Slackベースの使いやすいタスク管理プラットホームWorkastがシード資金を獲得してSlack以外にも対応へ

Slackを利用するタスク管理ツールとして評判のWorkastが、サポートするメッセージングプラットホームを増やそうとしている。

Asanaなど、そのほかのタスク管理アプリケーションにうんざりしていたユーザーの願いに応えたWokastは、このほどGreycroft Partnersがリードするシードラウンドで185万ドルを調達し、Slack以外のメッセージングプラットホームへの対応を目指している。

WorkastのCEO Guillermo Getteによると、同社の成功の鍵は会話的インタフェイスにフォーカスしたことにあり、その成功の上に機能を拡張してきたからだ。その便利で使いやすいタスク管理の機能が、これからはGoogle HangoutsやMicrosoft Teams, Stripe, それにCiscoのチャットプロダクトでも使えるようになる。

“Slackがベースだから、ユーザーの獲得も早かった”、とGetteは語る。“Slackのユーザーの7社に1社はWokastを使っているね”。

Getteによると、現在の月間アクティブユーザーはおよそ10万で、彼らはWorkastのツールを使ってタスクを割り当て、その完了までの過程をモニタしている。

そんなアイデアは、ExpediaにいたころのGetteにひらめいた。そして2015年には彼一人が夜や週末にタスクの統合の部分をプログラミングしていたが、今ではかなりの成長を目指せるようになった、とGetteは語る。

今年前半にはリポートやアナリティクス、無制限の統合、ゲストアカウント、テンプレート、カスタムフィールドなどの機能を盛り込んだ上級バージョンをリリースするつもりだ。

“ワーク管理ツールは10年一日のごとく変わっていないし、今の製品でもその多くは、仕事の現場における個人やチームのコミュニケーションのやり方に合わせようとしていない”、とGetteは声明の中で言っている。“Workastでは、個人とチームの継続的な対話を効果的かつ効率的に追跡できる。そのカバー範囲はすべてのチャンネル(Slackの)であり、メッセージングもメールも音声もビデオもそこに包含できる。有意義な、そして管理可能な方式で”。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Atlassianの肩に乗ってグローバル展開を図るTrelloが本格的に日本進出へ

かんばん方式の便利なタスク管理システムTrelloが今日(米国時間11/16)、同社のグローバルな成長戦略の一環として、来年から日本で業務を開始する、と発表した。

今年の初めにAtlassianTrelloを買収したとき、買われた側の動機は、大きな企業に寄り添うことによるユーザーの増加だった。そこで今回はAtlassianの日本での既存のプレゼンスを利用して、自分もそこで伸びようという魂胆だ。Trelloの協同ファウンダーMichael Pryorが今朝、TechCrunch Tokyoで発表を行った。

日本にオフィスを開き、マーケティングやサポートをローカライズするだけでなく、日本企業とのパートナーシップも進める。たとえば知識共有プラットホームQiitaやグループチャットツールChatWorkに、同社のツールを統合してもらう。

日本でのサービス提供開始予定は2018年2月だ。Atlassianはすでに横浜にオフィスがあり、日本のユーザーをサポートしているが、Trelloはそのインフラストラクチャに便乗する形で業務を展開していく。

Pryorは、次のように述べている: “日本進出は数年前からの目標だった。日本は、Trelloのかんばん方式のツールが歓迎される市場だ、と信じている。とくに、今および今後の日本ではワークスタイルの大きな変化が進行中だから、Trelloはそれを有意に支えることができる。Atlassianの日本におけるサポートと共に、長期的な戦略と、日本語によるユーザーサポートがやっと可能になったことを、たいへん喜んでいる”。

なおTrelloはすでに、数年前から日本語をサポートしており、日本のユーザーもすでにかなりある。Trelloのかんばん方式のボードは、そもそも日本で発明されたのだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

Gmailをタスク管理に活用できるMoo.do

moo-do-email1

もしあなたが受信ボックスの中でto-doリストを作る方法として、重要なメールにスターマーク(★)を付けるやりかたを採用していて、それでももっと堅牢なやり方を待ち望んでいるのなら、Moo.doの新しいプロダクトはその願いに叶うものだ。Moo.do for Gmailを使えば、電子メールクライアントをタスクマネージャーと組み合わせて、to-do、文書、プロジェクト、カレンダー、連絡先などを整理するために使用することができる。製品はベータテストを行っていたが、現在は誰でも使用できるようになった。

