iOS向けGoogle検索アプリが、Twitterのようなトレンド機能やインスタント回答機能を提供するようになった

木曜日(米国時間8月31日)の遅くにアップデートされたiOS上のGoogle検索アプリには、TwitterやFacebookのTrendsに似たトレンド検索機能が追加されている。米国版App Storeに追加されたAppの「What’s New」(新機能)の説明によれば、Googleは検索ボックスをタップすると「身の回りのトレンド」に関係する検索を表示するようになる。また、入力するに従いリアルタイムに「インスタント回答」も表示する。すなわち検索ボタンを押さなくても迅速に情報を得ることができる。

もしトレンド検索のことを聞いた覚えがあるとすれば、それはこの機能が昨年Android上で公開され、すぐに大量の苦情が殺到したことがあるからだ。実際、Google検索プロダクトフォーラムの1つのスレッドには、その機能を嫌いそれを無効にすることを望む人たちが投稿した500件もの投稿が溢れた。

人びとは口々に、この機能は迷惑で邪魔になると主張した。それらのコンテンツが個人的に興味のないものばかりだったせいだが、何しろそれが反映していたのはGoogle全体で検索されていたものだったのだ。当時ある人は次のように書いている「私はこれまでキャプテン・アメリカやマンチェスター・ユナイテッドのサッカーを探したことは決してない。すぐにこの機能を無効にして欲しい」。

数ヶ月後、Google は、このフィードバックに対応し、Google検索アプリにオプトアウト設定を実装したアップデートを提供した。

App Store上でアップデートされたアプリは、モバイルユーザーに再びトレンドを提供するつもりのようだ。そして、もちろんオプトアウトオプションも提供されている。

現在はトレンド検索として、青く丸い「上向き矢印」アイコンが表示される。これによってユーザー自身の検索履歴との区別がつきやすくなっている。昨年この機能が提供された際には白い背景に灰色のアイコンが表示されていた。

このアップデートでは、Trendsは「ユーザーの周りで起きていること」に関連しているものだと主張されてはいるものの、特にローカルなものだとは思えない。その代わりに、今日のリストとして示されているのは、米国内の一般的なトレンド、例えばもうすぐ開催されるiPhoneのイベント、Big Brotherのネタバレ、そしてスターバックスのカボチャスパイスラテといったものたちだ(わわっ、それは確かにアメリカを一言で表したものだよね?)。

それに加えて、検索機能自身も少々スマートなものになった、検索文字列を入力して行くと、その質問に対する答えを表示するようになったのだ(たとえミスタイプしたとしても)。

たとえば、「goog stock」(goog株)とか「how tall is the Eiffel Tower」(エッフェル塔の高さは)と入力した場合に、検索ボックスの下にすぐに回答が表示される。このデータはGoogleのナレッジ・グラフから得られるものだ。これは WikipediaやCIA World Factbookのような場所から得られた情報に基く、事実に関するデータベースである。

これらのアップデートは、Googleアプリへ最近行われた大きな変更である「フィード」の導入に続くものである(フィードはGoogle独自のアルゴリズムによって生成される、個人の興味に焦点を当てたニュースストリームである)。

アップデートされたGoogle検索アプリは現在App Storeで公開されている。

(日本版:AppStore内のGoogle検索アプリのバージョンは、英語版と日本版の両者とも34.1であるが、訳者の手元のiOSアプリではまだトレンド表示は現れていない。9月3日18:00時点)。

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(翻訳:Sako)

Googleは事実確認タグを導入した、Facebookよ次は君の番だ

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先日Googleは、Google Newsにfact check(事実確認)タグを導入すると発表した。ニュースアイテムの隣に、事実に基づいた情報を含む記事を表示することが目的である。ということで、いまやFacebookにとっても、事実確認は真剣に取り組むべき課題になった。

Facebookは、現代の新聞であるという役割に足を踏み入れている:つまり、そこはサイトを訪れる人たちに膨大なニュースを選択して表示する目的地の1つなのだ。その通り。そうしたニュースは、個人的な写真、動画、ステータスの更新、および広告に埋もれて表示されているが、それでもFacebookは米国成人の約半数がニュースを得る場所なのだ。

ということで、Facebookには、このオーディエンスに対して何が本当にニュースなのかを知らせる際に、もの事をより良く行う責務がある:噂やデマ、そして陰謀説とは対照的に、何が事実確認済みなのか、報告されたのか、検証されたのか、正当なニュースなのかを伝える責務が。

