 2009年9月
  • グーグルがリッチスニペットを利用して「ウェブを改善する試み」への支援を呼び掛ける: 2009年10月
  • グーグルが組織を描写するための構造化データの導入を発表する: 2010年3月
  • グーグルがレシピのリッチスニペットの発表を行う: 2010年4月
  • グーグルがリッチスニペットの世界展開を発表する: 2010年4月
  • フェイスブックが RDFaベースのオープングラフプロトコルの発表を行う: 2010年4月
  • グーグルがメタウェブを買収する: 2010年7月
  • グーグルがグーグルリファインの告知を行う: 2010年11月
  • グーグルが買い物サイト向けのリッチスニペットの導入を発表する: 2010年11月
  • グーグル、ヤフー!、ビングがSchema.orgの発表を行う: 2011年6月

セマンティック技術は関連する答えの提供に貢献する

このように、2011年6月、3つの主要な検索エンジンは歩調を合わせ、schema.orgのサポートを発表した。つまり、過去のマークアップ(RDFa)の標準を飛び出し、マイクロデータのみをサポートし(セマンティックウェブコミュニティの怒りを変え、後に態度を軟化させる)、そして、データを消化する検索エンジンの役割を論理的に受け入れ、その結果、高い標準、データの品質、そして、標準化団体の定義がもたらされたのであった。

一連のリンクだけでなく、実際のの関連する答えを提供することは、すべての検索エンジンが目指していた目標であった。このような答えは、上述したメカニズムを活用して、引き出せれるようになった。

ユーザーの意図の特定もまたセマンティック技術を活用することが出来る領域の一つである。 この取り組みは次の仕組みで実施される:

  • クエリの一部、または、全体におけるクエリを正確に解釈する
  • 信頼の高いソースで過去に認証された情報を使って、直接推測を行い、「有力な予測」を答えとして提供する
  • 消化された情報を加える、または当該の情報を推測することで、このナレッジベースウェブ・オブ・データ、または、グラフデータベースを集約および増加させる。

例えば、グーグルのブログ等が説明しているように、HTML 5のように、エンベッドしたメタデータの形式でこの情報を作成または配信する取り組みによって、マイクロデータやRDFa ライトを追加することで出来る。しかし、これは検索エンジンが消化または理解することが可能な構文に過ぎない。因みに、HTML5は互換性がある。

語彙集(オントロジーまたはタクソノミ)も課題の一つに挙げられている。標準化は様々な分野でプラスに働くため、3つの検索エンジン – グーグル、ビング、そして、ヤフー!は、標準のschma.orgの語彙やオントロジーの利用を義務付けると2011年6月2日に発表した。この3社の検索エンジンが抱えるユーザーベースは巨大であるため、利用するオントロジーや語彙を強制する力を持っている。

一方で、セマンティックウェブコミュニティは、その他の多くの定義されたオントロジー/語彙を用意しており、オープンソースとして提供している(eコマース向けのGoodRelations FOAFSIOCWordnetDBpedia ? ウィキペディアから抜粋等)。

Schema.rdfs.orgには、自動的に構造化マークアップを生成するためのチュートリアル、ソフトウェア、そして、ツール等、すぐに始めたい人のためのリソースが豊富に提供されている。

schema.org

それでは、引き続き、schema.orgの発表後のセマンティックウェブの採用を見ていこう。

楽曲のフォーマットが増える: 2011年8月

semantic music formats

NFLのマイクロデータおよびスポーツのスタッツが登場する: 2011年8月22日

 

今後のコンサートのスケジュール: 2012年2月

アンサーエンジンになりつつある検索エンジン

この年表は、この記事を作成している時点では、2012年5月のナレッジグラフの導入およびカルーセル化によってクライマックスに達する。

ナレッジグラフは、フリーベースを直接拡大したアイテムであり、また、schme.orgで定義された、もしくはグーグルによって必要があると見なされた「構造化マークアップ」を介して消化されたその他の情報によって強化されている。

ナレッジグラフ自体は、クエリの右側に描かれる。これは、事実を基にした、または事実を集めた情報を介して、「答えを提供するエンジン」を目指すグーグルの取り組みの一つである。

2012年6月、ツイッターは「Twitter Cards」の告知を行った。これは、“コンテンツにリンクを張るツイートにメディアエクスペリエンスを加える”手段である。Twitter Cardsの詳細は、semanticweb.comの投稿で確認してもらいたい。

2012年7月、グーグルウェブマスターセントラルは、ウェブマスター向けの構造化データダッショボードを導入し、消化された構造化データを確認することが出来るようにした。グーグルがこの方針を強化する点を示唆するコメントがこのブログに掲載されている。

「構造化データはウェブのエコシステムにとって欠かせない役割を担う存在になりつつある。グーグルは特定のタイプのコンテンツを検索結果内で目立たせることが可能なリッチスニペットを含め、構造化データを様々な方法で活用している。業界基準のフォーマットおよびschemaを用いて、コンテンツをマークアップすることで、ウェブサイトは構造化データを活用することが可能である。

以下にschema.orgのbookに対する約200万のアノテーションに関するサイトレベルのデータを掲載する:

バンド「Coldplay」の結果の表示に注目してもらいたい。schema.orgのリッチスニペットのマークアップ(music等)がこの画面には明確に統合されている。

以下にナレッジカルーセルの機能(上部のスクロールバー)が組み合わされたナレッジグラフの画面を掲載する。ナレッジグラフは、単純にフリーベースやセマンティックウェブ関連の技術のような構造化マークアップを含む、その他の認証済みのページや信頼されているソースから延長されている。

以下の結果ページをもたらしたクエリは「Tom Cruise Movies」である。ナレッジカルーセルは、2012年9月より世界の英語ページに導入されている。


上の例を見れば一目瞭然だが、エンハンストディスプレイはSERPのスペースを吸収する。

セマンティックなマークを介してCTRが増加

セマンティックSEO(schema)においては、マークアップしたアイテムに対するCTRが高まる点、そして、ナレッジグラフ/カルーセルおよびリッチスニペットやその他のグーグルが集めた情報に、スクリーンのスペースが割かれる点(ナレッジグラフの結果が表示されることが多い、グーグルのRHS上の場所やイベント)もまた見逃せないポイントである。

以下に例を掲載する:

今後の展開においては、検索に対する情報を得る上でもグーグルに注目し、結果のグラフを確認する価値はある。そのため、私は[Semantic Search]で検索を行った。その結果を以下に掲載する。

拡大するセマンティック技術の利用

どの用語が最も多く検索されているのだろうか?下のグラフのピークは、ウォルマートのセマンティック検索エンジンのインパクトを示している(10-15%売り上げを押し上げる)。

また、グーグル、ビング、そして、その他の検索エンジンのバーティカルに対して、schema.orgの高い順位の用語が反映される点も注目に値する。下のイメージで、ユーザーが特定のバーティカルを選択する場合、クエリ内の意図を理解しやすくなる。/p>

ご自由に公式のschema.orgのサイトと比較してもらいたい。私は実験目的で、schema(owlバージョン)をロードした。

Protegeと言うツールを使って、結果の階層の画像を確認すると、素晴らしい図が出来あがる。私は[place]の拡大に焦点を絞ったが、好きな選択肢を選ぶことが可能である:

セマンティック SEOのメリット

結論を言うと、セマンティック SEOおよびセマンティック技術は、検索エンジンに多くの強力なメリットをもたらす。

  • SERPでのディスプレイのビジュアル面の強化(リッチスニペット)
  • 関連する答えに対して、検索エンジンが当該のデータを直接検索し、より関連する結果を取得する
  • 検索エンジンが分類子やその他の機械学習メカニズムを使って、ページ上のトピックの情報を確認する
  • ユーザーの意図を特定する上で支援する(コンテキストが再現率/関連性を改善する)

このシリーズでは、今後、具体的にバーティカルを取り上げる予定だ。バーティカル検索が関連性を改善し、ユーザーの意図を特定する仕組みの詳細を明らかにして、さらに、推奨エンジン、セマンティック技術広告等に用いられているセマンティック技術に注目していく。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Search & Social Engines Are Using Semantic Search」を翻訳した内容です。

私も最近セマンティック技術について勉強中だけに、色々な情報がまとめてあり役に立った記事でした。こうしてみると最新の検索技術の多くがそのベースをセマンティック技術に依存しているのですね。次世代SEOを考える上でもヒントになる情報が満載でした。最もこれまで一時的にでも通用していたようなトリック的SEOがあるわけではなさそうですが、、、検索エンジンがユーザーにとってより便利な存在に少しずつ進化しているのは間違いなさそうです。 — SEO Japan [G+]

優れたコンテンツとは?

ウェブマーケッターなら誰もが知っているキーワードとなりつつあるコンテンツマーケティングですが、いまだによく聞くのが「優れたコンテンツを作る必要があるというけど優れたコンテンツって何?」という疑問。もちろんケースバイケースでその意味も内容も変わってくるわけですが、今回はその質問に答えを出すことにチャレンジした記事をサーチエンジンランドから。SEO視点ではあるので「※ただしSEOに限る」とでも注釈をつけた上で読んでもらった方が変な突っ込みをせず素直に学べるかもしれません。 — SEO Japan

SEO業界に関して、私が特に気に入っている点は、多くのエキスパートが忙しいスケジュールの合間を縫って、他の人達に進んで手を貸す雰囲気である。利益度外視で支援の手を差し出し、無料でブログのコンテンツを投稿し、公のSEOの会合に出席している。

ワシントン州のピュージェットサウンド地区では、Seattle SEO ネットワークが2つの月例会を開催している。一つはプロのSEO向けの会合であり、アイデア交換や学習の機会を提供し、もう一つの会合では、SEOのプロ、そして、オンラインマーケティングの世界に足を踏み出したばかりで、ローカル検索のサイテーションの「title」タグすら知らない地域の会社の関係者が一堂に会している。

プロのキャリアの時間の大半を業界のユーザーグループに注いできた私は、時間の許す限り(つまり、あまり頻繁に顔を出すことが出来ない)、シアトルの会合に参加するようにしている。毎回、新たな出会いがあり、現在のオンラインマーケティングの問題に関する新しい見解を聞くことが出来る。

最近の会合で、新顔の一人が、参加したプロのSEOに鋭い質問を投げかけていた。この人物は、「優れたコンテンツを配信」するべきだと言う、大ざっぱな提案を何度も受けたことがあると話していた。

しかし、この人物が知りたがっていたのは、「優れたコンテンツ」とは厳密に言うと、何を指すのかであった。

この質問は単純ではない。参加していたSEOが出した様々な答えは、目覚ましく、そして、興味深かった。そのため、今回、答えに関心を持つ新しい読者のために、その答えを幾つか紹介することにした。

優れたコンテンツの定義は、見解によって異なる。見解として、何で構成されているのか、どのように利用されるのか、そして、どのようにその価値を計測するのか等が挙げられる。それでは、それぞれの見解で“優れたコンテンツ”を定義していく。

優れたコンテンツは何で構成されているのか?

まず、優れたコンテンツにおいては、ウェブサイトを閲覧する人が、容易に読むことが出来る点が前提である。しかし、それで終わりではなく、あくまでも、初めの一歩に過ぎない。

優れたコンテンツは、検索エンジンのクローラーを含むコンピュータが、容易に読むことが可能でなければならない。通常、クローラーは知能において柔軟性に欠けるため、実際に消化することが可能なコンテンツを食べさせてあげる必要があり、テキスト形式で提供しなければならない。

テキストと言っても、スクリーン上の文字や数字の外観を意味しているわけではない。良質な旧式のASCIIテキストのことである。JavaScript、フラッシュ、またはシルバーライト等のリッチインターネットアプリケーション(RIA)技術を使ってコンテンツを表示すると、気取ったデザインになり、また、通常は疑うことを知らないクライアントの目には、デザイナーを優秀な人物に見せる効果がある。しかし、しばしば、少なくとも検索クローラーにおいては、厄介な存在でしかない。

ご存知かもしれないが、検索エンジンは、このようなタイプのリッチテクノロジーで埋められたコンテンツを正確に読むことは出来ない。イメージ内、動画内、アニメーション内等で提示されているテキストにも同じことが言える。重要なテキストがバイナリファイルに埋められてしまうためだ。

実を言うと、グーグルは、時々、光学文字認識(OCR)技術を使って、アクセスすることが出来ない技術が隠す、埋められた秘密のメッセージを解読する試みを行っている。この取り組みは、JavaScriptの一部を読むことに関しては(徐々にではあるが)進展しているものの、クローラーに情報を与える上で最適の手段とは言い難い。

クローラーはテキストを求めている。そのため、RIAや可愛いテキストのグラフィックを使う代わりに、CSSテクノロジーを使って、テキストの見た目を良くしつつ、ページを検索クローラーが容易に消化することが出来るように心掛けてもらいたい。

YouTube Preview Image

重要なアドバイスをここで提供する: 心から、けばけばしく、チカチカする、やかましい、色とりどりの、あるいは渋いRIAコンテンツが好きなら、ウェブサイト、そして、けばけばしい、チカチカするテキストが好きでないエンドユーザーのために便宜を図り、RIAのコンテンツをダウンレベルのユーザーがアクセスすることが出来るように工夫しよう。ダウンレベルのユーザーとは、ブラウザのプラグインをインストールしないユーザー、昔の、または互換性のないブラウザーを利用していウェブサーフィンを行っているユーザー、そして、シンプルな検索クローラーを指す。

このようなユーザーのために軽い、二次的な経験を提供するプロセスは、グレースフルデグラデーションと呼ばれ、若干面倒ではあるが(そして、チカチカするテキストほどセクシーではないが)、当該のページのコンテンツを、検索で確実にインデックスするためには重要な取り組みである。

コンテンツこそが隠し味

The SEO secret sauce

検索の隠し味とは?

ページのテキストに注目することは重要だが、検索の秘密のソース – オンページのメタタグ、別名 ページ上のコンテンツに関するコンテンツの作成も忘れないでもらいたい。

<title>タグおよび<meta>デスクリプションタグに対して、優れた、固有の、そして、最適化されたテキストを作成する作業を怠ると、人間のユーザーおよびクローラーに対して、ページのテーマを特定してもらう貴重な機会を失うことになる。

このアドバイスは<h1>タグと<img> altテキストにも当てはまる。<title>タグと<meta>デスクリプションは、通常、検索エンジンの結果ページ(SERP)のリストで用いられる(<title>テキストは青いリンクのテキストで表示され、 <meta>デスクリプションのテキストは、青いリンクのテキストの下に掲載される記述的なスニペットとしての役目を果たす)。

<h1>は、当該のページに対するオンページの見出しの役割を務め、 <img> altテキストは、イメージをテキスト形式で特定することが出来る(また、単なるイメージの記述ではなく、altテキストをページに関連させる効果もある)。

最大の長所は、<title>タグ、<h1>タグ、そして、<img> altタグ内のテキストは、ページのキーワードを特定する質の高いソースとして認められている点である。

結論: 人間が消化するための素晴らしいコンテンツを作成する必要があるものの、読者の大半を、コンピュータスクリーンリーダーのアプリケーションに依存する人間と考えるべきである。コンピュータが読み取ることが可能な優れたテキストコンテンツを作成すると、サイトも読者も得をする。

優れたコンテンツはどのように利用されるのか?

優れたコンテンツは重要な役目を果たす: ページのトピックに関する情報を読者に伝えるのだ。優れたコンテンツを賢く作り、戦略的に利用すると、以下のタスクを容易に実現することが出来る:

  • 訪問者がトピックを理解しやすくなる
  • 当該の話題の自分だけの専門知識または見解を実証する
  • 訪問者をサイトに戻り、再び読みたくさせる
  • 自分のウェブサイト、ブログ、ソーシャルネットワークのフィード等から他の人達もアクセスすることが出来るようにリンクを張ってもらう
  • 訪問者に以下の行動を取ってもらえる:
    • サイト上で何かを買ってもらう
    • 文書、ファイル、あるいはアプリをダウンロードしてもらう
    • レビューや推奨コメントを書いてもらう
    • サイトのRSSフィードを購読してもらう
    • 作者のツイッターのアカウントをフォローしてもらう
    • 作者のフェイスブックのページでいいね!してもらう
    • ページをスタンブルアポンやレディットに投稿してもらう
    • eメールアドレスを投稿して、定期的なニュースレターを購読してもらう

ウェブがもともと促進するつもりであったのが、優れたコンテンツである。知っていることを取り上げ、説得力のある文章に仕上げると、読者(そして、検索エンジン)はそれ相応の反応を示す。当然ながら時間がかかるかもしれないが、バイラル化するコンテンツも、この行為を経ているのだ。

優れたコンテンツを作るには

優れたコンテンツは…優れている。しかし、当然ながら、比較の上に成り立つ可能性もある。例えば、同僚と一緒に森を歩いていたら、突然不機嫌なクマに出会うケースを想像してもらいたい。クマに追いかけられたら、クマよりも早く走る必要はなく(クマから逃げ切れることを願っている)、同僚よりも早く走ればいいのだ。

このクマの話は曖昧なメッセージを持つが、だからこそ、他の人達を同僚として登場させたのだ。結局、私情を挟んだらビジネスには負けてしまう。

優れたコンテンツが欠けている点が、SERPで競合者に差をつけられている原因なら、手抜きの取り組みだけでは、競合者を追い越すことは出来ないだろう。必要としていることが分かっている、優れたコンテンツを作るために力を入れなければならない。上位に簡単にランクインさせることが出来るなら、SEO業者は要らないはずだ。

それでは、とらえ所のない優れたコンテンツを作るには、何をすればいいのだろうか?サイトのページのコンテンツを読み、次の質問を自分自身に投げ掛けてもらいたい(正直な答えを得られるように、サイトに肩入れしていない人に尋ねるのが理想である):

  • コンテンツは有益か?
  • 当該のトピックにおいて、信頼することが出来るか?
  • 面白いか?
  • 良質な文章が綴られているか(完全な文章を書くことも大事だが、退屈な文章よりも、親しみやすい文章を作ることも重要である)
  • 長いコンテンツは分割され、見出しを使ってよくまとめられているか?
  • コンテンツはビジュアルの要素を巧みに、そして、興味をそそる方法で利用しているか?
  • 恥ずかしいスペルミスや文法のエラーのない文章が綴られているか?
  • 意図したオーディエンスに向けて、適切な内容が提供されているか?
  • コンテンツには業界用語がなく、代わりに読者が利用する(そして、検索する)用語に的が絞られているか?
  • 適切な場合、コンテンツでは、ユニークな意見、さらには、ユーモアが提供されているか?

