CuBoRex、届いてから30分で遠隔走査型移動ロボットを開発できる「CuGoV3遠隔操作コンプリートキット」発売

CuBoRex、届いてから30分で遠隔走査型移動ロボットを開発できる「CuGoV3遠隔操作コンプリートキット」発売

動力内蔵型タイヤやクローラの開発・販売を行うCuBoRex(キューボレックス)は2月28日、遠隔操作のためのコントローラー部分とバッテリーをあらかじめ装着し、約30分で遠隔操作型移動ロボットの開発が可能となるテスト用電動クローラーユニット「CuGoV3遠隔操作コンプリートキット」の販売を開始した。直販価格は32万9780円(税込)。

CuBoRexでは、農地や建築現場などの不整地での作業を効率化する一輪車の電動化キット「E-cat kit」を販売しているが、同時に、移動ロボットの開発を支援する動力内蔵クローラーユニット「CuGo V3版 遠隔操作ロボットキット」も提供してきた。これは、研究開発用に留まらず、スマート農業やスマートコンストラクションの現場ですでに活躍している。累計販売500台を超える中で、「CuGo」にバッテリーや配線類を収納する専用ボックスが欲しいという要望があった。そこで、本来のミッションである「作りたいモノを早く、安く、簡単に、テスト機をスピーディに制作できる」を実現するために、あらかじめ専用ボックスにコントローラーとバッテリーを搭載したこの製品を開発した。

CuGoV3遠隔操作コンプリートキットの特徴は、届いてすぐに開発が可能なこと、高い走破性で農地や瓦礫での走行ができること、コンパクトなので1人で持ち運べること、動力機構がFA用アルミフレームの車体に取り付けられていること、フレーム構造やモーター交換などカスタムしやすいことなどが挙げられている。

今後は、大学・高等専門学校などの教育機関や研究機関への普及、災害現場などでの活用、あらゆる不整地作業での移動ロボット化に対応するため「日本製モーターを利用した高耐久な新型開発」を進めるという。「不整地産業において、利用者自身が欲しいものを作り、利用することが当たり前となった社会の実現」を目指すと、CuBoRexは話している。

「CuGoV3遠隔操作コンプリートキット」概要

  • サイズ:L430×D516×H268mm
  • 重量:13kg
  • 定格出力:100W×2台
  • 電源:DC24V
  • 耐荷重:〜80kg
  • 速度:3km/h

キット内容

  • 電動クローラユニット「CuGo V3」組立済×2台
  • 制御ボックス(バッテリー、モータードライバー、受信機、配線など)
  • アルミフレーム2020 500mm✕2
  • ブラケット・ネジ類
  • コントローラー

ネコ車電動化キット「E-cat kit」・動力内蔵クローラ「CuGo」など手がけるCuboRexが約7500万円調達

タイヤ交換だけで農業用一輪車「ねこ車」を電動化するE-Cat Kitが広島県JA尾道市で販売開始

不整地で使える乗り物や運搬器具を製造開発するハードウェアスタートアップCuboRex(キューボレックス)は11月4日、プレシリーズAラウンドにて第三者割当増資による約7500万円の資金調達を完了させたことを発表した。引受先は、Open Network Lab、DRONE FUND、個人投資家らとなっている。これにより、シードラウンド以来の累計調達額は1億3000万円となった。

CuboRexは、ミカン農家や工事現場などで使用される一輪車、いわゆるネコ車を電動化するキット「E-cat kit」(イーキャット・キット)や、移動ロボットの開発を支援する動力内蔵クローラユニット「CuGo」を開発製造して販売しているが、こうした不整地に対応した機器による「不整地産業の課題解決」や、不整地対応ロボットの市場拡大を目指している。

今回調達した資金は、産業用サービスロボット事業の拡大、「E-cat kit」と「CuGo」の市場拡大と体制強化、研究開発においては資金不足になりがちな経営を安定させるキャッシュフロー基盤整備に充てられるという。現在、サービスロボット分野では、除草剤散布を自動で行う「除草剤サービスロボット」やプラント施設管理を省力化する「プラント施設管理ロボット」などのプロジェクトが進行している。

CuboRexがねこ車を電動化できる「E-Cat Kit」と独自開発の低重心ねこ車フレーム「Cat Frame」をセット販売、耐荷重100kg

CuboRexがねこ車を電動化できる「E-Cat Kit」と独自開発の低重心ねこ車フレーム「Cat Frame」をセット販売

農地や被災地など悪路環境で使える乗り物や運搬器具を製造開発するハードウェアスタートアップCuboRex(キューボレックス)は9月14日、低重心型の作業用一輪車を開発し、それに同社の一輪車電動化キット「E-Cat Kit」(イーキャット・キット)を組み合わせた「E-Catコンプリートパッケージ」の販売を開始した。同社販売ページで購入できる。

CuboRexは、作業用一輪車、いわゆる「ねこ車」を、ほぼタイヤ交換だけで電動化できるキット「E-Cat Kit」を2020年10月に正式リリース。和歌山県や広島県のJAや代理店をはじめ、傾斜地での作業が多いみかん農家を中心に300台以上を販売してきた。

そんななかでCuboRexは、和歌山県有田市で広く使われている低重心で安定性が高い「有田式アルミ製三つ積みねこ車」を電動化できれば、農家のさらなる作業効率の向上と負担軽減が実現できると考えた。そこでCuboRexは有田式ねこ車のフレーム「Cat Frame」を独自に製造することにした。これに「E-Cat Kit」を組み込んだものが「E-Catコンプリートパッケージ」だ。

今後は「Cat Frame」と「E-Cat Kit」の販売拡大とともに、「E-Cat Kit」の販路を農業以外の運搬に関わる仕事にも広げてゆくという。

「E-Cat コンプリートパッケージ」概要

  • 販売価格:19万7780円(税込。「E-Cat Kit」と「Cat Frame」のセットでの提供価格)
  • 対荷重量:最大100kg
  • 荷台サイズ:380×1120 mm
  • 重さ:12kg(一輪車単体5kg)
  • 商品詳細・販売:https://cuborex.base.shop/items/52127770

タイヤ交換だけで農業用一輪車・ねこ車を電動化する「E-Cat Kit」が広島県JA尾道市で販売開始

タイヤ交換だけで農業用一輪車「ねこ車」を電動化するE-Cat Kitが広島県JA尾道市で販売開始

農家が使用する運搬用の一輪車、いわゆる「ねこ車」を、タイヤ交換だけで簡単に電動化できる一輪車電動化キット「E-Cat Kit」(イーキャット・キット)を提供するCuboRex(キューボレックス)は5月25日、新たに広島県JA尾道市での販売開始を発表した。

E-Cat Kitは、取り付ける一輪車の種類を選ばず、専門知識もいらない。30度の坂道や悪路にも対応するパワーがありながら、本体は片手で持てるほど軽いという特徴がある。家庭用コンセントで3時間の充電すれば、3日間ほど稼働できる。後付けで電動化する製品は、国内初だ。

CuboRex創設者で代表取締役の寺嶋瑞仁氏は、和歌山高専時代に2010年高専ロボコン全国全国大会で準優勝するという経歴を持つ。みかん畑でアルバイトした経験から「農作業の負担軽減に活用して欲しい」とこれを開発した。2020年10月に、販売を開始してから4カ月間で200台以上が売れ、「作業性が上がった」「疲れも減って、今までなかったことが考えられない」など好評だという。

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カテゴリー:モビリティ
タグ:CuboRex(企業)農業 / アグリテック(用語)日本(国・地域)