Googleより容赦無し?Appleのアプリランキング操作の『即アウト』的な排除規制が、実際わりと厳しい模様

同じ”ランキング”に関わるテーマでも、今回はiPhoneやiPadを代表とするiOSアプリを主題とした話題です。つまりGoogleでの検索ではなく、「App Store」の中の話です。とりわけ新情報というわけではありませんが、「本格的な動きが見られた」という意味では新しいかなと。

App Storeのランキング操作に関わる仕組みを持つiOSアプリがゴッソリとストアから排除されるように規制強化

ランキングの人為的な操作を排除することでユーザーの利便性の向上を図りたいのは、なにもGoogleだけではありません。ランキングの品質改善は、ユーザーにランキングを提示する仕組みを持つ多くのプラットフォームにとって、避けては通れない課題の一つなのです。

Appleのアプリストア「App Store」でも、ランキングの公正化のための取り組みとして、人為的にランクの操作をする目的のプロモーションを排除する動きが厳しくなっているということがつい先日、話題になりました。まとまっている記事としてはこのようなところをご覧頂ければと思います。

※2つ目、3つ目のURLについては、訂正も入れられていますが「規約がずいぶん厳しくなった」ではなくて「もともと言われてたことが本格的に実行されてきているようです」という意図ですね。タイトル内の「規約厳格化」の表記で誤解する人も中にはいそうでしたので、念のため補足。

“記事の公開時、「規約を発表」とありましたが、「すでにある規約を厳密に運用し始めた」の誤りでした。”

“以前からAppleはリワード付きの広告を禁止していた。しかし、実際には規約は厳格に運用されず、「厳密には違反しているようだが、何も言われない」という状況になっていた。”

 
さて、挙がっている話題をまとめますが、

“規制の対象となるのは、報奨で誘ってビデオの視聴をすすめるツール、ソーシャルに共有するとおまけがもらえるもの、プレイしているゲームの中でほかのアプリを見つけさせるもの、などだ。この規制はアプリ業界全体に影響を及ぼし、アプリの成長や市場拡大のためにこれまで一般的に使われていた方法を“リセットする”効果を持つだろう。”
ビデオを見たりソーシャルな共有で“ごほうび”をくれるアプリはApp Storeから締め出しへ…iOS 8の大改革

ということで、何かしらのインセンティブ(報酬)と引き換えにユーザーに何らかのかアクション(広告の閲覧、アプリのインストール、Facebookでのシェアなど)を求める仕組みを持つアプリは、アプリストアからリジェクトされる、つまりストアに掲載されなくなるということですので、その間は一切新規のインストールを獲得出来ません。重めです。

そういう規制がここにきて本格的に運用され始めたようです、というのが今回の話題の主旨となります。ここからは、この話題を背景から掘り下げて行きましょう。

App Storeの人気ランキングってどうやって決まるの

Appleのアプリストア「App Store」は、利用したことがある方は分かると思いますが、アプリの人気ランキングには、「総合」「有料アプリ」「無料アプリ」のような全体的なランキングと、「仕事効率化」「ビジネス」のようなカテゴリ毎のランキングが存在します。

アプリのランキングには、総合的なランキングとカテゴリごとのランキングがあり、有料アプリ、無料アプリ、どちらも含むランキングから探すことが出来ます

こうしたランキング決定ルールについてはGoogleと同様公表されてはおりませんが、やはり「一定期間内にどれだけ多くの人がインストールしたか」という要素は大きいようです

※もちろんGoogle検索と同じで、インストール数が全てではありませんが、主たるランキング決定要因の一つにはなっている、ということです。だからApple側としても本腰入れて規制をせざるを得ないわけです。

 

そして、iOSでアプリをインストールするユーザーのうち、App Storeの人気ランキングを参考にインストールするアプリを選ぶユーザーはやはり多く存在します。

従って、「一定期間のうちにどれだけインストールされるか」でランキングが上がるか上がらないかが決まり、ランキングが上がればその後のインストールの促進にもなるわけです。

つまり、iOSアプリにおいて継続的にインストールを増やすために、

  • 短期間でのインストールを増やし、人気ランキング上位に食い込む
  • App Storeユーザーへのリーチが増え、オーガニックなインストールも増える
  • その後も継続的に一定量のインストールを獲得し続け、ランキングを維持する

大きくこのような施策が一般的に行われています。

従って、まずは「短期間でのインストール促進」というのはこの流れの起点となることですので、ここが上手くいくかどうかがアプリマーケティングの鍵を握る、と言っても過言ではない状態でした。

何かしらの報酬を対価としてアプリのインストールを促進するプロモーションが普及

「何かしらの報酬を対価としてアプリのインストールを促進するプロモーション」て何やねん、ということですが、砕けて言えば「ここからこのアプリをインストールしてくれたら、コイン○枚プレゼント!」みたいなやつです。

逆に、「コイン○枚あげるから、その代わりこのアプリインストールしてよ」とも言えますね

そしてこういう形式でインストールを増やしまくったアプリが人気ランキング上位にいるというのは、何か本質的な「人気ランキング」と言うには違和感ありますよね、というのはWeb検索に関わる仕事をされている方であれば慣れ親しんだ文脈だと思います。

また直接的なインストール促進以外にも、同じような意図で、ポジティブなレビューの投稿やソーシャルメディアでのシェアを報酬付きで促すようなプロモーションも広く行われています。

とにかく、このようなランキングの人為的な操作につながるような行為を何かしらの報酬を対価としてユーザーに促すような仕組みについては、実はもとから規制するとされていました

しかし、Googleのかつてのガイドラインと同じく、「そんなこと言ったっていくらでもやれちゃうし、やってるやつたくさんいるし、現にランキング上がりまくりじゃん」状態であった、ということですね。

Google検索とApp Storeの違い

Google検索ランキングとの大きな違いとして、掲載されているコンテンツ(アプリ)は全てAppleの規定に基づく人的な審査を通過したものですので、Web検索よりも掲載時点でのコンテンツ品質をある程度は担保しやすい、という点が挙げられるかなと(App Storeの場合は審査時に体裁整えて通してしまえば、、という抜け道はあるのでしょうけど、さすがにいずれはその辺も対応されるかと思いますし)。

また、それに付随し、コンテンツ量はGoogleのように”兆”とかの規模にはなり得ませんので、あくまでアナログな規制であっても機能しやすいという点も今回の話題には直結します。(ちなみにApp Storeの場合は特定の仕組みを自動検出する精度とかはどうなんでしょうかね?)

したがって、Googleのようなアルゴリズム依存ではなく、プラットフォーム側の運用ルールをどのように引くか、どのように運用するか、という改善のみで大きく規制を加速することが可能ということです。

その前提で、Google検索のリンク売買のアレと比較すると

若干こじつけだったりしますが概ねこんな対比は分かりやすいかなと思います。

App StoreとGoogleで対比して考えます。  App Storeの事情。 ・インストールが多いアプリは人気があるというロジック ・だからインストールが増えるとランキングが上がりやすい ・何らかの報酬と引き換えにインストールを促す機能を持つアプリがある ・何らかの報酬を払って得たインストールでランキングをあげようとしているアプリがある ・ユーザーの自発的なインストールでないのであればランキングに反映したくない ・報酬と引き換えにユーザーにアクションを促す機能を持つアプリに規制を入れる ・アプリストアからのリジェクト(排除):ストアに掲載されない ・問題となる部分を修正して再審査を行い、問題がなければ規制解除  Google側の事情。 ・リンクがたくさんあるサイトは人気があるというロジック ・だからリンクが増えるとランキングが上がりやすい ・何らかの報酬と引き換えにリンクを提供しているサイトがある ・何らかの報酬を払って得たリンクでランキングを獲得しているサイトがある ・ユーザーが自発的に貼ったリンクでないのであればランキングに反映したくない ・報酬と引き換えにリンクを提供しているサイトに規制を入れる ・検索結果からのインデックス削除:検索結果に表示されない ・問題となる部分を修正して再審査を行い、問題がなければ規制解除

という感じですね。Googleに慣れている方であれば特に違和感なく飲み込める話題だと思います。

今回のケースはGoogleのリンク売買の例に例えれば「リンクを売っているサイトは問答無用でインデックス削除ね(=検索結果に表示されなくなるよ)」ということになりますので、Googleで言えば最も重度のペナルティを、割とバシバシ行っているということです。

現実には、Googleのインデックス削除は、本当に低品質なサイト(アフィリエイトリンクばっかりとかリンク提供以外の目的がないとか)を除いては、よほどのことがない限りは一般的なサイトでそう起こりうるものではないのですが、Appleの場合はその辺は容赦ないみたいですね。

しかもGoogle検索で言えば、大事に作ってきたメインのサイトがそうなる、とかそういうレベルのことですので、アプリ関係者としてはそれなりに大きい変更と言えそうです。

ちなみに:実際この規制運用の強化によりどうなったか

ちょっと又聞きの情報なので不確かではありますが(関係者の方、もしも不適切でしたら訂正追記しますのでご指摘頂けますと幸いです)、結構色々話は聞きます。

結論から言えば、とりあえず、Appleは割と本気出してきているようです。

少なくとも上記の規制の対象と言われている

  • インセンティブ付きで他アプリのインストールを促進する仕組みを持つアプリ
  • インセンティブ付きでソーシャル拡散等を促す仕組みを持つアプリ

のような代表的な規制対象の仕組みを持つアプリは割とガシガシリジェクトされているみたいです。

また、ユーザーにインセンティブ付与が有りだろうと無しだろうと、アプリの中で他のアプリインストールを推奨するようなものも含めてアウトになっている的な噂もあります(これはあくまで噂)。