1回でもNoと答えたなら、そのアプローチを見直し、やり直すべきである。

コンテンツの価値をどのように計測するのか?

出来るだけ質の高いコンテンツを提供することは立派な目標だが、そのために必要なリソースがなかなか手に入らないこともある。小さなニッチのマーケットでサイトを運営しているなら、検索におけるオンラインの競合者を詳しく調べてみることを勧める。競合するサイトが退屈で、面白味に欠け、つまらないなら、少なくともしばらくの間は、少し上回るだけで勝てる可能性がある。

しかし、クマが腹を空かしているなら、早歩きするだけでは追いつかれてしまう可能性がある。あるいは、複数のページで気の抜けた「競合者よりも少しだけ良い」作品を投稿するいい加減な態度では不十分かもしれない。初めはそれでも問題ないが、今後も競争は続いていくのだ。手抜きの最適化は、とりわけ長い目で見ると、成功する上で効果的な方法とは言い難い。

それでは、オンラインの競争が過熱し、激しくなり、上位のページと競らなければいけない場合はどうすればいいのだろうか?その際は、検索エンジンが、人と同じように優れたコンテンツを好む点を理解する必要がある。

ウェブサイトは、会社を宣伝するため、製品やサービスを販売するため、もしくは、専門的な作品を見せびらかすための手段と考えられることが多く、ページのコンテンツの作成は、通常、最後の最後に行われる。退屈な作業であり、ページの余白を埋めるジャンクに過ぎないと考えられている。このような考え方は、とりわけサイトのオーナーが検索結果でサイトを見つけてもらいたい(そして、上位にランク付けしてもらいたい)なら、大きな誤りであり、ウェブの真意を理解しているとは言えない。

優れたコンテンツは、初めのデザインのプロセスに含めるべきである。ウェブサイトを使って、ストーリーを語り、自分のサイトおよびビジネスがなぜ優れているのかを表現するのだ。これが優れたコンテンツのエッセンスである。

イメージ: ライセンス契約の下、Shutterstockを利用

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「What Is The Secret Sauce In Good Content?」を翻訳した内容です。

人によって意見が違う部分もあるとは思いますが、特にSEO、さらに集客した訪問者を最終的にアクションに導く、という観点では、基本を網羅した良い記事だったと思います。特に途中のチェックリストはコンテンツ作成時の参考になりそうです。

また最後に出てきた「優れたコンテンツは、初めのデザインのプロセスに含めるべきである。」という一文は非常に深いものでした。SEOも効果的に行うにはサイト完成後ではなくプロセス内に含めるべきとはよくいいますが、コンテンツの場合、「ウェブサイトを使って、ストーリーを語り、自分のサイトおよびビジネスがなぜ優れているのかを表現する」為の主役であり、多くのサイトがネット経由で新規顧客を開拓することが最重要課題であることw考えた場合、本来、もっともっと重要視されるべき存在なんですよね。

なんとなくなブームではあるコンテンツマーケティングですが、その本質的な価値がどこまで認められ活用されていくのか、それは私たちウェブに関わる者たちの努力次第といったところでしょうか。 — SEO Japan [G+]

情報洪水に溺れない為のたった一つの秘訣

サーチにソーシャルメディア、アドテクにスタートアップ関連の話題まで、、、ウェブマーケッターが時代についていくために追いかけないといけない情報量の多さに若干疲れ気味の人も多いのではないでしょうか。そんなあなたに迫りくる情報に圧倒されず、上手に乗り切っていくためのアドバイスをトップマーケッター、ミッチ・ジョエルのブログから。 — SEO Japan

あなたは何を成し遂げようとしているのか?

素晴らしいビジネス書『Freakonomics』の中で、何が良い両親を作るのかを探るために行われた研究に関して、語られている話がある。発端は、育児本の巨大ビジネスだった。あなたも親なら、何世紀にもわたって多くの人々が親であったのにも関わらず、良い親になるための真のマニュアルが存在しないということを知って意外に思うだろう。あなたより以前に親だった人のほとんどが、ありふれた格言(“1人は1人、2人は10人”のようなこと)を言ったり、新生児や幼児が家にいた頃がどんな感じだったか何も覚えていなかったり(本当にその経験を忘れてしまったのだろうか?)で、めったに具体的なアドバイスを持っていない。そこで、こんな疑問が出てくる:たくさんの育児本を読むことがあなたを良い親にするのか?答えはノーだ。しかし、話はそこでは終わらない。Freakonomicsの著者が明らかにしたことは、あなたが本を読むか読まないかは関係なく、本を買うと言う単純な行動そのものが変化をもたらすということだ。それは的を射ている。私たちが優れた両親であると考える人々は、そういった本を購入したことはあるが、それを一度も読んでいないのだ。

意思は強力なもの。

この話と私たちのビジネスライフには相関がある。もしも親が、より良い親になるために読む必要のあるコンテンツについて考えているなら、彼らはより良い親になろうという意思と自己認識を持っているということだ。それでは、より良いマーケッターになることとは、1つ1つのブログや業界誌を読んだり、全てのマーケティングポッドキャストを聞いたり、FacebookTwitterで著名な人をフォローしたり彼らとやりとりしたりすることなのだろうか?より良いマーケッターになることは、自分のブログを持ったり、今年の最も素晴らしい印刷広告に関してPinterestにボードを持つという優れたマーケティング構想についてtumblrを作ることなのだろうか?

たぶん、それは、消費や作成というよりは、単純に気付いていることなのではないだろうか。

私はもうかなり長い間、自分のGoogle Reader RSSを見ていない。私は必要な情報をeニュースレター(これがかなり保守的であることは分かっている)もしくは自分が尊敬する人やFacebookやGoogle PlusやTwitterのような場所でフォローしている人から仕入れる傾向がある。私には、フォローしたり、読んだり、さらにはそれらのやりとりを基にコンテンツを作るという意思があるが、実際にはしていない。Instapaperフィードの中には読みたいと思っている未読記事がたくさんあるが(誰か私に余った3週間を貸してくれないだろうか?)、この世界には知るべきことがたくさんありすぎるということに私は気が付き始めている。(それについて詳しいことは、David Weinbergerとのポッドキャストを聞いて欲しい。彼は、『The Cluetrain Manifesto』および最新本『Too Big To Know: SPOS #301 – Knowing Things With David Weinberger』の共同著者である。)もしかすると、学びたい、成長したいという私の意思が一番重要なのではないのだろうか?

これはあなたにとって何を意味するのか。

私が関わりを持っているビジネスプロフェッショナルのほとんどは、何の消費プランも持っていない。彼らは、自分の業界に関する情報に溺れる人ではないし、自分が勝ち取っているものに関して時間で厳格に管理されてもいない。とても多くのコンテンツをかなり頻繁に作り出す私の能力に人々が驚く時、自分は全てのものを読んでいるわけでも、聞いているわけでも、見ているわけでもないけれど、それをしようという自分の意思がそのようなことをどうにか簡単にしている(もしかすると、実際よりも多くのコンテンツと関わり合っているという認識を生み出している)ということを自覚させられる。あなたはそれを情熱や注意のたまものとすることもできるが、(私にとっては)それは、その一部がより価値のあるものへと流れ落ちるという期待を持ってコンテンツの中に身を置くことなのだ。つまり、全てを読まなかったり、全てにコメントしないことに対して自分に厳しくしないということだ。このような優れたコンテンツにあえて身をさらそうともしない場合にのみ自分に厳しくするのだ。

これは当たり前のように聞こえるかもしれないが、多くの人が意思さえも持っていないことには驚かされる。


筆者について:ミッチ・ジョエルは数々の受賞歴を誇るカナダ発のデジタルマーケティング/コミュニケーションエージェンシー、Twist Imageの代表です。2008年にはカナダで最もソーシャルメディア上で影響力のある人物、そして40歳以下で最も有名な40人の一人、さらに世界で最も影響力のあるオンラインマーケッター100人の一人に選ばれました。著書である「Six Pixels of Separation」(Grand Central Publishing – Hachette Book Group)は、ビジネス/マーケティング書として英語圏で大ベストセラーになっています。ミッチのブログはこちらから。


この記事は、Six Pixels of Separationに掲載された「Intent Is Everything」を翻訳した内容です。

情報感度を高く保っていれば必ずしも全ての情報を消費する必要はない。情報を得よう、学ぼうという意思があることがあなた自身を成長させる。という内容でした。

私も情報感度は高いつもりですが、良く考えると以前は何十というサイトをRSSリーダーで毎日チェックしてリーディングだけでかなりの時間をかけていましたが、最近はSEO Japan用の記事を探す以外は日々RSSリーダーをチェックすることもありませんし、Twitterやまとめサイトで話題のニュースをチェックする程度です。仕事や情報収集を通して自分の世界観というか基礎知識+自分自身で考える力がついてくると、必ずしも日々新しい情報を全てキャッチアップしていかなくとも、ある程度は大事な情報や変化は見逃さず追っていけるようにも思います。もちろん、感度を保っていることが大事なんですけど。

記事の最後にあるように(情報を得よう、情報から学ぼうとする)「意思さえも持っていない人が多すぎる」実態もあるわけですが、マニアック気味な記事連発のSEO Japanを読んでいる方であればその点は心配なさそうです?!今後もタイトルや冒頭の数文で気になった記事だけお楽しみいただければ幸いです m(__)m — SEO Japan [G+]

年商1億円のSEO業者の作り方

月曜朝からベタなタイトルで恐縮ですが、書き手が米国のカリスマオンラインマーケッターのニール・パテルとなれば、ただの釣り記事とは一味違う有益な情報が詰まった記事のはず?!あのTechcrunchにもSEOを導入して実績を上げたSEOエキスパートでもある筆者の経験を元に、正しいSEOビジネスの立ち上げ方を教えてくれます。 — SEO Japan

私が始めた2番目のビジネスはSEOエージェンシーだった。私は自分がエージェンシーを作ることになるとは思いもしなかった…偶然にも出会ったのだ。しかし、私がSEOエージェンシーをどのように作ってそこからどのように100万ドルを稼いだのかに入る前に、私がどのようにそれに偶然出会ったかについて簡単な背景を説明しよう…

私が始めた最初のウェブサイトは、Advice Monkeyという求人掲示板で、“job search(仕事検索)”や“tech jobs(技術の仕事)”のような用語でウェブサイトを上位表示させようとしていた。私はいくつかのSEOエージェンシーを雇っていたが、結果を出したエージェンシーはいなかった。何万ドルも無駄にした後、お金が無くなった私には、Advice Monkeyを検索エンジンのために最適化する方法を学ぶしか選択肢はなかった…全て独学で

Search Engine WatchSEObookのようなサイトを読むことから、私はSEOのこつを少しずつ理解し始めた。自分のサイトにページ変更を加え、Patrick Gavinのような人と毎週のように話すことによってリンク構築の仕方を学んだ。

そのうちに仕事に関連した用語でGoogleに上位表示されるようになったが、そのビジネスはこれらの理由(日本語)で上手くいかなかった。

最初のベンチャーが失敗した時、私は、起業家を辞めて他のみんなのように大学に行き、卒業してから仕事をすることに決めた。有利なスタートを切るために、私は高校生の間に大学の授業を受け始めた。

私が受けた最初の大学の授業は、スピーチの基本だった。教授は私たちに好きなトピックについて3つのスピーチをするように言った。私が選んだトピックの1つがSEOだった…それは、“検索エンジンの仕組み”というタイトルだった。

私のスピーチ中に部屋にいた一人の紳士が、Elpac Electronicsの営業担当者で、彼はスピーチの後に私に接触してきた。そして、自分の勤める会社がSEO担当を探しているのだと言った。彼は社内のマーケティングマネージャーに私を紹介し、月3,500ドルの契約社員として私を採用した。

Elpacで働いて数か月後、彼らの順位は“power supplies(電力供給)”のような用語でGoogleの1位になり、彼らは喜んで他の知り合いの会社に私を紹介した。数か月すると、私はSEOコンサルティングで月におよそ20,000ドルを稼いでいた。

それが私がSEOエージェンシーを始めた時のことだ…それでは、私がそれを7ケタの会社にした方法を紹介しよう:

最高のクライアントは紹介からやって来る

言うまでもないが…あなたがエージェンシーとして獲得する最高のクライアントは、以前の顧客や、友人、さらには家族からもたらされる。誰かがあなたを推薦する時、その取引がまとまる可能性はとても高い。

しかし、もしあなたがクライアントを下手に扱えば、彼らは支払いを止めるだけでなく、あなたは、自分が定期的に得ていた紹介の数が少しずつ減り始めることにも気が付くだろう。このような理由から、あなたは良い評判を持っていなければならないし、自分が理にかなわないと思う時にさえもクライアントを取り計らうことで知られていなければならない。これを長期的にすることによって、紹介から新しいクライアントを絶えず手にすることになるのだ。

私がそのエージェンシーを始めた時には、紹介が私の1番の収益源だったが、マーケティングを介して顧客を獲得する方法を学んだ後には、それは4番目に人気のチャンネルになった。

紹介に頼ることはできない

私はかつて、主な収入源となる口コミマーケティングと紹介に頼っていた。そこから6ケタのSEOエージェンシーを築くのは簡単だが、7ケタのビジネスを作るのはとても難しい。

私が新規顧客を獲得した主な方法:

  • ブロギング – SEO、ソーシャルメディアマーケティング、コンバージョン最適化、コンテンツマーケティングについて継続的にブログを書く。ブログ記事が技術的であればあるほど、自分の主張をバックアップするためにより頻繁にデータを使用すればするほど、獲得するリードは多くなる。例えば、“コンテンツの長さがランキングとコンバージョンにどのように影響するか”に関するこの記事は、51人のリードをもたらしたが、“コンテンツマーケティングでマーケティングを忘れないこと”に関する私の記事はたった18人のリードしかもたらさなかった。どちらの記事もソーシャルウェブで好結果を出したが、コンテンツの長さに関する記事にはより多くの統計データが含まれていた。一般的に、統計とデータのある記事はそれらを含まない記事よりも3倍以上のリードをもたらすのだ。
  • カンファレンスで話す – かつてはSEOおよびマーケティングのカンファレンスが、私が新規顧客を獲得する場所だった。私はかつて、自分が足を運んだ参加者1500人以上のマーケティングカンファレンスごとに少なくとも100,000ドルを稼いでいた。そのうちに他の全てのSEO業者やマーケッターが同じイベントでスピーチをするようになり、これらのイベントから私が獲得する収益は劇的に減少した。後に私は、話をするのに最適のイベントは、非業界イベントであることを学んだ。例えば、オンラインギャンブルのイベントでオンラインマーケティングについて話した時には、PokerStrategy.comを120万ドルの契約で手に入れることができたのだ。ファイナンスからフィットネスまで様々な非業界イベントが、業界イベントよりも4倍以上の収益をもたらした。あなたはただ、チケットが最低1,000ドルはするカンファレンスで話すようにしなければならないだけだ。それは、あなたのサービスに支払う余裕のあるオーディエンスに話をすることを意味するからだ。そして、話をする時には、人々が活用できる具体的な戦術について話し、それらの戦術を使用している企業の例を示し、それが成功したことを示すデータで締めくくる必要がある。
  • ブロガーを助ける – 私が新規顧客を獲得するために使用した最後の手法は、Technorati 100に接触して、彼らに無料SEOを提供することだった。彼らのほとんどは私の申し出を受けなかったが、一握りの人たちは受け入れた。TechCrunchからGawker Mediaまで…私は彼らのSEOを無料でやり、その代わりに彼らのサイトに“SEO by…”という印を入れてもらっていた。その印は、私のサイトへとリンクバックしていて、リードを連れて来るのだ。そして運が良ければ、彼らは、私がもたらした結果についてブログ記事も書く。それらのブログにはたくさんのファンがいたため、新規の収入に250,000ドル以上をもたらしたのだ。

上に述べた全ての手法のうち、カンファレンスで話すことが、新規顧客を獲得する最高の方法だった。2番目がブロギング、3番麺がブロガーを助けることだった。

常に激動がある

クライアントがあなたを紹介されたにしろ他の方法であなたを見つけたにしろ、いずれ彼らはあなたのもとを去るだろう。SEOは激動が付きもののビジネスだ…誰かがクライアントとして3年間あなたのそばを離れないのは大変珍しいことだ。

このような理由から、あなたは毎月クライアントにアンケート調査をしておきたい。彼らがあなたやあなたのチームや会社に対して持っている問題点を見つけ出すのだ。何かを隠したり遠慮したりすべきではないことを彼らに知らせるのだ。

あなたが尋ねることができるいくつかの質問:

  1. あなたは自分が受けているサービスのレベルに満足していますか?
  2. 私たちに期待していたのに私たちがやっていないことを1つ挙げるとしたら何ですか?
  3. 私たちが改善できることは何かありますか?

