今週のコード決済まとめ、基本はPayPay、居酒屋はOrigami Pay、家電量販店はLINE Pay

熾烈な戦い繰り広げるコード決済サービス各社。現在は各社とも「とにかく使ってもらう」ことを主眼に、さまざまなキャンペーンを打ち出している。そろそろ混乱している利用者も多いことだろう。そこで今週(4月21〜27日)に適用される各社のキャンペーン動向をまとめた。

ここでは事前登録などの必要がなく、多くの店舗で高い還元が受けられるコード決済を優先的に紹介する。なお、各種会員特典や一部店舗のみのキャンペーンを併せると本記事よりも還元率が高くなる可能性はある。

コンビニ/ドラッグストア

「第2弾100億円キャンペーン」を実施中のPayPayを優先的に利用したい。このキャンペーンは、1回あたりの上限還元額が1000円だが、銀行口座からのチャージなら決済金額の20%が還元される。コンビニやドラッグストアで5000円以下の買い物をするなら必ず使いたい。対象店舗は、コンビニならファミリーマートやローソン、ドラッグストアならサンドラッグやトモズ、アインズ&トルペなど。

4月24日からはd払い(dポイント)の20%還元も始まる。こちらは1回あたりの還元上限額が設定されておらず、還元上限総額が1万円なので、コンビニやドラッグストアで5000円以上を使うならd払いのほうがオトクだ。ただし、専用サイトでの事前エントリーが必要になる。

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家電量販店

「平成最後の超Payトク祭」を実施しているLINE Payのコード決済の利用がお勧め。対象店舗は、ビックカメラ、ソフマップ、コジマ、ヤマダ電機など。LINE Payは、平成最後の超Payトク祭で15%、マイカラーで最低0.5%、コード払いで3%の還元が受けられる。つまり、対象の家電量販店でコード決済すれば18.5%以上の還元となる。1回あたりの還元上限額はなく、還元上限総額は5000円だ。Androidに限られるが、LINE Payの決済特化アプリを一度でも使っておけば、還元上限を1万円にアップさせることも可能だ(4月24日現在)。PayPayも20%還元を実施しているが、1回ごとの決済の還元上限が1000円なので、5405円以上の商品を購入する場合はLINE Payのほうが還元額が高くなる。

事前登録が必要だが、4月24日からは20%還元のd払いもお勧め。前述のように1回あたりの還元上限額が設定されておらず還元上限総額が1万円なので、5万円の買い物で最大の還元を受けられる。ビックカメラやコジマ、エディオン、ソフマップ、ケーズデンキなどでd払いが可能だ。iD決済が可能なdカードを所持しているなら、ヨドバシカメラでも使える。

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居酒屋(4月24日から)

モンテローザグループに限られるがOrigami Payがお勧め。Origami Payは同グループの全国1661店舗で利用可能で、4月24日からは各店舗で初めてOrigami Pay決済した場合に限り、会計が税込1260円以上なら最大630円の割引が受けられる。各店舗というのが重要で、Origami Payで決済したことのない異なる店舗を次々とハシゴしていけば毎回630円が還元されるのだ。1人飲みで2000円使ったとして630円が割引だと、還元率は31.5%となり、ほかのコード決済に比べて群を抜いて高い。

3150円以上の決済ならPayPayやd払いがお勧めだ(d払いはエントリーが必要)。PayPayは、モンテローザグループ、ワタミグループの多くの店舗で使えるので利用範囲は広い。一方d払いは、居酒屋の対象店舗がワタミグループのミライザカぐらいしかなく利用範囲が非常に限られる。

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昼食

昼食に松屋や丸亀製麺、かっぱ寿司、ピザーラなどを使うならPayPayがお勧め。前述の20%還元が受けられる。1回の還元上限金額は5000円を決済した場合の1000円だが、これらの店舗で1人5000円以上を使うのは至難のワザだろう。

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イオン32店舗

首都圏と山梨県のイオン32店舗限定となるが、イオンならPayPay決済を使おう。イオンなどのスーパーマーケットは同じ商品でもコンビニやドラッグストアより価格が安いことが多いので、食料品など購入するならイオン一択だ。対象店舗以外のイオンの場合は、LINE PayカードもしくはQUICPay+(LINE Payバーチャルカード)で15.5%の還元を受けられる。

こちらも、iD決済が可能なdカードを所持しているなら、事前エントリーを済ませて4月24日から始まる20%還元キャンペーンを活用しよう。

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コード払い不可の店舗(スーパーマーケットなど)

QRコード決済システムを導入していない店舗では、LINE Payカードを利用しよう。開催中の平成最後の超Payトク祭はLINE Payカードでの決済も対象となる。平成最後の超Payトク祭の還元率は15%で、そのほかLINE Payの利用実績に応じて還元率が変わるマイカラーの還元が受けられる。前月の利用実績がゼロ円でも0.5%の還元を受けられるので最低でも計15.5%の還元となる。

LINE PayカードはJCBブランドのプリペイドカードであり、ほとんどのJCB加盟店で使える。さらに上限200円ながら100円以上の決済で「もらえるくじ」も引ける。LINE Payカードは、LINEアプリから手軽に申し込める。

なお、iD決済が可能なdカードを所持しているなら、事前エントリーのうえ4月24日から始まる20%還元キャンペーンを活用しよう。イオンやドンキホーテで使える。

4月23日

au回線の契約があるユーザーに限られるが、au PAYは現在「au WALLETポイントつかえる!たまる!キャンペーン」を実施中で、決済時に0.5%、税別月額499円のauスマートパスプレミアム加入者なら1.5%の還元が常時受けられる。そして4月23日の「三太郎の日」限定で、5%還元、auスマートパスプレミアム加入者なら20%の還元となる。さらに食べログ掲載店ならプラス5%の還元が受けられるので、食べログ掲載店に限って言えば計10.5%、スマートパスプレミアム会員なら26.5%の還元となる。

auの各種料金の支払などで貯まるau WALLETポイントをau Payにチャージすると10%が増量されるキャンペーンも実施中だ。とはいえ、適用条件が他サービスに比べて複雑で、有料会員ならないと大幅な還元は受けられないので、ほとんどの人はスルーしていいだろう。

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初回利用

d払いと楽天ペイは現在、いずれも初回利用で1000ポイントの還元が受けられる。これらのコード決済を使ったことがないなら試してみよう。ただし、いずれも専用サイトでの事前エントリーが必要なので注意。楽天ペイの場合は4月26日まで、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、ポプラ、セイコーマートでの各店舗それぞれの利用で200ポイント、計1000ポイントを還元するキャペーンもある。こちらも事前エントリー必須だ。

実はえげつないdポイント

前述のように、dポイント(d払い、iD)の20%還元も4月24日から始まる。事前エントリーが必要だが、還元上限額はなんと1万円。平成最後の超Payトク祭でLINE Payアプリを利用した場合の上限と同じだ。d払いが利用できる店舗だけでなく、iD加盟店でも使えるので利用範囲はかなり広い。

イオンなどでもdカードのiD決済が使えるので、利用店舗が限定されたPayPayのキャンペーンよりも使い勝手はいいだろう。ただしイオンで還元を受けるにはiD決済可能なクレジットカードのdカードが必要だ。キャンペーン期間は5月7日までなので、いまから申し込んでも今週末からの10連休を考慮するとキャンペーン期間に間に合わないかもしれない。

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TechCrunch Japan

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