インセンティブの有無に関わらず、アプリの中で他所のアプリをプロモーションするのはヤメレ、という意図がそもそもあるのかもしれません。ぶっちゃけそれくらいはええやんとか思ってしまいますが。普通に広告してるだけだし。。(※もちろんそれ以外でアプリ内に表示される通常の広告ネットワークなどは特に規制の対象ではありません)

ちなみに、Webを通じたインセンティブ付与の広告とかについては特に規制とかないんですけどね。アプリの中にそういう仕組みを持ってたらダメよ、ということなので。

※この辺については、アプリ内でのインセンティブ付与の排除の背景として、「ランキング操作の禁止」だけではなく「そんなところでインセンティブとして付与しちゃったら、Appleに課金してもらえないじゃないの」という意図も多分にあるのかなと思いますがどうなんでしょうね。媒体(アプリ)としてはアドオンで課金されるより広告で得られる報酬が高いのであれば普通そちらを選びますし、事実今でもインストール成果報酬型の広告って単価かなり高く設定されますし。

 

まとめ

アプリの関係者の方々にとっては何だかんだ言ってもそれなりにはインパクトのある規制強化なのではないかなと。少なくともGoogleがここ何年もかけて取り組んできた規制レベルを、それに比べれば結構な短期間でズバンと進めてきたのが今のAppleということですので。

実際には、監視をかいくぐってうまいことやることが出来ないわけではないと思いますので、どこまで厳密にこの規制をAppleが運用していけるか分かりませんが、Googleのそれに比べれば現実的に運営側の努力と工夫である程度対応できるコンテンツ量ではないかな、などと考えますと、

アプリマーケティングの世界では、定められたルールの中でちゃんとプロモーションするにはどうしたらよいか、というのを考えていかなきゃ行けないよね、がキレイ事ではない時代はそんなに遠くないかもしれないですね。

※今回の件、おそらく「そういうプロモーションをしてるアプリを規制する」だとめちゃくちゃハードル上がると思うんですけどね。外的要因が絡むので検知と判断が難しいので、今Googleが右往左往してることと似たようなことを何だかんだすることになると思いますし。あくまで、「そういう仕組を持っているアプリ」への規制、ということで、根本からそういうプロモーションをやりづらくしようとしているのが現状でしょう。Googleも、最近のリンク系ペナルティの話題を聞くに、表面的なリンク対策への対応よりも、根本的な原因の検出と排除に注力するポイントをシフトしてきているようにも見えますし。

 

ともかく、GoogleにしてもAppleにしても、特定のプラットフォームに依存したビジネスを行うにあたっては、プラットフォームが許容する中でどうやって勝っていくか、を考えるのは普通です。

その中で、現時点での勝ちパターンを追求することで勝てている勝負も多くあると思いますが、一方で、プラットフォーム自体のルールや仕様の変更によりその勝ちパターンが一気に破綻する、といった可能性は常に考慮しておかないといけませんよね。

ということで、普段と違った話題をお伝えしました。別事業でアプリ紹介サービスを運営しておりますのでたまにはアプリ界隈の話題も良いかなと。(長い割に薄い内容ですみません)

最後に:SEOセミナーのお知らせ

すみませんただの告知でしかないのですが6月24日(火)に僕とグループマネージャーの實川の2人でセミナーやります。Googleのこれまでとこれから、SEOのこれまでとこれから、実際に業務としては何をしていくべきか、事例を交えてポイントに分けてお話します。ご興味ある方は是非。
セミナー詳細:“リンクを買わないSEO”を成功させるための、Web担当者向け実践SEOセミナー

Googleが日本のリンクネットワークに制裁を与えたようです

先ほど、GoogleのMatt Cutts氏がTwitterで「ここ数カ月で日本国内の7つのリンクネットワークに制裁を与えた」という内容のツイートをしたことが話題になっています。他のブログでも既に取り上げられていますが、こういう話題はあまり触れないのですが大事な動きですのでこちらでも書いておきますね。

“Over last few months”ということですので、今日そういうことがありました、ではなくて「ここ数カ月にわたってそういう対処をしてきました」という事後報告ですね。ですのでこの発表があったからどうこう、と慌てるような話題ではありません。

少し補足するとこういう発表のあるなしに関わらず、リンクネットワークの駆逐は小規模なものから大規模なものまで順次実施されています。また、こうした動きも今に始まったことではなく、以前からこういうようなネットワーク単位での制裁は行われています。

今回の「日本国内の7つのリンクネットワーク」がどれを指すのかは今時点では分かりませんが、海外ですと「○○のネットワークに対して制裁を与えた」という感じで名指しで公表されているものも多くありますね。

海外でのこうした発表は前から見られており、最近ではヨーロッパ諸国の話題が多かったのですが、日本国内のリンクネットワークに関する発表は初めてでしたので界隈では「ついにきたか!」という感じで話題になっていますね。

今回は結論とかはありません。

ヴォラーレ株式会社 土居

※参考記事※
Google、日本の7つのリンクネットワークに制裁
Google、国内7つのリンクネットワークに制裁を科したことを公表

【保存版】2013年のSEO周辺事情の振り返り、2014年に向けて改めて読んでおきたいSEO情報×50記事

2013年度も終わりにさしかかり、今年のSEOを振り返る記事も既に多数出ていますが、それにやや乗り遅れて便乗する形で今年の主要な話題を一気に振り返るためのSEO総集編をお届けします。

目次

  1. アルゴリズム/検索技術も色々と変わってきています
  2. 「コンテンツマーケティング」の考え方はSEOにも必須です
  3. 不自然リンク/ペナルティ対応等の事情もどんどん変わっています
  4. スマートフォン/モバイルのSEOに関わる大きな変更がありました
  5. 国内、国外で行われたサーチ系イベントレポートも充実
  6. その他SEO情報、SEOの方法論など
  7. まとめ

このようなラインナップで、筆者のtwitterアカウント当サイトのFacebookページなどで言及した記事の中からピックアップしてお届けします。情報出典元が偏っていますが、重要な情報を、正確に、かつ下手な誤解を生まないよう配慮されて書かれている情報元は限られていると認識していますのでご了承下さい。

アルゴリズム/検索技術も色々と変わってきています

パンダアップデート、ペンギンアップデートと今では随分聞きなれたアルゴリズムに加え、新しく「ハミングバード」なるものも新しく導入され、心地良い感じに世間では勘違いされた情報がビュンビュンと出回ってきていますので、改めて、それぞれの意味やその対策などについて見直してみましょう。

パンダアップデートが通常アルゴリズムと統合されました

2011年の初回導入から早3年近く(驚き)、何かと世間を騒がせることの多い「パンダアップデート」ですが、これまでは通常のランキングアルゴリズムとは独立してデータ更新や「パンダ」アルゴリズムの刷新が行われていましたが、今ではその他のアルゴリズムに組み込まれる形で定期的に更新されるようになりました。

ペンギンアップデート×2回、大きな影響は出ず

「次のアップデートではかなり大きな変動が起こるだろう」と言われていて戦々恐々としていた2013年のペンギンアップデートですが、蓋を開けてみると「あれ?そうでもなくない?」といった反応が多かったように思います。今年は2回の更新でした。

(勘違いしてる人の多い)ハミングバード、「会話型検索」への対応強化

何故かはわかりませんが、一部のブロガーさん(?)等を筆頭に、「ハミングバードによってリンクの重要度が下がる」「コンテンツイズキングをハミングバードがもたらす」といった主旨の記事が出回ってしまいましたが、全くもってそういう類のものではありません。これはかなり勘違いされている方が多いです。

(おそらく)主に音声検索の普及を見越した、従来型の単語やフレーズでの検索語入力だけでなく「会話型の検索語」に対しても、「単語」ではなく「意味」をより高い精度で解釈して検索結果を提示できるようにした、大規模なアルゴリズムアップデートとなります。しかし、普段ビジネスで定点観測するような商用キーワードに対して大きな影響があったかと言えば、ほとんど影響はありませんでした。

その他:SSL化、オートコンプリートの是非、AppStore内SEO

Googleの検索のデフォルトでのSSL化により検索キーワードデータの取得が非常に困難になったり、Googleオートコンプリート機能などでのネガティブワード表示に起因する訴訟でGoogleが敗訴したり(昨年に引き続き)といった話題や、Googleではありませんが最近はAppStoreでの検索アルゴリズムでも大きく変化があったようです。

「コンテンツマーケティング」の考え方はSEOにも必須です

人為的なリンクソリューションによるSEOが徐々に肩身狭い状態になっている中、本質的にランキング全般を改善するには、如何にコンテンツを軸としたリンク獲得、ひいてはマーケティングを行っていくかは間違いなくSEOにおける必須の課題となります。

「コンテンツマーケティングって難しそうだしハードル高い」という声も多いですが、ここに挙げたような記事はその不安をある程度払拭し、またマーケティングにつながるコンテンツをどのように考えるのか、のヒントになると思います。

不自然リンク/ペナルティ対応等の事情もどんどん変わっています

今やSEOの話題では定期的にでてくる不自然リンク起因のペナルティや順位下落について。細かな話題は事欠かないですが大まかな流れとしては以下のようなトピックが挙げられます。

色んなリンクが次々と「不自然リンク」認定へ

リンク元がいくら信頼あるオーソリティサイトでもそのリンクがSEO目的とみなされればNG判定、リンク購入には有名サイトでも容赦なくペナルティ、プレスリリースや有料ディレクトリもnofollowを、などと、一部若干度が過ぎるのでは?と思うような対応もあり話題になりました。