そのデータを手にしたら、それに挑戦したり改善したりすること。これを毎月すれば、調査の回答が改善し、自分がうまくやっていることを目にする。もしそうでないなら、ビジネス内に運営上の問題があるということだ。

クライアントへのアンケート調査に加えて、必ず毎月のレポートと毎週の電話連絡をすること。あなたが彼らとコミュニケーションを取れば取るほど、彼らが満足しているかそうでないかを知るのが早くなる。

さらに私が気付いたことは、あなたがクライアントとコミュニケーションを取れば取るほど、彼らがあなたに留まる時間が長くなるということだ。そして、このプロセスは嫌な仕事のように思えるかもしれないが、既存顧客を維持するよりも新規クライアントを獲得する方が難しいのだ。だから、自分のクライアントを大切にすること。

結果主導になる

私は、他のSEOエージェンシーに支払うことで痛い目に遭ったため、この信念を1日目から持っていた。彼らは私のお金を全て持って行き、何も報いてくれなかった。これが理由で、私は、自分が結果を出すことができるクライアントのみを引き受けた…しかし、見込み客に彼らが理解できる方法でそれを説明することは決してなかった。

私がし始めたことは、私がどれくらい多くのトラフィックを会社にもたらすことができるかを見積もることだった。私は、彼らの現在のランキングを引き合いに出して、この表から乗数を使用した。つまり、もし彼らが月に1000ビジターをもたらすあるキーワードで6位につけているなら、私はそれを1位にして、10,400ビジター、つまり現在より4900人多くのビジターをもたらすことができると見積もるのだ。

そして、現在のコンバージョン率(ここでは2%とする)と販売あたりの平均的な価値(ここでは100ドルとする)を引き合いに出し、その9400人の追加ビジターがどのようにして彼らに毎月18,800ドルの追加収益をもたらすかを示す。それから、これを各キーワードに対して行い、私が毎月彼らにもたらす金額を見積もるのだ。

見込みクライアントにあなたが請求する額に対してあなたがどれだけ多くのお金を彼らにもたらすかを示すことによって、彼らがあなたを選ぶという決断を簡単なものにするのだ。彼らが心配しなければならない唯一のことは、あなたが実際に結果を出すことができるかどうかだ。これに効くのが、証言広告やケーススタディを使用してあなたが過去にしてきたことを見せることだ。

そして、理想的には、あなたがそれらの結果を達成するためにやったことの概要を述べると共に、あなたが他社にどれくらいのお金をもたらしてきたかを示す詳細なケーススタディを使用したい。それに加えて、あなたが一緒に仕事をしたことのあるビッグブランドを全てリストにして、あなたの信頼性を示したい。

このプロセスから私が学んだことは、顧客の大部分は中規模の企業だが、彼らは私たちが仕事を一緒にしたFortune 500企業を全て見たがったということだ。彼ら自身はその規模とは程遠いとしてもだ。私たちが、一緒に仕事をした中小企業のリストを見込みクライアントに見せた時、顧客として彼らを手にするというコンバージョン率は、大きなブランドを見せた時のおよそ半分に減少する。

このことを知って以来、私たちはできるだけ多くの大ブランドと仕事をするようになった。たとえ大ブランドが私たちにあまり多くのお金を使うつもりがなかったとしても…いや、むしろ私たちはお金を失っても構わなかったし、無料で仕事をすることもあった。

大切なものを与える

エージェンシーを築いている時、あなたは年間6ケタを支払うクライアントを獲得することに焦点を合わせる必要がある。クライアントが月に数千ドルしか支払わない時、収益性のあるエージェンシーを作って優れた結果を出すのは難しい。

6ケタを支払う会社を獲得する最高の方法は、大切なものを与えることだ。提案書の中には、この会社が間違ってやっていること全て、それをどのように修正できるか、あなたがそれを修正するにはいくらかかるかを書き出した1つのセクションを用意すべきだ。

相手があなたが与えた全てのことを奪って、自分たちでそれをすることを恐れないこと…人々は怠惰で、自分で問題を修正するよりもあなたに支払う。

修正することを事前に示すことによって、提案書に提供するサービスだけをリスト化した場合に比べて、彼らはあなたを選択する可能性が高くなるだろう。これをすることによって、成約率を上げるだけでなく、彼らにもっと多くを請求することができる。

価格に関して交渉をしないこと。なぜなら、きっと他のSEOエージェンシーは、見込みクライアントを手にするためにこれに深いところまで踏み込まないからだ。確かに、あなたの方が高いかもしれないが、少なくともこの会社は、競合するSEOエージェンシーと対比してあなたから得ることになるものを知っている。

事業開発を活用する

短期的には、事業開発からお金を失うことになるが、長期的にはそれを埋め合わせることができる。収益を増やす最も早い方法は、より大きなエージェンシーのアウトソース部門になることだ。

SEOエージェンシーよりもはるかに大きな広告エージェンシーが存在するため、SEOエージェンシーとして、パートナーを組む広告エージェンシーを探すのだ。彼らに営業電話をかけて、彼らのウェブサイトにおける無料の援助を申し入れる。もしあなたがうまくやれば、彼らがたくさんのクライアントをあなたにもたらしてくれるだろう。

それは膨大なプロセスではあるが、本当によく機能する。かつて私たちはこれをして、広告エージェンシーからリードの安定した流れを得ていた。短期的に彼らのSEOを無料ですることになるため、最初はお金を失う心づもりがなければならないというだけだ。

これらの広告エージェンシーと取引をする時には、あなたの最低価格が年間6ケタであることを知らせること。なぜなら、彼らはあなたのために大きな契約を手に入れるという問題を持つべきではないからだ。彼らは恐らく、あなたのサービスを独自ブランドで提供しようとするだろう。彼らはあなたに収益をもたらしクライアントに対処することでたくさんの面倒なことを取り除くことになるのだから、それは構わないはずだ。

与えることを決して止めない

最後になったが、私がSEOエージェンシーを成長させた1つの方法は、無料で人々の手助けをすることだった。私が最初に始めた時、人々がタダで私を助けてくれたため、私は同じことをすることによって恩送りをしたいと思っている。

今日に至るまで、私は自分が受け取る全てのEメールに返信しようとしているし、このブログに投稿された全てのコメントに返答する。私が人々を助けるためにすることが何であるにせよ、それが私を破産させない限りは、それをする。なぜか…私が若かりし頃に初めてベンチャーを始めた時に人々が私を助けてくれたように、私は本当にあなたのことを気にかけているからだ。

あなたはたくさんのカルマを築き、どうにかして、人々があなたについて他の企業や他の人に素晴らしいことを言うのに気が付き、次第にそれがあなたにより多くのビジネスをもたらすだろう。しかし、重要なのは、人々を助ける時には見返りを何も期待しないことだ。

結論

上で取り上げた全ての手法を使用することで、私は、年間7ケタの収益をもたらし何百万ドルも稼いだ企業を築くことができた。

1つ頭に入れておくべきことは、私のエージェンシーが実際に本当の結果を出したということには触れなかったということだ。クレジットカードや生命保険のような用語で会社を上位3位に表示することから、売り上げを増やすのを助けることまで、私たちはポジティブな投資還元を提供した。もしあなたが、上で述べた全てのことをして、SEOエージェンシーとして結果を出すことに失敗すれば、あなたのビジネスは長くは続かないだろう。


この記事は、QuickSproutに掲載された「How I Built a 7 Figure SEO Agency」を翻訳した内容です。

今からSEO業者を新たに立ち上げようなんて変わった方も少ないかもしれませんが、私の会社も振り返ってみれば10年以上SEOに携わっていますが、この記事に学べる要素がまだまだありました。いわゆる人海戦術・営業力勝負のSEOとは一味違う、独自の発想と行動力で勝負する手法で、様々なビジネスに応用できそうな内容ですね。しかし今ではカリスマな彼でも無償でサービス提供していた時代があったのですね。もちろんそれが今の彼のブランドを築き上げているわけですが、、、まさにカリスマは1日にして成らず、日々の地道な努力が大切だなと改めて思わされました。
– SEO Japan [G+]

インターネットでオーソリティを築く10の方法

ソーシャルメディア全盛の時代、インターネットで自身のオーソリティを築くことがかつてない程、重要になってきました。誰もが欲するこの「オーソリティ」ですが、SEOの上位表示やソーシャルキャンペーンの一発ネタで成功する以上に難しいチャレンジであることは間違いありません。今回は米国の超人気ブログCopyBloggerで執筆する自らも一定のオーソリティを確率した筆者が、改めてオーソリティの築き方について考えた記事を。内容の薄いリスト記事とは一味違う、考えさせられる内容です。 — SEO Japan

1983年ごろの深夜のトークショーのセットを想像しよう。

デブでひげ面のアレン・ギンスバーグがインタビュー席に座っている。ハゲた頭の側頭部からは手入れしていない長髪が伸び、眉毛は、眉からサンザシの花が咲いているかのようにボウボウだ。絞り染めで染めた穴の開いたTシャツを着ている。指にはニコチン樹脂が染みついている。

ギンスバーグは、ジェネレーションギャップについて話したかった。若者が直面しなければならない問題について彼が言っていたことは、実際にかなり理にかなっていた。

しかし、誰も彼の言うことを真面目に聞かなかった。単に彼は、信頼できる専門家であるようには見えなかったのだ。

元マーケティングリサーチャーのギンスバーグは、確かに伝説の詩人のように見えた(実際にそうだった)。でも、誰も聞いていなかった…

もう一人の専門家

時は2003年へと進む。ここに彼がいる:完全なハゲで、黒い長袖のシャツをブルージーンズに入れている。今回は、TED―地球上で最も名高い講演会―でスピーチをしているセス・ゴーディンだ。

8分間の流れるような完璧なプレゼンテーションの中で、Sethは自分のアイディアを広める方法について説明する。当然彼は自分が話していることについて分かっている。さもなければ彼はTEDで話すことに招待されていなかっただろう。

Business Weekは、彼は情報時代の究極の起業家であると言った。Forbesは、彼は“Web上で神格化された人、ベストセラー作家、超人気講演家、成功した起業家、尊敬されている博識者、注目のブロガー”であると言った。

彼は、現代広告のためのマニフェスト、Permission Marketingを書いた。[編集者注:まだ読んだことがないなら、読むこと] 彼はこのトピックに関する信頼のおける専門家であると言っても控えめなくらいだ。

ゴーディンは、ブログのいわゆる12のルールのうち7つを破るが、許されている。なぜなのか?彼は、何年もの間来る日も来る日も姿を現して素晴らしいもの―いわゆる自分のアイディアを上手く文字で表現したもの―を届けることによって、絶大なオーソリティを得たのだ。

あなたと私はまだそこには到達していないのかもしれない。もし私たちが、無名の時代から抜け出す方法を見つけたいのなら、自分自身のオーディエンスのために戦わなければならない。ゴーディンがしたように、オーソリティを獲得しなければならない。

私たちは、医者や会長や教授のような肩書をオーソリティと見なす。それは、警察官の青や病院の白や、司祭の黒のような服装や色にも表れる。

人々は、オーソリティのある人の話を聞く。そして、それはオンライン、特にウェブサイトにも同様に当てはまる。

他のライターを真似することではオーソリティは築けない。それがどんなに優れたものだったとしてもだ。しかし、いくつかの証明済みの実践に従うことによって自分の影響力を高めることはできる…

1. 自分自身の関心に反して行動する

あなたが明確なアジェンダを持っている時、人々はあなたが言うことを話半分に聞く。それは、母親が自分の息子は近所で一番賢いと言っているようなものなのだ。

しかし、時々自分の短期的な関心に反して行動をすることによって、あなたはこの懐疑的態度をいくらか分解することができる。一つ例を挙げよう…

数週間前、ラミット・セシが自分の購読者にこんなメールを送った(“1日がもう1時間長かったらあなたはどうしますか?”という件名で):

私はわざわざ積極的に、人々が私のプレミアムマテリアルに参加するのを阻止している。もし彼らがクレジットカードによる借金を負っていたら、私のフラッグシップコースに参加することを許可しない。もし彼らが私に背いて参加したことが分かったら、私から二度と何かを購入することを禁止する―命懸けで。

これには、年間何十万ドルものコストがかかるが、それは正しい行動だ。

時に彼らは、それを買う金銭的余裕がない。時に彼らは、心理的に準備が整っていない。時に彼らは、人生における大部分の違いを作る場所にいない。

なぜか?正気な人間なら、自分のマテリアルは全ての人に適していないとおおっぴらに言って、年間何十万ドルも拒絶するだろうか?

ここで、自己の利益は、ラミットは入って来る全てのお金を受け入れるべきだと言う。彼の見込み客は大人だ―彼らは自分で自分の決断をすることができる。自分のプログラムは借金から脱したり、財政的に成長するのを助けると言って合理的に説明することも可能だ。

しかし、彼はそうしない。彼は、これらの人々を気に掛ける。そして、コミュニケーターが何も得ない時―もしかすると何かを失う時、私たちは彼もしくは彼女を信用するのだ。

これは、60年代の広告エージェンシー、Doyle Dane + Bernachが世界で最も醜い車を販売する時の方針でもあった。彼らはその機能不全を堂々と見せた。あなたが長所の前に短所について述べる時には、議論への抵抗は低くなり、より多くの信用を生み出す。

2. “コンバート・エフェクト”を試す

あなたが信じやすいのはどっちの人か:

  • オリンピック代表レベルの両親に育てられ、昔から痩せていて、自信があって、スター勢揃いの高校と大学に通っていたアスリートで、毎日フライドポテトを食べて7分間40フィートの階段をダッシュするというフィットネスプログラムを強く勧めている人

もしくは、

  • バーベルよりもバーベキューに興味のある家族の中で育ち、人生を通して肥満に悩んできた気弱な人が、同じプログラムを強く勧めていたら?

あなたが二人目を選ぶことは絶対に間違いない。彼らにはより説得力がある。なぜなら、彼らは健康なアスリートとして人生を始めたのではないからだ―彼らは、カウチポテトとしての人生を始めたあとにその立場を転換したのだ。

最初から最後まで全ての道のりを歩んだ人には、より信ぴょう性がある。私たちは、自分と同じ苦労をしたことのある人に親近感を持つ。それが、自分も同じように変容することができると確信させるため、私たちはその転換に自分を重ね合わせる。

3. その気がないふりをする

大部分の顧客は、あなたが自分たちを楽しませることを言うのを期待する。それがあなたのアドバイスの大部分が無視される理由だ。彼らは、ほんの少しの必死さにも気付く。ほんの少しこびへつらっても。そして、あなたを追い払うのだ。

これは、交渉の際に“私はフレキシブルです”と言うことを私がお勧めしない理由の一つだ。それを言うと、相手はあなたがお金のためなら何でもするのではないかと思う。あなたがクオリティや完全性を大切にしないと。つまり、あなたは、安く買われることになる…。

ウィリアム・ジンサーは、著書のOn Writing Wellの中で、多くのエディターが自分と一緒に仕事をすることを好んだのは、自分が自らの仕事を守ったからだと記している。彼は妥協をしない。そして、雑誌に掲載する前に変更するように言われた時には、彼はそれを引き上げてお金を諦めるのだ。おかしなことに、これらの人達は彼を追いかけた

あなたは、自分のハードワークを守って要求を拒絶し、自分の主体性と完全性を維持する時に、見込み客と顧客に大いに貢献する。人々は、あなたがごますりのために必死に頑張っているのではないため、あなたが実際に自分たちのためを思っていると分かるのだ。

4. 誰かに影響を与えることを避ける

あなたは、人々に影響を与えないことによって、彼らに影響を与えることができるということを知っていただろうか?

例えば、あなたは、隣のテーブルにいる身なりのきちんとした二人の人物の間でささやかれた会話で内部情報を立ち聞きした場合には、同じ情報を電話をかけてきたブローカーから聞くよりも、とある株を購入するというアドバイスを受け入れる可能性が高い。

何の見返りも求めずに大量のハイクオリティのコンテンツを与えれば、製品の宣伝をする時が来た時に、もっと温かい歓迎を目にするだろう。

5. 1つの目立ったクオリティで評判を築く

あなたの評判は、1つの優れたクオリティ―戦略的思考とか説得力とか―に基づいたシンプルなものであるべきだ。これがあなたの名刺になる。それは、あなたが誰であるかを知らせ、人々を黙らせて話を聞かせる。

セス・ゴーディンには、重要なアイディアを情熱的に広めるという評判がある。そうやって彼はTEDのオーディエンスの前に立って彼らを魅了する機会を得た。そうやって彼はNew York Timesのベストセラーを何回も出すことができる。

アレン・ギンスバーグは、彼の過激な個人主義によって注目を集めた。公民権を奪われた若者は、彼の話に群がった。(彼らの親はそうでもなかった。)

自分を定義する1つのクオリティを発見し、それに身を粉にして取り組むのだ。

6. 注目を求める

パブロ・ピカソは、人混みに紛れるということをひどく恐れた。そのため彼は、自分の名前が特定のスタイルに結びつき始めると、新しい絵画スタイルでその認知をわざと破壊する。

つまり、彼は自分の評判を壊して、自分自身を作り直したのだ。

自分自身を再構築することを恐れるな。自分を月並み以上に持ち上げるその1つの優れたクオリティに注意を向けることを恐れるな。

もちろん、あなたは攻撃されるかもしれないし、中傷されるかもしれない。心配はいらない。その運命は、無視されるよりはずっとましだ。全ての専門家(内向的な人さえ)は、ほんの少しのエンターテイナー性を持っていなければならない。

オーディエンスは、伝説的な人を求める。

7. 自信を持つ

2番目の項目に出てきた臆病な人を覚えているだろうか?ポテトダイエットで体重を落としたかつて太っていた最高のアスリートと1日12分の階段運動は?

もし彼女が不安なコミュニケーターだったなら、その仕事は決してうまくいかないだろう。

あなたが物怖じしない自身のあるコミュニケーターであればあるほど、人々があなたの言うことを受け入れる可能性は高くなる。例えば、自分のコンテンツ内にある保険的な言葉を取り除くのだ。ウィリアム・ジンサーが、保険の究極の例としてこんな文をシェアしている:

Any yet, on balance, affirmative action has, I think, been a qualified success.

13語の文の中に5つの保険的な言葉が入っている。

それはしてはいけない。

自分が考えていることを言うのだ。そして、バックボーンと共にそれを言うのだ。オーディエンスは、説得力のある人を求めている。それは、あなたにとって重要な人たちを満足させるだろう。そして、あなたにとって重要ではない人達を怒らせるかもしれない。

8. 船に乗り込む

ある日私が偶然見つけた面白い一連のツイートを紹介しよう:

Brian Clark@copyblogger控えめなことが理由で誰かのスキルを軽視することは決してない。オンラインで賢い人々は控えめだ。もちろん、私は例外だ。

その通りだ。でも、もっと明確な返答があった:

Jesse Semchuck@jessesem@copyblogger しばしば、控えめな人が最も革新的な仕事をしている。注目を浴びている人は、twiendsやconfsやshoutoutsに夢中になっている。

Chris King@chrispking@copyblogger まさに。控えめな人は、自分のエゴよりも顧客を大事にしている。さらに、彼らは、個人向け/micro bizであることが多い。

そして、関係のないツイートの中で、Ricardo Buenoがそれをまとめた:

Ricardo Bueno@RibeezieどんなTwitterの悪評も、すごい仕事をすることには取って代われない- bit.ly/Wwa0kD

そして、RicardoはTwitterについてこんなことを言ったRobert Delaneyというコメディアンに関する記事にリンクした:“あなたは覚えておかなければならない。Twitterは誰にも支払いをしない。それはチャンスをもたらすことができるが、それでもあなたは毎日起きて仕事をしなければならない。”

仕事。誰もがそれをする必要がある。特に、もしあなたが信頼性が欲しいのなら。そんな専門家になりたいのなら。

あなたはその本を確実なものにする必要がある。そのソフトウェアプログラムを作るのだ。その家を再建するのだ。その不良少年たちを殴るのだ。もしあなたが船に乗らなければ、あなたの言うことは何の影響力も持たない。

テレビのスクリーン上でただ話をするだけの人を尊敬する人は少ない。私たちは、朝早く起きて夜遅くまで働く人を尊敬する。めったに文句を言わない人を。そして、私たちの愛する製品を届ける人を。

9. プレミア料金を請求する

私たちはいつも、“安かろう悪かろう”と教えられてきた。実際に、見込み客があまりに安すぎることが理由で製品を考慮の対象外にすることは珍しくない。

しかし、価格を設定することとなると、私たちはあまりにも低いところに撃つことがしばしばある。これは間違いだ。

マーラ・タバカは、You Don’t Charge Enough ? Here’s How to Fix Thatの中で、価格設定の際に自分に問わなければならない5つの質問があると記している:

  1. 私のサクセスストーリーは何か?
  2. 人々が私のサービスに支払う余裕がないというのは本当か?
  3. 私は誰でもこれができると思うのか?
  4. もし私がお金を持っていなかったら、どうやって私は世界を救うことができるのか?
  5. 私の本当のビジョンは何か?

