ロングテールSEOで売上を劇的に増やすための3ステップ

一時期、バズワードとしてもてはやされた「ロングテール」、今日その可能性を最大限に活用したSEOに取り組めているサイトはどれ位あるでしょうか?天才マーケッター、ニール・パテルが改めて問うロングテールSEOの価値と具体的活用方法。 — SEO Japan

SEOは、ウェブサイトにトラフィックをもたらすことが全てではない。それは、実際にあなたの売上を増やすために使用することもできる。考えてみるのだ:あなたが検索エンジンを使う主な理由は何だろうか?

調査をするため、ではないだろうか?

例えば、もしあなたが私の会社のサービス、Crazy Eggを購入することに興味を持っているなら、他の人がどう思っているかを見るために、“Crazy Eggレビュー”でGoogle検索をするかもしれない。レビューが肯定的な場合、あなたがさらにいくつかの売上を手にする可能性は高くなるだろう。

Crazy Eggのレビューが良いことが理由で、私たちは、“Crazy Eggレビュー”でGoogleの1ページ目にランクしているサイトから過去12か月間で19,380ドルの収入を生み出すことができた。

その一方で、私は、ひどいレビューが原因で廃業しなければならなかった自己金融企業を知っている。誰かが“レビュー”という言葉と共にその会社の名前で検索をした際に、検索エンジンがあまりに多くの否定的なレビューを表示したため、彼らの月の利益は1月の318,288ドルから6月には141,509ドルにまで落ちた。その時点で、彼らは毎月の収入よりも支出の方が多かったために、廃業しなければならなかったのだ。

今やあなたはロングテールSEOの価値を理解しているが、どのようにしてロングテール検索を介して収益を増やすことができるのだろうか? あなたがしなければならないことは、以下の3つのステップに従うことだ:

ステップ1: キーワード調査

見込み客があなたの製品を購入することに興味がある時、どんなキーワードで検索するのだろうか?明らかなものは:

  • [あなたの会社名] alternatives(代替品)
  • [あなたの会社名] review(レビュー)
  • [あなたの会社名] competitors(競合他社)
  • [あなたの会社名] discounts(割引)

人々が検索しているものを知ることができる一つの方法は、Googleサジェストのデータを見ることだ。あなたは、自分の社名をGoogleの検索ボックス内に入力するだけでいい。以下のような一連の結果を手にするはずだ:

Googleサジェストの唯一の問題は、提示するキーワードの数に限界があることだ。幸運にも、Suggesterと呼ばれるツールがあり、Googleサジェストが提示しないその他のキーワード全てを教えてくれる。

人々があなたの会社に関して検索している用語の完全なリストを手に入れたなら、どのキーワードがニーズに合っているのかを把握することができる。

例えば、私が“Crazyegg”という言葉をSubbesterで実行した時には、人々がCrazyegg competitors、Crazyegg coupons、Crazy Egg Clicktale、Crazy Egg case studiesと入力していることを教えてくれた。

見込み客が検索しているキーワードの完全なリストを手に入れた今、次のステップは戦略を築くことだ。

ステップ2: 戦略を築く

あなたには主に2つの選択肢がある…一つは、それぞれのロングテールキーワードに焦点を合わせたランディングページを自分のサイト上に作ることだ。二つ目は、上記キーワードに焦点を合わせてあなたの製品に関するランディングページを他の人のサイト上に作ってもらうことだ。

では、自分のサイト上にランディングページを作ることから始めよう。もしあなたがコンテンツマネージメントシステムを持っているのなら、これはそれほど難しいことではないはずだ。もしそのようなシステムを持っていないのなら、Unbounceを使うといいかもしれない。そこには何百ものテンプレートがあるので、あなたはコンテンツを追加するだけでいい。

もうひとつのソリューションは、WordPressのようなCMSを使うことだ。実際に私たちはこれをCrazy Eggで使用している。私たちは、どのようなクエリで見込み客が検索していたかを知るためにステップ1を使用し、そのクエリは主に製品に関連していることが分かった。

ステップ1のスクリーンショットを見ると分かるように、人々はCrazy Egg WordPressやCrazy Egg Code のようなフレーズで検索していた。そのため、私たちは、WordPressを使ったサポートセクションを作り、見込み客の検索パターンを踏まえて、彼らが持っているかもしれない疑問に回答した。

さて、もしあなたが、他の人にあなたのロングテールキーワードに関連するページを彼らのサイト上で作ってもらいたいのなら、あなたが利用できるいくつかの戦略が存在する:

  1. ブロガーに製品もしくはサービスを無料で提供する – 彼らから見返りを何も期待しないこと。しかし、もしあなたが優れた製品もしくはサービスを持っているのなら、彼らがそれについて書く可能性はとても高い。もし彼らがそれについて書く場合は、あなたが検索エンジンを操作していることがないように、リンクをnofollowにするように必ず彼らに知らせること。この戦略は、“レビュー”に関連したキーワードに対する結果をコントロールするのに役立つはずだ。
  2. 販売促進オファーを実施するRetail Me NotCoupons.comのようなサイトにクーポンや割引コードを追加することによって、クーポンに関係する用語で他のサイトを上位にすることができる。
  3. 援助プログラムを作る – 大学生を助けるためにお金を与える必要はない。あなたは彼らに自分の製品やサービスを無料で提供することができる。Microsoftは、自社のBizSparkプログラムを介してスタートアップに対してこれを多く実施している。TreeHouseはトレーニングコースを用いてこれを実施し、TechCrunchのようなブロガーにそれについて書いてもらうことができた。この戦略は、あなたの会社について友好と肯定的な噂を作るのに役立つ。