Google公式ブログから

Googleサーチクオリティチームのスタッフも積極的に情報を公開し、ブログだけではなくセミナーや動画でもこの有料リンク問題については呼びかけを行うようになりました。不自然リンクに対するSEO業者の対応が悪質と見なされた場合についての言及など、少し強めな対応をとる姿勢を見せているように見えます。

再審査リクエスト、対応も色々変わっているようです

この1年で、再審査リクエストに対するGoogleの対応も大きく変わっています。具体的なリンクURLのサンプル提示、様々なタイプの通知テンプレートなど、正直やや不可解な部分もあるように感じていますが、ペナルティ解除に向けた取り組みの基本的なポイントは変わりません。

メジャーなブログサービスもSEOスパム対策を強化

livedoorブログや、最近ではサイバーエージェント社が運営するAmebaブログなどのブログサービスにおいても、検索エンジンスパムへの対応をより強化するような発表がありました。Googleの強めな呼びかけとも相まって、以前よりもリンクを削除できる可能性がかなり向上したというのは実感としてあります。

スマートフォン/モバイルのSEOに関わる大きな変更がありました

スマートフォンでのアクセスを全てスマートフォン版TOPにリダイレクトする、などの設定をしている場合、PCでの検索では上位にあるサイトがスマホ検索で全くヒットしなくなる、などの事象が実際に確認できています。ある意味、細かな技術要件とも言えますが、ユーザー体験を損ねないために正しい実装を心がけるべきポイントと言えます。

国内、国外で行われたサーチ系イベントレポートも充実

海外でのサーチ系イベントは過去から多く開催され一部レポートが出ていましたが、2013年度は国内でも多くのイベントが行われていたように思います。レポートも充実の内容で、今後のSEOの取り組みを踏まえても必読の内容です。

その他SEO情報、SEOの方法論など

その他、SEOの情報収集に役立つ記事や、今後の展望を踏まえてどのような取り組みが求められるか、その参考になりそうな記事をいくつかピックアップしておきました。

まとめ

このように、相変わらず激しく変化する検索エンジン環境の中で、それでもサービス利用者や商品を購入するターゲットユーザーが「検索して探す」ことをやめない以上、常にSEOの改善方法を模索していかなければならないことには変わりません。

検索エンジンは今後も更に改良を進めますが、その方向は「ユーザーの検索に対して、より良い検索結果を返せるようにする」ことであることは変わりなく、具体的には、

  • ユーザーの検索意図を、文字や単語、ではなく意味や文脈でより正確に理解する
  • コンテンツの品質や信頼性をより高い精度で評価する
  • 不正なSEO手法を正しく検出して順位操作を防ぐ
  • 検索意図に応じた、より多様な検索結果を提示する

などの方向性が挙げられると思います。

その上でサイト運営者が何を考えるか?ですが、このような検索エンジン技術の進歩に伴い、「(検索エンジンが未熟だから結果的に有効だったような)余計なことを考えずにサイトを運営する」「アルゴリズムの欠陥を突くような手法を模索するのではなく、本質的にサイトの価値を高めることを考える」といった方向に、嫌でもシフトしていくことが求められます。

2014年もSEO頑張りましょう。それではみなさん良いお年を。

ヴォラーレ株式会社 土居

おすすめの記事

Googleから「再審査リクエストされてもしばらく審査しないからちゃんと時間かけてリンク削除してから申請して」的な通知が来た

ご存知のとおり、ウェブマスターツール経由での再審査リクエストに対するGoogleの対応の内容もこれまで色々と変更が加えられていまして、今日も初めて見る内容の審査結果通知メッセージが返ってきましたので簡単にご紹介します。

通知メッセージ内容

記事タイトルにもありますが、「再審査リクエストが大量に来ています」「すぐリクエストされてもしばらくは審査しません」「ちゃんとリンク削除してからリクエスト送って」というような内容が新しい内容と思います。

少し長いですが最近になって追記されたのは後半の部分ですね。その他はこれまでにあったような内容と変わりありません。

http://www.○○○.com/ のウェブマスター様から再審査リクエストを受け取りました。
貴サイトへのリンクを確認しましたが、一部が現在も品質に関するガイドラインに違反しています。

URL の例:
http://ダメリンク1.com/
http://ダメリンク2.com/
http://ダメリンク3.com/

上記の例に限らず、人為的なリンクはすべて修正するか削除してください。人為的なリンクが含まれているサイトのウェブマスターへの連絡が必要となる場合もあります。

サイトへのリンクを削除できない場合は、リンクの否認ツールを使用できます。単にリンクを否認するだけでは、再審査リクエストの承認に十分ではありません。Google では、ウェブから人為的なリンクをできるかぎり大量に削除するよう努力したかどうかを確認する必要があります。

リンクの削除には時間がかかります。Google には大量のリクエストが寄せられているため、またあなたの次の再審査リクエストが承認される可能性を高めるため、Google では今から数週間、このサイトからの他のリクエストを審査することはありません。時間を十分にとってサイトへの不自然なバックリンクを削除してから、別の再審査リクエストを申請することをおすすめします。

サイトへの手動による対策の状況について詳しくは、ウェブマスター ツールの [手動による対策] ページをご覧ください。このページからサイトの再審査をリクエストできます。
ご不明な点があれば、ウェブマスター ヘルプフォーラムをご利用ください。

という感じです。ちなみにこの再審査リクエスト自体はリクエスト送信から2週間以内の返信でしたし、その他でもここ数ヶ月はおそらく大量のリクエストが送られたであろうにも関わらずほとんどが1~2週間程度で結果通知が来ていました。

複数のサイトで同じような通知を確認できますのでサイト毎の個別対応というわけではなく汎用的に通知されているものと思います。

内情というか本当のところは知らないですけど、おそらくGoogleもここに対してそれなり以上のコストはかかっているでしょうし、本当にここ数ヶ月は再審査リクエスト多かったというのは想像に難くはありません。

大まかな意図としては、「こちら(Google)側では再審査リクエストについては対応に制限かけておくから、その期間は闇雲にリクエスト送るんじゃなくてきちんとリンクを削除して頂戴」という意図であるとそのまま解釈して良いのかなと思います。また「問題解決の進展がない中でのリクエスト乱発は意味ないからやめてね」と言い換えることもできるかなと。

もちろん、裏の意図としていい加減キリなくなってきたし対応回らなくなりそうだから防衛線として、ていうのもあるとは思いますけど。

本日はこんなところで失礼いたします。

ヴォラーレ株式会社 土居

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不自然リンクペナルティ・再審査リクエスト絡みの質問を20個集めて汎用的かつ無難なQ&A集を作ってみた

今の時代リンクペナルティ絡みの話題は無難に広くコンテンツとして需要がありそうなのと、社内的にも結構同じような質問を色んな方から頂くのでまとめておく価値はありそうねということで、特に目新しい話題はないと思いますがある程度網羅しておきます。

  • 1.リンク調査のツールは何を使えばいいの?
  • 2.リンクが全部外れないと解除できないの?
  • 3.不自然リンクとして外す必要があるリンクの見分け方は?
  • 4.「質の良いリンク」であっても外す必要がある?
  • 5.有料ディレクトリからのリンクってどうなの?
  • 6.明らかに不自然なリンクばかりで固められたようなサイトが今でも人気キーワードで上位に表示されている理由は?
  • 7.ペナルティを受けているサイトからリンク受けることって問題ある?
  • 8.nofollowでついてるリンクが怪しいと思う場合どうしたらいいの?
  • 9.リンク死ぬほど大量にありますけど、全部確認して削除しなきゃいけない?
  • 10.リンクを貼った人が剥がしてくれない場合、それ以上何も出来ない?
  • 11.リンク否認ツールってイマイチ実感ないんだけど使う意味あるの?
  • 12.ウェブマスターツールからダウンロードしたリンク全部まとめて否認しちゃダメですか?
  • 13.特に順位は下がってないんだけど本当に放置してたらダメなの?
  • 14.さっさと再審査リクエスト出したいんだけど問題ありますか?
  • 15.再審査リクエストってやりすぎたら解除されにくくなるとかある?
  • 16.内部的な問題で警告メッセージが来ることってあります?
  • 17.本当にGoogleの中の人が人的にチェックしてるの?
  • 18.警告メッセージきてたから再審査送ったのに、「手動での対応は行なっておりません」って返事きたんだけどどうすればいいの?
  • 19.ペナルティは自動解除されるって聞いたんですけど、わざわざリンク外す意味あるんですか?
  • 20.ペナルティ解除したらどれくらいで順位が戻りますか?
  • あくまで現時点(2013/07/30)情報であるということと、一部は数少ない事例を元に書いている内容も含まれますので、長期に渡って正確さを保証するものではありませんのでご了承下さい。

    リンクの分別・削除に関するQ&A

    不自然なリンクとはどういうものかを正しく理解し、削除できる不自然リンクは基本的には全て即座に外すことが求められます。

    1.リンク調査のツールは何を使えばいいの?