3つ目の質問を詳しく見ていこう。

高校時代、さらには大人になって間もない頃、私は、誰もが書くことができると思っていた。書くことは歩くことや側転をすることと違いがなかった。私は自分が特別にやっていたことを高く評価していなかった。

これが真実ではないということは指摘したのは妻だった(それが彼女と結婚した428番目の理由でもある)。私がしていたことは、まさに価値があることだったのだ。そして、訓練と経験を介して価値が上がった。

あるクライアントが、“これを自分でするには書き方を学ぶのにあと15年はかかるよ―だからあなたを雇うんだ。”と言った時に、私はこれを痛感した。

もはや私は、自分がしていることを誰もができるとは思っていない。そしてあなたもそう思うべきではない。

それに応じた金額を請求するのだ。

10. 欠乏の法則

いいかい、珍しいことは魅力的なのだ。

ガソリン不足の時の長い行列。

吹雪の前のパンとミルクの駆け込み需要。

ブラック・フライデイの売り上げ。

人々は、何かを失うという考えによって駆り立てられる―たとえそれを必要としていないとしても。そして、この訴求力は、同じ価値のものを得ることに基づく訴求力よりも強いのだ。

あなたにできる最も具体的な方法で偽りでない欠乏を示すのだ。反応しないことによって失われるものを指摘するのだ。ここにそれをするための3つの方法がある:

  • 限定数 – 自分の作品をたった100部だけ生産する。自動車を手作りする。あなたのソフトウェアに1,000人のみ招待する。
  • 期間限定 – 24時間で終了する販売、または、クライアントの空きを2つだけ許可した限定した営業週間。
  • 大集団 – あなたが申し出をしている人々の数を明示することによって欠乏性を作り出すことができる:“すぐにあの不動産物件を予約することをお勧めします。理由?私たちは、44,540人のリストにたった2件を公開しているからです。(計算すると、それは22,270人の読者ごとに1件となります。)”

今度はあなたの番だ…

それでは、もしアレン・ギンスバーグが頭を剃って、指を綺麗に洗って、スーツにネクタイを着用していたなら、人々はジェネレーションギャップのトピックに関してもっと彼の話を真剣に受け止めていたのだろうか?

もしかすると。

もしも、身だしなみをきちんとしたアレン・ギンスバーグがだらしなく見えるセス・ゴーディンと同じ部屋でジェネレーションギャップについて議論したら、私たちはギンスバーグよりもゴーディンの言葉を真剣に受け止めるだろうか?

何とも言えない。

もしも、ゴーディンとギンスバーグが同じ部屋でウェブマーケティングについて議論したら、私たちはギンスバーグよりもゴーディンの言葉を真剣に受け止めるだろうか?

もちろん。

しかし、もしも彼らが芸術の自由や優れた詩の技巧について話すのなら、恐らく私たちはギンスバーグの言葉を真剣に受け止めるだろう。

仕組みが分かっただろうか?

私たちは、メッセージ密度の高い、決断の豊富な環境に暮らしている。それは、情報攻撃だ。そして、このコンテンツの全ての意味を理解するために、私たちは狭い範囲で定義されたオーソリティを求める。信頼のおける専門家を求める。

だから、評判が非常に重要なのだ。最近、ロバート・グリーンが言ったように:

私たちは社会の中で生き、他者の意見に頼らなければならないため、自分の評判を無視すれば得られるものは何もない。

自分がどう見られるかを他の人に決めさせないこと。自分自身の評判を上手にコントロールするのだ。オーソリティになるのだ。

あなたはそうするために、これからの数時間、数日、数週間、数か月、数年をどのように計画するだろうか?コメント欄で教えて欲しい…


この記事は、CopyBloggerに掲載された「10 Ways to Build Authority as an Online Writer
」を翻訳した内容です。

流石、コピーブロガー、色々考えさせられる深い内容の記事でした。さらっと一読した私がいつもの軽めのコメントをはさむのも失礼な気がするので皆さん自分なりに味わってくださいませ。 — SEO Japan [G+]

ディスプレイ広告と検索広告の4つの違い

アドテクの進化で昨年注目が高まったディスプレイ広告の復権ですが、RTB等、検索広告で培われてきた入札型の仕組みもあるせいか、検索広告の延長オプション的に利用しているマーケッターが多いようです。今回は検索広告とディスプレイ広告の違いについて、マーケティング上の位置付けから考え直したみた記事をサーチエンジンランドから。今年ディスプレイ広告に本格的に取り組んでいきたいあなたにはピッタリな内容です。 — SEO Japan

昨年、ディスプレイが検索に似ていると言う誤解を何度も耳にした。SEO業界の関係者なら、誰でも一度や二度は聞いたことがあるはずだ。この(一部においては的を射ている)誤解は1つのファクターが原因となり、発生している。それは、ディスプレイにおいて台頭した、オークションベースのマーケットである。

これから説明していくが、この理由が誤解を招くには幾つか訳があると私は考えている。

ディスプレイはオーディエンス&リーチが全て

広告ターゲティングの増加によって、ディスプレイにおいて、今まで以上にオーディエンスが重要視されるようになった。行動広告および検索リターゲティングは、ブランドがディスプレイ広告を使って、消費者を購入ファネルに動かそうとする、または、動かす取り組みを支援する、ファネルの中間または上部のアクティビティに焦点を絞っている。

一方検索に関しては、広告の精度は高いものの、接触範囲は限られている。キーワードベースの入札 vs 検索アクティビティ、オンラインの行動、心理学等から引き出すオーディエンスをベースとした入札も重要な違いの一つである。

リアルタイムのメディアはダイレクトレスポンスとは異なる

適切な広告を、適切なタイミングで、適切なオーディエンスに提供すると言うコンセプトは、検索およびディスプレイにおいて存在する。しかし、リアルタイム広告のレスポンスは異なる。

検索は、明確に決められたダイレクトレスポンスチャンネルそのものである。ユーザーが検索を行うと、直後に検索クエリに関連する広告が返され、その時点でアクションを起こしてもらうことを期待する。

ディスプレイ、具体的に言うならデータベースのディスプレイ広告においては、オーディエンスの情報に応じて、ディスプレイ広告のターゲティングが行われる。ウェブサイトを訪問したり、詳しい情報を求めたりして、すぐにアクションを起こさなくても、数日後、または数週間後にアクションを起こす可能性がある。

その間、他のディスプレイ広告が表示される。このタイプのリアルタイムのメディアでは、優先順位付け、頻度の制限、そして、検討期間中に消費者に影響を与えることが重要な鍵を握る。

ディスプレイにおいては、最高のタイミングで消費者に接触することが出来るかどうかは、クリエイティブ、メディア、そして、データの最適化の組み合わせに大きく左右される。

ディスプレイ & 検索は異なるメトリクスで計測される

簡潔に言うと、ディスプレイは検索とは異なるため、検索と同じクリックベースのメトリクスで測定するべきではない。検索マーケティングは複雑なトピックであり、厳格な規律が生まれている。キーワードの検索マーケティングは、電話帳の広告にとてもよく似ている。70年代では、会社を探す際は誰もが電話帳を使っていた。

ディスプレイは、クリックほど単純に、そして、容易にメトリクスに頼るタイプの広告ではない。ディスプレイは、マーケッターが利用可能な様々な接点を考慮する場合、最も計測しやすいチャンネルと言っても過言ではない。まず、接触範囲が広い。ディスプレイキャンペーンは、インプレッションをベースに購入が行われ、そして、露出を最大限に拡大することに焦点を絞っている(ターゲットが絞られているかどうかは別として)。

次にエンゲージメントだ。ディスプレイにおいては、クリエイティブにおける機会があり、この点においても、メトリクスを加えることが出来る。一部のディスプレイキャンペーンはサイトのビジター数に注目している – どの広告がサイトのコンバージョン、そして、コンバージョンとROIに貢献しているのかを把握するため。

要するに、ディスプレイに対するメトリクスは広告主によって、そして、キャンペーンによって異なるのだ。そのため、キャンペーンの目標と実際に利用するメトリクスを合わせることが肝要である。

例えば、ある小売業者がある製品の販売を望んでいる場合、1つの広告のみが売り上げに貢献していると言う状況は考えにくい。

検索でのキーワードの購入はキーワードレベルのディスプレイ広告とは異なる

検索リターゲティングは検索ではない。検索リターゲティングのコンセプトは、ディスプレイの戦略である。キーワードの利用においても、違いが見られる。

ディスプレイにおいては、検索履歴を基にターゲットに選んだオーディエンスに応じて、インベントリを購入する。一方の検索では、キーワードに入札する。

基本的な違いを説明しよう。まず、検索広告では、キーワードリストを使って、選択したワードに入札する。ディスプレイの場合、CPMで支払う金額が決まり、当該のワードだけでなく、関連するワードやカテゴリで検索を行ったオーディエンスをターゲットにすることで範囲を拡大する。

次にディスプレイにおいてだが、ディスプレイはファネルの早い時期に消費者に接触することが出来る。なぜなら、検索エンジンだけでなく – 複数の検索の要素全体で検索用語を活用するためだ。ほとんどの場合、検索リターゲティングは、純粋にディスプレイ戦略として利用されるが、検索を拡大するために、検索チームによって活用されることもある。

ディスプレイは、確かに今まで以上に検索のような特徴を持つようになったかもしれないが、基本的に品種が異なる。オーディエンスのリーチ、認識、そして、メトリクスの違いを見れば、この2つのチャンネルに異なる戦略が採用される点は一目瞭然である。

ディスプレイが検索に似ていると言う考えは2012年限りで引退させ、2013年からは様々なチャンネルを連動させる取り組みを取り入れてもらいたい。

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「The Most Common Misconception Of 2012: Display Looks Like Search」を翻訳した内容です。

広告価値も違えばメトリクスも違う、それぞれの良さを理解して活用していきたいですね。記事にもあるようにファネルモデルを適用すれば、それぞれの意義も活用法、効果測定の値も比較的考えやすいかもしれません。目指せ相乗効果で一歩上のウェブマーケティング。 — SEO Japan [G+]

2013年のモバイル、ソーシャル、ビッグデータ、ジオロケーション、マーケティングはこうなる

2013年の予測記事シリーズを続けて、ということで、今回はソーシャル界隈の様々な予測を業界の識者にまとめた聞いてみたタイトルを見ればわかる通り「てんこ盛り」な記事を。1つ1つの内容がかなり濃いので時間がある時をじっくり読むことをおススメします。 — SEO Japan



スクロールモーションのタブレット向けエンタープライズセールスツール

モバイル、ソーシャル、ジオロケーション、ビッグデータ、マーケティング – Sicialmedia.bizのストラテジスト達は未来を見据えている。

ソーシャルメディアを巡る状況は、2009年に現在のSocialmedia.bizのストラテジストがタッグを組んだ頃から大幅に変化している。2013年も始まったばかりであり、ソーシャルメディア、モバイル、ソーシャルビジネス等にとって、2013年がどのような1年になるのかを推測するには、今が最高のタイミングだと言える。それでは、9つの大胆な予想(現状、今後の展望、そして、推薦事項を含む)を紹介していく。

迷ったら、モバイル – 特にタブレット

現状

モバイルの利用はここ数年で増加し、また、2012年においてはアメリカ人の大半が、携帯電話としてスマートフォンを持つようになったが、タブレットの利用は、アップルのiPadとiPhoneにおいては、スマートフォンを3倍上回るペースで増加している。(ソース: 2012 KPCB インターネットのトレンド)。 現在、大人の55%が携帯電話からインターネットにアクセスしており、3年前と比べても、2倍に増えている(ソース: ピューインターネット & アメリカンライフプロジェクト)。帯域幅の改善とともに、モバイルデバイスからウェブページにアクセスする人達が増加しており、世界のトラフィックの13%はモバイルを経由している(ソース: 2012 KPCB インターネットトレンド)。

今後の展望

- 私達の生活のように – コンピュータの利用環境は、デスクトップ、さらにはラップトップからモバイルへと移っており、仕事、インターネット接続、そして、共有する行為をスマートフォンやタブレットに依存する人達が増加の一途を辿っている。さらに、出張の多い人達もまたラップトップを捨ててタブレット、ブルートゥースのキーボード、そして、一連のアプリを使い、仕事を乗り切り、そして、セミナーに参加している。そのため、タスクを完了する、購入を行う、あるいは、寄付をする等、インフォメーショナルな目的におけるサイトのナビゲーションに関しては、ユーザーの期待は非常に高い。ユーザーは、アマゾンで本を買う上での簡素且つ直観的なナビゲーションのような閲覧経験、あるいは、フェイスブックのストリームをフリップボードアプリを介して吸収するような手際の良いビジュアル面での経験を期待している。

推奨事項

モバイルユーザーが期待することを考えながらサイトをデザインしよう。ページの一番上には、サイトのモバイルバージョンへのハイパーリンクを用意するべきである。サイト専用のアプリを提供することが出来るならそれに越したことはないが、ナビゲートがとことん簡単なモバイルサイトは、様々な利用において役に立ち、また、アプリのビジネスニーズを評価する間、開発コストを下げる効果も見込める。アプリのようなビジュアルでコンテンツを配信することが可能な無料のサービス オンスワイプを使って、タブレットでスワイプ可能なサイトを作るべきである(JDが1年前に設立者にインタビューしている)。スクロールモーションもまたモバイルにおいて革新的な配信を可能にするサービスである。スクロールモーションは、ニューヨークのスタートアップであり、セールス、マーケティング、そして、トレーニングのアプリケーションをタブレットで息吹を与え、よりインタラクティブで、しかも動的なコンテンツの資源に変えることが出来る。ユーザーエクスペリエンスは強化され、複雑なテーマにはより多くのビジュアルの要素が与えられる。ルックアンドフィールの観点では、サイトが何を伝えようが、何を売ろうが関係なく、エンドユーザーは、エンターテイメントのような仕組みで、コンテンツを見て、触れあうことを望んでいる(モバイル関連の話題に関する詳細は、Socialmedia.bizのモバイルのセクションを参考にしてもらいたい)。

レコメンデーションサービスを提供するスタートアップが大挙し、その後、大きな合併が起きる

現状

フォースクエアでのメイヤーシップおよび頻繁なチェックインは、1年後には廃り、時代遅れになる。

私は2年間に渡ってiPhone 4を愛用し、4Sとシリ(ズーイー・デシャネルが出演するCMを見たら誰でも欲しくなる)の魅力を何とか振り切り、今週、iPhone 5を手に入れた。しかし、アップルがボスのような顔つきで睨みをきかせていたものの、レコメンデーション(推奨)サービスの分野は数多くの新人が現れた。あまりにも多く、一つの業界になったほどだ。イェルプの新種である。そもそも、イェルプ自体がザガットの新種である。

今後の展望

ジオロケーション写真共有アプリのトロバーは、レコメンデーションエンジンの役目も兼任している。

数多くのスタートアップに追われているイェルプにとって、赤の他人や宣伝屋の信用できないレビューばかりのサイトと言うレッテルを振り払うのは難しいかもしれない。そのため、ソーシャルレコメンデーションサイトの新しい世代が付け込む隙が十分にある。先日、ソーシャルレコメンデーションエンジンのSnooxのローンチに関する記事を投稿したばかりである(「他人ではなく、友達の推薦」)。また、今週、バッグズアップと呼ばれる新たなサービスの噂を耳にした(「最高の食べる場所、買い物する場所、遊ぶ場所、泊まる場所を探す」)。まさか、イチャイチャするにはうってつけの場所、浮気するにはうってつけの場所を紹介するレコメンデーションエンジンがないことに苛立っている人はいないだろうが、このニッチは、トロバー(「アップル/アンドロイド」の二刀流モバイルアプリ)、RavedVillij、ライブスター、あるいは、スタンプト(ヤフー!に買収されたばかり)が埋めてくれるかもしれない。いずれにせよ、新たに多くの写真共有アプリが入り込む余地が、マーケットに残されていないことだけは確かである。

その一方で、ジオロケーションサービスの現在のチャンピオン、フォースクエアは、レコメンデーションエンジンに生まれ変わるべく、全力を尽くしている。チェックインとメイヤーシップは2010年に流行した活動であり、一年後には時代遅れ、もっと言えばダサくなってしまう。しかし、ジオロケーションは一時のブームではなく、今後の数年間で大きく発展するはずだ。そのため、フェイスブックやアップル(ダークホースはマイクロソフトやヤフー!)が2013年の第4四半期までには、フォースクエアを買収しているだろう。唯一の疑問は、デニス・クラウリーCEOが億万長者になっているのか、それとも、百万長者になっているのかだけである。

推奨事項

フェイスブックは、ソーシャルレコメンデーションの分野を必死で手中に収めようとしている。しかし、アップリもまた、セクシーな知的エージェントのシリを投入し、ライバルをけん制している。また、グーグルも参入を望んでおり、マップ機能を強化して、建物の「入り口」だけではなく、内部を紹介するようになるだろう。また、写真共有アプリは、グーグルのストリートビューと事実上、同じである。さらに、ヤフー!の新しいCEO、マリッサ・メイヤー氏は、壊滅状態にあるこの巨大な企業が生き残る道として、賢明にもモバイルとローカルを選んでいる。

例えば、私達はフェイスブックにログインして、Bed Bath & Beyondで買ったばかりの商品について熱く語ったりしないものの、iPhone 5やアンドロイドで新しい電気鍋を写真に撮って、インスタグラムにアップロードし、フォースクエアやツイッターでシェアする可能性はある。レコメンデーションテクノロジーは、生活の見えない一部になりつつあるソーシャル共有アクティビティを通じて、日常生活に入り込んでいるのだ。