Facebookが、公平性を保つ努力の中で、読者に何がトレンド(現在「トレンド」機能は英語インターフェイスの場合のみに表示されている)かをサイト上で知らせる基準を、アルゴリズムだけに従うことを決めて、人間のニュース編集者を解雇したことは解決になっていない。それ以来、週の初めにリリースされたワシントンポストのレポートによれば、Facebookは繰り返し偽のニュース記事をトレンドとして表示するようになっている。

同報道機関が、8月31日から9月22日までの平日に4アカウント全体にわたって全てのニュース記事を追跡したところ、Facebookは5本の「議論の余地なく偽物の記事」と「あまりにも不正確な記事」をトレンドとして掲載した。そしてそれは恒常的に、プレスリリース、ブログ投稿、およびiTunesなどのオンラインストアへのリンクも掲載していた – 言い換えれば、ニュースサイトを指していない「トレンド」だったということだ。

Facebookが9月に発表したのは、トレンドトピックの中の偽のストーリーに対する対抗技術を展開するというものだったが、明らかにそれはまだ展開されてはいないようだ ‐ あるいはそのテクノロジーは、やるべき仕事をこなせるレベルには達していないということか。

いずれにしても、Facebookはより良く行う必要がある。

同社にとってそのニュースフィードへの明らかなデマの出現を単に減らすだけでは十分ではない – サイト上で回覧される友人や家族による他の人達による沢山の投稿が、タイムラインを直接訪れれば見ることが出来るからだ。

さらに、より多くのアイテムが共有されるほど、それらが口コミ(バイラル)として広まってしまう可能性が増える。そして口コミのニュースは、トレンドニュースとなり、その地域内のすべてのFacebookのユーザーに表示されることになる。

これは重要なことだ。Facebookは、爆弾の敷設も含み9/11は内部犯行だったという説を、タブロイドニュースソースからトレンドへ取り込んだ。またFox NewsアンカーのMegyn Kellyについての偽ストーリーも流した。彼女が解雇されたというニュースである。これらはミスではない:意図的な虚偽なのだ。

Facebookは、上記の件について謝罪したが、偽のニュースのプラットフォームへの掲載が続いているという、ワシントンポストの新しい発見に関してはコメントを拒否した。

それに加えて、Facebookはそのトレンドニュースリンクの検証で失敗しているだけでなく、そのサイトを埋めているリンクに警告を設定する方法も持っていない。

トレンドニュースの外では、Facebookは相変わらず、不正確で不十分なソースの、あるいは完全に偽であるニュース、噂そしてデマで埋め続けられている。たぶん、ニュースフィードではそうしたものを見ることは少ないかもしれないが、イカれた友人があなたの投稿に、良く知られたデマサイトへのリンクをまるでニュースのようにコメントとして貼り付けることを防ぐことはできない。何のタグやラベルもなく、彼らは事実を共有しているつもりなのだ。

一方、自分自身の投稿に対してコメントを禁止する手段も提供されていない、たとえその中に「性的暴行の被害者は嘘つきである」といったものが含まれていたとしても(例えば、最近のこうしたストーリーとか)。

なぜならば、たとえそれがユーザーのトラウマの記憶を呼び起こすものだということを意味しているとしても、Facebookはサイトへの再訪を促す1つのメカニズムを変えるという考えを放棄しているからだ。

事実確認済み記事に基づいた記事と、擁護団体が資金を提供しているウェブサイトからの記事の間には違いがあるPolitifact(有名な事実確認サイト)と無名の個人ブログの間には違いがあるのだ。それでもFacebookは両者を公平に表示する:ヘッドライン、写真、概要テキストといった具合だ。

もちろん、こうした対処は単にソーシャルネットワーキングに注力してメディアビジネスに参入するために広告を売りたいだけの1企業にとっては難しいことだろう ‐ それが、Facebookが大声で「自分たちはメディア企業ではない」と言い立てる理由なのだが。

しかしもうそれは「メディア」なのだ。それが望んでいるかどうかにかかわらず、もうその役割を提供している。

少なくともGoogleは打席に立ち、解決策の発見に務めている。今度はFacebookの番だ。

Facebookは意図することなくメディアになっただけなのだろう、しかしそれはもうメディアそのものなのだ。そして、今は酷い仕事をしている。

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(翻訳:Sako)