    自サイトに向けられている被リンクのデータを取得するには、主にはウェブマスターツールの「サイトへのリンク」から取得します。しかし、実際にはそれで全てのリンクデータが抽出できるわけではなく、特にリンク数が膨大な場合には、外部ツールを用いて初めて検出されるリンクがそれなりの割合で発生します。

    従ってウェブマスターツールに加え、いくつかの外部ツールを併用することで、なるべく多くのリンクデータを抽出し、再審査リクエストに望むべきと言えます。外部ツールとしては主に以下の3ツールが代表的です。

    1.Open Site Explorer ( http://www.opensiteexplorer.org/ )
    2.Majestic SEO ( http://www.majesticseo.com/ )
    3.ahrefs ( http://ahrefs.com/ )

    それぞれ無料プランでは取得リンク数に制限がありますので有料プランを申し込むか、或いはこうしたツールのアカウントを保有している外部の協力者に依頼すると良いでしょう。

    2.リンクが全部外れないと解除できないの?

    基本的には、不自然なリンクは全部外すことを前提としてリンクの精査を行う必要がありますが、過去数年間に渡り様々なSEO会社と取引があったり、自社でリンク対策(当時流行ったディレクトリ登録や相互リンク、ブログ投稿系のリンクサービス等)を行なっていた場合には、現実問題としてほとんどの場合で全てのリンクを削除することができません。

    そうした場合でも、出来る限りのリンク削除の努力と、削除出来ないものの否認申請やその経緯報告をGoogleに行うことで、仮に1回で削除出来なかった場合でも、粘り強く継続してチャレンジし続ければ解除できることは珍しくありません。

    最近では、最終的に7割程度のリンクが残っていながら、6ヶ月程度かけて複数回に渡りチャレンジした結果手動ペナルティが解除されたというような事例もあります。

    3.不自然リンクとして外す必要があるリンクの見分け方は?

    次の質問とも関連しますが、一言で言えば、「SEOのみを目的として設置されたリンク」は大方NGなものとして扱って良いです。

    内容によってはSEOを意図したリンクであっても一概にNGと扱われない場合もあると思いますが、素直にペナルティ解除を目指すのであればSEO目的のリンクは内容によらず削除する必要があります。

    4.「質の良いリンク」であっても外す必要がある?

    意外に多い質問だったりしますが、この「質の良い」という言葉もそもそも人によって定義や意味するものが全然違います。Googleが指定するところの「質の良い」というのは自然なリンクであることが前提にありますが、SEOの話題の中で「質の良い」というのは「1本あたりのSEO効力が高い」というような文脈で使われることが大半です。

    先ほどの質問の回答の中でも書きましたが、後者のような意味で使われている「質の高いリンク」であれば、手動ペナルティ発動後には基本的にはそのリンクは外すことが求められます。

    5.有料ディレクトリからのリンクってどうなの?

    名前を挙げるとしたら、Yahoo!カテゴリのような主要ディレクトリは一向に問題ありません。ただし有料ディレクトリについては、「登録は避けるべきで、現在ついているなら外した方が良い」というものも多くあるということは言及しておきます。具体的な事例はここでは控えさせて下さい。

    6.明らかに不自然なリンクばかりで固められたようなサイトが今でも人気キーワードで上位に表示されている理由は?

    色々と理由はありますが、まず「今の順位が良い=何も問題がない」ということではない、ということが前提にあります。ペナルティに起因して順位を大きく落としているようなサイト達も、時を遡れば「順位が落ちるまでは問題を抱えながらも悠々と上位に掲載されていた」わけですね。

    問題がある=必ずペナルティを受ける、ではありませんし、ペナルティを受けていない=何も問題がない、でもありません。Googleのスパム検知フィルタがまだ検知しきれていないのかもしれませんし、ひょっとしたら単純に手動対応が遅れているのかもしれません。手動対応が行われているのに、順位にまだ反映されていないだけかもしれません。

    現時点の順位を最優先と置くのか、その先のリスク等々まで含め総合的に考慮するのか、サイトや状況によって様々と思いますが、諸々のリスクまで含め判断があまりつかないようでしたら、すくなくとも「今」だけを軸に施策を講じるのはやや怖いかなと思います。

    ちなみに、「スパム検知されにくい不自然リンク」と「ペナルティの際に外さなくても良いリンク」も別ものです。これも混同されている方は多いので念のため。不自然リンクである以上は基本的には外す対象として考えておく必要があります。

    7.ペナルティを受けているサイトからリンク受けることって問題ある?

    一般的に言えばそれ自体に問題はありません。が、自分のサイトが密接につながっているサイト群の中にペナルティを受けているようなサイトが多くあるのであれば、そのサイト群との関わりを薄くするなどの考慮はあっても良いかもしれません。

    理屈としては、「悪い連中ばっかりとつるんでる奴は大概悪いやつだろう」というような感じで、一方的にペナルティを受けたサイトからリンクを受けるわけではなく、自サイトの周辺にそういうサイトが多くいてリンク構造として近しい位置にあるのであれば、リンクを制限するとかそういう対応はしたほうが良いかもしれないです。

    8.nofollowでついてるリンクが怪しいと思う場合どうしたらいいの?

    nofollowが最初から付与されているリンクについてはその内容如何によらず問題はありません。もともとクロール対象でもなければSEO上ではページランクも受け渡しませんのでランキングを操作するような要因とはなっていません。

    9.リンク死ぬほど大量にありますけど、全部確認して削除しなきゃいけない?

    先ほどの質問でも回答しましたが、死ぬほどリンクがついていようが何だろうが、再審査リクエストに求められるのは「問題となるリンクを削除すること」です。

    しかし現実的にそれが出来るケースは圧倒的に稀であり、ほとんどの場合はそれが出来ません。できませんが、基本的にはそれをやることでペナルティ解除の確率は高まりますし、やらなければその分ペナルティが遠のきます。

    昨年秋にはリンク否認ツールがリリースされ、そうした状況でもペナルティ解除に向けて前進はしやすくなっていますので、必ずしも全部が外れる必要はないかもしれませんが、全て確認し、削除しようとし、ダメであればそれが何故削除できないのか記録に残す、といった地道な作業はどちらにせよある程度は必要となります。

    10.リンクを貼った人が剥がしてくれない場合、それ以上何も出来ない?

    何もできないわけではありません。例えばリンクが掲載されているサイトの管理者に直接連絡することで個別にリンクを削除してもらえるケースや、例えばlivedoorブログなどでは最近SEOスパム報告フォームができ、こちらから申請すれば記事を削除してもらえる可能性もあります。

    参考:検索エンジンスパムへの対応について - livedoor ブログ ヘルプセンター

    基本的には粘り強く色々やってみると、何かしら好転することもあります。もちろん全部が全部対応してくれるわけではない、というよりも対応されることの方が少ないです。

    個人的にとある無料ブログサービスの運営担当者の方とお話したことがあるのですが、スパムリンクの削除依頼は鬼のように来るようで、仮に対応しようとしても、正直1つ1つチェックして対応するなんてのは現実的に不可能、なんていうお話をされていました。まあ、それはそうですよね。

    リンク否認ツールに関するQ&A

    2012年10月にリリースしたリンク否認ツールについてのご質問。具体的なレスポンスがGoogleから得られる類のツール・申請ではないので、ちょっと未知数なところがあることは否めません。

    11.リンク否認ツールってイマイチ実感ないんだけど使う意味あるの?

    正直、否認ツールを使用したからこうなった!的なものがそこまであるわけではありませんので確証はないのですが、もともとは「削除し切れなかったリンクは否認申請を出した上で再審査リクエストを送る」というような用途で作られたもので、そういう意味では少なからず意味はあるだろうと感じています。どちらにせよ削除できなかったリンクについては否認申請する、というのは標準で行うべき施策と思います。

    12.ウェブマスターツールからダウンロードしたリンク全部まとめて否認しちゃダメですか?

    ペナルティ解除、という意味では問題はないのかもしれませんが、非承認する必要のない価値あるリンクまで含めてリンクの価値を放棄するという行為ですので一般的に推奨されるものでは全然ありません。きちんとリンクを精査した上で、不自然なリンクに限定して否認申請します。数によってはとても大変ですが。

    再審査リクエストに関するQ&A

    再審査リクエストについても、基本的には問題が解消している状態で送るものであり、そうでない場合にはそうできない原因とどのように問題を解決しようとしたかを伝えなければなりません。

    参考:不自然リンクによるGoogleペナルティ解除事例 (基礎編) - SEO HACKS公式ブログ

    13.特に順位は下がってないんだけど本当に放置してたらダメなの?

    ある意味非常に難しい問題なんですけど、今の順位の優先度と後の順位下落リスクを天秤にかけて、前者が圧倒的に高いようであれば、場合によっては放置という選択肢が出るのかもしれないですが、少なくとも企業が管理するサイトがその選択をすることはほとんどないでしょう。

    不自然リンクに関する警告を受け取ったあともしばらく順位が下がらないとか、TOPページの主要キーワードでは下落したがロングテールの流入にはほとんど影響がないとか、そういうケースも中にはありますが、それでも中期的には下落傾向になることが多いです。
    少なくとも最終的には何かしらの悪影響が出るんだろう、と考えていて問題ありませんし、個人的には企業サイトに対して放置を推奨することはありません。

    14.さっさと再審査リクエスト出したいんだけど問題ありますか?

    再審査リクエストを送信すること自体に問題はありませんが、何も問題が解消せず、状況が改善していない状況で再審査リクエストを乱発しても「リクエスト待ち」の時間を無駄に要することになりますのであまりよろしくはないと思います。

    15.再審査リクエストってやりすぎたら解除されにくくなるとかある?