「ポッタリバーンで布が40%オフで売ってる!早くしないと売り切れちゃう!」このようなメッセージを皆さんも目にしたことがあるのではないだろうか。

プライバシーの一点張りは終わりにしてくれ!過剰共有のメリットが分かる人もいる

現状

私は自分をつけまわすアプリケーションを常に受け入れてきた。懐かしきグーグルラティテュードから、急激に頭角を現しつつあるハイライトに至るまで、私は常に過剰にシェアするように心掛けている。ソーシャルネットワークでのチェックインは珍しくなくなった。フェイスブック、グーグル+、そして、その他の様々なサービス(その多くは気前の良いフォースクエア APIのおかげ)によって、それぞれのソーシャルネットワークのプロフィールにログインして、自分がいる場所、一緒にいる人を特定し、友達、そして、望むなら赤の他人とその情報を共有することが出来る。人気に火がついていないものの、次のステップに進んでいるスタートアップも幾つかある。友達、または友達以外のユーザーと居場所に関する情報を自動的に共有し、その一方で、ソーシャルなデータを集め、広告スポンサー、ビジネスパートナー等とシェアするのだ。

さらに、プライバシーに関する下らない論争が収まり、ユーザーがプライバシーの一部を利便性と価値に交換することを学ぶと、デバイスはその他の多くのメリットをユーザーに提供するようになるだろう。私はつい先日、ネクサス 7 タブレットを購入した。現在、私のようなユーザーは、今、何を知る必要があるのか、周りに何があるのか、交通状況に基づき、次の約束の場所までどれぐらい時間がかかるのか、どのルートを辿ればいいのか、周りでどんな楽しいことが行われているのか、そして、どこで飲めば、または食べればいいのか等、グーグルがユーザーに関して解明することが出来るあらゆる情報を得られる。私はこのタブレットを常に持ち歩き、グーグルに付け回してもらい、さらに便利なデバイスにすることに夢中になっている。シリ、そして、カレンダー、検索エンジン、そして、受信箱を統合する、ロケーション認知型、またはコンテクスト認知型プラットフォームを利用しているアップルデバイスのオーナーにも同じことが言える。


ランキーパーアプリ: 自動アップデート

今後の展望

私はネクサス 7タブレットを常に持ち歩き、グーグルに付け回してもらい、さらに私にとって便利なデバイスにすることに夢中になっている。

ソーシャルストーキングソフトウェアを開発する会社は、プライバシーの侵害を指摘されるのをおぞれ、意図的に友達とシェアすることが出来る情報の量を制限してきた。この傾向にもうすぐ終止符が打たれる。積極的に且つ受動的に、どこにいるのか、何をしているのか、さらには、いつ自宅にいるのかを共有することが出来る点の価値はあまりにも高く、勇敢なユーザー達は喜んでシェアしている。 しかし、「自動的にチェックイン」することが可能なグーグルラティテュードでさえ、私が既につながりを持つグーグルラティテュードの仲間としか情報を共有してくれない。それでも、グーグルマップ、フォースクエア等のアプリを統合するソーシャルネットワークが増えるにつれ(ゲットグルー、フェイスブック、グーグル+、そして、インスタグラム等)、積極的且つ意図的に店、レストラン、ジム、カフェ、そして、家にチェックインしたことを共有する力が与えられている(ただし、明確に共有を行い、そして、独自の目的を持っていることが前提)。 また、GPSを電話で有効にしておくと電池の減りが早いことは周知の事実だが、バッテリーは改良されており、また、外部のバッテリーパックが浸透しつつあるため、すぐに障害はなくなるだろう。ちなみに、走っている、または歩いているときに、ランンキーパーに追跡させ、ランキーパーコミュニティだけでなく、フェイスブックとツイッターでつながりを持っている人全員、さらにはそれ以外の人達とルートとパフォーマンスをシェアするアクティビティが私は好きでたまらない。

私達アメリカ人はカエルのようなものだ。鍋に直接放り込むよりも、湯加減の丁度良いバスタブに入れ、その後、過熱していく方が、煮る手法としては適している。そのため、グーグル、フォースクエア、そして、その他のサービスは、時間をかけて魅力的なサービス、病みつきになる機能、そして、一度設定するだけで後は何もしなくてもよい利便性を出し惜しみしている。2013年は、フェイスブック、ツイッター、フォースクエア、グーグル、そして、ビングが、カレンダー、eメール、検索履歴、そして、プラバイシーの設定を、ロケーションの認知おおびコンテクストの認知に対して、ちょっとした、 – 一瞬で終わる – 簡単な方法でプラットフォーム間で統合することをユーザーに説得する1年になり、何をしているのか、どこにいるのか、そこにどれぐらいの時間いるのか、そして、定期的にそこに行くのか(メイヤー)等、あらゆる情報を共有する機会が生まれる。それとなく、問題を起こすこともなく、そして、私の意見がどうであれ、このような状況を迎えるのではないだろうか。

推奨事項

ソーシャルメディアでの受動的な参加、そして、問題視されない共有は、大きなうねりであり、必ずやって来る。それでも、自称プライバシー警察の人達は、グーグル、フェイスブック、そして、その他のサービスを冬眠に追い込むことに成功してきた。とりわけ、フォースクエアが事業および収益の面で苦戦していることが原因である。そのため、慎重および安全を必要以上に優先する過ちによって、ロケーション認知およびコンテクスト認知の大きな利便性にスポットライトが当てられることはなかった。

正直に言うと、私達が情報を公開することに対して、こういった企業が躊躇しているのは、- コンテクストの情報、ロケーションベースの情報、過去の情報、そして、検索、eメール、閲覧履歴、さらには、オンラインショッピング等から得る情報等、非常に多くの情報が存在し、ユーザーに関して、非常に多くの情報を把握していることを明かすのが怖いからである。

しかし、この取り組みは間違いなく実を結ぶことになる。そして、ユーザー側がジレンマを克服したその瞬間から、パーソナルウェブの素晴らしさを実感するようになるだろう。障害は技術的な問題ではなく、文化的な問題である。今年は、重大なヤマ場を迎え、プライバシーの問題が邪魔をすることはなくなるだろう。

ビッグデータの分析、メトリクス & セールスリードが役に立つ

現状

IBMによると、私達は毎日250京バイトのデータを作っているようだ – これは膨大な量であり、世界中の90%のデータは過去2年間で作られている。 しかし、ビッグデータの問題は、量が多過ぎることだけではなく、これだけ多くのデータの意味を理解する難しさもその一つである。現在、従来型のデータ分析ツールは役に立たず、ビッグデータの問題に見合う頑丈なインフラも整っていない。

この問題に対処するためのツールは存在するが – 例えば、IBM ビッグデータプラットフォーム、クラウデラ、ハドゥープ – コストの問題、そして、専門的な知識の欠如によって、多くの企業がビッグデータの流れに乗り切れていないのが現状である。

今後の展望

グーグル ビッグクエリ: ギャップを埋める上で効果が見込める

ビッグデータへの投資およびデータの分析者の不足に関する大袈裟な主張がやたら目立つが、2012年のビッグデータテクノロジーの進歩についてはあまり語られていない。しかし、昨年からクラウドが台頭している。クラウドコンピューティングテクノロジーの進歩によって、今年、ビッグデータを分析する力に大きな注目が集まるのではないだろうか。アマゾンのウェブサービスビッグデータやグーグルのビッグクエリ等のIaaS(infrastructure-as-a-service)クラウドサービスは、小規模な会社がギャップを埋める上で役に立つだろう。

クラウドテクノロジーは、台頭するビッグデータプラットフォームに対して、より安価で、より強固な保存の選択肢を与えており、さらにこのタイプのプラットフォームが増え、また、既存のプラットフォームは発展していく可能性が高い。

推奨事項

ビッグデータテクノロジーおよび予測解析の進歩に関しては、今も大企業がリードしている。しかし、小規模~中規模の企業もメリットを得られる。リアルタイム分析、アプリケーション追跡、事業のメトリクス、そして、ロングテールのセールスリードに対して、ビッグデータを活用するためのツールが開発されている。

以下に注目するべきツールを挙げておく:

- インフォチンプス

- アップファースト

- ブルームリーチ

また、学習することを厭わないなら、グーグルのビッグクエリ等のIaaSテクノロジーに適用することが可能なビッグデータのオープンソーステクノロジーが存在するので、是非、注目してもらいたい。

モバイル広告をユーザーの目標を支援するための広告として考え直す

現状

ウェブサイトやソーシャルネットワークは、2010年から2012年にかけて、「3つ目のスクリーン」(モバイル)が2つ目のスクリーン(コンピュータ)を圧倒し、事実上、主要な収益源 – ディスプレイ広告 – が締め出されてしまったことに、本気で悔しがっているはずだ。しかし、邪魔な広告は勢力を弱めつつある。

今後の展望

2013年は、モバイル広告の収益は減り続ける。しかし、タブレット人気のおかげで、一時的に減益に歯止めがかかるだろう。タブレットはモバイル機能を持ちながら、データの消化に使われることが多い。その結果、邪魔な広告でもある程度は我慢してもらえる。しかし、邪魔な広告が「ユーザーに与えるだけだ」と言うことに気づいた広告スポンサーが、「ユーザーと行動を共にする」広告に方針転換し、大きく躍進することになる。重要なサイトに参加している(デバイスやサイトの)ユーザーを支援するソフトウェアとして「広告」を見直すことで、このシフトチェンジが可能になる。すると、邪魔な広告が姿を消し、代わって“ソフトウェア広告”がユーザーをサポートする時代がやって来る。

推奨事項

最低でも、ディスプレイ広告の一部にフェイスブックの選択肢を実装する取り組みに着手してもらいたい。アジャイル開発を広告デザインに適用し、本気で取り掛かるのが理想である。エンゲージしたいユーザーを特定して、ワークストリームを計画しよう。独自の方法でユーザーを支援する上で役に立つ知識やツールを考え、支援を提供する“広告”をデザインしてもらいたい。ユーザーを最優先して初めて、この取り組みは効果を上げる。このアプローチを採用すれば、2013年以降、ユーザーと協調し、他社との差別化を成功に導くことが出来るだろう。

ツイッターはピークに達し、後退を始める

現状

新たなソーシャルネットワークが、数週間おきに生まれている – 毎日のようにも思える。それは問題ないが、すべてが生き残れるわけではない。

今後の展望

まだ生まれていないメジャーなソーシャルネットワークが頭角を現し、その一方で、現在人気の高いネットワークが転落を始めるだろう。昨年、ピンタレストの人気が劇的に高まったように、瀕死の状態からメジャーなソーシャルネットワークが台頭するのではないだろうか(マイスペースを思い浮かべる人もいるかもしれないが、恐らくその可能性は低い)。しかし、そのあおりを受けて、あるメジャーなソーシャルネットワークの人気に陰りが見られるようになる。それは、ツイッターである。事実、ツイッターは徐々に価値を失いつつある。

ただし、私の言葉を鵜呑みにせずに、ご自身の目で確かめてもらいたい。ブログやウェブサイトの分析データを調べ、ツイッターから寄せられているトラフィックを分離してみよう。直帰率が平均よりも遥かに高く、サイト滞在時間が平均よりも遥かに短いのではないだろうか。ツイッターは、トラフィックの供給源として役に立たなくなりつつある。その大半が、興味を持っていない無駄なトラフィックだからだ。また、ツイッターに氾濫するノイズによって、シグナルが掻き消されてしまう。現在、ハッシュタグやその他の検索をフォローしない限り、ツイッターを本当の意味で消化することは出来ない。しかし、スーパーボウル等の放映イベントにおいては、大量のコンテンツが一つのハッシュタグに集まるため、この方法すら効果がない。

推奨事項

ツイッターのノイズはあまりにも大きく、このノイズがツイッターを間もなく乗っ取るだろう。そのため、ブランドの予算の大半をツイッターにつぎ込む行為は控えるべきである。多様化が必要だ。ソーシャルプラットフォームが生まれては消えていくこの分野では、もともと多様化が求められている。

コミュニティカンパニーが増える


ベータブランドは顧客にデザインおよび製品の選択を任せる

現状

大量生産される製品は20世紀色が濃く、また、B2Cの企業は、製品に顧客のニーズを反映させない限り、利益を維持することは出来なくなる。

今後の展望

2013年は、コミュニティカンパニーのソーシャルビジネスモデルが躍進する1年になるだろう。コミュニティカンパニーは、会社の重要な事業のプロセスの1つまたは複数を顧客に任せる。例えば、スレッドレスベータブランドは、顧客に作成する製品のデザインと選択を任せている。スレッドレスは、顧客が製品のプロセスを動かす最も“ストレート”なアプローチを採用し、ベータブランドは「シンクタンク」が顧客に情報提供を呼びかけるハイブリッドなサービスである。

推奨事項

顧客にとって意義深く、尚且つ会社の核となる強みと調和する様々な役割を作ることを勧める。ソーシャルアクションとワークストリームの序列を用いて、様々な熱意のレベルを持つ関係者に働きかけてもらいたい。(オンライン)ツール、機能、そして、見返りを用いて、それぞれの役割をサポートしよう。イノベーションのプロセスを策定し、時間の経過とともに関係者の関与を少しずつ増やしていくのだ。ソーシャルチャンネルでは、製品を利用した際の顧客の体験が、製品の意義を左右する。そのため、積極的に関係者に会社の仕組みにおいて重要な役割を与えて、ビジネスの強みを高めていってもらいたい。

企業はクロスプラットフォーム化を促進し、ソーシャルビジネスのハードルが高くなる

現状

幾つか例外はあるが、大半の企業のソーシャルメディアのプロセスは、主にプラットフォームを中心に組織されている。このアプローチは顧客にいくらか価値をもたらすものの、資金を有効に活用しているとは言い難い。マーケッターは、メトリクスによって判断を下し、そして、プラットフォームのソーシャルアクションは、その多くは事業にインパクトを与えるわけではないものの、計測を行うことは可能である。

今後の展望

2013年、インパクトを与えることを望む企業は、プラットフォーム中心の考え方を捨て、ワークストリームに力を入れるようになるだろう。ワービーパーカー(メガネメーカー)がそのお手本を示している。同社はツイッターを使って、一般的なカスタマーサービスの問題を明らかにして、ユーチューブでレスポンスをデジタル化し、その後、ツイッターでユーチューブの動画に向かうリンクを投稿している。動画によって、ワービーパーカーは、スケールを高めつつも、個性的で、楽しく、それでいて、役に立つカスタマーサービスを提供することに成功しているのだ。

推奨事項

この手法を使って、さらにパフォーマンスを高めるには、「問題」を分類する方法、そして、多くの動画やリンクが溜まった段階で、増え続ける動画に対するネーミングが必要になる。また、ブランドを反映し、顧客の役に立つように、動画に対するデザインの標準化も必要である。ただし、公式を用意する必要はない。顧客はプラットフォームに執着しているわけではない。問題または目標を抱えており、そして、最も早い解決策を求めているのだ。そのため、企業は、プラットフォームを組み合わせ、顧客を支援するシームレスなプロセスを作ることで、顧客のニーズに合わせる必要がある。

成功するための計画が解決策になる

現状

インターネットには、ツイッターのフォロワー、フェイスブックのファン、そして、ブログの読者を増やす方法に関するアドバイスが溢れている。「How to」記事は、ソーシャルメディアで成功を収める方法を伝授するために作られている。

今後の展望

ソーシャルメディアで成功するには、他の人のアドバイスに従うだけでなく、成功へのロードマップを誰よりも早く策定する必要がある。この難題を解決するためには、何度も実験を行う必要がある。2013年には「革新的か保守的か」を見極めるアプローチが若干増えるだろう。TiVo等の一部の会社は、ソーシャルメディアの実験に対する比較的安全な場所を確立している。試して、また試すと言うのが同社の哲学である。失敗するなら、早く、そして、安く失敗するべきである。これはTiVoが本拠地を構える(偶然ではなさそうだ)シリコンバレーの鉄則でもある。

推奨事項

ソーシャルメディアマーケティングで今後も成功を収める企業は、必要な行動に関する証拠を探すのではなく、自分自身が成功したマーケッターとして他社に挙げられる証拠になる。

他には?

当然だが、私達は今年の展望の一部を取り上げただけである。皆さんの大胆な予想をコメント欄で聞かせてもらいたい。


この記事は、Socialmedia.bizに掲載された「Mobile, social, geolocation, big data, marketing ? Socialmedia.biz’s strategists eye the future」を翻訳した内容です。

圧巻のボリュームに加え、内容も各専門家が語っているだけあり、読み応え十分の記事でした。私もまだ一読しただけですが、週末に改めて読み直して今後のネット業界の進化について考えてみたいです。 — SEO Japan [G+]

2013年の検索広告をワイルドに予想

2013年の予測シリーズ記事、1月最初に連発した後、少しご無沙汰してしまいました。1月中には紹介しておきたい、ということで今回は検索連動型広告のトレンドや進化に関する予想記事をどうぞ。PPCをやり込んでいるサーチマーケッター向けのかなりマニアックな内容、かつ米国の予想記事ではありますが、日本も多くがいずれそうなる?– SEO Japan

PPC smack-talking birds

Portentのブログで今まで一度も推測記事を投稿したことがないが、「PPCから幾ら稼ぐことが出来るようになるのか」を問われる回数がとても多い。私には占いの才能があるに違いない(ただし、この質問に答えたとしても、カートやアドワーズのアカウントが作ってもらえないことが多い)。

そこで、今回は2013年のPPCの展望を適当に占ってみよう。

エクステンション広告

2013年はエクステンション広告が増えるだろう。

  • 2年間プラスベータ期間を経て、ついにグーグルはコンタクトフォームのエクステンションを公開した。

  • 地図広告。ルート用のフィールド/ボタン付きのモバイル広告限定のエクステンションが、現在地を基にグーグルマップのナビゲーションを計算する。現在、グーグルマップは自然のリスティングで「ルート」ボタンを提供しているが、フランチャイズを展開し、顧客を増やしたい場合はどうすればいいのだろうか?あるいは、「best sushi Seatle」で検索を行ったユーザーに対して、結果ページでイェルプを出し抜きたいなら、1つ目の結果(広告)をクリックしてもらい、自分のサイトにアクセスさせる方が無難なのではないだろうか?