このシステムは、気力のない人や一時的利用者のためのものではなく、受信ボックスが溢れかえり、電子メールメッセージにほとんど管理不能な数の隠れたタスクを抱え、新しい生産性向上アプリケーションの使い方の習得に前向きな人のためのものだ。

こう書いてあなたが試用する気持ちをくじこうというわけではないが、実際このシステムは、生産性が高く、タイトに予定が組まれているビジネスユーザーの要求を満たすことを第一に置いている。

始めるにあたって、まずMoo.doをGoogleアカウントに接続し電子メールへのアクセスを許可する。すると電子メールがマルチウィンドウインターフェースの左ペインに表示される。無料ユーザーでもMailbirdとGoogleの連絡先を同期することができるようになるが、月額7ドルのプレミアムユーザーになれば更にGoogleドライブとGoogleカレンダーも統合することができる。

Screen Shot 2016-08-25 at 1.53.58 PM

さらにWunderlist、Workflowy、Trello、およびTodoistなどのサードパーティのサービスからだけでなく、Googleタスクからもデータをインポートすることができる。

一度設定すれば、お好みのやり方がGTDだろうと、タスクを可視化するかんばん方式であろうと、Moo.doはTrelloのような製品で行うことと同じように、あなたのワークフローに適応する。お望みなら、Moo.doの柔軟性で両方のやり方を同時に使うこともできる。

moo-do-panes

リスト上の電子メールをクリックすると、他のOutlook類似電子メールプロダクトのように、隣のペインにメッセージが表示される、しかしここで違うのは、電子メールに含まれるタスクを扱うために、Moo.doのインターフェイスに他のペインを追加することができるということだ。

たとえば、電子メールを他のペインにドラッグして、行うことが必要なリストの一部にすることができる一方、そのペインをテキストやチェックボックス、その他の項目でマークアップすることもできる。また、Googleドライブからファイルを取り込んだり、名前の前にプラス記号を追加することで、Googleの連絡先を参照することができる。

インターフェイスに別のペインを追加するには、右上にあるプラス記号をクリックする。単純なto-doリストが欲しいのか、この先必要な項目に対してカレンダーのようなオーバービューが欲しいのかに応じて、「Outline」または「Agenda」というペインを選ぶことができる。

1-8n7kMxD3tCT0GTnGyaaM7g

市場には沢山のタスク管理ツールが存在しているが、Moo.doを際立たせている特徴は、電子メールを他のタスク、ファイル、ノート、またはアポイントと同様に扱わせてくれるということだ。そして全てを統一的に管理する場所を与えてくれる。

Moo.doはカーネギーメロンでコンピュータサイエンスを勉強していたときに知り合ったJay MeistrichとGrant Wattersによって設立された。Meistrichはその後MicrosoftのApplied Sciences GroupでSurfaceタブレットプロジェクトの立ち上げのために働き、一方WattersはMicrosoftのInternet Explorerチームでグラフィクスとタッチインターフェイスの改善を行っていた。

Meistrichによれば、もともとMoo.doのためのアイデアは、自分が記憶力が悪くてタスクを書き出さないと忘れてしまうところから来たのだと語った。そして、私たちの多くがそうであるように、彼はまた受信トレイの中に埋もれたメールに応答することを忘れてしまう。

moo-do-email

「シアトルへ戻る途中、Grantも私と同様に激しいフラストレーションを抱えていたことが分かったのです、そこで時間をかけてアイデアを練り上げモックアップをスケッチしました」とMeistrichは説明した。「この日私たちは、一緒にこの問題を解決することを決めました。いくつかの粗いアイデアのプロトタイプを作るところから始め、程なく私たちはMoo.do自身を開発そのものに楽しく使うことができるようになりました」。

チームは元々to-doリスト管理を行うMoo.doモバイルアプリを出していたが、今度のバージョンのMoo.doでは、そのコンセプトを電子メールとto-doを組み合わせることで更に深化させた。製品はベータテストを行っていたが、現在は誰でも使用できるようになった。

将来的には、より多くのサービスをMoo.do for Gmailに統合し、個人使用や小規模なチームの枠を超えて拡大する計画である。

「ふたりとも、Microsoftの経験から大きなチームがどのように働くのかを理解しています、このためエンタープライズコラボレーションツールへと成長ための、沢山の計画が既にあるのです」とMeistrichが言い添えた。

[ 原文へ ]
(翻訳:Sako)