    再審査リクエストを処理しているのが機械ではなく人間ですので、そのあたりのオペレーションについては何とも確証がないし実際色々試行錯誤されているところなのでしょうが、少なくとも単に再審査を乱発することが良い印象を与えることはないでしょう。

    何回やるとかそういうことではなく、再審査リクエストとは、問題の解消、及び問題を解消するために行ったプロセスの共有を行い、手動対応を解除する旨の申請をするための人的なコミュニケーションである、と捉えておけば良いのではないでしょうか。

    16.内部的な問題で警告メッセージが来ることってあります?

    ありますが、不自然なリンクに起因するものとは無関係です。警告というわけではなくアラートとしてよくあるのが重複コンテンツ問題やソフト404の検出などです。

    17.本当にGoogleの中の人が人的にチェックしてるの?

    実際のところどの程度のものなのかはわかりませんが、少なくとも人的な対応はされていますね。最近ではウェブマスターツールを通したやり取りだけではなく、実際に内部の担当者からメールで連絡が来ることも増えて来ました。その中では、具体的にどのようなリンクが問題になっているかのサンプルを提示してもらえたりします。

    リクエスト実施後によくあるQ&A

    再審査リクエストに対するGoogleのレスポンスも時とともに変化してきています。返信メッセージも以前より大分柔軟な対応をとってくれるようになってはいるなと感じます。

    18.警告メッセージきてたから再審査送ったのに、「手動での対応は行なっておりません」って返事きたんだけどどうすればいいの?

    うーん、どうなんでしょうね。こういうケースがちらほら散見されるのですが、手動での対応が行われておりませんということは状態としてはペナルティを受けていない、ということになります。

    そう言われている以上、追加で再審査リクエストを送信したとしても「手動対応は行なっていません」のメッセージが来るだけですので、繰り返して行う必要はありません。

    しかし、再審査リクエストを送信している以上サイトに何かしらの問題があるわけで、それを解消できているのであればそれで問題ないんでしょうが、問題が残っているなら引き続きその解消にあたるべきと思います。

    19.ペナルティは自動解除されるって聞いたんですけど、わざわざリンク外す意味あるんですか?

    自動的に自然解除される、ということは実際にもGoogleが公式にアナウンスしていることですので特に疑う余地はないのでしょうが、自動的に手動対応が解除されるのであれば問題ない、とするのは少し違うと思います。

    問題を抱えたままにしておくのであれば仮に一定期間の後にペナルティが解除されたとしても、おそらく(同じ問題が要因となって)同様の処理を受けると考えておけば良いと思います。これについてはそれといった事例があるわけでもなく、断言は割けておきます。

    20.ペナルティ解除したらどれくらいで順位が戻りますか?

    これも状況によってまちまちですが、目安としては、手動対応の処置を取り消しました、というメッセージを受け取ってからおよそ1~3週間程度かなという印象があります。

    1週間程度で順位回復
    ↑1週間程度で回復しているものもあれば、


    ↑のように3~4週間程度かかるものもあります。どのみち、ある程度分かりやすい形で順位が回復するだろう、ということは分かりますね。

    ただし、難しいのは、必ずしも「ペナルティが解除=ペナルティを受ける前の順位に戻る」ではないということですね。特に不自然リンクに依存度の高いSEOを行なっていた場合、それらのリンクを外して再審査リクエストを行うわけですから、ペナルテイが解除されたとしてもその恩恵で得られていたランキングに戻ることはまずないと思います。

    まとめ

    以上、とりあえず汎用的な回答となります。ここ最近はGoogle側での再審査リクエスト対応も順次改善(?)され、少なくとも過去に比べれば解除難易度も徐々に緩和されてきたように思います。

    もちろん個別具体的な事例に関しては、それぞれで言えることは少しずつ変わります。警告後の順位推移やトラフィック推移も状況によって様々ですし、サイトを複数持っている場合にペナルティを受けているサイトの重要度もさまざまでしょうし、判断も色々ですね。

    ここではあくまで一般的な話題として、もし「最優先でペナルティを解除したい」となれば、上記のようなスタンスで解除に向けて地道にリンク精査と削除、リクエストを行えば最終的には解除される方向に向かいます。状況によっては結構大変なんですけども創意工夫というよりも泥臭い作業ですね。

    結構ボリュームありますが、何かの時にお役立て下さい。

    ヴォラーレ株式会社 土居

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    Googleからウェブマスターツール経由で「手動ペナルティでの処置を変更したよ」のような珍しい通知が来た

    普段あまりこういう時事ネタは書かないんですが、本日Googleからなんだか興味深い、新しい対応(のような気がする)通知を受け取りましたのでこちらに書いておこうと思います。

    http://******* の再審査リクエストを処理しました2013年7月21日
    http://******* のウェブマスター様から再審査リクエストを受け取りました。

    貴サイトはこれまで、Google の品質に関するガイドラインに違反しているとの判断に基づき、Google が対策を適用していました。今回、お送りいただいた再審査リクエストを検討した結果、この対策を変更いたしました。これによるサイトの状態の変更が、Google 検索結果に反映されるには、時間がかかることがあります。

    なお、サイトの一部またはサイトへのリンクが現在も品質に関するガイドラインに違反しています。品質に関するガイドラインへの違反がサイトにないことを確認したうえ、Google 検索結果に表示するためのサイトの再審査をリクエストしてください。

    他にご不明な点がある場合は、ウェブマスター ヘルプフォーラムをご利用ください。

    文面はいつもと同じテイストなのですが、これまでの通知と内容が大きく異なる点としては

    お送りいただいた再審査リクエストを検討した結果、この対策を変更いたしました。

    なお、サイトの一部またはサイトへのリンクが現在も品質に関するガイドラインに違反しています。

    の部分ですね。再審査リクエストによって、ペナルティで課せられていた処置が変更されたが、未だにガイドライン違反は解消されないためペナルティの根本的な解除はされない、という内容のようです。

    これまではウェブマスターツール上で受け取る通知としては大きくは「処置を取り消しました」という解除通知か、「ガイドラインに違反しています」という差し戻し、しかなかったと思いますが、今回は「処置を変更したよ」です。この通知を受け取った事例を他に見ていませんのでだからどうこう、ということは言えないわけですが、何と言いますかGoogleも色々試行錯誤しているんだろうなということは伺えます。

    少なくとも今回の通知を素直に解釈すれば、「ある程度解消されていることが分かれば、その分だけレベルは緩和してあげるよ」というメッセージと前向きに受け取れないこともありません。もちろん、今まで内部的には普通に行なっていた対応を、ご親切にアウトプットしてくれるようになった、というだけかもしれませんけれども。

    個人的にはあんまりこういうのにイチイチ何かを期待することはないのですが、引き続き何か新しいものがあればお知らせします。

    ヴォラーレ株式会社 土居

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    2013.3.27 SEOセミナー開催レポート:「ペナルティ解除はやるべきことを着実に、ただひたすらに泥臭く」

    先の3月27日に”事例から見る被リンクペナルティの対処法とその結果“というテーマでのSEOセミナーを開催致しました。今回は、実際のセミナー内容をtwitterにて一部実況しておりましたものをTogetterでまとめておきましたので合わせてご覧頂けると良いかと思います。

    まとめ:リンクペナルティに関する無料SEOセミナー 実況中継セルフまとめ - Togetter
    ※何と言いますかこの記事と空気感に結構な差がありますが、ある程度ご了承下さいませ。

    セミナー風景

    今回は数多くのペナルティ解除実績を持っているスピーカーが、理屈や技術論というよりも主に事例を交えて実際の作業内容や解除までに必要となるフローなど具体的にお伝えさせて頂くといった内容になりました。以下に概要を改めてまとめさせて頂きます。

      セミナーでお伝えした内容(概要)

      当日の話題としましては、

      • 不自然なリンクがペナルティを受ける理由とその背景、予備知識など
      • 順位下落のパターンや影響範囲
      • ウェブマスターツールの設置方法や使い方
      • 手動ペナルティを受けた際の対処法、具体的な手順
      • 事例紹介

      といった内容でした。中間で質問が色んな方から様々飛び交い、比較的アクティブな感じの2時間だったとは思います。

      中盤までは基本的な不自然リンクやそのリスクの話、基本的なペナルティ解除の作業内容などをお話させて頂きました。基本的な部分は以下の記事に書いてあるような、一般的な流れ作業の詳細解説になりますので割愛します。
      ※参考:不自然リンクによるGoogleペナルティ解除事例 (基礎編)

      事例はそれなりにいろいろご紹介させて頂きました。流石に社名等は一切情報出せませんが、具体的にどういったシーンで、どのような形でペナルティが解除されたのか、結構詳細までお話させて頂きました。

      いろんな事例紹介。例えばリンクペナルティ受けてる関連サイトからのリンク。外す、という選択肢は基本的には取れないです。→ そういう場合nofollowが有効かもしれないですね

      警告来てないけど再審査送ったら「手動対応を解除しました」として解除されることももちろんあり。通常の被リンク警告来てたけど何度か再審査送ったら「手動対応とってませんよ」とか。

      再審査リクエストNG後の個別対応メール(具体的な不自然リンクの指摘を含むメール)の実例。具体例はさすがに伏せてますが。

      などなど。で、人がやっているとか人がやっていないとかに関わらず、100%決まりきった対応が常にされているわけではない、というのは変わらないと思っています。ですので、ある程度割り切って、再審査の内側の事情がどうであれ、考えても分からないようなことを考えていても仕方がなく、取り敢えずやらなきゃダメ、やった方が良い、と言われていることを素直に進めていくことが重要です。というような論旨ではありました。

      また、補足としまして今回はリンクの否認ツールについてはそこまで触れませんでしたが(何とも確証が得られない曖昧な情報が多かったという背景もあり)、否認ツールがあろうとなかろ再審査リクエストのフローにおいては主役とはなりにくいものですのであくまで補助的なツールとして認識して頂ければと思います。

      ペナルティに関する質疑応答

      セミナー中、話題の合間で参加者の方々から質問を頂くことがありましたので、そのうちの一部をご紹介しつつ、改めてまとめて回答しておきます。

      こういう場所では書きづらい、具体的な固有名詞が出るような内容、或いは情報としてあまりに不確かな内容のものについては割愛させて頂きます。

      質問1: 全体のうちどれくらいの不自然リンクが外れれば解除される?