  • 営業時間エクステンション広告。現在、ロケーション広告では、営業する時間/日を入力することが出来る(あるいはグーグルローカルからデータを抽出する)。このエクステンションは、今後、営業時間内はテキスト「open now」(ただ今営業中)を表示し、店が閉まっている間は、営業時間/日を表示するようになるのではないだろうか(グーグルローカルは営業時間を正確に把握していることもあれば、間違えていることもある。休暇シーズンに営業時間を変更し、グーグルローカルがその情報を把握するまで待ちたくない場合はどうすればいいのだろうか?)
  • ユニバーサルアナリティクスが展開されているため、クーポンエクステンションがあったら、最高だと私は思う。広告をクリックするとクーポンコードやバーコードが生成され、プリントアウトして、店に持っていく。店でコンバージョンの数、量、そして、クーポンが使われる頻度を計測することが出来る。
  • さらに一歩進み、携帯電話に結びつけてみよう。モバイル広告クーポンをクリックすると、電話のアプリに読み込まれ、レジで利用することが出来る。モバイルアプリのエクステンション広告と組み合わせることも可能だ。

グーグルショッピング

皆さんの考えを聞かせてもらいたい。

  • CSEで進むこのアービトラージに対して、または、自分自身と競争してCPCを上げている人達に対して、誰かが訴えを起こすだろう。(ヒント: フィードを管理するためにShopping.comを利用するなら – 無理をしてヒーローになる必要はなく、また、アドワーズでも実施するべきである。グーグルが何を言おうが、現時点では、クリックの価格を自分自身、または自分のアフィリエイトに対して上げようとしている行為を特定することが出来るほど、グーグルのシステムが高度だとは私には思えない)。
  • 製品リスティング広告には、ショップがグーグルウォレットの利用を認めている場合、google.comのSERPでグーグルウォレットのロゴが表示されるようになるだろう。

  • グーグル版のMagento(マジェント)アプリ推測と言うよりも願望) グーグルにお願いがある ? マジェントコミュニティに属するサイトのために、必要な属性を生成させ、ユーザーに独自の属性(ラベル、グループ)を容易に編集することが可能な無料のアプリを作ってもらいたい。グーグルの新たな収益源になるはずだ。
  • Volusionやワードプレス等のメジャーなショッピングカートが再び登場する。障害を取り払えば、必ずこの手のプラットフォームは台頭するだろう(サポートにおいて混乱が生じる可能性があることは理解しているが、グーグルローカルで現在実施しているフォーラム/無視するプロセスを続けることも出来る。最高の解決策ではないが、何もしないよりはましである)。
  • アドワーズのアカウントと同じようにグーグルマーチャントのアカウントにリンクさせる機能。アドワーズ内のマーチャントセンターを見る限り、必要なテクノロジーをグーグルが持っていることは分かっている。あとはエクスポートさせてもらうだけだ…。
  • 1つの製品を検索するか、1度に1つの製品を掘り下げていく現在の手法の代わりに、製品レベルのデータをマーチャントセンターからエクスポートする機能。
  • google.comの結果 vs. google.shopping.comの結果のトラフィックを比較する機能(100%実現しない)。少なくとも、google.comで6つのページまたは8つのページが表示される確率 vs. google.shopping.comのページでその他の多くの結果に掻き消される確率を教えてもらえないだろうか?

グーグル

グーグルの従業員達は必死に働いている。

  • DSA(動的検索広告)はこの世を去る。ウェーブのように苦しみながら。
  • アドワーズで、タブレベルで異なるコンバージョンをフィルタリングすることが可能になり、サインアップのコンバージョン vs. セールスを見るためにコンバージョンのタブにアクセスする必要はなくなる。異なる「バリュー」を割り当てることも可能だが、キーワードタブで個別のキーワードを見ている際に、その場で5つの“コンバージョン”うちに幾つが購入で、幾つが無料のトライアルだったのか知りたくなるはずだ。
  • モバイルのアカウント。間もなく、モバイル専用のアカウントを設定し、必要なデフォルトの設定を維持し、尚且つダブルサービング(複数のアカウントで同じまたは同様のビジネスの広告を表示する行為)の警告を受けることを心配せずに、トラフィックを今までよりも遥かに容易に分割することが出来るようになるだろう。共有予算のおかげで更に使いやすくなるだろう(一部の人達は、既に難しい方法でこの作業を実施している)。
  • グーグルがこのプログラムを運営するために採用した第三者の企業があまりにも貪欲であるため、広告主がコストを蓄積し、悪魔のような借金取り立て人に追われる現象が起きている、アドワーズのビジネスクレジットの核心に迫るドキュメンタリー番組が作成されるだろう。

ビングの広告

  • ビング広告はようやく製品エクステンション広告を公開するだろう。あの「グーグルに騙されるな」キャンペーンを展開した後であり、これが限界だろう。
  • エージェンシーを招待する機能は期待通りの効果を上げるだろう。確実に。
  • キーワードリサーチツールは拡大し、ビングで、1人しか検索していないキーワードにさらに入札することが出来るようになるだろう。
  • ビングショッピング広告、「プレミアム」の位置に「無料」のリスティングを掲載。ビングは結果を完全に収益化する行為は避けるものの、すべて無料にする気もない。
  • RAIS(検索内リッチ広告)がUIデビューを飾る。エクセルのテンプレートをアップロードする必要があるが、設定するために繰り返す必要はなくなる。

  • トラベル広告。フェアキャスターがビング広告に統合される。ビングがスポンサーとなり、このツールの利用を呼び掛け、ユーザーに広告内から“価格予測”を始めさせる。

フェイスブック広告

再び資金集めに奔走したくないなら、広告をどうにかする必要がある。

  • フェイスブックは重い腰を上げて本格的に広告に取り掛かり、アドワーズのマイクライアントセンターやビングのエージェンシーアクセスのようなマルチアカウントの共有プラットフォームを作成するだろう。
  • パワーエディターはマルチアカウントで全てのアカウントに公開されるだろう。
  • キャンペーンレベルで時間/曜日ごとに広告スケジュールを決めることが出来るようになるだろう。
  • フェイスブックの広告認証プログラムがベータでリリースされるだろう。 無料で始められ、規模は小さく、シンプルではるものの、バッジを獲得しやすいプログラムになるだろう。出来ればもっと適当な名前を与えてもらいたい。例えば、「フェイスブックのスーパーフレンド」とか。

以上。推測に力を入れ過ぎた結果、誤った方向に進んでしまった気がする。コメント欄で皆さんの予測を聞かせてもらいたい。そして、今年の年末に推測を振り返って、一緒に大笑いしようではないか。

*注記 – 現在、私はアルファ、データ、ユーザー調査、フォーカスグループに参加していない。今年、メジャーな検索エンジンに対する情報を最も得たのは(このブログで不満をもらす行為を除き)、MS Usabilityの調査であり、この中で5時間半に及ぶビング広告の試験動画をテキストに起こすよう要請した。


この記事は、Portentに掲載された「PPC Predictions for 2013: Why Not?」を翻訳した内容です。

普段、検索広告に取り組んでいない私が読むと、かなりの項目が「そもそもそんなものがあったのか!」という驚きで読めてしまった記事ですが、検索広告に普段から取り組んでいるサーチマーケッターの方であれば、面白く読めた記事だったのではないでしょうか?全体的にはまだまだGoogleが一歩も二歩も先を行っている印象へ受けましたが、もちろんBingやFacebookも巻き返しを狙っているのでしょうし、さて今年の検索業界、どのように進化していくのでしょうか。– SEO Japan [G+]

テレビと検索の深まる関係

インターネットの普及でテレビを見る人が少なくなっている、、、そんなリサーチ結果がたまに報告されますが、スマホやタブレットの普及でテレビを観ながらネットにアクセスしている人が増えているのもまた事実。テレビ自体がネットともっと連動すればよいのにという疑問はさておき、今回はテレビとネット利用の関係についてGoogleが実施した調査を元に考えてみた記事を。– SEO Japan

デジタルアナリストとして、テクノロジーがどのようにしてビジネス市場とビジネスモデルを妨害するかを研究するのが私の仕事だ。ソーシャルサイエンティスト志望者としては、文化と行動に対するテクノロジーの影響についても研究する。これら2つの世界は、日々増している速度と衝突している。私が過去数年にわたって追従してきたトレンドの1つが、テレビ、スマートフォン、タブレット、PC間の関係だ。

私たちのいる世界がマルチスクリーンユーザー中心の社会になっていることはもはや疑いの余地はない。現実に、人々はテレビを見ながら他のデバイスでマルチタスクをしている。彼らは今、あなたのビジョンまたは指示のないままそれをする。彼らの2番目、3番目のスクリーン体験は、ほとんどは、彼らが定義するもので、あなたが研究するものだ。しかしながら、ある時点で、マルチスクリーンと視聴者体験は、あなたのアーキテクチャから恩恵を受け、そうすることの中で、あなたのビジネスも利益を得るだろう。

モバイルアプリ、ソーシャルアド、Twitter、Facebookエンゲージメント、これらは全て、投資の最初の領域だ。私は、よりシンプルだがより重要でもあるマルチスクリーニングの側面を探求するために、次の数百語を使用したい。ここでは、番組制作をしているか、TVで広告を出しているか、番組で製品を出しているか、人気番組で触れるあらゆる業界で活躍しているビジネスに向けて話している。

Googleが新しいマルチスクリーニングの世界に関する詳細な調査を発表し、私はこれをレビューするのにかなりの時間を費やした。ほんの数枚だが重要なスライドの中(29~32)で、Googleはマルチスクリーン環境におけるテレビの役割の変化に焦点を合わせた。具体的に言うと、Googleは、人々がテレビを見ながらどのようにGoogleを使うのかに注目したのだ。

テレビが家庭の中心でそれが人々の注目の的だった時代が長く存在した。しかしながら、今ではインターネットがテレビと張り合い、実際には、この2つが共存し、消費者に関与することに協和的な役割を果たす。

Googleによると、TV視聴者の77%がテレビを見ながら他のデバイスを使用している。Loriの例から分かるように、人々は買い物をしたり、メールをしたり、ネットサーフィンをしたりしているのだ。

Loriの言うカジュアルなセカンドスクリーン使用の他に、人々はテレビで見ていることを基にした特定の行動を取っている。Kellyの例を見ると分かるように、人や製品や場所やイベントなどに関してもっと多くの情報が欲しいという願望が、もっと知るための視聴を促す。そして、これらの検索は、従来のGoogle検索ボックスの中と同時に、Google画像やYouTubeでも起きるのだ。

必然的に、Googleは、実際にテレビが検索の主な触媒であることを知った。

セカンドスクリーンにもよるが、スマートフォンとPCは、検索の機会を基にした様々な行動の引き金になることがある。例えば、スマートフォンユーザーでは、視聴者の22%がテレビで見ていることに基づいた検索をすることを促されている。それらの視聴者の17%がテレビコマーシャルを基に行動を起こす。

これが、Googleが“found time”と呼ぶ新しい時につながる。その瞬間で何かを終わらせるための、デバイスのアクセシビリティとその場の思い付きの使用のコンビネーションだ。これらの“一瞬”の中に、Googleは、複数スクリーンをまたいで検索したり買い物したりコミュニケーションを取ったり楽しみ続ける視聴者を見つけたのだ。その結果?今では、マーケッターと広告主は、一日を通して消費者に関与するための追加のタッチポイントを提示される。

これらの時、視聴者は自分に一番近いスクリーンを使って検索をする。大抵は、そのデバイスはスマートフォンかタブレットであることが多い。しかしながら、中にはPCのところにわざわざ行くもいる。それがより馴染みがあって、有能なデバイスだからだ。

しかしながら、検索は単なる始まりにすぎない。‘Found time’は、スマートフォンでは80%、PCでは52%発生している自発的検索の主な推進力である。しかし、それらの自発的検索のうち44%以上が目的を達成するためにそれをする。

カスタマージャーニーのアーキテクチャと最適化

‘Found time’とこれらの新しい‘一瞬’の周辺のマーケティングは、顧客体験とカスタマージャーニーのアーキテクチャへのニーズを作り出す。視聴者が3つのスクリーンのどれか1つを使ってどんな時にもあなたのビジネスや製品やサービスをGoogleやYouTubeで検索することができるということを知って、今日、その過程、結果、体験はどのように見えるだろうか?それぞれのスクリーンのためにデザインもしくは最適化される必要があるだろう。さらには、検索のコンテクストと意図は、ダイナミックでパーソナライズされたジャーニーを組み立てることが検討されるべきだ。最も重要なことは、より効率的にするだけでなく実りあるものにするために、視聴者の目的もしくは状態に応じていくつかのジャーニーをデザインすることだ。それらの自発的検索の44%以上が、目的を達成するために始められたのであれば、それらの目的が何であるかを理解し、検索画面と意図のために最適化された専用のクリックパスを介してそれらを整備するのだ。

SEOとSEMは、found timeに関与するマルチスクリーン利用者に応じるにはもはや十分ではない。今は体験と結果に価値がある。そして、彼らは次第にアーキテクチャと改良を要求する。これは、顧客体験の先を思い描いてカスタマージャーニーのデザインとマネージメントを含む新しい役割であると私が信じているものを必要とする。


この記事は、Social Media Todayに掲載された「34 Social Media Truths in a Nut Shell」を翻訳した内容です。

色々と興味深いリサーチ&分析でした。日本では特定のキーワード検索をテレビCMで促してサイトに誘導するキャンペーンが以前から定期的に行われていますが、今の時代、特定のキャンペーンに限らずテレビであなたの会社や業界、サービスに関する情報が注目を浴び、その場でウェブ検索される可能性はこれまで以上に高まっているといえます。「カスタマージャーニーのアーキテクチャと最適化」と横文字多様で難しい言葉になっていますが、キーワード検索、そしてその裏にあるユーザー心理や行動まで考慮したサイト構成やコンテンツ提供をこれまで以上に意識し、一歩進んだ「コンテンツマーケティング」を実践していきたいものです。– SEO Japan [G+]

サイトの配色がSEOとコンバージョンに影響を与える仕組み

以前、色とユーザー行動の関係に関する記事を紹介したことがありましたが、今回は色がSEO、さらにはコンバージョンに与える影響について掘り下げて考えた興味深い記事を。ウェブデザインやユーザー行動に知見が深いSEO業界の超ベテラン筆者が書いただけあり、参考になる点が多し。– SEO Japan

SEOのエキスパートによって、検索エンジンフレンドリーなウェブサイトのデザインと言う用語に対する解釈は異なる。クローラビリティ – つまり、ウェブコンテンツが消費者向けの検索エンジンに確実にアクセスすることが可能なデザインを挙げる人もいれば、検索エンジンフレンドリーなデザインとは、インデクセーション – 要するにウェブページが検索エンジンのインデックスに確実に含まれるデザインを指すと主張するSEOのエキスパートもいる。

Color wheel - image

ユーザーフレンドリー(そして、サーチャーフレンドリー)な色の選定は、通常、技術力に長けたスタッフまたは芸術性に秀でたスタッフによって決められることが多い。しかし、当該のスタッフが、ユーザビリティとSEOに対して色の選択が与えるインパクトを理解しているとは限らない。

SEO vs ユーザビリティを超えた情報アーキテクチャ(日本語)の中でも指摘したように、特殊な用語が出てくる時は、SEOの全体像を理解していない人物と話をしている可能性が高い。

実際のところ、クローラビリティインデクセーション等のSEO用語を一般的に利用するウェブデザイナーはどれぐらいいるだろうか?

ウェブサイトのデザインと開発は、それぞれ異なるスキルではあるが、重複する部分も多くある。アーティストやグラフィックデザイナーの中には、素晴らしい技術的なスキルを持っている人もいれば、その反対のケースも考えられる。そのため、色の選択は、技術力および芸術性に長けたスタッフの手にゆだねられることが多い。

ここでデザイナーとディベロッパーに問いたい: 色の選択が、ウェブ検索エンジンがウェブサイトのコンテンツを解釈し、表示する仕組みに影響を与えることをご存知だろうか?

ウェブ検索エンジンのユーザーが、色の選定をどのように解釈するのか理解しているだろうか?色の選択が、たとえ検索エンジンのランキングが1位だっとしても、コンバージョンにマイナスの影響を与える可能性がある点を理解しているだろうか?

色の選択がユーザビリティに与える影響

先日投稿したクリッカビリティと検索エンジンフレンドリーなウェブデザインの中でも指摘したように、クリッカビリティは、ユーザーエクスペリエンス/サーチャーエクスペリエンスにおける重要なパーツである。

重要なポイントを繰り返す:

  • ウェブページ上のすべてのクリック可能なアイテムは、クリックすることが出来る点が見て分からなければならない
  • ウェブページ上のすべてのクリック不可能なアイテムは、クリックすることが出来るように見えてはいけない
  • ウェブページ上のすべてのクリックすることが出来るように見えるアイテムは、クリック可能であり、反応しなければならない
  • サーチャー/ユーザーがクリックすることを意図していないリンクをページに載せるべきではない

ただし、全てのテキストリンクを青で記載し、アンダーラインを引くべきだと私は主張しているわけではない。そうではなく、クリック可能およびクリック不可能なテキストを同じようにフォーマットするべきではないと言いたいのだ。検索エンジンは、リンクをユーザーから隠し、検索エンジンにだけ見せようとしていると考える可能性があるためだ。

すると、大勢のウェブディベロッパーやウェブデザイナーは必ず呆れた顔で「ちょっと待って!そのデザインの基本は時代遅れだ。カーサー/マウス/指をテキストの上に乗せれば、何をクリックするべきかは分かるはずだ」と叫ぶ。

デザイナーやディベロッパーが指摘しているのは掃海作業(原文:minesweeping)と呼ばれるもので、Usability.govは掃海作業を次のように定義している:

「ウェブページ上でページのどこにリンクがあるのかを特定するための行動。掃海作業には、ユーザーが急いでカーサーやポインターをウェブページ上で動かし、カーサーやポインターが変化して「リンク」の存在を示唆する場所を確認する行為が含まれる。」

私はデスクトップ、携帯電話、そして、タブレットで10年以上に渡ってユーザビリティテストを実施してきた。リンクを探すために掃海作業を実施する人もいれば、実施しない人もいる。因みに掃海作業を純粋に好むユーザーは子供である。

そこで質問だ: ターゲットのオーディエンスに子供は含まれるだろうか?恐らく含まれていないのではないだろうか。

また、ユーザー/サーチャーに掃海作業を求めると、タスクの完了を長引かせてしまう。そもそも、ウェブページ上のアイテムが、クリック可能なことが一目で分からないなら、大半のユーザー/サーチャーはクリックしないはずだ。

そのため、クリック可能な要素およびクリック不可能な要素を色で示すつもりなら、色を途中で変えるべきではない。検索エンジンと検索エンジンのユーザーを混乱させてしまうためだ。

色、視認性 & 可読性

初めて綴った書籍「Search Engine Visibility」の中で、私はウェブデザインの5つのルールを挙げた。1つ目のルールは、読みやすいウェブサイトをデザインすることだ。当然ながら、このルールには次のようなポイントが付随する:

  • 目を通しやすい(ビジュアルの階層)
  • 読みやすい
  • 分かりやすい

色の対比は読みやすさにおいて非常に重要度が高い。最も色の対比が高いのは、白と黒である。一部のウェブデザイナーは、黒い背景に対して白いテキストを利用することを好む。スタイリッシュに見えるからだ。ただし、実際には読みにくく、コンバージョンの低下をもたらす可能性がある。コンテンツをあまりにも読みにくくしてしまうと、リンク構築において最高の結果は期待できない。そして、皆さんもご存知のように、そのリンクの獲得はSEOのプロセスにおいて今でも重要な要素とされている。

それでは、白の背景に薄いグレー等、低いコンストラストの配色を利用しているだろうか?あるいは、ウェブデザイナーが設定したテキストのサイズが小さ過ぎて、何が書いてあるのか分からないだろうか(モバイルデザインで頻繁に目にする)?このようなデザインは、テキストが辛うじて読めるとしても、検索エンジンからはスパムの烙印を押されてしまうこともある。

例えば、レスポンシブデザインを導入するウェブサイトのデザインを行うなら、フォントサイズが特定のサイズを下回らないように私なら注意する。コーディングを簡素化させるために読みやすさと見やすさを犠牲にする方針は、ユーザー中心のアプローチとは言えない。

色は分かりやすく、容易に読み取れなければならない。「色は連想でメッセージを伝える効果がある」とMECLABSのフリント・マクグローリン視は先日開催したウェブセミナー 「ウェブサイトのカラーがコンバージョンに影響を与える仕組みとは?」の中で指摘していた。

例えば、青からは様々な意味が連想される。ネイビーブルーからは、プロ意識、安全、信頼、そして、品位が伝わる。アクアブルーからは異なるメッセージが伝わる(面白い、格好良い、熱帯、水)。また、柔らかいライトブルーからは、男らしさよりも女性らしさを感じられることがある。

従って、検索エンジンと検索エンジンのユーザーにとって読みやすく、そして、分かりやすくなるように、常に色の対比を留意してもらいたい。ウェブサイトの配色を分かりやすくしたいなら、色彩の連想と文化を理解する必要がある。

色彩の連想 & 文化

「大半の国際的なマーケッターは、言語だけでなく、より広範な文化的な問題に対応しなければいけない点を理解している。」とWebCertainのCEOを務めるアンディー・アトキンス-クルーガー氏は指摘している。「しかし、文化を定義することが出来る人は少ない。個人的には「文化」とは、身近な環境であり、私達が慣れ親しんでいるもの、そして、少し奇妙に思えることだと考えている。例えば – ウェブを閲覧していて、奇妙なウェブサイトを見つけることがあるが – これは、恐らく、異なる身近な文化圏の人物が作り出したウェブサイトを見ているためだ。」

Global Search Engine Marketing - book by Anne Kennedy and Kristjan Mar Hauksson実は、私はアジア研究(日本語)の修士課程を卒業しており、アジアの宗教、文学、そして、文化を数年間教えたことがある。

ウェブデザイナー兼SEOとして、赤は中国では幸せ、日本では怒りと危険、そして、インドでは生活と創造性を意味する点を私は心得ている。

米国以外のオーディエンスをターゲットにしているウェブサイトをデザインする際は、同じテンプレートや配色は利用しないように心掛けている。

2012年に気に入ったSEOの書籍「Global Search Engine Marketing: Fine-Tuning Your International Search Engine Results」の一部を以下に掲載する:

Baiduでさえ、中国の文化には、ユーザーの行動に大幅に影響を与えるアイデンティティを形成する意味が幾つか存在すると指摘している。つまり、色、数字、言語等である。

赤が米国ではマイナスなイメージを持たれていることに私は気づいた。アメリカのデザインは青を基調にしていることが多く、スカンジナビア諸国は米国と比べると遥かに複数の色を受け入れる傾向が見られる。」とNordic eMarketingのインターネットマーケティング部門を統括し、また、「Global Search Engine Marketing: Fine-Tuning Your International Search Engine Results」の著者の一人でもあるKristjan Mar Hauksson氏は述べている。

潜在的な文化の問題をリストアップするべきである – これは、信頼の要因と言っても過言ではない。なぜなら、当該の文化圏の人と協力すると信頼が構築され、製品を購入してもらえる可能性が高くなるためだ。」とアトキンス-クルーガー氏は指摘している。「文化に注意していればそれで済むわけではない。色の選定、言語、貨幣の記号、ページの複雑さや安易さ、左から右ではなく右から左に読む方式、暦のフォーマット、型、郵便番号や代わりの番号の形式、クレジットカードの記号、配達の時期、イメージのコンテンツ等、様々な細かいポイントの一つに注意していればいいわけではない。全てが重要であり、総合的に判断される。つまり、私達と同じですか?と言う質問に対する答えである。」

例えば、アイルランドには郵便番号が存在しない(そのため、郵便番号の記入を必須にするべきではない。タイでは、紫は朝を連想させるが、西洋諸国は王族を連想させる。中国で銀聯カードを認めない場合、基本的にビジネスは成り立たない。西洋諸国の企業が左から右へ読むテンプレートを、右から左に読むテンプレートに変える際、暦を変えるのを忘れがちである。また、英国と米国では異なる日付が採用されている。

そこで、読者の皆さんには、色がウェブサイトに与える影響を考えてもらいたい。色は検索エンジンフレンドリーなデザインの重要な要素の一つである。色はリンクの獲得に影響を与える。色はコンバージョンにも影響を与える。また、色の不適切な利用は、検索エンジンのスパムと考えられる可能性がある。色は検索エンジンのユーザーにとって非常に重要度が高いのだ。

参照情報

この記事の中で述べられている意見はゲストライターの意見であり、必ずしもサーチ・エンジン・ランドを代表しているわけではない。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「How Does Color Usage Affect SEO & Conversions?」を翻訳した内容です。

どれもいわれてみると基本といえば基本ですが、様々な内容を丁寧に簡潔にまとめてくれた良記事でした。ウェブデザインの進化の過程で記事にもあるような「掃海作業」をせざるえないデザインのサイトも多かった気がしますが、最近はスマホやタブレット普及やレスポンシブWebデザインの影響なのか、よりシンプルなデザインがトレンドになっているようにも感じます。そんな今だからこそ、よりユーザー心理、行動を意識した配色を心がけたいですね。 — SEO Japan [G+]

ソーシャルメディアの真実をまとめた34のメッセージ

ソーシャルメディアの真実をまとめた34のリスト記事?釣り記事はもういいです、、、といいたくなりますが、筆者がニューヨークの大学で講義した内容をまとめた内容と聞けば、とりあえず読んでみようかという気にはなります。ということで、その内容の是非をあなた自身で判断してみては。– SEO Japan

熱心なブログ読者の皆さんはご存じの通り、私は、ここ1年、“35 Social Media Truths(35のソーシャルメディアの真実)”というタイトルのシリーズに取り組んできた。

このSocial Media Truthシリーズは、私が昨年Rochester Institute of Technologyで行った基調講演プレゼンテーションを基にしている。私はそれ以来この中心概念に関して書いてきて、それは多くの議論の土台として役に立ってきた。私はこのコンテンツを、1つの確固たるコンテンツに関する統合プランについて私が説き勧めたり、築いたり、実行したりすることを練習するためのテストプロジェクトとして使用した。

そうすることの利益投資率(ROI)は高く、私が再びするであろうことだ。以下に、いくつかの統計データと、1年間のビジネスゴールを達成するのを助けるために私がこのプロジェクトと1つのスライド資料の活用において用いたアプローチをシェアする。

このシリーズを終わりにして次のセグメントに取り組むために、これまでに書いた34のソーシャルメディアの真実もシェアしたい。

マーケティング愛好者のコミュニティや熱心なフォロワーたちは、おなじみの引用句やコンセプトを多く目にすることになるかもしれない。私たちがそれらについて議論しディベートしてきた数か月にわたって、それらのことがあなたをインスパイアし、教育し、価値を提供してきたことを願っている!そして、今後ももっと多くの素晴らしい会話とディベートを楽しみにしている!

この投稿には以下のことが含まれる:

  • 1年間のプレゼンテーション資料のコンテンツを統合マーケティングプログラムの一部として活用するために使用されたアプローチのスナップショット。
  • 全34個のソシーシャルメディアの真実のリスト。
  • 基調講演プレゼンテーションのSlide Share資料。
  • 私たちのEメールリストに登録したり、全34のソーシャルメディアの真実を説明する今後のウェビナーのお知らせをもらうための申込み。

注:おかしなことに、私はたった今、このシリーズのソースとして使われた資料の中に誤字があること、実際には35でなく34のソーシャルメディアの真実しかないことに気が付いた。その混乱を最初に解決しようと思ったのだ!

アプローチ:

1. Rochester Institute of Technology #SMACSRITイベント用に基調講演プレゼンテーション資料を作った。

2. 私が教えたり、調査をしたり、書くことを計画していたトピックに関するコンテンツに焦点を合わせた。ほとんどは、業界データとケーススタディ、もしくは、私たちのチームがクライアントとした実際の経験によって裏付けされている。

3. 数か月間にわたるコンテンツを最大限に活用するために、私たちのビジネスの目標と目的と同調した統合プランを開発した。

4. 統合プランに含まれたもの:

  • 動画
  • Eメールのオプトインリスト(何千も増えた)
  • 購読者に送信されたEメールコンテンツ
  • ブログ記事
  • #GetRealChat Twitter Chat用のTweetchatトピックス
  • Facebook、Google+、Twitterの投稿とディスカッション
  • LinkedINの投票とディスカッション
  • 地元の商工会議所グループ、クライアント、団体、非営利団体などとのトレーニング
  • クライアント参加プログラムの一環としてクライアントにシェアしたビデオトレーニングウェビナーの作成
  • 今日公開されたSlideShare資料。1時間も経たないうちにLinkedInとTwitterの両方でSlideshareのトップ資料を記録。12時間後には視聴数2200となる。
  • 上記全てのことから、質の高いリード、クライアント、セールスを生み出した。結果をもたらしたのはある1つのことではなく、特定のビジネスとマーケティングゴールと一致した統合されたプラットフォームおよびプランだった。
  • 全資料と全34のソーシャルメディアの真実を説明するウェビナー。ウェビナーのお知らせをもらうために登録するのはこちら>>無料ウェビナー

それが私がROIと呼ぶものである。あなたはどう思う?

34のソーシャルメディアの真実

  1. 人々は物事を買うのではなく、物事を楽しむ。
  2. コミュニティが市場を作る。
  3. 自分独自のソーシャル・ダックになれ!(註:ダックになる = 人の言うことに惑わされず自分自身のアイデアを確立しろ、というような意味)
  4. Next Big Thing(次に来る大きなもの)の問題ではない。
  5. 結果を持って導く。
    インスピレーションの時代へようこそ。(ソーシャルメディアの心拍)
    ソーシャル通貨=アクション。
  6. Facebookのいいね!とフォローの後に起こることが最も重要である。
  7. ソーシャルをするのではなく、ソーシャルになれ。後から、“ソーシャルをするのでもソーシャルになるのでもなく、ソーシャルに関われ!”に変えた。
    ソーシャルメディアはあなたのビジネスにつながるが、あなたのビジネスはFacebookにはつながらない。
  8. 賢い目的とゴールが成功のカギ。
    ソーシャルメディアが影響を与えることができる一番のビジネスゴールとソーシャルメディアを連携させる。
  9. 現実的になれ。
    目的はレベルと役割によって異なる。(社内外の利害関係者とコミュニケーションを取るための秘訣。)
    進んでソーシャルになるビジネス姿勢を評価する。
  10. 無差別マーケティングをやめる。
  11. ツールは戦術であって、通り道ではない。
    優先順位、リスク、影響、整合性に基づいてそれぞれの構想を評価する。
  12. 全ての要素の合計は、個々のツールよりも大きい(エコシステムを学ぶ)。
  13. ソーシャル・リレーションシップは、技術的変更のための救命ゴムボートである。
    バカ!大切なのは人間だ!
  14. 唯一の保証は、変化である。
  15. 今すぐに、大金を取引する!
  16. 内輪の秘密はいつかばれる。
  17. ソーシャルメディアはあなたの壊れたビジネスを修正しない。
  18. スピードアップするのを遅くする。
  19. あなたは人々をイライラさせるだろう。
  20. あなたはクビになることさえあるかもしれない!
  21. あなたが生み出したものは醜いかもしれない(例えば、ウェブサイト、ブログ、Twitterプロフィール、Facebookページなど)
  22. どこかで始めなければならない。不完全な完全を受け入れる。
  23. 自分のオーディエンスを理解する。
  24. 全ての会話は等しく作られるのではない。
  25. 9人の一文無しと付き合え。あなたが10人目かもしれない!
  26. あなたには友達が必要だ。
  27. 土足マーケティング戦術を使用するのを止める。
  28. 自分のオーディエンスを知る。
  29. 自分の顧客の問題を解決するためにソーシャルメディアを使用する。
  30. 私が人間であるかのように私に話かける。
  31. 大切なのはあなたではない!
  32. 正しい資質を測定する。
  33. 時間をかけてソーシャルメディアという獣を飼い慣らす。
  34. 仕事をきちんとやらないなら辞めろ!

自分のコンテンツにROIを獲得したか?

ソーシャルメディアはNext Big Thingの問題ではない、ということを覚えておくこと。それは、壊れたビジネスのためのバンドエイドでもない。あなたが結果を目にする唯一の方法は、実際のビジネスゴールと目的にソーシャルメディアへの投資を一致させることだ。

あなたは、これをする方法が分からないとしても、誰に電話をすればいいかは知っている。私もしくは私のエージェンシーでないとしたら、あなたを助けることができる誰かを見つけよう。自分が常にしてきたことをすることは、自分がいつも手にしてきたものを手に入れることになる。来年の同じ時にはどこか違う場所にいることができるように、今日の日を何か違うことをする日にするのだ。それはあなたの決断であって、私のではない!


この記事は、Social Media Todayに掲載された「34 Social Media Truths in a Nut Shell」を翻訳した内容です。

34とはいえ、全部一言メッセージ的なものばかりであっという間に読めてしまい増した。しかし流さずによく読んでみるとどれも意外と深いものばかりで、学生じゃなくとも改めて考えさせられるメッセージも多かったです。「人々は物事を買うのではなく、物事を楽しむ。」「Facebookのいいね!とフォローの後に起こることが最も重要である。」「ソーシャルをするのではなく、ソーシャルになれ。」などなど、キラリと光る名言が満載でした。正直、前半に濃い発言が集中していた気もしますが・・・それはともかく、ソーシャル戦略に悩んでいる方はこれを読んで気持ちをリフレッシュしてあなた自身のソーシャルダックを目指してみては。– SEO Japan [G+]

SlideShareを本気で使うべき14の理由

日本でもちらほら見る機会が増えてきたウェブページ上のパワーポイント等によるプレゼンファイル埋め込み。特にB2Bにおいては有益な機能と思いますが、そのバックエンドを担っているのがご存じ(?)Slideshare。世界最大のプレゼンファイル共有サービスであり、多種多様なメディアを使ったコンテンツマーケティングが進んでいる英語圏では日本と比較にならない程、利用されているようです。今回はそんなSlideshareの秘密に迫った記事を。これを読めばあなたもSlideshareを使ってみたくなる? — SEO Japan

オンラインマーケッターは、異なる理由から異なるソーシャルメディアを好む(“楽しむ”などの目的で)。奇妙なことに、登場からちょうど6年経ち、最近LinkedInに買収されたSlideShareは、その多くの“必携”リストの中に入っていない。

入っているべきなのに。SlideShareは最高だ。

彼ら自身のプレスリリースによると、SlideShareは、専門家がコンテンツを通して人を、人を通してコンテンツを発見するのを手助けする。確かにこれは私がこのサービスを使って経験したことであるため、私がそれを保証する。実際、私にはSlideShareが本気であることを示すかなり長いリストがある。

真剣なユーザーたち

大部分のソーシャルメディアにおいて、あなたは様々な種類や規模のユーザーを見つけることとなる。それには、もちろん、遊び場を見つけた10代の若者もたくさん含まれる。SlideShareではそのようなことがない。かなり専門的なオーディエンスから毎月6,000万人のビジターを獲得しているのだ。実際に、LinkedIn、Facebook、Twitter、YouTubeと比べて、SlideShareは、ビジネスオーナーからのトラフィックが3,4倍から5倍多い。(“Quiet Giant”インフォグラフィック参照)

ROI

オンラインマーケッターは、様々な多くの角度から投資収益率に対処する。はっきり言って、それは私が念入りに注意を払う論点ではない。とは言うものの、大部分のB2Bマーケッターは、SlideShareがリード獲得機能を提供し、壮健で簡単に測定可能な投資収益率を届けるということを認めている。

リード生成

無料版から卒業してSlideShare Proに進むと、プレゼンテーションやドキュメントやビデオを使って自分のビジネスにリードを生成することが可能になる。お問合せフォームを少しカスタマイズしたり、自分のニーズやスタイルに最もフィットするオプションを選択することもできる。

分析

さらに、月19ドルのProバージョンの一部として、SlideShareはアナリティクス・ダッシュボードを提供する。それは大したことないように聞こえるかもしれないが、あなたはそのシンプルで分かりやすくて使い易いデータに嬉しい驚きを感じるだろう。一目見ただけで、トラフィックがどこから来たのかや、自分のコンテンツを見つけるために使用されたキーワードを知ることができ、自分の資料が共有されたかどうかなどが分かるのだ。

インテグレーション

申し訳ない。私はここでいきなりギークっぽくなるつもりはないのだが、SlideShareは簡単にマーケティング・オートメーションとCRMシステムに統合するということを指摘しないのは道義に反するだろう。さらに、たった数回クリックするだけで、自分のSlideShareチャンネルをLinkedInのプロフィールページに埋め込むことができる。私のを見せよう。

埋め込み

YouTubeのように、SlideShareは自分のドキュメントをウェブサイトやブログに埋め込むのを驚くほどシンプルにしている。コピー&ペイストの操作だ。そして、それはこんな風になる:

Barry Feldmanより、マグネティックなコンテンツで顧客を引き付ける21の方法

全てのソーシャルメディアは本質的にコンテンツを共有することが全てであるが、当然のこととして、SlideShareは、マーケティングコンテンツを共有することに焦点が合わせられている。その目的は、見込み客に関与することだ。私の考えでは、もしコンテンツマーケティングがあなたの会社で地位を占めるなら、SlideShareを使用しているべきだ。私が今週あげたプレゼンテーション(マグネティックなコンテンツで顧客を引き付ける21の方法)は、人気コンテンツを紹介するSlideShareのフロントページにおける地位を得て、1日目にして500回以上視聴された。

検索

SlideShareは検索エンジンを活用する。あなたのスライドショー全体のコンテンツがインデックスされ、検索結果に登場する。

ダウンロード

あなたがアップロードする全てのものを、ビジターはダウンロードすることができる。もしくは、あなたは、コンテンツのそれぞれのピースに対してダウンロード機能をオンまたはオフにすることができる。

信頼性

確かに、あなたは、自分が読む全てのものを信じるべきではないし、明らかにソーシャルメディアの蔓延は、あなたに“真の”フィルタリングと事実チェックをきちんとすることを強いる。しかしながら、私の考えでは、SlideShareユーザーは、一般的に信頼性のおけるコンテンツを配信している。

価格

月19ドル。長期契約をすれば、料金はもっと安くなる。SlideShareコンテンツを使ってリードを獲得することができるのなら、それは簡単なことのように思える。

動画

SlideShareプレゼンテーションには、YouTube動画を含めることができる。または、直接動画をアップロードすることも可能だ。

ブランディング

Pro版を選べば、SlideShareは広告を削除し、自分のページの外観をカスタマイズする機能を提供する。ここにPew Internetからの良い例がある。SlideShareプロフィールには、自分のウェブサイトやソーシャルメディアアカウントへのリンクを含めることもできる。

アラート

SlideShareは、様々なEメール選択権を提供することによってあなたに情報を伝え、あなたが自分の知りたいアクティビティに関するお知らせだけを受け取ることを可能にしている。私の場合、自分のプレゼンテーションがSlideShareの“Twitterで人気”および“LinkedInで人気”のチャンネルで取り上げられたことをEメールで何回かお知らせをもらった時には、嬉しい驚きだった。

サポート

よく聞いて:私は、SlideShareの有料版が提供している機能についていくつか質問があったため、受話器を取って電話をすると、生身の人間が出て、私の全ての質問が回答されるまで電話を切らなかった。そして、この珍しいサービスに料金は一切かからなかった。さらに、もしあなたがフォームを介して彼らに連絡をした場合には、1日以内に返事を返してくれる。ほら、彼らは約束しているのだ。

質問は?