もしあなたがランディングページを作ることができないのなら、クリック報酬型キャンペーンを実施することも可能だ。ROIがプラスになるため、私たちはCrazy Eggでこれをやっている。例えば、“Google Egg review”でGoogle検索をすると、あなたはクリック報酬型広告を目にする可能性が高い。

ステップ3: コンバージョンのために最適化する

ランディングページ上のコンテンツは、コンバージョンのために最適化される必要がある。人々にあなたから購入するように言う行動喚起ボタンを入れるだけでは十分ではない。あなたのコンテンツは、人々があなたから購入することを奨励するのを手助けする方法で書かれる必要がある。

これをする最も簡単な方法は、あなた自身が検索者と同じ立場に身を置くことだ。もし誰かがあなたの競合相手のリストを検索した場合は、理想的には、なぜあなたのソリューションが競合相手のものよりも優れているのかを詳しく説明する表が載ったあなたのサイトにランディングさせたい。

Clickyは自らの比較ページ上でこれを上手くやっている:

比較表は、なぜあなたの製品が他者のものよりも優れているのかを素早く示すことができる。

もう一つの素晴らしい例は、Demo Duckだ。“Demo Duck case study”とGoogle検索すると、この会社のサービスから顧客が獲得する結果について詳細を記したDemo Duckのサイトページを目にすることになる。

見て分かるように、彼らのケーススタディのページはCrazy Eggが彼らのサービスから獲得した結果を詳細に述べている。それは、Crazy Eggがどれくらい多くのお金を稼いだのかさえも教えてくれる。これは、すべきことの完璧な例だが、彼らは2つの重要なことを見落としていた…それが何だか分かるだろうか? クライアントからのテスティモニアルがないのだ。それによって読者が結果を信じることを難しくしている。また、人々にサインアップすることを促すための行動喚起ボタンもない。つまりそれは、このケーススタディを読んだ後、次に何をすべきなのか分からないということを意味する。

ロングテールSEOに関して、ランディングページのコンバージョンを最適化するための最高の方法は、ユーザーが検索していた回答を提供し、彼らにサインアップや購入をせがむ行動喚起ボタンを追加することだ。

結論

ロングテールSEOから売り上げを増やすことに取り組んでいる時には、検索エンジンからできるだけ多くのトラフィックを獲得することに焦点を合わせるべきではない。その代わりに、コンバージョンをもたらすことが分かっているキーワードからのトラフィックを獲得することに焦点を合わせるのだ。

上に挙げた事例の全てを見ると、トラフィック全体を増やすためにランダムなロングテール用語で上位表示されることを試みているサイトはない。代わりに、彼らはコンバートの高いページにおけるロングテール施策に焦点を合わせているのだ。これらの種類のキーワードで検索をするビジターは多くいないかもしれないが、それらは非常によくコンバートするのだ。私はそれらが40%という高い数字でコンバートするのを目にしてきた。

他に売上を増やすためにどのようにロングテールSEOを使用することができるだろうか?


この記事は、Quick Sproutに掲載された「How to Increase Your Sales Through Long Tail SEO」を翻訳した内容です。

まず、最初のロングテールSEOの図が妙に懐かしかったのは私だけではないでしょう?!私の会社でも運営しているメディアやECサイトで相当のトラフィックをロングテールに頼っていますが、単純にトラフィックがあるだけで満足していては不十分ということを改めて思い知らされた記事でした。筆者がいうように「検索エンジンからできるだけ多くのトラフィックを獲得することに焦点を合わせるべきではない。その代わりに、コンバージョンをもたらすことが分かっているキーワードからのトラフィックを獲得することに焦点を合わせるのだ。」ことこそが、最も重要なことはわかっているつもりでも、つい前者のトラフィック獲得が上手くいっていると、それで成功した気になって後者の努力を怠っているケースも意外とあるのではと思います。エンティティ検索対応のマークアップ、レスポンシブWEBデザイン等やるべきことは多い今日のウェブサイトですが、ロングテールSEOの分析を一度徹底的に行ってみると新たな収益源拡大の可能性が眠っているかもしれません。 — SEO Japan [G+]

投稿者:

SEO Japan

002年開設、アイオイクスによる日本初のSEOポータル。SEOに関する最新情報記事を多数配信。SEOサービスはもちろん、高機能LPOツール&コンサルティング、次世代SEOに欠かせないインフォグラフィックを活用したコンテンツマーケティング等も提供。 SEOブログながら、ウェブマーケ全般。アドテク、ソーシャル、スタートアップ、インフォグラフィック等。