      あくまで実際にあった事例を元に、という前提ですが、それなりの数(数百以上)確認できた不自然リンクのうち、6割強ほどの削除しかできなかった(それでもそれまでには相当な時間と労力を要した)ようなケースで、再審査に合格したケースはありますが、稀な部類です。全体の7~8割とかが削除できるとやや成功率は上がりますが、それでもNGな場合も多くあります。出来れば9割程度は削除しておきたい、というのを目安にしていただくと良いと思います。

      手動ペナルティを受けるようなケースで、100%全てのリンクが外れることは逆に珍しいですが、ただほとんど全部削除できましたよ、という状況まで持っていくことができればほぼ100%再審査は合格する、とお考え下さい。

      質問2: 向けられている被リンクの内容を把握するために使用するツールは?

      基本的にはウェブマスターツール(WMT)のリンクデータを利用します。
      ウェブマスターツール

      しかし、実際にはデータ量が多い場合にはこれだけではあまり網羅出来ないケースも多く、外部の有料ツールなども使用した方が漏れ無く調査することが出来ます。

      一般的に使われるリンク調査ツールでは以下のようなものが代表的です。

      ahrefs
      ahrefs

      Open Site Explorer(通称:OSE)
      ose

      MAJESTIC SEO
      majestic_seo

      こうしたツールを用いて抽出したリンクデータのうち、不自然なリンク(=SEO以外で価値を持たないリンク)を洗い出してどんなパターンのリンクを獲得していたのかを把握していきます。(自分のウェブサイトにどんなリンクが向けられているのか、ということは、ペナルティ云々に関わらず定期的にチェックされることをおすすめします。)

      質問3: Twitter等から一気に大量のリンクが得られることは問題になるか?

      いくら得られてもプラスにはなっても問題にはなり得ませんので存分に拡散されて下さい。という回答になります。

      twitterに限らず、一気に大量のリンクが集まること自体には何も問題はありません。一気に話題になればtwitterやはてなブックマークを始めとして様々なウェブ上の媒体で取り上げられ、一度に数千規模のリンクを獲得するようなことも日常的に起きています。こういうものは全て自然に発生したもので、少なくともSEOを意図して獲得したものではありませんので、マイナスとなるような要素は無いと思ってもらって大丈夫です。

      結局、非常に無機質で機械的なものであったり、特定のパターンの決まりきったリンクばかりを一度に大量に集めた場合などは、思い切り不自然なリンク増加パターンとして引っかかってしまい何かしら悪影響を受ける、ということだと思っています。

      さてここで少し補足しておくと、「質の高いリンク」という表現を良く聞くと思いますが、「リスクのないリンク」と「SEO効果の高いリンク」というのは全くの別ものですので注意が必要です。

      再審査がうまくいかない、と相談頂くケースでも、全くのSEO用の不自然リンクが外れていない、外そうともしていない状況で再審査を何度も送っているような場合があります。「これはSEO会社から質が高いリンクだから安全だと言われている」などという声もありました。

      基本的には、SEO目的で設置されているというよりも、「SEO以外に目的を持たないリンク」については、再審査リクエストの際には、全てとは言いませんが高確率で不自然リンクに分類して削除対象にしなければならない、と思っていて構いません。冒頭で紹介したまとめから引用しますが、

      ざっくりまとめると「SEOに効くリンク ≠ 本来Googleが良しとするリンク」と「今効果が出ているもの ≠ 今後も効果が出続けるもの」なので、それに対してどう捉えるか、という問題。

      ということだと思って色々と判断して頂ければと思います。

      質問4: 有料ディレクトリ登録サービスはNGなのか?OKなのか?

      具体的な名前は差し控えますが、一般に名の知れているディレクトリサービスにもOKなものとNGなもの、現状ちょっと不明なものがあります。誤解なきようにお伝えしておくと、本当に多くのサイトが申請を出すような一部の有料ディレクトリ登録は問題ない、としておきます。

      実際に、Googleから送られてきた再審査リクエストNGのメールで「不自然リンクの具体例ってこういうものです」として具体的なURLがいくつか羅列されていたケースがありましたが、その中身は思いっきり有料ディレクトリからのリンクでした。この時点で、「有料の審査を経たディレクトリ登録なら全て安全」ではない、ということですね。

      このライン引き、判断材料としましては、あまり断定することは避けたいとは思っていますが、事実ベースでお伝えしますとGoogleは基本的には金銭のやり取りに基づく「リンクの販売」をガイドラインで明確に禁止しています。

      厳密に「これはディレクトリ登録サービス、これは結果的にはリンク販売です」っていう明確なラインを引くことができるかどうかは別として、少なくとも、「高いSEO効果がある被リンクを獲得」「ページランク○○の良質な被リンクを獲得」といった宣伝文句は、少しこのご時世では慎重に捉えた方が良いんじゃないでしょうか。

      無料でも有料でも、それがディレクトリサイトとしてきちんと機能してたり、意味のあるディレクトリだったり、「適正な審査」の上での登録、ということであれば問題は全然ないと思うのですよ。まあ、どこまでのラインをそこで問題ないとするかは、ちょっと微妙なんですけども。

      少しふわっとした表現になりますが、この程度の表現に留めておきます。

      質問5: 再審査リクエストは人的なチェックを本当に挟んでいると思うか?

      基本的には、人的なチェックは普通にされていると思います。ただ、純粋に人的に全てチェック、というのは現実的に厳しいでしょうから、(それ以前に何かしらシステム的なチェックも入ると思いますが)一部を抜き取りチェックという形式なんじゃないでしょうか。と思います。

      ただ、こういう疑問を持つことは興味としてはもちろん有り得るとは思うのですが、「仮に人的なチェックじゃない、実は再審査の内容など誰も見ていなかった」ということだったとしても、特にやるべきことというのは変わらないんじゃないでしょうか、とは思っているわけです。

      全体の一連の作業の中でドキュメントにまとめるとかそういった作業というのはごく一部でしかなく、それ以外は問題が解消されたのか(リンクが外れてるのか、外れていないのか)というところのシンプルな判断だと思っています。大半外れていないのであれば再審査をどのように工夫したところでほぼNGですし、100%全ての問題が解消されたのであれば再審査リクエストをかなり簡易に記載してもペナルティは解除されます。

      ただ多くの場合、「外せるリンクは外せたが、本当にどうしても外せないものも残ってしまっている」からペナルティが解除されないわけで、その状況で解除の可能性を1%でも高くするためには、できることは全てやっておきましょうよ、というのは今まで色んなペナルティ解除対応を見てきて思ったところです。

      基本的には、ペナルティ解除は、決して何か高尚なテクニックが云々、ではなく、非常に地味で、そこに創造性を挟む余地のないような、泥臭い作業をひたすらやりきれるかどうか、というところなんじゃないかなと思っています。

      まとめ(とお知らせ)

      手動ペナルティの解除って、言ってしまえば基本的には生産的なものではなくマイナスをゼロに戻すだけの作業ですし、それなのに解除に向かうにあたっての時間と労力は相当にかかりますし、その上でずっと解除できないケースもそれなりにあります。

      ですので基本的には、今後は、特に外部リンクに関しての派手なリスクテイクは割けた方が良いと思います、ということと、万が一ペナルティ受けてしまった場合には、とりあえず諦めずにやれること全部やってみましょう、という結論になります。必要があればご相談下さい。

      最後にお知らせなのですが、弊社では2013年度の取り組みとして、1ヶ月に1回はこうしたSEOセミナーを(だいたい)無料にて開催させて頂く予定です。中には過去と重複した内容になることもありますが、出来るだけ毎回異なるテーマで開催できるようにしたいと考えています。

      次回は久々にが講師を努めさせて頂く予定で”Web制作・開発に関わる方向けのSEO設計基礎セミナー”といういかにもよく有りそうなテーマでの開催となりますのでご興味ある方はご参加頂ければと思います。
      ※詳細:2013年4月26日(水) Web制作・開発に関わる方向けのSEO設計基礎セミナー

      最後に、3月は僕の怠慢によりあまり記事の更新がありませんでしたので4月は更新頑張ります。(個人のSEOブログもやっていますが書いていません。)引き続きよろしくお願い致します。

      文責:ヴォラーレ株式会社 土居

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      2013.2.26 SEOセミナー開催レポート:「基礎と累積の2軸で考え、まずはスタートラインに立つ」

      先の2月26日、弊社主催の無料SEOセミナーを開催させて頂きました。スピーカーの實川自身は今回が初となるセミナーでしたが、アンケートではなかなかの高評価を頂いておりました。ご参加頂いた皆様、大変お忙しい中ご足労下さり、誠に有難うございました。

      セミナー風景、写真

      今回のセミナーでは、SEOの基本である内部対策、外部対策やその考え方について、基本的な部分を中心に90分弱お話させて頂きました。概要を以下にレポートとしてまとめます。