分からないことがあれば、質問して欲しい。あなたがSlideShare、さらには、それを真剣に受け止めるべきだと私が考える多くの理由を理解するために、私は最善を尽くすつもりだ。


この記事は、Social Media Todayに掲載された「SlideShare: 15 Reasons Why It Means Business」を翻訳した内容です。

私も新ジャンルについて学ぶ時、Slideshareでキーワード検索して関連プレゼンを一通り読むことでウェブサイトやブログを読む以上に凝縮された情報をビジュアル的にわかりやすく学ぶことができ、重宝しています。しかし日本語となると余りファイルが公開されていないのが残念です。

日本でもプレゼンファイル自体はそれなりに作られていると思うのですが、プレゼンをウェブで一般公開するというアイデアというかマーケティング手法が余り普及していないのでしょうか。ユーザーとしても特定ジャンルやテーマのプレゼンファイルで情報を学べるのは便利ですし、配布側もマーケティングに上手く活用できると思うのですが。最近のコンテンツマーケティング・インバウンドマーケティングの流れに乗ってもう少し利用が進んでもらえるとありがたいですね。って、お前がやれって話ですが。。

話は変わりますがSlideshareってリンクトインが昨年春に買収していたんですね。価格を調べてみましたが100億円強位でした。プレゼンファイルの共有というアイデアプラットフォームとしては十分な金額でしょうか?リンクトインとどう連携されているのか・いくのか未知数ですが、今後のさらなる発展に期待したいです。 — SEO Japan [G+]

スタートアップが知っておくべき10のトレンド

スタートアップはもちろん、大企業の新規事業担当者や事業責任者が激動の現代を理解する上で、知っておきたい10のトレンドをまとめた記事をソーシャルメディアの論客ブライアン・ソリスから。どれも現在進行形で進化中のモノばかりですが、現在のトレンドを大枠で理解する、頭の中を整理するためには簡潔でちょうど良いリストになっています。 — SEO Japan

この投稿はスモールビジネスに焦点を絞った継続中のシリーズの一部である

この記事を読んでいる間にも、ビジネスを巡る状況は代わり、その会社の基盤を揺るがしている可能性がある。消費者が決定を下す経緯、発見する経緯、そして、共有する経緯、影響を与える経緯および与えられる経緯は、大きく進化を遂げつつある。事実、消費者の行動は、変化しているだけでなく、バラバラになり、新たな接点への扉を開いている。今後は、既に把握している消費者に対して、さらには把握する必要がある新しいタイプの消費者に対して、他の会社と競わなければならない。消費者の注目、そして、最終的には忠誠心を獲得するためには、優れたテクノロジーのトレンド、そして、そのテクノロジーが消費者の行動に影響を与える仕組みを深く理解する必要がある。

消費者の分裂を引き起こす最大の原因がテクノロジーである。ただし、テクノロジーと言っても、PC、ラップトップ、iPod、eブックリーダー、DVR等の既知のテクノロジーではない。消費者の行動の変化は、ディスラプティブテクノロジーの登場、そして、ディスラプティブテクノロジーが行動に影響を与え、期待を作り直したことによる当然の結果である。スマートフォン、ソーシャルネットワーク、アプリ、ゲーミフィケーション、グーグルメガネ、自動運転する車、スマート電子機器等、挙げればきりがないが、このようなディスラプティブテクノロジーは、経験の共有によってお互いにつながる環境の中で、消費者を消費者自身の世界で中心に据える。このようにつながりを持つ、常時オンの消費者は、異なった見方で世界を見る方法を学びつつある。力および権利を与えられているのだ。その結果、ディスラプティブテクノロジーによって、自分自身を探し出す情報や機会を消費者が期待するようになった。

どのように消費者に接触しているのか、そして、消費者の行動と期待がどのように変化しているのかを調べることから全てが始まる。しかし、この取り組みにおいては、現時点で接触していない消費者が鍵を握っている。このリサーチは、新しいタイプの消費者にアピールする方法を理解する上でも役に立つだろう。

ソーシャルメディア戦略、そして、特に人気の高いソーシャルネットワークでページを用意すれば十分だと考えているなら、その考えを改める必要がある。ウェブサイトやeメールブラストにソーシャルボタンを加えれば十分だろうか?iPhoneとアンドロイドのプラットフォームのアプリを開発すればいいのだろうか?残念ながら、どれも適切なアプローチとは言えない。

消費者の分断がどのように実現しているのか、そして、新しいテクノロジーがそれぞれのグループと効果的に交流する機会をどのように導入しているのかを理解するためには、リサーチを実施する必要がある。また、このような新しい機会を認識および優先し、交流する機会があるうちに行動を起こすためには、イノベーションの解釈、戦略、そして、文化が必要とされる。

カスタマーサービス、セールス、そして、マーケティングのように、テクノロジーおよびトレンドを機会に変える力は、日常的な事業戦略の一部になっている。消費者の状況にディスラプティブテクノロジーが与える影響の程度は業界によって異なり、どこに焦点を絞ればいいのか、そして、焦点と投資のバランスをどのように取ればいいのかを明らかにするためには、やはりリサーチが必要である。そこで、リサーチを支援するため、評価するべき10点の現在のトレンドをまとめた。しかし、これはほんの序の口であり、このリストを使って、リサーチ、そして、社内のイノベーションを現在および今後ともに推進する部隊を構築していってもらいたい。

チャンスを特定するべき10のトレンド…

1. フェイスブックから、ツイッター、そして、グーグル+等のソーシャルネットワーク、そして、ソーシャルネットワークがインフルエンサーと企業につながる仕組み(注: Pathやインスタグラム等のニッチワークにも注目しよう)。

2. ロケーションを共有し、褒美や値引きの機会を獲得する、フォースクエア等のジオロケーションチェックインサービスやフェイスブックのロケーションアップデート。

3. グルーポンやリビングソーシャル等のクラウドソースディスカウント、そして、何が価値があるのか、および、その理由。

4. ショップキックやArmadealo等のソーシャルコマースサービス、そして、共有する価値のあるパーソナライズされたユーザーエクスペリエンスが作られる仕組み。

5. 情報を得た上で決定を下すことが可能な、イェルプ、サービスマジック(現ホームアドバイザー)、そして、アンジーズリスト等の推奨ベースのソリューション、および、経験の共有がビジネス、製品、そして、サービスをどのように改善することが出来るのか。

6. バッジビルやファンゲイガーのようなゲーミフィケーションプラットフォーム、および、見返りを与えるエンゲージメントが売買と忠誠心を改善するのはなぜか。

7. 現在、消費者はモバイルデバイスをどのように利用しているのか、また、どのアプリをインストールしているのか。移動中にどのように選択肢を比較し、経験を精査し、そして、決定を下しているのか。

8. タブレット、スマートフォン、ラップトップ、デスクトップ等、様々なプラットフォームで提供するオンラインのプレゼンス。自分が作成したオンラインのプレゼンスを消費者がどのように経験しているのか、そして、そのプレゼンスはそれぞれのプラットフォームで総合的且つ最適化された経験を提供しているかどうかを把握する必要がある。

9. 消費者が利用しているプラットフォームに応じた消費者のクリックパス。消費者の期待を基にユーザーエクスペリエンスを導いているだろうか。クリックパスが始まり、終わるデバイスやネットワークを考慮しているだろうか。フェイスブックのFコマースやモバイルコマースをカスタマージャーニーに加えているだろうか。

10. つながっている消費者の期待、それぞれのチャンネルやプラットフォームで何を重要視しているのか。どこで交流を行っているのか。ユーザーエクスペリエンスを改善し、共有する価値をもたせるにはどうすればいいのか。

他に加える項目はあるだろうか?

会社の規模は失敗や成功には関係ない。消費者を知る点においても規模は関係ない。つながっている消費者は、従来の消費者にとって代わるわけではなく、ビジネスを成長させる新たな機会をもたらすだけである。現在のマーケティングの方法、販売の方法、そして、カスタマーサービスの方法は、このような重要な消費者を見逃していることが多く、従って、エンゲージメントと成長の力を制限している。

つながっている消費者がどのように決定を下しているのかを理解することで、より有意義な戦略、そして、最終的には効果的で魅力的なプログラム、製品、そして、サービスをもたらすことが可能になる。ビジネスの未来を自分一人で作るのではなく、共同で作る時代を迎えつつあると言えるだろう。

この記事は以前AT&T’のNetworking Exchange Blogで配信されている。

チャート: Shutterstock


この記事は、Brian Solisに掲載された「Small Business Strategy: 10 Trends to Watch」を翻訳した内容です。

例で出されているサービス名含め、米国のネットサービス事情に明るくないとわからないものもあったと思いますが、トレンドをざっくり把握するには十分だったのではないでしょうか。次々に進化し続けるテクノロジーとユーザーに翻弄されてしまいそうな気もしますが、「つながっている消費者は、従来の消費者にとって代わるわけではなく、ビジネスを成長させる新たな機会をもたらすだけである」と考えればこれは大きなチャンスでもあるわけです。この中に新しいビジネスの、既存ビジネス拡大のヒントがきっとある。 — SEO Japan [G+]

FacebookグラフサーチSEO

Facebookの気合が感じられる新機能のグラフ検索ですが、「SEO的にはどうなの?」と気になっているSEOマニアも多いことでしょう。実は既にFacebook自身がSEO的なアドバイスを提供してくれている、ということでその内容を解説。 — SEO Japan

facebook-graph-search-seo先日、フェイスブックのグラフサーチ(日本語)の発表が行われ、大勢のビジネスのオーナー達が会社をフェイスブック検索で見つけてもらうにはどうすればいいのかを本気で考えるようになった。

心配する必要はない。フェイスブック自身がこの取り組みに関するアドバイスを幾つか提供している。後ほどこのアドバイスを紹介するが、まずは知っておきたい予備知識を幾つか挙げていく。

知っておきたいフェイスブックグラフサーチの基本

フェイスブックグラフサーチは、最終的に効果的なローカル検索/推薦エンジンになり得るポテンシャルを秘めている。フェイスブックによるビジビリティのアドバイスを紹介する前に、知っておきたい点を幾つかまとめておく:

  • しばらくは一部のユーザーにのみ公開されるものの、グラフサーチは利用を始めるその日からローカル検索を提供する。この点は発表イベントでも取り上げられていた。
  • フェイスブック曰く、検索結果は、ビジネス(ページ)が作成/共有した情報と検索を実施するユーザーのつながり(友達、いいね!、チェックイン等)の組わ合わせによって生成されるようだ。
  • ビジネスのフェイスブックページを登録すると(大いに)役に立つが、必須ではない – 顧客等が「スポット」つぃて追加していると結果に表示される可能性がある。

最後のポイントは重要である。なぜなら、ページを持っていなくても、「スポット」としてリストアップされる可能性があるためだ。ニューヨークシュウのバッファローにあるラーキンビルはその典型的な例である – クリックすると、20人以上が「いいね!」し、500人以上のユーザーがこの場所にチェックインしていることが分かる。

フェイスブックによると、新しい検索バーは、「人物、ページ、アプリ、スポット、グループ、そして、提案される検索を含む上位の検索結果を」返すようだ – 「ページ」と「スポット」が別々にリストアップされている点に注目してもらいたい。

グラフサーチに対するフェイスブックのSEO的なアドバイス

フェイスブックの新しい検索サービスによって、ユーザー達は、ベーシックな「スペースニードルの近くのホテル」のような(ローカル)検索に加え、「友達が行ったことがあるイタリアンレストラン」(フェイスブックのチェックインがシグナルになる)や「私の友達がいいね!した美容院」(友達がいいね!したページを持っていることがシグナル)等の検索を実行することも出来るようになる。

スモール/ローカルビジネスが自分の思い通りにすることが出来るのはページであり、フェイスブックがビジネスのオーナー達に提供する3つの具体的なアドバイスも、グラフサーチに対してページを最適化する取り組みに集中している(以下にフェイスブックの投稿をそのまま引用する):

  • 「About」セクションで共有する名前、カテゴリー、バニティ URL、そして、情報は、ユーザーがビジネスを見つける上で役に立ち、フェイスブックで共有するべきである。
  • ロケーションまたはローカルのプレイスページを持っているなら、ユーザーが特定のロケーションを検索した際に結果に表示されるように住所をアップデートしておこうく。
  • 適切なファンをページに集め、継続的にコンテンツを利用する動機を与えることに力を入れよう。

昨日投稿した記事(日本語)の中で指摘したように、フェイスブックがグラフ内に存在しないコンテンツを見つける必要がある場合、今まで通りビングのウェブ検索の結果が表示される可能性がある。ビングはこの件を詳しく説明し、フェイスブックの新しい検索サービスでビングの検索結果が表示される仕組みをスクリーンショットで紹介している

グラフサーチは間違いなく今後の数ヶ月間で大勢のユーザーに開放されるようになり、一部のSEO業者やソーシャルメディアマーケッターは、結果でビジリビティを獲得するために全力で取り組むようになるだろう。しかし、差し当たりは、フェイスブック自身が提供するアドバイスを参考にして、ページを使ってフェイスブックのエコシステムでビジネスを宣伝する方法を復習しておこう。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「SEO For Facebook Graph Search? Facebook Has Some Tips」を翻訳した内容です。

基本情報を明記し、ウェブ上の住所記載を最新版に更新し、コンテンツでファンを継続的に集める。当たり前すぎるといえばすぎますが、結局こういうことなのでしょうね。「いいね!」を大量に購入するようなお手軽SEO?は存在しないようなのであしからず。Googleのローカル検索のSEOも米国では激しく進んでいるようですし、このFacebookグラフサーチのSEO、これから熱く盛り上がっていきそうです。 — SEO Japan [G+]

プレスリリースはSEOに効く真実

プレスリリース経由のリンクは大手サイトにも掲載されるしSEOに効くかもしれない、とばかりにリンクを詰め込んだり、中身より量目的のプレスリリースが日々配信されている現実もあるようです。業を煮やしたGoogleのマット・カッツがプレスリリースはSEOに効果がない、とまで宣言する始末だったのですが、気になったとあるSEOエキスパートの実験によると、全く効果がない、というわけではなかったようで。。。 — SEO Japan

数週間前、グーグルのウェブスパム対策を統括するマット・カッツ氏が、プレスリリース内のリンクは「ランキングにプラスの効果」を与えないとグーグルのフォーラムで指摘していた。

このニュースをサーチエンジンラウンドテーブルで取り上げたところ、SEOコミュニティから多くのフィードバックが寄せられた。そして本日、SEO コンサルトが、プレスリリース内のリンクがグーグルのランクキングにプラスに働くことをテストで証明していた。

このテストは皮肉にもカッツ氏のブログで実施されていた。SEO コンサルトはPR.comでプレスリリースを出し、アンカーテキスト「sreppleasers」をマット・カッツ氏のブログに向けていた。このプレスリリースはグーグルによってインデックスされ、その直後、カッツ氏のブログは、このプレスリリース内のリンクのアンカーテキストに対して、上位にランク付けされ始めた。

[sreppleasers]でカッツ氏のブログが上位にランクインしているSERPの写真を掲載する:

それでは、グーグルのフォーラムに投稿されたカッツ氏のコメントをどのように解釈すればいいのだろうか?同氏は次のように主張していた:

注意: プレスリリースのウェブサイトのリンクがランキングに好影響を与えるとは私なら期待しない。

競争の激しいキーワードでは役に立たないと言いたかったのだろうか?特定のプレスリリース配信サイトを指していたのだろうか?私には分からない。グーグルにeメールを送ったので、返答があり次第、この記事をアップデートする。

リンクの詳細は、リンク構築 & 検索エンジンでのランキングのセクションを参考にしてもらいたい。


この記事は、Search Engine Landに掲載された「Links From Press Releases Do Have Ranking Benefit Despite What Google Says」を翻訳した内容です。

キーワードの難易度が低すぎるので微妙なところですが、私自身も「SEOに全く効かない」ことはない気もしますけどね。「余り効かない」「ほとんど効果がない」辺りが正しいところでしょうか。マット・カッツもよく読むと「プレスリリースのウェブサイトのリンクがランキングに好影響を与えるとは私なら期待しない。」といっており「全く意味がない」といっているわけではありませんし。とはいえ、内容の薄いプレスリリースの乱発やリンク詰め込みはサイトや会社のブランディングに悪影響も与えそうですし、止めておいた方が無難でしょうか、、、でもやっぱり少しのSEO効果があればやる人はやるんでしょうね。 — SEO Japan [G+]