アナリティクスダッシュボード作成プラットホームKeen IOがScaleworksの傘下に

非上場企業に主に買収という形で投資をしている、テキサス州サンアントニオのプライベート・エクイティ企業Scaleworksが、休日明けを待ちかねたかのように、同社の最新の買収のニュースを共有した。同社は昨日(米国時間12/22)のMediumのブログ記事で発表したのはKeen IOの買収だ。

買収価額などはは公表されていないし、両社からコメントも得られていないが、Keenは2011年に創業されてからこれまでに3000万ドル近くを調達している。

Keen IOは、デベロッパーがカスタムなアナリティクスダッシュボードを(自分のアプリケーションのために)作るためのツールを作っている。ScaleworksのゼネラルパートナーEd Byrneは、買収の発表声明でもあるブログ記事の中で、Keen IOについて次のように説明している:

“Keen.ioは2011年に創業され、デベロッパーがカスタムなアナリティクスバックエンドを作るための便宜を提供している。同社を利用して企業は、チームや顧客のためのあらゆる種類のアナリティクスを容易に構築して自分のアプリケーションに埋め込むことができ、またお気に入りのSaaSツールにアナリティクスダッシュボードをつけることもできる”。

Byrneはさらに、これまで同社が扱ってきた企業の多くがKeen IOを使ってダッシュボードを作っていることを、長年見てきたので、かねてから同社に着目していた、と述べている。しかしもちろん、Scaleworks傘下の企業ばかりではない。Keen IOのWebサイトによると、今、3500社、約50000名のデベロッパーが、Keen IOのツールを使ってダッシュボードを作っている。その中には、EMC, Adobe, Kik, Pandora, Ticketmaster, Freshdeskなどの著名企業もいる。

同社は2015年に、その中心的なツールData Explorerをオープンソース化し、ユーザーがこのデータ探究ツールを自由に改良できるようにした。同社の最新の資金調達は、2016年の、Pelion Venture Partners率いる1470万ドルだった(CrunchBaseによる)。

ScaleworksはB2BやSaaS企業に的を絞ったプライベート・エクイティ企業¶で、これまでChargify, Earth Class Mail, Assembla*, Filestack, Followup, Qualarooなどに投資/買収してきた。〔*: Assembla日本語記事

〔¶: private equity firm: 非上場企業を対象とする投資会社、主に買収という形が多い。〕

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

投稿者:

TechCrunch Japan

TechCrunchは2005年にシリコンバレーでスタートし、スタートアップ企業の紹介やインターネットの新しいプロダクトのレビュー、そして業界の重要なニュースを扱うテクノロジーメディアとして成長してきました。現在、米国を始め、欧州、アジア地域のテクノロジー業界の話題をカバーしています。そして、米国では2010年9月に世界的なオンラインメディア企業のAOLの傘下となりその運営が続けられています。 日本では2006年6月から翻訳版となるTechCrunch Japanが産声を上げてスタートしています。その後、日本でのオリジナル記事の投稿やイベントなどを開催しています。なお、TechCrunch Japanも2011年4月1日より米国と同様に米AOLの日本法人AOLオンライン・ジャパンにより運営されています。