      1.SEOをとりまく環境の変化とその背景
      2.SEOの考え方と取り組み方
      3.具体的に何をすれば良いの
      4.まとめ

      SEOをとりまく環境の変化とその背景

      SEOをとりまく環境

      ここ最近の低品質外部リンクの淘汰や各種アルゴリズムアップデートを経て、これまで多くの企業(SEO会社を)がSEOの中で目指してきたベクトルと、検索エンジンが向かうベクトルに差異があることが結果として露呈するようになりました。

      ・企業の目標
      色んなキーワードで上位表示して、自然検索経由の流入を増やしたい。

      ・検索エンジンの目標
      検索サービスとしての価値を向上し、検索ユーザー数を維持、拡大したい。

      企業としては最終的には売上・業績を伸ばすことを目的に、ウェブサイトへのトラフィックを増やす一つの手段としてSEOに取り組み、ゴールを見据えた目標設定をします。

      しかし検索エンジンとしては、ユーザーの「検索して情報を見つける」という一連の行為の満足度を向上させることができるような検索結果を返せるようにする、ことがまず前提としてあり、この視点が欠落した施策が逆効果、裏目に出たり効果が薄れてきたりしている、という背景があります。

      検索エンジンの変化

      例えば外部リンクが検索順位に大きく影響するため「リンクを購入する」という考え方があります。しかし検索エンジンは昔よりもはるかに精度が向上していますので、リンクを貼れば順位が上がる時代から、少し間違えばそうしたリンクが原因となってサイトへの評価が思い切り下げられるような時代へと変化しました。

      Googleが不正リンクを使ったランキング操作の抑制や、低品質なウェブサイト(中身がない、コピーサイト、重複するコンテンツなど)を検索結果から除外するための動きが、最近では過去に比べより活発になり、そうした施策に対するSEOのリスク、特にそうした施策にばかり依存したSEOを行うことのリスクが顕在化してきています。

      ※筆者補足※
      一方で仮に有料リンク、人工リンクだったとしてもその累積によりウェブサイトへのアクセスや売上が一定量担保出来ている場合だと、すぐにその状況から脱却する(つまりそうした恩恵を破棄して、やり方を一新する)、といった選択肢を取ることも企業的な諸事情により難しいケースが多いのもまた事実と思います。

      つまり「わかっちゃいるんだけど、さあどうしたもんかね」という状態にある方が比較的多いのではないかな、ということですね。

      そうした中、今後は、一気には難しいけど徐々にそういう方向にシフトしていく流れが今後も加速していくでしょう、ということと、問題提起されている人工リンク施策については次第に衰えていくもののしばらくは健在で、リンク提供型のSEOサービスに対しても一定量の需要が引き続き残るでしょう、とは思っていますし、多分これが多くのSEO関係者の共通認識だと思います。そのことの是非については特に触れませんが、基本的にはそういうことだと思っています。

      SEOの考え方と取り組み方

      このような状況において、今後どうやってサイト運営に取り組めば良いのでしょうか。「人工的なリンク施策に頼るは怖いからコンテンツをとにかく増やそう」というような考え方はもちろん良いのですが、そうは言っても時間や労力、場合によってはお金がかかるお話ですのですぐ行動!とする前に一旦落ち着いて考えてみる必要があるのではないでしょうか。

      SEOを2つの軸で考える

      今回のセミナーでは、SEOを行う上で考えるべき軸を大まかに以下の2軸として解説していました。

      縦軸にリンクやコンテンツ(累積資産)、横軸にサイト設計(基礎)、のグラフ

      ①累積する資産:コンテンツやリンク

      • ユーザーがサイトを訪れる理由になる(コンテンツ)
      • 独自の資産となり、競合優位性を築く
      • 結果が出るまでには大抵それなりの時間がかかるしその覚悟が必要
      • 成功すれば、無料の検索トラフィックが安定して獲得できる
      • 基本的には終わりがない取り組み

      ②基礎となる土台:サイト設計

      • 累積したコンテンツやリンクを適切に認識、評価させる
      • 初歩的なWeb/SEO知識でもある程度改善できる
      • ちょっとした改善で大きな効果があることもある。(逆も然り。)
      • 応用的な改善は非常に難しいし高い専門知識が必要

      以上を踏まえ、少しばかり乱暴な分類ではあるかもしれませんが、以下のようなマトリックスでウェブサイトのSEOを考えてみると整理しやすいのではないでしょうか。(セミナーの前後の細かい文脈は割愛しますのでセミナー時資料とは若干修正入れています)

      先ほどのグラフを用いて 左上:コンテンツやリンクはあるが設計に難あり、 右上:コンテンツやリンクが十分で設計もよく出来ている、 右下:設計に問題はないがコンテンツやリンクは乏しい、左下:コンテンツもリンクも設計もダメダメ の分類をしているマトリックス図

      縦軸をコンテンツやリンクの軸、横軸をサイト設計の軸として、右上に行けば行くほどSEOとしては優れていて、左下のような状態(基本的な最適化も出来ていなければコンテンツもリンクも乏しい)は当然優れたSEOには程遠い、というイメージです。

      SEOに優れたサイトにするためには縦軸、横軸どちらか一方だけ優れていれば良い、というわけではなく、どちらも基本的なことはしっかり出来ていなければ継続的にSEOに取り組んだとて、十分な結果を得ることは難しいということですね。

      ですので次の図のように自社のサイトがマトリックスの右下枠に該当するのであれば、細かなチューニングにこだわるのではなく、コンテンツを見直したり増やしながらリンクを獲得していく必要がありますし、左上枠に該当する場合は、闇雲にそのまま突っ走るのではなく、改めてSEO設計を見直すことでコンテンツやリンクの評価を正しく受けることができるようになります。

      先ほどの図でマトリックスの左下から左上枠に向かって改善を図ろうとしている図:「適切に評価されるための土台が整っていないのにひたすらコンテンツやリンクを増やす」

      マトリックスの左下から右下枠に向かって改善を図ろうとする図:「コンテンツやリンクが乏しいのに細かなサイトチューニングばかりこだわろうとする」

      優れたサイトとして検索結果での露出アップを目指すために、何もないところからいきなり完璧を目指すのではなく、まずはスタートラインを目指す、ひとまず「損をしない」ところまでを見据えてSEOに取り組む、というのが今回の一つの主なテーマになります。

      マトリックスの中心をスタート地点として、コンテンツやリンクもまずは必要十分なものを揃え、基礎的なSEOを踏まえた実装が出来ているという状態を目指しましょう、という図

      具体的に何をすれば良いの

      ここから先は、ごく基本的なSEOの内容について概要を説明させて頂きました。このブログの読者の多くの方には改めて解説するようなことではないことも含まれるかもしれませんが、

      • 検索キーワードの考え方や探し方
      • 目標とするSEOキーワード選定の基準
      • コンテンツマップや主要なキーワード
      • キーワードチューニングの考え方と方法
      • クロールやインデックスの仕組み、その制御について
      • 内部リンクのSEO上で考慮するポイント

      等について、事例も含めながら少し駆け足で解説しました。今回のセミナーではいずれもごく基本的な事柄でしたので記事ボリュームの関係から詳細についてはここでは割愛させて頂きます。

      ※筆者補足※
      基本的なこととは言っても、本来これら一つ一つの項目でも最低1時間ずつくらいはかけてお話しないといけないくらい、考えることや知らなければいけないことは多いと感じているのですが、一つのセミナーでまとめて語ることはやっぱり難しいです(昔一度トライしましたが2時間半の予定が4時間くらいかかってなお、全然話しきれなかったです)

      まとめ

      基本的なこと、一般的にこうした方が良い、と言われていることをとにかくやってみる、ということが出来れば、度合いはともあれ基本的にSEOとは一定以上の効果が得られるものです。見る限り、世の中に公開されているウェブサイトの大半は、SEOの基本的なことがキチンと実践できているとは言い難い状態である、というのが現実だと思います。

      何か素晴らしいSEOの事例、素晴らしい技術、最新の動向などを知ることもとても大切と思いますが、まずは走り出しの段階で、当たり前にやった方が良いことを当たり前に実践できているか、ということがその後のSEOの成否を大きく左右することにつながると思います。

      情報収集される際の注意として、主にリンク関連の話題、「上位表示対策」についての話題などでインターネット上にある情報は玉石混交、かつ内訳は石が大半という印象ですので、情報の取捨選択に自信がない方や相応のリスクを負えない方、そもそもどういうリスクがあるかがよく分からないという方は、何かしらの根拠がない限りはあまり参考にされないほうが今は無難だと思います(SEO関連の書籍につきましても良著とそうでないものは同様に分かれる、という印象です)。

      最後に、今後も定期的にSEOセミナーは開催します(直近では3月に別テーマで開催させて頂く予定です)。基本的にはこうした基礎的なセミナーは無料で開催するスタンスですが、夏あたりに少し突っ込んだテーマで有料のセミナーも開催させて頂く予定ですので、その際には改めて告知させて頂きます。

      と、今回の記事は比較的堅苦しい感じで終わらせて頂きます。このブログにつきましても、基本的には若いメンバーを中心に(今度こそ)継続的に更新していく予定ですので、引き続きよろしくお願い致します。

      文責:ヴォラーレ株式会社 土居

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      リンク否認ツールの使い方・注意点・使用事例などまとめ

      昨年10月にリンク否認ツールが公開されてから早4ヶ月が経ちまして、リンク否認ツールを使用した後に再審査リクエストに成功する事例なども見受けられるようになってきました。今回のブログでは、改めて否認ツールについての簡単なおさらいや、いくつかの事例のご紹介を致します。

      リンクの否認ツールとは

      何のためのツールか

      googleのウェブマスター向け公式ブログでは否認ツールについての記事が2つあります。昨年10月17日の記事には

      この新しいツールは、サイトへの不自然なリンクを理由に手動によるスパム対策が実施されているというメッセージが Google から届いた際に、ウェブマスター向けガイドライン違反となる箇所の違反状態を解消するためにお使いいただけます。サイトへの不自然なリンクに関するメッセージが届いていない場合は、このツールを使う必要はありません。

      というように書かれており、手動ペナルティに対する再審査リクエストのためのツールと説明されています。しかし10月26日の記事のQ&Aの中では、

      質問: 「サイトへの不自然なリンク」の通知を受け取っていなくても、予防策としてリンク ファイルを作成すべきですか?

