Amazon AWSがSqrrlを買収してセキュリティの脅威検出能力を強化

AWSが、NSAにルーツを持つセキュリティ企業、マサチューセッツ州ケンブリッジのSqrrlを買収した。同社は、機械学習を利用してさまざまなソースを分析し、セキュリティの脅威を企業ユーザーが迅速に追跡および理解できるようにする。

発表はSqrrlのホームページで同社のCEO Mark Terenzoniが行っている。“SqrrlがAmazonに買収されたことを共有できて嬉しい。私たちはAmazon Web Servicesの家族の一員になり、共に顧客の未来に貢献していきたい”、と彼は書いている。

では、この買収によって顧客は何を得るのか? 上記の声明を読むと、Sqrrlは少なくとも既存の顧客へのサービスを継続するようだ。

2016年のComputerworldのレビューによると、Sqrrlのソリューションはさまざまなソースからデータを集め、見つけた脅威をセキュリティ担当者のためのダッシュボードに表示する。担当者は、今後ありうる脆弱性の、視覚化された表現を見ることができる。

最近では大規模な侵害事故が増えているので、誰の心にも、その最上部にはセキュリティの懸念があるようになった。昨年はEquifaxの大規模ハックがあったし、年頭早々、チップの脆弱性SpectreとMeltdownが見つかった。セキュリティの脅威は、確かに増大している。最先端のクラウドプラットホームを誇るAmazonのAWSも、その点は同じだ。

Sqrrlは2012年に、NSAやホワイトハウスでセキュリティを担当していた政府職員たちが創業した。同社はこれまで、2600万ドルを調達している。至近の2017年6月には、Spring Lake Equity Partnersがリードするラウンドで1230万ドルを調達した。

その発表は、12月のAxiosの記事が確認している。その記事によると、買収価額の交渉は、4000万ドル周辺で行われている、ということだ。確定額は、本誌もまだ確認していない。

今Amazonにコメントを求めているので、何か得られ次第この記事をアップデートしたい。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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TechCrunch Japan

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