      回答: 通称 “Penguin” アップデートの影響がサイトに及んでおり、スパムの疑いのあるリンクや低品質なリンクを設定したことが原因ではないかと思う場合は、サイトへのリンクを調査し、Google のウェブマスター向けガイドラインに違反するリンク プログラム などによるリンクを否認することをおすすめします。

      というQ&Aが記載されており、手動ペナルティを受けた状態でなくとも、粗悪なリンクによる悪影響を取り除くためにも使用したほうが良い、としています。

      後ほどの注意点にも書いてある内容になりますが、Googleは否認ツールについて、「本当に必要な時にしか使用すべきでない」と何度も解説しています。前者の記事で手動ペナルティを受けた状態で使用するツールであると説明しているのは、「なぜ貼られているのか不明で大した恩恵もなさそうなリンクはとりあえず全部否認してしまおう」というような使い方を防止するためのものでしょう。したがって、手動ペナルティ時に限らず粗悪なリンクによる影響やリスクを取り除きたいときに、やむなく使用するツールといえます。

      否認ツールの使い方

      否認前後のフロー

      否認するリンクを1行1URLずつ、プレーンテキスト(.txtのファイル)に記載します。ドメイン単位で否認することも可能で、その場合「domain:www.example.com」というように書きます。なお否認するリンクについては、WMTから確認できる被リンクの他、Majestic SEOOpen Site Explorer等のツールから検出できるリンクも合わせて精査することで、より多くのリンクをチェックすることができます。
      否認リンクリスト

      ファイルを準備したら、WMT上の設定画面より、下図のようにファイルをアップロードできます。
      リンク否認フロー
      なお、リンク否認が正しく行われると、以下のようなメッセージが届きます。
      否認確認メール
      また、否認ツール使用後はリンク登録画面が下図のようになります。否認したリンクの確認や、否認の解除を行うことができます。もちろん新たにリンクを否認することも可能です。
      否認編集

      使用上の注意点

      あまり安易に使わないことがまず重要です。Google公式ブログなどでも度々言及されていますが、まず粗悪なリンクについては削除を試みることです。削除を試みた上で、どうしてもできないものに限り否認を使う、というようにするのがよいでしょう。

      また、上図でも度々使用を確認されていますが、使用に当たっては慎重になる必要があります。間違って否認をしてしまった場合、内容を差し替えることはできますが、それが反映されるまで更に数週間かかると言われているからです。また、ドメイン単位で否認する際はそのドメインから正当なリンクを受けていないか確認した方がよいでしょう。

      リンク否認後の順位推移

      順位推移事例1

      否認ツールを使用した事例です。もともと上位を維持していたキーワードでしたが徐々に順位が下がってきており、特に昨年12月頃から下降のペースが上がってきていました。SEO目的の粗悪なリンクが設置されており、前々から削除を試みてはいましたが、削除しきれないものも多くありました。具体的には無料なディレクトリ型検索サイトからのリンクや、昔ながらのワードサラダで生成したテキストからのキーワードリンクがその大半を占めていました。そのような中で、12月中旬より大きく順位が下がったためリンクの否認を行う運びとなりました。

      リンクの否認後もしばらくは下がっていましたが、2週間ほど経った頃から順位が回復していき、1か月後には下がる前の水準まで戻りました。googleの公式ブログでも、否認後効果が出るまで数週間の期間を要することもあると書かれていますが、ちょうどそれに該当する時期での回復となります。

      順位推移事例2

      こちらも同様の事例で、どうしても粗悪なリンクが削除できていなかったため、順位の下降後リンクの否認を行いました。約2週間後に順位がある程度回復しています。これだけで否認の効果があるとは全く断定できませんが、このような事例はけっこうあるため、使う価値はあるでしょう。

      まとめ

      仮に粗悪でリスクを伴う不自然なリンクであっても、上位表示という恩恵を受けているケースは今でもまだまだあります。しかし、ペナルティなど明らかな下落は起きておらずとも、粗悪な被リンクにより順位が安定しないことや、伸び悩んでしまうことも現実には多くあります。

      そのような場合、どうしても問題の解消が不可能な場合は、リンク否認ツールの使用により改善が見込める可能性はありそうです。しかし、実際に否認ツールを使っても再審査リクエストに合格できない事例や、特に何の変化が見られないというような事例も多くあります。

      どちらにせよ問題を解決してくれる万能ツール、というわけではないことは間違いなさそうですので、不自然なリンクが多く残っている場合には、まずはそれらのリンクの削除を試みた上で、否認ツールはどうしても削除が難しい場合の「最終手段」として使用する、くらいが現時点ではちょうど良さそうです。

      文責 : 志水

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      ペナルティ解除までの大まかな流れ

      1. 自サイトに向けられている外部リンクの調査・精査
      2. 不自然なリンクに該当すると思われるリンクの削除
      3. 何かの事情でどうしても削除できないリンクの否認
      4. 改善の経緯をドキュメント化し、再審査リクエストの送信

      基本的な流れは上記4項目です。あとは解除されるまで粘り強く上記の繰り返しです。

      ペナルティ解除の一例

      以下、ペナルティ解除に成功した事例についてのご紹介です。

      ・ご契約に至るまで
      クライアント様が自社サイトの順位下落を不安に思い、ペナルティを受けていると判断されて弊社にご依頼頂きました。
      (この時点でウェブマスターツールに警告メッセージは来ておりませんでした。)

      ・ペナルティ解除フロー
      下図は、解除に至るまでの順位推移とその期間の対応です。
      flow1

      解除のために、先ずはクライアント様が過去にご依頼していたSEO会社に、残っていたリンク削除依頼を出し、6月中旬に1回目の再審査リクエストを送信したところ、7月中旬にウェブマスターツール上で「ガイドラインに違反しています」のメッセージが確認されました。

      この時点で手動ペナルティを受けていることが確定しました。初回で解除に失敗したのは、削除依頼したリンクが少し残ってしまっていたことが理由と考えられます。(この時ガイドライン違反と思われるリンクがおよそ90リンク残っていました。)

      解除に失敗した際の返答メッセージです。
      miss

      そこで再度リンクを精査し、過去のSEO会社に改めて削除依頼を行い、SEO会社が管理していないリンクに関してはブログサービスなどのサービス会社に直接削除依頼を行い、9月初旬に2回目の再審査リクエストを送信しました。

      その際、どうしても削除できなかったリンクに関しては、その理由と削除努力を記載しました。その結果、9月中旬にウェブマスターツールに「Webspamチームによる手動の対応が取り消されました」との返答メッセージがきてペナルティ解除に成功しました。

      解除に成功した際の返答メッセージです。
      success

      ペナルティを解除するために必要なこと

      「ペナルティの要因となっていたリンクをしっかりと削除すること」これに尽きるでしょう。上記の事例では、そのためにクライアント様にも迅速に対応頂き、過去のSEO会社にも削除に対応してもらえました。

      当時はまだリンクの否認ツールも公開されておらず、とにかくペナルティの原因と考えられるリンクを削除する以外に方法がありませんでした。また、どうしても削除できないリンクに関しては、削除できない理由と削除するためにどのような努力をしたのかをしっかりとドキュメント化し、再審査リクエストに盛り込みました。

      このように順調にリンクの削除とその他の対応が進められれば、ほとんどのケースでペナルティ解除に成功しています。また、裏を返せばそれ以外のケースはいつまでたってもペナルティを解除できないということが大半です。

      1. リンクを削除できない、過去のSEO会社が削除対応してくれない。
      2. 削除努力をせずに再審査リクエスト、否認ツールを利用する。
      3. 削除のためにとった行動の詳細を再審査リクエストに記載しない。

      といった場合です。ご相談いただくお問い合わせの中には、リンクを削除する前に再審査リクエストを送っていたり、否認ツールを利用している方もまだまだ多いようです。それだけではペナルティを解除するのは難しいでしょう。
      (再審査リクエストに記載すべき内容はGoogleも公式に発表しています。)

      まとめ

      一にも二にも、問題となっているリンクが削除され問題が解消されることがペナルティ解除のための最大の近道であり、かつ唯一の手段であると言えます。特にペナルティを受けていてもある程度の順位がついていたり、ロングテールのキーワードでの流入が残っていたりすると、「アクセスがなくなったわけでもなし、リンクを削除してしまうとこれが更に減ってしまう可能性があるのではないか」との思いからリンク削除に躊躇しがちになってしまうこともあるかと思います。

      しかし、サイトのSEOに関してもしも長期的な視座に立てる状況であれば、その場しのぎの対応をとるのではなく、しっかりと問題を解消してペナルティを解除した上で改めてSEOを行っていく、ということが、結果的にサイト全体のパフォーマンスを高めることにも繋がるでしょう。

      文責:ヴォラーレ株式会社 渡邉

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